JP3570089B2 - 腕時計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は腕時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、腕時計においては、外部からの衝撃を緩衝して時計機構を保護する必要がある。このような腕時計の緩衝構造には、例えば腕時計ケースと時計バンドを弾性材料によって一体的に構成し、この弾性材料からなる時計バンドの一部に裏蓋の裏面側に突出する緩衝部を形成し、この緩衝部によって裏蓋の裏面に衝撃が直接加わらないように裏蓋の裏面を浮かせた構造のもの、あるいは腕時計ケースの裏面に裏蓋を複数のビスによって取り付ける際、これら複数のビスによって弾性材料かなる緩衝部材を裏蓋の裏面に同時に固定した構造のものなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の緩衝構造では、腕時計ケースと時計バンドとが一体的に構成され、その一部に緩衝部を形成しているため、腕時計ケースおよび時計バンドが材質の制約を受けることになり、このため腕時計ケースおよび時計バンドを弾性材料で形成しなければならず、金属感のあるものを得ることができないという問題がある。
また、後者の緩衝構造では、複数のビスで緩衝部材を裏蓋に取り付けるため、緩衝部材を均一な力で固定することが難しく、緩衝部材が外れやすいという問題がある。
【0004】
この発明の課題は、腕時計ケースや時計バンドが材質の制約を受けずに、緩衝部材を均一な力で外れにくく固定できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、裏面側の外周面に段差部が形成されているとともに、裏面側の内壁面に嵌合部が形成された腕時計ケースと、この腕時計ケースの裏面に外周部が段差部側に突出して配置されるとともに、嵌合部に嵌着する嵌着部が形成された裏蓋と、腕時計ケースの段差部に配置されて裏蓋の外周部によって押し付けられる鍔部が形成されているとともに、この鍔部から裏蓋の外周部の裏面より延出する延出部が形成された弾性材料からなる緩衝部材とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】
したがって、この発明によれば、腕時計ケースの嵌合部に裏蓋の嵌着部を嵌着させることにより、腕時計ケースの段差部に配置された緩衝部材の鍔部を裏蓋の外周部で腕時計ケースの段差部に押し付けて固定するので、裏蓋の外周部によって緩衝部材の鍔部を均一な力で外れにくく固定することができ、しかも緩衝部材が腕時計ケースや時計バンドとは別部材であるから、従来のように腕時計ケースや時計バンドが材質の制約を受けることがなく、金属感のあるものを得ることが可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図1および図2を参照して、この発明の腕時計の第1実施形態について説明する。
図1は腕時計の要部拡大断面図、図2はその要部の分解斜視図である。これらの図において、1は腕時計ケースである。この腕時計ケース1の上部には、時計ガラス2がパッキン3を介して装着されており、腕時計ケース1の内部には、図1に2点鎖線で示すように、時計モジュール4が配置されている。また、腕時計ケース1の側壁部には、押釦スイッチ5が設けられている。さらに、腕時計ケース1の下部には、裏蓋6が防水パッキン7を介して取り付けられているとともに、この裏蓋6によって緩衝部材8が取り付けられている。
【0008】
この場合、腕時計ケース1の下部外周面には段差部10が形成されているとともに、その下部内壁面には雌ねじ部(嵌合部)11が形成されており、段差部10と雌ねじ部11との間に位置する腕時計ケース1の下面には、防水パッキン7が配置する防水溝12が環状に形成されている。
一方、裏蓋6には腕時計ケース1の段差部10側に突出して配置される外周部13が形成されているとともに、裏蓋6の内面には腕時計ケース1の雌ねじ部11に螺合する雄ねじ部(嵌着部)14が形成されている。
緩衝部材8は、ポリウレタンなどのエラストマー(合成ゴム)や軟質の合成樹脂などの弾性材料からなり、腕時計ケース1の段差部10に配置されて裏蓋6の外周部13によって押し付けられる鍔部15と、この鍔部15から裏蓋6の外周部13の側方を通って裏蓋6の裏面よりも下側に斜めに延出する延出部16とを有し、これらがリング状に一体に形成された構造になっている。
【0009】
なお、押釦スイッチ5は、図2に示すように、腕時計ケース1の側壁部の複数個所に設けられている。すなわち、押釦スイッチ5は、図1に示すように、腕時計ケース1の側壁部の所定個所に形成された貫通孔1a内に設けられた筒状部材17を備えている。この筒状部材17内には、釦軸18の先端が腕時計ケース1内に突出する釦軸18の他端部に釦頭部19が設けられた釦部材20が配置されているとともに、筒状部材17の内面および釦部材20の軸部18の外周面に圧接する防水リング21が設けられている。そして、防水リング21と釦頭部19の間における釦軸18の外周には、釦部材20を腕時計ケース1の外部に向けて付勢するコイルバネ22が設けられており、腕時計ケース1の内部突出した釦軸18の先端には、抜け止め用のEリング23が取り付けられている。
【0010】
