JP3566676B2 - プラスチック装飾レイヤウェーブテンプルの製造方法 - Google Patents

プラスチック装飾レイヤウェーブテンプルの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼鏡部品の改良、更に詳しくは、装飾形象が変化に富んで美しくて装飾表現の自由度が大きく、しかもその色調に褪色や剥げ落ちのおそれもないプラスチック装飾テンプルを簡単かつ安価に製造するための新方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のとおり、眼鏡の主要な機能は視力矯正機能であるが、この機能に加えて軽量性、耐久性、装飾性などを備えた眼鏡が求められており、特に近年、これらの機能のうち装飾機能が重要視される傾向にある。
【0003】
ところで、プラスチック製眼鏡フレームのテンプルやエンドピースなどに装飾を施す方法としては、従来、メッキ加工による色彩装飾、彫刻、コイニング加工による立体装飾などが一般的である。
【0004】
ところが、従来行われているメッキ装飾は、プラスチック製眼鏡部品の表面に鮮やかな金属色を施すことができ、高級感を求める向きには金色の豪華さを表現できるという利点はあるけれども、長期間使用しているうちにメッキ部分の装飾箇所が摩耗して剥げ落ちてしまうという欠点があった。
【0005】
また、従来の彫刻装飾に依るときは、剥げ落ちのおそれはないけれども、色彩変化に乏しいうえに、彫刻では平坦な装飾を表現することができないため、表現の自由度が小さいという欠点があった。このことはコイニング装飾についても同様の欠点が指摘されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記欠点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、装飾形象が変化に富んで美しくて装飾表現の自由度が大きく、しかもその色調に褪色や剥げ落ちのおそれもないプラスチック装飾テンプルを簡単かつ安価に製造するための新方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0008】
即ち、本発明は、複数枚のプラスチック素地P・P…を隣接するこれらの色調を異にして積層して接合一体化してプラスチック積層材Pを作製し、
このプラスチック積層材Pを貫層方向に分断して、その切り口に層状模様11を有するテンプル素型1を形成し、
このテンプル素型1を加熱した可塑化状態で整形金型3に挟み込んで、当該テンプル素型1の外周縁が整形金型3のキャビティ31形状に沿って型締めされることにより前記層状模様11に塑性変化を生ぜしめ、全体的または局所的に乱層パターン21を作出したテンプル2を形成するという製造方法を採用してプラスチック装飾レイヤウェーブテンプルを作製するものである。
【0009】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、テンプル素型1の外周縁の少なくとも一部を欠切せしめて欠切縁部12を形成し、整形金型3のキャビティ31形状に沿って型締めして欠切縁部12を含む外周縁を平滑一体化することによって層状模様11を有するテンプル素型1を形成し、
こうして得られたテンプル素型1を加熱した可塑化状態で整形金型3に挟み込んで、当該テンプル素型1の外周縁が整形金型3のキャビティ31形状に沿って型締めされることにより前記層状模様11に塑性変化を生ぜしめ、全体的または局所的に乱層パターン21を作出したテンプル2を形成するという製造方法を採用してプラスチック装飾レイヤウェーブテンプルを作製するものである。
【0010】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、整形金型3に挟み込んだ状態のテンプル2の基端側に対してインサート金型4を圧入し、このテンプル2からインサート金型4を引き抜くことによって、芯金部材を差し込むべき差込孔22をテンプル2に開設するという製造方法を採用してプラスチック装飾レイヤウェーブテンプルを作製するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
【0012】
『第1実施形態』
本発明の第1実施形態の製造方法を図1〜図6に基いて説明する。図1においては、上から色調を異にする4枚のプラスチック素地P〜P(本実施形態では、セルロースアセテート樹脂を使用)を積み重ね、接合面に溶剤(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテートなど)を塗布して加熱・加圧処理を施して接合一体化させる工程を示してある。この積層工程により、図2に示すような板状のプラスチック積層材Pが作製され、このプラスチック積層材Pを一定幅の棒状体に分断して直棒状のテンプル素型1・1…を得る。
【0013】
このテンプル素型1は、前記のとおり、色調を異にする4枚のプラスチック素地P〜Pを積層して接合一体化して作製されており、これら複数の樹脂層による積層構造の色調変化によって層状模様11を作出している。
【0014】
そして、図3においては、図2の工程で得られた直棒状のテンプル素型1を整形金型3によりヒートプレスする工程を示してある。このヒートプレス用の整形金型3には加熱機構部が付設されており、また、内側面にはテンプル1を波形などの任意形状に整形するためのキャビティ31が形成されている。
【0015】
そして、テンプル素型1の外周縁を若干切削し、整形金型3内においてキャビティ31に位置決めされるように配置してから、加熱機構部により(約200〜210℃に)加熱された整形金型3において、テンプル素型1の外周面に当接させた状態で加圧すると図4に示すような状態になる。この際、セルロースアセテート樹脂で作製されるテンプル素型1は整形金型3によって加熱されて可塑化されているので、キャビティ31形状に沿わせることにより本体を波形に塑性変化させることができる。
【0016】
このように加圧した後、前記整形金型3を退避させてから、可塑化状態のテンプル素型1を冷却して硬化させることによって、図5に示すようなテンプル2に波形の湾曲形状を呈する乱層パターン21を形成することができる。
【0017】
上記の製造方法にあっては、色調を異にするプラスチック積層材Pからテンプル素型1を成形し、このテンプル素型1は積層したプラスチック素地P・P…の色調変化によって層状模様11が作出されており、整形金型3によってこの層状模様11を変形せしめて乱層パターン21を作出するという工程を採用したので、色調変化に富んだ美しい乱層パターン21をテンプル2の表面に簡単に形成することができ、しかも、このような乱層パターン21が施された高級感のあるテンプル2を、プラスチック積層材Pのみで安価に得ることができる。
【0018】
更にまた、図6に示すように、整形金型3に挟み込んだ状態のテンプル2の基端側に対してインサート金型4を圧入し、このテンプル2からインサート金型4を引き抜くことによって、芯金部材を差し込むべき差込孔22をテンプル2に開設することができ、こうして開設した差込孔22に芯金部材を挿入することによってテンプルに剛性を付与して補強することができる。
【0019】
『第2実施形態』
本発明の第2実施形態の製造方法を図7〜図10に基いて説明する。本実施形態では、テンプル素型1の外周縁の少なくとも一部(本実施形態では、上下から3箇所)を欠切せしめて欠切縁部12を形成する。
【0020】
そして、第1実施形態と同様に、図8に示すようにテンプル素型1を整形金型3内においてキャビティ31に位置決めされるように配置してから、加熱機構部により加熱された整形金型3において、テンプル素型1の外周面に当接させた状態で加圧すると図9に示すような状態になる。この際、欠切縁部12を含む外周縁が平滑一体化されることによって層状模様11に塑性変化を生ぜしめ、全体的または局所的に乱層パターン21を作出したテンプル2を形成することができる。なお、図示のキャビティ31形状は略直線状に形成してあるが、波状に形成することも可能である。
【0021】
また、図示しないが、第1実施形態と同様に、整形金型3に挟み込んだ状態のテンプル2の基端側に対してインサート金型4を圧入し、このテンプル2からインサート金型4を引き抜くことによって、芯金部材を差し込むべき差込孔22をテンプル2に開設することができる。
【0022】
本発明は概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、プラスチック素地の使用材料はセルロースアセテート樹脂に限らず、同セルロース系樹脂であるセルロースプロピオネート樹脂、またはポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂などのその他の熱可塑性プラスチックを使用しても良い。
【0023】
また、整形金型3のキャビティ31形状は層状模様11を変形し得るものであれば波状に限らず、他形状でも良いし、表面に凹凸が形成されるようにしても良い。更にまた、色調を異にする4層のプラスチック積層材P以外に、2層、3層または5層以上のプラスチック積層材Pを採用することも可能であり、これら何れの変更態様も本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】
以上、実施形態をもって説明したとおり、本発明においては、色調を異にするプラスチック積層材から成るプラスチック製眼鏡部品の層状模様を巧みに塑性変形せしめることによって全く新しい装飾表現を実現したものであり、このように形成された乱層パターンは、色調変化に富んで美しくて装飾表現の自由度も大きく、しかもその色調に褪色や剥げ落ちのおそれもない。
【0025】
従って、このような複数の装飾効果を有するプラスチック製眼鏡部品でテンプルを構成することにより、消費者の眼鏡デザインに対する高い要望に十分応えることが可能となり、しかも、このような乱層パターンが施された高級感のある眼鏡部品を、プラスチック積層材のみで安価に得ることができることから、産業上における利用価値は頗る大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の製造工程の一部を表わす説明斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態の製造工程の一部を表わす説明斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態の製造工程の一部を表わす正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態の製造工程の一部を表わす正面図である。
【図5】本発明の第1実施形態の製造方法によって作製したテンプルを表わす斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態における製造工程の実施変形例を表わす正面図である。
【図7】本発明の第2実施形態におけるテンプル素型を表わす斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態の製造工程の一部を表わす正面図である。
【図9】本発明の第2実施形態の製造工程の一部を表わす正面図である。
【図10】本発明の第2実施形態の製造方法によって作製したテンプルを表わす斜視図である。
【符号の説明】
1 テンプル素型
11 層状模様
12 欠切縁部
2 テンプル
21 乱層パターン
22 差込孔
3 整形金型
31 キャビティ
4 インサート金型
P プラスチック積層材
・P・P・P プラスチック素地

