JP3552262B2 - ホログラムシールおよびその製造方法 - Google Patents

ホログラムシールおよびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、新規なホログラムシールおよびその製造方法に関する。
詳しくは、レリーフ型ホログラムを用いることにより、視覚的効果・装飾性に優れ、シール自体の偽造が困難であり、改ざん防止効果の高いホログラムシール、および加工性・生産性の極めて良好な前記シールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、医薬品については、薬事法第58条、薬事法施行規則第59条により、何らかの改ざん防止包装を施すことが定められている。
また、過去の菓子への毒物混入事件の発生等により、食品に対しても改ざん防止包装の重要性が見直されている。
【0003】
改ざん防止包装の技法としては、ブリスター包装、ストリップ包装、シュリンク包装、ブレーカブルキャップ、テープもしくはシール封緘、封緘カートン等が挙げられるが、中でもテープもしくはシール封緘による方法は、それまでの包装形態を変更する必要が少なく、付加的に用いられるため、簡便な方法として広く採用されている。
【0004】
しかしながら、従来の改ざん防止用シールは、シール自体の装飾性が乏しく、また、機能はともかく、デザインの模造は比較的容易であった。
【0005】
この様な問題点に鑑み、本出題人は、ホログラムを用いた改ざん防止用テープを提案している。(特開昭63−106780号公報)
【0006】
前記出願は、「透明プラスチックフィルムの片面に、レリーフ型ホログラムを形成した樹脂層、金属反射層、任意形状に印刷形成した剥離ニス層、感圧接着剤層を順次積層した構成のホログラムテープ」であって、「テープを被接着体に貼り付けた後、剥離すると、前記剥離ニス層の形状に応じて部分的に剥離されたレリーフ型ホログラムの画像が残り、テープを剥離したことが一目瞭然となり、元通りに復元することも不可能であり、改ざん防止効果に優れる。」旨が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記出願においては、シールの剥離によって、所定パターン状にレリーフ型ホログラムを抜くためには、剥離ニス層を設ける必要がある。
【0008】
また、改ざん防止効果ではなく、装飾効果として、ホログラムシールを貼り付ける製品の表面の装飾性を考えた場合、所望形状のホログラムシールを製品表面に設けるのであれば、所望形状以外の形状に剥離ニス層を設けることとなる。
【0009】
前記出願の構成によると、製品表面に貼り付けるホログラムシールの形状のみを任意に変更はできるが、シールに設けられている絵柄(この場合は、単一のホログラム画像)までは変更できない。
【0010】
さらには、ホログラムの形成を熱プレス法により行なっており、加工工程が多く、生産性が低いという問題点がある。
【0011】
本発明は、上記問題点を鑑みなされたもので、視覚的効果・装飾性に優れ、シール自体の偽造が困難であり、改ざん防止効果の高いホログラムシールを提供すること、および加工性・生産性の極めて良好な前記シールの製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のホログラムシールでは表面にレリーフ型ホログラムが形成された熱可塑性樹脂シートの前記ホログラム面に、金属反射層、感圧接着剤が印刷されていない部分と感圧接着剤が印刷されている部分で形成されたパターン状の感圧接着剤層、離型紙が、この順に積層された構成のホログラムシールであって、熱可塑性樹脂シートと金属反射層との接着強度が、感圧接着剤層と離型紙との接着強度よりも大きく、金属反射層と感圧接着剤層との接着強度よりも小さいことを特徴とする。


【0013】
また、必要に応じては、ホログラムシールの熱可塑性樹脂シート側に、さらに透明基材シートが積層された構成とする。
【0014】
さらに必要に応じては、前記透明基材シートの表面に、所望の絵柄が印刷形成された構成とする。
【0015】
好ましくは、前記絵柄が、任意のパターン状の感圧接着剤層の少なくとも一部分と対応するような形状に設けられた構成とする。
【0016】
さらに好ましくは、熱可塑性樹脂として、ポリオレフィン系樹脂を用いたり、乾燥時の表面張力が33dyn/cm以下である樹脂を用いたりする。
【0017】
透明基材シートの好ましい実施態様として、厚さが12μm〜150μmの、二軸延伸ポリエステルフィルムもしくは二軸延伸ポリプロピレンフィルムを用いる。
【0018】
