JP3569163B2 - 移動物体監視装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動物体監視装置に関し、特に動きの少ない物体も確実に検出できる移動物体監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像による移動体監視装置として、監視エリアをITVカメラで撮影して、前画像と後画像との差分から動きの方向と大きさの動きベクトルをブロック単位で抽出し、連続ブロック内でほぼ同じ基準値と比較して目標移動物体を判別する方法が知られている(特開平9−252467号)。
【0003】
また、検出物体をテンプレートとして登録し、登録テンプレートと最も一致する位置の移動量を算出してテンプレートを更新しながら移動物体を検出する方法が知られている(特開平9−322155号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来技術で、前者の方法は、連続ブロック間でほぼ同じ動きをする、ある程度以上移動する物体の検出が可能である。また、後者の方法は、移動物体の形状等が変形しない場合や距離が比較的近い場合に、移動物体の早期検出が可能である。
【0005】
しかし、侵入者等の移動体検知においては、フレーム間における画像の変化が様々となる。侵入者等は、移動が超低速であったり、物陰に隠れて画像が変形したり、立ち止まったり、あるいは、高速に移動したり、様々な動きをする。これらの状態に加えて、夜間等には懐中電灯や車のヘッドライトによる部分的な照射により、明るさが部分的に変化するため、連続ブロック間でほぼ同じ動きをする保証がない。また、点灯している照明を意図的に消灯したりして、明るさが全体的に激変することもある。このように環境変動が激しく、様々な動きが発生する状態では、背景画像の作成も困難になり、外乱と侵入者を早期に識別できないことが多い。
【0006】
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を克服し、物体の動き状態にかかわらず、移動が多くてもわずかでも、照明が部分的に照らされても、背景画像を自働作成し外乱と区別して、早期に侵入者を検知する移動物体監視装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、監視エリアの画像を取り込むITVカメラ等の撮像手段と、取り込み画像を画像処理して監視エリアの移動物体を検出する画像処理手段と、検出した結果を出力する出力手段を備えた移動物体監視装置において、前記画像処理手段は、画像間の差分から抽出した変化領域を候補物体とし、今回の画像による現候補物体と直前の画像による候補物体との距離が所定値以上となる移動状態が所定回数(しきい値1)以上、かつ、最初の候補物体の位置から現候補物体までの移動距離が所定距離(しきい値2)以上となるとき、当該候補物体を監視対象の移動物体と判定する機能を有してなることを特徴とする。また、前記画像処理手段は、直前の候補物体が複数ある場合に、その中心が現候補物体と重ならない候補物体で、かつ現候補物体に最も近い候補物体を対応させることを特徴とする。
【0008】
これにより、候補の追跡が所定回成功して物体検知とする。また、監視対象が人物の場合、著しく移動の速い物体や外乱(車のライト、飛行物の影など)を除去できる。さらに、直前候補の中心が現候補の領域に重なる場合は、照明のちらつきや旗の揺れなどであり、これら外乱を除去することで検出精度を向上できる。
【0009】
また、本発明は、現候補物体と直前の画像の中で最も近い候補物体を対応させ、この対応候補間の距離が所定値以上となる状態を移動モード、現候補物体が存在しない状態を消失モードとし、移動モードが所定回数(しきい値1)以上および/または最初の候補物体の位置から現候補物体までの移動距離が所定距離(しきい値2)以上となるとき、当該候補物体を監視対象の移動物体と判定するとともに、前記消失モードの場合に設定された保持時間までは前記候補物体を保持する機能を有してなることを特徴とする。
【0010】
また、前記対応候補間の距離が前記所定値未満となる状態を停止モードとし、前記停止モードから前記消失モードに遷移するときは、前記移動モードから前記消失モードに遷移するときに比べて、前記保持時間を長く設定する。
【0011】
これにより、侵入者が立ち止まったり、物かげに隠れたりする行動で、入力画像から候補物体が消失するような場合、前記保持時間の間は直前画像を保持して追跡を継続しているので、再び候補物体が現われると直ちに追跡を開始するので、侵入者の不審な行動パターンに追随して、より検出精度を向上できる。また、移動モードから消失した場合は、速度の速い移動物体とみなされるので、前記保持時間を短くし、一方、停止モードから消失した場合は不審者の典型的な行動パターンとみなされるので、前記保持時間を長くする。
