JP3563579B2 - Dbfレーダ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、任意にビーム形成方向が切り替え可能なDBF(Digital Beam Forming)レーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、従来のDBFレーダ装置は、図6に示すように、アンテナ61〜6nと、受信機(RX)71〜7nと、A/D変換器(A/D)81〜8nと、ディジタルビーム形成回路(以下、DBF回路と略称する)90と、パルス圧縮処理回路100と、目標検出回路12と、ビーム走査制御回路13とを備えている。
【0003】
図示しない送信系より送信されたパルス信号は、目標物によって反射されクラッタとともに、アンテナ61〜6nによって受信され、それぞれアンテナ61〜6nに対応する受信機71〜7nに受信信号として入力される。
【0004】
そして、これらの受信信号は、受信機71〜7nによってそれぞれ低周波数に周波数変換されたのち、対応するA/D変換器81〜8nによりディジタル信号に変換され、DBF回路90に入力される。
【0005】
DBF回路90は、ビーム走査制御回路13からの制御信号に従ってビームの形成方向を制御するもので、各A/D変換器81〜8nにてディジタル変換された受信信号に対してI/Q直交検波を行なったのちビーム形成を行ない、レンジセル毎のI/Q信号を生成する。
【0006】
パルス圧縮処理回路100は、上記I/Q信号に対してパルス圧縮処理を施す。目標検出回路12は、パルス圧縮処理が施されたI/Q信号から、目標までの距離および方向を検出する。
【0007】
そして、この検出結果に基づいて、ビーム走査制御回路13がDBF回路90に制御信号を入力して、ビームの形成方向を制御する。
以上のようにして、従来のDBFレーダ装置では、任意の方向にビームを形成して広範囲の目標を検出するようにしている。
【0008】
ところで、従来のDBFレーダ装置では、図7に示すように、複数の目標T1,T2,T3を検出する場合、まず1つの目標T1に対してパルス信号の送信とその反射パルス信号の受信を行なって目標の検出を行なったのち、改めて他の目標(T2あるいはT3)に対してパルス信号の送信とその反射パルス信号の受信を行なう必要がある。
このため、複数の目標を検出する場合には、1つの目標を検出する場合に比べ、略目標数倍だけの時間を要するか、DBF回路を増やす必要があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来のDBFレーダ装置では、複数の目標を検出する場合には、各目標をそれぞれ検出するようにしているため、1つの目標を検出する場合に比べ、略目標数倍だけの時間を要するか、DBF回路を増やす必要があるという問題があった。
【0010】
この発明は上記の問題を解決すべくなされたもので、DBF回路の増加を控えつつ、複数の目標を短時間で検出することが可能なDBFレーダ装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、この発明のもう1つの目的は、複数の目標を検出する場合に、各目標と当該DBFレーダ装置との距離が互いに近い場合であっても、各目標を短時間で正確に検出することが可能なDBFレーダ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明に係わるDBFレーダ装置は、任意の方向にビームを形成して目標からの反射信号を受信し、この受信結果から目標検出を行なうDBFレーダ装置において、
第1の制御信号によって指示される方向とタイミングでパルス信号を送信する送信手段と、
第2の制御信号によって指示される方向にビーム形成して目標からの反射信号を受信する複数の受信手段と、
この複数の受信手段の受信結果のうち少なくとも1つを、第3の制御信号に応じて選択し、出力する選択手段と、
この選択手段の出力から目標の方向と距離を目標位置情報として検出する目標検出手段と、
目標位置情報に基づき第1の制御信号を通じて、送信手段の送信方向と送信タイミングを切替え制御し、複数の目標に対して近い目標から順にパルス信号を連続的に送信手段に送信させる送信制御手段と、
目標位置情報に基づき前記第2の制御信号を通じて、複数の受信手段の受信方向を各々切替え制御し、それぞれ異なる目標からの反射信号を各受信手段に受信させる受信制御手段と、
