JP3567441B2 - 長尺材の加工データ作成方法及び装置 - Google Patents

長尺材の加工データ作成方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、窓枠や戸枠、そうした枠に嵌めこまれる障子、戸、網戸といった建具を構成するアルミ、あるいは他の材質の枠材、框材のような長尺材を加工する場合に用いて好適な加工データ作成方法、装置に関し、詳しくは、加工寸法を同じくする加工形状を有し、その全長が異なる長尺材の加工を行うときの加工データ変更を容易に行いうる加工データ作成方法、装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
前述のような枠材は、例えばアルミサッシの窓枠の場合、図10に示すように、左右の竪枠201,202の上下端部、及び中間部に切欠部201a,201b,201cを設け、上下端部の切欠部201a,201bには、上下枠203,204端部を嵌めこみ、中間部の切欠部201cには横枠205端部を嵌めこみ、この上下枠203,204端部と横枠205端部に、竪枠201,202の壁部201dに設けたネジ孔206を介して取付ねじ207を螺合して、窓枠200を枠組みしている。こうした窓枠200では、建物の窓開口部に合わせてその縦横のサイズが決定されるので、竪枠201,202、横枠205、上下枠203,204が、夫々同じ断面形状、断面寸法を持つ型材であって、枠組した窓枠の全体の大きさのみが異なるという場合が多い。このような場合、大きい窓枠と小さい窓枠とでは、夫々の窓枠を構成する前記各枠は、その全長と、端部、中間部の切欠部の長手方向位置は異なるが、切欠部やその切欠部に形成されるねじ孔の加工寸法、切欠部に対するねじ孔の位置などは、組み合わされる枠の断面形状、断面寸法が変わらないために全く同じになる。従来、長尺材に切欠部やねじ孔などの加工を行う場合には、工作機械の1つの加工原点を基準として、各切欠部やねじ孔の座標を入力し、工作機械の工具と長尺材の相対位置関係を制御し、加工していた。
一方、長尺材ではないが、同一形状の加工を同一ワークに対して、異なる位置、異なる方向に多数加工するような場合に好適なNCデータ作成方法として、基本形状に対して、その加工寸法を独立した座標系で定義し、このローカル座標系と、機械座標系との間の、X、Y(及びZ)方向と、図形の回転方向角度のシフト量を与えることにより、実際の加工においては、ローカル座標系を機械座標系に変換して加工を行うようにしたものがある(特開昭60−55411号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前者の従来技術では、工作機械の1つの加工原点を基準として、長尺材の多数の切欠部や、これに関連するねじ孔位置の座標を別々に入力して、これに基づいて加工していたので、前記のように切欠部や、ねじ孔の寸法、切欠部に対するねじ孔位置が同じで、長尺材の長手寸法や、切欠部の長手位置が異なるのみ、というような場合には、長尺材の全長の長短にあわせて、その都度、多くの加工部分の多数の座標を入力変更せねばならず、そうした加工データの入力に手間取る問題があった。後者の技術では、独立したローカル座標系と機械座標系のシフト量を変更するだけで、ワークの異なる位置に同一加工を行い得るNCデータが得られるので、データ入力が容易であるが、それでも、前記技術では、少なくとも、X、Y及び、回転方向の3つのシフト量を与えねばならず、長尺材のように長手方向の位置のみが異なるワークに対しては、この技術においても、未だデータ入力の煩雑さが残る問題がある。この発明の課題は、同一加工形状を有する、長さの異なる長尺材に対する加工データの変更を容易にする加工データの作成方法、及びその作成方法を実施する加工データ作成装置を提供することにある。
