JP3572137B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,原稿から読み取った画像データを一旦メモリバッファに格納した後,該画像データをメモリバッファから外部装置に転送する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像読取装置として,例えば,原稿から読み取った画像データを一旦メモリバッファに格納した後,該画像データをメモリバッファから外部装置に転送する画像読取装置がある。
【0003】
このような画像読取装置では,一般に,▲1▼画像読取装置で読み取った画像データを装置内のDRAM等のメモリバッファに格納する動作,▲2▼DRAM等のメモリバッファから外部装置に画像データを転送する動作の2つの動作の同期をとりながら,同時または何れか一方を実行させることにより,連続して画像データの転送を行っている。
【0004】
このとき,▲1▼の転送速度と▲2▼の転送速度との間に差が存在するため,すなわち,画像読取装置で読み取った画像データをメモリバッファに格納するスピードの方がメモリバッファから外部装置に転送するスピードより速いため,例えば,大量の原稿を読み取って外部装置に転送する場合や,または画像データが高密度でデータ量が大きい等の場合,徐々にメモリバッファに画像データがたまってしまい,最終的にメモリバッファの容量を越えて,オーバーフローしてしまうという不都合があった。
【0005】
このため,従来の画像読取装置ではこれを回避するために,メモリバッファをあらかじめ設定した容量(ニアフル判定値)分使用した時点で,画像読取装置の読み取り動作を一時停止させて,メモリバッファへの画像データの転送を一時停止するようにしている。
【0006】
ただし,画像読取装置のモータ制御にはステッピングモータが多く使用されており,ステッピングモータの性質上,瞬時に止めることができず,徐々に速度を落とす(スルーダウンと呼ばれる)方法がとられているため,すなわち,メモリバッファの容量に達する直前(すなわち,ニアフル判定値)で読み取り動作を停止しても,スルーダウンの間に読み取られた画像データがメモリバッファに格納されるため,スルーダウンの間に読み取られた画像データが格納できるように,読み取り動作を一時停止させる際の目安となる容量(ニアフル判定値)とメモリバッファの容量との間に余裕を設ける必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の画像読取装置によれば,スルーダウンの間に読み取られた画像データが格納できるように,読み取り動作を一時停止させる際の目安となる容量(ニアフル判定値)とメモリバッファの容量との間に余裕を設ける必要があるものの,メモリバッファのオーバーフローを確実に回避するために容量に余裕を持ちすぎた状態で読み取り動作を停止すると,メモリバッファが効率良く使用できないだけではなく,ステッピングモータの停止・再起動の回数が増えてしまうという問題点があった。
【0008】
また,当然のことながら,メモリバッファを効率的に使用するために,読み取り動作を一時停止させる際の目安となる容量(ニアフル判定値)とメモリバッファの容量との間の容量を小さくすると,スルーダウン中に転送されてきた画像データの格納量がメモリバッファの容量を過ぎて,オーバーフローが起きてしまう。
【0009】
さらに,ステッピングモータの停止・再起動の回数が増えると,スルーダウン(もしくはスルーアップ)中に読み取られる画像データが増えてしまう。このときの画像データは,定速で読み取った場合の画像データと比較すると画質が低下するため,結果的に全体の画像品質が劣化してしまうという問題点もあった。
【0010】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって,メモリバッファのオーバーフローを確実に回避すると共に,メモリバッファを効率的に使用してモータの停止・再起動の回数を少なくし,画像品質の劣化を防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために,請求項1に係る画像読取装置は,原稿から読み取った画像データを一旦メモリバッファに格納した後,前記画像データをメモリバッファから外部装置に転送する画像読取装置において,前記外部装置から入力した原稿の読取領域指定命令および読取モードに基づいて,読取幅データ数(width),読取密度(dpi),読取モード,読み取りイメージコンポジション等の読取パラメータを設定する読取パラメータ設定手段と,前記設定された読取パラメータに基づいて,原稿から画像データを読み取る画像読取手段と,前記画像読取手段で読み取った画像データを前記メモリバッファに格納する格納手段と,前記外部装置からの画像データ読出命令に基づいて,前記メモリバッファから画像データを読み出して外部装置に転送する画像データ転送手段と,前記メモリバッファのメモリ残容量を検出するメモリ残容量検出手段と,前記メモリバッファのメモリ残容量が残り少なくなった場合のニアフル検出の判定に使用するニアフル判定値を設定するニアフル判定値設定手段と,前記検出したメモリ残容量が前記設定されたニアフル判定値に達した場合に,前記メモリバッファのニアフルを検出するニアフル検出手段と,前記ニアフル検出手段で前記メモリバッファのニアフルが検出されると,前記画像読取手段の読取動作を一時停止させる読取停止手段と,を備え,前記ニアフル判定値設定手段が,前記設定された読取パラメータの何れか一つに基づいて,前記ニアフル判定値を設定するものである。
【0012】
また,請求項2に係る画像読取装置は,請求項1記載の画像読取装置において,前記ニアフル判定値設定手段が,読取幅データ数(width)に基づいて前記ニアフル判定値を設定するものである。
【0013】
また,請求項3に係る画像読取装置は,請求項1記載の画像読取装置において,前記ニアフル判定値設定手段が,読取密度(dpi)に基づいて前記ニアフル判定値を設定するものである。
【0014】
また,請求項4に係る画像読取装置は,請求項1記載の画像読取装置において,前記ニアフル判定値設定手段が,読取モードに基づいて前記ニアフル判定値を設定するものである。
【0015】
また,請求項5に係る画像読取装置は,請求項1記載の画像読取装置において,前記ニアフル判定値設定手段が,前記画像データが2値であるか多値であるかの読み取りイメージコンポジションに基づいて前記ニアフル判定値を設定するものである。
【0016】
また,請求項6に係る画像読取装置は,原稿から読み取った画像データを一旦メモリバッファに格納した後,前記画像データをメモリバッファから外部装置に転送する画像読取装置において,前記外部装置から入力した原稿の読取領域指定命令および読取モードに基づいて,読取幅データ数(width),読取密度(dpi),読取モード,読み取りイメージコンポジション等の読取パラメータを設定する読取パラメータ設定手段と,前記設定された読取パラメータに基づいて,原稿から画像データを読み取る画像読取手段と,前記画像読取手段で読み取った画像データを前記メモリバッファに格納する格納手段と,前記外部装置からの画像データ読出命令に基づいて,前記メモリバッファから画像データを読み出して外部装置に転送する画像データ転送手段と,前記メモリバッファのメモリ残容量を検出するメモリ残容量検出手段と,前記メモリバッファのメモリ残容量が残り少なくなった場合のニアフル検出の判定に使用するニアフル判定値を設定するニアフル判定値設定手段と,前記検出したメモリ残容量が前記設定されたニアフル判定値に達した場合に,前記メモリバッファのニアフルを検出するニアフル検出手段と,前記ニアフル検出手段で前記メモリバッファのニアフルが検出されると,前記画像読取手段の読取動作を一時停止させる読取停止手段と,を備え,前記ニアフル判定値設定手段が,前記設定された読取パラメータの組み合わせに基づいて,前記ニアフル判定値を設定するものである。
【0017】
また,請求項7に係る画像読取装置は,請求項6記載の画像読取装置において,前記ニアフル判定値設定手段が,前記読取幅データ数(width),読取密度(dpi),読取モード,読み取りイメージコンポジションの4つの読取パラメータの組み合わせに基づいて前記ニアフル判定値を設定するものである。
【0018】
また,請求項8に係る画像読取装置は,請求項1ないし7記載の画像読取装置において,前記画像データ転送手段と前記外部装置との間の通信手段がSCSIであるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の画像読取装置について,〔実施の形態1〕,〔実施の形態2〕,〔実施の形態3〕,〔実施の形態4〕の順で,図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
〔実施の形態1〕
図1は,実施の形態1の画像読取装置の概略構成図を示す。画像読取装置100において,原稿台ガラス1上に原稿Dがある場合,内設された照明ランプ3の光を原稿Dに照射する。この原稿Dの反射光は,第1ミラー2,第2ミラー4および第3ミラー5によってレンズ38に導かれ,レンズ38により集束されてCCD6に入射する。CCD6およびSBU(Senser Board Unit)17によって,集束された反射光が光電変換され,CCD6内で光の強度に応じた電圧値を持つアナログ画像信号(画像データ)として入力される。また,前記第1ミラー2,照明ランプ3,第2ミラー4および第3ミラー5は,走行用モータ7を駆動源として図中A方向に移動可能である。
