JP3550882B2 - 極細繊維不織布 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体拡散性に優れた極細繊維不織布及び該不織布よりなる吸収性物品、繊維成形物に関する。さらに詳しくは、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁者用パッド等の吸収性物品、医療衛生材、土木資材等にも好適に使用でき、特に吸収性物品に要求される液体拡散性に優れた極細繊維不織布、及び該不織布を用いることにより優れた吸収性、漏れ防止に効果を有する吸収性物品及び繊維成形物に関する。
【0002】
【背景技術】
これまで使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁者用パッド等の吸収性物品の体液の吸収性向上を目的とした提案が数多く行われ、改善されてきた。これらの改善の大部分は吸収量や吸収速度の向上、吸収体から表面への液戻り防止、漏れ防止及び体に対するベタツキの低減などであった。例えば、物理的微細空間で液を吸収、保持する親水性の吸収紙やパルプなどに代えて、高吸収性ポリマーを吸収体の素材として用いることによる吸収容量の向上や液戻りの防止が提案されている。この提案によって、現在ではパルプと高吸収性ポリマ−とを併用した吸収体がほとんどの吸収性物品に用いられている。
【0003】
しかしこれらの吸収性物品であっても、依然として吸収量の向上、液戻り防止、漏れ防止に関して十分なものとは言えない。即ち、高吸収性ポリマーはイオン浸透圧によって液体を吸収、保持させるタイプもので、体液が濡れないと速やかに吸収できないため、体液の吸収速度には限度があり、吸収速度の速いパルプなどと併用して用いなければならなかった。しかし高吸収性ポリマーとパルプとの併用では、体液を局所的に吸収保持してしまうため、現在使用されている多くの吸収性物品は吸収体全体が効率よく利用されていなかった。
【0004】
このような点に鑑み、これまで吸収体全体に体液を拡散させて吸収させる種々の試みが報告されてきた。例えば、特開昭56−60555号公報には、パルプと高吸収性ポリマーからなる吸収性シートの上面もしくは両面に、スパンボンド法によるレーヨンの拡散性シートを積層することにより、拡散性を向上させる旨が記載されている。また、特開平6−70953号公報では、嵩高性の親水性繊維と親水性の微細繊維を特定の比率で混合することにより液体透過性と液体拡散性とを両立させたシートが得られる旨の記載がある。さらに、特開平6−38998号公報では、メルトブロー不織布あるいはスパンボンド不織布をエンボスロールにより加工した、繊維密度の比較的高い凹状部と液透過を抑制する加熱加圧部を有する液輸送帯についての記載がある。しかしこれらの不織布は繊維の配向がランダムであり、これを吸収性物品の表面材に用いた場合、吸収性物品の長軸方向への液体拡散性が十分とは言えない。
【0005】
また特開平3−234255号公報には、親水性ウェブと疎水性ウェブとが層状に一体化されたシートが記載されているが、これを吸収性物品に用いた場合には、吸収速度、液体拡散性が十分とは言えない。
このようにこれまで吸収性物品の吸収量の向上、洩れ防止、液戻り性を改善するために種々の方法による液体拡散性不織布が提案されてきたが、いずれも満足なものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、吸収性物品等に要求される吸収性の向上、漏れ防止のために用いることのできる液体拡散性に優れた極細繊維不織布またはこれを用いた吸収性物品、繊維成型物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、複合成分の1成分に親水性化合物を含有させた分割型複合繊維を分割させることにより得られ、繊維が該不織布の流れ方向に主として配向されている極細繊維不織布を用いることにより所期の目的を達成できることを知り、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は前記課題を解決するために以下の構成を有する。
(1) 熱可塑性樹脂からなる分割型複合繊維を分割して得られた繊度1デニール以下の極細繊維からなる不織布であって、複合成分の1成分に親水性化合物が含有されており、親水性化合物が、脂肪酸グリセリド、アルコキシ化アルキルフェノール、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルからなる群から選ばれた少なくとも一種の界面活性剤であり、該1成分に対して0.3〜7重量%練り込み添加されており、極細繊維は不織布の流れ方向に配向していることを特徴とする極細繊維不織布。
(2) 熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂である前記(1)項に記載の極細繊維不織布。