【0012】
また、前記直前画像は背景画像でもよく、現画像と直前画像の差分に基づいて、現画像で変化のほとんどない領域を背景画像に置換して更新する、背景画像作成手段を設けてなる。さらに、現画像と直前画像の差分に基づく変化領域が画面の大部分(例えば、7割以上)に及ぶとき、現画像の全体領域を背景画像に置換して更新する。これにより、監視エリアの照度変動などに追随し、移動物体の検出精度を向上できる。
【0013】
本発明の作用を図2の状態遷移図を用いて説明する。物体候補検出部が矩形の物体候補領域を検出すると、その物体候補矩形の重心(中心)と直前の物体候補矩形の重心(中心)のうち最も近い物体候補矩形との移動距離を算出し、その移動距離から候補物体の状態をチェック、追跡して侵入物体を検知する。
【0014】
候補物体の状態は移動モード4100、消失モード4110、停止モード4120に分け、モードに応じた追跡の継続と打切りを、追跡カウンタTCと消失カウンタLCによって行う。ここで、ある時刻に抽出した物体候補領域(現物体候補領域)に対し、直前時刻に抽出した物体候補領域(直前物体候補領域)の中から最も近い矩形と対応させ、直前に物体候補領域が存在して現物体候補が存在しない見失いの状態を消失モードとし、現物体候補領域の範囲内部に直前物体候補領域の中心(又は重心)が存在する、同一場所状態を停止モードとし、現物体候補領域の範囲外に直前物体候補領域の中心(又は重心)が存在する、移動状態を移動モードとする。
【0015】
まず、新規の物体候補領域を抽出すると移動モードにし、追跡カウンタTCに1を設定する(4130)。移動モードから移動モードへ遷移する場合(4140)は、位置移動として追跡カウンタTCに1を加算し、移動モードから停止モードへ遷移する場合(4200)は、追跡カウンタTCをそのままにし、移動モードから消失モードへ遷移する場合(4160)は、追跡カウンタTCの現在値から消失カウンタLCを算出する。この場合、移動モードから遷移するLCの値を小さくし(LC=TC×TC×1)、消失モードにおける直前候補物体の保持時間を短くして、動きの早い物体や外乱に対する追跡を早期に打ち切る。
【0016】
移動モードでの位置移動で、追跡カウンタTCがしきい値1(TC値)以上(4150)、かつ、現候補の追跡開始の新規候補位置からの距離がしきい値2(距離値)以上となる場合は、移動物体の検知を出力し、追跡処理を終了する。これにより、動きの速い外乱は除外され、また、候補物体に対する複数回の追跡成功を確認するので、検知精度が向上する。
【0017】
停止モードで遷移が同一場所(4210)の場合は、追跡カウンタTCをそのままにし、停止モードから移動モードへ遷移する場合(4220)は、位置移動として追跡カウンタTCに1を加算し、停止モードから消失モードへ遷移する場合(4230)は、見失いとして追跡カウンタTCの現在値から消失カウンタLCを、例えば、LC=TC×TC×5と算出する。これにより、停止モードから物体を消失した場合の保持時間は、移動モードからの消失に比べてやや大きくなり、移動が遅い物体を検知しやすいようにしている。これにより、侵入者の動きが超スローないしは停止して、背景画像となって一時的に消失しても、次の動きが現われるのを待って、見逃さないようにしている。
【0018】
消失モードで遷移が見失い(4170)の場合は、消失カウンタLCから1を減算し、消失モードから移動モードへ遷移する場合(4190)は、位置移動として追跡カウンタTCに1を加算し、消失モードから停止モードへ遷移する場合(4240)は、同一場所として追跡カウンタTCをそのままにする。消失モードにおいて、消失カウンタLCが0以下になった場合(4180)、物体を廃棄して、新規な候補物体の入力を待つ。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例による移動物体監視装置のブロック図である。本実施例の監視装置は、監視装置本体10、表示装置7000から構成される。または、監視装置本体20、ITVカメラ100、表示装置7000で構成してもよい。監視装置本体20は、パーソナルコンピュータに画像処理ボードを装着して実現してもよい。監視装置本体10は、カメラと画像処理ボードとパーソナルコンピュータを一体としたインテリジェントカメラとして実現してもよい。
【0020】
本実施例では、まず、ITVカメラ100が監視対象を撮影すると、画像入力処理部500は、取り込んだフレームの画像信号のA/D変換やCCDノイズ低減処理等を行う。背景画像作成部1000は、取り込んだ現フレームと所定回前のフレームの画素毎に変化のない領域を抽出し、抽出領域で背景画像を更新する。差分画像作成部1000は、背景画像と入力画像間での画素毎の差分処理を行い、変化領域抽出部2000が、該差分画像を2値化して変化領域を抽出する。物体候補検出部3000は、変化領域抽出部2000で抽出した近隣領域を一つの統合矩形領域にまとめて、統合矩形領域毎に一方の入力画像ともう一方の入力画像間の正規化相関処理による濃淡パターンマッチングを行って物体候補判定処理を行う。
