JP3564470B1 - Pcb汚染物の洗浄処理方法および洗浄処理システム - Google Patents

Pcb汚染物の洗浄処理方法および洗浄処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】 PCB汚染物の洗浄無害化処理工程で、TCBと洗浄溶剤とを効率的に分離して洗浄溶剤の再利用を可能とし、かつ、回収されるPCBからTCBをほぼ完全に分離する洗浄無害化処理方法と処理システムを提供することである。
【解決手段】 トリクロロベンゼン(TCB)を含んだPCB汚染物を有機溶剤で洗浄する洗浄工程と、洗浄廃液中のTCBとPCBとを分離する基本蒸留工程と、この缶出液中のPCB濃度を濃縮して回収するPCB濃縮工程とを備えたPCB汚染物の処理方法において、前記有機溶剤として、TCBの沸点よりも高い沸点を有する炭化水素系溶剤を用い、前記基本蒸留工程の第1蒸留塔1から留出される有機溶剤とTCBとの混合液をから、TCB除去塔2により有機溶媒とTCBとを分離する第2の蒸留工程を設け、第1蒸留塔1からの缶出液に含まれるTCB濃度を微小に抑制したのである。
【選択図】 図1

Description

この発明は、絶縁油としてポリ塩化ビフェニル(以下、PCBと記す)を用いたトランスやコンデンサーなどの電気機器に残存するPCBを除去し、無害化するための洗浄処理方法およびその処理システムに関する。
トランスやコンデンサーなどの電気機器には、絶縁油として、絶縁性に優れ、不燃性で化学的に安定な、有機ハロゲン化合物であるPCBが使用されていた。しかし、PCBは生体濃縮性を有し、人体および環境に対して強い毒性を及ぼすことが明らかになり、製造および使用が禁止されて以来、トランスやコンデンサーなどのPCB汚染物を安全かつ無害化処理することが重大な環境問題となっている。
従来、PCB汚染物の処理技術の一つとして、トランスやコンデンサー等のPCB汚染物を、各種溶剤を液状または蒸気状で使用して洗浄し、付着しているPCBを溶剤側に移行させる溶剤洗浄法が知られている。前記溶剤としては、ヘキサン、オクタンなどの炭化水素系溶剤や塩素系溶剤のパークロロエチレンなどが用いられ、通常、被洗浄物質より沸点の低い溶剤を選定して蒸留操作により溶剤を留出させて回収し、被洗浄物質は缶出液中に濃縮させることが一般に行なわれている。例えば、ヘキサン、オクタンなどの炭化水素系溶剤はPCBなどの有機ハロゲン化合物を十分に溶け込ませることができるなどの優れた特徴を有するが、PCBとともに被洗浄物質であるトリクロロベンゼン(以下、TCBと記す)よりも沸点の低い溶剤を選択すると、沸点とともに溶剤の引火点も低下し、洗浄処理装置に防爆対策を強化するなどの措置が必要となる。一方、パークロロエチレンやトリクロロエチレンなどの塩素系溶剤は、沸点が低くかつ引火の危険性がないなど、優れた特徴を有するが、化学物質管理促進法等の法規に該当し、環境負荷軽減の観点から洗浄溶媒としての使用が避けられている。
前記PCB汚染物の洗浄処理に使用した溶剤は、系外への二次汚染を防止し、かつ溶剤の有効利用をはかる観点から、PCB等の汚染物質と分離して洗浄に再使用することが望ましい。このため、洗浄処理に使用された溶剤を再生処理し、これをPCB汚染物の洗浄工程で再利用する溶剤の再生処理方法が開示されている(特許文献1参照)。この再生処理方法では、PCB汚染物の洗浄工程から排出された溶剤を、汚染濃度別に分けて回収し、複数の蒸留塔でそれぞれ蒸留し、一の溶剤より分離された缶出液を、この溶剤よりも汚染濃度が高い他の溶剤とともに蒸留する。そして、蒸留塔ヘッドからの留出する溶剤を再使用し、また、最終的に汚染濃度の高い溶剤を蒸留した缶出液はPCB汚染油として、例えば、ナトリウムなどのアルカリ金属を加えて脱ハロゲン化(除染)して無害化処理する。
特開2003−212801号公報([0008]〜[0018]
ところで、電気機器の中でもコンデンサーに封入される絶縁油はPCB100%であるが、トランスに封入される絶縁油は、5塩素化物PCBまたは6塩素化物PCBが約60%、粘度調整用に、TCBが約40%の組成の混合液の状態で使用されていた。このトランスなど、絶縁油にPCBとTCBの混合液が使用されている場合の洗浄処理に、洗浄溶剤として、沸点がTCBの沸点と近い有機溶剤を使用すると、TCBは蒸留再生過程で、留出液、缶出液の双方に含まれ、PCBとの分離が不十分となる。留出液にTCBが混入すると、蒸留再生を繰り返すうちに、留出液中のTCB濃度が次第に高くなり、溶剤の粘度が高くなるなどの悪影響が現れまた、TCBがPCBに変質するおそれもある。このため、留出液中のTCB濃度を一定に保つためには、洗浄処理工程での留出液の循環系統に新しい溶剤を追加供給して前記PCB汚染物の洗浄溶剤を一部入れ替える必要がある。一方、缶出液にTCBが含まれると、PCBを無害化処理するときに、TCBに含まれる塩素が金属ナトリウムなどの反応薬剤を消費し、薬剤原単位の低下を招く。この新しい溶剤の追加供給と薬剤原単位の低下という問題のために、TCBが含まれたPCB汚染物の無害化処理コストが高くなる。
そこで、この発明の課題は、PCB汚染物の洗浄無害化処理工程で、TCBと洗浄溶剤とを効率的に分離して洗浄溶剤の再利用を可能とし、かつ、回収されるPCBからTCBを分離して金属ナトリウムなどの反応薬剤の原単位低下を防止するためのPCB汚染物の処理方法およびその処理システムを提供することである。
前記の課題を解決するために、この発明では以下の構成を採用したのである。
即ち、TCBを含んだPCB汚染物を有機溶剤で洗浄する洗浄工程と、洗浄排液中の有機溶剤とPCBとを分離する蒸留工程とを備えたPCB汚染物の洗浄処理方法において、前記有機溶剤の沸点がTCBの沸点よりも高く、前記蒸留工程の後に、前記有機溶とTCBとを分離する第2の蒸留工程を設けたのである。
このように、沸点がTCBよりも高い有機溶剤を用いると、基本蒸留工程でPCBと分離されて留出する有機溶剤とTCBとの混合溶液を上記第2の蒸留工程で分離することができ、この第2の蒸留工程で留出する有機溶剤中に含まれるTCB濃度はごく僅かとなり、蒸留再生を繰り返しても、留出する有機溶剤の粘度が上昇することを防止することができる。また、基本蒸留工程での缶出液中のTCB濃度も極めて低くなるために、上記PCB濃縮工程でPCBとTCBとをほぼ完全に分離して、TCBを殆んど含まずにPCBを回収できるため、PCBを無害化処理するときに、TCBに含まれる塩素による金属ナトリウムなどの反応薬剤の浪費を抑制し、薬剤原単位の低下を防止することができる。
前記第2の蒸留工程で缶出させた有機溶剤を、洗浄溶剤として再使用することが望ましい。
上述のように、蒸留再生を繰り返しても、留出する有機溶剤の粘度上昇を防止できるため、留出する有機溶剤を回収溶剤として再使用することができる。それにより、TCB濃度を一定に保つため、新しい溶剤を循環系統に追加し、溶剤を一部入れ替える必要がなくなるため、無害化処理コストが低減される。
