JP3568221B2 - マッサージ機 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、施療ユニットに突設された施療子の動作により、これに押し当てられた加療部位に、揉み、叩き、指圧等の施療を行うマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年における健康指向の高まりにより、家庭内での使用に供されるマッサージ機が注目を浴びている。特に、椅子の背当たり部に沿って移動する施療ユニットに前側(背当たり部の正面側)に突出する一対の施療子を備え、施療ユニットの移動と施療子の動作とにより、背当たり部に押し当てられた加療部位への各種の施療(揉み、叩き、指圧等)を行う椅子式のマッサージ機は、着座姿勢を変えることなく首すじから腰にかけての広範囲の施療が可能であり、優れた施療効果が得られるマッサージ機として広く用いられている。
【0003】
ところでこの種のマッサージ機においては揉み,叩き,指圧等の各種マッサージモード用のメモリを備えたものがある。このメモリはマッサージ終了時に設定されていたマッサージモードを記憶し、次にマッサージを受ける際に同じマッサージモードのマッサージを受けられるようにしたものである。
【0004】
ところでこの種のマッサージ機を家庭内で使用する場合は、使用する人が少なく、また使用者も限られることから、使用者が愛用マッサージモードを決めている場合も、マッサージを受けようと思うマッサージモードと、メモリされているマッサージモードとが同一であることが多く、メモリ機能を有効に活用することが出来る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし公共の場等においてはマッサージ機使用者も不特定多数であるから、マッサージを受けようとする使用者の好みのマッサージモードとメモリされているマッサージモードとが同じであることは少なく、例えば使用者が揉みのマッサージを望んでいる場合に、メモリに叩きモードが記憶されていると、使用者は予想外のマッサージを受けることとなり、快適性を損なうことが考えられる。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところはマッサージモード用メモリへのマッサージモードの記憶を必要に応じて解除可能としたり、マッサージモード用メモリへのマッサージモードの記憶を必要に応じて行うようにすることで、利用者は使用に先立って好みのマッサージモードの選択設定が可能となるマッサージ機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るマッサージ機は、揉み、叩きを含む複数のマッサージモードの設定が可能なマッサージ機において、マッサージ終了時のマッサージモードを格納するメモリと、該メモリへマッサージモードを記憶したり、該記憶をマッサージ終了後一定時間経過後に解除するスイッチを具備することを特徴とする。
さらに本発明は、前記メモリへマッサージモードを記憶するか否かを選択する選択手段を具備することを特徴とする。
【0008】
【作用】
本発明にあってはこれによって、使用場所等によってメモリへマッサージモードを記憶したりしなかったり選択でき、また記憶した場合はその記憶を解除することが可能となり、使用性の向上を図れることとなる。
【0009】
【実施例】
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係るマッサージ機の外観斜視図、図2はそのフレーム構造を示す側断面図である。
【0010】
図1に示すマッサージ機は、幅方向両側に肘掛け部1a,1aを有する座部1と、該座部1の後縁から立ち上がる背当たり部2とを備え、肘掛け椅子の外観をなす椅子式のマッサージ機である。図2に示す如く座部1は、脚フレーム10上に装架された座板11上に着座パッド12を被せてなり、また背当たり部2は、その下端を脚フレーム10に揺動自在に枢支された縦フレーム20を左右両側(片側のみ図示)に備え、両縦フレーム20の適宜位置に前方に向けて突設された複数のブラケット22,22…上に支え板21を固定して、この支え板21に背当てパッド23を被せた構成となっている。
【0011】
左右の縦フレーム20,20間には、これらをガイド部材として上下動する施療ユニット3が支持され、これの前側には、幅方向に一対の施療子4,4が突設されている。これらの施療子4,4は、前記背当てパッド23の幅方向中央に略全長に亘って形成され、図1に示す如く、伸縮性に富む覆い布24により覆われた適宜幅の切欠き部を経て背当たり部2の前側に突出し、後述の如く、施療ユニット3に内蔵された各別の駆動機構の動作により、揉みのための幅方向の接近及び離反動作と、叩きのための上下方向の動作と、指圧のための前後方向の動作とを夫々行うようになしてある。
【0012】
背当たり部2の縦フレーム20は、加療部位となる背中から首筋の曲がりに沿わせるべく、図2に示す如き屈曲形状を有しており、該縦フレーム20の後側には、下部の駆動スプロケット13と上部の従動スプロケット14との間に張架された駆動チェーン15が沿わせてある。駆動スプロケット13には、座部1の後下側に設置された上下駆動モータM4 の駆動力が減速機16を介して伝達されており、この伝動に応じた駆動スプロケット13の回転により、前記駆動チェーン15が上下に作動するようになしてある。
