JP3568170B2 - レンズ付きフイルムユニット及び外装体の剥離方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、未露光の写真フイルムを予め内蔵したユニット本体の外周面に帯状の外装体を巻き付けたレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
低価格で手軽に写真撮影を楽しむことができるように、本出願人よりレンズ付きフイルムユニットが市販されている。レンズ付きフイルムユニットは、簡単な撮影機構を組み込んだユニット本体に予め未露光の写真フイルムを内蔵させ、その表面を外装体で覆ったもので、購入したその場ですぐに写真撮影ができ、また撮影後にもそのまま現像取扱い店に出せばよいという簡便性から一般に広く利用されている。
【0003】
このレンズ付きフイルムユニットは、その製造過程において写真フイルムが装填されてしまうため、製造されてから実際にユーザーが使用するまでの間は、写真フイルムを湿気から保護しておく必要がある。このためレンズ付きフイルムユニットは、防湿機能をもった包装袋で個々に密封包装されてメーカーから出荷され、使用時にはユーザーがこの包装袋を開封するようにしている。
【0004】
このようなレンズ付きフイルムユニットは、低価格で提供できることを利点としており、可能な限りローコストで製造する必要性から、ユニット本体を覆う外装体には、表面に化粧用の印刷が施された紙箱が用いられている。この紙箱は、箱型形状をしたユニット本体の各面を包み込むように6面のカバー部と糊代片とを有し、1枚の紙を折り曲げて組み立てられる。また最近では、紙箱に代えて帯状のラベルを外装体として用いるレンズ付きフイルムユニットが、例えば実願平3−56924号明細書により知られている。このレンズ付きフイルムユニットは、ユニット本体の中央部に帯状のラベルを巻きつけて糊付けし、ユニット本体の両側部は露呈したままにするもので、ユニット本体の全面を紙箱で覆うものに比較して外形の小型イメージを高めることができるとともに、組み立てが簡便化されるという利点がある。
【0005】
上記のレンズ付きフイルムユニットは、いずれの外装体を用いる場合であっても、外装体のカバー部と糊代片とを互いに糊付けするだけなので、外装体が外側に膨らみやすく、レンズ付きフイルムユニットの外観が見苦しくなることがある。このような問題を解決するために、ユニット本体と外装体とを直接接着して相互の密着性を高めるようにしたレンズ付きフイルムユニットが、例えば実願平2−57427号明細書により知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
外装体の接着には、主剤となる合成樹脂を有機溶剤に溶解させ、有機溶剤を揮発させることで主剤の樹脂を固化させる合成接着剤、例えばポリビニルアルコール接着剤等を用いるのが一般的である。ところが上述したように、レンズ付きフイルムユニットは包装袋によって密封包装されるので、有機溶剤を完全に揮発させる以前にレンズ付きフイルムユニットを包装してしまうと、発生した有機ガスは外部に拡散されることなく包装袋内に滞留してしまう。このため、発生した有機ガスの影響によって、レンズ付きフイルムユニット内に装填されている写真フイルムの性能を低下させる恐れがある。
【0007】
一方、資源節約を図るととに、産業廃棄物を減らすために、レンズ付きフイルムユニットのリサイクルが積極的に進められている。ユーザーが撮影済みの写真フイルムを収納したレンズ付きフイルムユニットを現像取扱い店に持っていくと、このレンズ付きフイルムユニットは更に現像所に集められ、ここで写真フイルムが取り出されてフイルム現像及びプリント処理が行われる。写真フイルムが取り出された後のレンズ付きフイルムユニットはメーカーによって回収され、ユニット本体から外装体が剥がされた後に、ユニット本体が部品ごとに分解される。そして、部品として再使用可能なものはそのまま製造工程に供給され、使用できないものは原材料としての利用が図られている。また、ユニット本体から剥がされた外装体も再溶融され、再生紙としてリサイクルされる。
【0008】
ところが、上述のユニット本体と外装体とを直接接着するレンズ付きフイルムユニットの場合、ユニット本体から外装体を取り外す際には、特殊な形状の刃物で外装体の接着部の一部を剥がし、この剥がれた部分を摘んでユニット本体から引き剥がさなくてはならない。しかも、この剥離作業は手作業によって個々に行わなくてはならないので、非常に手間がかかり、効率的なものとはいえなかった。