(3) 極細繊維が長繊維である前記(1)項に記載の極細繊維不織布。
(4) 極細繊維が短繊維である前記(1)項に記載の極細繊維不織布。
(5) 液体拡散比が、1.1〜5である前記(1)〜(4)項のいずれかに記載の極細繊維不織布。
(6) 前記(1)〜(5)項のいずれかに記載の極細繊維不織布を用いた吸収性物品。
(7) 前記(1)〜(5)項のいずれかに記載の極細繊維不織布を用いた繊維成形物。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の極細繊維不織布に用いる分割型複合繊維を構成する複合成分の組み合わせとして、ポリオレフィン系樹脂とポリオレフィン系樹脂との組み合わせ、ポリオレフィン系樹脂とポリエステル系樹脂との組み合わせ、またはポリアミド系樹脂とポリオレフィン系樹脂との組合せが例示できる。
ポリオレフィン系樹脂とは、エチレンの単独重合体、プロピレンの単独重合体、エチレン又はプロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体、及びこれらの重合体の混合物である。α−オレフィン共重合体としては、プロピレンを主体とする他のα−オレフィンとの二元共重合体または三元共重合体がある。これらの共重合体の具体例としては、プロピレンを主体として、エチレンまたはブテン−1あるいは4−メチルペンテン−1との共重合体が例示できる。
これらのポリオレフィン系樹脂の中から互いに相溶性の小さい2種以上の樹脂を選び、あるいはポリエステル系樹脂もしくはポリアミド系樹脂と組合せて、図1〜5に例示するように放射状、平行状あるいは並列状に配置して複合紡糸をすることで、本発明で用いる分割型複合繊維が得られる。
【0010】
本発明で使用する分割型複合繊維は、複合成分の1成分に親水性化合物が練り込まれている。複数の成分に親水化合物を練り込み添加されていてもよいが、複合成分の1成分は撥水性のままにしておくことが、不織布にした場合、不織布の保液量を少なくでき、かつ液体拡散性が向上するので好ましい。
分割型複合繊維に添加される親水性化合物としては、脂肪酸グリセリド、アルコキシ化アルキルフェノール、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等の非イオン界面活性剤が使用される。
上記の界面活性剤は単独であるいは混合物として使用することができる。そのうち紡糸時の熱安定性及び親水性付与能力等に基き評価された望ましい界面活性剤の例として、
一般式 (I)
CH2(OR1)CH(OR2)CH2(OR3)
(式中、OR1、OR2、OR3は独立してヒドロキシ基または脂肪酸エステル基を示す。但し、少なくとも1個は脂肪酸エステルである。)
一般式 (II)
R−Ph−O−(CH2CH2O)n−CH2CH2OH
(式中、Rは1〜20個の炭素原子を有するアルキル基を示し、Phはフェル基を示し、nは10〜55の整数である。)
一般式 (III)
R'−(CH2CH2O)n−CH2CH2OH
(式中、R'は飽和または不飽和の脂肪酸エステル基を示し、nは10〜55の整数である。)
が挙げられる。
本発明の目的を達成するのに必要な界面活性剤の練り込み添加量は、添加される成分に対して0.3〜7重量%が好ましい。特に3〜6重量%のものがより好ましい。界面活性剤の添加量が0.3重量%未満の場合は、十分に親水性が得られ難く、7重量%を超えた場合、溶融紡糸工程での曳糸性が不良となることがある。
【0012】
複合成分同士の比率は、3/7〜7/3とすることができるが、より好ましくは1/1である。
また、分割型複合繊維には、用途に合わせて他の機能性を付与する添加剤、例えば、着色剤、難燃剤、安定剤等を選択し、本発明の目的を阻害しない範囲内で適宜配合することができる。
【0013】
本発明で使用する分割型複合繊維を得るには、あらかじめ所定量の界面活性剤を練り込んだ熱可塑性樹脂を公知の分割型複合繊維の紡糸法により紡糸し、延伸後、所望により機械捲縮をかける。紡糸、延伸工程でローラ法等により油剤を付着させることも常法による。
本発明の極細繊維不織布を製造するのに用いられる分割型複合繊維の単糸繊度には特に限定はないが、良好な曳糸性と分割後に細繊度の繊維を得るために、単糸繊度は30デニール以下、好ましくは0.5〜10デニールとする。
分割型複合繊維は10〜17個/インチの捲縮を有することが好ましい。捲縮数が10個/インチより少ないと繊維間の交絡が弱く、また捲縮数が17個/インチより多いと繊維間の交絡が強くなりすぎ、いずれも均一なウエブの作製が困難となるので好ましくない。
得られた分割型複合繊維は長繊維のまま、あるいは短繊維の形でウエブとし、これを高圧水流処理することにより繊維間に交絡を発生させると共に繊維の分割を行う。分割後に得られる極細繊維の繊度は、1デニール以下、好ましくは0.01〜1デニール、特に、0.01〜0.2デニールであると、不織布の液体拡散性が優れるので好ましい。分割度合いを表示する分割率は、10〜100%、さらに好ましくは50〜100%分割されていることが好ましい。