本発明のホログラムシールの製造にあたっては、レリーフ型ホログラムの形成を、加熱プレス法によらず、熱可塑性樹脂シートまたは、熱可塑性樹脂と基材との積層シートの溶融押出し成形と同時に行なう。
【0019】
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、表面にレリーフ型ホログラムが形成された熱可塑性樹脂シートの製造ラインの概略を示す説明図である。
【0020】
すなわち、溶融押出し成形機1のT−ダイ2より押出された熱可塑性樹脂11aを、表面にレリーフ型ホログラムのスタンパー5が装着された冷却ロール3とニップロールとの間で押圧し、冷却することにより、熱可塑性樹脂11a表面にレリーフ型ホログラムが連続的に形成される。
【0021】
その結果、図2の断面説明図に示すような、表面にレリーフ型ホログラムが形成された熱可塑性樹脂シート11が連続的に得られる。
【0022】
次に、前記シート11上のレリーフ型ホログラム形成面に、金属反射層12を、蒸着・スパッタリング等の既知の手法により設けた後、感圧接着剤層14を、任意のパターン状・絵柄状もしくは抜き文字状等の形状に印刷形成し、離型紙15を積層することにより、図3の断面説明図に示すようなホログラムシール20が得られる。
【0023】
また、他の製造方法として、積層シートの製造ラインの概略を示す図5にあるように、透明基材シート13の片面に、溶融押出し成形機1のT−ダイ2より押出された熱可塑性樹脂11aをコーティングするとともに、レリーフ型ホログラムのスタンパー5が表面に装着された冷却ロール3とニップロール4との間で押圧することにより、前記樹脂11aの表面にレリーフ型ホログラムが連続的に形成される。
【0024】
その結果、図6の断面説明図に示すような、表面にレリーフ型ホログラムが形成された積層シート17が連続的に得られる。ここで、透明基材シート13の、熱可塑性樹脂11側の表面には、所望の絵柄16が印刷形成されている。
【0025】
次に、前記積層シート17上のレリーフ型ホログラム形成面に、金属反射層12を、蒸着・スパッタリング等の既知の手法により設けた後、感圧接着剤層14を、任意のパターン状・絵柄状もしくは抜き文字状等の形状に印刷形成し、離型紙15を積層することにより、図7の断面説明図に示すようなホログラムシール30が得られる。
【0026】
本発明に利用できる熱可塑性樹脂11としては、冷却ロールの表面に装着されたレリーフ型ホログラムのスタンパー5上の微細な凹凸を精度良く再現することが必要で、これらを満たすものとしてポリオレフィン系樹脂、中でもポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂が好ましいものとして使用できる。
【0027】
ただし、レリーフ型ホログラムを形成する際、スタンパーに付着、またはスタンパーを汚染したり、樹脂の表面張力を上昇させる可能性のあるような添加剤は含有しないものが好ましい。また、この樹脂シート11の厚みとしては、加工性の点で10μm〜100μmが最も好ましい。
【0028】
なお、前記の方法および樹脂を用いて作成した熱可塑性樹脂シート11もしくは積層シート17の、レリーフ型ホログラム形成面の乾燥時の表面張力は、通常33dyn/cm以下であり、表面張力の調整に特別な操作は必要としない。
【0029】
金属反射層12は、表面の反射率が高い金属が好ましく、具体的にはアルミニウム、金、銀、銅等およびこれらの金属を含む合金を使用することができ、通常よく知られている真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの方法によって設けることができる。厚みとしては100Åから10,000Åの範囲が適当である。
【0030】
感圧接着剤層14は、金属反射層12に対し良好な接着力を示し、被接着体18に貼付する際には、加圧により容易に接着し、シールを剥離させた場合には、被接着体18との界面から剥離しないものでなければならない。
【0031】
組成としては、一般によく用いられているアクリル系、ゴム系、ビニル系、シリコン系等のものが使用可能であり、適当な溶剤にてワニス化したものをグラビア印刷、シルクスクリーン印刷等、既知の手法にて任意のパターン状・絵柄状・抜き文字状等の形状に印刷形成せしめるものであり、厚みとしては非印刷部との段差を小さくするため、機能を損わない限り薄膜化することが望ましく10μm〜30μmの範囲が適当である。
【0032】
