JP3555304B2 - 電子装置 - Google Patents

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  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子部品を実装して構成されるマイクロ波デバイス等の電子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図19及び図20は、従来のこの種の電子装置の構造を示す断面図である。これらの図はマイクロ波装置の場合を示している。同図において、1aはマイクロ波デバイスを収納するアルミ等のケース(一部分)、1bはマイクロ波デバイス等を取りつけるためのアルミ等の基部(ケース)、2はこのケース1aに実装されたマイクロ波デバイス、3a,3bはケース1aの表面に実装されたマイクロ波線路基板、3c,3dはケース1bの表面に実装されたマイクロ波線路基板、4a,4bはマイクロ波デバイス2に接続されたマイクロ波線路基板3c,3dとケース1a上に実装されたマイクロ波線路基板3a,3bとをそれぞれ接続する金ワイヤー、5はマイクロ波デバイス2をケース1aと物理的及び電気的に接合する導電性接着剤(ハンダ、ハンダペースト等を含む)である。
なお、ケース1b、マイクロ波デバイス2、マイクロ波線路基板3c、3dから構成されるものをマイクロ波デバイスということもあり、以下の説明において両者を適宜使用する。
【0003】
次に動作について説明する。入力側のマイクロ波線路基板3aを通ったマイクロ波信号は、金ワイヤー4a、マイクロ波線路基板3cを介してマイクロ波デバイス2に入力される。マイクロ波デバイス2は、増幅機能、スイッチ機能、周波数変換機能、フィルタ機能等の処理機能を有する。所望の処理がなし遂げられた後、マイクロ波デバイス2からの出力信号が、マイクロ波線路基板3d、金ワイヤー4bを介して出力側のマイクロ波線路基板4bに出力される。
【0004】
通常、マイクロ波デバイス2はキャリアまたはパッケージに実装されている。これらキャリアまたはパッケージは直方体の金属ベース1bを有し、その下面とケース1aとが導電性接着剤5で接着されている。一方、ケース1aの側面とケース1bの側面との間には導電性接着剤5はない。したがって、マイクロ波信号の伝搬にしたがってマイクロ波線路基板3aと3cとの間、あるいはマイクロ波線路基板3bと3dとの間を流れる接地電流は、ケース1bの底面の導電性接着剤5を通って流れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロ波装置は、以上のように構成されているので、接地電流が流れるルート(マイクロ波線路基板3aの下部のケース1aの部分、導電性接着剤5、マイクロ波線路基板3cの下部のケース1bの部分、マイクロ波デバイス2)が非常に長く、マイクロ波デバイス2とマイクロ波線路基板3aとの間に間隔があくことになる。そのため、周波数が高くなると金ワイヤー4a,4bの接続部分の両端で接地電位が変動し、特性が悪くなるという問題があった。
【0006】
また、従来のマイクロ波装置において、ケース1bを取りつけるためにケース1aに設けられた嵌合部の側面に導電性接着剤5を塗布しようとすると、次のような問題があった。図19のC部あるいはD部を拡大した図を図21に示すが、マイクロ波線路基板3a,3c間の隙間は0.1mm程度と非常に狭い。嵌合部の側面に導電性接着剤5を塗布した場合、ケース1bを取りつけるさいに導電性接着剤5がはみ出し、図21(b)のように導電性接着剤5が表面に現われることがある。この状態では、マイクロ波線路基板3a,3cとがショートするおそれがある。一方、後の工程でこの隙間に導電性の物質を充填するのは困難であり、仮に充填できたとしても信頼性、性能の安定面で問題があった。
【0007】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、電子部品とこれを保持する保持部との間を流れる接地電流の経路を短くし、周波数が高くなっても性能が劣化することが少ない電子装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、回路素子、この回路素子に接続された基板及び上記回路素子と上記基板とが取りつけられた基部からなる電子部品と、上記電子部品の基板に接続される配線基板及び上記配線基板が取りつけられた基部からなる保持部と、上記電子部品の基部と上記保持部の基部とを物理的及び電気的に接合する導電性接着材とを備えた電子装置において、