また、サッシ材においては、前述のように、竪枠に上下枠が枠組みされるので、上下枠の長手端部の切欠部寸法は、端部からの寸法が正確でないと、枠組したときに端部がうまく枠組みされない問題がある。本願の他の課題は、このような問題を生じないように、加工データを容易に変更できる作成方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題解決の為に、請求項1では、サッシ窓を構成する長尺材を加工するに際し、長尺材に対して行われる加工部分を、互いに位置関係が不変な加工部分ごとに、左、右端加工グループ、中間加工グループに区分し、各加工グループにおける加工形状を、長尺材の長手方向座標のみを違えた別々の原点を基準とするローカル座標系で定義し、機械の加工原点を左右端加工グループのいずれか一方の座標系の原点であって、その端加工グループの端面を含む面内に位置しているその端加工グループの座標系の原点と一致させ、他方の端加工グループの端面を含む面内にその他方の端加工グループの座標系の原点を位置させ、中間加工グループが加工基準とする端加工グループの原点と中間加工グループの長手方向の原点シフト量を与え、前記他方の端加工グループの座標系と加工原点の座標系との間の原点シフト量には、長尺材の長手方向の実寸法を与えて各加工グループの加工位置を決定することを特徴とする。請求項2のように、中間加工グループはさらに2グループに区分されてもよい。
請求項3では、サッシ窓を構成する長尺材に対して行われる多種の加工の基本形状パターンを記憶する形状パターン記憶部と、長尺材の加工グループを左右端加工グループ、中間加工グループに区分して、各加工グループにおける加工形状を前記基本形状パターンから選択するパターン選択手段と、各加工グループで選択された基本形状パターンに夫々長尺材の長手方向にのみ位置を違えて設定される別々の原点を基準としたローカル座標系で実加工用の寸法を定義する寸法入力手段と、前記各加工グループで選択された基本形状パターンとそれに対する実加工用の加工寸法を、各加工グループごとに記憶したグループデータ記憶部が複数集合して構成される長尺材の図番単位の加工データ記憶部と、左、または右端加工グループの原点と一致した機械の加工原点と他のローカル座標系間の長手方向の原点シフト量を与える原点シフト量入力手段とを備えたことを特徴とする。
【0005】
【作用】
本願請求項1の方法では、長尺材の、互いに位置関係が一定の加工部分をグループとし、そのグループでの加工形状を、長尺材の長手方向座標のみが異なる原点を夫々基準としたローカル座標系で定義したので、異なる長手寸法のワークに対して、同一形状の加工を行うときの加工データの変更が、長尺材の長手方向のみの座標系間の原点シフト量を与えるだけでよく、データ入力の手間がない。また、長尺材の左右端加工グループは、夫々各端面を基準で加工を行うことになり、長尺材に長手方向の切断誤差があっても、左右端加工グループの加工を行うときには、夫々端面からの寸法が正確となる。請求項3では、長尺材に対する加工データを、図番単位で記憶しているので、一旦、加工グループの基本形状パターンに対する加工データを入力した後は、図番指定をするだけで、直ちにその加工に必要なデータをNC装置に提供でき、段取変えが極めて容易である。
【0006】
【実施例】
図1に示すように、NC制御装置1は、工作機械2を直接制御する、EIAコード(Gコード)で動作する汎用NC装置3と、汎用NC装置3に設けられたプログラマブルコントローラ4(以下、NC側PC4:主に通信を制御する)を介して汎用NC装置3との間で、データ、指令等をやり取りするようにI/O通信または、それに準じた通信ケーブル5で接続された汎用プログラマブルコントローラ6(以下、汎用PC6)と、汎用PC6とデータ授受可能に通信ケーブル7を介して接続された入力表示手段8とを備えている。この入力表示手段8は、一般のキーボードとディスプレイの組合わせと異なり、本願では、汎用PC6からの情報を画面に表示し、また、汎用PC6への入力を、画面から行うことのできるタッチパネル式のものである。加工の為の工作機械2は、平面図により図7に示される。この工作機械2は、主軸2aが垂直下方を向いた竪型のマシニングセンタで、X軸方向(ワーク長手方向)とY軸方向(ワーク幅方向)とZ軸方向(上下方向、図7で紙面に垂直な方向)の直交3軸方向に、主軸2a、すなわち、工具Tが移動するようになっている。データ作成装置は、入力表示手段8と汎用PC6とで構成される。
【0007】
このNC制御装置で扱われるワークは、図10に示すような、枠組みされてサッシ窓枠200を構成する左右の竪枠201,202、上下枠203,204、横枠205あるいは、この窓枠200にはめこまれる障子の上下框、左右竪框となどいった長尺材であり、その加工形状は、例えば竪枠201について説明すると、図9のように、長手方向両端、中間に設けられ、上下枠203,204端部、横枠205端部が嵌まり込むように断面の折曲片部201e,201e(図8)を削除した切欠部201a,201b,201cや、竪枠201を介して上下枠203,204や横枠205のねじ溝に止めねじ207をねじ込むために、竪枠201の壁部201dに設けた多数のねじ孔206などから成っている。