目標位置情報に基づき第3の制御信号を通じて選択手段を切替え制御して、複数の受信手段による受信結果を、近い目標からの受信結果から順に目標検出手段に入力させる選択制御手段とを具備して構成するようにした。
【0013】
上記構成のDBFレーダ装置では、複数の目標を検出する場合に、各目標に対して近い目標から順にパルス信号を連続的に送信し、複数の受信手段がそれぞれ異なる目標方向にビーム形成を行なって各目標からの反射信号を受信する。そして、選択制御手段が選択手段を制御して、複数の受信手段の受信結果を近い目標からの受信結果から順に目標検出手段に入力して各目標を検出するようにしている。
【0014】
したがって、上記構成のDBFレーダ装置によれば、複数の目標からの反射信号を近いものから順に受信して処理し検出することができるので、複数の目標を効率よく短時間で検出することができるとともに、各目標と当該DBFレーダ装置との距離が互いに近い場合であっても、各目標を正確に検出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明に係わる第1の実施形態について説明する。図1は、上記第1の実施形態に係わるDBFレーダ装置の構成を示すものである。但し、図1において、従来のDBFレーダ装置の構成を示す図6と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは異なる部分を中心に述べる。
【0018】
送信パルス生成器10は、目標を検出するための送信パルス信号を生成するもので、後述の送信制御回路140から入力されるタイミング信号に従って、上記送信パルス信号を分配器20に出力する。
【0019】
分配器20は、送信パルス生成器10からの送信パルス信号をn分配して移相回路30に入力する。移相回路30は、n個の移相器31〜3nからなる。そして、各移相器31,32…3nは、それぞれ分配器20にてn分配された送信パルス信号が入力され、各送信パルス信号の通過位相を送信制御回路140から指示される移相情報信号に基づいて制御する。
【0020】
増幅回路40は、上記移相器31,32…3nにそれぞれ対応するn個の増幅器41,42…4nからなる。各増幅器41,42…4nは、対応する移相器31,32…3nにて位相制御された送信パルス信号を高周波増幅する。このようにして増幅されたn個の送信パルス信号は、それぞれ対応するサーキュレータ51,52…5nを介してアンテナ61,62…6nに入力される。
【0021】
アンテナ61〜6nは、上記送信パルス信号を空間に放射するとともに、目標からの反射パルス信号を受信する。各アンテナ61,62…6nにて受信された反射パルス信号は、それぞれ対応するサーキュレータ51,52…5nを介して、受信信号として受信機(RX)71,72…7nに入力される。
【0022】
受信機71,72…7nは、それぞれ入力される受信信号を、低周波数に周波数変換し、対応するA/D変換器(A/D)81,82…8nに入力する。A/D変換器81,82…8nは、それぞれ対応する受信機71,72…7nにて周波数変換された受信信号を、ディジタル信号に変換する。
A/D変換器81〜8nにてディジタル信号に変換された受信信号は、ディジタルビーム形成回路(以下、DBF回路と略称する)90に入力される。
【0023】
DBF回路90は、後述のビーム走査制御回路130からの制御信号に従って、ビームの形成方向を可変するもので、各A/D変換器81〜8nにてディジタル変換された受信信号に対してI/Q直交検波を行なったのちビーム形成を行ない、レンジセル毎のI/Q信号を生成する。
【0024】
パルス圧縮回路100は、DBF回路90よりI/Q信号が入力される。そして、パルス圧縮回路100は、入力されるI/Q信号に対してパルス圧縮処理を施し、目標検出回路120に入力する。
【0025】
目標検出回路120は、送信制御回路140からのタイミング信号と、パルス圧縮回路100より入力されるI/Q信号とに基づいて、目標の位置情報(距離情報と方向情報)を検出する。
【0026】
ビーム走査制御回路130は、目標検出回路120にて求めた目標の位置情報と、送信制御回路140からのタイミング信号とに基づいて、上記制御信号を通じてDBF回路90のビームの形成方向およびこの方向の切替えのタイミングを制御し、DBF回路90に複数の目標のI/Q信号を順次生成させる。
【0027】
送信制御回路140は、目標検出回路120にて求めた位置情報に基づいて、送信パルス生成器10にタイミング信号を入力してパルス信号の出力タイミングを制御するとともに、移相回路30に移相情報信号を入力して通過位相の制御を行なう。
