JP3565447B2 - シヤドウマスク等の板材の外形トリミング装置及びそれに用いられる切断治具 - Google Patents

シヤドウマスク等の板材の外形トリミング装置及びそれに用いられる切断治具 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、エッチング加工後に、製品部と製品周辺部との境が完全には分離せず境の一部が繋がった、所謂外形がハーフトリミングされたシヤドウマスク等の板材に対して、製品部と製品周辺部との境を完全に分離するための、外形トリミング装置およびそれに用いられる切断治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カラーテレビのブラウン管に用いられるシヤドウマスクは、図3に示すように、エッチング加工された後に製品部と製品周辺部とが、完全には分離せず、製品部と製品周辺部との境の一部が繋がった状態に作製した後、これを図7(a)に示すように、人手により、製品の形状に合わせた押さえ板771を用い、製品部に該押さえ板771を当て、製品周辺部のみを人手により引張分離していた。この際、図3(a)に示すシヤドウマスクの境界173部は、エッチング加工時に図3(b)に示すような形状に加工しておき、製品部171と製品周辺部172とが分離し易いようにしていた。図3(b)の(ロ)〜(ニ)は、それぞれ図3(b)の(イ)における、A1−A2、B1−B2、C1−C2の断面を示している。図3(b)に示す薄肉部175はエッチング加工でのハーフエッチング部である。
しかしながら、この方法の場合、人手によるため、処理能力には限界があり、処理時間もかかり、問題となっていた。
近年、これに対応するものとして、図7(b)に示すような、製品部と製品周辺部との境部を、人手を用いず機械的に、疲労限界を超えるようにして、破壊分離させる方法が採用されている。
この方法は、図7(b)に示すように、外形がハーフトリミングされたシヤドウマスク770Aを20〜25枚程度をきちんと重ね、押さえ板771Aでシヤドウマスクの製品部を固定しながら、製品部と製品周辺部との境部の四方を、一対の治具773、773Aで図の矢印の方向へ強制的に数十回繰り返しコジ曲げることにより、製品部と製品周辺部との境部が機械的に疲労限界を超えるようにして、製品部と製品周辺部とを分離するものであり、生産性の面では大きく改善されてきた。
しかしながら、この方法の場合、
(1)押さえ板771Aで製品部を固定しており、製品部から製品周辺部を分離しても全作業を終えるまで不必要な製品周辺部(スクラップ)を外す事ができない。
(2)外形がハーフトリミングされたシヤドウマスクには、重ねられた状態で、位置制御するためのゲージ穴が複数設けられており、ゲージピンをこのゲージ穴775に通すことにより位置制御するが、このゲージピンは上治具774があるため、分離作業時には除く必要があり、位置精度の確保が難かしい。
(3)771A、773、773A、774、774Aの部材は、シヤドウマスクの各品種ごとに位置と形状等を変える必要があり、調整等手間がかかり、コストもかかる。
と言う問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、図7(b)に示す、製品部と製品周辺部との境部を機械的に疲労限界を超えるようにして分離させる方法においても、種々問題があるため、人手を用いず、且つ上記問題に対応できる製品部と製品周辺部との分離方法、装置が求められるようになってきた。