【0008】
このようなワークを加工するために、ワークの加工形状を分類し、一つの工具で行いうる加工の基本的な形状毎に一まとめにして、いくつかの基本形状パターンとして、汎用PC6のRAM内の形状パターン記憶部25に記憶してある。基本形状パターンは、図2に示すような形状、孔あけ、あるいは、パターン1,3,4,6,11,12の加工後において、そのR部分にスロッタ加工を施すためのスロッタ加工などに分類されている。
【0009】
このようなワークの加工部分は、枠組される相手の枠材が同じであれば、切欠きと、ねじ孔の相対位置関係は同じである。そのため、互いに相対位置関係を変えない関係にある加工部分をまとめて、図7に示すように、左、右端加工グループ20,30と、中間加工グループ40とに区分している。そして各加工グループに含まれるいくつかの基本形状パターンに対する実寸法は、各加工グループで共通の原点を基準とした独立した座標系で定義されるようにしてある。すなわち、図7のワークでは、左端加工グループ20に属する基本形状パターンは、パターン1(上側切欠き),パターン3(下側切欠き),パターン51(スロッタ加工)、パターン63(孔あけ)であり、これらは、機械の加工原点と一致した原点21基準の座標系で定義され、その機械の加工原点21は、枠材の左端面200Lを含む平面内に位置している。また、右端加工グループ30には、パターン4,6,51,64が属し、これらは、機械の加工原点21とワーク長手方向(X軸方向)の座標のみをずらした原点31を基準とするローカル座標系で定義され、原点31は枠材の右端面200Rを含む平面内に位置している。また、中間加工グループ40は、パターン11,12、51、63が含まれ、これらも、機械の加工原点21とワーク長手方向座標のみをずらした原点41を基準とするローカル座標系で定義されるようになっている。尚、中間加工グループ40は、本実施例では、左端加工グループ20の原点21からのシフト量SMが与えられる左端基準加工グループのみを示したが、この他に、右端加工グループ30の原点31からのシフト量Aが与えられる中間加工グループ(図7の部分45のような角孔部と、ねじ孔)があるときには、これも、別の原点46を基準としたローカル座標系で記述される。
【0010】
汎用PC6内のRAMには、図3に示すデータの入出力に関する制御プログラムが記憶してあり、この制御プログラムにより、上述のワークに対する加工データを作成するようになっている。制御プログラムの各制御ステップは、機能実現手段を示し、ステップS3は、その型材に共通のデータ(型材の厚み、幅、全長など)を入力する手段、ステップS4は、前記加工グループを選択する加工グループ選択手段で、中間加工グループ40を選択すると、機械の加工原点21からのX軸方向の原点シフト量SMを入力するようになっていて、座標系間の原点シフト量入力手段も兼ねている。もちろん、中間加工グループにワークの右端を基準とした右端加工基準グループがあれば、右端の座標系の原点41からの原点シフト量Aが入力されることはいうまでもない。また、ステップS5は、加工パターン選択手段で、前述の基本形状パターンから、選択した加工グループに含まれる基本形状パターンを選択する手段である。また、ステップS7は、選択した基本形状パターンに対して、切削条件、工具選択を含んで、実際の加工寸法を設定する寸法入力手段である。これらの入力は、すべて前記タッチパネル8の画面上から行われる。また、ステップS8、S9は、画面から入力されたデータを変数データ記憶部のどこに格納するのかを、後述のデータ変換テーブルを参照し、所定の格納位置に格納する、データ格納指令手段である。また、ステップS14は、加工に先立って、後述の変数データを複数加工パターン分(ここでは、3パターン)をNC側PC4へ送る送信手段、ステップS15は、NC側で加工を開始した後、NC側からの要求で、加工パターン変数データを、1パターンずつ図番データが終わるまで送り出す送信手段である。
【0011】
汎用PC6のRAM内には、製品図番単位の加工データ記憶部10が複数設けてある。各加工データ記憶部10は、図5に示すように、その先頭から図番データ記憶部11、その図番のワークの共通データ記憶部12、どの加工グループにどの基本形状パターンが含まれるかを管理し、加工グループの区切りを行うグループ管理データ記憶部13、左端加工グループデータ記憶部14、中間加工グループデータ記憶部15、右端部加工データ記憶部16が、順に並んでいる。各加工グループデータ記憶部14,15,16は、基本形状パターンに対する変数データを各基本形状パターンと対応して記憶した複数の変数データ記憶部17から構成される。