【0009】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、写真フイルムの性能低下を防止するとともに、ユニット本体と外装体との密着性を向上させながらも外装体の剥離作業の効率化を図ることのできるレンズ付きフイルムユニット及び外装体の剥離方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、ユニット本体の表面と外装体の裏面とが、水性の接着剤によって接着され、外装体によって覆われるユニット本体の表面に、外装体の巻き付け方向と交叉し、かつ外装体の両側縁から両端部がはみ出るように長尺の溝を形成するものである。なお、ユニット本体と外装体との接着部は、外装体の巻き付け方向に沿って帯状に形成するのが好ましい。また、溝の幅は0.5mm〜5.0mm、深さは0.5mm〜2.0mmの範囲内とするのが好ましい。
【0011】
また、請求項4及び5に記載の外装体の剥離方法は、ユニット本体の表面に形成された長尺な溝を覆う外装体上に刃物を当接し、溝に沿って外装体を切断した後、ユニット本体内を通り、かつ外装体の切断方向と平行な直線を軸としてユニット本体を回転させながら、このユニット本体の回転方向に対して先端側の外装体の切断端を摘んでユニット本体から引き剥がすものである。なお、レンズ付きフイルムユニットを溝の形成方向と同じ向きに搬送するとともに、この搬送路の近傍に溝に入り込むように突出させて刃物を配置し、この刃物の前面をレンズ付きフイルムユニットを通過させることで外装体を切断するのがよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明のレンズ付きフイルムユニットの外観を示すものである。レンズ付きフイルムユニット10は、簡単な撮影機構や未露光の写真フイルムが組み込まれたユニット本体11と、この中央部に巻き付けられた外装用のラベル30とから構成される。ユニット本体11は主にプラスチック成形され、前面には撮影レンズ12,ファインダー対物窓13,ストロボ発光部14,及びストロボ充電スイッチ15が、また上面にはシャッタボタン16,巻上げノブ17,及びカウンタ窓18が設けられている。また、ユニット本体11の背面にはファインダー接眼窓19が設けられ、その下方にはラベル30の巻き付け方向と交叉し、かつラベル30の両側縁から端部がはみ出るように長尺の溝20が形成されている。
【0013】
図3は、ラベル30を展開して裏面側から示したものである。ラベル30は、箱型形状をしたユニット本体11の中央部を覆うために、底面カバー部31,背面カバー部32,上面カバー部33,前面カバー部34,及び糊代片35を有する1枚の帯状の紙からなり、図中一点鎖線で示した折線36a〜36dを谷折にして筒型に組み立てられる。ラベル30の所要部には、ユニット本体11に設けられた撮影レンズ12,ファインダー対物窓13,カウンタ窓18,及びファインダー接眼窓19を外部に露呈させるための開口37a〜37dが設けられ、このラベル30をユニット本体11に巻き付けたままの状態で撮影操作ができるようになっている。また図中斜線で示したラベル30の周縁部には、水系の接着剤を塗布して接着層40が形成されている。なお、接着層40を形成する接着剤としては、水を溶剤とし、紙及びプラスチックの接着が可能なものであればいずれを用いてもよく、例えば水性エマルジョン型のアクリル樹脂接着剤を用いればよい。
【0014】
図4は、内部にレンズ付きフイルムユニットを包み込んだ包装袋を示すものである。包装袋45は、いわゆるピロー包装の形態でレンズ付きフイルムユニット10を気密に包み込んでおり、一方の突出片45aにはハンガー吊り下げ用の穴46が設けられている。また、包装袋45を開封しやすいように、突出片45bの端部が波型にカットされている。
【0015】
図5は、ラベル30の剥離方法の概略を示すものである。市場から回収されたレンズ付きフイルムユニット10は、向きを揃えて搬送用のコンベヤ51上に並べられ、図中右方向に搬送される。レンズ付きフイルムユニット10は、ユニット本体11の溝20の形成方向と、レンズ付きフイルムユニット10の搬送方向とが同じ向きとなるようにコンベヤ51上に並べられる。コンベヤ51の近傍には、ユニット本体11に巻き付けられた筒状のラベル30の一部を切断するラベル切断装置52と、ラベル30をユニット本体11から引き剥がすラベル剥離装置53とが配置されている。
