JP3560346B2 - 乾燥装置および該装置を用いた乾燥部 - Google Patents

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Description

本発明は、抄紙機または板紙抄紙機の乾燥部における、乾燥用ワイヤのループを設けた乾燥装置に関するものであり、乾燥装置は大径のインピンジ乾燥および/または通し乾燥用シリンダを含み、これは前記乾燥用ワイヤの内側に取り付けられ、前記シリンダの上部に、さらに/または前記シリンダに近接して両側に、平滑面付き加熱式接触乾燥用シリンダが配置され、その直径はD2<D1である。
更に本発明は、抄紙機の乾燥部に関するものであり、乾燥部は、底部に向かって開口したシングルワイヤドローを有する、1つまたは複数のグループを含み、(各)グループには、接触乾燥用シリンダが上列に配置され、逆転サクションシリンダまたはロールが下列に配置され、それらのシリンダまたはロールが望ましくは真空手段に連結される。
以上および以下では紙および抄紙機について述べるが、本発明では、この概念には、板紙および板紙抄紙機も含む。
抄紙機における最高速度は、今日では、毎秒25メートルおよびそれより僅かに速い程度であるが、間もなく秒速25〜40メートルの速度範囲が、一般的に使用されよう。その場合、抄紙機の走行性に関する障害となるのは、抄紙機の乾燥部とみられ、従来技術のシリンダ乾燥機の乾燥部の長さも、許容不能なほど長くなると思われる。今日の多シリンダ乾燥機が40mpsのウェブ速度で新聞用紙抄紙機において使用されるとしても、乾燥機は、約70台の乾燥用シリンダ(φ≒1800mm)を含むこととなり、シリンダの縦方向の長さは、〜180メートルとなる。その場合、乾燥部は、約15の別個のワイヤグループと、各グループのギャップ上における等しい数のドローとを含むと思われる。30〜40mpsの速度範囲では、普通の従来技術の多シリンダ乾燥機の走行性は、もはや、ほとんど充足することもできなくなり、ウェブの破損が大量に発生し、抄紙機の効率を低下させる可能性がある。
30〜40mpsの速度範囲およびそれよりも速い速度では、従来技術の多シリンダ乾燥機は、不経済にもなる。なぜなら、過剰に長い抄紙機室の投資費用が不当に大きくなるからである。抄紙機室の費用は、現在では一般的に、縦方向にメートル当たり約100万フィンランドマルクになると見積もられる。
従来技術から知られているように、抄紙機の多シリンダ乾燥機では、ツインワイヤドローおよび/またはシングルワイヤドローが用いられる。ツインワイヤドローでは、乾燥用シリンダの各グループは2つのワイヤを含み、それらはウェブを、一方が上から、他方が下から、加熱シリンダ面に対して押しつける。通常は水平の列である乾燥用シリンダの列の間では、ウェブは、自由で無支持のドローを有し、それらははためきの影響を受けやすく、特にウェブがまだ比較的湿潤であるため低強度である時には、ウェブの破損の原因となり得る。このため、近年においては、前記シングルワイヤドローの利用がかつてないほど多く行われていて、その場合、乾燥用シリンダの各グループは1つの乾燥用ワイヤしか含まず、それに支持されてウェブはグループ全体を通り、乾燥用ワイヤが乾燥用シリンダ上でウェブを加熱シリンダ面に対して押しつけるが、乾燥用シリンダ間の逆転シリンダまたはロール上で、ウェブは外側の湾曲部の側に残る。したがって、シングルワイヤドローにおいては、乾燥用シリンダはワイヤループの外側に配置され、逆転シリンダまたはロールは前記ループの内側に配置される。
経験則から、紙が片側のみから乾燥される場合、結果としてその平板紙にカールの性向を生じることが分かっている。紙をシングルワイヤドローを備えた精機グループによってその底面の側から乾燥させ、かかる非対称的乾燥が乾燥部の実質的に全長にわたって及ぶ場合、乾燥は、まず紙ウェブの底面側を乾燥させ、その乾燥が進むと、乾燥効果が紙ウェブの上面の側にも及ぶように行う。こうした状況では、乾燥された紙は通常はカールし、上から見ると凹面になる。
従来技術の多シリンダ乾燥機の乾燥容量を示す1つのパラメータは、単位長さおよび単位幅、すなわち被乾燥ウェブにより覆われる単位床面積の、単位時間内における乾燥部での水の蒸発量である。従来技術の多シリンダ乾燥機において、このパラメータは、一般的には、1時間に1平方メートルで50〜80キログラムのH2Oという範囲である。
従来技術からは、紙ウェブの蒸発乾燥用のさまざまなインピンジ乾燥/通し乾燥装置を用いることが知られているが、それらの装置は、特にティッシューペーパーの乾燥に用いられる。この従来技術に関しては、次の特許文献:米国特許公報第3,301,746号、第3,418,723号、第3,447,247号、第3,541,697号、第3,956,832号、第4,033,048号、カナダ特許公報第2,061,976号、ドイツ出願公開公報第2,212,209号、第2,364,346号、欧州出願公開公報第0,427,218号、フィンランド出願公告公報第57,457号(スウェーデン特許公報第7503134−4号に対応)、フィンランド出願公告公報第87,669号、フィンランド出願公開公報第931263号(欧州出願公開公報第0,620,313号に対応)を例として参照できる。
本発明は蒸発乾燥に基づく新規の乾燥部の概念を提供し、これによって抄紙機室における空間を、より効率的に利用可能にすることを主たる目的とする。空間の利用に関しては、特に、現存するかさもなければいかなる場合にも必要とされる、抄紙機室の下の基部空間を、より効率的に利用することを目的とする。この基部空間の利用効率は、底部へ向けて開口する、いわゆる通常シングルワイヤグループを使用する場合は、比較的低く、異なる各ワイヤグループには、接触乾燥用シリンダが上列に、逆転サクションシリンダまたはロールが下列に、配置される。したがって本発明は、抄紙機の速度の増加および近代化に関連して、旧来の多シリンダ乾燥機に換えて、新規の乾燥部の取り付けを可能にすることを目的とする。これに関連して、本発明は、従来技術の乾燥部に比べて短い長さの乾燥部を製造可能な乾燥部の概念を提供することを、他の目的とする。
本発明は、損紙の除去を、主として重力の作用によって可能とし、底部に向けて閉鎖したいわゆる逆転ワイヤグループを、全く使用する必要がない乾燥部を提供することを、特に、目的とする。逆転ワイヤグループでは、接触乾燥用シリンダは下列に、逆転サクションシリンダは上列に配置され、ウェブが破損した場合は、それらからの損紙の除去は、原則として、手作業で行う必要があり、時間を要し、また、作業における安全性の面からは、困難な作業である。
更に本発明は、ウェブの良好な走行性および実質的に閉鎖されたドローと、通紙用ロープ装置なしのウェブ先端の通紙とを達成できる乾燥部を提供することを目的とする。