【0014】
分割型複合繊維が長繊維の場合は、スパンボンド法、メルトブロー法などにより得られる長繊維ウエブを用いることができるが、繊維が不織布の流れ方向によりよく配向した不織布を得るには、トウウエブの形で用いることが最も好ましい。捲縮を与えられた長繊維トウの場合には分繊ガイドなどにより分繊してトウウエブとする。
分割型複合繊維が短繊維の場合は、カードまたはランダムウエバーに通して、ランダムウェブ、パラレルウェブあるいはクロスラップウェブなどの繊維ウェブとして使用することができるが、繊維がより配向しているパラレルウェブが好ましい。 分割型複合繊維の繊維長は、20mm以上であることが必要で、繊維を不織布の流れ方向に配向させるためには30〜150mmが好ましく、より好ましくはカード通過性をも考慮すると50〜130mmである。
【0015】
長繊維、短繊維いずれの場合にも、ウエブの目付けは10〜200g/m2程度が好ましい。ウエブの目付けが10g/m2未満であると繊維間の接触度合いが少なく、高圧水流処理により地合むらができ、得られる不織布は充分な液体拡散性を発現しにくくなる。また、目付が200g/m2より大きいと、ウエブを高圧水流が通過しにくくなり、繊維の分割が不十分となりやすい。
ウエブには、本発明の効果を妨げない範囲で、必要に応じて他の繊維を混合して用いることもできる。この他の繊維としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリルなどの合成繊維、綿、羊毛、麻などの天然繊維、レーヨン、キュプラ、アセテートなどの再生繊維、半合成繊維である。また混合する繊維は、短繊維、長繊維のどちらであってもよい。
【0016】
このウェブを50〜200メッシュ程度の金網等の支持体上に載せ、上方から高圧水流を噴射して、繊維の分割(細繊化)と交絡の発生を行う。効率の良い繊維の分割と交絡の発生、及び不織布の地合を良好に保つため、高圧水流を噴射するためのノズル径は0.01〜0.5mmの範囲、ノズル間隔は、0.1〜1.5mmが好ましい。水圧は、10〜250kg/cm2の範囲で用いることが好ましい。加工速度は、5〜20m/分の範囲で用いることが可能である。水圧が低いと十分な極細繊維化、交絡が得られない。また水圧が必要以上に高いと不織布の地合が乱れたり、破損したりして好ましくない。
ウエブへの高圧水流の噴射を、水圧を順次圧力を上げながら多段階に行うことにより、地合を阻害することがなく、十分に交絡させることができる。
またノズル径および/またはノズル間隔を順次小さくしたり、後段ではノズルとウェブの間に40〜100メッシュの金網を挿入して高圧水流を散乱させること、あるいは最終段の水圧を下げることにより、地合の改良を行うことが可能である。
【0017】
高圧水流を、ウエブの片面のみでなく両面に噴射することもできる。また、高圧水流を噴射して繊維を交絡させたウエブを積層し、これに更に高圧水流を噴射してウエブ間に交絡発生させることもできる。
このように高圧水流処理をしたウエブから、吸引あるいはプレスなどの方法で水分を取り除いた後、エアードライヤー、エアースルードライヤー、サクションドラムドライヤー等を用いて乾燥することにより、本発明の極細繊維不織布が得られる。
【0018】
極細繊維不織布中の液体の拡散は、主に毛細管現象により液体が不織布の繊維に沿って移動するものであり、液体が不織布中を垂直に移動する距離は毛細管圧力に応じて変化する。円筒状の毛細管の毛細管圧力は次式で表される。
Pc=2γcosθ/r
ここで、Pcは毛細管圧力、γは液体の表面張力、θは液体と繊維との接触角、rは毛細管半径である。液体の種類が同じであれば、毛細管圧力は液体と繊維との接触角と共に増加し、毛細管の半径を小さくするほど増加する。従って液体拡散性を向上させるには、繊維表面が親水性であり、繊維間距離が小さく、繊維が一定方向に配向していることが好ましい。
例えば、高圧水流により交絡加工処理して得られた不織布を、エンボスロール、フラットロール等によりさらに熱カレンダー加工することにより、繊維間の距離を一層小さくすることができる。
また、繊維間距離を狭くすることで、局所的に体液が通過することを抑制し、広範囲に液体を拡散させることができる。しかしあまり繊維間距離を狭くし過ぎると液体拡散性は、向上するものの吸収性物品に用いた場合には、液体透過性が悪くなるため、バランスをとる必要がある。
【0019】
ここで極細繊維不織布の液体拡散比について説明する。液体拡散比とは、不織布中の繊維の配向方向を縦方向とした場合、液体が拡散した縦/横の最大長さの比として表したものである。例えば0.9重量%の生理食塩水を用いた場合、液体拡散比は1.1以上が好ましく、より好ましくは1.5以上である。液体拡散比が、1.1未満では、吸収性物品に用いた場合、横漏れの原因となることがある。液体拡散比を上げるためには、不織布中の繊維を吸収性物品の縦方向に配向させることが有効であり、特に、トウウエブの形から不織布を作ることにより、最も効果的に縦方向の拡散性を上げることができる。