上記電子部品の基部の面のうち電流が流れる面を傾斜させて形成するとともに、上記電子部品の基部に嵌合するように上記保持部の基部の面を傾斜させて形成し、この嵌合部の向かい合う傾斜面の間に上記導電性接着材を設けたものである。
【0009】
請求項2に係る発明は、第1の回路素子、この第1の回路素子に接続された第1の基板及び上記第1の回路素子と上記第1の基板とが取りつけられた第1の基部からなる第1の電子部品と、第2の回路素子、この第2の回路素子に接続された第2の基板及び上記第2の回路素子と上記第2の基板とが取りつけられた第2の基部からなる第2の電子部品と、上記第1の電子部品の基部と上記第2の電子部品の基部とを物理的及び電気的に接合する導電性接着剤とを備えた電子装置において、
上記第1の電子部品の基部の面のうち電流が流れる面を傾斜させて形成するとともに、上記第1の電子部品の基部に嵌合するように上記第2の電子部品の基部の面を傾斜させて形成し、この嵌合部の向かい合う傾斜面の間に上記導電性接着材を設けたものである。
【0010】
請求項3に係る発明は、さらに、物理的及び電気的に接合される基部の間に、上記導電性接着材の一部を収納する空間部を設けたものである。
【0011】
請求項4に係る発明は、さらに、物理的及び電気的に接合される基部のうちの一方の基部の面の傾斜を、他方の基部の面の傾斜と異ならせたものである。
【0012】
請求項5に係る発明は、上記電子部品の基部に放熱用の接合部材を備え、上記回路素子が発熱部分をもつときに、上記放熱用の接合部材の一端を上記発熱部分に熱的に接続するとともに、他端を上記保持部に熱的に接続したものである。
【0013】
請求項6に係る発明は、上記電子部品と上記保持部との間の空間が密閉されたときに、この空間と外部とを接続する貫通穴を備えたものである。
【0014】
請求項7に係る発明は、上記電子部品と上記保持部とを圧着する機械的接合部品を設けたものである。
請求項8に係る発明は、上記導電性接着材のはみ出しを吸収するはい上がり吸収部を設けたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の一実施の形態を図について説明する。図1は、この実施の形態1の電子装置の構造を示す断面図である。この図はマイクロ波装置の場合を示している。同図において、1aはマイクロ波デバイスを収納するケース(一部分)、1bはマイクロ波デバイス等を取りつけるための基部(ケース)、2はこのケース1aに実装されたマイクロ波デバイス、3a,3bはケース1aの表面に実装されたマイクロ波線路基板、3c,3dはケース1bの表面に実装されたマイクロ波線路基板、4a,4bはマイクロ波デバイス2に接続されたマイクロ波線路基板3c,3dとケース1a上に実装されたマイクロ波線路基板3a,3bとをそれぞれ接続する金ワイヤー、5はマイクロ波デバイス2をケース1aと物理的及び電気的に接合する導電性接着剤(ハンダ、ハンダペースト等を含む)である。ケース1は一般的にアルミあるいはアルミ合金等が用いられる。また、銅−タングステン合金あるいは鉄−コバルト−ニッケル合金が用いられることがある。
なお、ケース1b、マイクロ波デバイス2、マイクロ波線路基板3c、3dから構成されるものをマイクロ波デバイスということもあり、以下の説明において両者を適宜使用する。
【0016】
マイクロ波デバイス2のベース部分(ケース1b)の側面はテーパー状に加工されている。ケース1aは、マイクロ波デバイス2の形状に合わせてテーパー状に加工され、ケース1aとケース1bとは嵌合するようになっている。そして、導電性接着剤5は、マイクロ波デバイス2のケース1bの底面ではなく、テーパー部分に塗布され、この部分で両者を物理的及び電気的に接合する。また、ケース1aとケース1bとは完全に密着するのではなく、ケース1bの底面とケース1aとの間に空間部6が形成される。
【0017】
次に動作について説明する。入力側のマイクロ波線路基板3aを通ったマイクロ波信号は、金ワイヤー4a、マイクロ波線路基板3cを介してマイクロ波デバイス2に入力される。マイクロ波デバイス2は、増幅機能、スイッチ機能、周波数変換機能、フィルタ機能等の処理機能を有する。所望の処理がなし遂げられた後、マイクロ波デバイス2からの出力信号が、マイクロ波線路基板3d、金ワイヤー4bを介して出力側のマイクロ波線路基板4bに出力される。