本発明は更に、さまざまな蒸発装置および技法を、乾燥のさまざまな段階で最適に適用可能であり、短い構造の乾燥部と、良好な紙質と、十分に障害のない走行性とを達成できる乾燥部の概念を提供することを目的とする。
本発明は、紙ウェブの新規な乾燥モジュールと、毎秒v>25メートルの高ウェブ速度での使用に適し、その速度を毎秒v≒30〜40メートルまで、またはそれ以上とすることもできる、前記モジュール/各モジュールを使用した乾燥部とを提供することを、主たる目的とする。
更に本発明は、乾燥容量をインピンジ乾燥および/または通し乾燥によって増大させ、これによって乾燥部の長さを短くし、これによって乾燥部の走行性の改善に寄与することを目的とする。
本発明は、乾燥部の近代化にも適用可能な乾燥方法および乾燥装置を提供することを更なる目的とする。
更に本発明は、乾燥方法および乾燥装置を提供し、これによって、前記高速範囲にもかかわらず、乾燥部の縦方向の長さを妥当にして、その長さが、少なくとも実質的に、現在稼働中のシリンダ乾燥機の長さを越えないようにすることを目的とする。この目的の達成により、既存の抄紙機室における抄紙機を更新および近代化して、毎秒v≒40メートルの、さらにそれ以上のウェブ速度にすることもできる。
本発明は更に、ウェブを乾燥用ワイヤに対して乾燥部の全長にわたって確実に付着させて、ウェブの横方向の収縮を実質的に防止可能とし、これによって、不均一な横方向の収縮プロファイルから生じるウェブ内の横方向の不均質性を回避可能な、乾燥方法および当該方法を用いる乾燥部を提供することを目的とする。
本発明は更に、紙の等級を迅速に変更可能であり、これによって機械全体の運転効率を改善可能な乾燥部を提供することを目的とする。
本発明は更に、損紙の除去を最初に行い、中断および停滞の時間を低減可能で、損紙の手動取扱および処理を実質的に除去可能な乾燥部を提供することを目的とする。
更に本発明は、可能な限り均一な品質で、さまざまな品質基準に適合する紙を生産するために、縦および横の両方向で生成中の、紙ウェブのプロファイリングを可能とする乾燥部を提供することを目的とする。
以上に引用した従来技術のうち、本願出願人のフィンランド特許出願第931263号(欧州出願公開公報第0,620,313号に対応)に記載の乾燥部の概念が、本発明に最も緊密に関連する。したがって、本発明は、この乾燥部の概念を更に開発および改造し、多くの点で有利で進歩性あるものとすることを目的とする。
本願出願人の前記フィンランド特許出願第931263号による方法は、次の工程(a)、(b)、(c)および(d)から成ることを主たる特徴とする:
(a) 紙ウェブを、乾燥用ワイヤにより、直径がD2>1.5mに選択されたシリンダ面の、大きさがb>180゜に選択されたセクタbに押しつけることによって接触乾燥し、
(b) 蒸発乾燥は、ウェブが外側湾曲部の側にある時に、インピンジ乾燥および/または通し乾燥として、後続の大径D1>2mのシリンダ面上のセクタa>180゜上で、高速乾燥用ガス噴流を、前記乾燥用ワイヤ上のウェブに吹き付けて行い、
(c) 上述の工程(a)に実質的に同一の工程を行い、
(d) 工程(a)の前および/または工程(c)の後に、被乾燥ウェブは、サクションロールの、真空にさらされるセクタc上へ、ウェブを外側湾曲部の側で乾燥用ワイヤにより支持しながら送り、前記セクタの大きさは、c>160゜に選択し、前記サクションロールの直径D3は、D3<D2に選択する。
他方、前記フィンランド特許出願第931263号による乾燥用モジュールは、大径D1のインピンジ乾燥用および/または通し乾燥用シリンダを含み、その直径はD1>2mであり、シリンダは乾燥用ワイヤループの内側に配置され、前記インピンジ乾燥用および/または通し乾燥用シリンダに近接して、前記シリンダの両側に、平滑面付き加熱式接触乾燥用シリンダが配置され、それらの直径はD2<D1であり、接触乾燥用シリンダは、同一の乾燥用ワイヤグループの外側に配置され、ウェブの走行方向において、前記接触乾燥用シリンダの手前および/または後で、同一の乾燥用ワイヤループの内側に、逆転サクションロールまたは各ロールが配置され、その直径はD3<D2であり、前記乾燥用シリンダおよび逆転サクションロールは相互に対して配置されて、それらの上の、ウェブおよび乾燥用ワイヤの接触セクタは、a>180゜、b>180゜であり、前記インピンジ乾燥用および/または通し乾燥用シリンダの外部マントは溝を備え、さらに/または乾燥用ガスによって透過可能であり、乾燥用フードは、前記マントの接触セクタa上に設けられ、フードの内部に、被乾燥ウェブの外面に近接して、ノズル領域が設けられ、これを介して、一連の乾燥用ガス噴流は、高速で前記セクタaの実質的な区域にわたる被乾燥ウェブの自由外面に対して、吹き付け可能であることを主たる特徴とする。
本発明において、前記フィンランド特許出願第931263号に記載の乾燥用モジュールは、新規な方法で適用され、前記モジュールの構造およびそれらから成る抄紙機の全体配列は、更に改造、開発される。前記フィンランド特許出願において、インピンジ乾燥用/通し乾燥用装置は、上部装置および下部装置として交互に配され、下部装置であっても、基部空間には配置されず、それらは抄紙機室の床面から修理洗浄可能に配置される。したがって、抄紙機室の基部空間の利用は、効率的状態に保たれる。更に、前記フィンランド特許出願に記載のインピンジ乾燥用/通し乾燥用装置は、ウェブ破損が生じた場合には、修繕し、紙から損紙を浄化することが困難である。また、乾燥装置および乾燥技術に関して、最適な結果を達成するための紙の乾燥における、さまざまな段階のさまざまな必要条件も、空間の利用および最適な乾燥部の幾何学的配列も、前記フィンランド特許出願では認められない。
上述および後述の目的を達成し、上述の欠点を回避するために、本発明による乾燥装置では、前記インピンジ乾燥用および/または通し乾燥用シリンダは、抄紙機室の実質的に床面の下の空間に配置され開閉可能なブローフードが設けられ、前記フードに関係なく、損紙の除去は実質的に重力により行われ、前記インピンジ乾燥用および/または通し乾燥用シリンダに近接して両側に配置された加熱式接触乾燥用シリンダの中心軸は、抄紙機室の床面の付近またはそれよりも上に配置され、前記インピンジ乾燥用および/または通し乾燥用シリンダ上の前記乾燥用ワイヤの外面上で乾燥される紙ウェブのセクタbは、b>180゜であることを主たる特徴とする。
他方、上述の目的を達成するために、本発明による乾燥部は、本発明による1つまたは複数の乾燥用装置を含み、その/それらの装置はブローフードモジュールを備え、モジュールは抄紙機室の下の空間に配置され、前記シングルワイヤドローを有するグループは、抄紙機室の実質的に床面より上に配置されることを主たる特徴とする。