【0021】
物体候補追跡部4000は、物体候補領域の重心(中心)と直前の物体候補領域の重心(中心)間の距離から、物体候補の状態を移動モード、停止モード、消失モードに分け、モードに応じた追跡や追跡の保留を行い、追跡処理の結果、条件を満たす候補物体を検知すると、移動物体と判定して表示制御部6000に出力する。表示制御部6000は、検知物体の画像を格納し、直ちにまたは監視センター等から要求に応じて、その検知位置等の情報や検知日や時刻等の情報を表示装置7000にリアルタイムに表示する。
【0022】
図3は、画像入力処理部500の内部機能の一例を示すブロック図である。A/D変換部550が、ITVカメラ100で撮影した画像を取り込んでA/D変換して入力画像560Giを作成すると、入力画像Giのノイズ除去部570がノイズに対応して平滑化処理やメディアンフィルタ処理等を行って、入力画像560のCCDノイズ等を除去した画像Fiを作成する。
【0023】
図4は、背景画像作成部1000による背景画像作成手順の一例を示す説明図である。本実施例による背景画像は、画像入力処理部500でCCDノイズ等を除去した周期的な入力画像Fi間の差分に基づいて作成される。サンプリング開始時刻t0の画像1100,時刻ti−3の画像1101、時刻ti−2の画像1102、時刻ti−1の画像1103、時刻tiの画像1104を用いて説明する。
【0024】
初期の背景画像1200は、サンプリング開始時刻t0の入力画像1101とする。いま、時刻ti−3の画像1101を直前画像、時刻ti−2の画像1103を現画像とし、ともに輝度変化の少ないシーンとする。画像1101と画像1102の画素毎の差分を行い(1107)、差分画像を所定のしきい値で2値化して2値画像を作成する(2値化しきい値はCCDノイズを除去できる値で、例えば5〜12程度)。ここでの2値化では、2値画像がほとんど抽出されないので、変化がないものとみなして、現画像1102を背景画像1201とする背景更新を行う(1111)。
【0025】
次に、画像1102を直前画像、画像1103を現画像とする差分を行う(1108)。両画像の輝度変化は少ないが、画像1103には移動物体1105が存在するシーンとする。ここでの差分画像の2値化では、所定の範囲内の2値画像が抽出される(1112)。従って、抽出された2値画像は移動物体による変化領域とみなされ、背景更新は行わず(1113)、背景画像1201のままである。
【0026】
次に、画像1103を直前画像、画像1104を現画像とする差分を行う(1109)。画像1104は大きな輝度変化(1106)を生じているものとする。ここでの差分画像の2値化では、画面の大部分に2値画像抽出され、変化領域が所定の範囲(例えば画面の7〜8割程度)を越えているので、監視エリアに大きな環境変化、例えば、天候変化による照度の急変などを生じているものとみなされる。この場合、現画像1104によって背景更新(1115)を行い、新たな背景画像1202を作成する。
【0027】
このように、直前フレーム(数周期前でもよい)と現フレーム間の差分画像を用いて、背景画像の更新を行う。なお、上記では現画像で全面的に更新する背景画像の作成を説明したが、本実施例では部分更新も行われる。
【0028】
すなわち、直前の画像と現画像の画素毎の差がわずか(CCDノイズ成分以下)の領域は変化がない領域とし、それ以外の領域は変化がある領域とし、変化がない領域に対しては現画像で置き換え、変化がある領域に対してはそのままにして、背景画像を更新する。この結果、直前画像に出現した変化領域が現画像でほとんど変化していない場合、当該領域が背景画像に置き換えられる。これにより、外乱等による一時的な画像変化を除外できるので、移動体監視の処理効率と検出精度を向上できる。
【0029】
一方、監視エリアに侵入した侵入者が一時的に移動を停止しているような場合、この侵入者の画像が背景化されることがある。本発明では、かかる場合に、後述するモード処理によって、侵入者を見失うことがないように工夫している。
【0030】
差分画像作成部1500は、画像入力処理部500で処理された入力画像Fiを入力し、背景画像作成部1000による背景画像との画素毎の差分を行い(背景差分)、差分画像を作成する。
【0031】
図5は、変化領域抽出部2000の内部機能の一例を示すブロック図である。輝度頻度分布算出部2100は、差分画像作成部1000で作成した差分画像の輝度頻度分布を算出する。この輝度頻度分布から、2値化しきい値算出部2500は差分画像の2値化しきい値をモード法等の汎用的な手法で算出する。2値画像作成部2600は、算出されたしきい値で2値化処理して2値画像を作成する。微小面積除去部2800は、検知対象に不適切な微小面積除外のフィルタリングや膨張・収縮等を行ってノイズを除外して変化領域の2値画像を作成する。
