JP3561481B2 - 用紙カール矯正装置及び画像形成装置 - Google Patents

用紙カール矯正装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3561481B2
JP3561481B2 JP2001133222A JP2001133222A JP3561481B2 JP 3561481 B2 JP3561481 B2 JP 3561481B2 JP 2001133222 A JP2001133222 A JP 2001133222A JP 2001133222 A JP2001133222 A JP 2001133222A JP 3561481 B2 JP3561481 B2 JP 3561481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressing force
roller
paper
force adjusting
rollers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001133222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002326753A (ja
Inventor
浩治 谷尾
武史 植村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2001133222A priority Critical patent/JP3561481B2/ja
Publication of JP2002326753A publication Critical patent/JP2002326753A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3561481B2 publication Critical patent/JP3561481B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナー画像が形成された転写用紙のカールを矯正する用紙カール矯正装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子複写機やレーザプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置では、トナー画像が担持された転写用紙を定着装置に通過させた後に、定着ローラからの熱及び圧力の影響で転写用紙に発生するカールを矯正する用紙カール矯正装置が備えられている。この用紙カール矯正装置としては、(1)図11(a)に示すように、用紙搬送ベルト90及びこれに押圧される押圧ロール部材91の間に転写用紙を通過させてカールを矯正し、カム92の回転によって用紙搬送ベルト90に対する押圧ロール部材91の押圧力の変更が可能な構成の装置が提案されている。また、(2)図11(b)に示すように、熱ローラ95及び圧ローラ96のニップ部に転写用紙を通過させてカールを矯正し、圧ローラ96の回転軸に取り付けられた押圧レバー97をソレノイド98で上方へ引張ることによって、圧ローラ96の押圧力を変更する構成の装置も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記(1)の用紙カール矯正装置の場合、所望の押圧力が得られる位置でカム92の回転を停止させるには、カム92の回転駆動に高精度で高価なモータを使用する必要があり、その操作にも精度が要求され面倒な作業が必要となる。また、上記(2)の用紙カール矯正装置の場合は、ソレノイド98によって押圧レバー97を引張る状態が長時間続くと、電磁石の温度変化等によりソレノイド98の引張力が変化することがあるため、熱ローラ95及び圧ローラ96間の押圧力を一定に維持することが困難である。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、駆動ローラ及び圧ローラを所望の押圧力に調整する作業に精度が要求されることがなく、簡単な構成で安価に一定押圧力を安定して維持することができる用紙カール矯正装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、回転軸間距離が変更可能である駆動ローラ及び圧ローラを有し、これら両ローラのニップ部に転写用紙を通過させることによって転写用紙のカールを矯正する用紙カール矯正装置において、前記両ローラの回転軸間距離を一定に保持した状態で前記両ローラの回転軸を挟持可能な挟持部が複数設けられた開口部を有し、前記両ローラの回転軸を挟持する挟持部を変更するために移動可能に構成された押圧力調整手段を有し、前記挟持部は前記押圧力調整手段の移動方向において一定幅を有するものである。
【0006】
この構成によれば、押圧力調整手段の開口部に両ローラの回転軸を挟み込んで両ローラ間の押圧力を調整するため、一定押圧力を安定して維持することができる。また、前記両ローラの回転軸を挟持する挟持部は押圧力調整手段の移動方向において一定幅を有するため、所望の押圧力を得るための操作に精度が要求されない。しかも、押圧力調整手段の開口部で両ローラの回転軸を挟持するという簡単な構造によって、この作用を得ることができるため、当該装置を安価に製造することができる。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の用紙カール矯正装置であって、前記押圧力調整手段は回動自在に構成され、回動により前記両ローラの回転軸を挟持する挟持部が変更されるものである。