【0013】
施療ユニット3は、縦フレーム20の前面に転接する上下一対の主ローラ3a,3aと、同じく後面に転接する副ローラ3bとを備え、これらにより、幅方向両側にて夫々3点支持されており、また、副ローラ3bの後下側に固定された連結部材3cを介して前記駆動チェーン15の中途部に連結してある。而して施療ユニット3は、上下駆動モータM4 からの伝動による駆動チェーン15の作動に応じて、縦フレーム20の前後面での主ローラ3a,3a及び副ローラ3bの転動を伴って上下動する。
【0014】
図3は、背もたれ側から施療ユニット3をみた正面図、図4は施療子4,4の支持構造を示す側断面図である。施療ユニット3の内部には、これの全幅に亘って支軸30が横架され、この支軸30と夫々平行をなして、揉み駆動軸31、叩き駆動軸32、及び指圧駆動軸33が横架されている。揉み駆動軸31は、施療ユニット3の幅方向中心の一側に右ねじを、他側に左ねじを夫々形成してなる送りねじ軸であり、施療ユニット3内部の一側に固設された揉み駆動モータM1 からの伝動により軸心回りに回転駆動されるようになしてある。
【0015】
また指圧駆動軸33は、施療ユニット3の幅方向中心の両側に略同寸の長さを有しており、施療ユニット3内部の他側に固設された指圧駆動モータM3 の出力端にベルト及び減速機からなる伝動機構を介して連結され、該指圧駆動モータM3 からの伝動により、軸心回りに所定の回転角度範囲内にて低速度にて回転駆動されるようになしてある。
【0016】
指圧駆動軸33の中央部には、揺動アーム34の基端部が固定されており、前記叩き駆動軸32は、前記揺動アーム34の先端部に回動自在に枢支されている。揺動アーム34は、指圧駆動軸33の両側にも固定され、叩き駆動軸32は、軸長方向3か所を揺動アーム34により枢支され、指圧駆動軸33と平行をなして保持されている。叩き駆動軸32は、図示の如く、中央の揺動アーム34への枢支位置の両側に、位相をずらせた一対のクランク 32a,32bを備えてなるクランク軸であり、揉み駆動モータM1 と同側に固設された叩き駆動モータM2 からの伝動により軸心回りに回転駆動されるようになしてある。
【0017】
叩き駆動モータM2 の出力は、指圧駆動軸33の一側を支持する伝動ボックス35の指圧駆動軸33と同軸をなす出力端に取り出され、伝動ベルト36を介して叩き駆動軸32に伝達されている。而して叩き駆動軸32は、指圧駆動モータM3 からの伝動による指圧駆動軸33の回転に応じて、揺動アーム34と共に指圧駆動軸33の軸心回りに位置を変え、また、叩き駆動モータM2 からの伝動により軸心回りに回転駆動されることになり、この回転駆動は、前述した如き伝動系の構成により、揺動アーム34の揺動と同時に行わせ得る。
【0018】
図3に示す如く、支軸30と揉み駆動軸31との間には、移動ブロック40,40が架設してある。この架設は、移動ブロック40,40の一側を、軸長方向への摺動自在に支軸30に嵌合せしめ、また移動ブロック40,40の他側を、揉み駆動軸31の左ねじ部及び右ねじ部に夫々螺合せしめてなされており、移動ブロック40,40は、揉み駆動モータM1 からの伝動による揉み駆動軸31の正逆転に応じて、支軸30に沿って摺動し、互いに接近又は離反する動作をなす。
【0019】
支軸30への移動ブロック40,40の嵌合部位には、夫々との対向面に、支軸30と同軸上での回動が可能にアームホルダ41,41が取り付けてあり、前記施療子4,4は、アームホルダ41,41の一側に突設された支持アーム42,42の先端に夫々取り付けてある。図4に示す如く支持アーム42,42はアームホルダ41,41の他側にも突設され、この突設端は、前記叩き駆動軸32の両側のクランク 32a,32bに各別の連結リンク43,44を介して連結されている。
【0020】
而して、支持アーム42,42の基端は、指圧駆動モータM3 からの伝動により指圧駆動軸33が駆動された場合、揺動アーム34,34の揺動に伴って前述の如く生じる叩き駆動軸32の移動により、連結リンク43,44を介して一括して押し上げ又は引き下げられる一方、叩き駆動モータM2 からの伝動により叩き駆動軸32が回転駆動された場合、これに伴うクランク 32a,32bの偏心回転により、夫々の連結リンク43,44を介して各別に押し上げ又は引き下げられる。
【0021】
以上の如き押し上げ又は引き下げにより、支持アーム42,42は、各別の移動ブロック40,40に対するアームホルダ41,41の回動を伴って支軸30の軸心回りに揺動する。指圧駆動軸33の動作は、所定の角度範囲内にて生じる低速度での回転であり、この回転に応じた支持アーム42,42の揺動は同位相にて緩やかに生じ、支持アーム42,42先端の施療子4,4は、前方への突出動作又は後方への退避動作を一括して行う。一方、叩き駆動軸32の動作は、比較的高速度での一方向回転であり、この回転に応じた支持アーム42,42の揺動は、クランク 32a,32b相互間の位相のずれを伴って交互に生じ、施療子4,4は、指圧駆動軸33の回転位置に応じた前後位置にて短周期の上下動作をなす。
【0022】