【0032】
図6は、物体候補検出部3000の内部機能の一例を示すブロック図である。抽出領域統合部3100は、変化領域抽出部2000で作成した2値画像の大きさが画面全体の大部分(例えば7〜8程度以上)に及ぶ場合、照度変動等による外乱として判定して除外する。上述のように、背景画像作成部1000でも画面の大部分が変化している場合は、現画像で置き換えた背景画像としているので、統合部3100の除外判定が誤まる心配はない。
【0033】
それ以外の場合に、抽出領域統合部3100は抽出した2値画像に対してラベル画像を作成し、ラベル間の距離が所定距離以内のラベルか否か判定し、所定距離以内でかつ所定距離以内のラベル群の外接矩形が所定サイズか否か判定し、所定サイズ以内のラベル群を統合する。
【0034】
外接矩形算出部3300は、統合したラベル群の外接矩形領域を算出する。外接矩形領域類似度算出部3500は、入力画像間(又は背景画像と入力画像間)で、いずれか一方の画像の外接矩形領域をテンプレートパターンとし、もう一方の画像に対し外接矩形領域とほぼ同一位置(拡張サイズは±1画素以下)で正規化相関を行う。正規化相関における類似度の算出は数1の正規化相関処理による。
【0035】
【数1】
【0036】
即ち、登録テンプレートパターンと対象画像の明るさを正規化して明るさの差を求める。この正規化相関処理は、例えば、論文「車番認識システムの濃淡パターンマッチング処理の応用(情報処理学会第49回全国大会、平成6年後期)」に記載のものである。
【0037】
数1の演算をマッチング領域全体にわたって実行し、類似度を算出する。物体候補判定部3700は、数1により算出した類似度が所定値以下の場合、物体候補と判定し、それ以外の場合、外乱として除外する。
【0038】
図7は、抽出領域統合部3100の抽出領域の統合処理の手順を示すフロー図である。ステップ3110は、2値画像のラベリングを行い、1〜Lnまでのラベルをつけると、Lnが総ラベル数となる。総ラベル数Lnを繰り返すため、ステップ3120で処理対象のラベル番号を初期化(i=0)する。次に、ステップ3130で、ラベル番号iを一つ大きくして、ステップ3140で、全てのラベルが終了したか否かチェックする。終了しない場合、i番目のラベルに対し、ステップ3150以降の処理を行う。
【0039】
ステップ3150で、i番目のラベルに対し、重心(中心)座標を算出する。ステップ3160で、i番目のラベルとi+1〜Ln番目のラベル間重心(中心)のX方向とY方向の距離が許容範囲か否かチェックする。許容範囲でない場合、ステップ3130へ戻る。許容範囲以内の場合、ステップ3170で、許容範囲のラベルの外接矩形の大きさが所定の大きさの範囲(許容範囲)以内か否かチェックする。外接矩形が許容範囲でない場合、新たな統合領域生成処理のためステップ3130へ戻る。許容範囲以内の場合、ステップ3180で、許容範囲以内のラベル全てをi番目のラベルに加え、加えたラベルを抹消する。ステップ3190でi〜Ln番目のラベルについて、昇順にソートすると、ステップ3130へ戻り、新たなi番目から統合領域生成処理を行う。これにより、次々と距離と外接矩形の許容範囲以内のラベル群が統合されていく。
【0040】
ここで、X方向とY方向の距離の許容範囲は、例えば、物体が縦に長い人物の場合、X方向よりY方向の距離やを大きくしたり、または、物体が横に長い場合、Y方向よりX方向の距離を大きくしたりして設定する。外接矩形の許容範囲も同様であり、いずれにしても、どこまでの範囲を統合するかにより、検知対象物体に追随して適切に設定すればよい。
【0041】
図8は、外接矩形算出部3300の外接矩形を算出する手順の説明図である。抽出領域統合部3100で統合されたラベル群は、同一ラベル番号を有するため、該ラベル群のみ抽出すると、ラベルa3310、ラベルb3320、ラベルc3330、ラベルd3340、ラベルe3350、ラベルf3360、ラベルg3370が抽出される。これらのラベルに対して、外接している矩形を外接矩形3400として算出する。
【0042】
図9は、外接矩形領域類似度算出部3500が物体候補を判定する一例を示す説明図である。外接矩形領域3400は背景差分に基づく変化領域であり、現入力画像における変化領域(移動物体領域)である。物体候補は、直前の入力画像(又は背景画像)で、外接矩形3400内部に存在していない。即ち、直前の入力画像(又は背景画像)3510における外接矩形領域3400は、背景シーンであり、現入力画像3530における外接矩形領域3400は、物体候補を含むシーンである。直前の入力画像(又は背景画像)と現入力画像間では、外接矩形領域3400を比較して相関を行うと、直前の入力画像(又は背景画像)が大部分隠れるため、類似度がかなり小さくなる。これにより、現入力画像における物体候補の存在を判定する。