本発明では、インピンジ乾燥用/通し乾燥用モジュールが適用され、それらは大径の通し乾燥用シリンダ(以下、大シリンダ)に関連して、さらに望ましくは乾燥部の下の基部に、配置される。前記インピンジ乾燥用/通し乾燥用モジュールはフードを備え、これは損紙の除去などの洗浄用および修繕用に、迅速で簡単に開くことができ、更にそれを同様に閉じることもできる。この目的で、前記モジュールおよびそれらのフードは、底部の方向へ開口し、または開口可能であり、大シリンダに関係なく、損紙の除去は、実質的に重力の作用によって、手動作業なしに、少なくとも、相当のまたは時間の掛かる手動作業なしに、実行可能である。前記フードは、望ましくは2部分に分割され、それらは抄紙機の横方向において、鉛直面に関して実質的に対称であり、それらのフードの迅速で容易な開閉のため、縦方向および水平方向に、動力装置によって機械的に移動可能である。
前記大シリンダの直径D1は、一般的には、D1>2m、望ましくはD1≒2〜4mに選択される。大シリンダの十分に大きな直径と、乾燥用ワイヤおよびウェブの十分に大きな回転セクタb≒220〜280゜とが有する効果により、ウェブは、十分に長いインピンジ乾燥/通し乾燥の距離および時間を、高速であっても、前記大シリンダ上で有する。更に、大シリンダの前記直径は、大シリンダをその補助装置と共に基部に適切に収容可能とし、損紙コンベアおよび送風ダクトなどの他の装置のための適切な空間を、なお大シリンダの下に残すように、選択される。
乾燥部の下の基部における前記インピンジ乾燥/通し乾燥用モジュールの数は、原則として1ないし5であり、望ましくは乾燥部の開始部分に配置される。近代の高速乾燥部は、原則として、前記種類の3つのインピンジ乾燥/通し乾燥用モジュールによって、連結された他の各乾燥装置と共に、実現可能である。前記インピンジ乾燥/通し乾燥用モジュールを、抄紙機の速度増加に関連して乾燥部の更新に用いる場合は、かかるモジュールは1つで十分である。
更に、本発明では、乾燥部の走行性の観点から明らかな要因が考慮され、ウェブがインピンジ乾燥および/または通し乾燥用シリンダ(大シリンダ)上と、逆転サクションロール上とに、ワイヤの支持により、外側の湾曲部の側で配置される場合、ウェブは、遠心力の作用により乾燥用ワイヤから離れ易くなり、分離力は項2x v2/D1に比例し、ここでD1は大シリンダの前記直径である。この分離を防止するために、前記インピンジ乾燥および/または通し乾燥用シリンダ上と、逆転ロール上とに、望ましくは圧力差が設定され、これは十分に大きく調整され、ウェブの分離はあらゆる場合において防止され、走行性もこの点で保持される。前記圧力差は、特にインピンジ乾燥および/または通し乾燥用シリンダ上においても適用可能であり、通し乾燥を促進する。
本発明において乾燥用ガスとして、望ましくは空気、または過熱蒸気が用いられる。乾燥用ガスの状態は、水が各乾燥工程で紙ウェブの繊維の網目に結合する様子を考慮して、具体的な各乾燥工程で選択される。このようにして、紙質の点、乾燥の点および乾燥部の構造の点で、最適な乾燥工程を実現可能である。
本発明による乾燥用モジュールにおいて、インピンジ乾燥および/または通し乾燥用シリンダとして、および逆転サクションロールとして、最も有利に使用可能なのは、本願出願人により商標VACTM−rollで市販されている、穿孔溝付きマントを設けた乾燥用シリンダおよび逆転サクションロールであり、その詳細は本願出願人のフィンランド特許第83,680号(米国特許第5,022,163号に対応)から明らかである。通し乾燥用シリンダとして、真空度が高く、開口面積の大きな、スルーブローロールを使用可能である。このようなロールの1つは、例えば、本願出願人により商標「HONEYCOMB」ロールとして市販されている製品である。
本発明によれば、乾燥部の全長にわたる乾燥用ワイヤとのウェブの安定接触が、必要に応じて、ウェブが外側に残っているセクタ上で圧力差を用いることによって保たれると、乾燥中のウェブの横方向の収縮は防止され、これによって、不均一な横方向の収縮プロファイルから生じるウェブの横方向の不均質性は、解消される。
本発明において、インピンジ乾燥および/もしくは通し乾燥用シリンダのフードは、加圧式フードとして、または逆流フードと解してもよく、さらに/または前記大シリンダを溝付きマント、もしくはそれと同等のワイヤソックマントを設けたシリンダとして解してもよい。そのような場合、ウェブの乾燥用ワイヤによる支持を保つ前記圧力差を、実質的にフードの前記加圧によって生成可能であり、この加圧によって、必要に応じて、ウェブを貫通する乾燥用ガスの流れも生成可能である。この逆流フードの構造および操作の詳細に関しては、Teollisuusmittaus Oy社のフィンランド特許第83,679号を参照できる。
本発明による乾燥用モジュールまたは多数の連続するモジュールでは、インピンジ乾燥および/または通し乾燥用シリンダのフードは、縦方向に配置された壁によって、横方向に多数のブロックに分割可能であり、そのブロックの中へ、異なる温度、湿度および/もしくは圧力の乾燥用ガスが送り込まれ、または前記ブロックにおいてさまざまな速度の一連のガス噴流を使用される。このようにして、紙ウェブの乾燥を横方向に調整可能であり、横方向に最も一般的に均一の、一定の形状の好適な水分プロファイルを達成可能である。
本発明による乾燥部では、「大シリンダ」の下に配置されたポケットは、前記米国特許第4,033,048号のように、ファブリックのループの内側に配置されたサクション装置による真空にさらされるとは考えられない。乾燥用シリンダ間のギャップに配置された前記大シリンダと、したがって小さい方の逆転ロール、例えば本願出願人のVACTMロールとは、各々、ロールの軸に取り付けられた、それら自身のサクションダクトを備える。前記米国特許では、同一の支持用ファブリックを用いる大サクションロールである「中央ロール」間には、唯一の外側ロールが配置され、それは加熱可能である。
本発明による乾燥方法および乾燥装置を用いる場合、乾燥作用は底面側から紙ウェブに対して、望ましくは乾燥部の全長にわたって加えられる。これによって上述のウェブのカールの性向が生じることとなる。これを防止するため、本願出願人により開発されたさまざまな方法および装置を使用可能であり、これに関しては、本願出願人の未公開のフィンランド特許出願第964830号(1996年12月3日出願)と、当該特許出願が参照する、その他の従来技術とを参照できる。
次に、添付図面に示す本発明のいくつかの実施例を参照して、本発明を詳細に説明するが、本発明はいかなる場合も、前記実施例の内容に限定されることはない。
