JP3559324B2 - 整水器 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、陰極板と陽極板を隔膜を介して対向させ配備した電解槽内部に水道水を通水し、電気分解によりアルカリ水および酸性水を分離して取り出す整水器に関するものである。
【０００２】
【従来技術】
電解槽を隔膜で仕切り、陰極と陽極に電流を流し、水道水からの水を通水させ、電気分解によって陰極側では陽イオンを多く含んだアルカリ水を生成し、飲用し、また陽極で陰イオンを多く含んだ酸性水を生成させ化粧用等に利用するための装置が提供されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置は、水道水の残留塩素やトリハロメタン等を除去するための浄化カートリッジが水道水給水口側に設置されているため、浄化カートリッジ以降の装置内部の配管や電解槽では、雑菌が繁殖しやすくなっている。
また、空気中に浮遊する雑菌がカルシウム添加部や吐水口に付着し、装置内部へ侵入し雑菌が増殖するなどの問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段よび作用】
本発明は、給水管から供給される水道水を陰極板と陽極板とが隔膜を介して対向配備された電解槽で電気分解してアルカリ性および酸性のイオン水を生成させてアルカリ性及び酸性の吐水管から吐出させる整水器において、給水管にカルシウム剤を収納した網構造のストレーナを内蔵するカルシウム添加部を配備し、アルカリ水の吐水管は、銅パイプによって形成するとともに、活性炭や中空糸等の濾過材料を収納した浄化部を配備し、電解槽に対して逆電解かけるための極性切替指令手段と、極性切替指令手段の指令に基いて極性を切り替える極性切替手段を配備し、電解槽の極性を切り替えて未だ残留塩素が含まれた状態の水道水を逆電解し、陰極板が配備された陰極室に塩素を含む酸性水を生成してアルカリ水の吐水管から吐出させ、陰極室、吐水管及び浄化部のアルカリ水の流通路を全体的に殺菌する構成とすることにより課題を解決した。 これにより、カルシウム剤をカルシウム添加部に収納する際に手で取り扱わないので手に付着した雑菌が給水管内に混入される心配がなく、給水管、電解槽、浄化部上流側のアルカリ水の吐水管の管路には残留塩素が含まれている水道水が流通しているので、雑菌の繁殖の心配がなく、アルカリ水の吐水管が銅パイプであるので、残留塩素が取り除かれたアルカリ水が流通する浄化部の下流側の吐水管の管路においても雑菌が繁殖する心配がなくなるそして、電解槽の極性を切り替えて残留塩素が含まれた状態の水道水を逆電解することによって陰極板が配備された陰極室に塩素を含む酸性水を生成できるので、特別に薬剤を添加したりしなくても、この塩素を含む酸性水によって陰極室、吐水管及び浄化部のアルカリ水が流通する流路を全体的に殺菌して雑菌の繁殖を防止できる。
【０００５】
【実施例】
次に本発明を図面に基づいて説明する。
図１は、本発明の内部の構成を示すものである。水道の蛇口と給水口１とは、ホースでつながれており、水道水が連続的に供給される構造となっている。
給水口１より給水された水道水は、２のカルシウム添加部により、電解効率をあげるためにカルシウムが添加される。
【０００６】
カルシウム添加部は、その内部に網構造のストレーナー２ａが内蔵される。ストレーナーには、グリセロリン酸カルシウム等のカルシウム剤を投入する。
このカルシウム添加部２により適量のカルシウムが水道水に添加される。
従来、カルシウム剤添加時には、利用者が素手でカルシウム剤を添加するため手に付着した雑菌や空気中の雑菌が混入する恐れがある。
しかしながら、本発明の場合、残留塩素を積極的に除去しないため塩素の殺菌効果により雑菌が混入した場合でも、安全な構造となっている。
【０００７】
カルシウムが添加された水は、電解槽３へ通水される。
電解槽は、外面に２枚の陽極ケースを陽極板に挟んで接合して形成される陽極室の外側を、陰極板を保持した２枚の陰極ケースで接合した陰極室で覆い、二重の密閉電極室構造として形成される。
また、この電解槽には、水道水の入水口４とアルカリ水と酸性水のそれぞれの出水口５ａ、５ｂが設けられている。
【０００８】
出水口５ａ、５ｂは、通常の使用では、５ａがアルカリ水出水口であり、５ｂが酸性水出水口であるが、逆電解をかけるとその極性が変わり、５ａが酸性水出水口、５ｂがアルカリ水出水口となる。
【０００９】
電解槽３により電気分解されたアルカリ水は、アルカリ水出水口５ａより浄化部６へ通水される。
電解槽３内部において塩素を除去しないため、電解槽内部に雑菌が混入した場合でも、雑菌の増殖を防止することが可能となっている。
【００１０】
また、逆電解をかけることにより、電解槽３の電極の極性が反転し、ここで生成された酸性水は、酸性水出水口５ａより浄化部６へ通水される。
通水された酸性水は、浄化部内部の雑菌や塩素に強い雑菌に対し酸の効果により殺菌を行う。
また、浄化部６だけでなく、吐水口８までのフレキシブルパイプ７等の配管内部を洗浄し、雑菌を死滅させることができる。
【００１１】
浄化部６の内部には、粒状活性炭や中空糸等の瀘過材料が収納されて、ここではじめてアルカリ水の残留塩素を除去する。
浄化部６を装置の最終工程に配置したことにより、それ以前の工程での雑菌の増殖が防止されている。
【００１２】
浄化部６により残留塩素や濁り等が濾過されたアルカリ水は、フレキシブルパイプ７を通過し、吐水口８より吐水され、飲用される。また、フレキシブルパイプ７を銅パイプによって形成したり、内部を銅または銅合金で被覆したパイプで形成したりすると、銅成分による雑菌の殺菌効果が期待できる。