更に、揉み駆動モータM1 からの伝動により揉み駆動軸31が回転駆動された場合、施療子4,4は、前述の如く生じる移動ブロック40,40の摺動に応じて相互に接近又は離反する動作をなす。叩き駆動軸32のクランク 32a,32bは、中央の揺動アーム34の両側に適宜の長さを有し、またこれらへの連結リンク43,44の連結は、軸心回りの揺動及び軸長方向への摺動が可能になされており、施療子4,4の接近,離反動作は、クランク 32a,32bに沿う連結リンク43,44の摺動により許容される。
【0023】
図5はマッサージ機の制御系を示すブロック図であり、図中50はワンチップマイクロコンピュータを示している。ワンチップマイクロコンピュータ50は内部にマッサージモードを記憶するためのメモリを備え、施療子4,4の上下位置検出部51、施療子4,4の幅位置検出部52、施療子4,4の押圧位置(前後位置)検出部53からの各位置データ、施療子4,4の上下リミットスイッチ LSW1 ,LSW2 、施療子4,4の左, 右リミットスイッチ LSW3 ,LSW4 、施療子4,4の押圧 (前後位置) リミットスイッチ LSW5 ,LSW6 のオン, オフ情報、荷重センサ6、ゼロクロス検出部55の出力情報、操作部5の入力情報、並びに各速度検出部57,58,59,60 による各モータM1 〜M4 の速度情報を取り込み、これらに基づいて揉みモータM1 ,叩き駆動モータM2 、指圧駆動モータM3 ,上下駆動モータM4 夫々に対する制御信号をモータ制御回路56へ出力するようになっている。 なお、ワンチップマイクロコンピュータ50、増幅回路6a、ゼロクロス検出部55及びモータ制御回路56は同一の制御基板上に設けられている。
【0024】
図6は操作部5の模式的平面図であり、図中SW1 はマッサージ機を動作させる動作スイッチ、SW2 はマッサージ機を停止させる停止スイッチ、SW3 は施療子4,4を収納位置(基準位置)へ移動させるためのスイッチを示している。マッサージ機が動作中は LED1 が点灯し、停止時には消灯する。SW4 はマッサージモードの選択スイッチであり、これを一回押す毎に「揉み (全身に) 」、「揉み (肩に) 」、「揉み (腰に) 」、「叩き」、「指圧」、「背すじのばし」、「叩き背すじのばし」等が順次的に選択されるようになっている。マッサージモードが選択されるとそのマッサージモードと対応する LED3 が夫々点灯する。
【0025】
SW5 は速度調節用のスライドボリュームであり、図中左側に移動されれば施療子4,4の動作が遅く、右側に移動されれば速くなるようにしてある。SW6 は施療子4,4の押圧力の強, 弱(前後の位置)、施療子4,4の上,下の位置、施療子4,4の広,狭の各調節を行うスイッチである。SW7 はマッサージモード用のメモリへマッサージモードを記憶させ、また記憶を解除するためのスイッチであり、メモリの使用側、即ちマッサージモードの記憶が選択されている場合は、マッサージ機の停止時(停止スイッチSW2 が押された場合) において、この停止時点で選択されていたマッサージモードがメモリに格納され、再スタート時にはこのメモリに格納されているマッサージモードでのマッサージが開始される。
【0026】
一方不使用側、即ち記憶解除が選択された場合はマッサージ機停止時におけるマッサージモードが一旦メモリに格納されるが、一定時間、例えばマッサージ機が動作を停止した時点から5分経過すると格納されているマッサージモードが解除される。
従って5分経過後の再スタート時には動作選択スイッチSW4が操作されていなければ初期設定モードである「揉み(全身に)」モードが実行されることとなる。勿論5分以内の再スタートであれば、メモリに格納されているマッサージモードでのマッサージが受けられる。
【0027】
以上の如く構成されたマッサージ機は、座部1に着座した使用者が、加療部位たる背中を背当たり部2に押し当て、操作部5(図1参照)の操作により所望の施療パターンを選択して用いられる。施療ユニット3に内蔵された揉み駆動モータM1 、叩き駆動モータM2 及び指圧駆動モータM3 、並びに座部1の下側に設置された上下駆動モータM4 は、操作部5での選択パターンに従って駆動され、背当たり部2に押し当てられた加療部位には、揉み施療、叩き施療、指圧施療が夫々行われ、更にこれらの各施療は、上下駆動モータM4 の駆動による施療ユニット3の上下動により、背当たり部2に押し当てられた加療部位の全域において行われる。
【0028】
このように行われる各施療は、施療子4,4を支持する支持アーム42,42に付設された荷重センサ6,6(図3参照)により、加療部位への押し当てに伴って施療子4,4に作用する反力荷重を検出し、この検出結果に基づいて揉み駆動モータM1 、叩き駆動モータM2 及び指圧駆動モータM3 の出力を制御して、加療部位への施療子4,4の押し当て力を自動調整しつつ行われている。
【0029】
図7は本発明に係るマッサージ機の動作過程を示すフローチャートであり、先ずマッサージ機に対する電源の初期投入が行われると (ステップS1)、動作スイッチSW1 が選択されたか否かを判断し (ステップS2)、選択された場合には初期設定モードである「揉み (全身に) 」モードを実行する (ステップS3)。動作選択スイッチSW4 が選択されたか否かを判断し (ステップS4)、選択されている場合にはマッサージモードを切り換えて、そのマッサージモードを実行し(ステップS5)、停止スイッチSW2 が選択されたか否かを判断する (ステップS6)。停止スイッチSW2 が選択されていない場合はステップS4に戻り、また選択されている場合にはマッサージモードの動作を停止し (ステップS7)、停止時のマッサージモードをメモリに格納する (ステップS8)。