本発明は、このような状況のもと、従来、エッチング加工後に製品部と製品周辺部との境が完全には分離せず、製品部と製品周辺部との境の一部が繋がった状態の、即ち、外形がハーフトリミングされた状態の、シヤドウマスク等の製品に対して、人手を用いず機械的に完全に製品部から製品周辺部を分離させることができ、且つ、上記問題を解決した装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のシヤドウマスク等の板材の外形トリミング装置は、エッチング加工された後に製品部と製品周辺部とが、完全には分離せず、製品部と製品周辺部との境の一部が繋がった、外形がハーフトリミングされた状態のシヤドウマスク等の板材に対して、製品部と製品周辺部とを完全に分離するための外形トリミング装置であって、所定の位置に切断刃が設けられた第一切断治具、第二切断治具をそれぞれ所定の位置に固定保持して、且つ、位置管理手段により相対位置関係が管理される、第一の切断治具ホルダーと第二の切断治具ホルダーを有し、第一切断治具と第二の切断治具との間に外形トリミングされるシヤドウマスク等の板材を介在させ、前記両切断治具ホルダー間を狭めて、前記第一切断治具の切断刃と第二切断治具の切断刃とにより、表裏から該シヤドウマスク等の板材を切断することにより、外形トリミングをする装置であり、第一の切断治具ホルダーには、第一切断治具のダイ部上に搭載されるハーフトリミングされたシヤドウマスク等の板材の第一の切断治具に対する位置を制御するための位置制御手段を備えており、外形トリミングの際には、第一の切断治具のダイ部にハーフトリミングされた、シヤドウマスク等の板材を搭載し、前記位置制御手段により、シヤドウマスク等の板材を所定の位置に位置制御した後、少なくとも一方の切断治具ホルダーを位置管理手段により第一の切断治具ホルダーと第二の切断治具ホルダーとの位置関係を管理しながら、他方の切断治具ホルダー側へ動かすことにより、シヤドウマスク等の板材を介して相対する前記第一の切断治具の切断刃と第二の切断治具の切断刃により、シヤドウマスク等の板材の両面から製品部と製品周辺部との境で繋がった箇所を切断分離するもので、且つ、製品部と製品周辺部との境で繋がった箇所を切断分離するに先立ち、製品部と製品周辺部との境部から製品周辺部を2分するための切断刃(スクラップカッター)を備えており、製品部から分離された製品周辺部を外形トリミング装置本体から自重によりスベリ落とし除去するために、第一の切断治具ホルダーの周辺部に傾斜部(スクラップシュート部)を備えており、分離後に、製品部を第二切断治具ホルダー側に固着するための電磁石式等の製品固着部を第二切断治具ホルダーに備えていることを特徴とするものである。
そして、上記の第一の切断治具ホルダーには、固定保持する第一切断治具とともに、外形がハーフトリミングされたシヤドウマスク等の板材を搭載するための搭載部が設けられていることを特徴とするものである。
そしてまた、上記の位置管理手段が、第一の切断治具ホルダーと第二の切断治具ホルダーとに設けられた、互いに嵌合する位置決め用ピンと位置決め用テーパーピン受けを嵌合させながら、ピンを固定として一方の切断治具ホルダーを他方側にエアシリンダ等により移動させる、テーパーピンガイド方式によるものであることを特徴とするものである。
そして、上記の位置制御手段が、シヤドウマスク等の板材に設けられた、少なくとも2ケのゲージ穴に合わせ、位置制御用ニードルピンをエアシリンダー等により駆動して、該ゲージ穴に嵌めるものであることを特徴とするものである。
そして、上記の電磁石式等の製品固着部が第二のホルダー部に設けられていることを特徴とするものである。
【0005】
また、本発明のシヤドウマスク等の板材の切断治具は、エッチング加工された後に製品部と製品周辺部とが、完全には分離せず、製品部と製品周辺部との境の一部が繋がった、外形がハーフトリミングされたシヤドウマスク等の板材に対して、製品部と製品周辺部とを完全に分離するための外形トリミング装置に用いられる第一切断治具と第二の切断治具とからなる切断治具であって、第一の切断治具の外周囲部と枠体からなる第二の切断治具の内周囲には、それぞれ所定の位置に切断刃が設けられ、前記第一の切断治具の切断刃と第二の切断治具の切断刃により、表裏から、外形がハーフトリミングされたシヤドウマスク等の板材を切断分離するものであることを特徴とするものである。
そして上記第一の切断治具の切断刃が焼入れ不要の硬質鋼材からなることを特徴とするものである。この硬質鋼材としてはベーナイト材等がある。
【0006】
【作用】