【0018】
図1において、キャリアまたはパッケージの金属ベース1bの側面(テーパー部)とケース1aの側面(テーパー部)とが導電性接着剤5で接着されている。したがって、マイクロ波信号の伝搬にしたがってマイクロ波線路基板3aと3cとの間、あるいはマイクロ波線路基板3bと3dとの間を流れる接地電流は、ケース1bの側面の導電性接着剤5を通って流れる。つまりそのルートは、マイクロ波線路基板3aの下部のケース1aの部分、金ワイヤー4aの下部の導電性接着剤5、マイクロ波線路基板3cの下部のケース1bの部分、マイクロ波デバイス2であり、非常に短くなる。そのため、周波数が高くなっても金ワイヤー4a,4bの接続部分の両端で接地電位が変動せず、特性が悪くなることはない。
【0019】
なお、ケース1a,1bのテーパー部に導電性接着剤5を塗布できるのは、従来のように側面が垂直ではなく、特別な手段を用いることなく上部から容易に塗布できるからである。また、導電性接着剤5は多少の粘性を有するため、傾斜部に塗布した場合でも流れてなくなってしまうことがないからである。
【0020】
また、導電性接着剤5がはみ出してマイクロ波線路基板同士をショートしないのは、接着剤のはみ出した部分を収納する空間部6を備えているからである。つまり、マイクロ波デバイス2を取りつけるためにケース1bが導電性接着剤5に押しつけられたときに、接着剤は流動抵抗の少ない方向、すなわち空間部6に向かって流れ、マイクロ波線路基板3の方向には流れない。このように、空間部6が接着剤のたまりとして機能する。
【0021】
なお、ケース1a,1bにテーパー部を設けるようにすれば、図1のようにマイクロ波線路基板3aと3c(3bと3d)が同一平面状にない状態(たとえば図2あるいは図3の状態)であっても接地電流の経路は最短になる。このことはケース1bの寸法精度に余裕が生じることを意味し、生産工程上の柔軟性が増加する。また、テーパー部の形状さえあっていれば、嵌合部の寸法が多少異なっていたとしてもケース1a,1b間の隙間を一定とすることができる。したがって、ケース1aと1bとはしっかりと固着し、安定するという効果もある。また、空間部6を備えるから、接着剤をテーパー部に塗布する際に、マイクロ波線路基板3にはみ出さないようにすればよく、底面方向についてはみ出しを気にすることはない。この点からも生産工程上の柔軟性が増加する。
【0022】
なお、図1の構造において、ケース1bの先端が尖っているが、これに限らず末広がりの形状でもよく、同様の作用・効果を奏する。要はケース1bがテーパー状の側面を備え、これにケース1aの側面が嵌合すればよい。
なお、図1の構造において、側面を全体的にテーパー状にしているが、少なくともマイクロ波の伝送部分だけがお互いにテーパー状になっていれば良く、他の部分はテーパーに干渉しなければ形状及びテーパーの角度、テーパー部分の長さを問わない。
【0023】
以上のように、この実施の形態1によれば、マイクロ波デバイス2のケース1bの側面をテーパー状に加工するとともに、ケース1aの側面もケース1bの形状に合わせてテーパー加工して、ケース1bの底面ではなく、テーパー部分を導電性接着剤で接着した。このことにより、接地電流の経路を最短にできて、周波数が高くなっても、接続部分の特性劣化を防げる。
【0024】
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、接着剤のはみ出し部分を収納する空間部を下部にのみ設けたが、万一、マイクロ波線路基板部分において接着剤のはみ出しが生じた場合に、これを収納する電導性接着剤のはい上り吸収部分を設けてもよい。
【0025】
図4は、この実施の形態2の電子装置の構造を示す断面図である。マイクロ波線路基板3a,3cとの間(A部)及びマイクロ波線路基板3b,3dとの間(B部)にそれぞれ空間を設けている点で、図1の電子装置の構造と異なる。図4のA部の拡大図を図5(a)に示す。同図の点線は、図1の構造を示す。同図からわかるように、ケース1bのテーパー部の一部(マイクロ波線路基板3cの取り付け側)が削除されている。図1の構造の場合、図5(a)においてa=0.1mmであるが、図4の構造の場合、たとえばb=0.2mm、c=0.1mmである。bの寸法が大きくなりすぎると金ワイヤーの接続がしにくくなるし、またcの寸法が大きくなりすぎると接地電流の経路が長くなる。一方、これらの寸法が小さすぎると接着剤のはみ出し分を吸収できない。寸法b,cはこれらの点を勘案して定められる。また、これらの寸法ははみ出しが予想される電導性接着剤5の量に応じて設定されるので、接着剤の種類、塗布量、ケース1bに加える圧力等により変化する。