【0028】
これにより、送信制御回路140は、目標検出回路120が検出する複数の目標それぞれに向けたパルス信号を連続的に送信させる。なお、上記タイミング信号は、目標検出回路120にも入力される。
【0029】
次に、上記構成のDBFレーダ装置によって、複数の目標を検出する動作について説明する。なお、ここでは、簡単のため、2つの目標を検出する場合を例に挙げ、例えば図3に示すように、A方向の目標T1と、B方向のT2を検出する場合について説明する。
【0030】
まず、ビーム走査制御回路130がDBF回路90のビーム形成方向を可変させて、当該DBFレーダ装置のレーダ覆域全域を走査して、目標検出回路120が目標T1,T2のおおよその位置を検出する。この情報は、ビーム走査制御回路130および送信制御回路140に入力される。
【0031】
目標の位置情報が入力された送信制御回路140は、まず、自装置に近い方の目標T1に送信パルス信号を送信するべく、送信パルス生成器10にタイミング信号を入力するとともに、移相回路30に移相情報信号を入力する。
【0032】
そして、目標T1へのパルス送信制御を終えると、送信制御回路140は、目標T2に送信パルス信号を送信するべく、送信パルス生成器10にタイミング信号を入力するとともに、移相回路30に移相情報信号を入力する。
このようなパルス送信制御により、目標からの反射パルス信号が到来する前に、A方向、そしてB方向へ連続してパルス信号が送信される。
【0033】
一方、ビーム走査制御回路130は、上述したように目標検出回路120からの目標T1,T2の位置情報に基づいて、各目標T1,T2からの受信信号に基づくI/Q信号が生成できるように、DBF回路90に対してA方向にビームを形成したのち、B方向にビームを形成するように指示する。
【0034】
やがて、目標T1およびT2によって反射されたパルス信号が、当該DBFレーダ装置に到来し、アンテナ61,62…6nによって受信され、サーキュレータ51,52…5nを介して、受信信号として受信機71,72…7nに入力される。
【0035】
そして、上記受信信号は、受信機71,72…7nにて低周波数に周波数変換されたのち、A/D変換器81,82…8nにてディジタル信号に変換され、DBF回路90に入力される。
【0036】
これに対して、DBF回路90は、上述したようにビーム走査制御回路130の制御により、まずA方向へのビーム形成が指示されているため、A方向にビームを形成して目標T1からの受信信号よりI/Q信号V1を生成してパルス圧縮回路100に入力する。
【0037】
そしてその後、DBF回路90は、B方向へのビーム形成を指示されているため、B方向にビームを形成して目標T2からの受信信号よりI/Q信号V2を生成してパルス圧縮回路100に入力する。
【0038】
パルス圧縮回路100は、入力されたI/Q信号V1,V2に対して順次パルス圧縮処理を施し、目標検出回路120に入力する。
これに対して、目標検出回路120は、順次入力されるI/Q信号V1,V2の上記処理結果より、各目標の位置情報を検出し、この検出した情報をビーム走査制御回路130および送信制御回路140に出力する。
以後、上述のような動作を繰り返し、目標T1,T2の位置情報を高精度に検出する。
【0039】
以上のように、上記構成のDBFレーダ装置では、複数の目標を検出する場合に、各目標への目標検出用のパルス信号を連続的に送信し、各目標からの反射信号を受信する。そして、DBF回路90のビーム形成方向を切替え制御して、各目標の反射信号からI/Q信号を生成する。そして、これらのI/Q信号に対してパルス圧縮処理を施して、目標検出回路120が各目標を検出するようにしている。
【0040】
したがって、上記構成のDBFレーダ装置によれば、複数の目標に対して連続的にパルス信号を送信し、その反射信号の到来タイミングに応じてDBF回路90のビーム形成方向を切替え制御するようにしているため、複数のDBF回路を備えなくても、複数の目標を短時間で検出することが可能である。
【0041】
次に、この発明に係わる第2の実施形態について説明する。
図2は、この発明の一実施形態に係わるDBFレーダ装置の構成を示すものである。但し、図2において、従来のDBFレーダ装置の構成を示す図6と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは異なる部分を中心に述べる。
【0042】
