JP3559677B2 - 面状採暖具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーペット本体の裏生地から床への熱損失を少なくし、採暖面の暖房効率を改善した電気カーペット等からなる面状採暖具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来に知られている一般的な電気カーペット等の面状採暖具を図6に示す。
【0003】
このものはフェルトよりなる裏生地12の上面にヒーター線13、温度センサー14を所定のパターンで配設し、その上面に同じくフェルトやカーペット地等よりなり、かつ裏生地12より厚さの薄い表生地15を乗せ、両者を熱プレスで圧着してカーペット本体16を形成するものである。
【0004】
また、他の例として図7に示すように、カーペット本体16の裏生地12に樹脂発泡体を使用し、その発泡体の床18と接する面に多数の凹部17を設けたものもある。(例えば実開平4−32409号公報、特開昭61−294786号公報等参照のこと)
さらに、他の例として特開平4−208318号公報に示すように、カーペット本体の裏生地の下面に凹凸を設け、さらにこの凹凸の表面にポリエステル繊維等よりなる不繊布を貼り合わせたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示すものにおいては、採暖面である表生地15側への熱伝達を良くし、床面側への断熱効果を向上させるためには、裏生地の厚さを厚くすれば良いが、この裏生地は伸縮性の少ないニードルパンチフェルトによって成形されているため、硬さがあり、クッション性や包装、収納時の折り畳み等の問題からその厚さには限界があった。
【0006】
また、図7に示すものは、裏生地12の凹部17と床面18との間に空間部が形成されているため、この空間部においてはある程度の断熱効果は発揮するものの、樹脂発泡体として使用されるウレタンフォームはクッション性がほとんど期待出来ない程度の弱いものであるため、採暖者が座った場合、しずみ込みやへたりが大きく、その部分での断熱効果や快適な採暖感は得られない欠点があるとともに、さらに樹脂発泡体はフェルトに比べて立体加工が複雑で価格が高いという欠点を有するものである。
【0007】
さらに、特開平4−208318号公報に示すものは、裏生地の下面にポリエステル等の不繊布を貼り付け、さらにそのあとに裏生地全体を細かく折り畳んで波形の凹凸を形成しているため、床面への断熱効果はある程度発揮するものの、裏生地側を二層にしたり、裏生地を細かく折り畳む等の作業が必要であり、また裏生地全体が波をうっているため採暖時に座りごこちが悪いという欠点がある。
【0008】
また、裏生地の床面側を凸部にし、空気層を多く設けると、床面との接触面積が少なくなり摩擦抵抗がへり、フローリング等の床面で滑り易いという欠点がある。一方、床面側に発泡樹脂を施したものは、床面での滑りはないがカーペット本体を部屋に敷くときに滑らないため、位置決めができないという問題もある。
【0009】
また、さらに床面側の裏生地が凹凸状になっていると、フローリング等の滑り易い床面では効果があるが、毛足の長いカーペット本体が床に敷いてある場合、凹凸の目の向きとカーペット本体の目の向きによっては徐々に移動してずれるという問題があった。
【0010】
本発明は、上記従来の電気カーペット等からなる面状採暖具における欠点を解決するためになされたもので、その目的とするところはカーペット本体の裏生地にフェルトを使用する面状採暖具において、床側への熱伝達が少なく、採暖効率がよく、さらに床面で滑りにくく、毛足の長いカーペット本体の上で使用されても移動やずれのない電気カーペット等からなる面状採暖具を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明においては、表生地とフェルトよりなる裏生地との間にヒーター線を介在して面状からなるカーペット本体を構成する面状採暖具において、前記裏生地の床面に接する面に樹脂層を表面に付着する凸部を設けたものとした。
【0012】
また、前記裏生地の床面に接する面に樹脂層を表面に付着する凸部の目の方向が一定となる裏生地を、凸部の目の方向が相反するように分割した裏生地を配設したものとした。
【0013】
また、前記裏生地の床面に接する面に樹脂層を表面に付着する凸部と凹部とを平板状に交互に設けたものとした。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は前述したごとく、ヒーター線からの熱は、主として裏生地への熱伝達によって床に伝わるが、カーペット本体の裏生地と床面との間には凸部による空気層が形成されているため、この空気層が断熱空間となり、床面への熱伝達が減少する。
【0015】
また、裏生地と床面との接触が凸部となるため裏生地から床面へ逃げる熱は少なくなる。この結果、表生地への熱伝達が向上し、表生地全面の温度分布が均一となり、採暖感が向上する。
【0016】
さらに、カーペット本体を敷くときは、凸部が床面と接触しているだけなので、部屋への位置決めはやりやすく、カーペット本体を使用しているときは凸部が倒れ、繊維についている樹脂層の床面との接触面積が増え、床面との摩擦力が増え、カーペット本体が滑りにくくなる。
【0017】
また、裏生地の凸部が倒れたり、起きたりすることで床面の状態によっては徐々にカーペット本体が移動し、ずれることがあつたが、前記樹脂層を表面に付着する凸部の目の方向が相反するように前記裏生地を分割して設けたことで、移動やずれがなくなる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を示す添付図面に従って説明する。
【0019】
図において、1は電気カーペット等からなる面状採暖具のカーペット本体であり、フェルトよりなる裏生地2と同じくフェルトよりなる表生地3及びこの裏生地2と表生地3との間に挾み込まれたヒーター部4とで構成されている。
【0020】