【0016】
図6に示すように、ラベル切断装置52内では、コンベヤ51によるレンズ付きフイルムユニット10の搬送路が僅かに湾曲している。この湾曲したコンベヤ51の近傍には、切断刃55が設けられている。切断刃55は、ユニット本体11に形成された溝20内に入り込むように、搬送路内に僅かに突出して設けられているとともに、その刃面55aをレンズ付きフイルムユニット10の搬送方向上流側に向けて配置されている。そして図7に示すように、この切断刃55の前面にレンズ付きフイルムユニット10が達すると切断刃55がユニット本体11の溝20内に入り込み、レンズ付きフイルムユニット10の移動に伴ってラベル30が切断される。
【0017】
ラベル30が切断されたレンズ付きフイルムユニット10は、ラベル剥離装置53に送られる。図8に示すように、ラベル剥離装置53内には、ユニット本体11の溝20内に入り込み、ラベル30の切断された端部30aを摘んでユニット本体11から引き剥がす方向に引っ張る爪部材56と、ラベル30の巻き付け方向と交叉する向きに同軸上に配置された一対の回転軸57a,57bと、これら回転軸57a,57bと平行に配置された巻取り軸58とが設けられている。一対の回転軸57a,57bは、ラベル剥離位置に達したレンズ付きフイルムユニット10をその両側面から挟んで固定するとともに、レンズ付きフイルムユニット10を挟持したまま図中反時計方向に回転させる。また巻取り軸58は、爪部材56によってユニット本体11から剥がされたラベル30の端部30aを保持し、回転軸57a,57bと逆方向に回転しながら外周にラベル30を巻き取る。
【0018】
なお、ユニット本体11の背面に設ける溝20は、幅Wを0.5mm〜5.0mmの範囲内とし、深さDを0.5mm〜2.0mmとするのが好ましい。溝20の幅Wが0.5mmよりも狭いと、爪部材56が溝20に入り込みにくくなり、ラベル30の端部30aを摘むことができなくなる。また、幅Wが5.0mmよりも広くなると、ユニット本体11の背面における溝20の占める割合が大きくなりすぎ、レンズ付きフイルムユニット10の外観上好ましくない。溝20の深さDが0.5mmよりも浅いと、溝20とこの上に被せられたラベル30との隙間がほとんどなくなるので、ラベル30の切断が困難になる。また、深さDが2.0mmよりも深くなると、ユニット本体11の内部まで貫通することなく、表面にのみ溝20を形成することが困難になる。
【0019】
レンズ付きフイルムユニット10の組立工程において、撮影機構及び未露光の写真フイルムが組み込まれたユニット本体11は、ラベル30の貼付け工程に移送される。貼付け工程では、まずユニット本体11の前面にラベル30の前面カバー部34が重ねられ、前面カバー部34の裏面に形成された接着層40がユニット本体11の表面に圧着される。そして、前面カバー部34に隣接する折線36dが折り曲げられて糊代片35がユニット本体11の底面に接着される。この後、上面カバー部33,及び背面カバー部32が順次ユニット本体11の表面に圧着され、最後に底面カバー部31が糊代片35の上に重ねられると、レンズ付きフイルムユニット10ができあがる。このレンズ付きフイルムユニット10は、ユニット本体11の表面とラベル30の裏面とが直接接着されているので、ユニット本体11とラベル30とは隙間なく密着し、ラベル30が外側に膨らむことはない。
【0020】
組み立てが完了したレンズ付きフイルムユニット10は、包装袋45に個別に密封収納され、各小売店に出荷される。そして、レンズ付きフイルムユニット10は、包装袋45により気密に包装されたままの状態で店頭に吊り下げて展示されるか、あるいは自動販売機内に収納される。
【0021】
レンズ付きフイルムユニット10は、撮影者によって包装袋45が開封されるまでの間、密封されたままの状態となる。この間、ユニット本体11とラベル30とを接着している接着剤の溶剤が気化し、発生したガスが包装袋45内に滞留する場合がある。しかし、接着剤は水を溶剤とするものであるので、これが気化しても単に水蒸気が発生するだけであり、化学ガスが生じることはない。したがって、レンズ付きフイルムニット10に組み込まれた写真フイルムは、その特性が変化することがなく、良好な状態に保持されている。
【0022】