本発明のシヤドウマスク等の板材の外形トリミング装置は、上記のような構成にすることにより、人手を用いずに、製品部から製品周辺部を完全に分離でき、即ち、完全に外形トリミングでき、且つ、生産性を良くするものである。
詳しくは、所定の位置に切断刃が設けられた第一切断治具、第二切断治具をそれぞれ所定の位置に固定保持し、且つ、テーパーピンガイド等の位置管理手段により相対位置関係が決められる第一のホルダーと第二のホルダーを有しており、第一切断治具、第二切断治具の位置関係を精確に決めることができる。
そして、第一の切断治具ホルダーには、第一切断治具のダイ部上に搭載されるハーフトリミングされたシヤドウマスク等の板材の第一の切断治具に対する位置を制御するための位置制御手段を備えていることにより、具体的には、位置制御手段が、シヤドウマスク等の板材に設けられた、少なくとも2ケのゲージ穴に合わせ、位置制御用ニードルピンをエアシリンダー等により駆動して、該ゲージ穴に嵌めるものであることにより、前記ピンゲージ等の位置管理手段とあわせて、切断位置制御を確実なものとしている。
また、外形トリミングの際、製品部と製品周辺部との境で繋がった箇所を切断分離するに先立ち、製品部と製品周辺部との境部から製品周辺部を2分するための切断刃(スクラップカッター)を備えており、且つ、製品部から分離された製品周辺部を外形トリミング装置本体から除去するために、第一のホルダーのダイ周辺部に、製品周辺部が自重によりスベリ落ちるような傾斜を持つ傾斜部(スクラップシュート部)を備えていることにより、不必要な製品周辺部(スクラップ)を製品から分離した後、すぐに除去することを可能としている。
そして、第二のホルダー部に切断分離された製品部を固着する電磁石式等の製品固着部が設けられていることにより、切断処理後の製品の搬送を確実なものとしている。例えば、図5に示すようにして、自動搬送をする場合には、装置全体をコンパクトなものとできる。
そして、第一の切断治具ホルダーには、固定保持する第一切断治具とともに、外形がハーフトリミングされたシヤドウマスク等の板材を搭載するための搭載部が設けられていることにより、シヤドウマスクの搭載を安定的なものにするとともに、切断の際の安定性を良いものとしている。
【0007】
また、本発明のシヤドウマスク等の板材の切断治具は、上記のような構成にすることにより、シヤドウマスク等の板材の切断分離を可能とするものである。
そして、切断治具の切断刃が焼入れ不要の硬質鋼材、例えばベーナイト材等から形成することにより、切断治具の作製の手間がかからないものとし、且つ、低コストとしている。
【0008】
【実施例】
本発明のシヤドウマスク等の板材の外形トリミング装置の実施例を挙げ、以下、図に基づいて本発明を説明する。
図1(a)は本実施例シヤドウマスク等の板材の外形トリミング装置の装置概略正面図であり、図1(b)は概略断面図であり、図2は本実施例装置を用いた場合の外形トリミングの動作を説明するための工程図で、図3は外形をハーフトリミングされたシヤドウマスクの概略図である。
図中、100は外形トリミング装置、110は第一切断治具ホルダー、110Aは搭載部、120は第二切断治具ホルダー、130は第一切断治具、131、132は切断刃、140は第二切断治具、141、142は切断刃、150はテーパーピンガイド(位置管理手段)、150Aはエアシリンダ、150Bはピン、150Cはテーパーピン受け、160は位置制御手段、160Aエアシリンダ、160Bはニードルピン、170はシヤドウマスク、170Aは製品部、170Bは製品外周部、173境部、174A、174B切断部、180は傾斜部、190は電磁マグネット、191は押さえスプリング、192は押さえ板、200はエアシリンダーを示す。
実施例のシヤドウマスク等の板材の外形トリミング装置は、図1に示すように、第一切断治具ホルダー110には第一切断治具130を所定の位置に固定保持し、第二切断治具ホルダー120には第二切断治具140を所定の位置に固定保持し、テーパーピンガイド(位置管理手段)150により、第一切断治具ホルダー110と第二切断治具ホルダー120の相対位置を決めた状態で、且つ、第二切断治具ホルダー120を第一切断治具ホルダー110側に移動することにより、第二切断治具140を第一切断治具130側に移動させ、シヤドウマスク170の表裏からは第一切断治具130の切断刃131と第二切断治具140の切断刃141により、シヤドウマスク170の製品部と製品周辺部とを切断分離するものである。