【0043】
図10は、外接矩形領域類似度算出部3500の処理の手順を示すフロー図である。ステップ3510は、現入力画像に対し、統合領域の外接矩形算出部で算出した外接矩形領域の濃淡画像をテンプレートパターンとして登録する。ステップ3520は、直前の入力画像(又は背景画像)に対し、ステップ3510とほぼ同一位置の外接矩形領域をパターンマッチング領域として設定する。ステップ3530は、ステップ3510で登録したパターンとの濃淡パターンマッチングを行い、数1により類似度を算出する。
【0044】
ステップ3540は、算出した類似度が所定値以上か否か判定する。類似度が所定値未満の場合は背景と類似していないため、ステップ3550で物体候補と判定する。類似度が所定値以上の場合は背景と類似しているため、ステップ3560で外乱と判定する。ステップ3570は、生成した外接矩形領域が全て終了したか否か判定し、終了していない場合、ステップ3510へ戻る。
【0045】
図11は、物体候補追跡部4000の内部機能の一例を示すブロック図である。物体候補領域中心算出部4300は、統合領域の外接矩形における中心(又は重心)を算出する。移動距離算出部4400は対象となる外接矩形中心(又は重心)から、直前に抽出した統合領域の外接矩形における中心(又は重心)までの距離を算出する。物体候補領域対応部4500は対象となる中心(又は重心)から、直前に抽出した統合領域における最も近い距離にある物体候補矩形と対応させる。物体検知部4700は、物体候補領域対応部4500で対応させた対応矩形間の距離から、物体候補の状態をモード分けし、モードに従った追跡を行って移動物体を検知する。
【0046】
図12は、外接矩形の中心を算出する手順を示す説明図である。通常状態の移動物体として抽出した外接矩形3400の中心4310は、X方向の長さ4330の中点とY方向の長さ4340の中点の交点とする。
【0047】
図13は、物体候補領域対応部4500が直前物体候補領域と現物体候補領域を対応する手順の説明図である。物体候補検出部3000で抽出した外接矩形が、直前時刻に抽出された複数の外接矩形4402、外接矩形4403、外接矩形4404と、現時刻に抽出された外接矩形4401(ここでは、説明を簡単にするため1つのみ示す)とする。物体候補領域中心算出部4300が、現時刻の外接矩形4401の中心4410と、直前時刻の外接矩形4403の中心4430、外接矩形4402の中心4420、外接矩形4404の中心4440を算出し、移動距離算出部4400が現時刻の中心4410から、直前時刻の中心4430までの距離4451、直前時刻の中心4420までの距離4450、直前時刻の中心4440までの距離4452を算出する。
【0048】
物体候補領域対応部4500はこれら矩形間の距離のうち、最も小さくかつ現時刻の外接矩形4401の内部にその中心が存在しない外接矩形を対応させる。従って、外接矩形4403が条件を満足する。一方、現時刻の外接矩形4401の内部にその中心が存在する外接矩形4402や、外接矩形4401から最も距離が大きい外接矩形4404は対応させない。
【0049】
ここで、現時刻の外接矩形4401の内部に中心が存在する直前時刻の外接矩形4402は、照明の点滅や旗の揺れなどの停止状態の物体であり、内部に中心が存在するかの判定によって、これらノイズの除外ができる。また、現時刻の外接矩形4401から距離が大きい外接矩形4404は、高速移動の飛来物や遠く離れて突然発生する外乱等の可能性が大きく、これらの除外もできる。
【0050】
図14は、物体候補追跡部4000における物体検知部4700の追跡手順を示すフロー図で、1個の外接矩形に対して物体追跡を行う例を示している。ステップ4710は、候補物体の追跡用パラメータである追跡カウンタTCや消失カウンタLCと、判定のためのしきい値の初期設定を行う。
【0051】
追跡カウンタTCは候補物体の移動の検出回数で初期値は0である。消失カウンタLCは候補物体を見失った場合、既出現の候補物体を保持して再現を待つ保持時間を可変するパラメータで、初期値は0または任意(例えばLC=10)とする。追跡カウンタTCがそのしきい値1を超えた場合には、追跡できたとして、候補物体は候補から監視対象の物体(真の物体)として検知される。すなわち、しきい値1は候補物体を真の物体と検知するまでの移動の検出回数で、検出の精度と検出までの所要時間から任意に設定される。また、候補物体が最初の出現位置から一定距離移動している場合に、追跡した候補物体を監視対象の物体とみなすように、移動距離のしきい値2はこの一定距離とし、監視対象の物体(人物)の移動速度を基準にして、任意に設定する。
【0052】
まず、ステップ4712で、処理対象画像を取り込む。ステップ4714は、現候補物体(背景差分により抽出された外接矩形)が存在するか否かチェックし、存在しない場合はステップ4850を、存在する場合は、ステップ4720を行う。