撮影を行う時には、撮影者が突出片45bの端部に形成された波型部から包装袋45を破いて開封し、レンズ付きフイルムユニット10を取り出す。そして、このレンズ付きフイルムユニット10を用いて撮影を行い、全てのコマの撮影が終了した時に、撮影者はレンズ付きフイルムユニット10ごと現像取扱い店に持ってゆきDPEを依頼する。撮影済のレンズ付きフイルムユニット10は、現像取扱い店から更に現像所に集められ、ここでユニット本体11から露光済の写真フイルムが取り出される。ユニット本体11から取り出された写真フイルムはフイルム現像及びプリント処理が施され、できあがったプリント写真が現像取扱い店を通して撮影者の手元に渡される。一方、写真フイルムが取り出された後のレンズ付きフイルムユニット10は、メーカーによって現像所から回収され、再利用のための分解工程に回される。
【0023】
レンズ付きフイルムユニット10の分解工程においては、まずラベル30の剥離作業が行われる。レンズ付きフイルムユニット10は、向きを揃えて搬送用のコンベヤ51上に並べられ、ラベル切断装置52内に送られる。
【0024】
ラベル切断装置52内では、レンズ付きフイルムユニット10は、搬送路に突出して設けられた切断刃55の前面を通過しながらラベル30が切断される。この際、コンベヤ51による搬送路が切断刃55の前面で僅かに湾曲しているので、レンズ付きフイルムユニット10が切断刃55に達した時に、図7(A)に示すように、レンズ付きフイルムユニット10の移動方向と切断刃55の突出方向とのなす角度θは鋭角となっている。また、溝20がラベル30の側縁よりもはみ出るように長く形成されているので、切断刃55の先端はユニット本体11の表面に接触することなく溝20内に入り込む。この後同図(B)に示すように、レンズ付きフイルムユニット10の移動に伴ってラベル30が切断される。そして同図(C)に示すように、ラベル30部分が切断刃55の前面を通過した時には、レンズ付きフイルムユニット10の移動方向と切断刃55の刃面55aの向きとがほぼ平行となるので、切断刃55はユニット本体11の表面に接触することなく、溝20から退避する。
【0025】
ラベル30が切断されたレンズ付きフイルムユニット10はラベル剥離装置53に送られる。レンズ付きフイルムユニット10がラベル剥離位置に達すると、一対の回転軸57a,57bがこのレンズ付きフイルムユニット10を両側面から挟持する。そして図9(A)に示すように、爪部材56がユニット本体11の溝20内に入り込んでラベル30の切断された端部30aを摘み、この端部30aを引っ張って巻取り軸58に保持させる。この後同図(B),(C)に示すように、回転軸57a,57bがレンズ付きフイルムユニット10を挟持した状態で図中反時計方向に回転し、同時に巻取り軸58が回転軸57a,57bと逆方向に回転する。これにより、ユニット本体11とラベル30とが相反する方向に引っ張られるので、ラベル30はユニット本体11から剥がされて巻取り軸58に巻き取られる。この際、ユニット本体11の表面とラベル30の裏面とを接着している接着層40がラベル30の巻き付け方向に沿って帯状に形成されているので、ラベル30は、この接着層40の形成方向に沿って引き剥がされることになる。したがって、ユニット本体11とラベル30とが剥離する瞬間の接着面積は小さく、その接着力も小さいので、必要最小限の力で容易にラベル30を剥離することができる。ユニット本体11から剥がされたラベル30は再溶融され、再生紙としてリサイクルされる。
【0026】
ラベル30が剥がされたユニット本体11は洗浄工程に送られ、ここでアルカリ液、例えば水によって洗浄される。この際、ユニット本体11とラベル30とを接着していた接着剤が水を溶剤とするものであるので、ユニット本体11に付着している接着剤はアルカリ液に溶解し、ユニット本体11上に残ることなく、完全に除去される。そして洗浄を終えたユニット本体11は部品ごとに分解され、部品として再使用可能なものは製造工程に供給され、そのまま製品の一部として用いられる。また、部品としてそのまま使用できないものはペレット化して再溶融され、原材料として利用される。
【0027】
なお上記実施形態では、ユニット本体の表面とラベルの裏面とを接着する帯状の接着層を連続的に形成するようにしたが、ラベルを構成している各カバー部内に少なくとも1個所以上の接着層が形成されるようにすれば、断続的であってもよい。また、接着層の形状に倣って接着剤を塗布するようにしたが、ラベルの全面に接着剤を塗布した後、接着層となる部分を残して“糊殺し”処理を施すようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、外装体の接着には水を溶剤とする接着剤を用いるので、レンズ付きフイルムユニットが包装袋内に長期間密封包装されたままであっても、この包装袋内で化学ガスが発生することがなくなり、このレンズ付きフイルムユニットに組み込まれた写真フイルムの性能を良好な状態に維持することができる。