送信パルス生成器10は、目標を検出するための送信パルス信号を生成するもので、後述の送信制御回路141から入力されるタイミング信号に従って、上記送信パルス信号を分配器20に出力する。
【0043】
分配器20は、送信パルス生成器10からの送信パルス信号をn分配して移相回路30に入力する。移相回路30は、n個の移相器31〜3nからなる。そして、各移相器31,32…3nは、それぞれ分配器20にてn分配された送信パルス信号が入力され、各送信パルス信号の通過位相を送信制御回路141から指示される移相情報信号に基づいて制御する。
【0044】
増幅回路40は、上記移相器31,32…3nにそれぞれ対応するn個の増幅器41,42…4nからなる。各増幅器41,42…4nは、対応する移相器31,32…3nにて位相制御された送信パルス信号を高周波増幅する。このようにして増幅されたn個の送信パルス信号は、それぞれ対応するサーキュレータ51,52…5nを介してアンテナ61,62…6nに入力される。
【0045】
アンテナ61〜6nは、上記送信パルス信号を空間に放射するとともに、目標からの反射パルス信号を受信する。各アンテナ61,62…6nにて受信された反射パルス信号は、それぞれ対応するサーキュレータ51,52…5nを介して、受信信号として受信機71,72…7nに入力される。
【0046】
受信機71,72…7nは、それぞれ入力される受信信号を、低周波数に周波数変換し、対応するA/D変換器81,82…8nに入力する。A/D変換器81,82…8nは、それぞれ対応する受信機71,72…7nにて周波数変換された受信信号を、ディジタル信号に変換する。
【0047】
A/D変換器81〜8nにてディジタル信号に変換された受信信号は、それぞれディジタルビーム形成回路(以下、DBF回路と略称する)91〜9mに入力される。
【0048】
DBF回路91〜9mは、後述のビーム走査制御回路131からの制御信号に従ってそれぞれ独立した方向にビームを形成するもので、各A/D変換器81〜8nにてディジタル変換された受信信号に対してI/Q直交検波を行なったのちビーム形成を行ない、レンジセル毎のI/Q信号を生成する。
【0049】
パルス圧縮回路101,102…10mは、それぞれ対応するDBF回路91,92…9mよりI/Q信号が入力される。そして、各パルス圧縮回路101,102…10mは、入力されるI/Q信号に対してパルス圧縮処理を施し、スイッチ回路110に入力する。
【0050】
スイッチ回路110は、後述のスイッチ制御回路150からの制御信号にしたがって、パルス圧縮回路101,102…10mにてパルス圧縮処理が施されたI/Q信号を選択的に目標検出回路121に出力する。
【0051】
目標検出回路121は、送信制御回路141からのタイミング信号と、上記スイッチ回路110より選択的に出力されるI/Q信号とに基づいて、目標の位置情報(距離情報と方向情報)を検出する。
【0052】
ビーム走査制御回路131は、目標検出回路121にて求めた目標の位置情報に基づく制御信号を各DBF回路91,92…9mに入力して、ビームの形成方向およびこの方向の切替えのタイミングを制御し、各DBF回路91,92…9mに目標のI/Q信号を生成させる。
【0053】
送信制御回路141は、目標検出回路121にて求めた位置情報に基づいて、送信パルス生成器10にタイミング信号を入力してパルス信号の出力タイミングを制御するとともに、移相回路30に移相情報信号を入力して通過位相の制御を行なう。
【0054】
これにより、送信制御回路141は、目標検出回路121が検出する複数の目標それぞれに向けたパルス信号を連続的に送信させる。なお、上記タイミング信号は、目標検出回路121にも入力される。
【0055】
スイッチ制御回路150は、目標検出回路121にて求めた目標の位置情報にしたがって、スイッチ回路110が出力するI/Q信号を切替え制御するもので、DBF回路91,92…9mがそれぞれ目標から得たI/Q信号を目標検出回路121に入力するように切替え制御を行なう。
【0056】
次に、上記構成のDBFレーダ装置によって、複数の目標を検出する動作について説明する。なお、ここでは、簡単のため、2つの目標を検出する場合を例に挙げ、図4の目標T1(A方向)と目標T2(B方向)のように、当該DBFレーダ装置からの距離が互いに近い、すなわち、当該DBFレーダ装置と目標T1との距離と、当該DBFレーダ装置と目標T2との距離が近い場合の検出動作について説明する。図5は、この動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0057】