【0008】
この構成によれば、ローラの回転軸に対して押圧力調整手段を滑らかに移動させることができ、また、押圧力調整手段を移動可能とする構造をコンパクトに構成することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の用紙カール矯正装置であって、前記駆動ローラは回転軸位置が固定されており、前記圧ローラは前記駆動ローラに対する接離方向に回転軸が移動自在とされているものである。
【0010】
この構成によれば、回転駆動力が伝達される駆動ローラ側の回転軸位置を固定するため、装置の信頼性が高く、また、固定された駆動ローラの回転軸を回動中心として、押圧力調整手段を安定して回動させることができる。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の用紙カール矯正装置であって、前記押圧力調整手段を移動させるための駆動手段が更に設けられているものである。
【0012】
この構成によれば、挟持部が押圧力調整手段の移動方向において一定幅を有し、駆動手段による押圧力調整手段の制御は段階的な駆動量の制御で足りるので、押圧力調整のための制御に精度を要しない。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、トナー画像が形成された転写用紙に発生したカールを矯正するために、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の用紙カール矯正装置を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る用紙カール矯正装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の一例であるカラープリンタの概略構成図である。
【0015】
図1に基づいて本発明を適用したカラープリンタ1の概略構成を説明する。カラープリンタ1は転写用紙3を1枚ずつ送り出す給紙部4と、この給紙部4から送り出された転写用紙3を搬送する搬送部6と、転写用紙3に転写すべきトナー像を形成する作像部5と、作像部5で形成されたトナー像を転写用紙3に転写する転写ユニット7と、転写ユニット7で転写された転写用紙3のトナー像を定着する定着部8と、この定着部8から排出された転写用紙3を受け取る排紙部10と、レーザビームにより感光体ドラム28上に静電潜像を形成する露光部11とを具備している。
【0016】
給紙部4は、第1の給紙トレイ12に積載された転写用紙3を給紙ローラ13、リタードローラ14とで1枚ずつ下流側へ送り出す第1給紙部15と、手差しトレイ16から転写用紙3を給紙ローラ17で1枚ずつ下流側へ送り出す第2給紙部18とから構成されている。
【0017】
搬送部6は第1給紙部15から送り出された転写用紙3の搬送を案内する搬送路20と、この搬送路20の途中に配設された搬送ローラ21と、この搬送ローラ21から転写用紙3を受け取り、転写用紙3の先端部を一旦停止させ斜め送りを規制(補正)して下流側の作像部5へ送り込むレジストローラ対22と、第2給紙部18に通じる手差し搬送路23とから構成されている。
【0018】
作像部5は、黒トナーを有する第1作像部24、シアントナーを有する第2作像部25、マゼンタトナーを有する第3作像部26、イエロートナーを有する第4作像部27とから構成されている。第1ないし第4作像部24,25,26,27は、円筒状の感光体ドラム28と、感光体ドラム28上に電荷を付与して感光体ドラム28の表面を均一に帯電させる帯電部29と、感光体ドラム28の表面上にトナー像を形成する現像部30と、感光体ドラム28上の残留トナーを除去するファーブラシ31及びクリーニングブレード32を具備するクリーニング装置33とから構成されている。
【0019】
転写ユニット7は、フッ素系樹脂材料の無端状転写ベルト37と、この転写ベルト37を駆動する駆動ローラ38及びテンションローラ40と、各感光体ドラム28と対向する位置にそれぞれ配置された転写ローラ41a,41b,41c,41dとを有しており、転写用紙3への画像転写機能と共に、転写用紙3を下流側へ搬送する機能も有している。転写ベルト37は転写ローラ41a,41b,41c,41dと各感光体ドラム28とで挟持された状態とされている。転写ベルト37内周側の適所にはガイドローラ42,43が配設されている。なお、転写ユニット7は、白黒画像のみを形成する場合、黒の転写ローラ41aのみ使用して、他のマゼンタ、シアン、イエローの各転写ローラ41b,41c,41dは感光体ドラム28から離間される。
【0020】
定着部8は、ヒータを内蔵した加熱ローラ44と、定着ローラ45と、これら加熱ローラ44と定着ローラ45とに巻き掛けられた金属製の無端状ベルト46と、定着ローラ45に押し付けられる加圧ローラ47とを有している。そして、無端状ベルト46の外表面にシリコンオイルを塗布するオイル塗布ローラ48と、オイル塗布ローラ48にオイルを供給するオイル供給ローラ50とオイル供給ローラ50の表面をクリーニングするクリーニングローラ51とが備えられている。
【0021】
この定着部8の下流側の用紙排出路53には、駆動ローラ及び圧ローラを有する用紙カール矯正装置70が設けられている。この用紙カール矯正装置70は本発明の特徴部分であり、定着部8を通過する時の熱及び圧力の影響で転写用紙3に発生するカールを矯正するために備えられるものである。
【0022】