【0029】
また、ユニット本体の表面と外装体の裏面とを直接接着して双方を密着させるので、外装体が外側に膨らんでレンズ付きフイルムユニットの外観を見苦しくすることも防止される。しかも、ユニット本体と外装体との接着面が、外装体の巻き付け方向に延びた帯状に形成されているので、ユニット本体と外装体とは、この接着面の形成方向に沿って剥離されることになる。したがって、ユニット本体と外装体とが剥離する瞬間の接着面積は小さく、その接着力も小さいので、必要最小限の力で容易に外装体を剥離することができる。
【0030】
また、外装体によって覆われるユニット本体の表面に、外装体の巻き付け方向と交叉する向きに延びた溝を形成しておくことで、外装体とユニット本体との間に細い隙間ができ、この溝部を覆う外装体上から刃物を当てるだけで容易に外装体を切断することができる。しかも、溝を外装体の両側縁からはみ出るように長く形成しておくことで、ユニット本体の表面を傷付けることなく、外装体のみをその両側縁部まで確実に切断することができる。したがって、レンズ付きフイルムユニットを溝の形成方向と同じ向きに搬送するとともに、その搬送路上に溝に入りこむように外装体切断用の刃物を配置しておけば、この刃物の前面をレンズ付きフイルムユニットが通過するだけで自動的に外装体が切断されるので、外装体の剥離作業の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付きフイルムユニットの背面図である。
【図2】図1のレンズ付きフイルムユニットの外観図である。
【図3】図1に示したラベルの展開図である。
【図4】図1のレンズ付きフイルムユニットを包装袋に収納した状態を示す説明図である。
【図5】ユニット本体とラベルとの剥離方法を示す説明図である。
【図6】図5に示したラベル切断装置の構成を示す概略図である。
【図7】ラベルの切断状態を示す説明図である。
【図8】図5に示したラベル剥離装置の構成を示す概略図である。
【図9】ラベルの剥離状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット
11 ユニット本体
20 溝
30 ラベル
40 接着層
52 ラベル切断装置
53 ラベル剥離装置
55 切断刃
57a,57b 回転軸
58 巻取り軸
Claims (4)
- 予め未露光の写真フイルムを内蔵するとともに、簡単な撮影機構が組み込まれたユニット本体と、このユニット本体の外周面に巻き付けられる帯状の外装体とからなるレンズ付きフイルムユニットにおいて、
前記ユニット本体の表面と外装体の裏面とが、水性の接着剤によって接着され、前記外装体によって覆われる前記ユニット本体の表面に、外装体の巻き付け方向と交叉し、かつ外装体の両側縁から両端部がはみ出るように長尺の溝を形成したことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。 - 前記溝は、幅が0.5mm〜5.0mm、深さが0.5mm〜2.0mmであることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
- 簡単な撮影機構が組み込まれたユニット本体の外周面に帯状の外装体を巻き付けてなり、前記外装体によって覆われる前記ユニット本体の表面に、外装体の巻き付け方向と交叉するように延びた長尺の溝が形成されたレンズ付きフイルムユニットの外装体の剥離方法において、
前記溝を覆う外装体上に刃物を当接し、溝に沿って外装体を切断した後、前記ユニット本体内を通り、かつ外装体の切断方向と平行な直線を軸としてユニット本体を回転させながら、このユニット本体の回転方向に対して先端側の外装体の切断端を摘んでユニット本体から引き剥がすことを特徴とするレンズ付きフイルムユニットの外装体の剥離方法。 - レンズ付きフイルムユニットを前記溝の形成方向と同じ向きに搬送するとともに、この搬送路の近傍に溝に入り込むように突出させて刃物を配置し、この刃物の前面をレンズ付きフイルムユニットを通過させることで外装体を切断することを特徴とする請求項3記載のレンズ付きフイルムユニットの外装体の剥離方法。
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