【0021】
また,原稿Dが原稿トレイ8に積載されている場合,この原稿Dは,ピックアップローラ9,レジストローラ対10,搬送ドラム11および搬送ローラ12により読み取り位置Bまで搬送される。前記ピックアップローラ9およびレジストローラ対10は,給紙モータ(図示省略)により駆動される。また,前記搬送ドラム11,搬送ローラ12および排紙ローラ対13,14は,搬送モータ16により駆動される。
【0022】
続いて,この読み取り位置Bを原稿Dが通過する際,当該原稿Dに対して読み取り位置Bの下方に待機した照明ランプ3の光を照射する。この原稿Dの反射光は,第1ミラー2,第2ミラー4および第3ミラー5によってレンズ38に導かれ,レンズ38により集束されてCCD6に入射する。CCD6およびSBU(Senser Board Unit)17によって,集束された反射光が光電変換され,CCD6内で光の強度に応じた電圧値を持つアナログ画像信号(画像データ)として入力される。なお,前記第1ミラー2,照明ランプ3,第2ミラー4および第3ミラー5は,前記走行用モータ7によってあらかじめ読み取り位置Bまで移動させられる。
【0023】
その後,読み取り位置Bを通過した原稿Dは,排紙ローラ対13,14へ送り込まれ,排紙トレイ15上に排出される。
【0024】
図2は,画像読取装置100のブロック図である。なお,ここでは本発明に必要な部分のみについて説明する。前述したようにSBU(Senser Board Unit)17上のCCD6に入射した原稿Dの反射光は,CCD6内で光の強度に応じた電圧値を持つアナログ画像信号(画像データ)に変換される。この画像データは奇数ビットと偶数ビットに分かれて出力される。
【0025】
上記アナログ画像信号は,MBU(Mother Board Unit)18上のAHP(Analogue data Handling Peripheral)19において暗電位部分が取り除かれ,前記奇数ビットと偶数ビットが合成される。そして,このアナログ信号は,所定の振幅にゲイン調整された後,A/D変換されデジタル画像信号となる。
【0026】
このデジタル画像信号は,SCU(Scanner Control Unit)20上のSIP3(Scanner Imaging Peripheral 3)21でシェーディング補正,ガンマ補正,MTF補正などの処理が施される。更に,このデジタル画像信号は,2値化され,ページ同期信号,ライン同期信号,画像クロックとともにビデオ信号として出力される。
【0027】
次に,前記ビデオ信号は,コネクタ29を介してIEU(Image Enhance Unit)28へ出力される。そして,IEU28内において所定の画像処理が行われた後,再びSCU20へ入力される。
【0028】
SCU20へ入力されたビデオ信号は,セレクタ30に入力される。更に,セレクタ30には,前記SIP3(符号21)から出力されたビデオ信号が入力され,IEU28で画像処理するか否かを選択する。
【0029】
次に,セレクタ30からのビデオ信号はセレクタ31に入力される。更に,セレクタ31には,RCU(Reverse Side Control Unit)40からのビデオ信号が入力される。これにより,原稿Dの読み取り面を選択できる。なお,前記RCU40は,原稿Dの両面を同時に読み取る際,原稿Dの裏側読み取りを制御するユニットである。また,このRCU40は,SCU20内のCPU25によりシリアル通信で制御される。RCU40で読み取った原稿Dの裏面画像データは,前記MBU18を介し,ビデオ信号として前記SCU20に転送される。
【0030】
セレクタ31からのビデオ信号は,セレクタ32およびコネクタ33に出力される。更に,セレクタ32には,ビデオアダプタ39からのビデオ信号が入力される。
【0031】
以上の経路を経て,SIP3(符号21)から出力されたビデオ信号は,SBC(Scan Buffer Controller)22に入力され,DRAMおよびSIMM(Single Inline Memory Module)23で構成する画像用メモリバッファ(以下,メモリバッファと記載する)に蓄えられる。
【0032】
このメモリバッファに蓄えられた画像データは,セレクタ34およびコネクタ35に出力される。
【0033】
コネクタ35には,DCU(Data Compression Unit)36が接続されている。このDCU36により,前記画像データは圧縮され,前記セレクタ34に入力される。そして,セレクタ34において前記画像データを圧縮するか否かを選択する。
【0034】
セレクタ34からの画像データは,SCSIコントローラ24を介してコンピュータに転送される。