離型紙15は、被接着体18へ貼付するまでの間に感圧接着剤層14を保護するために設けるもので、被接着体18への貼付時には、熱可塑性樹脂シート11もしくは積層シート17の、レリーフ型ホログラム形成面と金属反射層12との界面が剥離することなく、感圧接着剤層14との界面から剥離するものでなければならないが、通常用いられるシリコン離型紙等が使用可能であり、感圧接着剤層14の印刷形成直後に積層を行なう。
【0033】
積層シート17としての透明基材シート13は、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、セロファン等のフィルムが使用できるが、表面平滑性、透明性、表面耐性、汎用性、加工性、経済性などの特性から厚さ12μm〜150μmの二軸延伸ポリエステルフィルム、もしくは二軸延伸ポリプロピレンフィルムが最も適当である。
【0034】
上述したホログラムシールの使用に際しては、前記シールの離型紙を剥離し、被接着体18表面に感圧接着剤層を圧着する。
【0035】
前記シールを、改ざん防止の目的で使用するには、図4・図8に示すように、これを剥離しようとすると、任意のパターン状の感圧接着剤層14が形成されている部分の金属反射層12と熱可塑性樹脂層1との間で剥離が起こる。
【0036】
この結果、被接着体18表面には、任意のパターン状の感圧接着剤層14が形成されている部分の金属反射層12(レリーフ型ホログラムが記録されている)が、前記パターン状に残ることとなる。この場合、パターンとしては、例えば、「使用済」や「剥離済」等の文字を表現することで、使用者に注意を促すことになる。
【0037】
これによって、テープを剥離したことが一目瞭然となることは勿論、元通りに復元することも不可能となり、改ざん防止が図られる。
【0038】
また、装飾効果を向上させる目的で使用するには、感圧接着剤層14の形状を所望形状にすることで、テープの剥離により、所望形状のホログラムパターンを物品表面に設けることが可能となる。
【0039】
さらに、図6・図7・図8等に示したように、透明基材シート13表面に予め所望の絵柄の印刷層16を設けておくことにより、印刷画像とホログラム画像とを組み合わせることも可能であり、改ざん防止および装飾性の向上に、一層効果的である。
【0040】
この場合の印刷は、図示の通り熱可塑性樹脂の押出しラミネート面へ行う方法と、反対面へ行う方法(図示せず)の両方が実施可能であり、前記透明基材シート用に適した既存のインキを、グラビア印刷等既知の手法にて印刷形成すればよい。ただし押出しラミネート面への印刷の際には、熱可塑性樹脂との接着性も考慮してインキの選定を行う必要がある。
【0041】
なお、透明基材シート上に熱可塑性樹脂を押出しラミネートする場合、接着性を向上させるため必要に応じ透明基材シートのラミネート面に予め接着剤層を設けることも可能である。
【0042】
以上、本発明のホログラムシールの構成および製造方法について述べたが、各界面の接着力の強さについて整理すると次のようになる。
【0043】
(1) グループ
感圧接着剤層14と離型紙15
【0044】
(2) グループ
熱可塑性樹脂11と金属反射層12
【0045】
(3) グループ
透明基材シート13と熱可塑性樹脂11
透明基材シート13と印刷インキ16
印刷インキ16と熱可塑性樹脂11
金属反射層12と感圧接着剤層14
感圧接着剤層14と被接着体18
【0046】
(1) グループ < (2) グループ < (3) グループ
【0047】
【作用】
本発明のホログラムシールを被接着体に貼付すると、熱可塑性樹脂シートもしくは積層シートを通してホログラムが視認できる。
【0048】
次に、図4および図8に示すように、改ざんを目的としてこれを剥離しようとすると、感圧接着剤層が印刷形成されていない部分は、金属反射層が熱可塑性樹脂シートもしくは積層シートと共に剥離するが、感圧接着剤層が印刷されている部分においては金属反射層と熱可塑性樹脂シートもしくは積層シートとの界面から剥離がおこり、金属反射層は被接着体に残る。その結果、被接着体には部分的に剥離されたホログラムの画像が残り、シールを剥離したことが一目瞭然となることはもちろん、剥離した界面には再接着性がないため、元通りに復元することも不可能となる。
【0049】
【実施例】
以下、本発明を実施例により、更に詳細に説明する。
【0050】
<実施例1>
図1に示した装置を用い、熱可塑性樹脂として低密度ポリエチレン樹脂(M−10P;三井石油化学工業(株)製)を下記加工条件(A)にてT−ダイより厚み50μmとなる様に押出し、表面にレリーフ型ホログラムのスタンパーが装着された冷却ロール及びニップロールにより押圧し冷却することにより、図2の断面説明図に示すような熱可塑性樹脂シートを連続して得た。
【0051】
(A)押出し加工条件
(a)装置:図1の装置。
(b)押出機:ψ=60mm、L/D=26
(c)ニップロール:ウレタンゴムロール(ゴム硬度85度)
(d)押出機の温度設定
(イ)シリンダー1温度:180℃
(ロ)シリンダー2温度:240℃
(ハ)シリンダー3温度:270℃
(ニ)アダプター温度:280℃
(ホ)T−ダイ 温度:280℃
(e)冷却ロール温度:15℃
(f)押し出し厚み:50μm
(g)エアーギャップ:90mm
(h)ニップ圧(エアーゲージ圧):4kgf/cm
【0052】
次にこの熱可塑性樹脂シートのレリーフ型ホログラム形成面に、約500Åの厚さにアルミニウム蒸着を施し、更に該アルミニウム蒸着面に下記組成(B)のワニスをグラビア印刷機により巾5mm、間隔2mmのストライプ状に印刷し、厚み約15μmの感圧接着剤層を形成させた後、シリコン離型紙を積層して図3の断面説明図に示すようなホログラムシールを得た。
【0053】
Figure 0003552262
【0054】
前記シールを30mm角に切り、離型紙を剥離後、コート紙(256g/m)に貼付したところ、熱可塑性樹脂シートを通してホログラムの画像が視認できた。
【0055】
次に、図4に示すようにこれを剥離しようとしたところ、コート紙には感圧接着剤層を印刷形成した巾5mm、間隔2mmのストライプ状にホログラムの画像が残り、他の部分のホログラムの画像は熱可塑性樹脂シートと共に剥離した。また、これを元通りに復元しようとしたが剥離した界面に再接着性がないため不可能であった。
【0056】
<実施例2>
図5に示した装置を用い、予めグラビア印刷機によって塩素化ポリプロピレン系インキを用いて、所望絵柄の印刷層を設けておいた厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(P2108;東洋紡績(株)製)の印刷面に、熱可塑性樹脂としてポリプロピレン樹脂(FL25T;三菱油化(株)製)を、下記の加工条件(C)にてT−ダイより厚み30μmとなる様に押出し、表面にレリーフ型ホログラムのスタンパーが装着された冷却ロール及びニップロールにより押圧し冷却することにより、図6の断面説明図に示すような積層シートを連続して得た。
【0057】
(C)押出し加工条件
(a)装置:図5の装置。
(b)押出機:ψ=60mm、L/D=26
(c)ニップロール:ウレタンゴムロール(ゴム硬度85度)
(d)押出機の温度設定
(イ)シリンダー1温度:180℃
(ロ)シリンダー2温度:240℃
(ハ)シリンダー3温度:270℃
(ニ)アダプター温度:280℃
(ホ)T−ダイ 温度:280℃
(e)冷却ロール温度:15℃
(f)押し出し厚み:30μm
(g)エアーギャップ:90mm
(h)ニップ圧(エアーゲージ圧):4kgf/cm
【0058】
次に、この積層シートのレリーフ型ホログラム形成面に約500Åの厚さにアルミニウム蒸着を施し、更に該アルミニウム蒸着面に実施例1と同様のワニスをグラビア印刷機により「開封済」の抜き文字パターン状に印刷し、厚み約15μmの感圧接着剤層を形成させた後、シリコン離型紙を積層して図7の断面説明図に示すようなホログラムシールを得た。
【0059】
前記シールを30mm角に切り、離型紙を剥離後、コート紙(256g/m)に貼付したところ、前述の塩素化ポリプロピレン系インキによる印刷画像と、印刷画像以外のところではホログラム画像の、双方の絵柄が視認できた。
【0060】
次に、図8に示すように、これを剥離したところ、コート紙には感圧接着剤層を印刷形成した「開封済」の抜き文字パターン状にホログラム画像のみが残り、他の部分のホログラムの画像及び印刷層は積層シートと共に剥離した。また、これを元通りに復元しようとしたが、剥離した界面に再接着性がないため不可能であった。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、視覚的効果・装飾性に優れ、シール自体の偽造が困難であり、改ざん防止効果の高いホログラムシールが提供された。
【0062】
また、溶融押出し成形による熱可塑性樹脂のシート成形と該熱可塑性樹脂表面へのレリーフ型ホログラム形成とが同時に行えるため、加工性・生産性の極めて良好な前記シールの製造方法が提供された。
【0063】
本発明のホログラムシールは、医薬品・食品等に対する改ざん防止用シール等として、産業上有効なものであるといえる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】熱可塑性樹脂シートの製造ラインの概略を示す説明図。
【図2】レリーフ型ホログラムが形成された熱可塑性樹脂シートの断面説明図。
【図3】ホログラムシールの断面説明図。
【図4】ホログラムシールを被接着体に貼付後、剥離した状態を示す断面説明図。
【図5】積層シートの製造ラインの概略を示す説明図。
【図6】レリーフ型ホログラムが形成された積層シートの断面説明図。
【図7】ホログラムシールの断面説明図。
【図8】ホログラムシールを被接着体に貼付後、剥離した状態を示す断面説明図。
【符号の説明】
1…溶融押出し成形機
2…T−ダイ
3…冷却ロール
4…ニップロール
5…レリーフ型ホログラムスタンパー
6…引き取りロール
7…巻き取りロール
8…巻き出しロール
11a…溶融押出しされた熱可塑性樹脂
11…熱可塑性樹脂
12…金属反射層
13…透明基材シート
14…感圧接着剤層
15…離型紙
16…印刷層
17…積層シート
18…被接着体
20,30…ホログラムシール

Claims (10)

  1. 表面にレリーフ型ホログラムが形成された熱可塑性樹脂シートの前記ホログラム面に、金属反射層、感圧接着剤が印刷されていない部分と感圧接着剤が印刷されている部分で形成されたパターン状の感圧接着剤層、離型紙が、この順に積層された構成のホログラムシールであって、
    熱可塑性樹脂シートと金属反射層との接着強度が、感圧接着剤層と離型紙との接着強度よりも大きく、金属反射層と感圧接着剤層との接着強度よりも小さいことを特徴とするホログラムシール。
  2. ホログラムシールの熱可塑性樹脂シート側に、さらに透明基材シートが積層された構成であって、
    透明基材シートと熱可塑性樹脂シートとの接着強度が、金属反射層と感圧接着剤層との接着強度よりも大きいことを特徴とする請求項1記載のホログラムシール。
  3. 透明基材シートの表面に、所望の絵柄が印刷形成された構成の請求項2に記載のホログラムシール。
  4. 前記絵柄が、任意のパターン状の感圧接着剤層の少なくとも一部分と対応するような形状に設けられた構成の請求項3に記載のホログラムシール。
  5. 熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂である請求項1〜請求項4の何れかに記載のホログラムシール。
  6. 熱可塑性樹脂として、乾燥時の表面張力が33dyn/cm以下である請求項1〜請求項5の何れかに記載のホログラムシール。
  7. 透明基材シートとして、厚さが12μm〜150μmの、二軸延伸ポリエステルフィルムもしくは二軸延伸ポリプロピレンフィルムである請求項2〜請求項4の何れかに記載のホログラムシール。
  8. 溶融押出し成形機のT−ダイより押出された熱可塑性樹脂を、レリーフ型ホログラムのスタンパーが表面に装着された冷却ロールとニップロールとの間で押圧し、冷却することにより、片面にレリーフ型ホログラムが形成された熱可塑性樹脂シートを作製し、前記熱可塑性樹脂シート上のレリーフ型ホログラム形成面に金属反射層を積層した後、感圧接着剤層を任意のパターン状・絵柄状もしくは抜き文字状等の形状に印刷形成し、次いで離型紙を積層することを特徴とするホログラムシールの製造方法であって、
    熱可塑性樹脂として、乾燥時の熱可塑性樹脂シートと金属反射層との接着強度が、金属反射層と感圧接着剤層との接着強度よりも小さく、感圧接着剤層と離型紙との接着強度よりも大きい樹脂を用いることを特徴とする請求項1に記載のホログラムシールの製造方法。
  9. 透明基材シート片面に、溶融押出し成形機のT−ダイより押出された熱可塑性樹脂をコーティングするとともに、レリーフ型ホログラムのスタンパーが表面に装着された冷却ロールとニップロールとの間で押圧することにより、前記樹脂の表面にレリーフ型ホログラムが形成された積層シートを作製し、前記積層シート上のレリーフ型ホログラム形成面に金属反射層を積層した後、感圧接着剤層を任意のパターン状・絵柄状もしくは抜き文字状等の形状に印刷形成し、次いで離型紙を積層することを特徴とするホログラムシールの製造方法であって、
    熱可塑性樹脂として、乾燥時の熱可塑性樹脂シートと金属反射層との接着強度が、金属反射層と感圧接着剤層との接着強度よりも小さく、感圧接着剤層と離型紙との接着強度よりも大きい樹脂を用い、
    透明基材シートとして、透明基材シートと熱可塑性樹脂シートとの接着強度が、金属反射層と感圧接着剤層との接着強度よりも大きいシートを用いることを特徴とする請求項2に記載のホログラムシールの製造方法。
  10. 熱可塑性樹脂をコーティングする透明基材シート面に、予め接着剤層を設けておくことを特徴とする請求項9に記載のホログラムシールの製造方法。
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