【0030】
メモリ選択スイッチSW7 がメモリ使用側、即ちメモリへのマッサージモードの記憶側を選択したか否かを判断し (ステップS9) 、選択した場合には動作スイッチSW1 を選択したか否かを判断し (ステップS10) 、メモリされているマッサージモードを実行し (ステップS11) 、ステップS4に戻って前述の過程を反復する。
【0031】
またステップS9の判断において、メモリ不使用側、即ち記憶解除が選択されている場合はマッサージモードの停止から5分経過したか否かを判断し (ステップS12)、5分経過している場合はマッサージモードのデータを消去し、マッサージモードの初期設定を行い (ステップS13)、ステップS2に戻る。ステップS12の判断で5分経過していない場合は動作スイッチSW1が選択されたか否かを判断し (ステップS14)、選択されている場合はステップS11へ、また選択されていない場合はステップS12へ戻る。上記した記憶時間5分は一例であって、任意に設定可能であることは言うまでもない。
【0032】
なお、本実施例においては、マッサージ機の動作終了後にメモり選択スイッチSW7をメモリの使用側、不使用側に設定する場合について説明したが、マッサージ機の使用に先立ってメモり選択スイッチSW7を不使用側に設定した場合にはマッサージモードがメモリに記憶されず、電源投入時には初期モードが選択される。即ちこの場合、メモり選択スイッチSW7はマッサージモードを記憶するか否かを選択する選択手段としての働きがある。
また上記実施例にあっては椅子式のマッサージ機への適用例について述べたが、本発明の適用範囲は、加療部位への押圧力の検出結果に基づいて施療子4,4の動作を制御するように構成されたマッサージ機全般に亘ることはいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明に係るマッサージ機は、マッサージモードを格納するメモリを備え、このメモリへマッサージ終了時のマッサージモードを記憶させたりこの記憶をマッサージ終了後一定時間経過後に解除させたりするスイッチを設け、さらにメモリへのマッサージモードの記憶は必要な場合にのみ行うようにしたから、家庭内使用等特定の者が定常的に使用するような場合には愛用のマッサージモードをメモリに格納しておくことでマッサージモード選択の手間が省け、また公共の場等で不特定多数の人が使用する場合には、マッサージモードをメモリに記憶させなかったりあるいはメモリに記憶されたマッサージモードを解除することで、次の利用者が好まないマッサージモードにてマッサージされる不快感を解消することができる。またメモリに記憶されたマッサージモードは、マッサージ終了後一定時間経過後でないと解除できないので、マサージ終了当初は記憶されたマッサージモードを解除するつもりで解除を選択したが、何か物足りなさを感じて再度同じマッサージを受けたくなった場合に、一定時間内ならマッサージモードを再度設定し直さなくともよい等、本発明は優れた効果を奏するものある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマッサージ機の外観斜視図である。
【図2】本発明に係るマッサージ機のフレーム構造を示す側断面図である。
【図3】背もたれ側から施療ユニットをみた正面図である。
【図4】施療子の支持構造を示す側断面図である。
【図5】本発明に係るマッサージ機の制御系の構成を示すブロック図である。
【図6】操作部の模式的平面図である。
【図7】マッサージモード選択の処理過程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 施療ユニット
4 施療子
5 操作部
6 荷重センサ
50 ワンチップマイクロコンピュータ
SW1 動作スイッチ
SW2 停止スイッチ
SW3 収納スイッチ
SW4 動作選択スイッチ
SW5 速度調節スイッチ
SW6 強,弱、上,下、広,狭選択用のスイッチ
SW7 モードメモリ選択スイッチ
M1 揉み駆動モータ
M2 叩き駆動モータ
M3 指圧駆動モータ
M4 上下駆動モータ
【産業上の利用分野】
本発明は、施療ユニットに突設された施療子の動作により、これに押し当てられた加療部位に、揉み、叩き、指圧等の施療を行うマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年における健康指向の高まりにより、家庭内での使用に供されるマッサージ機が注目を浴びている。特に、椅子の背当たり部に沿って移動する施療ユニットに前側(背当たり部の正面側)に突出する一対の施療子を備え、施療ユニットの移動と施療子の動作とにより、背当たり部に押し当てられた加療部位への各種の施療(揉み、叩き、指圧等)を行う椅子式のマッサージ機は、着座姿勢を変えることなく首すじから腰にかけての広範囲の施療が可能であり、優れた施療効果が得られるマッサージ機として広く用いられている。
