JP3558247B2 - 日焼け止め化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は日焼け止め化粧料に関する。さらに詳しくは、紫外線吸収剤含有量が少なくても高い紫外線吸収効果を与えることが出来る皮膚安全性に優れかつ優れた耐水性を有する日焼け止め化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
肌を褐色や小麦色に日焼けさせることは健康美の表現としてあるいはファッションとしての意識がある若年層を中心に積極的に日焼けをしたいと考えている人が多く、彼等は強烈な太陽光線下に肌を晒している。
【0003】
一方、近年、紫外線から肌を保護する意識が高まり、化粧料中に、ひぶくれ、紅斑等の原因となる紫外線を吸収する紫外線吸収剤を配合した日焼け止め化粧料が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、紫外線に過敏な人や長い間太陽光線に肌を晒したことがない人はもちろんのこと健常人が真夏の強烈な太陽光線で適度な日焼けを楽しむには、化粧料中に紫外線吸収剤を多量に配合しなければならない。
【0005】
ところが、紫外線吸収剤の多くは皮膚刺激性を有するのでその紫外線吸収効果とうらはらに紫外線吸収剤を多量に配合した製品を繰り返し塗布すると皮膚に炎症を起こしたり色素沈着を起こしてしまう問題点があった。
【0006】
従って、日焼け止め化粧料に紫外線吸収効果の増大を期待して紫外線吸収剤を多量に配合することは紫外線によるひぶくれや紅斑防止に対しては効果が有るものの好ましいことではない。
【0007】
さらに、従来の日焼け止め化粧料は、耐水性が十分でなく海水浴や水泳などで水中に入った場合や多量に汗をかいた場合等に流れ落ちやすいため、何度も塗布する必要性があり、再塗布を忘れたときなど思わぬ炎症の原因となる問題点があた。
【0008】
また、プールにおいて使用すると、日焼け止め化粧料の基剤である油分が流出するために水汚染の一因となる問題点も有していた。
【0009】
本発明者は、従来の日焼け止め化粧料の上述の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤を配合した日焼け止め化粧料に、有機溶媒に重合体が分散された非水系ポリマーディスパージョンを配合すると紫外線吸収効果が著しく増大し更に耐水性が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
本発明は、紫外線吸収剤含有量が少なくても紫外線吸収効果が高く、したがって皮膚安全性に優れ、かつ優れた耐水性を有する日焼け止め化粧料を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、重合体が溶解しない有機溶媒を媒体とし、これに重合体(ポリマー)が分散された樹脂液である非水系ポリマーディスパージョン5〜50重量%と、紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤0.05〜30重量%とを含有することを特徴とする日焼け止め化粧料を提供するものである。
【0012】
また、本発明は、上記有機溶媒が下記一般式「化3」または「化4」で表される1種又は2種以上の揮発性シリコーンであることを特徴とする請求項1記載の日焼け止め化粧料を提供するものである。
【化3】
Figure 0003558247
(式中、mは0〜5の整数を表す。)
【化4】
Figure 0003558247
(式中、nは3〜7の整数を表す。)
【0013】
さらに、本発明は、上記重合体が、アクリル酸エステル若しくはメタクリル酸エステル若しくはビニル基含有シリコーン若しくはビニリデン基含有シリコーンの重合体、又は、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニル基含有シリコーン及びビニリデン基含有シリコーンからなる群から選ばれる2種または3種以上の共重合体、または、アクリル酸エステル単位若しくはメタクリル酸エステル単位若しくはビニル基含有シリコーン単位若しくはビニリデン基含有シリコーン単位を有する共重合体であることを特徴とする上記の日焼け止め化粧料を提供するものである。
【0014】
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明にいう非水系ポリマーディスパージョンとは、重合体が溶解しない有機溶媒を媒体とし、これに重合体(ポリマー)が分散された樹脂液を意味するが、これは、通常、有機溶媒中にて重合性モノマーを重合することにより製造することができる。ここで言う重合性モノマーは任意のものが使用できるが、特に、ラジカル重合性モノマーが好ましく、これを有機溶媒中にて、ラジカル開始剤を用いて、ラジカル重合することにより製造することができる。アニオン重合、カチオン重合、ラジカル重合等の任意の方法で重合された重合体を有機溶媒に安定分散させて製造することも可能であるが、上記の重合方法で製造したものが分散安定性の面で好ましい。非水系ポリマーディスパージョンにおける重合体と有機溶媒との組成比は任意であるが、好ましくは、(重合体):(有機溶媒)=1:25〜6:1の範囲であり、さらに好ましくは、1:7〜2:1の範囲である。
【0015】