図3(b)(イ)は、図3(a)に示す外形をハーフトリミングされたシヤドウマスク170の境部173の拡大図で、図3(b)の(ロ)、(ハ)、(ニ)は、それぞれ、図3(b)(イ)のA1−A2、B1−B2、C1−C2における断面図を示したものであるが、一般に、切断分離は図3に示すシヤドウマスクの薄肉部(ハーフエッチング部)175にて行う。
【0009】
本実施例装置のテーパーピンガイド(位置管理手段)150による位置管理は、以下のようである。
本実施例装置には、第二切断治具ホルダー120側にピン150Bが、第一切断治具ホルダー110側にテーパーピン受け150Cが設けられており、ピン150Bをテーパーピン受け150Cに嵌合させながら、シリンダー150Aを介して第二切断治具ホルダー120側に固定されて、且つ、エアシリンダー200により、第二切断治具ホルダー120側を第一切断治具ホルダー110側に移動させて切断を行う。
テーパーピンガイド150は第一切断治具ホルダー110および第二ホルダー120のの四隅に設けられている。
【0010】
本実施例装置の第一切断治具130上に搭載したシヤドウマスク170の、位置制御は、エアシリンダ160Aとニードルピン160Bとからなる位置制御手段160によっている。
詳しくは、予め所定の位置に置かれた、シヤドウマスク170の第一切断治具130に対する、即ち、第一切断治具ホルダー110に対する最終的な位置制御は、先端が細く形成されているニードルピン160Bをエアーシリンダー160Aによりニードルピン160Bを押し上げ、ニードルピン160Bが所定の位置になるまで上げて、シヤドウマスク170の所定位置に設けられたゲージ穴(図示していない)に挿入することによっている。
【0011】
尚、シヤドウマスク170の製品部と製品周辺部とを切断分離に先立ち、第一切断治具130の切断刃132と第二切断治具140の切断刃142により、製品部と製品周辺部との境部から製品周辺部を2分する。2分の仕方は図3に示す外形がハーフトリミングされたシヤドウマスクの301、302の箇所の二箇所にて行う為、外形トリミング装置100には、この為の切断刃が、第一切断治具130と第二切断治具140の対応する二箇所に設けられている。
【0012】
第一切断治具ホルダー110の搭載部110Aは、図4(b)に示す、枠状のダイ部(133をもつ第一切断治具130の枠内部にほぼ嵌合する形状で、且つ、第一切断治具130を固定した際には、図4(b)に示すダイ部133と、上面が略同一平面上にあり、シヤドウマスクを搭載した際には、第二切断治具ホルダー120により押さえ易くしている。
【0013】
前述のように、切断刃132と切断刃142とで、第一切断治具130の切断刃131と第二切断治具140の切断刃141とで、シヤドウマスク170を外形トリミングする際に、切断分離に先立ち、第一製品部と製品周辺部との境部から製品周辺部を2分するが、これと合わせ、第一切断治具ホルダー110の傾斜部180を設けていることにより、スクラップとなる製品周辺部をテーパーにより自然に除去できるようにしている。
【0014】
電磁マグネット190は、シヤドウマスク170を切断分離する際に押さえスプリング191によりシヤドウマスクの所定の領域を適当な圧力で押さえる押さえ板192に取付けられ、分離された製品を第一切断治具130(第一切断治具ホルダー110)側から分離させ、第二切断治具140(第二切断治具ホルダー120)とともに移動するものである。
本実施例においては、電磁マグネットを用いたが、これに替えて、空気吸引式のもので、分離された製品を第二切断治具140(第二切断治具ホルダー120)側に吸引しても良い。
【0015】