排紙部10は、定着部8から排出された転写用紙3を受け取り、画像形成面を上にして排出される第1排紙部52(図1に仮想線で図示)と、定着部8から排出された転写用紙3を排出路53により装置本体36上部に導き、画像形成面を下にして排出される第2排紙部54とを有している。なお、第1排紙部52は不使用時には装置本体36内に収容される。
【0023】
露光部11は、ポリゴンミラー55、レンズ56,57及びミラー58が各感光体ドラム28のそれぞれに対応して配設されており、レーザ光を露光部支持板60に形成されたスリット61から各感光体ドラム28に向けて照射するようになっている。
【0024】
上記構成でなるカラープリンタ1においては、第1給紙部15または第2給紙部18から転写用紙3が送り出されると、その転写用紙3が搬送部6によって第1作像部24の感光体ドラム28と転写ベルト37との間に送り込まれる。そして転写用紙3は各色それぞれの感光体ドラム28と対応する転写ローラ41a,41b,41c,41dとの間に次々と搬送され、黒、シアン、マゼンタ、イエローの各感光体ドラム28においてトナー像が順次転写用紙3に転写される。このように各色のトナー像が重ねられカラー画像の転写が終了した転写用紙3は、定着部8の定着ローラ45と加圧ローラ47との間に送り込まれ、ここでカラー画像が定着される。定着終了後、転写用紙3は第1排紙部52または第2排紙部54に排出される。
【0025】
上記用紙カール矯正装置70について説明する。図2は用紙カール矯正装置70を示す斜視図、図3(a)は上記用紙カール矯正装置を示す側面図、(b)は各挟持部において駆動ローラと圧ローラとが挟持される距離の違いを示す図である。用紙カール矯正装置70は、図外の駆動モータにより回転駆動される駆動ローラ71と、駆動ローラ71に圧接される圧ローラ72と、これら両ローラ71,72の回転軸を挟持する押圧力調整板(押圧力調整手段)73とを有している。
【0026】
駆動ローラ71は図外の装置ハウジングに回転自在に軸支され、軸心位置を固定して取り付けられている。駆動ローラ71の回転軸71aの周りには鉄等でなる硬質のローラ面が設けられ、このローラ面が転写用紙3に当接するようになっている。圧ローラ72は、回転軸72aの周りにスポンジローラ74が取り付けられ、スポンジローラ74が駆動ローラ71に圧接され食い込んだ状態となるようにして、回転軸が回転自在に上記装置ハウジングに取り付けられている。これにより、圧ローラ72は、駆動ローラ71に従動して回転すると共に、駆動ローラ71から離れる方向に付勢された状態となっている。また、図3に示すように、圧ローラ72は、駆動ローラ71との回転軸間距離を変更し得るように、回転軸72aが駆動ローラ71に対する接離方向にスライド移動自在となるように、装置ハウジングに形成されている長穴19に取り付けられている。
【0027】
これら駆動ローラ71及び圧ローラ72のニップ部に転写用紙3を通過させることによって、駆動ローラ71に対する圧ローラ72(スポンジローラ74)の押圧力でもって転写用紙3に張力を与え、転写用紙3を硬質の駆動ローラ71に沿って湾曲させ、転写用紙3のカールを矯正するようになっている。
【0028】
駆動ローラ71の回転軸71a、及び圧ローラ72の回転軸72aには、その軸方向両端部にそれぞれベアリング75,76が設けられている。このベアリング75,76は外周部分に窪みが設けられており、この窪み部分に押圧力調整板73の開口部77が嵌合した状態となって押圧力調整板73に挟持されている。
【0029】
押圧力調整板73の開口部77は、その内周部分で駆動ローラ71及び圧ローラ72のベアリング75,76を介して両回転軸71a,72aを挟持し、駆動ローラ71に対する圧ローラ72の押圧力を一定に維持するようになっている。
【0030】
図3(a)に示すように、開口部77の内周部分であって圧ローラ72のベアリング76に接する部分は、段差が設けられて3つの領域に分けられている。これら各領域部分と、開口部77の内周部分であって駆動ローラ71のベアリング75に接する部分とで駆動ローラ71及び圧ローラ72のベアリング75,76が挟持されるようになっている。そして、上記各領域毎に第1挟持部77a、第2挟持部77b、第3挟持部77cとされている。
【0031】
図3(b)に示すように、第2挟持部77bのベアリング76に接する部分から、駆動ローラ71の回転軸71aの中心までの距離を基準値Aとした場合、第1挟持部77aは調整値Bだけ短い距離A−B、第3挟持部77cは調整値Bだけ長い距離A+Bとなるように形成されており、これら第1挟持部77a、第2挟持部77b、第3挟持部77cによって、駆動ローラ71の回転軸71aから圧ローラ72の回転軸72aまでの距離を段階的に異ならせて両ローラ71,72を挟持するようになっている。挟持部77a,77b,77cは、各挟持部がベアリング76に接する部分から、駆動ローラ71の回転軸71aの中心までの距離が一定となる領域が、押圧力調整板73の移動方向において一定幅を有するため、各挟持部内では同じ押圧力で駆動ローラ71及び圧ローラ72が挟持されるようになっている。
【0032】
開口部77は駆動ローラ71のベアリング75に接する部分の形状が約90度の角度に形成され、押圧力調整板73が図3の矢印方向に約90度回動可能となるようになっている。押圧力調整板73が回動した時、開口部77の内周側部79がベアリング76に当接して回動が止められる。
【0033】