【0026】
図5(a)の構造により、電導性接着剤5がマイクロ波線路基板3側にはい上がってきたとしても、図5(b)のようにはい上がり吸収部7に収納される。なお、はい上がり吸収部7をケース1a側に設けてもよい。
【0027】
以上の様に、この実施の形態2によれば、はい上がり吸収部を設けたので、電導性接着剤がマイクロ波線路基板側にはい上がってきた場合でも、マイクロ波線路基板同士がショートすることはない。
【0028】
実施の形態3.
上記実施の形態1及び2は、両方のケースのテーパー部の傾斜角は同じであったが、これらが異なるようにしてもよい。図6にこの実施の形態3の電子装置の断面図を示す。
【0029】
図6において、マイクロ波デバイス2側のケース1bのテーパー角θ1に対し、ケース1bのテーパー角θ2を大きくしている(θ1<θ2)。このことにより、ケース1aと1bとはマイクロ波線路基板3付近で接触するようになる。この部分の拡大図を図7(a)(b)に示す。接触する面積が少なくなるが、接地電流はマイクロ波線路基板3付近しか流れないから、電気的には問題はなく、上記実施の形態1及び2の場合と同様の効果が得られる。
【0030】
ケース1bをケース1aに組み込むときに、図7(a)のように電導性接着剤5はテーパー部の上部にのみ塗布すれば十分である。したがって、接着剤の量を削減できるという効果がある。さらに、電導性接着剤5はテーパー部に沿ってもっぱら下方にはみ出すから、マイクロ波線路基板3の方にはほとんどはみ出さないという効果もある。さらに、テーパーの上部においてケース1a,1bが互いに直接接触するようになるから電気的接合の状態はさらに良くなる。
【0031】
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3はマイクロ波デバイスをケースに取りつける場合のものであったが、マイクロ波デバイス同士を組み込む場合についても適用できる。
【0032】
図8は、この実施の形態4の電子装置の断面図を示す。8はマイクロ波デバイスである。また、図9はマイクロ波デバイス2を含む部分の上面図及び側面図であり、図10はマイクロ波デバイス6を含む部分の上面図及び側面図である。これら2種類のマイクロ波デバイスの組み込み状態を示す参考図である。
【0033】
以上のように、隣接するマイクロ波デバイスのテーパー部分を、実施の形態1〜3のケースと同じ形状にすることにより、複数のマイクロ波デバイスを連続してつなげることが可能になる。
【0034】
実施の形態5.
図12は、この実施の形態5の電子装置の構造を示す断面図である。ケース1a,1bの空間部6に放熱用の接合部材17を設けている点で図1の電子装置と構造が異なる。空間部6は、マイクロ波デバイス2の内の発熱部2aに対応する位置に頂点を有し、ケース1bの下部に底面を有する円錐形、多角錐形等の形状の部分も含む。放熱用の接合部材17は、マイクロ波デバイス2で発生する熱をケース1aに伝達するためのものである。放熱用の接合部材17は、半流動体、固体を問わず熱伝導特性の良いものが用いられ、電気伝導性は必ずしも必要でない。
【0035】
同図からわかるように、マイクロ波デバイス2の内の発熱部2aから熱が発生した場合、ケース1bを45°の角度で熱が伝わっていく。そこで、この面よりも広い面積でケース1bと放熱用の接合部材で接合することにより、放熱性を良くしている。つまり、放熱用の接合部材17に関して、ケース1a,1b側の接触面積は、マイクロ波デバイス2の内の発熱部2a側の接触面積よりも大きい。このように構成することにより、熱伝導性が高くなる。
【0036】
以上のように、この実施の形態2によれば、放熱性をよりよくしたので、マイクロ波デバイス内に発熱体があっても放熱性を維持できる。さらに、この場合、放熱用の接合部材は、導電性である必要はないので弾力性があり放熱性があればよいので、材質の選択肢が増える。
【0037】
なお、図12において、空間部6のうちの放熱用の接合部材17が充填される部分の角度を45°としたが、これに限らないのは言うまでもない。また、形状も円錐形、多角錐形に限らず円柱、多角柱等であってもよい。
【0038】
実施の形態6.