前記洗浄工程が粗洗浄工程と仕上げ洗浄工程とからなり、この粗洗浄工程と仕上げ洗浄工程の後に、有機溶剤とPCBとを分離する前記基本蒸留工程と、有機溶剤とTCBとを分離する前記第2の蒸留工程とをそれぞれ設け、仕上げ洗浄工程後に設けた前記基本蒸留工程で缶出されるPCBを含む缶出液を、粗洗浄後に設けた前記基本蒸留工程に戻すようにすることが望ましい。なお、ここでの粗洗浄工程は、トランスなど、PCBが封入された機器の解体前の粗洗浄と解体後の1次洗浄を含むものとする。
一般に、トランスなどの電気機器を溶剤洗浄する場合、洗浄後の判定基準を満足するために、粗洗浄工程と仕上げ洗浄工程とからなる2段洗浄が行なわれる場合が多い。このような場合に、上記のように、各洗浄工程の後に、基本蒸留工程と第2の蒸留工程とをそれぞれ設けると、洗浄廃液中のPCBおよびTCB濃度が同程度の洗浄廃液ごとに、TCBとPCBの分離および有機溶剤とTCBの分離を行なうことができるため、これらの各物質を効率よく回収することができる。また、仕上げ洗浄工程後に設けた前記基本蒸留工程で缶出されるPCBを含む缶出液を、粗洗浄後に設けた前記基本蒸留工程に戻すことにより、PCBをより効率よく回収することができる。
前記有機溶剤として沸点が、225℃以上で、275℃以下であるノルマルパラフィン系溶剤を用いることが望ましい。
このように、有機溶剤とTCBとの沸点の差を15℃以上にとれば、蒸留により両物質を確実に分離でき、缶出する有機溶剤中に残存するTCB濃度をより低下させることができる。上記の沸点の高いノルマルパラフィンを選択すれば、引火点も高くなって、防爆対策を強化する必要もなくなる。一般に、ノルマルパラフィン系などの有機溶剤では、沸点が上昇するとともに粘度も高くなり、沸点が275℃を超えるノルマルパラフィン系溶剤では粘度が高くなりすぎて洗浄溶剤として用いることが困難となる。従って、沸点は250℃以下のノルマルパラフィン系溶剤がより望ましい。なお、溶剤の沸点が上昇するにつれて、凝固点も上昇するため、凝固点がおよそ10℃以下のノルマルパラフィンを使用することが望ましい。
前記ノルマルパラフィン系溶剤として、炭素数13のn-トリデカン、炭素数14のn-テトラデカンまたは炭素数15のn−ペンタデカンを用いることができる。
このn-トリデカン、n-テトラデカンおよびn-ペンタデカンはいずれも、上記の沸点および凝固点の条件を満たす溶剤である。
TCBを含んだPCB汚染物を有機溶剤で洗浄する洗浄手段と、この洗浄排液中の有機溶剤とPCBとを分離する基本蒸留手段とを備えたPCB汚染物の洗浄処理システムにおいて、前記有機溶剤の沸点がTCBの沸点よりも高く、前記基本蒸留手段の下流側に、前記有機溶とTCBとを分離する第2の蒸留手段を設け、缶出した有機溶剤を洗浄溶剤として再使用するようにして、PCB汚染物の洗浄処理システムを形成することができる。
このように、TCBよりも高い沸点の有機溶剤を用いる処理システムを形成すれば、上述のように、有機溶剤およびPCBからそれぞれTCBを確実に分離することができ、有機溶剤の有効利用が促進され、また、PCB無害化処理時の反応薬剤の浪費が防止される。
この発明では、沸点がTCBよりも高い有機溶剤を用いてPCB汚染物を洗浄するようにしたので、基本蒸留工程の後に設けた第2の蒸留工程で、PCBと分離されて留出する有機溶剤とTCBとの混合溶液からTCBを分離して、TCBを殆んど含まない有機溶剤を回収することができる。それにより、蒸留再生を繰り返しても回収有機溶剤の粘度上昇が抑制され、再使用が可能となり、無害化処理コストの低減に寄与する。