【0012】
汎用PC6は、タッチパネル8との間でのデータのやり取りを行うための表示入力バッファ50を備えている。このバッフア50の多数のデータ格納位置a,b,c,d,e…は、タッチパネル8に表示される各種の基本形状パターンに対する寸法、各種データの入力、表示位置と1対1で対応しており、データ格納位置が表示位置を示すデータとなっている。また、汎用PC6のRAM内には、このバッファ50の格納位置と、前述の変数データ記憶部17におけるデータ格納位置との対応関係を示すデータ変換テーブル51が設けてある。データ変換テーブル51には、バッファ50の格納位置に先頭から格納されたデータが、変数データ記憶部17の先頭番地(変数データの先頭は、必ずパターン種別に設定してある)から順に、どのようなデータサイズで記憶されるのか(即ち、格納位置)などがデータ種別コードで記述して前記バッファの格納位置と対応づけてある。従って、データ入力の際に、前記フローチャートのステップS8において、画面上のある位置に入力されたデータは、これと対応したバッファ50の格納位置に格納され、ここでデータ変換テーブル51を参照することにより、データサイズの小さいものは、変数データ記憶部17のメモリ単位(16bit)を複数に区切るように順に格納され、記憶エリアを節約して、すなわち、RAMに記憶するのに適した形で格納されるようになっている。また、このように格納されたデータを読みだすときにも、読出指定された加工パターンがどのパターンかにより、そのパターンに対応したデータ変換テーブル51を参照することで、その変数データ記憶部17の先頭番地の最初の8bitの加工パターン種別データの次の4bitが工具番号、その次が基準、グループの判別データであるというように、変数データ記憶部にメモリをできるだけ節約して記憶してある情報を切り出して、この切り出したデータをバッファ50の対応する格納位置へ、表示に適した形式として格納するようになっている。従って、基準形状パターンの形状の差によるデータの並び順、データの占める記憶エリアの大きさ等、変数データの構造が異なっても、各基本形状パターンごとに準備したデータ変換テーブル51を参照することにより、変数記憶エリアでの記憶形式と、バッファ50での記憶形式との間でデータの変更が行われるので、各基本形状パターンに対応して、そのようなデータ変更の為のプログラムを多数準備する必要はない。なお、このデータ変更テーブル51は、図1に示すメンテナンス用パソコン52により書き替えでき、これによって、新たな基本形状パターンの追加があっても、その追加した基本形状パターン用のテーブルを準備すれば、データ変換の為のプログラムを手直しすることなく、新たなパターンによるデータ記憶と参照ができる。
【0013】
そして、制御プログラムに含まれる表示プログラムを、表示命令に表示位置と表示内容(バッファ50のデータ格納位置に格納されたデータ)をパラメータとして記述しておくことにより、バッファ50を先頭から順に読み出しながら、バッファ50のデータ格納位置の示す表示位置データとその格納内容とを、表示プログラムの前記パラメータに適用すれば、対応する画面上の位置に対応する格納データが表示されるので、各基本形状パターンの形状の差による変数データの並び順(データ構造)が異なっていても、表示プログラムを全く共通のものとすることができることになる。
【0014】
次に、汎用NC装置3には、前記各基本形状パターンと対応して、切削条件、工具条件、その加工パターンを加工するのに必要な寸法、原点のシフト量など、前記タッチパルから変数データとして入力され、実際の加工を行うのに必要なデータを変数として記述した加工プログラムが、基本形状パターンと同じ数だけ、EIMコード(Gコード)を用いたマクロプログラムとして記述され、これらは、加工プログラム記憶部55に記憶されている。また、汎用NC装置3内には、やはりマクロプログラムで記述され、送られてきた変数データが、ワークを加工するのに妥当な値かどうか、すなわち、共通データとして与えられるワーク幅寸法よりY軸方向の切り込み寸法がおおきくはないか、あるいは、ワークの高さ寸法に対してZ方向の切削深さが大きくないか、ねじ孔のピッチがワーク幅を越えていないかなどの判別を行うようになっている、データのチェックプログラム56が設けてある。この判別は、加工に先立って行われ、万一、加工に不都合なデータがあると、そのデータによる加工を中止し、不良品がでないようにすると共に、作業者に注意を促すようになっている。