また、押圧力調整板73には、ねじ止め用の孔73a、73bが設けられており、押圧力調整板73を、圧ローラ72のベアリング76を所望の押圧力が得られる挟持部に当接させた状態で装置ハウジングに固定できるようになっている。
【0034】
次に、押圧力調整板73の駆動機構について説明する。図4乃至図6は押圧力調整板73に駆動機構が設けられた例を示す図である。上記に示した実施形態では、押圧力調整板73を手動で回動させるものとしているが、駆動機構により回動させる場合は以下に示す構成とされる。
【0035】
図4に示すように、押圧力調整板73の外周部分にギア歯80aを設け、図外の駆動モータに取り付けられたギア80bと噛合する構成とし、かかる駆動モータからの駆動力によって押圧力調整板73が図4の矢印方向に回動する構成とする。
【0036】
また、図5に示すように、押圧力調整板73の突出部73cに、それを遊嵌して係合するラック81を取り付け、このラック81に設けられたギア歯81a部分が、図外の駆動モータに取り付けられたギア82に噛合する構成として、押圧力調整板73を図5の矢印方向に回転させる構成としてもよい。
【0037】
また、図6に示すように、駆動ローラ71の回転に支障がないように押圧力調整板73にギヤ83aを固着し、このギア83aと、図外の駆動モータに取り付けられたギア83bとに、内周部がこれらのギア歯に対応した形状とされた歯付ゴムベルト84を張架して、駆動モータからの駆動力によって押圧力調整板73を回転する構成としてもよい。図4乃至図6に示した押圧力調整板73は、駆動ローラ71の回転軸71aを中心に回動する構成とされている。
【0038】
このように押圧力調整板73を駆動機構により回動させる構成とすれば、上記各挟持部77a,77b,77cが押圧力調整板73の移動方向において一定幅を有することから、駆動機構による押圧力調整板73の回動駆動は段階的な駆動量の制御で足りるので、駆動源に高精度なモータを必要としない。
【0039】
このように、本実施形態の用紙カール矯正装置70によれば、押圧力調整板73の開口部77によって駆動ローラ71及び圧ローラ72を挟持するため、両ローラ71,72間の押圧力を一定に安定して維持することができる。また、各挟持部77a,77b,77cは押圧力調整板73の移動方向において一定幅を有するため、所望の押圧力を得るための操作に精度が要求されない。しかも、上記のように押圧力調整板73の開口部77で両ローラ71,72を挟持するという簡単な構造によって押圧力の調整が可能であるため、押圧力調整板73(用紙カール矯正装置70)を安価に製造することができる。また、各挟持部77a,77b,77cは両ローラ71,72のベアリング75,76を挟持するため、押圧力調整板73が回動する際の抵抗が少ない。
【0040】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。図7乃至図10は押圧力調整板73の変形例を示す図である。例えば、図7に示すように、押圧力調整板85を、駆動ローラ71のベアリング75を回転自在に支持して、駆動ローラ71の回転軸71a回りに回動する構成とし、その開口部86を略半円状の形状として、押圧力調整板85が約180度回動するようにしてもよい。この場合、上述した押圧力調整板73よりも多くの段差を開口部87に設けることができ、更に多くの段階での押圧力調整が可能になる。
【0041】
また、駆動ローラ71及び圧ローラ72の両方の回転軸71a,72aをスライド移動可能に構成し、図8に示すように、押圧力調整板87の開口部88を、駆動ローラ71のベアリング75に接する部分に複数の挟持部88a,88b,88cを有する形状とし、駆動ローラ71及び圧ローラ72の両方の回転軸71a,72aが移動することによって、両ローラ71,72間の押圧力が調整されるようにしてもよい。
【0042】
同様に、駆動ローラ71及び圧ローラ72の両方の回転軸71a,72aを直線的にスライド移動可能に構成し、押圧力調整板89を図9に示す形状として、図9の矢印方向に直線的にスライド移動させることによって、両ローラ71,72を互いに移動させて両ローラ71,72間の押圧力を調整するようにしてもよい。
【0043】
上記実施形態では、押圧力調整手段を板状としているが、押圧力調整手段は板状の部材に限定されるものではなく、他の形状からなる部材であっても構わない。
【0044】
また、図10に示すように、押圧力調整板100の開口部101を略円形として、その内周部分に複数の段差を設け、調整板本体100aから開口部101の略中心に向かって伸びる支持部材100bによって、駆動ローラ71のベアリング75を回転自在に支持して、押圧力調整板100が駆動ローラ71の回転軸71a回りに回動する構成としてもよい。この構成では、支持部材100bは圧ローラ72の回転に支障のないように、圧ローラ72のベアリング76に接触しないように設けられ、また、圧ローラ72のスポンジローラ74は、開口部101の内周部分のいずれの段差に挟持される場合であっても、駆動ローラ71に圧接されるように設定されている(但し、挟持される段差によって駆動ローラ71への押圧力は異なる)。この場合、上述した押圧力調整板73,85よりも多くの段差を開口部101に設けることができ、更に多くの段階での押圧力調整が可能になる。
【0045】
また、上記実施形態では、用紙カール装置70を、定着部8通過後の転写用紙3に適用する場合を示しているが、これに限定されるものではない。
【0046】