また、前記有機溶剤の使用により、基本蒸留工程での缶出液中のTCB濃度も極めて低くなるために、PCB濃縮工程でTCBを殆んど含まずにPCBを回収できるため、PCBを無害化処理時の金属ナトリウムなどの反応薬剤の浪費を抑制し、薬剤原単位が低下し、同様に無害化処理コストの低減に寄与する。
さらに、沸点がTCBよりも高い有機溶剤では、引火点も高くなって、安増防爆構造など簡便な防爆構造を採用できる。
以下に、この発明の実施形態を、添付の図1から図3に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施形態を示したもので、絶縁油としてPCBとTCBの混合液が封入されている高圧トランスのドレイン口または液抜き口から、液抜き操作により、PCB・TCB混合液が抜き出される。ドレイン口または液抜き口が使用できない場合には、トランスケースに穿孔針で穴を開けてPCB・TCB混合液が抜き出される。抜き出されたPCB・TCB混合液は、精留塔を用いたTCB分離塔6で減圧蒸留され、PCBとTCBとが分離される。分離されたPCBは、PCB液処理設備7で、金属ナトリウムなどのアルカリ金属が加えてアルカリ金属塩を生成させ、無害化される。
PCB・TCB混合液を抜き出したトランスには、洗浄剤としてTCBの沸点210℃より高い沸点を有する、例えば、炭素数13のn−トリデカン(沸点227℃、凝固点5℃)、炭素数14のn−テトラデカン(沸点247℃、凝固点7.5℃)または炭素数15のn−ペンタデカン(沸点270.5℃、凝固点10℃)などのノルマルパラフィン系の有機溶剤が充填され、所定時間保持後排出される。この粗洗浄は、排出された絶縁油または炭化水素系溶剤のPCB濃度が、目標濃度50mg/kg程度以下に低下するまで繰り返される。この洗浄排液中のPCB濃度が目標濃度以下に低下したことを確認した後、解体作業が行なわれ、トランスケースを切断して、鉄心とコイルからなるコアが取り出され、ボルトなどの取り付け部品と木枠とが取り外した後、コイルの切断・破砕および鉄心の切断が行なわれて、解体部材毎に所定の洗浄かごに装入される。
洗浄工程は、通常、1次洗浄および2次洗浄の2回の洗浄が行なわれる。1次洗浄はシャワー洗浄で行なわれ、洗浄剤の使用量を最小限に抑えるため、不活性ガス雰囲気下で行なわれる。この1次洗浄は、金属板のPCB表面付着量が10μg/100cm2以下に低下するまで洗浄が継続される。2次洗浄は超音波洗浄または攪拌洗浄で行なわれ、トランスケース(容器)、コアの珪素鋼板、単純金属部品および碍子は、二次洗浄で洗浄液試験法による、洗浄液PCB濃度0.5mg/kg以下の基準値をクリアする。複雑金属部品、樹脂類、木枠、紙については、溶剤洗浄のみでPCB濃度の基準値0.5mg/kg以下にしようとすると洗浄回数が多くなるため、通常、溶剤洗浄は洗浄液中のPCB濃度が2mg/kgから20mg/kg程度に低下した時点で止めて、それ以後は真空加熱分解により、PCBの除染が行なわれる。
前記1次洗浄と2次洗浄、および解体前の粗洗浄の洗浄排液は、基本蒸留工程で第1蒸留塔1により蒸留される。第1蒸留塔1へ供給される洗浄排液中のPCB濃度はおよそ0.6%である。この第1蒸留塔1には、再生有機溶剤のPCB濃度を0.1mg/kg以下にするために精留塔が用いられている。この基本蒸留工程で、PCBと、有機溶剤とともにTCBが分離され、留出液には有機溶剤とTCBが含まれ、缶出液には有機溶剤とPCB、そして微量のTCBが含まれる。この留出液は、TCB除去塔2を用いた第2の蒸留工程で蒸留され、前記ノルマルパラフィン系の有機溶剤の沸点がTCBの沸点よりも高いため、留出液にはTCBが、缶出液には有機溶剤が含まれ、有機溶剤からTCBが分離される。前記基本蒸留工程での缶出液中のPCB濃度は10%前後であり、この缶出液はPCB濃縮塔3へ供給され、PCB濃縮工程で缶出液中に微量に含まれるTCBが分離される。そして、回収されたPCB液はPCB液処理設備で、PCB濃度が0.1mg/kg以下となるように無害化処理される。