【0015】
主に通信を司るNC側PC4には、変数データ格納バッファ60が設けてある。この格納バッファ60には、前記汎用PC6から送信されてきた複数の加工パターン単位の変数データが記憶される。汎用NC装置3の制御プログラムは、図4(a)に示される。ステップS21は起動指令の有無判別ステップ、ステップ22はデータ読出ステップ、ステップ23は前記チェックプログラムによるデータチェックステップ、ステップS24は、変数を対応するパターン加工プログラムに適用し、必要であれば、ローカル座標系を機械座標系に変換する変数データの適用ステップ、ステップ25は機械への制御指令出力ステップ、ステップ26は加工終了判別ステップである。
【0016】
NC側PC4の制御プログラムを図4(b)に示す。ステップS27は、汎用NC装置3で読み出された結果、バッファ60内変数データが加工パターン1つ分減ったかどうかを判別するデータ格納状態検知ステップ、ステップS28は加工パターン1つ分減ったときに、汎用PC6に次の加工パターン1つ分の加工データの要求を出すデータ要求ステップ、ステップS29は汎用PC6からのデータを受信する受信ステップである。本願では、このように、汎用NC装置3が変数データ格納バッファ60に格納されたデータを参照して、マクロプログラムにより機械を制御する一方で、NC側PC4により、変数データの減り具合を見ながら、汎用PC6に次のデータを要求しているので、機械制御とデータ転送が同時に行われ、その結果、データ転送の時に、機械制御を止めるようにしている従来装置に比べ、円滑なデータ転送が行われ、また、変数データのみを汎用PC6からNC装置3側へ送る構成としたので、従来のように、マクロプログラムを伝達する方式に比べ、データ量を少なくでき、伝達時間が短縮される。
【0017】
次に図3,図4により作用を説明する。データ入力では、ステップS1,S2を経て、ステップS3で加工ワークに対する図番と、型材データ(厚さ、幅、全長など)を入力する。次に、加工グループを選択する。図7のワークでは、左端加工グループ20、右端加工グループ30、中間加工グループ40の3つであるので、各加工グループにおいて、ステップS5でその加工グループに属する基本形状パターンを選択する。例えば左端加工グループ20では、まず、パターン1が選択され、そのパターンがタッチパネル8上に表示され、その画面上のデータ入力、表示位置をタッチして、そこへ、データを直接入力する。データ入力時には、タッチパネル8の表示画面がキーボード画面に切り替わり、そのキーボード画面から入力が行われる。パターン1では、切欠きの寸法A、B、C、工具No,機械の加工原点21に対する基準か、そうでないか、工具径、工具種別などといった工具データや、図示しないが、各軸方向の切削速度などの切削条件も入力される。寸法は、原点(ここでは機械の加工原点と一致)21を基準に入力される。このように入力された各データは、入力表示バッファ50の対応する格納位置に格納され、パターン1のデータ変換テーブル51を参照して、左端加工グループデータ記憶部14のパターン1用変数データ記憶部17に、データ形式をデータ格納に適した形式にして、前述のように順に格納していく。左端加工グループ20に属する他の加工パターン(パターン3,63、51)に対しても、ステップ10を経て同様にデータ入力され、図5に示すように左端加工グループデータ記憶部14に順に記憶される。そして、ステップS11を経て、残る加工グループ30,40について、同様の作業を繰り返す。中間加工グループ40を選択するとき、前記機械の加工原点21からの原点シフト量SMの入力が促され、その上で、ローカル原点41を基準とした寸法入力が行われる。この原点シフト量SMも、変数データとして中間加工グループデータ記憶部15に記憶される。こうして1つの図番についての複数の加工グループ20,30,40に対する複数の基本形状パターンの変数データを入力し終えた後、ステップS12で他の図番入力があれば、ステップS1へ戻って入力を繰り返す。
【0018】