非水系ポリマーディスパージョンに含有される重合体は、その種類は問わず、例えば、ラジカル重合性モノマーであるアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリ酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル等のアクリル酸アルキルやメタクリル酸アルキル、スチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の脂肪酸ビニル、フルオロ炭素数1〜10のパーフルオロアルキルアクリレート、パーフルオロアルキルメタクリレート、また、下記に例示する「化5」〜「化10」の様なラジカル重合性基を分子内に有するシリコーン等を重合した重合体を挙げることが出来る。また、重合体はホモポリマーであってもコポリマーであってもよい。
【化5】
Figure 0003558247
【化6】
Figure 0003558247
【化7】
Figure 0003558247
【化8】
Figure 0003558247
【化9】
Figure 0003558247
【化10】
Figure 0003558247
【0016】
好ましい重合体は、アクリル酸エステル若しくはメタクリル酸エステル若しくはビニル基含有シリコーン若しくはビニリデン基含有シリコーンの重合体、又は、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニル基含有シリコーン、ビニリデン基含有シリコーンの任意の2種以上の組合せからなる共重合体、又は、アクリル酸エステル若しくはメタクリル酸エステル若しくはビニル基含有シリコーン若しくはビニリデン基含有シリコーンと他のモノマーとを共重合して得られるアクリル酸エステル単位若しくはメタクリル酸エステル単位若しくはビニル基含有シリコーン単位若しくはビニリデン基含有シリコーン単位を有する共重合体である。
【0017】
非水系ポリマーディスパージョンにおいて用いる有機媒体とは、重合体を溶解しないものであり、例えば、下記一般式「化11」及び「化12」で示される揮発性シリコーン、ミネラルスピリット、炭素数12〜20の飽和イソパラフィン等の脂肪族炭化水素油、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール等を挙げることが出来が、好ましくは、下記一般式「化11」及び「化12」で示される揮発性シリコーンである。
【化11】
Figure 0003558247
(式中、mは0〜5の整数を表す。)
【化12】
Figure 0003558247
(式中、nは3〜7の整数を表す。)
【0018】
本発明の日焼け止め化粧料への非水系ポリマーディスパーションの配合量は化粧料の形態によって異なるが、通常、0.1〜70重量%の範囲で配合可能であるが、紫外線吸収効果の向上をはかるためには、好ましくは5〜50重量%、より好ましくは10〜40重量%である。
【0019】
本発明において用いられる紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤としては従来公知の紫外線吸収剤および/または紫外線酸散剤を全て有効に用いることが出来る。代表的な紫外線吸収剤を以下に列記する。安息香酸系のものとして、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、グリセリルPABA、エチルジヒドロキシプロピルPABA、N−エトキシレートPABAエチルエステル、N−ジメチルPABAエチルエステル、N−ジメチルPABAブチルエステル、N−ジメチルPABAアミルエステル、オクチルジメチルPABA、アントラニリック酸系のものとして、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレ−ト、サリチル酸系のものとして、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート、桂皮酸系のものとしてオクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキシルジパラメトキシシンナメート、トリメトキシケイヒ酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、ベンゾフェノン系のものとして、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジヒドロキシベンンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニルベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4〔(2−グルコキシ−2−メチル)エトキシ〕ベンゾフェノン、その他のものとして、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ニルボニリデン)−3−ペンタン−2−オン、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチル−ヘキシルオキシ)−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。
【0020】
また、代表的な紫外線散乱剤としては、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛、酸化鉄、微粒子酸化鉄等が挙げられる。