前記TCB除去塔2による第2の蒸留工程でTCBが分離された缶出液のノルマルパラフィン系の有機溶剤は、溶剤受け入れタンク4からの前記洗浄工程への供給路5に戻されて再使用される。また、PCB濃縮工程でPCB濃縮塔3から留出する留出液には、有機溶剤のほかに、若干のTCBとごく微量のPCBとが含まれるため、基本蒸留工程の第1蒸留塔1に戻され、その留出液中の有機溶剤とTCBとを上記第2の蒸留工程のTCB除去塔2で再度分離することにより、有機溶剤の回収量を高めることができる。なお、TCB除去塔2およびTCB分離塔6で分離されたTCBは、成分および濃度の確認分析がなされた後、払出しまたは再利用に供される。
この発明の実施形態は以上のような構成であり、以下にその作用について説明する。
前記洗浄工程での洗浄剤として、TCBよりも沸点の高いノルマルパラフィン系の有機溶剤を用いているため、第1蒸留塔1による基本蒸留工程で、PCBと分離されて留出する有機溶剤とTCBとの混合溶液を、TCB除去塔2による第2の蒸留工程で確実に分離できる。このため、第2の蒸留工程で留出する有機溶剤中に含まれるTCB濃度はごく僅かとなり、蒸留再生を繰り返しても、留出する有機溶剤の粘度が上昇することを防止することができ、溶剤の一部を入れ替えなくても再使用が可能である。また、TCBよりも沸点の高い有機溶剤を用いることにより、基本蒸留工程での蒸留温度が高くなるため、TCBが留出液側に含まれて、基本蒸留工程の缶出液中に混入するTCB濃度も極めて低くなるために、PCB濃縮工程でPCBとTCBとをほぼ完全に分離して、TCBを殆んど含まずにPCBを回収できる。それにより、PCBを無害化処理するときに、TCBに含まれる塩素による金属ナトリウムなどの反応薬剤の浪費を抑制し、薬剤原単位の低下を防止することができる。
前記TCBよりも沸点が高い有機溶剤として、炭素数が13のトリデカン、同14のテトラデカンおよび同15のペンタデカンなどのノルマルパラフィン系溶剤を用いると、化学的に安定で、分子レベルの細かな隙間に入り込むことが可能で強い洗浄力を有し、しかも、有機ハロゲン化合物を十分に溶け込ませることができるノルマルパラフィン系溶剤の特徴を活かすことができる。また、分子量ごとに分けられた純物質であるノルマルパラフィン系溶剤を用いることにより、前記蒸留工程での留出温度範囲が狭くなって、効率的に蒸留回収ができる。さらに、低引火点の軽質分を含まないために引火点が高く、重質分を含まないために乾燥性に優れるなどの特徴もある。
図1に示したようにトランスを、日鉱石油化学製NSクリーン230(炭素数13のノルマルパラフィンn−トリデカン、沸点227℃)の有機溶剤を洗浄液として用いて粗洗浄、1次洗浄および2次洗浄を行なった後の洗浄排液を、蒸留段数10段の第1蒸留塔1の上から6段目に供給し、圧力5kPa、還流比2で減圧連続蒸留を行ない、供給洗浄排液の60%を留出させた。代表的な洗浄排液組成のPCB濃度6000mg/kg、TCB濃度4000mg/kgのとき、蒸留塔頂温度は137℃となっており、留出液中のTCB濃度は6500mg/kgで、PCB濃度は0.05mg/kg未満であり、缶出液中のPCB濃度は100000mg/kgで、TCB濃度は200mg/kgであった。