第1図は、本発明の第1の好適な全体概念を示し、本発明による3つの乾燥装置と、それら自体公知の他の乾燥機グループとで構成される。
第2図は、本発明による乾燥装置およびインピンジ乾燥用フードモジュールの、より詳細な側面図である。
第3図は、本発明によるインピンジ乾燥用フードモジュールに関連して、乾燥用ガスの循環系統の実施例を示す。
第4図は、本発明による乾燥装置と、先行するグループおよび後続のグループの実施例とを示す。
第5図は、グループギャップを渡るドローおよびワイヤ循環方式の第2の実施例を示す、第4図に対応した図である。
第6図は、グループギャップのドローおよびワイヤ循環方式の第3の実施例を示す、第4図および第5図に対応した図である。
第7図は、本発明による乾燥部の第2の全体概念を示す。
第8図は、本発明による乾燥部の第3の全体概念を示し、本発明による3つのインピンジ乾燥用フードモジュールと、シングルワイヤドローの4つの通常グループとから構成される。
第1図は、本発明による乾燥部の、特に有利な全体概念を示す。第1図では、長方形の乾燥部を2部分として、一方を他方の上に配置して示す必要があり、各部分は、横方向の垂直平面A−Aで切断され、一方が他方の上に示されている。第1図に示すように、紙ウェブWは、抄紙機のプレス部10から、k0≒35〜55%の乾燥加熱残分およびT0≒30〜65℃の温度で、プレスファブリック11の底面へ、更にPressRunTMボックス11aで支持されて乾燥用ワイヤ12の上面へ、そのガイドロール13を越えて送られる。第1の平坦な乾燥装置R1はブローフード15を含み、その下で被乾燥ウェブWは、ロール14によって支持されたワイヤ12の水平走程上を走行する。ワイヤ12の水平走程は、溝付きロールおよび/またはサクションボックスもしくはブローボックスから成る平面を形成して、ウェブWを支える。装置R1において、強力な乾燥用エネルギー衝撃がウェブWに対して加えられ、その関係で、装置R1の後に、ウェブWの温度T1は、T1≒60〜80℃となる。装置R1では、ウェブWおよびそれに含有される水の一次乾燥が行われるが、実質的な水の蒸発は未だ行われない。装置R1の縦方向の長さL1は、典型的にはL1≒3〜10mの程度である。
装置R1において、紙ウェブは、乾燥用ワイヤ12の上部走程に支持されて、水平面の直線状通路に沿って走行し、大きな方向変更を有さず、したがって、ウェブ破損をウェブに生じかねない大きな運動力は、依然として比較的湿潤で、そのため低強度になっているウェブには、加わらない。ブローフード15の内部には、ノズル設備があり、これによって、空気もしくは蒸気などの高温の乾燥用ガスが、ウェブの上面に対して吹き付けられる。これに追加して、または代えて、赤外線ヒーターを使用可能である。装置R1の前記蒸気ブロー装置および/または放熱器は、それらのウェブの横方向の出力を調節可能として、ウェブWの横方向のプロファイリングを提供するように、配設可能である。
第1図において、装置R1には第1のいわゆる通常の(逆転ではない)シングルワイヤ装置R2が続き、その乾燥用ワイヤ22上へ、ウェブWは、閉鎖ドローとして、第1の逆転サクションロール21の区域において、移送される。シングルワイヤ装置R2、したがってそれに続く、底部に向けて開口したシングルワイヤ装置R4,R6,R8,R9およびR10もまた、上列に取り付けられた蒸気加熱式接触乾燥用シリンダ20と、下列に取り付けられた逆転サクションロール21、例えば本願出願人の前記VAC−rollsTMとを含む。シリンダ20の下には、ドクタ24と通風用ブロー装置25とが存在する。被乾燥紙ウェブWは、蒸気加熱式乾燥用シリンダ20の面への接触を開始し、逆転サクションロール21上では、ウェブWは、乾燥用ワイヤ22の外側湾曲部の側に残る。
第1図において、シングルワイヤドローのグループR2の後には、本発明による乾燥用装置R3が続き、それは2つの接触乾燥用シリンダ30と、穿孔マント付き大径D1インピンジ乾燥/通し乾燥用シリンダ31とを含み、そのシリンダを以下に大シリンダと呼ぶ。この接触乾燥用シリンダ30の周囲、および大シリンダ31の周囲に、乾燥用ワイヤ32は取り付けられて走行し、ワイヤはガイドロール33によって案内される。乾燥用装置R3のインピンジ乾燥/通し乾燥用フードモジュールM1は、抄紙機室の床面K1−K1の下の基部空間KTに、前記空間の床面K2−K2に支えられて取りつけられる。装置R3、および本発明による同様の後続の乾燥用装置R5およびR7の接触乾燥用シリンダ30の中心軸は、実質的に抄紙機室の床平面、または前記平面K1−K1の付近に配置され、望ましくは前記平面よりも僅かに上に配置される。被乾燥紙ウェブWは、シングルワイヤ装置R2から、密閉ドローとして乾燥用装置R3の第1の乾燥用シリンダ30上へ送られ、その後、ウェブWは、装置R3のワイヤ32上を、第1のモジュールM1の大シリンダを越えて、著しく大きいセクタb≒220〜280゜上へ、その乾燥用ワイヤ32に支持されて送られ、更に装置R3の第2の乾燥用シリンダ30上へ送られる。この乾燥用シリンダ30から、ウェブWは、密閉ドローとして次のシングルワイヤドローの通常の装置R4へ移送され、その装置は上述の装置R2と実質的に同様である。その後には本発明による第2の乾燥用装置R5が続き、この装置は上述の乾燥用装置R3と同様であり、その大シリンダ31も、基部空間KTに配置される。乾燥用装置R5の後、ウェブWは、閉鎖ドローとして次のシングルワイヤ装置R6へ送り込まれ、その後には、本発明による第3の乾燥装置R7が続き、その大シリンダ31は、同様に基部空間KTに配置される。装置R7の後には、3つの連続するシングルワイヤ装置R8,R9およびR10が続き、ウェブWoutは、前記装置のうちの最後のものから、巻き取り装置または仕上げ装置(図示しない)へ送られる。
基部空間には、モジュールM1,M2およびM3の他に、第1図はパルパー40aおよび40bも示し、それらの間には損紙コンベア41が存在し、これは紙の損紙をパルパー40aおよび/または40bへ送り込む。ウェブの破損が生じた場合は、ウェブWを、装置R1の後に、下に配置されたパルパー40aへ直接送り込むことができる。これらのシングルワイヤ装置R4,R6,R8,R9およびR10は、底部へ向けて開口するため、紙の損紙は、それらから、重力の作用で、下に配置された損紙コンベア41上へ、または直接パルパー40a、40bの中へ落下する。また、モジュールM1,M2およびM3も、底部へ向けて開口し、または開口可能であるため、紙の損紙はそれらに関係なく、実質的に重力の作用で、多くの手動操作なしに、下に配置された損紙コンベア41上へ落下する。