ヒーター部4は裏生地2の分割した裏生地2a・裏生地2bと表生地3との間に蛇行状に配設されたヒーター線5と、このヒーター線5に沿って配設された温度センサー6及びこの温度センサー6の信号に基づいてヒーター線5の温度を指定された温度に制御するコントローラ7とで構成されている。
【0021】
また、分割した裏生地2aと裏生地2bからなる裏生地2の平板状において、床面11と接する面に多数の凸部8を千鳥状、格子状等任意の配列で形成し、床面11との間に前記多数の凸部8に隣接する凹部9を交互に区分して設けてあり、凹部9で形成される空気層を設けている。
【0022】
この凸部8は、図3に示すように裏生地2の上面よりニードル10でパンチングすることによりフェルトそのものを床面11側に突出させている。
【0023】
いわゆる、裏生地2は平板状に凸部8と凹部9とを区分して交互に形成する構成とするか、あるいは平板状に凸部8を形成させる波形形状を構成し、裏生地2の上面には谷部を形成するとともに、下面には平坦部あるいは逆山部を形成した連続体を形づくる。
【0024】
この際、凸部8の数あるいは逆山部の高さ、配列はニードル10の長さや配列の仕方を適宜選定することによって最良の状態に形成することができる。
【0025】
ニードルパンチングで凸部8を突出した表面上にスプレーや含浸等の方法でゴム系やアクリル系の樹脂層21を設けてあり、樹脂層21は凸部8の繊維に付着している。
【0026】
また、ニードルパンチングで凸部8を形成した裏生地2は、ニードルパンチングの加工方向に対して、平行もしくは直角に複数に分割し、分割したそれぞれの裏生地2a・裏生地2bは相反して互い違いに目の向きを変えてカーペット本体1を形成している。
【0027】
次に、前記構成における作用を説明する。
【0028】
この実施例におけるカーペット本体1は床面11に敷いた場合、前記裏生地2の凸部8と床面11との間に空気層が形成される。
【0029】
この空気層において、ヒーター線5から床面11への熱の通過量はヒーター線5と裏生地2の間の熱伝達率、裏生地2の熱伝導率、空気層の厚さとその面積が影響するが、凹部9が断熱空間の役目をし、また凸部8と床11との接触面積が少ないことにより床面11への熱伝達は少なくなる。
【0030】
また、凸部8の表面の樹脂層21は、フローリングなどの床面上で摩擦が大きくなり滑りにくくなるが、採暖者がカーペツト本体1上に載っていないときは、床面11と接する部分は凸部8だけなので、接触面積が少なく摩擦力もそれほど大きくならず部屋に敷いて位置決めするときに簡単にできる。
【0031】
また、図5に示すようにカーペット本体1上に採暖者が座った場合には、(a)に示すように凸部8にクツシヨン効果があることからヒーター線5のストレスが減少する。
【0032】
また、凸部8が倒れたり、つぶれたりすると繊維層の床面11との接触面積が増加し、凸部8の繊維層に付着している樹脂層21と床面11とが密着することで床面11での滑りを防止する。
【0033】
また、凸部8はニードルパンチ加工にて形成されるため、加工方向に対して一定の方向に目の向きがあり、凸部8が倒れる方向はその目の方向になるため、床面11側も毛足が長くて毛足の目の方向が強いカーペツト本体1のような場合、凸部8がカーペツト本体1上の荷重の繰り返しにより倒れたり、起きたりを繰返すと目の方向に徐々に移動したり、ずれたりするが、裏生地2の分割した裏生地2a・裏生地2bは目の方向を変えて形成してあるため、凸部8の目の方向を打ち消し、一定の方向に移動することはなく、ほとんど移動、およびずれがない。
【0034】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、表生地とフェルトよりなる裏生地との間にヒーター線を介在して面状からなるカーペツト本体を構成する面状採暖具において、前記裏生地の床面に接する面に樹脂層を表面に付着する凸部を設けたものとし、または、前記樹脂層を表面に付着する凸部の目の方向が相反するように前記裏生地を分割して設けたものにしたので、凸部の繊維に付着した樹脂層により、床面での滑りは設置時は滑りやすく、使用時は滑りにくくなり、床面の状況によつて徐々に移動やずれが発生しない。
【0035】
また、床への熱伝達が少なくなる分消費電力も抑えることができ、かつ裏生地を薄くすることも可能である。
【0036】
また、裏生地と床面との間には凸部による空気層が形成され、床への熱伝達が少なくなり、表生地への熱伝達が良好となり、温度分布が均一となり、採暖感が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気カーペット等からなる面状採暖具の断面図である。
【図2】同ヒーター部の斜視図である。
【図3】同製造工程説明図である
【図4】同裏生地の拡大断面図である。
【図5】同じく本体に採暖者が座ったときの状態を示す図である。
【図6】従来の電気カーペット面状採暖具の断面図である。
【図7】従来の電気カーペット面状採暖具の要部断面図である。
【符号の説明】
1 カーペツト本体
2 裏生地
2a 裏生地
2b 裏生地
3 表生地
5 ヒーター線
8 凸部
9 凹部
11 床面
21 樹脂層

Claims (3)

  1. 表生地(3)とフェルトよりなる裏生地(2)との間にヒーター線(5)を介在して面状からなるカーペット本体(1)を構成する面状採暖具において、前記裏生地(2)の床面(11)に接する面に樹脂層(21)を表面に付着する凸部(8)を設けたことを特徴とする面状採暖具。
  2. 前記裏生地(2)の床面(11)に接する面に樹脂層(21)を表面に付着する凸部(8)の目の方向が一定となる裏生地(2)を、凸部(8)の目の方向が相反するように裏生地(2a)と裏生地(2b)とに配設したことを特徴とする請求項1記載の面状採暖具。
  3. 前記裏生地(2)の床面(11)に接する面に樹脂層(21)を表面に付着する凸部(8)と凹部(9)とを平板状に交互に設けたことを特徴とする請求項1記載の面状採暖具。
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