【0035】
SCU20上には,前記CPU25の他,EPROM26およびRAM27が実装されている。このSCU20は,SCSIコントローラ24を制御してコンピュータとの通信を行う。また,前記CPU25は,ステッピングモータである走行用モータ7,給紙モータ(図示せず9,搬送モータ16のタイミング制御を行う。
【0036】
また,ADU37は,自動原稿搬送機構(ADF)部に用いる電装部品の電力供給を中継する。
【0037】
次に,SBC(Scan Buffer Controller)22について説明する。SBC22の主要機能としては,画像処理プロセッサから転送されるスキャンデータ(ビデオデータ)をメモリバッファ(DRAM)に格納,または,メモリバッファからSCSIコントローラ24に出力する際のデータ転送制御を行っている。
【0038】
次に,上記データ転送制御について,詳細に説明する。SBC22は,メモリバッファの残量検出を行い,メモリバッファが以下の(1)〜(3)の状態になると動作停止の割り込みを発生する。
(1)メモリバッファの残量が設定されているニアフル判定値に達した時,メモリバッファのニアフルを検出する。
(2)メモリバッファのニアフル検出後,メモリバッファの残量が設定されているニアフル解除判定値に復帰した時,メモリバッファのニアフルを解除する。
(3)メモリバッファ残量がゼロになり,メモリバッファフルオーバーフローが発生した時,メモリバッファのフルを検出する。
【0039】
ニアフル検出の判定に使用するニアフル判定値と,ニアフル解除の判定に使用するニアフル解除判定値との間には,図3に示すようにヒステリシス(巾)を持たせる。なお,図3は,メモリバッファの容量を示す説明図である。
【0040】
以上の構成において,実施の形態1におけるメモリバッファのニアフル検出およびニアフル解除の動作について,図4を参照して説明する。なお,これらの制御は,SCU20上のCPU25によって実行される。また,CPU25は,SCU20上のSCSIコントローラ24を介してコンピュータ(外部装置)との間で通信を行い,コンピュータ(外部装置)から原稿の読取領域指定命令および読取モードを入力し,読取幅データ数(width),読取密度(dpi),読取モード,読み取りイメージコンポジション等の読取パラメータを設定するものである。
【0041】
図4はメモリバッファでのニアフル検出およびニアフル解除の動作を示すフローチャートを示し,まず,原稿の読み取りを開始し(S401),読み取った画像データをメモリバッファに格納し(S402),メモリバッファに格納された画像データをSCSIコントローラ24へDMA転送する(S403)。
【0042】
続いて,メモリバッファ内がニアフルか否かを判断し(S404),ニアフルでないと判断した場合,ステップS402に戻る。
【0043】
一方,ステップS404において,ニアフルであると判断した場合,DMA転送を継続しながら,原稿の読み取り停止動作を行い(S405),メモリバッファ内のニアフルが解除されたか否かを判断し(S406),解除されたと判断した場合,ステップS402に戻り,解除されていないと判断した場合,ステップS405に戻る。
【0044】
ただし,ステップS405の原稿の読み取り停止動作において,画像読取装置のモータ制御は,ステッピングモータが多く使われており,モータの性質上瞬時に止めることは出来ず,また,スルーダウンと呼ばれる除々に速度を落としていく方法が用いられているので,画像読取装置のモータ制御が完全に停止するまでは,少しずつでも画像データがメモリバッファに入ってくる。
【0045】
そこで,実施の形態1では,メモリバッファのニアフル検出に使用するニアフル判定値(ニアフル検出アドレス)の設定を,モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データ量の大小に影響を与える読取パラメータから計算により求める。
【0046】
ここでは,読取パラメータとして読取幅データ数(width)を使用する。すなわち,モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データ量の大小は,スルーダウン中の読み取りライン数が固定である場合,読取幅データ数(width)に影響を受ける。つまり読取幅データ数が大きい方が,小さい時より,モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データは多くなる。したがって,メモリバッファのニアフル検出アドレスの設定を読取幅データ数(width)に比例させて設定することにより,メモリバッファのオーバーフローを確実に回避することができ,またメモリバッファを効率的に使用してモータの停止・再起動の回数を少なくし,画像品質の劣化を防止することができる。
