JP3561043B2 - 再封止可能なパッケージ用ラベル - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再封止可能なパッケージの表面への応用に対して自己粘着性（ｓｅｌｆ−ａｄｈｅｓｉｖｅ ）接着剤の層が予め定められた接着強度を得るように延ばされている適用側面を有する再封止可能なパッケージ用のラベル、特に、シリコーン処理をした保持体、例えば連続的な保持テープ、上で利用可能にされている種類のラベルに関する。
【０００２】
【従来の技術】
特定された種類の自己粘着性ラベルは、例えば、その中身は一度には食べられない、トーストしたパンのスライス、ビスケット等のパン類の製品のような食品用の、再封止可能なパッケージに使用されている。従って中身が完全になくなるまで、パッケージは、元通りの物理的なおよび外見、臭いの特質を保つために空気、臭気等から食品を保護する様に同じラベルによって再封止できなければならない。
それ故、自己粘着性ラベルは、顧客により再封止可能なパッケージが開けられるときにパッケージを封止するための次の再使用ができるように、顧客によって剥がされることが意図されている。
【０００３】
しかしながら、特定された種類のラベルはかなりの欠点を有する。
表面に延ばされた接着剤の層の接着強度は、主に、表面の粗面度、有孔性等のような物理的特性と、貼付と最初の使用との間の経過時間の長さと、再封止可能なパッケージが貯蔵されていた温度とに依存する。
パン類の製品およびそのような品物用の再封止可能なパッケージを製造するために通常使用されている紙の種類と共に、前述された最後の２つのパラメータの可変性は、自己粘着性の接着剤の層とその接着剤が適用される再封止可能なパッケージの表面との間の接着強度を確実に予想することは不可能であることを意味する。
当然、運搬および販売のための陳列中にパッケージが自然的に開くことを防ぐため、いずれにせよ接着剤の層とパッケージとの間、すなわちラベルとパッケージとの間の良好な接着強度を与えるような自己粘着性接着剤が使用されがちである。
しかしながら、この要求を満足させる事は、接着剤の層が高すぎる接着強度でパッケージにしっかりと接着するため、パッケージを開けるためにパッケージから剥がすときに好ましくない数の前記ラベルがラベルが貼られている紙の表面を破り、ラベルの次の使用を不可能にし、パッケージに修復できない損傷を与える。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の技術的問題は、従来の技術を参考として記載された欠点を克服する自己粘着性ラベルを適用可能にすることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この問題が解決されるための概念は、使用中にラベルの側面から再封止可能なパッケージの表面へ接着剤の層を移すラベルを用意することから成る。
【０００６】
この問題は、適用側面と自己粘着性接着剤の層との間の接着強度が予め定められた強度より低い強度を生じるように、適用側面がシリコーン処理されていることを特徴とする特定の種類のラベルによって解決される。
【０００７】
本発明による自己粘着性ラベルの主な利点は、適用される再封止可能なパッケージの表面を破らないでラベルを剥ぎ乍らラベルの適用側面から自己粘着性接着剤の層を剥離することである。
【０００８】
本発明によるラベルの他の特徴および利点は、トーストしたパンのスライスの再封止可能なパッケージに関する限定ではない例示によって提供され、添付図面を参照して以下に与えられる実施例の詳細な説明から明瞭となるであろう。
【０００９】
【発明の実施の形態】
図１および２を参照すると、再封止可能なパッケージの全体が１で示されている。それは、フラップ５を具備しているほぼ容器のように閉鎖側面４を形成するために適当に切り出され、折って包むようにされた、食品を包装するためのシート３によって構成される平行六面体の包装体２を有する。
【００１０】
本発明の好ましい実施例によれば、食品包装シート３は強い引裂き抵抗を得るために外面に僅かにシリコーン処理が為されている。
適用側面８および縁部９を有し、全体を６で示される、ラベル６はフラップ５上に重畳され、固着されている。
【００１１】
ラベル６は、大量生産され、巻き上げられることができる連続的な保持テープ１２によって構成された保持体上で利用可能にされる型のものであり、特にこの保持テープは平滑で細孔のないようにするため、かなりの表面シリコーン処理が為されたグラシンとして知られている紙材料で形成されている。
ラベル６はテープ１２の面１５上に連続的に一列に配置されており、再封止可能なパッケージ１への適用のためにそこから剥がされる。
通常の技術によれば、ラベル６が連続的な保持テープ１２の面１５に貼られる前に、自己粘着性接着剤の層２０が面１５上に延ばされている。保持テープ１２は大いにシリコーン処理されているので、接着剤２０の層の面１５への接着強度は最低である。
ラベル６がテープ１２の面１５に貼られると、接着剤の層２０はラベル６の適用側面８にも接着し、接着剤２０の層は面１５に対するよりも高い接着強度で適用側面８に接着する。
ラベル６が効果的にグラシンとして知られている種類の紙材料で形成される場合、ラベル６の適用側面８は、適用側面８への接着剤の層２０の良好な接着を可能にするために、連続的な保持テープ１２よりは少なくシリコーン処理される。
ラベル６が連続的な保持テープ１２から剥ぎ取られるとき、接着剤の層２０はラベル６の適用側面８上に広がっている。
フラップ５が折り曲げて包むようにされる時（図１）、ラベル６は食品包装シート３の一部である再封止可能なパッケージ１の表面７に貼られるように企図されている。
自己粘着性接着剤の層２０は、適用側面８と表面７との間に挟まれる。僅かにシリコーン処理されている表面７の特定の表面仕上げのため、適用側面８への接着強度より高い予め定められた接着強度が接着剤の層２０と表面７との間で得られる。
【００１２】
適用側面８は表面７より強くシリコーン処理されているので、自己粘着性接着剤の層２０と適用側面８との間に得られる接着強度は、層２０と表面７との間に得られる予め定められた接着強度より低い。
それ故、全体として、ラベル６の適用側面８への接着剤の層２０の接着強度は、テープ１２の面１５への最低の接着強度と、再封止可能なパッケージ１の表面への接着強度との間にある。
従って、最初の剥ぎ取りの後、接着剤の層２０はパッケージ１の表面７に接着したままとなり、ラベル６の適用側面８には接着剤がなくなる。
【００１３】
本発明のラベル６の好ましい実施例によれば、構造上独立しており、ほぼ平円形の紙製の舌状体１０は自己粘着性側面８に取り外し可能に付けられ、縁部９の１部分を覆うようにラベル６の縁部９上に位置される。
舌状体１０は、縁部９から突出していることが好ましい。
従って、再封止可能なパッケージ１を開けるためには、舌状体１０によって自己粘着性ラベル６を掴んで引っ張ることで十分であり、閉鎖側面４のフラップ５からラベルをはがして自由に開けられる。
【００１４】
グラシンの耐引裂き特性のおかげで、再封止可能なパッケージ１に対して食品に有害な溶剤をベースとした接着剤ではなく、一般に非常に粘着力の強い水溶性接着剤を使用することができる。
さらに、ラベル６およびパッケージ１の全体の組立体は特に頑丈であり、再封止可能なパッケージ１の多数回の開閉後でさえ不変のままである。
さらに、本発明によるラベルは製造が安価であり、大量生産に向いている。
【００１５】
ラベルと同じ輪郭を有するシリコーン処理されたカードまたは幾つも列をなして配置される複数のラベル用のシリコーン処理された保持シートのような自己粘着性ラベル用の何等かの別の保持体が、ラベル６を適用可能にする連続的な保持テープ１２の代りに提供されることが意図されている。
【００１６】
使用上の或る要求を満たすため、当業の専門家は本発明による再封止可能なパッケージ用のラベルの多くの変形を導き出せるが、その全ては特許請求の範囲に規定されたような本発明の技術的範囲内にあることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるラベルを有する閉じた再封止可能なパッケージの斜視図。
【図２】開いた状態における図１のパッケージの斜視図。
【図３】本発明によるラベル用の連続的な基面テープの部分図。
【符号の説明】
１…パッケージ
６…ラベル
７…表面
８…適用側面
２０…自己粘着性接着剤

