JP3563447B2 - 踏切構造の施工法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、道路を横切って敷設される鉄道軌道や、地上走行型のクレーン軌道等と道路との交差点における踏切構造の施工法に関する。
【0002】
【従来技術】
踏切は通常、図1に示すように軌条1間及び軌条1の外側に軌条1とほゞ同じ高さの角材2を敷設し、止め釘3を打ち込んで枕木4に固定した構造をなしており、トラック等踏切を通る車両から軌条上に落下した物で脱線するのを防止するため、軌条1の内側には護輪軌条5を設けたものが多く、また近年では大型車両の通過や、一旦停止後の再加速によって摩耗し易い角材を保護するため、角材2上に縞鋼板6を被せることも行われている。
【0003】
踏切構造としてはこのほか、特公平5−63563号に鋼製枕木に係止溝付き金具と軌条締結装置を溶着したのち、伏臥溝形鋼を溝付き金具に弾性嵌入し、ついで舗装鋼板を伏臥溝形鋼上に被せて止着金具により係止溝付き金具と舗装鋼板を締結した構造の踏切が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
軌条間及び軌条外側に角材を敷設した前者の踏切では、車両通過時に角材一本一本に作用する力により角材を固定する止め釘が弛み、角材が浮き上がったり、縞鋼板が捲くれることにより踏切補修頻度が増加し、その結果、補修費が増加したり、列車、車両等の通行を阻害し、またこれらの通行により補修作業員の安全上の問題を有していた。
【0005】
一方、後者の踏切構造では、係止溝付金具、伏臥溝形鋼等特殊な構造ないし形状の部品を必要とするため、コスト高となり、また伏臥溝形鋼は、弾力性を利用して係止溝付金具に嵌めるため、特殊な施工、工具を必要とする。しかも踏切内の軌道が曲線であったり、踏切内に分岐器の一部が掛かっている場合、踏切板の形状を成形するのが困難である。本発明は、上記の問題を解消することを目的としてなされたもので、部品点数が少なくて特殊な構造の部品を必要とせず、堅固で耐久性のある踏切構造の施工法を提供しようとするものである。
【0006】
本発明はそのため、枕木と、枕木上に固定される軌条と、軌条間と軌条外側の枕木上に配置され、止着手段によって固定される形鋼と、形鋼上に固定手段によって固定される鋼板とよりなる踏切構造の施工法において、鋼板の裏側に形鋼を溶接にて固定すると共に、形鋼間の鋼板にネジ込み孔を形成したのち、枕木上に形鋼を介して装着し、ついで隣接する形鋼間に押え金を掛け渡して取付け、鋼板のネジ込み孔を通して押え金を枕木に止めネジにて止着することを特徴とする。
枕木上に形鋼を固定する止着手段としては、例えば枕木が鋼製である場合、溶接、木製である場合には形鋼に形成される段付孔を通して枕木に捩込まれる止ネジ、隣接する形鋼間に掛け渡され、形鋼を押える押え金及び押え金を枕木に止着する止ネジ等を例示することができる。
【0007】
形鋼上に鋼板を固定する固定手段としては、例えば溶接、形鋼と鋼板を連結するネジ、ボルト等の止め具、鋼板の裏側に平行に突設され、形鋼が嵌合する突起等を例示することができる。本発明で用いられる形鋼としては、好ましくは枕木及び鋼板への接触面積が大きなI形鋼が用いられる。
【0008】
【作用】
枕木と軌条のほか、基本的には形鋼と鋼板があればよいため、部品点数が少なく、しかも枕木上に固定される形鋼及び鋼板は共に一般的な鋼材で、特殊構造の部品ではないため安価であり、また剛性が大で、鋼板上を通過する車両によって変形しにくい。
【0009】
また形鋼としてI形鋼を用いれば、枕木との接触面積が大きいため、取付状態に安定性があり、また形鋼と枕木及び形鋼と鋼板が止着手段及び固定手段によって着脱できるようにした場合、取換えや補修作業が容易かつ簡単にできるようになる。
【0010】
【実施例】
バラス11上には、木製の枕木12が一定間隔で敷設され、その上に直交して軌条13が並設されている。軌条13間には、裏面にI型鋼14を溶接により固着して並設し、かつ軌条間より若干狭い幅の縞鋼板15が軌条13と一定の間隔を存して配置され、押え金16を隣接するI型鋼14間に掛け渡して取付けたのち、I型鋼間の縞鋼板15に形成されるネジ込み孔17を通してレンチによりスクリュースパイキ18を捩込み、押え金16を枕木12に止着してなるもので、軌条13の両外側には同じく裏面に一対のI型鋼14を溶接により固着して並設し、かつ道路面19と軌条13間とほゞ同一幅の縞鋼板21が道路面19との間に配置され、隣接するI型鋼14間に同じく押え金16を掛け渡して取付けたのち、縞鋼板21に形成されるネジ込み孔17を通してレンチによりスクリュースパイキ18を捩込み、押え金16を枕木12に止着しており、各縞鋼板15及び21は道路面19及び軌条13とほゞ同一レベルをなすようにしてある。