このような腕時計では、図1に示すように、裏蓋6の外周部13の上側に緩衝部材8の鍔部15が位置し、かつその外周部13の下側に緩衝部材8の延出部16が位置するように、緩衝部材8を裏蓋6の外周部13に配置し、この状態で裏蓋6の雄ねじ部14を腕時計ケース1の雌ねじ部11に螺合させて締め付けると、腕時計ケース1の段差部10に緩衝部材8の鍔部15が裏蓋6の外周部13によって押し付けられて固定されるため、緩衝部材8の鍔部15を裏蓋6の外周部13によって均一な力で固定することができるとともに、緩衝部材8の鍔部15が裏蓋6の外周部13の上側に位置し、かつ緩衝部材8の延出部16が外周部13の下側に向けて斜めに位置した状態で取り付けられているので、緩衝部材8が外れにくい。
【0011】
したがって、この腕時計では、緩衝部材8の延出部16が裏蓋6の外周部13の下側に斜めに突出しているので、緩衝部材8の延出部16によって裏蓋6の裏面を浮かせることができ、これにより裏蓋6の裏面に衝撃が直接加わらないようにすることができ、外部からの衝撃を緩衝して腕時計ケース1内の時計モジュール4を良好に保護することができる。
また、この腕時計では、緩衝部材8が腕時計ケース1や時計バンド(図示せず)とは別部材であるから、従来のように腕時計ケース1や時計バンドが材質の制約を受けることがなく、金属などで形成することができるため、金属感のあるものを得ることができる。
【0012】
次に、図3および図4を参照して、この発明の腕時計の第2実施形態について説明する。なお、図1および図2に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この腕時計は、緩衝部材8に防水パッキン部25を一体に形成した以外は第1実施形態とほぼ同じ構造になっている。すなわち、緩衝部材8は、第1実施形態と同様、弾性材料からなり、鍔部15と延出部16とがリング状に一体に形成されているとともに、図3および図4に示すように、鍔部15に連結部26を介して防水パッキン部25が一体に形成された構造になっている。この場合、腕時計ケース1の段差部10と雌ねじ部11との間に位置する腕時計ケース1の下面には、図3に示すように、防水パッキン部25および連結部26が配置する防水溝27がその下面中央から段差部10に亘って形成されている。
【0013】
このような腕時計では、第1実施形態と同様、緩衝部材8を裏蓋6の外周部13に配置した状態で、裏蓋6の雄ねじ部14を腕時計ケース1の雌ねじ部11に螺合させて締め付けると、腕時計ケース1の段差部10に緩衝部材8の鍔部15が裏蓋6の外周部13によって押し付けられて固定されるのと同時に、防水パッキン部25が外周部13によって押し付けられて固定されるので、第1実施形態と同様の作用効果があるほか、特に緩衝部材8と防水パッキン部25を一度に取り付けることができるため、組立て作業性が良く、しかも緩衝部材8に防水パッキン部25が一体に形成されているので、部品点数が少なく、部品の管理が容易になる。
【0014】
なお、上記第1、第2実施形態では、腕時計ケース1の内壁面に雌ねじ部11を設け、裏蓋6に雄ねじ部14を設け、この雄ねじ部14を雌ねじ部11に螺合させる構造について述べたが、これに限らず、腕時計ケース1の内壁面に嵌合部を設け、裏蓋6に嵌合部に嵌着する嵌着部を設け、裏蓋6の嵌着部を腕時計ケースの嵌合部に差し込んで嵌着させる構造でも良い。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、腕時計ケースの嵌合部に裏蓋の嵌着部を嵌着させることにより、腕時計ケースの段差部に配置された緩衝部材の鍔部を裏蓋の外周部によって腕時計ケースの段差部に押し付けて固定するので、裏蓋の外周部によって緩衝部材の鍔部を均一な力で外れにくく固定することができ、しかも緩衝部材が腕時計ケースや時計バンドとが別部材であるから、従来のように腕時計ケースや時計バンドが材質の制約を受けることがなく、腕時計ケースおよび時計バンドを金属で形成することができるので、金属感のあるものを得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の腕時計の第1実施形態を示した要部拡大断面図。
【図2】図1の腕時計の要部分解斜視図。
【図3】この発明の腕時計の第2実施形態を示した要部拡大断面図。
【図4】図3の緩衝部材の一部破断した斜視図。
【符号の説明】
1 腕時計ケース
6 裏蓋
8 緩衝部材
10 段差部
11 雌ねじ部
13 裏蓋の外周部
14 雄ねじ部
15 鍔部
16 延出部
25 防水パッキン部
Claims (3)
- 裏面側の外周面に段差部が形成されているとともに、裏面側の内壁面に嵌合部が形成された腕時計ケースと、
前記腕時計ケースの裏面に外周部が前記段差部側に突出して配置されるとともに、前記嵌合部に嵌着する嵌着部が形成された裏蓋と、
前記腕時計ケースの段差部に配置されて前記裏蓋の外周部によって押し付けられる鍔部が形成されているとともに、前記鍔部から前記裏蓋の外周部の裏面より延出する延出部が形成された弾性材料からなる緩衝部材と、
を備えたことを特徴とする腕時計。 - 前記腕時計ケースの嵌合部は雌ねじ部であり、前記裏蓋の嵌着部は前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部であることを特徴とする請求項1記載の腕時計。
- 前記緩衝部材には、前記腕時計ケースと前記裏蓋との間に介在される防水パッキンが一体に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の腕時計。
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