【0003】
ところでこの種のマッサージ機においては揉み,叩き,指圧等の各種マッサージモード用のメモリを備えたものがある。このメモリはマッサージ終了時に設定されていたマッサージモードを記憶し、次にマッサージを受ける際に同じマッサージモードのマッサージを受けられるようにしたものである。
【0004】
ところでこの種のマッサージ機を家庭内で使用する場合は、使用する人が少なく、また使用者も限られることから、使用者が愛用マッサージモードを決めている場合も、マッサージを受けようと思うマッサージモードと、メモリされているマッサージモードとが同一であることが多く、メモリ機能を有効に活用することが出来る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし公共の場等においてはマッサージ機使用者も不特定多数であるから、マッサージを受けようとする使用者の好みのマッサージモードとメモリされているマッサージモードとが同じであることは少なく、例えば使用者が揉みのマッサージを望んでいる場合に、メモリに叩きモードが記憶されていると、使用者は予想外のマッサージを受けることとなり、快適性を損なうことが考えられる。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところはマッサージモード用メモリへのマッサージモードの記憶を必要に応じて解除可能としたり、マッサージモード用メモリへのマッサージモードの記憶を必要に応じて行うようにすることで、利用者は使用に先立って好みのマッサージモードの選択設定が可能となるマッサージ機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るマッサージ機は、揉み、叩きを含む複数のマッサージモードの設定が可能なマッサージ機において、マッサージ終了時のマッサージモードを格納するメモリと、該メモリへマッサージモードを記憶したり、該記憶をマッサージ終了後一定時間経過後に解除するスイッチを具備することを特徴とする。
さらに本発明は、前記メモリへマッサージモードを記憶するか否かを選択する選択手段を具備することを特徴とする。
【0008】
【作用】
本発明にあってはこれによって、使用場所等によってメモリへマッサージモードを記憶したりしなかったり選択でき、また記憶した場合はその記憶を解除することが可能となり、使用性の向上を図れることとなる。
【0009】
【実施例】
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係るマッサージ機の外観斜視図、図2はそのフレーム構造を示す側断面図である。
【0010】
図1に示すマッサージ機は、幅方向両側に肘掛け部1a,1aを有する座部1と、該座部1の後縁から立ち上がる背当たり部2とを備え、肘掛け椅子の外観をなす椅子式のマッサージ機である。図2に示す如く座部1は、脚フレーム10上に装架された座板11上に着座パッド12を被せてなり、また背当たり部2は、その下端を脚フレーム10に揺動自在に枢支された縦フレーム20を左右両側(片側のみ図示)に備え、両縦フレーム20の適宜位置に前方に向けて突設された複数のブラケット22,22…上に支え板21を固定して、この支え板21に背当てパッド23を被せた構成となっている。
【0011】
左右の縦フレーム20,20間には、これらをガイド部材として上下動する施療ユニット3が支持され、これの前側には、幅方向に一対の施療子4,4が突設されている。これらの施療子4,4は、前記背当てパッド23の幅方向中央に略全長に亘って形成され、図1に示す如く、伸縮性に富む覆い布24により覆われた適宜幅の切欠き部を経て背当たり部2の前側に突出し、後述の如く、施療ユニット3に内蔵された各別の駆動機構の動作により、揉みのための幅方向の接近及び離反動作と、叩きのための上下方向の動作と、指圧のための前後方向の動作とを夫々行うようになしてある。
【0012】
背当たり部2の縦フレーム20は、加療部位となる背中から首筋の曲がりに沿わせるべく、図2に示す如き屈曲形状を有しており、該縦フレーム20の後側には、下部の駆動スプロケット13と上部の従動スプロケット14との間に張架された駆動チェーン15が沿わせてある。駆動スプロケット13には、座部1の後下側に設置された上下駆動モータM4 の駆動力が減速機16を介して伝達されており、この伝動に応じた駆動スプロケット13の回転により、前記駆動チェーン15が上下に作動するようになしてある。
【0013】
施療ユニット3は、縦フレーム20の前面に転接する上下一対の主ローラ3a,3aと、同じく後面に転接する副ローラ3bとを備え、これらにより、幅方向両側にて夫々3点支持されており、また、副ローラ3bの後下側に固定された連結部材3cを介して前記駆動チェーン15の中途部に連結してある。而して施療ユニット3は、上下駆動モータM4 からの伝動による駆動チェーン15の作動に応じて、縦フレーム20の前後面での主ローラ3a,3a及び副ローラ3bの転動を伴って上下動する。
【0014】