次に、型材の長手方向のデータのみが異なるワークについて、変数データを作成する場合について説明する。ステップS2でデータ変更を選択して、ステップS16で、作成しようとするワークと長手方向のみの関係が異なり、加工グループの基本形状パターンの変数データが同じワークの図番をタッチパネル8から入力する。そして、ローカル座標系で記述されている加工グループと、加工原点21と一致している座標系で記述されている加工グループ(ここでは左端加工グループ20)の間の長手方向の原点シフト量を変更し、その上で、新たな図番を付して、加工データ記憶部に追加、記憶する。このように、前に記憶したワークと加工グループの基本形状パターンが同じで、その変数データも同じワークであって、各加工グループ間の長手方向関係が異なるだけのワークについて、変数データを作成するときには、前のデータを読みだして、加工原点21との間の長手方向の原点シフト量のみを変更するだけで良く、データ変更がきわめて容易となる。
【0019】
次に、ステップS1でデータ送信を選択して、ステップS13で加工対象となるワークの図番を入力する。これにより、該当する図番データを加工データ記憶部から選択し、図5に示す共通データ、グループ管理データ、これに続く、加工グループデータが読みだされる。図番データ1を例に取ると、加工グループデータの読出しは、ここでは図5に示す左端加工グループデータ20の先頭から、順に、パターン1用変数データ、パターン3用変数データ、パターン63用変数データの、3つのパターン変数データのセットが、NC側PC4へ送信される。NC側PC4は、図4(b)のステップS29で前記データを受信し、バッファ60へ後納する。
【0020】
そして、汎用NC装置3が起動されると、図4(a)のステップS22でバッファ60内のデータを順に読出す。バッファ60内には、ワークの全長、幅等の共通データがあるので、これらの共通データを用いて、変数データが妥当な値であるかどうかなどのデータチェックがステップS23で行われる。そして、変数データをパターンに対応した加工パターンプログラムの変数記述部に適用する。そして、パターンごとにステップS25で機械制御指令が出される。NC装置3がこうして機械制御を行っている間に、NC側PC4は、そのバッファ60内の変数データがパターン1つ分だけ減ったかどうかを判別し、1つ分減っていれば、次のパターン1つ分の変数データを汎用PC6に要求する。この要求を受けて、汎用PC6からは、次のパターン51用変数データが送り出される。このように、NC装置3が加工制御を行っていると同時に、変数パターンを次々とNC側PC4へ送りこむので、従来のようにデータを待つ間、加工を停止する必要がなく円滑な加工が行い得る。
【0021】
次に、中間加工グループ40の変数データが送られてくると、加工原点21と一致した座標系でないローカル座標系で記述されているので、その変数データには、原点からのシフト量SMも加味され、ステップS24でローカル座標系から、加工原点を基準とした機械座標系への座標変換が行われる。また、右端部加工グループ30も、原点31を基準としたローカル座標系で記述してあるが、右端加工グループの加工をする前に、与えられた全長Lを基に、工具をワークの右端部よりさらに右側位置に移動させ、その後左へ移動させて工具を右端面に当接させ、この時に工具、ワーク、ワークテーブル、機械本体、主軸ヘッドを介して電気的に閉じる回路により、その工具のX軸方向位置からワーク全長を検出し、このワーク全長の実寸法を、原点シフト量として右端加工グループ30の加工の時に適用する。これにより、ワーク全長に多少のバラツキがあっても、右端加工グループ30の加工基準は、実際のワークの右端面200Rを基準に行われるので、そのX軸方向の切り込み深さが確実に保証される。そして、これらのパターンについてもステップS25で機械制御指令が出され、1つの図番についてのすべての加工が終了するとステップS26を経て加工が終了する。尚、右端加工グループ30も、実寸法を測ることなく、加工原点21からのX軸方向の原点シフト量として全長Lを適用して、ローカル座標系から機械座標系への変換を行ってもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、サッシ材の如き長尺材において、互いに位置関係が不変な加工形状をまとめて、長尺材の左、右端加工グループと中間加工グループに区分し、端加工グループの一方の座標系を機械座標系と一致させ、各加工グループを夫々長尺材の長手方向座標のみを違えた別々の原点を基準とするローカル座標系で定義し、機械座標系と一致した座標系と、他の座標系との間の長手方向の原点シフト量を与えて、各加工グループの加工位置を決定するようにしたので、長尺材の端部から中間加工グループまでの距離が異なるワークに対してのデータ設定の際には、原点シフト量のみを変更入力すればよく、従来のように、X、Y,回転方向と3つのシフトデータを必要とするものに比べ、データ変更作業が極めて容易となる。