【0011】
以上のように構成されるブロックが踏切の長さに応じて1ないし複数設置される。図3に示す符号23は、縞鋼板15及び21のネジ込み孔17に装入して取付けられる蓋である。本実施例では、蓋23を取り、ネジ込み孔17を通してスクリュースパイキ18を取外すことにより、縞鋼板15及び21がI型鋼14ごとに取外され、その補修や取換えを行うことができる。
【0012】
なお、図示する実施例では、I型鋼14が縞鋼板15に四本、縞鋼板21に二本並設されているが、これ以外の複数のI型鋼を並設してもよく、またI型鋼の一側のみならず、両側を押え金で支持するようにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、踏切構造が枕木、軌条、形鋼、鋼板及びそれらの止着並びに固定手段で構成され、部品点数が少ないうえ、枕木や軌条はもとより形鋼や鋼板は一般的な部品であるため、安価に提供することができるほか、形鋼の曲げ加工をすることにより、曲線の踏切に対しても容易に対処することができ、また剛性が大で、頑丈であるため耐久性があり、補修頻度を少なくすることができるばかりではなく、脱線防止のための護輪軌条を省くことができる。
【0014】
また本発明の施工法により鋼板を形鋼と共に枕木上に容易に脱着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の踏切構造の断面図。
【図2】本発明に係る踏切構造の断面図。
【図3】蓋の斜視図。
【符号の説明】
12・・枕木
13・・軌条
14・・I型鋼
15、21・・縞鋼板
16・・押え金
17・・ネジ込み孔
18・・スクリュースパイキ
19・・道路面
23・・蓋
Claims (1)
- 枕木と、枕木上に固定される軌条と、軌条間と軌条外側の枕木上に配置され、止着手段によって固定される形鋼と、形鋼上に固定手段によって固定される鋼板とよりなる踏切構造の施工法において、鋼板の裏側に形鋼を溶接にて固定すると共に、形鋼間の鋼板にネジ込み孔を形成したのち、枕木上に形鋼を介して装着し、ついで隣接する形鋼間に押え金を掛け渡して取付け、鋼板のネジ込み孔を通して押え金を枕木に止めネジにて止着することを特徴とする踏切構造の施工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16343894A JP3563447B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 踏切構造の施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16343894A JP3563447B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 踏切構造の施工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0827708A JPH0827708A (ja) | 1996-01-30 |
JP3563447B2 true JP3563447B2 (ja) | 2004-09-08 |
Family
ID=15773896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP16343894A Expired - Fee Related JP3563447B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 踏切構造の施工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3563447B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104947565A (zh) * | 2015-06-29 | 2015-09-30 | 广东韶钢松山股份有限公司 | 一种用混凝土浇筑成铁路道口的施工工艺 |
KR102369316B1 (ko) * | 2020-02-04 | 2022-03-02 | 이순구 | I-빔을 이용한 철도레일 보강장치 |
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1994
- 1994-07-15 JP JP16343894A patent/JP3563447B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0827708A (ja) | 1996-01-30 |
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