【0047】
また,前述したように,外部装置との通信に汎用インターフェースであるSCSIを用いることにより,新たな外部装置インターフェースを開発することなく,安価に実現できる。
【0048】
〔実施の形態2〕
実施の形態2の画像読取装置は,ニアフル判定値を設定する際に使用する読取パラメータとして,読取密度(dpi)を用いるものである。なお,基本的に実施の形態1と共通の構成および同様の動作を行うため,ここでは異なる部分のみを説明する。
【0049】
モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データ量の大小はスルーダウン中の読取幅データ数が固定である場合,スルーダウン中の読み取りライン数,すなわち,読取密度(dpi)に影響を受ける。つまり読取密度が大きい方が,小さい時より,モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データは多くなる。
【0050】
したがって,メモリバッファのニアフル検出アドレスの設定を読取密度(dpi)に比例させて設定することにより,メモリバッファのオーバーフローを確実に回避することができ,またメモリバッファを効率的に使用してモータの停止・再起動の回数を少なくし,画像品質の劣化を防止することができる。
【0051】
〔実施の形態3〕
実施の形態3の画像読取装置は,ニアフル判定値を設定する際に使用する読取パラメータとして,読取モードを用いるものである。なお,基本的に実施の形態1と共通の構成および同様の動作を行うため,ここでは異なる部分のみを説明する。
【0052】
モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データ量の大小は読取幅データ数が固定である場合,スルーダウン中の読み取りライン数に影響を受ける。モータの特性により読取モードが,ADFであるか,Flatbetであるかによってスルーダウン中の読み取りライン数が異なり,モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データは多くなる。
【0053】
したがって,メモリバッファのニアフル検出アドレスの設定を読取モード(ADF,Flatbet)によって変えて設定することにより,メモリバッファのオーバーフローを確実に回避することができ,またメモリバッファを効率的に使用してモータの停止・再起動の回数を少なくし,画像品質の劣化を防止することができる。
【0054】
〔実施の形態4〕
実施の形態4の画像読取装置は,ニアフル判定値を設定する際に使用する読取パラメータとして,画像データが2値であるか多値であるかの読み取りイメージコンポジションを用いるものである。なお,基本的に実施の形態1と共通の構成および同様の動作を行うため,ここでは異なる部分のみを説明する。
【0055】
モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データ量の大小はスルーダウン中の読取ライン数および読取幅が固定である場合,イメージコンポジションに影響を受ける。つまり1画素(ピクセル)あたりの画像データ量は,多値の場合,2値の8倍データが大きく,当然,モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データも多くなる。
【0056】
したがって,メモリバッファのニアフル検出アドレスの設定をイメージコンポジション(2値,多値)によって変えて設定することにより,メモリバッファのオーバーフローを確実に回避することができ,またメモリバッファを効率的に使用してモータの停止・再起動の回数を少なくし,画像品質の劣化を防止することができる。
【0057】
〔実施の形態5〕
実施の形態5の画像読取装置は,ニアフル判定値の設定を,読取幅データ数(width),読取密度(dpi),読取モード,読み取りイメージコンポジション等の読取パラメータの組み合わせに基づいて,ニアフル判定値を設定するものである。なお,基本的に実施の形態1と共通の構成および同様の動作を行うため,ここでは異なる部分のみを説明する。
【0058】
具体的には,メモリバッファのニアフル判定値(ニアフル検出アドレス)の設定を,モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データ量の大小に影響を与える各種読取パラメータの組み合わせから総合的に計算を行い,求めるものである。
【0059】
まず,各読取パラメータについて,以下の第1から第4の条件を設ける。
【0060】