この第1蒸留塔1からの留出液を、第2の蒸留工程の蒸留段数28段の精留塔を使用したTCB除去塔2で、蒸留圧力5kPaで、有機溶媒とTCBとを分離した。TCB除去塔2からの留出液中のTCB濃度は86%、缶出液中のTCB濃度は0.9%であり、缶出された有機溶剤中に残存するTCBはごく僅かであり、この程度のTCB濃度にまで低下させれば、回収有機溶剤の粘度に影響は及ぼさない。そして、第1蒸留塔1からの、TCBを僅かに含む前記缶出液は、PCB濃縮塔3で、無害化処理時にTCBの影響がないPCB濃度99.9%まで濃縮され、TCBを含む留出液は第1蒸留塔1に戻された。
洗浄液に、日鉱石油化学製カクタスノルマパラフィンN−14(炭素数14のノルマルパラフィンn−テトラデカン、沸点247℃)の有機溶剤を用いて、被洗浄物質にTCBを含むトランス洗浄を行なう場合、図2に示すように、洗浄排液中のPCB濃度が高い状態のトランス粗洗浄および1次洗浄工程と、洗浄排液中のPCB濃度が低くなった仕上げ洗浄工程に分けることにより、より効率的に溶剤の蒸留再生を行なうことができる。PCB濃度が高い状態のトランス粗洗浄および1次洗浄の洗浄排液を、全体で18段の精留塔を有する第1蒸留塔1の上から11段目に供給し、圧力5kPa、還流比0.2で減圧連続蒸留を行ない、供給洗浄排液の99%を留出させた。代表的な洗浄排液組成のPCB濃度6000mg/kg、TCB濃度4000mg/kgのとき、蒸留塔頂温度は154℃となっており、留出液中のTCB濃度は2000mg/kgでPCB濃度は0.05mg/kg未満であり、缶出液中のPCB濃度は975000mg/kgで、TCB濃度は検出限界以下の0.1mg/kg未満であった。この第1蒸留塔1の留出液を蒸留段数18段の精留塔を使用した第1TCB除去塔2の上から6段目に供給し、圧力5kPaで、有機溶媒とTCBとを分離した。この第1TCB分離塔2の缶出液中のTCB濃度は0.8%であり、缶出された有機溶剤中に残存するTCBはごく僅かであり、この程度のTCB濃度にまで低下させれば、回収有機溶剤の粘度に影響は及ぼさない。このように、沸点の高い有機溶剤、即ちTCBとの沸点の差が大きい有機溶剤を用いる方が、第1TCB除去塔2からの缶出液中のTCB濃度は下がり、回収有機溶剤中のTCB濃度をより低レベルに抑えることができる。
比較例
洗浄液に、日鉱石油化学製NSクリーン200(炭素数11および12のノルマルパラフィンn−ウンデカンおよびn−ドデカン、沸点191〜207℃)を用い、図3に示すように、第1蒸留塔1による基本蒸留工程の後に、TCB分離塔による第2の蒸留工程を設けていない従来のフローで、PCB濃度6000mg/kg、TCB濃度4000mg/kgの洗浄排液を蒸留段数10段の第1蒸留塔1の6段目に供給して蒸留・再生を行なった。留出液からPCBは検出されなかったが、蒸留・再生を繰り返すとTCB濃度は次第に高くなり、30000mg/kgに達した。このときの缶出液はPCB濃度100000mg/kg、TCB濃度は28000mg/kgであり、留出液、缶出液双方からTCBが顕著に検出された。