モジュールM1,M2およびM3の下であって、基部空間KTの床面K2−K2よりも上には、加熱空気または蒸気などの加熱媒体を、モジュールM1,M2およびM3のフード35の内部へ送り込む、ダクトなどのさまざまな装置用空間KT0が、さらに存在する。前記下部空間KT0は、下からは基部空間の床面K2−K2によって、上からは損紙コンベア41の下に配置された隔壁42によって、画成される。乾燥用装置R2〜R10上には、それ自体公知の空調式フード50が存在する。
第2図は、本発明によるインピンジ乾燥/通し乾燥用フードモジュールMの、更に詳細な図である。第2図に示すように、大シリンダ31の周囲を走行するワイヤ32aは、まず、先行するシングルワイヤドローのグループRn-1内の最後の下部シリンダ21aを回って、装置Rnの第1の接触乾燥用シリンダ30上へ送られ、そこから更に短距離直線走程として、大シリンダ31のセクタb≒280゜を越えて、グループRnの第2の接触乾燥用シリンダ30上へ送られ、更に前記シリンダを越えて、約90゜のセクタ上へ送られる。この後、ウェブWはシリンダ10の面に追従し、密閉ドローとして移送されて、次のグループRn+1の乾燥用ワイヤ上へ至る。2つの部分35から成る大シリンダ31のフードは、そのシリンダを、実質的にウェブWのセクタb全体にわたって覆う。セクタbでは、ウェブWは、ワイヤ32a上の外側湾曲部の側に残り、その外面は解放される。大シリンダ31は、その軸ジャーナル36上に取りつけられ、これを介して真空装置(図示しない)と連絡が取られ、この媒介手段によって、適切な真空度がシリンダ31の内部で生成され、真空度はp0≒1〜3kPa程度である。この真空p0は、ウェブWが外側湾曲部の側にある時、ウェブWをワイヤ32a上に保ち、それと同時に、ウェブWおよびワイヤ32aを通して行われることもある、通し乾燥をも促進する。大シリンダ上のセクタbの外側に残ったセクタ360゜−bは、乾燥用シリンダ30間のギャップに配置されたカバープレート34によって覆われ、そのため、グループRnの逆転シリンダとも称せるグループRn内の最後のシリンダ21aも、妨害板29により覆われる。さらに詳細な実施例に関して、大シリンダ31の穿孔溝付き外部マント31aは、例えば、前記フィンランド特許出願第931263号に記載され、前記特許出願の第11図に示されるものと同様であるため、その構造をここで再度説明することはしない。
大シリンダ31は、その軸ジャーナル36によってフレーム構造37に支持されて据え付けられる。このフレーム構造では、両駆動側および監視側の両方に、水平な梁37aがあり、それらの上面には、また前記上面に設けたレール上には、フードの半分部分35が、ホイール39上に移動可能に配設され、フードの半分部分は、開位置35aで示され、この位置でモジュールMを補修可能である。各フードの半分部分35は、作動用シリンダ38によって開位置および閉位置に移される。モジュールMおよびそのフード35は、底部に向けて開口し、損紙は、矢印の方向へ、実質的に重力の作用によって、下に配置された損紙コンベア41上へ、実質的な手動操作なしに除去可能であり、フード35が閉位置にある場合も同様である。フード35の上面は、滑らかに下方傾斜した形に作られ、損紙の除去を改善する。
更に、フード35の開位置35aにおいて、モジュールMを、他の点で容易に修理および洗浄可能である。大シリンダ31の直径D1は、原則としてD1>2mの範囲内で選択され、一般的にはD1≒2〜8mの範囲内であり、望ましくはD1≒2〜4mの範囲内である。グループRnの乾燥用シリンダ30の直径D2は、原則としてD2≒1.5〜2.5mの範囲内で選択され、望ましくはD2≒1.8〜2.3mの範囲内である。シングルワイヤドローのグループRn-1およびRn+1において、乾燥用シリンダ20の直径は、望ましくはD2である。逆転サクションシリンダ21、21aの直径D3は、原則としてD3≒0.6〜1.8mの範囲内で選択され、望ましくはD3≒1.0〜1.5mの範囲内である。フードの上面は滑らかに下方傾斜した形に作られて、損紙の除去を改善する。
後者の乾燥用シリンダ30上に配置されたワイヤ32aのガイドロール33aは、静止状態または移動可能にできる。グループRn-1,RnおよびRn+1間には、小さな速度差が用いられ、それは原則として約0.1〜2%であり、特に乾燥部の最初の端部のワイヤ22、32a、22上では、速度は、ウェブWが前進する時に速くなる。乾燥部の最後の端部では、ウェブの縦方向の収縮のため、速度を減速することも可能である。
第3図は、モジュールMのフード35に吹き込まれる乾燥用ガスの循環方式の実施例を示す。第3図において、フードの半分部分35が示され、そのノズル面60は、大シリンダ31の湾曲の形に従い、ノズル開口部61を備え、これを介して吹き付けP1は、ウェブWの外面に、ノズル面60とウェブ外面との間の狭いギャップ空間Vを通して、送り込まれる。この空間Vの半径方向の伸長は、10〜50mm程度である。乾燥用ガスの循環方式は、循環空気ブロア66を含み、これは循環空気流A4をガスバーナー65へ吹き出す。このバーナー65の中へは、燃焼用空気流A2および燃料ガス流A1が供給される。バーナー65からは、吹き出し空気流A3が、インピンジ乾燥用フード35へ発射される。ノズル面60のノズル開口部61からは、前記吹き付けB1が、ウェブWの外面に対して吹き付けられ、前記吹き付けの温度は、250〜400℃の範囲であり、望ましくは約300℃である。吹き付けB1の速度は、毎秒60〜140メートル程度であり、望ましくは約100mpsである。
ノズル面60とウェブWの外面との間の空間Vからは、湿潤化された空気流A5が循環へ吸い戻される。この湿潤空気の一部は、流れA6として熱交換器装置67を介して除去される。この熱交換機装置67へは、乾燥空気流A8が送り込まれ、前記装置からは、乾燥した加熱空気流A7が取り出され、その流れは、排気流A5の一部A51と共に、循環空気ブロワ66へ送り込まれて、前記ブロワの吸気流A4を構成する。
第3図は、フード35内に垂直方向で縦方向に取り付けた隔壁35kを概略的に示し、それらの隔壁によって、フードの両半分35をブロックm1〜mNに分割可能である。前記ブロックm1〜mNへ、状態を調整可能な乾燥用ガス流Am1〜AmNを投入することによって、被乾燥ウェブWの横方向のプロファイルを調整可能であり、例えば、乾燥部のドライエンドに配置された測定フレームによって得られる、水分プロファイルなどの横方向のプロファイルの測定信号に基づいて行う。