【0021】
本発明においては、上記の紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤の1種または2種以上を配合することが出来る。2種以上の組み合わせ及び配合量は求める紫外線吸収効果に応じて決定される。配合量は、紫外線防止効果及び皮膚安全性効果を考慮すると、通常、日焼け止め化粧料全量に対して0.05〜30重量%、好ましくは、2〜20重量%である。しかしながら、本発明の日焼け止め化粧料は紫外線防止効果が増大するため、紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤の配合量を少なくして皮膚安全性を高めることが可能である。
【0022】
本発明の日焼け止め化粧料には上記の必須構成成分の他に、通常、化粧料に配合される成分、例えば、スクワラン、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、セレシン、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、バチルアルコール、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサノエート、トリオクタン酸グリセリド、2−オクチルドデシルオレート、イソプロピルミリステート、ミリスチルミリステート、トリイソステアリン酸グリセリド、トリオレイン酸グリセリド、トリヤシ油脂肪酸グリセリド、オリーブ油、アボガド油、ホホバ油、ヒマワリ油、サフラワー油、椿油、シア脂、マカデミアナッツ油、ミンク油、ラノリン、ヒマシ油、モクロウ、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロカーボン等の各種炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル類、油脂、ロウ類、シリコーン、フッ素油等の油分;エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ヘキサメチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、キチン、キトサン等の保湿剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、増粘剤、消炎剤、およびビタミン、ホルモン、美白剤等の薬剤、香料、金属粉末顔料、無機顔料、有機粉末、有機顔料、クロロフィル、β−カロチン等の天然色素等を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することは可能である。
【0023】
本発明の日焼け止め化粧料の剤形は限定されず任意の剤形をとることができ、例えば、精製水および水溶性成分および適切な界面活性剤を配合して、乳液、クリーム等の油中水型あるいは水中油型の乳化組成物とすることが可能である。なお、本発明において日焼け止め化粧料とは、紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤を含み日焼け防止効果を有し皮膚に使用される化粧料を意味する。
【0024】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。配合量は全て重量%である。
【0025】
実施例で用いた非水系ポリマーディスパーションの製造例を示す。
「製造例1:非水系ポリマーディスパーション」
メタクリル酸メチル15%、アクリル酸エチル25%、重合開始剤0.1%、分散安定剤としてジメチルポリシロキサングラフト重合体(分子量約15万)5%を有機媒体としてのデカメチルシクロペンタシロキサン54.9%に添加し、120℃で10時間撹拌して重合を行った。ついで、減圧により脱モノマー処理を行った後、25℃まで冷却して外観が乳白色で分散重合物の平均粒子径が1μmの非水系ポリマーディスパーションを得た。
【0026】
「製造例2:非水系ポリマーディスパーション」
メタクリル酸メチル15%、アクリル酸エチル20%、「化13」のメタクリル酸シリコーンエステル10%、重合開始剤0.1%、分散安定剤としてのジメチルポリシロキサンングラフト共重合体(分子量約10万)5%を有機媒体としてのデカメチルシクロペンタシロキサン49.9%に添加し、120℃で10時間撹拌して重合を行った。次いで減圧により脱モノマーを行った後、25℃まで冷却して外観が乳白色で重合物の平均粒子径が0.6μmの非水系ポリマーディスパーションを得た。
【化13】
Figure 0003558247
【0027】
「実施例1 サンスクリーンオイル」
Figure 0003558247
(製法)
80℃で5を4に溶解して冷却したものに、1〜3、6を撹拌溶解した溶液を混合し容器に充填してサンスクリーンオイルを得た。
【0028】
「比較例1 サンスクリーンオイル」
実施例1の3をジメチルポリシロキサン(10cSt/25℃)に置き換えたほかは、実施例1と同様にしてサンスクリーンオイルを得た。
【0029】
「実施例2 日焼け止め油性ファンデーション」
Figure 0003558247
(製法)
4〜8および10を70〜80℃で撹拌溶解した後、1〜3を加えて分散する。脱気後9を加えて所定の容器に充填して油性ファンデーションを得た。
【0030】
「比較例2 油性ファンデーション」