第1に,モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データ量の大小は,読取幅が大きい方が,小さい時より,モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データは多くなる。したがって,メモリバッファのニアフル検出アドレスの設定を読取幅データ数(width)に比例させて設定する。
【0061】
第2に,読取密度が大きい方が,小さい時より,モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データは多くなる。したがって,メモリバッファにニアフル検出アドレスの設定を読取密度(dpi)に比例させて設定する。
【0062】
第3に,モータの特性により読取モードが,ADFであるか,Flatbedであるかによって,スルーダウン中の読み取りライン数が違い,モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データも違ってくる。したがって,メモリバッファのニアフル検出アドレスの設定を読取モード(ADF,Flatbed)によって変えて設定する。
【0063】
第4に,1画素(ピクセル)あたり多値は,2値の8倍データが大きく,当然,モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データも多くなる。したがって,メモリバッファのニアフル検出アドレスの設定を読み取りイメージコンポジション(2値,多値)に比例させて設定する。
【0064】
上記第1から第4の条件より,メモリバッファのニアフル検出アドレスの設定を,読取幅データ数(width),読取密度(dpi),読取モード(ADF,Flatbed),読み取りイメージコンポジション(2値,多値)を組み合わせて総合的に,以下の計算により求める。
【0065】
スルーダウンライン数 =読取密度(dpi)×読取モード変数(ADF,Flatbed)
主走査データ数 =読取幅データ数(width)÷イメージコンポジション
ただし,イメージコンポジションは,2値を8,多値を1とする。
ニアフル検出アドレス =メモリバッファ容量−(主走査データ数×スルーダウンライン数)
【0066】
このようにして求めたニアフル判定値(ニアフル検出アドレス)を用いることにより,メモリバッファのオーバーフローを確実に回避することができ,またメモリバッファを効率的に使用してモータの停止・再起動の回数を少なくし,画像品質の劣化を防止することができる。
【0067】
なお,前述した読取パラメータの組み合わせに基づくニアフル判定値の求めた方は,一例であり,特に限定するものではない。また,他の読取パラメータにおいても,モータのスルーダウン中にメモリバッファに入ってくる画像データに影響を与えるものであれば,ニアフル判定値の設定に利用可能であるのは勿論であり,これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明の画像読取装置(請求項1ないし5)によれば,メモリバッファのニアフル判定値を読取パラメータにより指定するため,メモリバッファのオーバーフローを確実に回避すると共に,メモリバッファを効率的に使用してモータの停止・再起動の回数を少なくし,画像品質の劣化を防止することができる。
【0069】
また,本発明の画像読取装置(請求項6または7)によれば,メモリバッファのニアフル判定値を読取パラメータの組み合わせにより総合的に指定するため,メモリバッファのオーバーフローを確実に回避すると共に,さらにメモリバッファを効率的に使用してモータの停止・再起動の回数を少なくし,画像品質の劣化を防止することができる。
【0070】
また,本発明の画像読取装置(請求項8)によれば,外部装置との通信に汎用インターフェースであるSCSIを用いてるため,新たに外部装置インターフェースを開発する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像読取装置の概略構成図である。
【図2】実施の形態1の画像読取装置のブロック図である。
【図3】実施の形態1のメモリバッファの容量を示す説明図である。
【図4】実施の形態1におけるメモリバッファでのニアフル検出およびニアフル解除の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 画像読取装置
17 SBU
18 MBU
19 AHP
20 SCU
21 SIP3
22 SBC
23 SIMM
24 SCSIコントローラ
25 CPU
26 ROM
27 RAM
28 IEU
36 DCU
37 ADU
38 レンズ
39 ビデオアダプタ
40 RCU

Claims (8)