第4図は、乾燥装置Rnにおけるワイヤ32bの循環であり、先行するシングルワイヤ装置Rn-1と、後続のシングルワイヤ装置Rn+1との間のウェブの閉鎖ドローを実現する、他の実施例を示す。ワイヤガイドロール23bによって案内される、先行するシングルワイヤ装置Rn-1のワイヤ22は、装置Rnの第1の接触乾燥用シリンダ30に、約45゜のセクタ上で接触し、そのシリンダ30の区域で、ウェブWは、シリンダ30の平滑面上へ送られ、更に装置Rnの乾燥用ワイヤ32bの下へ、セクタc1を回って大シリンダ上へ移動しながら、移送される。同様に、装置Rnの第2の接触乾燥用シリンダ30上では、ウェブWは、ワイヤ32bによって押し付けられてセクタc2に乗ってシリンダ30の面上へ送られ、前記面上で更に後方のグループRn+1の乾燥ワイヤ22上へ送られ、その面に乗って、更に装置Rn+1の第1の逆転サクションシリンダ21を越えて、移送される。装置Rnの後方の乾燥用シリンダ30上に配置された、ワイヤ32bのガイドロール33bは、ウェブWの最適な閉鎖ドローを実現するために、静止状態または可調節状態のいずれかにすることができる。
第5図は、本発明による乾燥装置Rnと、先行装置Rn-1および後続のシングルワイヤ装置Rn+1との間の閉鎖ドローの方式であり、装置Rnのワイヤ32cの循環である、他の実施例を示す。ワイヤ32cは、逆転サクションシリンダ21cを越えて走行し、それは先行装置Rn-1内の最後の逆転シリンダの位置である、約180゜のセクタ上にあり、その後、ワイヤ32cおよびウェブWは、装置Rnの第1の乾燥用シリンダ30の約180゜のセクタを越えて、更にモジュールMの大シリンダ31上へ走行する。大シリンダ31から、ウェブWは、乾燥用ワイヤ32cに乗って、転送点S1において後方の乾燥用シリンダ30c上へ移送されて、ワイヤ32cをシリンダ30cの面に接線接触させる。後方の装置Rn+1のワイヤ22は、後方の乾燥用シリンダ30cに約90゜のセクタ上で接触する。他の点に関しては、フードモジュールMの実施例は、上述のものと同様である。
第6図は、2つの連続するモジュールM1およびM2の間のウェブWの閉鎖ドロー方式と、装置Rnのワイヤ32dの循環との他の実施例を示す。装置Rnの乾燥用ワイヤ32dは、2つの乾燥用シリンダ20dおよび3つの逆転サクションシリンダ21dを越えて走行するように配設され、乾燥用ワイヤ32dは、シングルワイヤドローの短い種類のグループと、後方のモジュールM2の乾燥用ワイヤとを形成する。最後の逆転サクションシリンダ21dからは、乾燥用ワイヤ32dおよびウェブWが、第1の乾燥用シリンダ30を越えて、更に大シリンダ31を越えて、最後の乾燥用シリンダ30上へ送られ、そこから更に、後方グループRn+1のワイヤ上へ送られる。
第7図は、本発明による乾燥部の全体概念を示し、第1図に示す概念の改変である。第7図に示すように、プレス部10で、k0≒35〜55%の乾燥加熱残分まで乾燥されたウェブWは、直線状走路に沿って、平坦な乾燥用ワイヤ装置R1を通過する。装置R1は、例えば第1図に関して説明したものと同様である。この後、底部に向けて開口したシングルワイヤドローの第1のグループR2が続き、その後には、モジュールM1を設けた本発明による第1の乾燥装置R3が続く。その後には、3つの乾燥用シリンダ20を設けたシングルワイヤドローのグループR4と、モジュールM2を設けた本発明による第2の乾燥装置R5とが続く。乾燥装置R5の後には、再び3つの乾燥用シリンダ20を設けたシングルワイヤグループR6と、モジュールM3を設けた本発明による第3の乾燥装置R7とが続き、最後のグループは、4つの乾燥用シリンダ20を設けたシングルワイヤドローのグループR8である。シングルワイヤドローのグループR2,R4,R6およびR8と、本発明による乾燥装置R3,R5およびR7との間に、ウェブWは閉鎖ドローを有し、それは、詳細には第4図に示す方法で主として行われるべく、第7図に示されるが、第7図に示す全体概念に関連して、適用可能な場合は、第1図、第2図、第5図および第6図に示すグループギャップ間のドローおよびワイヤ循環方式を使用してもよい。モジュールM1,M2およびM3は上述のものと同様であり、基部空間KT内に配置される。損紙の除去およびその他の構造は、第1図に関して説明したもの、またはその等価物と同様である。
第8図は、本発明による乾燥装置R1,R3,R5,R7と、それらのモジュールM1,M2,M3,M4と、シングルワイヤドローグループR2,R4,R6,R8とから成る、乾燥部の全体概念を示す。被乾燥紙ウェブWは、プレス部10の下部ファブリックに乗って、第1グループR1の乾燥用ワイヤ32の底面上へ、PressRunTMボックス11aに支持されて送られる。第1のグループR1は、フードモジュールM1を設けた本発明による乾燥機グループである。グループR1の後には、シングルワイヤドローの通常グループR2が続き、その中には、3つの乾燥用シリンダ20および4つの逆転サクションシリンダ21が存在する。そのグループR2の後には更に、本発明による第2の乾燥機グループR3が続き、それには第2のモジュールM2が基部空間KT内に配設され、その後には、更に3つの乾燥用シリンダ20および4つの逆転サクションシリンダ21を設けた第4のシングルワイヤグループR4が存在する。このグループの後には、本発明による第3のグループR5が続き、それには、フードモジュールM3が基部空間KTに配設される。グループR5の後には、3つの乾燥用シリンダ20および4つの逆転サクションシリンダ21を設けたシングルワイヤグループR6が続き、その後には、本発明による最後のグループR7が続き、それには、第4のフードモジュールM4が基部空間KT内に配設される。最後のグループは、3つの乾燥用シリンダおよび4つの逆転サクションシリンダ21を設けたシングルワイヤグループR8であり、そのグループから、ウェブWoutが、仕上げ装置または巻取り装置へ送られる。第8図において、グループギャップ全体に及ぶウェブWのドローは閉鎖され、それらは実質的には第4図に示す方法で実行されるが、第8図に示す全体概念においては、適用可能な場合には、第1図、第2図、第3図、第5図または第6図に示すグループギャップのドローおよびワイヤ循環方式のいずれかを用いてもよい。フードモジュールM1〜M4およびグループR1,R3,R5,R7の実施例は、その他の点では、上述のものまたはその等価物と同じである。
第1図および第7図に示す乾燥部において、乾燥は、第1のワイヤグループR1で、乾燥用エネルギーがウェブに対して、その上面の側から当たるように行われる。その後、グループR2〜R10(第1図)、またはグループR2〜R8(第7図)において、乾燥用エネルギーは、ウェブに対して、その底面の側からのみ当てられる。この関連で、カールの性向が発生する場合、それをウェブの仕上げ処理において、または上述の他のいくつかの公知の方法で、補正可能である。
第8図において、ウェブの乾燥は、乾燥用エネルギーをウェブに対してその底面の側からのみ当てることによって行われ、その場合、ウェブのカールの性向の補正が、しばしば必要とされる。