また、上記実施形態では、用紙カール矯正装置70を、カラープリンタ1に適用する例を示しているが、本用紙カール矯正装置70は、カラー,モノクロを問わず電子写真方式のカラーコピー機やファクス等の画像形成装置に適用可能であり、さらには、電子写真方式以外の画像形成装置(インクジェット式の画像形成装置等)にも適用が可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、押圧力調整手段の開口部に両ローラの回転軸を挟み込んで両ローラ間の押圧力を調整するため、一定押圧力を安定して維持することができる。また、前記両ローラの回転軸を挟持する挟持部は押圧力調整手段の移動方向において一定幅を有するため、所望の押圧力を得るための操作に精度が要求されない。しかも、押圧力調整手段の開口部で両ローラの回転軸を挟持するという簡単な構造で足りるため、当該装置を安価に製造することができる。
【0048】
また、圧力調整手段を回動自在な構成とした場合は、ローラの回転軸に対して押圧力調整手段を滑らかに移動させることができ、また、押圧力調整手段を移動可能とする構造をコンパクトに構成することができる。
【0049】
また、駆動ローラの回転軸位置を固定し、圧ローラを駆動ローラに対する接離方向に回転軸が移動自在とした場合は、回転駆動力が伝達される駆動ローラ側の回転軸位置を固定するために装置の信頼性が高く、また、固定された駆動ローラの回転軸を回動中心として安定して押圧力調整手段を回動させることができる。
【0050】
また、押圧力調整手段を回動させる駆動手段を更に設けた構成とした場合は、挟持部が押圧力調整手段の移動方向において一定幅を有し、駆動手段による押圧力調整手段の制御は段階的な駆動量の制御で足りるので、高精度の駆動源を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例であるカラープリンタの概略構成図である。
【図2】本発明に係る用紙カール矯正装置を示す斜視図である。
【図3】(a)は上記用紙カール矯正装置を示す側面図、(b)は各挟持部において駆動ローラと圧ローラとが挟持される距離の違いを示す図である。
【図4】押圧力調整板に駆動機構が設けられた例を示す図である。
【図5】押圧力調整板に駆動機構が設けられた例を示す図である。
【図6】押圧力調整板に駆動機構が設けられた例を示す図である。
【図7】押圧力調整板の変形例を示す図である。
【図8】押圧力調整板の変形例を示す図である。
【図9】押圧力調整板の変形例を示す図である。
【図10】押圧力調整板の変形例を示す図である。
【図11】(a)(b)は従来の用紙カール矯正装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 カラープリンタ(画像形成装置)
3 転写用紙
70 用紙カール矯正装置
71a 回転軸
72 圧ローラ
72a 回転軸
73,85,87,89 押圧力調整板
73c 突出部
77 開口部
77a 第1挟持部
77b 第2挟持部
77c 第3挟持部
80a ギア歯
80b ギア
81 ラック
81a ギア歯
82 ギア
83a ギア
83b ギア
84 ベルト

Claims (5)

  1. 回転軸間距離が変更可能である駆動ローラ及び圧ローラを有し、これら両ローラのニップ部に転写用紙を通過させることによって転写用紙のカールを矯正する用紙カール矯正装置において、
    前記両ローラの回転軸間距離を一定に保持した状態で前記両ローラの回転軸を挟持可能な挟持部が複数設けられた開口部を有し、前記両ローラの回転軸を挟持する挟持部を変更するために移動可能に構成された押圧力調整手段を有し、
    前記挟持部は前記押圧力調整手段の移動方向において一定幅を有することを特徴とする用紙カール矯正装置。
  2. 前記押圧力調整手段は回動自在に構成され、回動により前記両ローラの回転軸を挟持する挟持部が変更されることを特徴とする請求項1に記載の用紙カール矯正装置。
  3. 前記駆動ローラは回転軸位置が固定されており、前記圧ローラは前記駆動ローラに対する接離方向に回転軸が移動自在とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の用紙カール矯正装置。
  4. 前記押圧力調整手段を移動させるための駆動手段が更に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の用紙カール矯正装置。
  5. トナー画像が形成された転写用紙に発生したカールを矯正するために、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の用紙カール矯正装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2001133222A 2001-04-27 2001-04-27 用紙カール矯正装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP3561481B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001133222A JP3561481B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 用紙カール矯正装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001133222A JP3561481B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 用紙カール矯正装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002326753A JP2002326753A (ja) 2002-11-12