尚、本実施例装置を用いて、人手を用いないで自動にて、外形トリミング作業を連続して行う場合を、図6に例を上げて説明する。
601は第二切断治具ホルダー120を搬送するリフト、602は外形をハーフトリミングされたシヤドウマスク170を搬送するためのリフトである。
当初、図6に示すように、リフト601はB位置に、602はC位置に置かれているとする。
先ず、外形をハーフトリミングされたシヤドウマスク170を多数枚積載した状態にしたものを、リフト602の先端の吸引部にて1枚持ち上げ、第一切断治具130(第一切断治具ホルダー110)上のほぼ所定の位置に搭載する。
この際、リフト601は第一切断治具130(第一切断治具ホルダー110)上から分離された製品170Aが搭載されている側に移動する。
この後、リフト602は元の位置に戻るとともに、リフト601が第一切断治具130(第一切断治具ホルダー110)上のほぼ所定位置に戻る。
次いで、シヤドウマクス670の第一切断治具130(第一切断治具ホルダー110)に対する位置合わせをした後、ピンゲージ150にて第一切断治具ホルダー110と第二切断治具ホルダー120の相対位置決めを行い、後述するようにして、所定の箇所を切断した後、シヤドウマスク170の製品部170Aのみを第二切断治具ホルダー120側に吸引する。
この製品部170Aを第一切断治具ホルダー110側から分離した状態で、ピンゲージ150も分離して、両ホルダーを離した後、、リフト601を製品が積載されている所定の位置(A位置)まで運び、第二切断治具ホルダー120から製品部170Aの吸引を解放し、製品を積み重ねる。
リフト601がB位置からA位置に移動する際、リフト602はC位置からB位置へ移動し、前述のように、第一切断治具130(第一切断治具ホルダー110)上にシヤドウマスク170を搭載する。
上記は1例であるが、このようにして、未処理のシヤドウマスク170と処理された製品部170Aは人手を使用しないで、搬送されることができ、結果として自動処理が可能である。
【0016】
次に、図1に示す実施例の外形トリミング装置100にて、外形がハーフトリミングされたシヤドウマスク170を完全に外形トリミングする動作を図2を用いて簡単に説明する。
先ず、シヤドウマスク170を、第一切断治具ホルダーの搭載部110Aと図4(b)に示す第一切断治具130のダイ部133に搭載し、ニールドピン160Bをエアシリンダー160A(図2では省略してある)により押し上げ、シヤドウマスクのゲージ穴(図示せず)に嵌め、所定の位置で押し上げを止めることにより、シヤドウマスク170の第一切断治具130(第一切断治具ホルダー110)に対する位置を最終的に調整した。(図2(a))
次いで、第二切断治具ホルダー120のピン150Bを第一切断治具ホルダー110のピン受け150Cに、シリンダー150Aの腕をのばすことにより嵌合させ、第一切断治具130と第二切断治具140との相対的な位置を決めた(図2(b))。図2(A)と図2(b)工程とにより、シヤドウマスクと、切断刃の位置関係が管理される。
次いで、ピン150Bをピン受け150Cに嵌合させた状態で、図1に示す切断用エアシリンダー200により、第一切断治具130と第二切断治具140との間隔を狭めていき、先ずシヤドウマスク170の製品外周部170Bを2箇所にて切断し、次いで、製品部と製品外周部との境を分離した。(図2(c))
製品外周部170Bの2切断は、製品部と製品外周部との境から製品外周部の外側へ向かうようにするため、シヤドウマスク170の製品外周部170Bは2分割された状態となり、図1に示すテーパ部に沿って自重によりスベリ落ち、外形トリミング作業処理領域から除去される。
次いで、エアシリンダー200により、両ホルダー間を離し、ピン150Bもピン受け150Bから外した状態にした。(図2(d))
尚、両ホルダー間を離す際に、電磁マグネット190により、シヤドウマスク170の製品部170Aを第二切断治具ホルダー側に吸引する。
この後、第二切断治具140の電磁マグネット190にくっついているシヤドウマスク170の製品部170は、更に、図6に示すような搬送手段により、搬送される。