本発明によって、また特に第1図および第7図に示す全体概念によって、本発明と同日に出願される本願出願人のフィンランド特許出願第(971714)号に詳述される、新規の3段階の最適な乾燥方法を、有利に実行可能である。乾燥方法およびさまざまな乾燥用パラメータの実施例に関しては、前記フィンランド特許出願を参照でき、前記フィンランド特許出願における記載事項は、これに関しては、ここに反復する必要はないと考えられる。
次に請求の範囲を記載するが、本発明のさまざまな内容をこの請求の範囲に記載する本発明の概念の範囲内で改変し、一例としてのみ上述した内容とは異なるものとすることができる。

Claims (24)

  1. 乾燥装置内に乾燥用ワイヤ(32;32a,32b,32c,32d)のループがあり、該乾燥装置は、大径D1のインピンジメント乾燥および/またはスルー乾燥用シリンダ(31)を含み、該シリンダは前記乾燥用ワイヤループ(32;32a,32b,32c,32d)の内側に取り付けられ、該シリンダ(31)の上部に/該シリンダに近接した両側に、平滑面付き加熱式接触乾燥用シリンダ(30)が配置され、その直径はD2<D1であり、前記乾燥用ワイヤ(32;32a,32b,32c,32d)の外面に乗って、前記インピンジメント乾燥および/またはスルー乾燥用シリンダ(31)上で乾燥される紙ウェブWのセクタbはb>180゜である抄紙機または板紙抄紙機の乾燥部における乾燥装置において、前記インピンジメント乾燥および/またはスルー乾燥用シリンダ(31)は、少なくとも部分的に抄紙機室の床面(K1−K1)の下の空間(KT)に配置され、開閉可能なブローフード(35)を備え、損紙の除去は、前記フード(35)の開閉に関係なく、重力によって該フード(35)の非被覆セクタを介して行われ、前記インピンジメント乾燥および/またはスルー乾燥用シリンダ(31)に近接して両側に配置された前記加熱式接触乾燥用シリンダ(30)の中心軸は、抄紙機室の床面(K1−K1)に近接して、またはそれよりも上に配置されることを特徴とする乾燥装置。
  2. 請求の範囲第1項記載の乾燥装置において、前記インピンジメント乾燥および/またはスルー乾燥用シリンダ(31)の直径D1は、D1≒2〜8mの範囲内で選択され、前記接触乾燥用シリンダ(30)の直径D2は、D2≒1.5〜2.5mの範囲内で選択され、該乾燥用ワイヤ(32)と、吹き付け乾燥され該インピンジメント乾燥および/またはスルー乾燥用シリンダ(31)上の前記ワイヤの外面上に位置するウェブとの回転セクタbは、b≒200〜300゜の範囲内で選択されることを特徴とする乾燥装置。
  3. 請求の範囲第1項または第2項記載の乾燥装置において、前記乾燥装置のブローフード(35)は、一方が他方に対して配置された2つのフードの半分部分で構成され、該フード半分部分は、動力装置(38,39)によって縦方向に水平に開かれて開位置(35a)とすることができ、該開位置では、損紙の除去は、重力によって、下に配置された損紙コンベア(41)上へ、前記フード(35)間に残っている開口部を介して行われることを特徴とする乾燥装置。
  4. 請求の範囲第3項記載の乾燥装置において、前記ブローフード(35)は、一方が他方に対して配置された2つの半分部分で構成され、該フード半分部分は、前記インピンジメント乾燥および/またはスルー乾燥用シリンダ(31)の中心軸を通り抄紙機の横方向に配置された垂直平面に関して、対称的であることを特徴とする乾燥装置。
  5. 請求の範囲第3項または第4項記載の乾燥装置において、前記フード半分部分(35)には、ノズル面(60)が存在し、該ノズル面はノズル開口部(61)を備え、該開口部は、前記インピンジメント乾燥および/またはスルー乾燥用シリンダ(31)の湾曲形状に一致し、該開口部は、被乾燥ウェブ(W)の外面から短い距離に配置され、前記フード(35)の内部と、前記ノズル面および被乾燥ウェブ(W)の外面の間の狭いギャップ空間とは、乾燥用ガス(65,66,67)の循環用装置と連絡する(第3図)ことを特徴とする乾燥装置。
  6. 請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載の乾燥装置において、前記フード(35)は、縦方向の垂直隔壁(35k)によって、複数ブロック(m1〜mN)に分割され、該ブロックへ、調整されたさまざまな状態の乾燥用ガス流(Am1〜AmN)を流入可能であり、被乾燥ウェブ(W)の横方向のプロファイル、特に水分プロファイルは、プロファイル測定信号に基づいて調整されることを特徴とする乾燥装置。
  7. 請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の乾燥装置において、前記インピンジメント乾燥および/またはスルー乾燥用シリンダ(31)のセクタであって、前記乾燥用ワイヤ(32)が前記シリンダと接触するセクタ(b)の外側に配置されたセクタは、密封要素(34)によって覆われることを特徴とする乾燥装置。
  8. 請求の範囲第7項記載の乾燥装置おいて、前記密封要素(34)はブローボックスであることを特徴とする乾燥装置。
  9. 請求の範囲第1項ないし第8項のいずれかに記載の乾燥装置において、前記フード半分部分(35)の上面は、損紙の除去を容易にするため、滑らかに傾斜していることを特徴とする乾燥装置。
  10. 請求の範囲第1項ないし第9項のいずれかに記載の乾燥装置において、前記乾燥装置のインピンジメント乾燥および/またはスルー乾燥用シリンダ(31)の軸ジャーナルは、フレーム部品(37)に関連して据え付けられ、該フレーム部品(37)は、水平のフレーム(37a)を含み、その支持によって、前記フード半分部分(35)は、縦方向への移動用の動力装置(38)である液圧式または空圧式シリンダによって移動し、前記水平フレーム(37a)は、前記基部空間(KT)の床面(K2−K2)に対して支持され、該床面(K2−K2)と前記水平な梁(37a)との間には空間が残り、そこには損紙コンベア(41)が配置され、該損紙コンベアの下は、隔壁(42)で分離され、前記床面(K2−K2)の上に、乾燥用ガスのダクト用、および/または備えられ得る他の装置用の空間(KT0)が存在することを特徴とする乾燥装置。
  11. 底部に向かって開口した1つまたは複数のシングルワイヤドローのグループ(R1〜R8)を含み、該グループ内では、接触乾燥用シリンダ(20)が上列に配置され、逆転サクションシリンダ(21)またはロールが下列に配置され、それらのシリンダまたはロールは、真空手段に連結される抄紙機の乾燥部において、該乾燥部は、請求の範囲第1項ないし第10項いずれかに記載の、1つまたは複数の乾燥装置を含み、該装置は、ブローフードモジュール(M)を備え、該モジュールは、抄紙機室の下の空間(KT)内に配置され、前記シングルワイヤドローのグループ(R1〜R8)は、少なくとも部分的に抄紙機室の床面(K1−K1)よりも上に配置されることを特徴とする乾燥部。