まず、ビーム走査制御回路131がDBF回路91〜9mのビーム形成方向を可変させて、当該DBFレーダ装置のレーダ覆域全域を走査し、目標検出回路121が目標T1,T2のおおよその位置を検出する。この情報は、ビーム走査制御回路131、送信制御回路141およびスイッチ制御回路150に入力される。
【0058】
目標の位置情報が入力された送信制御回路141は、まず、自装置に近い方の目標T1に送信パルス信号を送信するべく、送信パルス生成器10にタイミング信号を入力するとともに、移相回路30に移相情報信号を入力する。
【0059】
そして、目標T1へのパルス送信制御を終えると、送信制御回路141は、目標T2に送信パルス信号を送信するべく、送信パルス生成器10にタイミング信号を入力するとともに、移相回路30に移相情報信号を入力する。
【0060】
このようなパルス送信制御により、図5(a)に示すように、目標からの反射パルス信号が到来する前に、A方向、そしてB方向へ連続してパルス信号が送信される。
【0061】
一方、ビーム走査制御回路131は、上述したように目標検出回路121からの目標T1,T2の位置情報に基づいて、各目標T1,T2からの受信信号に基づくI/Q信号が生成できるように、例えばDBF回路91に対してA方向にビームを形成させ、DBF回路92に対してB方向にビームを形成するように指示する。
【0062】
やがて、目標T1およびT2によって反射されたパルス信号が、当該DBFレーダ装置に到来する。ここで、目標T1およびT2によって反射されたパルス信号は、目標T1と目標T2が当該DBFレーダ装置からの距離が互いに近いため、図5(b)、(c)に示すように受信タイミングがオーバラップしている。
【0063】
上記目標T1およびT2によって反射されたパルス信号は、それぞれアンテナ61,62…6nによって受信され、サーキュレータ51,52…5nを介して、受信信号として受信機71,72…7nに入力される。
【0064】
そして、上記受信信号は、受信機71,72…7nにて低周波数に周波数変換されたのち、A/D変換器81,82…8nにてディジタル信号に変換され、DBF回路91〜9mに入力される。
【0065】
これに対して、DBF回路91は、上述したようにビーム走査制御回路131の制御によりA方向へのビーム形成が指示されているため、A方向にビームを形成して図5(d)に示すように、目標T1からの受信信号よりI/Q信号を生成してパルス圧縮回路101に入力する。
【0066】
一方、DBF回路92は、ビーム走査制御回路131の制御によりB方向へのビーム形成を指示されているため、B方向にビームを形成して図5(e)に示すように、目標T2からの受信信号よりI/Q信号を生成してパルス圧縮回路102に入力する。
【0067】
パルス圧縮回路101、パルス圧縮回路102は、それぞれ図5(f)、(g)に示すように、入力されたI/Q信号に対してパルス圧縮処理を施し、スイッチ回路110に入力する。
【0068】
ここで、上述したようにスイッチ制御回路150には、目標T1,T2の位置情報が入力されている。このため、スイッチ回路110は、スイッチ制御回路150により図5(h)に示すようなタイミングで切替えられ、DBF回路91に対応するパルス圧縮回路101からの入力信号(A方向からの受信信号)、そしてDBF回路92に対応するパルス圧縮回路102からの入力信号(B方向からの受信信号)の順で、選択的に入力信号を目標検出回路121に出力する。
【0069】
これに対して、目標検出回路121は、A方向そしてB方向と順次入力される信号より、各目標の位置情報を検出し、この検出した情報をビーム走査制御回路131、送信制御回路141およびスイッチ制御回路150に出力する。
以後、上述のような動作を繰り返し、目標T1,T2の位置情報を高精度に検出する。
【0070】
以上のように、上記構成のDBFレーダ装置では、複数の目標を検出する場合に、目標検出用のパルス信号をその反射信号が到来するまでの間に、各目標に対して連続的に送信し、各目標からの反射信号を受信する。そして、複数のDBF回路91〜9mが各目標の方向にビームを形成して、上記受信した反射信号から目標毎にI/Q信号を生成し、パルス圧縮処理を施す。そして、上記反射信号を受信した順序に従って、スイッチ制御回路150がスイッチ回路110を切替え制御して、上記処理結果を目標検出回路121に入力して各目標を検出するようにしている。
【0071】