4方向にマイクロ波線路基板3c〜3fがある場合、全ての面を導電性接着剤5で接合する必要がある。この場合、空間部6は閉じた空間となる。すると、温度や外気圧の変化により空間部6と外圧の差が導電性接着剤5に加わり、最悪の場合は導電性接着剤5はがれて電気特性を劣化させることも考えられる。
【0039】
そこで、空間部6を外気に連通するための連通穴を設ける。例えば、図13の上面図および図14の断面図に示すように、気圧の差を避けるためにケース1bに貫通穴18を設ける。貫通穴18により、外圧と空間部6に気圧差を生じさせないことができる。貫通穴18の大きさ及び位置は、外気に連通して気圧差を生じさせない範囲において任意である。
【0040】
図13および図14の例はケース1bに貫通穴18を設けた場合を示したが、図15の断面図に示すようにケース1aの側に同様な貫通穴18を設けてもよい。
あるいは、図16に示すようにケース1bに切り欠きを設けるようにしてもよい。この図では切り欠きとケース1b(図16で点線で示されている)との間に貫通穴18が形成される。
【0041】
実施の形態7.
なお、上記実施の形態では、ケース1aとケース1bとを結合するために導電性接着剤を使用したが、図17に示すように接合部材として、ねじ等を用い、傾斜面に圧力をかけて接合するようにしてもよい。マイクロ波デバイス2及びケース1bが非常に重く、接着剤で耐えきれない時や、調整等などに取り外す際の便宜等のリワーク性を考慮する場合に有効である。
【0042】
さらに、図18に示すようにネジと導電性接着剤とを併用して使えば、より電気性能と接合強度を向上することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、請求項1及び請求項2の発明によれば、物理的及び電気的に接合される基部をテーパー状にしたので、このテーパー部で電気的に接続することができて、接地電流の経路が短くなり性能が向上するという効果がある。
【0044】
また、請求項3の発明によれば、物理的及び電気的に接合される基部の間に、上記導電性接着剤の一部を収納する空間部を設けたので、導電性接着剤により基板同士が接触することを防止できる。
【0045】
また、請求項4の発明によれば、物理的及び電気的に接合される基部のうちの一方の基部の面の傾斜を、他方の基部の面の傾斜と異ならせたので、基部同士の間隔が短くなり、電気的性能がさらに向上するという効果がある。
【0046】
また、請求項5の発明によれば、上記電子部品の基部に放熱用の接合部材を備え、上記回路素子が発熱部分をもつときに、上記放熱用の接合部材の一端を上記発熱部分に熱的に接続するとともに、他端を上記保持部に熱的に接続したので、放熱性が向上する。
【0047】
また、請求項6の発明は、上記電子部品と上記保持部との間の空間が密閉されたときに、この空間と外部とを接続する貫通穴を備えたので、気圧差による接合部材への応力を緩和することができる。
【0048】
また、請求項7の発明は、導電性接着材に加えて上記電子部品と上記保持部とを圧着する機械的接合部品を設けたので、より電気性能と接合強度を向上することができる。
また、請求項8の発明は、導電性接着材のはみ出しを吸収するはい上がり吸収部を設けたので、導電性接着剤がはい上がってきた場合でも基板同士がショートすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるマイクロ波装置の断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるマイクロ波装置の他の状態を示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1によるマイクロ波装置の他の状態を示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態2によるマイクロ波装置の断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2によるマイクロ波装置の部分拡大断面図である。
【図6】この発明の実施の形態3によるマイクロ波装置の断面図である。
【図7】この発明の実施の形態3によるマイクロ波装置の部分拡大断面図である。