【0053】
ステップ4850は消失モードで、現候補物体が消失した状態として、ステップ4860の処理を行う。ステップ4860は、現候補物体の直前時刻の状態をチェックし、直前時刻の状態も消失モードの場合には、ステップ4900で消失カウンタLCから1を減算し、ステップ4910でLC>0かチェックする。LC≦0の場合には、ステップ4920でTC=0にして、保持していた物体候補を廃棄し、ステップ4712の処理へ戻る。ステップ4860のチェックで、現候補物体の直前時刻の状態が停止モードの場合は、ステップ4890で消失カウンタLCを算出、また、移動モードの場合は、ステップ4870で消失カウンタLCを算出し、ステップ4712の処理に戻る。
【0054】
ステップ4890における消失カウンタLCは、例えば、追跡カウンタTCの2乗を10倍した値で、停止モード(同一場所)から物体を消失した場合、つまり移動が遅い物体を検知しやすいように、保持時間をやや延長する値にしている。一方、ステップ4870は移動モードから物体を消失した場合で、移動が速い物体を検知しにくいように、保持時間をやや短縮するようにLを算出している(例えば、TCの2乗を2倍する)。
【0055】
ステップ4714で処理画像に現候補物体が存在する場合、ステップ4720は、追跡カウンタTC=が0であるか判定する。TC=0の場合は、追跡処理の最初に検出された候補物体(新規出現)なのでステップ4730へ進み、現物体候補の状態を移動モードとして、追跡カウンタTCを1とする。また、新規出現の候補物体の中心をSPとし、ステップ4712の処理に戻る。このSPは、以下の追跡の開始点となる。
【0056】
TC≠0の場合は、既出現であるのでステップ4740へ進み、現候補物体の外接矩形の中心と既出現の直前候補物体の外接矩形の中心との距離が最小の物体候補の外接矩形と対応させる。ステップ4760は、対応した直前時刻の候補物体の中心(重心)が、現時刻の候補物体(外接矩形)の範囲内か否か判定する。範囲内であれば、現候補物体は停止状態であり、ステップ4760で現候補を停止モードとし、TCはそのままとして、ステップ4810に進む。一方、範囲外であれば、現候補物体は移動状態であり、ステップ4760で現候補を移動モードとし、ステップ4800でTCに1を加算して、ステップ4810に進む。
【0057】
ステップ4810は、追跡カウンタTCがしきい値1以上であるか判定し、しきい値1未満であると、ステップ4712へ戻る。しきい値1以上の場合は、ステップ4815に進み、現候補物体(外接矩形)の中心と追跡開始位置SPとの距離を求め、その距離がしきい値2以上か判定する。しきい値2未満の場合は、ステップ4890でLCを算出する。候補物体が移動モードから停止モードへ遷移したので、保持時間であるLCの値を大きくして、ステップ4712へ戻る。
【0058】
一方、ステップ4815でしきい値2以上の場合は、ステップ4820で、物体の検知を表示制御部6000に出力し、ステップ4830で、消失カウンタLCと追跡カウンタTCを初期化して、追跡処理を終了する。あるいは、ステップ4712へ戻り、次の追跡処理に備える。
【0059】
このように、本実施例の追跡処理による物体検知は、追跡中の候補物体の出現確認シーン数が所定回以上、かつ、最初の出現位置から一定距離以上移動している場合に、追跡した候補物体を監視対象の侵入物体とみなす。
【0060】
また、候補物体の動きが極めて遅くなったり、停止した場合、変化のない領域とみなされ、背景画像に組み込まれて消失してしまう。しかし、本実施例では、移動、停止、消失の状態遷移に応じたモード制御により、消失した対象の候補物体の保持時間を可変設定しながら追跡を継続するので、この保持時間中に再び対象候補が移動すると、その出現シーンから追跡を再開できる。これにより、保持時間を長くすれば侵入者が立ち止まる行動にも十分に追随でき、また、保持時間を短くすれば人に比べ高速移動する監視対象外の物体や外乱の除外が可能になり、精度の高い監視が可能になる。
【0061】
一方、候補物体が複数存在することもある。その場合、外接矩形が複数存在するので、1個の外接矩形に対して物体追跡を行う処理を、複数回数繰り返せばよい。しかし、候補物体が複数存在すると、現候補物体の外接矩形中心から、直前候補物体の外接矩形中心までの距離のうち、最も小さくかつ現候補物体の外接矩形の内部に中心が存在しない直前候補物体の外接矩形を対応させる場合に、物体の取り違えを発生することがある。しかし、複数の候補物体は無関係でない場合が多く、仮に取り違えたとしても、まず、全体的に見て移動物体の検知ができればよく、大きな問題ではない。
【0062】