図3は、背もたれ側から施療ユニット3をみた正面図、図4は施療子4,4の支持構造を示す側断面図である。施療ユニット3の内部には、これの全幅に亘って支軸30が横架され、この支軸30と夫々平行をなして、揉み駆動軸31、叩き駆動軸32、及び指圧駆動軸33が横架されている。揉み駆動軸31は、施療ユニット3の幅方向中心の一側に右ねじを、他側に左ねじを夫々形成してなる送りねじ軸であり、施療ユニット3内部の一側に固設された揉み駆動モータM1 からの伝動により軸心回りに回転駆動されるようになしてある。
【0015】
また指圧駆動軸33は、施療ユニット3の幅方向中心の両側に略同寸の長さを有しており、施療ユニット3内部の他側に固設された指圧駆動モータM3 の出力端にベルト及び減速機からなる伝動機構を介して連結され、該指圧駆動モータM3 からの伝動により、軸心回りに所定の回転角度範囲内にて低速度にて回転駆動されるようになしてある。
【0016】
指圧駆動軸33の中央部には、揺動アーム34の基端部が固定されており、前記叩き駆動軸32は、前記揺動アーム34の先端部に回動自在に枢支されている。揺動アーム34は、指圧駆動軸33の両側にも固定され、叩き駆動軸32は、軸長方向3か所を揺動アーム34により枢支され、指圧駆動軸33と平行をなして保持されている。叩き駆動軸32は、図示の如く、中央の揺動アーム34への枢支位置の両側に、位相をずらせた一対のクランク 32a,32bを備えてなるクランク軸であり、揉み駆動モータM1 と同側に固設された叩き駆動モータM2 からの伝動により軸心回りに回転駆動されるようになしてある。
【0017】
叩き駆動モータM2 の出力は、指圧駆動軸33の一側を支持する伝動ボックス35の指圧駆動軸33と同軸をなす出力端に取り出され、伝動ベルト36を介して叩き駆動軸32に伝達されている。而して叩き駆動軸32は、指圧駆動モータM3 からの伝動による指圧駆動軸33の回転に応じて、揺動アーム34と共に指圧駆動軸33の軸心回りに位置を変え、また、叩き駆動モータM2 からの伝動により軸心回りに回転駆動されることになり、この回転駆動は、前述した如き伝動系の構成により、揺動アーム34の揺動と同時に行わせ得る。
【0018】
図3に示す如く、支軸30と揉み駆動軸31との間には、移動ブロック40,40が架設してある。この架設は、移動ブロック40,40の一側を、軸長方向への摺動自在に支軸30に嵌合せしめ、また移動ブロック40,40の他側を、揉み駆動軸31の左ねじ部及び右ねじ部に夫々螺合せしめてなされており、移動ブロック40,40は、揉み駆動モータM1 からの伝動による揉み駆動軸31の正逆転に応じて、支軸30に沿って摺動し、互いに接近又は離反する動作をなす。
【0019】
支軸30への移動ブロック40,40の嵌合部位には、夫々との対向面に、支軸30と同軸上での回動が可能にアームホルダ41,41が取り付けてあり、前記施療子4,4は、アームホルダ41,41の一側に突設された支持アーム42,42の先端に夫々取り付けてある。図4に示す如く支持アーム42,42はアームホルダ41,41の他側にも突設され、この突設端は、前記叩き駆動軸32の両側のクランク 32a,32bに各別の連結リンク43,44を介して連結されている。
【0020】
而して、支持アーム42,42の基端は、指圧駆動モータM3 からの伝動により指圧駆動軸33が駆動された場合、揺動アーム34,34の揺動に伴って前述の如く生じる叩き駆動軸32の移動により、連結リンク43,44を介して一括して押し上げ又は引き下げられる一方、叩き駆動モータM2 からの伝動により叩き駆動軸32が回転駆動された場合、これに伴うクランク 32a,32bの偏心回転により、夫々の連結リンク43,44を介して各別に押し上げ又は引き下げられる。
【0021】
以上の如き押し上げ又は引き下げにより、支持アーム42,42は、各別の移動ブロック40,40に対するアームホルダ41,41の回動を伴って支軸30の軸心回りに揺動する。指圧駆動軸33の動作は、所定の角度範囲内にて生じる低速度での回転であり、この回転に応じた支持アーム42,42の揺動は同位相にて緩やかに生じ、支持アーム42,42先端の施療子4,4は、前方への突出動作又は後方への退避動作を一括して行う。一方、叩き駆動軸32の動作は、比較的高速度での一方向回転であり、この回転に応じた支持アーム42,42の揺動は、クランク 32a,32b相互間の位相のずれを伴って交互に生じ、施療子4,4は、指圧駆動軸33の回転位置に応じた前後位置にて短周期の上下動作をなす。
【0022】
更に、揉み駆動モータM1 からの伝動により揉み駆動軸31が回転駆動された場合、施療子4,4は、前述の如く生じる移動ブロック40,40の摺動に応じて相互に接近又は離反する動作をなす。叩き駆動軸32のクランク 32a,32bは、中央の揺動アーム34の両側に適宜の長さを有し、またこれらへの連結リンク43,44の連結は、軸心回りの揺動及び軸長方向への摺動が可能になされており、施療子4,4の接近,離反動作は、クランク 32a,32bに沿う連結リンク43,44の摺動により許容される。
【0023】