図2は、他の実施形態を示したもので、トランスの解体前の粗洗浄と解体後の1次洗浄工程、および仕上げ洗浄工程の後に、第1蒸留塔1による基本蒸留工程と、第2蒸留塔1aによる基本蒸留工程をそれぞれ設け、この基本蒸留工程に引き続いて、第1TCB除去塔2および第2TCB除去塔2aによる前記第2の蒸留工程がそれぞれ設けられている。そして、第2蒸留塔1aからのPCBを含む缶出液が、第1蒸留塔1に戻されるようになっている。このように、各洗浄工程の後に、基本蒸留工程と第2の蒸留工程、即ちTCB除去工程をそれぞれ設けると、洗浄排液中のPCBおよびTCB濃度が同程度の洗浄排液ごとに、TCBとPCBの分離および有機溶剤とTCBの分離を行なうことができるため、これらの各物質を効率よく回収することができる。そして回収された有機溶剤は、各洗浄工程への有機溶剤の供給路5、5aにもどされ、再使用される。また、第2蒸留塔1aでの缶出液を、第1蒸留塔1に戻すことにより、PCBをより効率よく回収することができる。
この発明では、洗浄液にTCBよりも沸点の高い有機溶剤を用いるため、洗浄排液からTCBを確実に分離して有機溶剤を再生・回収でき、また回収PCB中にもTCBが殆んど含まれないため、絶縁油としてPCBとTCBの混合液が封入されたトランス等のPCB汚染物の洗浄無害化処理に効率よく利用することができる。
この発明の実施形態のPCB汚染物の処理の流れを示す説明図 他の実施形態のPCB汚染物の処理の流れを示す説明図 従来技術のPCB汚染物の処理の流れを示す説明図
符号の説明
1:第1蒸留塔
1a:第2蒸留塔
2:第1TCB除去塔
2a:第2TCB除去塔
3:PCB濃縮塔
4:溶剤受入れタンク
5、5a:供給路
6:TCB分離塔
7:PCB液処理装置

Claims (6)

  1. トリクロロベンゼンを含んだPCB汚染物を有機溶剤で洗浄する洗浄工程と、洗浄排液中の有機溶剤とPCBとを分離する基本蒸留工程とを備えたPCB汚染物の洗浄処理方法において、前記有機溶剤の沸点がトリクロロベンゼンの沸点よりも高く、前記基本蒸留工程の後に、前記有機溶とトリクロロベンゼンとを分離する第2の蒸留工程を設けたことを特徴とするPCB汚染物の洗浄処理方法。
  2. 前記第2の蒸留工程で缶出させた有機溶剤を、洗浄溶剤として再使用することを特徴とする請求項1に記載のPCB汚染物の洗浄処理方法。
  3. 前記洗浄工程が粗洗浄工程と仕上げ洗浄工程とからなり、この粗洗浄工程と仕上げ洗浄工程の後に、有機溶剤とPCBとを分離する基本蒸留工程と、有機溶剤とトリクロロベンゼンとを分離する第2の蒸留工程とをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のPCB汚染物の洗浄処理方法。
  4. 前記有機溶剤の沸点が、225℃以上、275℃以下であるノルマルパラフィン系溶剤であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のPCB汚染物の洗浄処理方法。
  5. 前記ノルマルパラフィン系溶剤が、炭素数13のn-トリデカン、炭素数14のn-テトラデカンまたは炭素数15のn−ペンタデカンである請求項1から4のいずれかに記載のPCB汚染物の洗浄処理方法。
  6. トリクロロベンゼンを含んだPCB汚染物を有機溶剤で洗浄する洗浄手段と、この洗浄排液中の有機溶媒とPCBとを分離する基本蒸留手段とを備えたPCB汚染物の洗浄処理システムにおいて、前記有機溶剤の沸点がトリクロロベンゼンの沸点よりも高く、前記蒸留手段の下流側に、前記有機溶とトリクロロベンゼンとを分離する第2の蒸留手段を設け、缶出した有機溶剤を洗浄溶剤として再使用するようにしたことを特徴とするPCB汚染物の洗浄処理システム。
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