図15は、表示装置7000に表示した物体検知の表示例を示す。物体検知、ここでは人物6200を検知すると、表示制御部6000は格納している検知物体の外接矩形位置を読み出し、表示装置7000の現入力画像に重ねて外接矩形枠6300を表示する。これにより、人物監視の場合、表示装置7000上で人物及び追跡による検知情報(外接矩形枠)をオンラインに把握できる。
【0063】
上記実施例では、監視装置本体20の表示制御部6000から検出結果を出力し、本体20と併設している表示装置7000で監視する構成を説明した。しかし、この構成に限られるものではなく、複数の監視装置本体10(または20)から送信される検出結果を、遠隔の監視センタ等に配置された表示装置で集中監視する構成も可能である。
【0064】
図16は、他の実施例による移動体監視装置のシステム構成を示す。本構成による監視装置は、電話線等の通信回線7020によって結ばれた監視装置本体10と表示装置本体7010からなる。または、監視装置本体20’とITVカメラ100及び表示装置本体7010から構成してもよい。なお、図1と同等の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0065】
表示装置本体10は監視センタに設置され、監視装置本体10を呼び出して監視結果を受信し、検知物体の画像、検知位置、日時などのデータを格納して監視画像を編集する表示制御部6000と、リアルタイムまたは必要時に監視画像を表示する表示装置7000からなる。なお、検出結果の表示編集機能を図1と同様に監視装置本体10に残し、表示装置本体7010では送受信と画像変換の機能を持つ構成としてもよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、検出した現候補物体と直前の複数の候補物体について、物体領域(矩形枠)の重心(中心)間のうち、最も近い候補物体どうしを対応させ、対応候補間の距離が一定以上の移動状態の追跡が所定回以上繰り返され、かつ、初期候補からの移動距離が所定しきい値を越える場合に、移動物体と検知するので、少ない追跡回数で高速に通過するような候補や外乱が除外され、人物のような移動物体の検出精度を向上できる効果がある。
【0067】
また、対応候補間の距離から候補物体の動きを移動、停止、消失の3状態にモード分けし、モードに応じた追跡処理を行う。候補間距離が一定以上を移動モード、未満を停止モード、候補物体が見つからない状態を消失モードとし、消失モードでは現在の追跡回数とモード遷移によって算出する保持時間の間、直前の候補物体を保持して追跡を保留するので、候補が再び移動を始めると、直ちに追跡を開始する。保持時間は停止モードから遷移した場合は長く、移動モードから遷移した場合は短く設定されるので、動きの遅い侵入者が背景画像化されて一時的に消失しても、見逃すことがない。また、移動から急に消失するような動きの速い外乱に対しては、追跡が短時間に打ち切られる。これらにより、侵入者の挙動に適した追跡が可能になり、検出精度を一層向上できる効果がある。
【0068】
さらに、本発明では変化領域が画面の大半に及んだとき、変化領域ないし候補物体を廃棄するので、照度変動等による外乱を除外できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による移動物体監視装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の移動物体監視装置の作用を示す説明図。
【図3】画像入力処理部の内部機能の一例を示すブロック図。
【図4】背景画像作成部の機能と処理を示す説明図。
【図5】変化領域抽出部の内部機能の一例を示すブロック図。
【図6】物体候補検出部の内部機能の一例を示すブロック図。
【図7】抽出領域統合部の統合処理の手順を示すフロー図。
【図8】外接矩形算出部の外接矩形を算出する手順を示す説明図。
【図9】外接矩形領域類似度算出部が物体候補を判定する処理を示す説明図。
【図10】外接矩形領域類似度算出部の処理手順を示すフロー図。
【図11】物体候補追跡部の内部機能の一例を示すブロック図。
【図12】外接矩形中心の算出のしかたを示す説明図。
【図13】物体候補領域対応部の対応候補を求める手順を示す説明図。
【図14】物体候補追跡部の追跡処理の手順を示すフロー図。
【図15】物体検知結果の表示例を示す説明図。
【図16】本発明の他の実施例による移動物体監視装置のシステム構成図。
【符号の説明】
10,20,20’…監視装置本体、100…ITVカメラ、500…画像入力処理部、1000…背景画像作成部、1500…差分画像作成部、2000…変化領域抽出部、3000…物体候補検出部、3100…抽出領域統合部、3300…外接矩形算出部、3500…外接矩形領域類似度算出部、3700…物体候補判定部、4000…物体候補追跡部、4300…物体候補領域中心算出部、4400…移動距離算出部、4500…物体候補領域対応部、4700…物体検知部、6000…表示制御部、7000…表示装置、7010…表示装置本体、7020…通信回線。