したがって、上記構成のDBFレーダ装置によれば、複数の目標を短時間で検出することが可能であるとともに、各目標と当該DBFレーダ装置との距離が互いに近い場合であっても、各目標を正確に検出することができる。
【0072】
なぜなら、1つのDBF回路91のビーム形成方向を切替えて、複数の目標検出を行なった場合には、各目標と当該DBFレーダ装置との距離が互いに近いと、DBF回路91が出力するI/Q信号は、図5(j)に示すように欠落が生じる。このため、この後にパルス圧縮処理を施しても、図5(k)に示すように上記処理結果は、少なくとも一方が図5(i)に比べレベルの低下が生じてしまい正確な目標検出が行なえない。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
【0073】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明では、複数の目標を検出する場合に、各目標に対して近い目標から順にパルス信号を連続的に送信し、複数の受信手段がそれぞれ異なる目標方向にビーム形成を行なって各目標からの反射信号を受信する。そして、選択制御手段が選択手段を制御して、複数の受信手段の受信結果を近い目標からの受信結果から順に目標検出手段に入力して各目標を検出するようにしている。
【0074】
したがって、この発明によれば、複数の目標からの反射信号を近いものから順に受信して処理し検出することができるので、複数の目標を効率よく短時間で検出することができるとともに、各目標と当該DBFレーダ装置との距離が互いに近い場合であっても、各目標を正確に検出することが可能なDBFレーダ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるDBFレーダ装置の第1の実施の形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】この発明に係わるDBFレーダ装置の第2の実施の形態の構成を示す回路ブロック図。
【図3】図1に示したDBFレーダ装置が検出する複数の目標の配置を説明するための図。
【図4】図3に示したDBFレーダ装置が検出する複数の目標の配置を説明するための図。
【図5】図3に示したDBFレーダ装置が複数の目標を検出する際の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図6】従来のDBFレーダ装置の構成を示す回路ブロック図。
【図7】図6に示した従来のDBFレーダ装置が、複数の目標を検出する際の動作を説明するための図。
【符号の説明】
10…送信パルス生成器
20…分配器
30…移相回路
31〜3n…移相器
40…増幅回路
41〜4n…増幅器
51〜5n…サーキュレータ
61〜6n…アンテナ
71〜7n…受信機(RX)
81〜8n…A/D変換器(A/D)
90〜9m…DBF回路
100〜10m…パルス圧縮回路
110…スイッチ回路
120,121…目標検出回路
130,131…ビーム走査制御回路
140,141…送信制御回路
150…スイッチ制御回路

Claims (1)

  1. 任意の方向にビームを形成して目標からの反射信号を受信し、この受信結果から目標検出を行なうDBF(Digital Beam Forming)レーダ装置において、
    第1の制御信号によって指示される方向とタイミングでパルス信号を送信する送信手段と、
    第2の制御信号によって指示される方向にビーム形成して前記目標からの反射信号を受信する複数の受信手段と、
    この複数の受信手段の受信結果のうち少なくとも1つを、第3の制御信号に応じて選択し、出力する選択手段と、
    この選択手段の出力から前記目標の方向と距離を目標位置情報として検出する目標検出手段と、
    前記目標位置情報に基づき前記第1の制御信号を通じて、前記送信手段の送信方向と送信タイミングを切替え制御し、前記複数の目標に対して近い目標から順にパルス信号を連続的に前記送信手段に送信させる送信制御手段と、
    前記目標位置情報に基づき前記第2の制御信号を通じて、前記複数の受信手段の受信方向を各々切替え制御し、それぞれ異なる目標からの反射信号を各受信手段に受信させる受信制御手段と、
    前記目標位置情報に基づき前記第3の制御信号を通じて前記選択手段を切替え制御して、前記複数の受信手段による受信結果を、近い目標からの受信結果から順に前記目標検出手段に入力させる選択制御手段とを具備することを特徴とするDBFレーダ装置。
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