また、機械原点を含まない端部加工グループの座標系と、機械原点を含む端部加工グループとの距離に、長尺材の長手実寸法を適用するものでは、その加工データによって加工したときには、左右端部加工グループの加工形状が、それぞれ端面基準で行われ、長尺材の長さに切断誤差があっても、端面からの切り込み量に誤差を生じることがなく、枠として組んだときに、正確に組上がる利点がある。また、一旦、1つの図番が付与される長尺材について、左右、中間加工グループの寸法データ、各座標系間の原点シフト量を入力すると、それらのデータは、図番単位でまとめて記憶されるようにしたので、ある図番の長尺材を加工しようとするとき、その図番を入力するのみで、加工に必要な加工データをNC装置に提供でき、段取り変えが極めて容易となり、加工能率を上げることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】NC制御装置の全体ブロック図である。
【図2】基本形状パターンの説明図である。
【図3】汎用PC装置の制御フローチャートである。
【図4】汎用NC装置と、NC側PCの制御フローチャートである。
【図5】加工データ記憶部における、図番毎の変数データの格納構造を示す図である。
【図6】データ変換テーブルの作用説明図である。
【図7】加工ワークと、加工機械及び、座標関係、加工グループの別を示す図である。
【図8】図7のVIII視図である。
【図9】図XのIX視図である。
【図10】サッシ窓枠の正面図である。
【符号の説明】
1 NC制御装置
2 工作機械
3 汎用NC装置
4 NC側プログラマブルコントローラ
6 汎用プログラマブルコントローラ
8 入力表示手段
10 加工データ記憶部
14,15,16 グループデータ記憶部
17 変数データ記憶部
20 左端加工グループ
21 機械加工原点
25 形状パターン記憶部
30 右端加工グループ
31 原点(右端加工グループの)
40 中間加工グループ
41 原点(中間加工グループの)
55 加工プログラム記憶部
60 変数データ格納バッファ
SM 原点シフト量

Claims (3)

  1. サッシ窓を構成する長尺材を加工するに際し、長尺材に対して行われる加工部分を、互いに位置関係が不変な加工部分ごとに、左、右端加工グループ、中間加工グループに区分し、各加工グループにおける加工形状を、長尺材の長手方向座標のみを違えた別々の原点を基準とするローカル座標系で定義し、機械の加工原点を左右端加工グループのいずれか一方の座標系の原点であって、その端加工グループの端面を含む面内に位置しているその端加工グループの座標系の原点と一致させ、他方の端加工グループの端面を含む面内にその他方の端加工グループの座標系の原点を位置させ、中間加工グループが加工基準とする端加工グループの原点と中間加工グループの長手方向の原点シフト量を与え、前記他方の端加工グループの座標系と加工原点の座標系との間の原点シフト量には、長尺材の長手方向の実寸法を与えて各加工グループの加工位置を決定することを特徴とする長尺材の加工データ作成方法。
  2. 中間加工グループは更に、左端加工グループの原点を基準とする左端基準加工グループと、右端加工グループの原点を基準とする右端基準加工グループとに区分してあることを特徴とする請求項1記載の長尺材の加工データ作成方法。
  3. サッシ窓を構成する長尺材に対して行われる多種の加工の基本形状パターンを記憶する形状パターン記憶部と、長尺材の加工グループを左右端加工グループ、中間加工グループに区分して、各加工グループにおける加工形状を前記基本形状パターンから選択するパターン選択手段と、各加工グループで選択された基本形状パターンに夫々長尺材の長手方向にのみ位置を違えて設定される別々の原点を基準としたローカル座標系で実加工用の寸法を定義する寸法入力手段と、前記各加工グループで選択された基本形状パターンとそれに対する実加工用の加工寸法を、各加工グループごとに記憶したグループデータ記憶部が複数集合して構成される長尺材の図番単位の加工データ記憶部と、左、または右端加工グループの原点と一致した機械の加工原点と他のローカル座標系間の長手方向の原点シフト量を与える原点シフト量入力手段とを備えたことを特徴とする長尺材の加工データ作成装置。
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