  1. 原稿から読み取った画像データを一旦メモリバッファに格納した後,前記画像データをメモリバッファから外部装置に転送する画像読取装置において,
    前記外部装置から入力した原稿の読取領域指定命令および読取モードに基づいて,読取幅データ数(width),読取密度(dpi),読取モード,読み取りイメージコンポジション等の読取パラメータを設定する読取パラメータ設定手段と,前記設定された読取パラメータに基づいて,原稿から画像データを読み取る画像読取手段と,前記画像読取手段で読み取った画像データを前記メモリバッファに格納する格納手段と,前記外部装置からの画像データ読出命令に基づいて,前記メモリバッファから画像データを読み出して外部装置に転送する画像データ転送手段と,前記メモリバッファのメモリ残容量を検出するメモリ残容量検出手段と,前記メモリバッファのメモリ残容量が残り少なくなった場合のニアフル検出の判定に使用するニアフル判定値を設定するニアフル判定値設定手段と,前記検出したメモリ残容量が前記設定されたニアフル判定値に達した場合に,前記メモリバッファのニアフルを検出するニアフル検出手段と,前記ニアフル検出手段で前記メモリバッファのニアフルが検出されると,前記画像読取手段の読取動作を一時停止させる読取停止手段と,を備え,
    前記ニアフル判定値設定手段が,前記設定された読取パラメータの何れか一つに基づいて,前記ニアフル判定値を設定することを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1記載の画像読取装置において,前記ニアフル判定値設定手段が,読取幅データ数(width)に基づいて前記ニアフル判定値を設定することを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1記載の画像読取装置において,前記ニアフル判定値設定手段が,読取密度(dpi)に基づいて前記ニアフル判定値を設定することを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1記載の画像読取装置において,前記ニアフル判定値設定手段が,読取モードに基づいて前記ニアフル判定値を設定することを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1記載の画像読取装置において,前記ニアフル判定値設定手段が,前記画像データが2値であるか多値であるかの読み取りイメージコンポジションに基づいて前記ニアフル判定値を設定することを特徴とする画像読取装置。
  6. 原稿から読み取った画像データを一旦メモリバッファに格納した後,前記画像データをメモリバッファから外部装置に転送する画像読取装置において,
    前記外部装置から入力した原稿の読取領域指定命令および読取モードに基づいて,読取幅データ数(width),読取密度(dpi),読取モード,読み取りイメージコンポジション等の読取パラメータを設定する読取パラメータ設定手段と,前記設定された読取パラメータに基づいて,原稿から画像データを読み取る画像読取手段と,前記画像読取手段で読み取った画像データを前記メモリバッファに格納する格納手段と,前記外部装置からの画像データ読出命令に基づいて,前記メモリバッファから画像データを読み出して外部装置に転送する画像データ転送手段と,前記メモリバッファのメモリ残容量を検出するメモリ残容量検出手段と,前記メモリバッファのメモリ残容量が残り少なくなった場合のニアフル検出の判定に使用するニアフル判定値を設定するニアフル判定値設定手段と,前記検出したメモリ残容量が前記設定されたニアフル判定値に達した場合に,前記メモリバッファのニアフルを検出するニアフル検出手段と,前記ニアフル検出手段で前記メモリバッファのニアフルが検出されると,前記画像読取手段の読取動作を一時停止させる読取停止手段と,を備え,
    前記ニアフル判定値設定手段が,前記設定された読取パラメータの組み合わせに基づいて,前記ニアフル判定値を設定することを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項6記載の画像読取装置において,前記ニアフル判定値設定手段が,前記読取幅データ数(width),読取密度(dpi),読取モード,読み取りイメージコンポジションの4つの読取パラメータの組み合わせに基づいて前記ニアフル判定値を設定することを特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項1ないし7記載の画像読取装置において,前記画像データ転送手段と前記外部装置との間の通信手段がSCSIであることを特徴とする画像読取装置。
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