  12. 請求の範囲第11項記載の乾燥部において、該乾燥部内の第1の乾燥機グループは、乾燥用ワイヤ装置(R1,12〜15)であり、該装置は、乾燥用ワイヤ(12)を含み、該ワイヤにより、紙ウェブ(W)はプレス部(10)から閉鎖ドローとして運ばれ、該装置(R1,12〜15)内には、ガイドロール(13,14)によって案内される乾燥用ワイヤ(12)の走程が配置され、該走程の上には、乾燥用ガス流および/または放熱を紙ウェブ(W)に対して非接触で適用する装置が配置されることを特徴とする乾燥部。
  13. 請求の範囲第11項または第12項記載の乾燥部において、請求の範囲第1項ないし第10項のいずれかに記載の乾燥装置(Rn)の乾燥用ワイヤ(32a)は、前記装置に先行するグループ(Rn-1)内の最後の逆転サクションシリンダ(21)の位置に配置された逆転サクションシリンダ(21a)を周回させられ、その後、ウェブ(W)は、前記乾燥用ワイヤ(32a)によって押し付けられながら、前記乾燥装置(Rn)の第1の接触乾燥用シリンダ(30a)を周回させられ、更に前記インピンジメント乾燥および/またはスルー乾燥用シリンダ(31)を越えて送られ、更に前記装置(Rn)の後方の乾燥用シリンダ(30)を越えて送られ、該乾燥用シリンダ(30)から、前記ウェブ(W)は、後続のシングルワイヤドローグループ(Rn+1)の乾燥用ワイヤ(22)上へ移送される(第2図)ことを特徴とする乾燥部。
  14. 請求の範囲第11項ないし第13項のいずれかに記載の乾燥部において、紙ウェブ(W)は、先行するシングルワイヤドローグループ(Rn-1)の乾燥用ワイヤ(22)に乗せられ、該乾燥用ワイヤ(22)が送られて前記接触乾燥用シリンダ(30)に一定のセクタ上で接触することによって、請求の範囲第1項ないし第10項のいずれかに記載の乾燥装置(Rn)の第1の接触乾燥用シリンダ(30)上へ送られる(第4図)ことを特徴とする乾燥部。
  15. 請求の範囲第11項ないし第14項のいずれかに記載の乾燥部において、請求の範囲第1項ないし第10項のいずれかに記載の乾燥装置(Rn)の後続のシングルワイヤドローグループ(Rn+1)の乾燥用ワイヤ(22)は、前記乾燥装置(Rn)内の後方の接触乾燥用シリンダ(30c)上の一定のセクタ上へ送られ、前記装置(Rn)の乾燥用ワイヤ(32c)は送られて、前記接触乾燥用シリンダ(30c)に接線的(S1)に接触させられ、または小さいセクタに接触させられる(第5図)ことを特徴とする乾燥部。
  16. 請求の範囲第11項ないし第15項のいずれかに記載の乾燥部において、請求の範囲第1項ないし第10項のいずれかに記載の乾燥装置(Rn)の乾燥用ワイヤ(32d)も送られて、先行および/または後続のシングルワイヤドローのグループ(Rn-1および/またはRn+1)の乾燥用ワイヤを構成し、前記ワイヤは、前記先行および/または後続のグループの、1つまたは複数の乾燥用シリンダ(20d)および逆転サクションシリンダ(21d)もしくはロールを越えて走行させられる(第6図)ことを特徴とする乾燥部。
  17. 請求の範囲第11項ないし第16項のいずれかに記載の乾燥部において、前記乾燥部は、核ブローフードモジュール(M1,M2,M3)が基部空間(KT)に配置された1つまたは複数の乾燥装置(Rn)と、該装置間のシングルワイヤドローのグループ(R2,R4,R6,R8)とで構成される(第7図)ことを特徴とする乾燥部。
  18. 請求の範囲第11項ないし第17項のいずれかに記載の乾燥部において、該乾燥部は、2つまたはそれ以上のブローフードモジュール(M)を含み、該モジュールは、前記基部空間(KT)内に配置され、前記モジュール(M)間にはシングルワイヤドローのグループ(R1)が配置され、前記乾燥部内の最後のグループは、シングルワイヤドローグループであることを特徴とする乾燥部。
  19. 請求の範囲第11項ないし第18項のいずれかに記載の乾燥部において、該乾燥部の第1の装置は、乾燥用ワイヤグループ(R1,12〜16)であり、該グループでは、乾燥用ガスの強力な吹き付けおよび/または電磁放熱が、ウェブ(W)の上面に対して非接触で適用され、前記第1の装置(R1)の後には、シングルワイヤ装置(R2)が続き、その後に第2のブローフード装置(R5,M2)が続き、該装置の後には、第3のシングルワイヤ装置と、更に第3のブローフード装置(R7,M3)とが続き、その後に1つないし3つのシングルワイヤ装置が続くことを特徴とする乾燥部。
  20. 請求の範囲第19項記載の乾燥部において、前記シングルワイヤ装置全体は、底部に向かって開口し、前記ブローフード装置は、底部に向かって開口し、損紙の除去は、重力によって、前記ブローフード装置(M)の下に配置された損紙コンベア上へ行うことができることを特徴とする乾燥部。
  21. 請求の範囲第11項ないし第20項のいずれかに記載の乾燥部において、該乾燥部は、多シリンダ乾燥機であり、請求の範囲第1項ないし第10項のいずれかに記載のモジュール(M)を設けた、1つまたは複数の乾燥装置は、前記多シリンダ乾燥機の床面の下の空間(KT)内に配置されることを特徴とする乾燥部。
  22. 請求の範囲第11項ないし第21項のいずれかに記載の乾燥部において、前記モジュール(M)のフレーム部品よりも下に、前記損紙コンベア(41)が取り付けられ、該コンベアの少なくとも一方の端部にパルパー(40b)が配置され、前記損紙コンベア(41)よりも下であって、該基部空間の床面(K2−K2)よりも上に、空間(KT0)があり、その中には、前記モジュール(M)の送風ダクト、および/または他の必要な装置を取り付け可能であることを特徴とする乾燥部。
  23. 請求の範囲第11項ないし第22項のいずれかに記載の乾燥部において、該乾燥部の全長にわたって、紙ウェブ(W)の乾燥は、その底面の側から行われる(第8図)ことを特徴とする乾燥部。
  24. 請求の範囲第11項ないし第22項のいずれかに記載の乾燥部において、乾燥の第1段階では、紙ウェブの乾燥は、乾燥用エネルギーを、該ウェブの上面側に通して該側から加えることによって行われ、該第1段階の後に、前記紙ウェブ(W)の乾燥は、前記乾燥エネルギーを、該ウェブの底面側からのみ加えることによって行われる(第1図および第7図)ことを特徴とする乾燥部。
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