図5はマッサージ機の制御系を示すブロック図であり、図中50はワンチップマイクロコンピュータを示している。ワンチップマイクロコンピュータ50は内部にマッサージモードを記憶するためのメモリを備え、施療子4,4の上下位置検出部51、施療子4,4の幅位置検出部52、施療子4,4の押圧位置(前後位置)検出部53からの各位置データ、施療子4,4の上下リミットスイッチ LSW1 ,LSW2 、施療子4,4の左, 右リミットスイッチ LSW3 ,LSW4 、施療子4,4の押圧 (前後位置) リミットスイッチ LSW5 ,LSW6 のオン, オフ情報、荷重センサ6、ゼロクロス検出部55の出力情報、操作部5の入力情報、並びに各速度検出部57,58,59,60 による各モータM1 〜M4 の速度情報を取り込み、これらに基づいて揉みモータM1 ,叩き駆動モータM2 、指圧駆動モータM3 ,上下駆動モータM4 夫々に対する制御信号をモータ制御回路56へ出力するようになっている。 なお、ワンチップマイクロコンピュータ50、増幅回路6a、ゼロクロス検出部55及びモータ制御回路56は同一の制御基板上に設けられている。
【0024】
図6は操作部5の模式的平面図であり、図中SW1 はマッサージ機を動作させる動作スイッチ、SW2 はマッサージ機を停止させる停止スイッチ、SW3 は施療子4,4を収納位置(基準位置)へ移動させるためのスイッチを示している。マッサージ機が動作中は LED1 が点灯し、停止時には消灯する。SW4 はマッサージモードの選択スイッチであり、これを一回押す毎に「揉み (全身に) 」、「揉み (肩に) 」、「揉み (腰に) 」、「叩き」、「指圧」、「背すじのばし」、「叩き背すじのばし」等が順次的に選択されるようになっている。マッサージモードが選択されるとそのマッサージモードと対応する LED3 が夫々点灯する。
【0025】
SW5 は速度調節用のスライドボリュームであり、図中左側に移動されれば施療子4,4の動作が遅く、右側に移動されれば速くなるようにしてある。SW6 は施療子4,4の押圧力の強, 弱(前後の位置)、施療子4,4の上,下の位置、施療子4,4の広,狭の各調節を行うスイッチである。SW7 はマッサージモード用のメモリへマッサージモードを記憶させ、また記憶を解除するためのスイッチであり、メモリの使用側、即ちマッサージモードの記憶が選択されている場合は、マッサージ機の停止時(停止スイッチSW2 が押された場合) において、この停止時点で選択されていたマッサージモードがメモリに格納され、再スタート時にはこのメモリに格納されているマッサージモードでのマッサージが開始される。
【0026】
一方不使用側、即ち記憶解除が選択された場合はマッサージ機停止時におけるマッサージモードが一旦メモリに格納されるが、一定時間、例えばマッサージ機が動作を停止した時点から5分経過すると格納されているマッサージモードが解除される。
従って5分経過後の再スタート時には動作選択スイッチSW4が操作されていなければ初期設定モードである「揉み(全身に)」モードが実行されることとなる。勿論5分以内の再スタートであれば、メモリに格納されているマッサージモードでのマッサージが受けられる。
【0027】
以上の如く構成されたマッサージ機は、座部1に着座した使用者が、加療部位たる背中を背当たり部2に押し当て、操作部5(図1参照)の操作により所望の施療パターンを選択して用いられる。施療ユニット3に内蔵された揉み駆動モータM1 、叩き駆動モータM2 及び指圧駆動モータM3 、並びに座部1の下側に設置された上下駆動モータM4 は、操作部5での選択パターンに従って駆動され、背当たり部2に押し当てられた加療部位には、揉み施療、叩き施療、指圧施療が夫々行われ、更にこれらの各施療は、上下駆動モータM4 の駆動による施療ユニット3の上下動により、背当たり部2に押し当てられた加療部位の全域において行われる。
【0028】
このように行われる各施療は、施療子4,4を支持する支持アーム42,42に付設された荷重センサ6,6(図3参照)により、加療部位への押し当てに伴って施療子4,4に作用する反力荷重を検出し、この検出結果に基づいて揉み駆動モータM1 、叩き駆動モータM2 及び指圧駆動モータM3 の出力を制御して、加療部位への施療子4,4の押し当て力を自動調整しつつ行われている。
【0029】
図7は本発明に係るマッサージ機の動作過程を示すフローチャートであり、先ずマッサージ機に対する電源の初期投入が行われると (ステップS1)、動作スイッチSW1 が選択されたか否かを判断し (ステップS2)、選択された場合には初期設定モードである「揉み (全身に) 」モードを実行する (ステップS3)。動作選択スイッチSW4 が選択されたか否かを判断し (ステップS4)、選択されている場合にはマッサージモードを切り換えて、そのマッサージモードを実行し(ステップS5)、停止スイッチSW2 が選択されたか否かを判断する (ステップS6)。停止スイッチSW2 が選択されていない場合はステップS4に戻り、また選択されている場合にはマッサージモードの動作を停止し (ステップS7)、停止時のマッサージモードをメモリに格納する (ステップS8)。
【0030】
メモリ選択スイッチSW7 がメモリ使用側、即ちメモリへのマッサージモードの記憶側を選択したか否かを判断し (ステップS9) 、選択した場合には動作スイッチSW1 を選択したか否かを判断し (ステップS10) 、メモリされているマッサージモードを実行し (ステップS11) 、ステップS4に戻って前述の過程を反復する。
【0031】