【図8】この発明の実施の形態4によるマイクロ波装置の断面図である。
【図9】この発明の実施の形態4によるマイクロ波装置のマイクロ波デバイスの上面図及び側面図である。
【図10】この発明の実施の形態4によるマイクロ波装置の他のマイクロ波デバイスの上面図及び側面図である。
【図11】この発明の実施の形態4によるマイクロ波装置の組み立て参考図である。
【図12】この発明の実施の形態5によるマイクロ波装置の断面図である。
【図13】この発明の実施の形態6によるマイクロ波装置のマイクロ波デバイスの上面図である。
【図14】この発明の実施の形態6によるマイクロ波装置の断面図である。
【図15】この発明の実施の形態6による他のマイクロ波装置の断面図である。
【図16】この発明の実施の形態6による他のマイクロ波装置のマイクロ波デバイスの上面図である。
【図17】この発明の実施の形態7によるマイクロ波装置の断面図である。
【図18】この発明の実施の形態7による他のマイクロ波装置の断面図である。
【図19】従来のマイクロ波装置の断面図である。
【図20】従来の他のマイクロ波装置の断面図である。
【図21】従来のマイクロ波装置の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ケース、2 マイクロ波デバイス、2a マイクロ波デバイスの発熱部、3 マイクロ波線路基板、4 金ワイヤー、5 電導性接着剤、6 空間部、7はい上り吸収部、8 マイクロ波デバイス、9 ネジ、17 放熱用の接合部材、18 貫通穴。

Claims (8)

  1. 回路素子、この回路素子に接続された基板及び上記回路素子と上記基板とが取りつけられた基部からなる電子部品と、上記電子部品の基板に接続される配線基板及び上記配線基板が取りつけられた基部からなる保持部と、上記電子部品の基部と上記保持部の基部とを物理的及び電気的に接合する導電性接着材とを備えた電子装置において、
    上記電子部品の基部の面のうち電流が流れる面を傾斜させて形成するとともに、上記電子部品の基部に嵌合するように上記保持部の基部の面を傾斜させて形成し、この嵌合部の向かい合う傾斜面の間に上記導電性接着材を設けたことを特徴とする電子装置。
  2. 第1の回路素子、この第1の回路素子に接続された第1の基板及び上記第1の回路素子と上記第1の基板とが取りつけられた第1の基部からなる第1の電子部品と、第2の回路素子、この第2の回路素子に接続された第2の基板及び上記第2の回路素子と上記第2の基板とが取りつけられた第2の基部からなる第2の電子部品と、上記第1の電子部品の基部と上記第2の電子部品の基部とを物理的及び電気的に接合する導電性接着剤とを備えた電子装置において、
    上記第1の電子部品の基部の面のうち電流が流れる面を傾斜させて形成するとともに、上記第1の電子部品の基部に嵌合するように上記第2の電子部品の基部の面を傾斜させて形成し、この嵌合部の向かい合う傾斜面の間に上記導電性接着材を設けたことを特徴とする電子装置。
  3. 物理的及び電気的に接合される基部の間に、上記導電性接着材の一部を収納する空間部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電子装置。
  4. 物理的及び電気的に接合される基部のうちの一方の基部の面の傾斜を、他方の基部の面の傾斜と異ならせたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電子装置。
  5. 上記電子部品の基部に放熱用の接合部材を備え、上記回路素子が発熱部分をもつときに、上記放熱用の接合部材の一端を上記発熱部分に熱的に接続するとともに、他端を上記保持部に熱的に接続したことを特徴とする請求項1記載の電子装置。
  6. 上記電子部品と上記保持部との間の空間が密閉されたときに、この空間と外部とを接続する貫通穴を備えたことを特徴とする請求項1記載の電子装置。
  7. 上記電子部品と上記保持部とを圧着する機械的接合部品を設けたことを特徴とする請求項1記載の電子装置。
  8. 上記導電性接着材のはみ出しを吸収するはい上がり吸収部を設けたことを特徴とする請求項1記載の電子装置。
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