実施例2の7および8を流動パラフィンに置き換えた他は実施例2と同様にして油性ファンデーションを得た。
【0031】
Figure 0003558247
(製法)
1〜5および9、10、12、13を70℃で撹拌溶解し、これに8を分散する。これにあらかじめ70℃で溶解した6、7、11を添加し、乳化分散後冷却して目的の乳液を得た。
【0032】
「比較例3 日焼け止め乳液」
実施例3の2をジメチルポリシロキサン(100cSt/25℃)に置き換えた他は、実施例3と同様にして日焼け止め乳液を得た。
【0033】
「日焼け防止効果」
上記の実施例1〜3および比較例1〜3で得られた化粧料を動物を用いたSPF測定法にて日焼け防止効果を評価した。すなわち、背部毛を脱毛クリームにて除去したモルモットに試料を2μl/cmになるように塗布する。15分後に東芝FL−SEランプ12灯で紫外線を照射した。照射後24時間経過した時点で試料塗布部および無塗布部の紅斑を観察し、かすかな紅斑を起こすのに要した最少の紫外線量を求める。求めた最少紫外線から下式「数1」に従いSPF(Sun Protection Factor) を計算する。
【数1】
Figure 0003558247
結果を「表1」に示す。
【0034】
【表1】
─────────────────
化粧料 SPF
─────────────────
実施例1 8.1
比較例1 4.1
実施例2 19.6
比較例2 10.2
実施例3 27.3
比較例3 12.4
─────────────────
「表1」の結果より、非水系ポリマーディスパーションを配合した実施例は比較例と比較して、非常に紫外線防止効果が増大することが分かる。
【0035】
「耐水性」
実施例1および3、比較例1および3の化粧料の耐水性の評価として、腕に化粧料を塗布した直後と、一定流水で水洗した後での紫外線吸収剤量をエタノールによる抽出で定量し、「紫外線吸収剤の残存率(%)=(水洗後の皮膚上の紫外線吸収剤量)÷(水洗前の皮膚上の紫外線吸収剤量)×100」で表した。結果を「表2」に示した。
【0036】
【表2】
──────────────────
化粧料 紫外線吸収剤の残存量
──────────────────
実施例1 95%
比較例1 20%
実施例3 70%
比較例3 40%
──────────────────
「表2」の結果より実施例は比較例と比較して、耐水性が優れていることがわかる。
【0037】
「実施例4 日焼け防止用化粧下地」
Figure 0003558247
(製法)
1〜6および10、12、13を70℃で撹拌溶解し、これにあらかじめ70℃で溶解した 7、8、12を添加し、乳化分散冷却して目的の化粧下地を得た。本化粧下地は日焼け防止効果が高く、使用感触にも優れるものであった。
【0038】
「実施例5 日焼け防止用液状頬紅」
Figure 0003558247
(製法)
1〜6および11〜13を70〜80℃で混合溶解する。別に7〜10を混合粉砕する。両者を撹拌混合し脱気後14を加えて液状頬紅を得た。本液状頬紅は日焼け防止効果に優れ、使用感触も良く、耐水性にも優れるものであった。
【0039】
「実施例6 サンスクリーンエアゾール」
Figure 0003558247
(製法)
1〜5を70℃にて撹拌溶解し、エアゾール缶に充填後、バルブをクリンプし6を充填した。本サンスクリーンエアゾールは日焼け防止効果に優れるものであった。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば紫外線防止効果が増大されるので少量の紫外線吸収剤または紫外線散乱剤で所期の紫外線防止効果を達成でき皮膚刺激を低下させ皮膚安全性に優れた日焼け止め化粧料を提供することができる。
【0041】
さらに、優れた耐水性を有する日焼け止め化粧料が得られるので何度も塗布する必要がなくなると同時にプールの水質汚染も防止することが可能である。

Claims (3)

  1. 重合体が溶解しない有機溶媒を媒体とし、これに重合体(ポリマー)が分散された樹脂液である非水系ポリマーディスパージョン5〜50重量%と、紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤0.05〜30重量%とを含有することを特徴とする日焼け止め化粧料。
  2. 前記有機溶媒が下記一般式「化1」または「化2」で表される1種又は2種以上の揮発性シリコーンであることを特徴とする請求項1記載の日焼け止め化粧料。
    Figure 0003558247
    (式中、mは0〜5の整数を表す。)
    Figure 0003558247
    (式中、nは3〜7の整数を表す。)
  3. 前記重合体が、アクリル酸エステル若しくはメタクリル酸エステル若しくはビニル基含有シリコーン若しくはビニリデン基含有シリコーンの重合体、又は、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニル基含有シリコーン及びビニリデン基含有シリコーンからなる群から選ばれる2種または3種以上の共重合体、または、アクリル酸エステル単位若しくはメタクリル酸エステル単位若しくはビニル基含有シリコーン単位若しくはビニリデン基含有シリコーン単位を有する共重合体であることを特徴とする請求項1または2記載の日焼け止め化粧料。
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