またステップS9の判断において、メモリ不使用側、即ち記憶解除が選択されている場合はマッサージモードの停止から5分経過したか否かを判断し (ステップS12)、5分経過している場合はマッサージモードのデータを消去し、マッサージモードの初期設定を行い (ステップS13)、ステップS2に戻る。ステップS12の判断で5分経過していない場合は動作スイッチSW1が選択されたか否かを判断し (ステップS14)、選択されている場合はステップS11へ、また選択されていない場合はステップS12へ戻る。上記した記憶時間5分は一例であって、任意に設定可能であることは言うまでもない。
【0032】
なお、本実施例においては、マッサージ機の動作終了後にメモり選択スイッチSW7をメモリの使用側、不使用側に設定する場合について説明したが、マッサージ機の使用に先立ってメモり選択スイッチSW7を不使用側に設定した場合にはマッサージモードがメモリに記憶されず、電源投入時には初期モードが選択される。即ちこの場合、メモり選択スイッチSW7はマッサージモードを記憶するか否かを選択する選択手段としての働きがある。
また上記実施例にあっては椅子式のマッサージ機への適用例について述べたが、本発明の適用範囲は、加療部位への押圧力の検出結果に基づいて施療子4,4の動作を制御するように構成されたマッサージ機全般に亘ることはいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明に係るマッサージ機は、マッサージモードを格納するメモリを備え、このメモリへマッサージ終了時のマッサージモードを記憶させたりこの記憶をマッサージ終了後一定時間経過後に解除させたりするスイッチを設け、さらにメモリへのマッサージモードの記憶は必要な場合にのみ行うようにしたから、家庭内使用等特定の者が定常的に使用するような場合には愛用のマッサージモードをメモリに格納しておくことでマッサージモード選択の手間が省け、また公共の場等で不特定多数の人が使用する場合には、マッサージモードをメモリに記憶させなかったりあるいはメモリに記憶されたマッサージモードを解除することで、次の利用者が好まないマッサージモードにてマッサージされる不快感を解消することができる。またメモリに記憶されたマッサージモードは、マッサージ終了後一定時間経過後でないと解除できないので、マサージ終了当初は記憶されたマッサージモードを解除するつもりで解除を選択したが、何か物足りなさを感じて再度同じマッサージを受けたくなった場合に、一定時間内ならマッサージモードを再度設定し直さなくともよい等、本発明は優れた効果を奏するものある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマッサージ機の外観斜視図である。
【図2】本発明に係るマッサージ機のフレーム構造を示す側断面図である。
【図3】背もたれ側から施療ユニットをみた正面図である。
【図4】施療子の支持構造を示す側断面図である。
【図5】本発明に係るマッサージ機の制御系の構成を示すブロック図である。
【図6】操作部の模式的平面図である。
【図7】マッサージモード選択の処理過程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 施療ユニット
4 施療子
5 操作部
6 荷重センサ
50 ワンチップマイクロコンピュータ
SW1 動作スイッチ
SW2 停止スイッチ
SW3 収納スイッチ
SW4 動作選択スイッチ
SW5 速度調節スイッチ
SW6 強,弱、上,下、広,狭選択用のスイッチ
SW7 モードメモリ選択スイッチ
M1 揉み駆動モータ
M2 叩き駆動モータ
M3 指圧駆動モータ
M4 上下駆動モータ
Claims (2)
- 揉み、叩きを含む複数のマッサージモードの設定が可能なマッサージ機において、マッサージ終了時のマッサージモードを格納するメモリと、該メモリへマッサージモードを記憶したり、該記憶をマッサージ終了後一定時間経過後に解除するスイッチを具備することを特徴とするマッサージ機。
- 前記メモリへマッサージモードを記憶するか否かを選択する選択手段を具備することを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
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Family Applications (1)
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JP27691093A Expired - Fee Related JP3568221B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | マッサージ機 |
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JP (1) | JP3568221B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-05 JP JP27691093A patent/JP3568221B2/ja not_active Expired - Fee Related
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