Claims (3)

  1. 複数枚のプラスチック素地P・P…を隣接するこれらの色調を異にして積層して接合一体化してプラスチック積層材Pを作製し、
    このプラスチック積層材Pを貫層方向に分断して、その切り口に層状模様11を有するテンプル素型1を形成し、
    このテンプル素型1を加熱した可塑化状態で整形金型3に挟み込んで、当該テンプル素型1の外周縁が整形金型3のキャビティ31形状に沿って型締めされることにより前記層状模様11に塑性変化を生ぜしめ、全体的または局所的に乱層パターン21を作出したテンプル2を形成することを特徴とするプラスチック装飾レイヤウェーブテンプルの製造方法。
  2. テンプル素型1の外周縁の少なくとも一部を欠切せしめて欠切縁部12を形成し、整形金型3のキャビティ31形状に沿って型締めして欠切縁部12を含む外周縁を平滑一体化することによって層状模様11を有するテンプル素型1を形成し、
    こうして得られたテンプル素型1を加熱した可塑化状態で整形金型3に挟み込んで、当該テンプル素型1の外周縁が整形金型3のキャビティ31形状に沿って型締めされることにより前記層状模様11に塑性変化を生ぜしめ、全体的または局所的に乱層パターン21を作出したテンプル2を形成することを特徴とする請求項1記載のプラスチック装飾レイヤウェーブテンプルの製造方法。
  3. 整形金型3に挟み込んだ状態のテンプル2の基端側に対してインサート金型4を圧入し、このテンプル2からインサート金型4を引き抜くことによって、芯金部材を差し込むべき差込孔22をテンプル2に開設することを特徴とする請求項1または2記載のプラスチック装飾レイヤウェーブテンプルの製造方法。
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