【発明の効果】
以上のように構成することにより、生成したアルカリ水に雑菌が全く混入しないようにでき、利用者は安心してこのアルカリ水を飲用に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す内部構成図
【図２】本発明の一実施例を示す斜視外観図
【符号の説明】
１：給水口、２：カルシウム添加部、３：電解槽、４：水道水入水口、５ａ：アルカリ水出水口（酸性水出水口）、５ｂ：酸性水出水口（アルカリ水出水口）、６：浄化部、７：フレキシブルパイプ、８：吐水口、９：排水口、１０：操作部
【産業上の利用分野】
本発明は、陰極板と陽極板を隔膜を介して対向させ配備した電解槽内部に水道水を通水し、電気分解によりアルカリ水および酸性水を分離して取り出す整水器に関するものである。
【０００２】
【従来技術】
電解槽を隔膜で仕切り、陰極と陽極に電流を流し、水道水からの水を通水させ、電気分解によって陰極側では陽イオンを多く含んだアルカリ水を生成し、飲用し、また陽極で陰イオンを多く含んだ酸性水を生成させ化粧用等に利用するための装置が提供されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置は、水道水の残留塩素やトリハロメタン等を除去するための浄化カートリッジが水道水給水口側に設置されているため、浄化カートリッジ以降の装置内部の配管や電解槽では、雑菌が繁殖しやすくなっている。
また、空気中に浮遊する雑菌がカルシウム添加部や吐水口に付着し、装置内部へ侵入し雑菌が増殖するなどの問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段よび作用】
本発明は、給水管から供給される水道水を陰極板と陽極板とが隔膜を介して対向配備された電解槽で電気分解してアルカリ性および酸性のイオン水を生成させてアルカリ性及び酸性の吐水管から吐出させる整水器において、給水管にカルシウム剤を収納した網構造のストレーナを内蔵するカルシウム添加部を配備し、アルカリ水の吐水管は、銅パイプによって形成するとともに、活性炭や中空糸等の濾過材料を収納した浄化部を配備し、電解槽に対して逆電解かけるための極性切替指令手段と、極性切替指令手段の指令に基いて極性を切り替える極性切替手段を配備し、電解槽の極性を切り替えて未だ残留塩素が含まれた状態の水道水を逆電解し、陰極板が配備された陰極室に塩素を含む酸性水を生成してアルカリ水の吐水管から吐出させ、陰極室、吐水管及び浄化部のアルカリ水の流通路を全体的に殺菌する構成とすることにより課題を解決した。 これにより、カルシウム剤をカルシウム添加部に収納する際に手で取り扱わないので手に付着した雑菌が給水管内に混入される心配がなく、給水管、電解槽、浄化部上流側のアルカリ水の吐水管の管路には残留塩素が含まれている水道水が流通しているので、雑菌の繁殖の心配がなく、アルカリ水の吐水管が銅パイプであるので、残留塩素が取り除かれたアルカリ水が流通する浄化部の下流側の吐水管の管路においても雑菌が繁殖する心配がなくなるそして、電解槽の極性を切り替えて残留塩素が含まれた状態の水道水を逆電解することによって陰極板が配備された陰極室に塩素を含む酸性水を生成できるので、特別に薬剤を添加したりしなくても、この塩素を含む酸性水によって陰極室、吐水管及び浄化部のアルカリ水が流通する流路を全体的に殺菌して雑菌の繁殖を防止できる。
【０００５】
【実施例】
次に本発明を図面に基づいて説明する。
図１は、本発明の内部の構成を示すものである。水道の蛇口と給水口１とは、ホースでつながれており、水道水が連続的に供給される構造となっている。
給水口１より給水された水道水は、２のカルシウム添加部により、電解効率をあげるためにカルシウムが添加される。
【０００６】
カルシウム添加部は、その内部に網構造のストレーナー２ａが内蔵される。ストレーナーには、グリセロリン酸カルシウム等のカルシウム剤を投入する。
このカルシウム添加部２により適量のカルシウムが水道水に添加される。
従来、カルシウム剤添加時には、利用者が素手でカルシウム剤を添加するため手に付着した雑菌や空気中の雑菌が混入する恐れがある。
しかしながら、本発明の場合、残留塩素を積極的に除去しないため塩素の殺菌効果により雑菌が混入した場合でも、安全な構造となっている。
【０００７】
カルシウムが添加された水は、電解槽３へ通水される。
電解槽は、外面に２枚の陽極ケースを陽極板に挟んで接合して形成される陽極室の外側を、陰極板を保持した２枚の陰極ケースで接合した陰極室で覆い、二重の密閉電極室構造として形成される。
また、この電解槽には、水道水の入水口４とアルカリ水と酸性水のそれぞれの出水口５ａ、５ｂが設けられている。
【０００８】
出水口５ａ、５ｂは、通常の使用では、５ａがアルカリ水出水口であり、５ｂが酸性水出水口であるが、逆電解をかけるとその極性が変わり、５ａが酸性水出水口、５ｂがアルカリ水出水口となる。
【０００９】
電解槽３により電気分解されたアルカリ水は、アルカリ水出水口５ａより浄化部６へ通水される。
電解槽３内部において塩素を除去しないため、電解槽内部に雑菌が混入した場合でも、雑菌の増殖を防止することが可能となっている。
【００１０】
また、逆電解をかけることにより、電解槽３の電極の極性が反転し、ここで生成された酸性水は、酸性水出水口５ａより浄化部６へ通水される。
通水された酸性水は、浄化部内部の雑菌や塩素に強い雑菌に対し酸の効果により殺菌を行う。
また、浄化部６だけでなく、吐水口８までのフレキシブルパイプ７等の配管内部を洗浄し、雑菌を死滅させることができる。
【００１１】