Claims (5)

1. 自己粘着性接着剤の層（２０）が再封止可能なパッケージ（１）の表面（７）への適用に対して予め定められた接着強度を得るように塗られている適用側面（８）と、縁部（９）とを有している再封止可能なパッケージ（１）に使用するラベル（６）において、
   側面（８）と自己粘着性接着剤の層（２０）との間の接着強度が予め定められた強度より低くなるように適用側面（８）がシリコーン処理されていることを特徴とする再封止可能なパッケージに使用するラベル（６）。
2. 面（１５）と自己粘着性接着剤の層（２０）との間の接着強度が接着剤（２０）とラベルの適用側面（８）との間で得られる接着強度より低くなるようにシリコーン処理されており、ラベル（６）が貼られている面（１５）を有している保持体（１２）上で利用可能とされていることを特徴とする請求項１記載のラベル（６）。
3. 前記保持体がグラシンとして知られているシリコーン処理された紙製の連続的な保持テープ（１２）であることを特徴とする請求項２記載のラベル（６）。
4. 縁部（９）の一部を含む適用側面（８）の領域において適用側面（８）に付けられ、構造上独立している、引き剥がし可能な舌状体（１０）を具備することを特徴とする請求項１記載のラベル（６）。
5. 舌状体（１０）が縁部（９）から突出していることを特徴とする請求項４記載のラベル（６）。

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