【0017】
次いで、上記実施例の外形トリミング装置100に用いられた本発明の切断治具を図4、図5を用いて説明する。
図4(a)は第二切断治具140、図4(b)は第一切断治具130、図5(b)は図4(b)に示す第一切断治具130の要部拡大図で、図5(a)は図4(a)に示す第二切断治具140の要部拡大図である。
第一切断治具130、第二切断治具140の切断刃131、141の刃先はともに、図5(b)に示すように、ある程度のシヤー角をもっており、切断刃131と切断刃141とで図1に示すシヤドウマスク170をハサミでものを切る要領で切るのである。
この理由は、外形がハーフトリミングされたシヤドウマスク170の場合、図3(b)に示すように、切断部の長さは各々2.0〜15mm程度で直線状で、切断部は全周で12〜24箇所と少なく、シヤドウマスク170自体は比較的軟らかく、切断部は、通常、薄く形成されている為である。
【0018】
第一切断治具130、第二切断治具140の本体部(ダイ部)133、143は樹脂ブロック(ジュラコンなど)の1枚板からNC加工等により分離して作成する。
作成された第一切断治具130用、第二切断治具140用の本体部(ダイ部)133、143に、図4(a)ないし図5(a)に示すように、所定の位置に切断刃となる鋼材をボルト止めを施し、先端部をNC加工によりシヤー角をつけ、切断刃の刃先とする。用いられる鋼材としては硬質鋼材で焼き入れを必要としないものが好ましい。例えばベーナイト材が挙げられる。
尚、切断部が完全に直線状の製品については、図5(b)に示すように、第一切断治具130用、第二切断治具140用の一方の鋼材をNC加工して、他方をその形状におしつけるように、スプリング145Aで押し、ナット145を緩め調整し、両者がピッタリとセットされた状態で空間部(破線部)にジュラコンを充填して固着させ、作成する。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、上記のように、人手を用いず自動で、製品部と製品周辺部との境部を完全に分離する、即ち、完全に外形トリミングできて、且つ、生産性の良いシヤドウマスク等の板材の外形トリミング装置の提供を可能にしている。
また、本発明は、上記外形トリミング装置に用いられる切断治具の提供を可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の外形トリミング装置の概略説明図
【図2】実施例の外形トリミング装置の動作を説明するための工程図
【図3】外形がハーフトリミング加工されたシヤドウマスクを説明するための図
【図4】切断治具図
【図5】切断治具の要部を説明するための図
【図6】搬送方法を説明するための図
【図7】従来の外形トリミング方法を説明するための図
【符号の説明】
100 外形トリミング装置
110 第一切断治具ホルダー
110A 搭載部
120 第二切断治具ホルダー
130 第一切断治具
131、132 切断刃
133、143 ダイ部(本体部)
135 ボルト
140 第二切断治具
141、142 切断刃
145 ネジ
145A バネ
150 ピンゲージ(位置管理手段)
150A エアシリンダ
150B ピン
150C ピン受け
160 位置制御手段
160A エアシリンダ
160B ニールドピン
170 シヤドウマスク
170A 製品部
170B 製品外周部
173 境部
174B、174A 切断部
175 薄肉部(ハーフエッチング部)
180 テーパー部
190 電磁マグネット
191 押さえスプリング
192 押さえ板
200 エアシリンダ
601、602 リフト
770、770A シヤドウマスク
771、771A 押さえ板
773、773A 治具
774、774A エアシリンダー
775 ゲージ穴

Claims (7)