浄化部６の内部には、粒状活性炭や中空糸等の瀘過材料が収納されて、ここではじめてアルカリ水の残留塩素を除去する。
浄化部６を装置の最終工程に配置したことにより、それ以前の工程での雑菌の増殖が防止されている。
【００１２】
浄化部６により残留塩素や濁り等が濾過されたアルカリ水は、フレキシブルパイプ７を通過し、吐水口８より吐水され、飲用される。また、フレキシブルパイプ７を銅パイプによって形成したり、内部を銅または銅合金で被覆したパイプで形成したりすると、銅成分による雑菌の殺菌効果が期待できる。
【発明の効果】
以上のように構成することにより、生成したアルカリ水に雑菌が全く混入しないようにでき、利用者は安心してこのアルカリ水を飲用に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す内部構成図
【図２】本発明の一実施例を示す斜視外観図
【符号の説明】
１：給水口、２：カルシウム添加部、３：電解槽、４：水道水入水口、５ａ：アルカリ水出水口（酸性水出水口）、５ｂ：酸性水出水口（アルカリ水出水口）、６：浄化部、７：フレキシブルパイプ、８：吐水口、９：排水口、１０：操作部
Claims (1)
- 給水管から供給される水道水を陰極板と陽極板とが隔膜を介して対向配備された電解槽で電気分解してアルカリ性および酸性のイオン水を生成させてアルカリ性及び酸性の吐水管から吐出させる整水器において、給水管にカルシウム剤を収納した網構造のストレーナを内蔵するカルシウム添加部を配備し、アルカリ水の吐水管は、銅パイプによって形成するとともに、活性炭や中空糸等の濾過材料を収納した浄化部を配備し、電解槽に対して逆電解かけるための極性切替指令手段と、極性切替指令手段の指令に基いて極性を切り替える極性切替手段を配備し、電解槽の極性を切り替えて未だ残留塩素が含まれた状態の水道水を逆電解し、陰極板が配備された陰極室に塩素を含む酸性水を生成してアルカリ水の吐水管から吐出させ、陰極室、吐水管及び浄化部のアルカリ水の流通路を全体的に殺菌することを特徴とする整水器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30281794A JP3559324B2 (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | 整水器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30281794A JP3559324B2 (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | 整水器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08132049A JPH08132049A (ja) | 1996-05-28 |
| JP3559324B2 true JP3559324B2 (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=17913460
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30281794A Expired - Fee Related JP3559324B2 (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | 整水器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3559324B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4965862B2 (ja) * | 2006-01-23 | 2012-07-04 | パナソニック株式会社 | アルカリイオン整水器 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59150590A (ja) * | 1983-02-16 | 1984-08-28 | Advance Res & Dev Co Ltd | 浄水器及び水殺菌装置 |
| JPS61101296A (ja) * | 1984-10-20 | 1986-05-20 | Tatsuo Okazaki | 殺菌性アルカリ飲料水の製造方法 |
| JP2560558Y2 (ja) * | 1991-11-26 | 1998-01-26 | 九州日立マクセル株式会社 | 抗菌処理可能な電気分解整水器 |
| JP2696292B2 (ja) * | 1992-07-10 | 1998-01-14 | 赤井電機株式会社 | イオン整水装置 |
| JPH06134489A (ja) * | 1992-10-21 | 1994-05-17 | Takenaka Komuten Co Ltd | 良質上水供給装置 |
| JP2972054B2 (ja) * | 1993-06-07 | 1999-11-08 | シャープ株式会社 | イオン水生成器 |
| JPH07227597A (ja) * | 1994-02-18 | 1995-08-29 | Sanyo Electric Co Ltd | イオン水生成装置 |
-
1994
- 1994-11-11 JP JP30281794A patent/JP3559324B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08132049A (ja) | 1996-05-28 |
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