Claims (8)
- 監視エリアの画像を取り込むITVカメラ等の撮像手段と、取り込み画像を画像処理して監視エリアの移動物体を検出する画像処理手段と、検出した結果を出力する出力手段を備えた移動物体監視装置において、
前記画像処理手段は、画像間の差分から抽出した変化領域を候補物体とし、今回の画像による現候補物体と直前の画像による候補物体との距離が所定値以上となる移動状態が所定回数(しきい値1)以上、かつ、最初の候補物体の位置から現候補物体までの移動距離が所定距離(しきい値2)以上となるとき、当該候補物体を監視対象の移動物体と判定する機能を有してなることを特徴とする移動物体監視装置。 - 請求項1において、
前記画像処理手段は、直前の候補物体が複数ある場合に、その中心が現候補物体と重ならない候補物体で、かつ現候補物体に最も近い候補物体を対応させることを特徴とする移動物体監視装置。 - 監視エリアの画像を取り込むITVカメラ等の撮像手段と、取り込み画像を画像処理して監視エリアの移動物体を検出する画像処理手段と、検出した結果を出力する出力手段を備えた移動物体監視装置において、
前記画像処理手段は、画像間の差分から抽出した変化領域を候補物体とし、今回の画像による現候補物体と直前の画像の中で最も近い候補物体を対応させ、この対応候補間の距離が所定値以上となる状態を移動モード、現候補物体が存在しない状態を消失モードとし、移動モードが所定回数(しきい値1)以上および/または最初の候補物体の位置から現候補物体までの移動距離が所定距離(しきい値2)以上となるとき、当該候補物体を監視対象の移動物体と判定するとともに、前記消失モードの場合に設定された保持時間までは前記候補物体を保持する機能を有してなることを特徴とする移動物体監視装置。 - 請求項3において、
前記対応候補間の距離が前記所定値未満となる状態を停止モードとし、前記停止モードから前記消失モードに遷移するときは、前記移動モードから前記消失モードに遷移するときに比べて、前記保持時間を長く設定することを特徴とする移動物体監視装置。 - 監視エリアの画像を取り込むITVカメラ等の撮像手段と、取り込み画像を画像処理して監視エリアの移動物体を検出する画像処理手段と、検出した結果を出力する出力手段を備えた移動物体監視装置において、
現時点の入力画像(以下、現画像)と現時点に対し一定周期前の画像(以下、直前画像)間の、画素毎の差分に基づいて抽出した変化領域を候補物体とする候補物体検出手段と、
現画像による候補物体と直前画像による候補物体を対応させ、この対応候補間の距離が所定値以上となる状態を移動モード、所定値未満となる状態を停止モード、現画像に対応する候補物体が存在しない状態を消失モードとし、前記移動モードでの画像サンプリング回数が所定回数(しきい値1)以上および追跡当初の候補物体の位置から現在の候補物体までの移動距離が所定距離(しきい値2)以上となるとき、当該候補物体を監視対象の移動物体と判定し、また、前記消失モードでの画像サンプリングの回数が消失許容値になるまで、前記直前画像を保持し、前記許容値を越えると廃棄して追跡処理を打ち切る候補物体検出手段と、
前記移動モードでの画像サンプリング回数を計数する追跡カウンタと、前記消失モードでの画像サンプリング数を消失許容値から減算するもので、かつ、前記消失モードが前記移動モードから遷移する場合の前記許容値より、前記停止モードから遷移する場合の前記許容値を大きく設定される消失カウンタと、を前記画像処理手段に設けたことを特徴とする移動物体監視装置。 - 請求項5において、
前記直前画像は背景画像であり、現画像と直前画像の差分に基づいて、現画像で変化のほとんどない領域を背景画像と置換して更新する、背景画像作成手段を設けてなる特徴とする移動物体監視装置。 - 請求項6において、
前記背景画像作成手段は、現画像と直前画像の差分に基づく変化領域が画面の大部分に及ぶとき、現画像の全体領域を背景画像と置換して更新する移動物体監視装置。 - 監視エリアの画像を取り込むITVカメラ等の撮像手段と、取り込み画像を画像処理して監視エリアの移動物体を検出する画像処理手段を有する監視装置本体と、前記監視装置本体による検出結果を伝送する信号線と、前記信号線を経由して受信した検出結果を処理する表示制御部を有する表示装置本体を備えた移動物体監視装置において、
前記画像処理手段は、画像間の差分から抽出した変化領域を候補物体とし、今回の画像による現候補物体と直前の画像による候補物体との距離が所定値以上となる移動状態が所定回数以上、かつ、最初の候補物体の位置から現候補物体までの移動距離が所定距離以上となるとき、当該候補物体を監視対象の移動物体と判定する機能を有してなることを特徴とする移動物体監視装置。
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