  1. エッチング加工された後に製品部と製品周辺部とが、完全には分離せず、製品部と製品周辺部との境の一部が繋がった、外形がハーフトリミングされた状態のシヤドウマスク等の板材に対して、製品部と製品周辺部とを完全に分離するための外形トリミング装置であって、所定の位置に切断刃が設けられた第一切断治具、第二切断治具をそれぞれ所定の位置に固定保持して、且つ、位置管理手段により相対位置関係が管理される、第一の切断治具ホルダーと第二の切断治具ホルダーを有し、第一切断治具と第二の切断治具との間に外形トリミングされるシヤドウマスク等の板材を介在させ、前記両切断治具ホルダー間を狭めて、前記第一切断治具の切断刃と第二切断治具の切断刃とにより、表裏から該シヤドウマスク等の板材を切断することにより、外形トリミングをする装置であり、第一の切断治具ホルダーには、第一切断治具のダイ部上に搭載されるハーフトリミングされたシヤドウマスク等の板材の第一の切断治具に対する位置を制御するための位置制御手段を備えており、外形トリミングの際には、第一の切断治具のダイ部にハーフトリミングされた、シヤドウマスク等の板材を搭載し、前記位置制御手段により、シヤドウマスク等の板材を所定の位置に位置制御した後、少なくとも一方の切断治具ホルダーを位置管理手段により第一の切断治具ホルダーと第二の切断治具ホルダーとの位置関係を管理しながら、他方の切断治具ホルダー側へ動かすことにより、シヤドウマスク等の板材を介して相対する前記第一の切断治具の切断刃と第二の切断治具の切断刃により、シヤドウマスク等の板材の両面から製品部と製品周辺部との境で繋がった箇所を切断分離するもので、且つ、製品部と製品周辺部との境で繋がった箇所を切断分離するに先立ち、製品部と製品周辺部との境部から製品周辺部を2分するための切断刃(スクラップカッター)を備えており、製品部から分離された製品周辺部を外形トリミング装置本体から自重によりスベリ落とし除去するために、第一の切断治具ホルダーの周辺部に傾斜部(スクラップシュート部)を備えており、分離後に、製品部を第二切断治具ホルダー側に固着するための電磁石式等の製品固着部を第二切断治具ホルダーに備えていることを特徴とするシヤドウマスク等の板材の外形トリミング装置。
  2. 請求項1記載の第一の切断治具ホルダーには、固定保持する第一切断治具とともに、外形がハーフトリミングされたシヤドウマスク等の板材を搭載するための搭載部が設けられていることを特徴とするシヤドウマスク等の板材の外形トリミング装置。
  3. 請求項1記載の位置管理手段が、第一の切断治具ホルダーと第二の切断治具ホルダーとに設けられた、互いに嵌合する位置決め用ピンと位置決め用テーパーピン受けを嵌合させながら、ピンを固定として一方の切断治具ホルダーを他方側にエアシリンダ等により移動させる、テーパーピンガイド方式によるものであることを特徴とするシヤドウマスク等の板材の外形トリミング装置。
  4. 請求項1記載の位置制御手段が、シヤドウマスク等の板材に設けられた、少なくとも2ケのゲージ穴に合わせ、位置制御用ニードルピンをエアシリンダー等により駆動して、該ゲージ穴に嵌めるものであることを特徴とするシヤドウマスク等の板材の外形トリミング装置。
  5. 請求項1記載の電磁石式等の製品固着部が第二のホルダー部に設けられていることを特徴とするシヤドウマスク等の板材の外形トリミング装置。
  6. エッチング加工された後に製品部と製品周辺部とが、完全には分離せず、製品部と製品周辺部との境の一部が繋がった、外形がハーフトリミングされたシヤドウマスク等の板材に対して、製品部と製品周辺部とを完全に分離するための外形トリミング装置に用いられる第一切断治具と第二の切断治具とからなる切断治具であって、第一の切断治具の外周囲部と枠体からなる第二の切断治具の内周囲には、それぞれ所定の位置に切断刃が設けられ、前記第一の切断治具の切断刃と第二の切断治具の切断刃により、表裏から、外形がハーフトリミングされたシヤドウマスク等の板材を切断分離するものであることを特徴とするシヤドウマスク等の板材の切断治具。
  7. 請求項6記載の第一の切断治具の切断刃が焼入れ不要の硬質鋼材からなることを特徴とするシヤドウマスク等の板材の切断治具。
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