JP3561481B2 true JP3561481B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=18981116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001133222A Expired - Fee Related JP3561481B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 用紙カール矯正装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3561481B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4277830B2 (ja) 2005-07-07 2009-06-10 村田機械株式会社 画像形成装置
JP5417309B2 (ja) * 2010-03-25 2014-02-12 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 シートのカール矯正装置及び画像形成装置
JP5968106B2 (ja) 2012-06-19 2016-08-10 キヤノン株式会社 シート搬送装置及び画像形成装置
JP5934177B2 (ja) * 2013-12-27 2016-06-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 カール除去装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002326753A (ja) 2002-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6288320B2 (ja) 画像形成装置
US7937031B2 (en) Transfer belt device and image forming apparatus provided with the same
JP6425053B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007084197A (ja) ウェブ搬送機構、及び画像形成装置
JP2017227937A5 (ja)
JP6222489B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP3561481B2 (ja) 用紙カール矯正装置及び画像形成装置
JP2009249168A (ja) カール矯正装置および画像形成装置
JP4470751B2 (ja) 画像形成装置
US9098052B2 (en) Image forming apparatus
US20220041389A1 (en) Sheet feeding device
US11086260B2 (en) Transport device and image forming apparatus
JP5156364B2 (ja) 画像形成装置
JP2003255642A (ja) ベルト寄り規制方法及び画像形成装置
JP2005041614A (ja) 用紙カール矯正装置及び画像形成装置
JP6590168B2 (ja) 偏心カム
JP2004177880A (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
US20230303350A1 (en) Medium conveyance device and image forming apparatus
JP3589859B2 (ja) 帯電デバイス
JP5470033B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2022084144A (ja) 画像形成装置
JP2023059555A (ja) 画像形成装置
JP3890937B2 (ja) 用紙給送装置及び画像形成装置
JP3108601B2 (ja) 画像形成装置
US9581944B2 (en) Fixing device and image forming apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3561481

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110604

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110604

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120604

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120604

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120604

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140604

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees