JP3551443B2 - ウド及び広葉樹のシンナミルアルコ−ルデヒド ロゲナ−ゼ遺伝子及び該遺伝子を導入した広葉樹 - Google Patents

ウド及び広葉樹のシンナミルアルコ−ルデヒド ロゲナ−ゼ遺伝子及び該遺伝子を導入した広葉樹 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ウド及び広葉樹のシンナミルアルコールデヒドロゲナーゼ(以下、CADということもある)遺伝子及びそのプロモーター部位、並びにこれらの全部又は一部を用いて作成したアンチセンス遺伝子を導入してなるリグニン含量が調節された広葉樹に関するものである。
【0002】
本発明のウド及びユーカリのCADのアミノ酸配列を規定する遺伝子は広葉樹で有効に発現し、広葉樹中のリグニン合成に関与するため、これらのアンセチンス遺伝子を広葉樹に導入することによって広葉樹に含まれるCAD活性を任意に変化させ、リグニン含量の制御を可能とするものである。紙パルプ生産において原料となる木材からのリグニン分解には多大のコストを要しているため、本発明によってリグニン含量を低下させた木材を紙パルプ生産に用いれば、リグニン除去に要するコストを大幅に低減させることができ、紙パルプ生産の分野において極めて有効である。
【0003】
【従来の技術】
リグニンは高等植物が普遍的に有する高分子複合体であり、高等植物の細胞間に存在し、植物体の強度を保つ役割を担っている。リグニンの生合成は樋口ら(Wood Sci.Technol.,24,23,1990)により詳細に研究されてきた。特にシンナミルアルコールデヒドロゲナーゼはその酵素学的性質がよく研究されている。1988年にC.J.LambらによりインゲンマメCAD遺伝子のcDNAの単離が報告された(Proc.Natl.Acad.Sci.,85,5546,1988)。しかし彼らは1990年に発表した論文(Plant Mol.Biol.,15,525,1990)において、このcDNAのコードするタンパク質がトウモロコシのマリックエンザイムと高い相同性を有することから、CADをコードすることに対しての疑問を示唆した。それ以降にマリックエンザイムが各種の植物で単離され、インゲンマメから単離したcDNAはCADをコードしていないことが明らかとなっている。このようなクローニングの誤ちは、CADの生化学的性質が不明であったことに起因する。
【0004】
その後、複数の研究グループによりCADに関する報告がなされた。1991年10月に、タバコのCAD遺伝子の単離に関する報告(掲示番号:1653)が第3回国際植物分子生物学会(米国、ツーソン)の掲示発表においてなされたが、塩基配列及びアミノ酸配列に関する報告は皆無であった。また、同学会においてテーダ松のCADに関する報告(掲示番号:1111)もなされたが、アミノ末端の一部アミノ酸配列が示されるに留まった。この一部アミノ酸配列については1992年4月号のPlant Physiology誌に掲載された(Plant Physiology,98,1364,1992)。ただし、テーダ松は裸子植物(針葉樹)であり、本発明の被子植物であるウド及びユーカリと比較した場合、CADの酵素的な性質の相違が存在する。
【0005】
植物中のリグニンを構成する単量体として2種のモノリグノール(コニフェリルアルコール(CA)及びシナピルアルコール(SA))が存在する。被子植物ではこの2種のモノリグノールが混合したリグニンを形成するが、裸子植物ではシナピルアルコールのみでリグニンが形成される。Kutsukiらの報告(Phytochemistry,21,19,1982)において、複数の被子植物及び裸子植物からCADを部分精製し、CA及びSAに対する酵素活性の測定がなされ、被子植物CADはCA及びSAの双方に対して同等に作用するが、裸子植物CADはSAに対する活性が低いことが示された。特に、マツ類CADのSAに対する酵素活性は、CAのそれに対して約5分の1以下であった。他の針葉樹CADの基質特異性についての詳細なデータが、スプルース(トウヒ)CADの精製に関する論文(European Journal of Biochemistry,119,115,1984)に示されている。これによれば、スプルースCADはCA及びSAに対する基質特異性に10倍以上の差があることが明らかである。以上の観点から、裸子植物(特に針葉樹)CAD及び被子植物CADは基質の認識に関与する立体構造に決定的な違いがある、互いに異なる酵素であると結論される。
【0006】
リグニンは紙パルプ生産過程において不要な物質であり、その除去過程に多大なコストを費やしている。従って、林木のリグニン含量を低減することは重要な育種目標である。近年の遺伝子組換え技術の進歩により、林木における該技術を用いた育種が可能となりつつある。従って、リグニン生合成に関与する遺伝子の単離および同定、これを用いた遺伝子組換え技術による林木の品種改良が待たれていた。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明は上記に示した現状に鑑み、リグニン含量の低い林木の作出、並びに林木中のリグニン含有量のコントロールを目的として、リグニン生合成に関与する酵素群の中からシンナミルアルコールデヒドロゲナーゼに着目し、この遺伝子の単離及び構造の解明のためになされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、各方面から鋭意研究した結果、ウドの幼梢よりCADを精製し、部分的なアミノ酸配列を決定し、このアミノ酸配列から推定されるオリゴヌクレオチドプローブを作成し、このフローブを用いてウド幼梢由来のcDNAライブラリーからCADのcDNAの釣り出しに成功した。さらにウドCADのcDNAをプローブとして用い、ユーカリ由来のゲノムライブラリーからCAD遺伝子の釣り出しに成功した。本発明は、以上の知見に基づいてさらに研究した結果、完成されたものである。即ち、本発明はウド並びにユーカリCAD遺伝子に関するものであって、それらの塩基配列は配列表の配列番号1並びに2に示した。
【0009】
本発明によれば、ウドCADのcDNAをプローブとして用いることによりユーカリCAD遺伝子を釣り出すことができたが、このことはCAD塩基配列がウド及びユーカリといった被子植物間で高い相同性を有していることに他ならない。従って、ウド並びにユーカリのCAD遺伝子及びその断片をプローブに用いることにより、全ての被子植物からCAD遺伝子を釣り出すことが可能である。
【0010】
ウドのCAD遺伝子、及び広葉樹のCAD遺伝子の全部または一部を用いて、アンチセンス遺伝子として人工的に構築し、この遺伝子をエレクトロポレーション法(Plant Physiol.,92,226,1990)及びアグロバクテリウムを用いる遺伝子導入法(Plant Physiol.,93,1110,1990)等の確立された方法に従いウド、ユーカリはもとより、クワ、ポプラ等の広範囲の広葉樹に導入、発現させることが可能である。
【0011】
本発明によれば、植物体再生が確立されている広葉樹であれば、CADアンチセンス遺伝子を導入することによりリグニン含量の低減が可能である。例えばパルプ材として利用される木材を対象とすれば、リグニン含量の低い良質のパルプ材として作出することが可能である。
【0012】
以降では本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。操作の手順は特に記述しない限りにおいて、Current Protocols in Molecular Biology(F.M.Ausubelら編集、John Wiley & Sons.1987)に記載された方法に従った。
【0013】
【実施例】
【0014】
(1)材料
市販されている食用ウドを購入し、材料とした。CADの活性測定用の基質であるコニフェリルアルデヒド、シナップアルデヒド(以下、両者を総称してアルデヒドと呼ぶ場合がある)については、Kutsukiらの方法(木材学会誌27,520,1981)に従い合成した。コニフェリルアルコール、シナピルアルコール(以下、両者を総称してアルコールと呼ぶ場合がある)については、前者をアルドリッチ社から購入し、後者を岐阜大学、河合真吾博士より分譲して頂いた。
【0015】
(2)CAD活性の測定方法
アルコールからアルデヒドへの酸化反応は、200mM リン酸カリウム緩衝液(pH6.25)中に0.1mM NADP+、0.07mM コニフェリルアルコール又はシナピルアルコールを加え全量を1mLとし、酵素液を加えて30℃でおこなった。反応は分光光度計の測定用セル中でおこない、生成したアルデヒドによる400nmの光吸収を測定し、CADのアルコール酸化反応活性を計算した。
【0016】
アルデヒドからアルコールへの還元反応は、100mM トリス塩酸緩衝液(pH8.8)中に0.1mM NADPH、0.05mM コニフェリルアルデヒド又はシナップアルデヒドを加え全量を1mLとし、酵素液を加えて30℃でおこなった。反応は上記と同様におこない、減少したNADPHを340nmの光吸収により測定し、CADのアルデヒド還元反応活性を計算した。
【0017】
(3)CADの精製
市販のウドを吸水させながら1日放置すると、CAD活性が約2倍に上昇したので、この処理をおこなったウド4.5kgを出発試料とした。約1cm角に切断し、CAD抽出用緩衝液(100mM トリス塩酸緩衝液(pH7.5)、20mM β−メルカプトエタノール)4Lと混合した後、ジューサーミキサーを用いて細かく破砕した。試料溶液をガーゼをもちいて濾し、直ちに硫酸アンモニウムを40%飽和濃度となるように加え、遠心分離をおこない、上清を回収した。上清に70%飽和濃度となるように硫酸アンモニウムを加え、遠心分離をおこない、沈澱を回収した。沈澱をCAD緩衝液(10mM トリス塩酸緩衝液(pH7.5)、10mM β−メルカプトエタノール)に溶解させ酵素溶液とし、ゲルろ過をおこない脱塩した。酵素溶液に硫酸アンモニウムを加え、最終濃度を0.5Mとした後、0.5M硫酸アンモニウムで平衡化した東ソー社製のブチルトヨパールによる疎水クロマトグラフィーをおこない酵素溶液を分画した。溶出は硫酸アンモニウムの0.5Mから0Mの直線濃度勾配によりおこなった。得られたCAD画分をゲルろ過により脱塩した後、ファルマシア社製のモノQカラムを用いたイオン交換クロマトグラフィーをおこない、さらに細かく分画した。溶出は塩化ナトリウムの0Mから0.3Mの直線濃度勾配によりおこなった。得られたCAD画分をゲルろ過により脱塩した後、ファルマシア社製のNADP+−アガロースを用いるアフィニティークロマトグラフィーをおこない、1mM NADP+でCADを溶出させた。これをウドCAD最終標本とした。
【0018】
上記の方法により240μgの精製CADを得た。精製CADをファルマシア社製のファストシステムを用いて8%から25%の濃度勾配を持つポリアクリルアミドゲル電気泳動をおこない、銀染色法によりタンパク質を検出したところ、単一のバンドが確認できた。精製CADをファルマシア社製のスーパーロース12カラム及び同社製の分子量測定用マーカーを用いてゲルろ過をおこなった結果、ウドCADの分子量は72,000であることが判明した。この値は、既報のCADの分子量と類似していた。さらに、SDSを含む同様の電気泳動をおこなったところ、分子サイズが38kDa及び39kDaと推定される2つのバンドが確認された。このことから、ウドCADは類似した2種類のサブユニットからなる2量体であることが示唆された。一方、基質に対するKm値を測定したところ、既報のCADのKm値に類似の値が得られた。また、低級アルデヒド(アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド)、NADH及びNAD+は、CADの基質とはならないことも確認した。以上の結果から、精製した酵素標本がリグニン生合成系にのみ存在するアルデヒドおよびアルコールに対して高い基質特異性を有することが示され、本酵素標本はウドCADであることが明らかとなった。
【0019】
(4)ウドCADのアミノ酸配列の決定
精製したCADを50μg取り、モル比で100倍のシアン化臭素を加え、40℃で20時間反応させたCADの部分分解をおこなった。反応終了後、試料溶液を凍結乾燥させ、得られたペプチドを0.1mLの0.1%トリフルオロ酢酸(以下、TFAと省略する)に溶解した。これを日本分光社製のC18・ODSカラムを用いる逆相クロマトグラフィーにより分画した。液相として0.1%TFAを含むアセトニトリルの0%から80%の直線濃度勾配を用い、ペプチドの検出方法として220nmの紫外線吸収を測定した。分画されたペプチドを各々凍結乾燥を経て回収した。アプライドバイオシステム社製の自動アミノ酸配列分析装置(モデルNo.470A)を用い、得られたペプチドのアミノ酸配列を決定した。その結果、図1に示した4つのCADの部分アミノ酸配列が得られた。
【0020】
(5)オリゴヌクレオチドの合成
図1に示したアミノ酸配列の中からペプチド#15のアミノ酸配列を選び、アプライドバイオシステム社製のDNA合成装置(モデルNo.381A)を用いてこれに相当するオリゴヌクレオチドを化学合成した。図2に合成したオリゴヌクレオチドの塩基配列を示した。
【0021】
(6)ウドcDNAライブラリーの作成
CAD精製に用いた際と同じウドを材料としてRNAの抽出操作をおこない、250μgの全RNAを得た。さらに、ファルマシア社製のオリゴdTカラムを用いてアフィニティークロマトグラフィーを行い、13.5μgのポリ(A)RNAを得た。2μgのポリ(A)RNA、ファルマシア社製のcDNA合成キット及びλgt11、ストラータジーン社製のファージ粒子パッケージングキットを用いてcDNAライブラリーを作成した。作成したcDNAライブラリーを大腸菌(Y1088)に感染させファージの増殖をおこなった際、SM緩衝液に溶出させ保存した。ライブラリー中の組換え体総数は約160万であった。
【0022】
(7)ウドCADのcDNA単離
プラークハイブリダイゼーション法に従い、ウドcDNAライブラリー中の約30万の組換え体から、CADのcDNA単離をおこなった。プローブは、【0020】に表記の合成オリゴヌクレオチドを〔γ−32P〕ATP及びT4ポリヌクレオチドカイネースを用いてリン酸付加反応により標識したものを使用した。ハイブリダイゼーション時の温度は42℃という比較的穏やかな条件に設定した。その結果、プローブと高い相同性を有するcDNAクローンが20個得られたが、全て同一のcDNAクローンであることが判明したので、約1.4kbp(1bpは1塩基対)を有する最長のcDNA断片をストラータジーン社製のプラスミドベクター(ブルースクリプトSK+)に移し換え、pUCAD10と命名した。以降の解析にはこのpUCAD10を用いた。
【0023】
(8)ウドCADのcDNA解析及び同定
pUCAD10のcDNA断片の塩基配列解析は、宝酒造社製のM13シークエンスキットを用いてダイデオキシ法に従っておこなった。この際、プロメガ社製のデレーションキットを用いることにより、pUCAD10のcDNA断片を一方向から約250塩基対の間隔で短くした計5つのpUCAD10由来プラスミドを両方向について作成した。各々の塩基配列を約300塩基対程度まで解析し、重複する塩基配列部分でつなぎ合わせた。得られたpUCAD10の塩基配列を表1から表4で示した配列表の配列番号1に示した。
【0024】
【表1】
Figure 0003551443
【0025】
【表2】
Figure 0003551443
【0026】
【表3】
Figure 0003551443
【0027】
【表4】
Figure 0003551443
【0028】
即ち、上記に示した配列表の配列番号1の配列は
【0023】に表記したcDNA断片の塩基配列とこれによって規定されるアミノ酸配列を示すものである。
【0029】
このcDNAによって規定されるアミノ酸配列をウドCADのアミノ酸配列解析から得られたアミノ酸配列と比較したところ、両者の配列がほぼ一致することが示された。一致した部分については配列表の配列番号1中の下線で示した。このことから本cDNAはウドCADのcDNAであることが明らかとなった。また、アミノ末端の配列(図1のペプチドN)についても確認できたことから、本cDNAはウドCAD全長を規定していることが示された。
【0030】
これまでのCADについての報告と異なり、ウドCADは類似する2種のサブユニットからの構成されていることが明らかであり、得られたcDNAはどちらか一方のサブユニットのアミノ酸配列を規定する。本発明はCAD遺伝子を利用して、最終的に植物内のCAD活性を抑えるためのものである。即ち、サブユニットに対する発現抑制を行うことによって、本発明の目的は達成される。
【0031】
(9)ユーカリゲノムライブラリーの作成
ユーカリ(ボトルオイデス種)苗状原基由来のカルスをMS培地上で生育させた。日尾野らの方法(第36回リグニン討論会要旨集、61頁、1991)に従い、ユーカリカルスからゲノムDNAを抽出後、制限酵素(Sau3AI)により部分分解し、塩化ナトリウムの2%から25%の直線密度勾配遠心法により約16から20kbpのゲノムDNA断片を回収した。このゲノムDNA断片とストラタジーン社製のEMBL3及びファージ粒子パッケージングキットを用いて、ユーカリゲノムライブラリーを作成した。作成したcDNAライブラリーを大腸菌(SRB)に感染させファージの増殖をおこなった後、SM緩衝液に溶出させ保存した。ライブラリー中の組換え体総数は約250万であった。
【0032】
(10)ユーカリCAD遺伝子の単離
プラークハイブリダイゼーション法に従い、ユーカリゲノムライブラリー中の約50万の組換え体から、CAD遺伝子の単離をおこなった。プローブは、ウドCADのcDNA断片全長を〔α−32P〕dCTP及びベーリンガー社製ランダムプライムドDNAラベリングキットを用いて標識したものを使用した。その結果、プローブと高い相同性を有するCAD遺伝子クローンが3つ得られた。これらの制限酵素地図の作成を行った。図3に示すように、3つのクローンのうち2つは互いに重複するクローンであり、残りの1つはユーカリ遺伝子断片上のCADを含まない部分において1箇所のみ制限酵素部位の相違が見られた。これは、作物などのように人工的に純系とされたものと異なり、林木においては対になる相同染色体間で微細な相違があることに起因すると推定される。3つのクローンは、λECAD74、λECAD72、λECAD21と命名した。これらのクローン中にCAD遺伝子全域が含まれていることを確認するために、ウドCADのcDNAのN末端側の断片及びC末端側の断片を各々プローブとして用い、サザン分析を行なった。プローブとした断片はpUCAD10の塩基配列を解析する際に作成したデレーションクローンの中から、N末端側およびC末端側を有するものを選び、そのcDNA断片を制限酵素で切断して用いた。即ち、N端側プローブは配列表の配列番号1に示した1番から203番で示した塩基配列を有するDNA断片であり、C末端側プローブは配列表の配列番号1に示した951番から1336番で示した塩基配列を有するDNA断片である。ユーカリCADクローンを制限酵素SalIで消化した後、アガロース電気泳動により分離し、ナイロン膜に転写した。このDNAを転写したナイロン膜に対して、上記のN末端側及びC末端側のプローブ各々を用いてサザン分析を行なった結果、λECAD74、λECAD21については両プローブともにハイブリダイズした。従ってこの2つのクローンはユーカリCAD全長をコードしていると結論した。λECAD72については、C末端側プローブのみハイブリダイズしなかったので、このクローンはC末端の一部を欠いていると考えられる。図3に斜線網掛けで示すプローブと相同性を有する断片(SalIによって切断される断片)を宝酒造社製のプラスミドベクター(pUC19)に連結し、各々pECADS1、pECADS2、pECADS3と命名した。即ち、pECADS1及びpECADS2はユーカリCAD全長をコードするDNA断片を有するプラスミドである。尚、pECADS1については、このプラスミドを有する大腸菌(識別のための表示:E.coli pECADS1)を通産省工業技術院、生命工学工業技術研究所、特許微生物寄託センターに寄託した(FERM P−13653)。尚、ラムダファージクローンλECAD74については上記機関がファージの寄託を受け付けていないために寄託はできないが、第3者からの申し出が生じた場合、ファージクローンの分譲は可能である。
【0033】
(12)ユーカリCAD遺伝子の解析
pECADS1については遺伝子断片が8kbに及ぶのでゲノムDNA断片の塩基配列解析を行なうにあたって、さらに小断片化及びそのサザン分析を行なった。その結果、制限酵素(SalI及びBglI)を用いることによって得られる約3.3kbpの断片がCAD全長をコードしていることが判明したので、これについて塩基配列解析を行うことにした。この3.3kbpのゲノムDNA断片を末端平滑化した後、制限酵素(SmaI)で消化済みの宝酒造社製のプラスミドベクター(pUC119)に連結し、pECADS133と命名した。塩基配列解析は、宝酒造社製のM13シークエンスキットを用いてダイデオキシ法に従って行なった。この際、プロメガ社製のデレーションキットを用いることにより、pECADS133のゲノム断片を一方向から約250塩基対の間隔で短かくした計9つのpECADS133由来プラスミドを両方向について作成した。各々の塩基配列を約300塩基対程度まで解析し、重複する塩基配列部分でつなぎ合わせた。pECADS2及びpECADS3についても同様の塩基配列解析を行なったがこれら3つのクローンの塩基配列は全て同一であった。従って、以下にpECADS133のゲノムDNAの塩基配列を表5から表11で示した配列表の配列番号2に示した。
【0034】
【表5】
Figure 0003551443
【0035】
【表6】
Figure 0003551443
【0036】
【表7】
Figure 0003551443
【0037】
【表8】
Figure 0003551443
【0038】
【表9】
Figure 0003551443
【0039】
【表10】
Figure 0003551443
【0040】
【表11】
Figure 0003551443
【0041】
即ち、上記に示した配列表の配列番号2の配列は
【0033】に表記したユーカリゲノムDNA断片の塩基配列、これによって規定されるアミノ酸配列を示すものである。この塩基配列中には、プロモーター部位及び4つの介在配列が存在した。
【0042】
両者のアミノ酸配列は80.7%の相同性を有することから、本ゲノムDNAはューカリCAD全長を規定しているユーカリCAD遺伝子であることが明らかとなった。また、ウド及びユーカリ間において、CAD遺伝子の塩基配列の相同性が76.6%と高いことから(コード領域のみ)。被子植物全般でCAD遺伝子の塩基配列が類似していることが推定された。
【0043】
本ユーカリCAD遺伝子の5′上流側の塩基配列中には、転写開始シグナルであるTATAボックス(配列表の配列番号2の474から481)、CATボックス(配列表の配列番号2の42から45、364から367及び23から427)及び2カ所の繰り返し配列(配列表の配列番号2の123から140までと159から176及び441から450までと448から457)といったプロモーターに特異的な配列が存在した。即ち、このプロモーター領域はCAD遺伝子の発現において、時期及び組織特異的な制御を担っていると考えられる。
【0044】
(12)ウドCADのcDNAを用いたアンチセンス遺伝子の作成
ウドCADのcDNAクローン(pUCAD10)の制限酵素(NotI)消化してcDNA断片全長を取り出し、宝酒造社製のT4DNAポリメラーゼで平滑末端処理した。また、2つの制限酵素(AccI及びKpnI)を用い消化により、約650bpの部分断片を取り出し、同様に平滑末端処理した。一方、カリフラワーモザイクウィルス由来の35Sプロモーターを有するクローンテック社製のTiプラスミドベクター(pBI121)からGUS遺伝子を除いて平滑末端処理した。上記の平滑末端化したCADのDNA断片とベクターを各々連結し、cDNA断片の連結方向が異なる2種のプラスミドDNAを得た。これらの内、cDNAの連結が35Sプロモーターに対して逆方向、即ち本来のアミノ酸配列を規定する向きとは反対の向き、であるプラスミドDNAについて、全長断片を含むものをpUCAD121Aと命名し、部分断片を含むものをpUCAD121aと命名した。即ち、pUCAD121AはウドCAD遺伝子全長を含むアンチセンス遺伝子、pUCAD121aはウドCAD遺伝子部分断片を含むアンチセンス遺伝子である。
【0045】
(13)ユーカリCAD遺伝子を用いたアンチセンス遺伝子の作成
ユーカリCAD遺伝子クローン(pECADS1及びpECADS133)のインサートDNA全長を制限酵素消化してゲノムDNA断片を取り出し、宝酒造社製のT4DNAポリメラーゼで平滑末端処理した。一方、カリフラワーモザイクウィルス由来の35Sプロモーターを有するクローンテック社製のTiプラスミドベクター(pBI121)からGUS遺伝子を除いて平滑末端処理した。上記の平滑末端化したDNAを連結し、pECADS1及びpECADS133各々に由来するゲノムDNA断片について、連結の向きが異なる2種のプラスミドDNAを得た。これらの内、ゲノムDNAの連結が35Sプロモーターに対して逆方向、即ち本来のアミノ酸配列を規定する向きとは反対の向き、であるプラスミドDNAをpECAD121Aと命名した。即ち、pECAD121AはユーカリCADアンチセンス遺伝子である。同様にpECADS133由来のアンチセンス遺伝子をpECAD121A33と命名した。
【0046】
(14)ウドCADのアンチセンス遺伝子の広葉樹への導入
pUCAD121A及びpUCAD121aのプラスミドDNAを太田らの方法(特許出願番号、平2−162695)に従って、各々ユーカリに導入し、植物体を再生させた。
【0047】
全ての形質転換体よりゲノムDNAを抽出し、各々について導入したプラスミドDNAをプローブとしてサザン分析をおこなったところ、4株からpUCAD121A由来のDNAを、別の3株からpUCAD121a由来のDNAを確認できた。これら7つの形質転換体からタンパク質を抽出して、CAD活性を測定した。その結果、pUCAD121Aの導入された4株のCAD活性は対照植物体に比べ14%から27%であり、これらは平均で78%の活性減少が示された。一方、pUCAD121aの導入された3株のCAD活性は対照とした植物体に比べ16%から35%であり、平均で76%の活性減少が示された。
【0048】
pUCAD121AのプラスミドDNAを町井らの方法(日本蚕系学会誌59,105,1990)に従ってクワに導入し、植物体を再生させた。
【0049】
全ての形質転換体よりゲノムDNAを抽出し、各々について導入したプラスミドDNAをプローブとしてサザン分析をおこなったところ、3株からpUCAD121A由来のDNAを確認できた。これら3つの形質転換体からタンパク質を抽出して、CAD活性を測定した。その結果、pUCAD121Aの導入された4株のCAD活性は対照植物体に比べ12%から25%であり、これらは平均で82%の活性減少が示された。
【0050】
これらの結果から、本発明のウドCADの全部又は一部を用いて作成したアンチセンス遺伝子により、これらを用いて作出した形質転換植物中でのCAD活性を低減させることが可能であることが示された。これにより広葉樹におけるリグニン含量を低減させることが可能であることが示唆された。
【0051】
(15)ユーカリCADのアンチセンス遺伝子の広葉樹への導入
pECAD121A及びpECAD121A33の各々のプラスミドDNAを太田らの方法(特許出願番号、平2−162695)に従ってユーカリに導入し、植物体を再生させた。
【0052】
全ての形質転換体よりゲノムDNAを抽出し、各々について導入したプラスミドDNAをプローブとしてサザン分析をおこなったところ、4株からpECAD121A由来のDNAを、3株からpECAD121A33由来のDNAを確認できた。これら計7つの形質転換体からタンパク質を抽出して、CAD活性を測定した。pECAD121Aの導入された4株のCAD活性は対照植物体に比べ6%から15%であり、これらは平均で89%の活性減少が示された。一方pECAD121A33の導入された3株についても同様の結果が得られ、平均で90%のCADの活性減少が示された。
【0053】
pECAD121AのプラスミドDNAを町井らの方法(日本蚕糸学会誌59,105,1990)に従ってクワに導入し、植物体を再生させた。
【0054】
全ての形質転換体よりゲノムDNAを抽出し、各々について導入したプラスミドDNAをプローブとしてサザン分析をおこなったところ、4株からpECAD121A由来のDNAを確認できた。これら計4つの形質転換体からタンパク質を抽出して、CAD活性を測定した。その結果、pECAD121Aに導入された4株のCAD活性は対照植物体に比べ12%から24%であり、これらは平均で82%の活性減少が示された。
【0055】
これらの結果から、本発明のユーカリCADのアンチセンス遺伝子により、これらを用いて作出した形質転換植物中でのCAD活性を低減させることが可能であることが示された。これにより広葉樹におけるリグニン含量を低減させることが可能であることが示唆された。
【0056】
【発明の効果】
本発明によって初めて、ウド及びユーカリからのCAD遺伝子の単離に成功した。このことにより本発明は、各種の著効を奏する事が可能であり、それらを以下に説明する。
【0057】
CADの植物のリグニン生合成反応に関与しており、本発明により得られたCAD遺伝子を用いることにより、広葉樹においてCAD活性を調節可能であることを示した。従って、林木に含まれるリグニン含量を低減させることが可能であり、これは紙パルプ産業におけるリグニン除去にかかるコストを大きく節約する事になる。
【0058】
本発明者らは、CADが木化(即ち、リグニン化)していく組織中に特異的に発現していることを確認している。即ち、CAD遺伝子はリグニン化組織においてのみ特異的な発現がなされている。本発明で得られたユーカリCAD遺伝子のプロモーター部位はこの特異的発現を担うものであり、これを任意の遺伝子と結合させれば、リグニン化組織に特異的に働く人工遺伝子を作製することが可能である。即ち、図3に示したプロモーター部位のDNA断片を任意の構造遺伝子と連結することによって作製した人工遺伝子を植物中に導入することにより、その構造遺伝子の規定するタンパク質をリグニン化組織で特異的に発現させることができる。その結果、リグニンの構成成分の変換やリグニンと密接な関係にあるセルロースやヘミセルロースの含量にも影響を与えることが可能となり、これらの分子育種への道が開かれる。また、本発明で得られたユーカリプロモーター部位はユーカリのみならず他の植物においても機能すると考えられ、広く植物の分子育種に利用することが可能である。
【0059】
本発明で得られたウドCADのcDNAは、ウドCADのサブユニット全長アミノ酸を規定している。従って、このcDNAを用いれば、人工的に作られた無細胞翻訳系及び大腸菌内によって、CADを大量に発現させ、精製、単離することが可能である。このようにして大量にCADを得られれば、これに対する各種薬剤の効果をあらゆる方面から検討することによって、CADに作用してその活性を抑制するような薬剤の開発が可能となる。即ち、CADに特異的な抑制剤の投与により植物体中で約25%を占めるリグニン生合成を止め、植物を枯死させることができれば、これを農薬として利用できる。CADは植物に特異的であり、CADを持たない動物への影響は極めて低いと考えられる。また、このようなCAD特異的薬剤の環境への悪影響は少なく有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】精製したウドCADのアミノ末端部分及びウドCAD由来の4つのペプチドのアミノ酸配列を示した。ペプチドNはCADのアミノ末端からの配列である。
【図2】ウドCAD由来のペプチド#15のアミノ酸配列を参考にして作成したオリゴヌクレオチドの塩基配列を示した。
【図3】ユーカリCAD遺伝子クローンの制限酵素地図を示した。CADをコードしている部位は斜線網掛けで示した。塩基配列を決定した領域を矢印で示した。プロモーター部位は別に指定した範囲である。

Claims (2)

  1. 配列表の配列番号1に示した1番から358番によって規定されるウドのシンナミルアルコールデヒドロゲナーゼのアミノ酸配列をコードする遺伝子。
  2. 配列表の配列番号2に示した1番から355番によって規定されるユーカリのシンナミルアルコールデヒドロゲナーゼのアミノ酸配列をコードする遺伝子。
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