【0020】
次に本発明の極細繊維不織布を材料として用いた吸収性物品について説明する。
本発明の極細繊維不織布は、そのもの単体で使用してもよいし、他の不織布、編織物あるいはメッシュ状物、フィルム、成形品などと積層あるいは一体化した状態で使用してもよい。
本発明の吸収性物品は、トップシート、バックシート及び少なくとも1個以上の吸収体で構成され、本発明の極細繊維不織布が吸収体と密接に接触して配置される。具体的には、極細繊維不織布がトップシートと吸収体の間、あるいは吸収体を取り囲むようにトップシートと吸収体の間及び吸収体とバックシートの間の双方に、極細繊維不織布の繊維の配向方向を該吸収性物品の長軸方向に一致させて液体の拡散吸収層として配置されたものである。
【0021】
トップシートには、当該技術分野で公知のトップシート、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、セルロース、またはレーヨンからなる薄手の不織布を利用できるが、特にポリプロピレン、ポリエチレンなどの短繊維または長繊維ウェブよりなる不織布が好ましい。
【0022】
バックシートには、当該技術分野で公知のバックシート、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、あるいはポリエステルからなる液体不透過性のフィルム、不織布、編織物あるいはこれらを複合化したものを利用できる。
【0023】
吸収体には、当該技術分野で公知のパルプと高吸収性ポリマ−とを併用した吸収体を使用できる。高吸収性ポリマ−としては、飽和吸収量が25g/g以上であるものが好ましく、繊維状、粒子状のものが使用できる。高分子吸収体が、粒子状の場合は、その粒子径が0.1〜0.8mmであることが望ましい。具体的には、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト重合体、デンプン−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、アクリル酸(塩)重合体等が好ましく例示できる。これらの高分子吸収体は単一種であっても複数種の混合物であってもよい。吸収体中の高吸収性ポリマ−の配合率は、通常吸収体の総重量に対し20〜85重量%の範囲である。また、吸収体には、パルプに熱融着性複合繊維を混綿することも好ましい。熱融着性複合繊維の混率は、該吸収体に対して0〜60重量%が好ましい。熱融着性複合繊維を混綿する理由は、熱融着性複合繊維を熱処理することで吸収体全体に熱融着性複合繊維が接合し、使用者の動きによる吸収性物品の変形に対して形態安定性が増し、吸収体の体液吸収性能の低下を防止できるためである。
【0024】
また、上記の吸収性物品を構成するトップシートと極細繊維不織布の間に、透過性の高い親水性の嵩高繊維不織布を介在させることにより、トップシートを通過した体液を素早く極細繊維不織布に到達させ広く拡散させて吸収体に吸収させることができ、また吸収した体液の液戻りも大幅に抑えることができ、使用者が快適に使用できる吸収性物品が得られるので、本発明の極細繊維不織布をより有効に使用することができる。
【0025】
ここで親水性の嵩高性繊維不織布としては、界面活性剤を塗布あるいは練り込んで親水性が付与され、単糸繊度が0.5〜10デニール好ましくは1.5〜4デニールで、捲縮数が10個/インチ以上、より好ましくは20個/インチ以上のスパイラル状クリンプを有するオレフィン系複合繊維またはポリエステル系複合繊維からなり、目付けが15〜80g/m2、好ましくは20〜50g/m2の不織布が使用できる。
スパイラル状クリンプを有する複合繊維は、熱的性質の異なる2種類以上の重合体を、鞘芯型、偏芯鞘芯型、サイドバイサイド型等に複合紡糸した繊維で、従来公知の紡糸延伸方法で得られるものであり、カードあるいはエアーレイ法によりウェブとした後、熱処理して不織布とする。複合繊維自身に熱融着性能が無い場合には、バインダー繊維を混綿して熱処理すればよい。
【0026】
おむつ、生理用ナプキンのような吸収性物品中に液体の拡散吸収層として本発明の極細繊維不織布を使用することにより、極細繊維不織布の繊維の配向方向に体液を広く拡散させることができ、吸収体の広範囲に体液を分配し吸収させることができる。従って、吸収性物品に使用する吸収体の量を減少させ、吸収性物品の厚みを薄くすることができるとともに、吸収性物品の長軸方向に体液を拡散させることで、横漏れを防止させることができる。
【0027】
上記の吸収性物品以外の本発明の極細繊維不織布を用いた繊維成形物として、汗吸収パッド、リストバンド、外科用スポンジ、包帯、履き物の中敷、拭き取り布、掃除布、植物栽培用導水管などが例示できる。またジオテキスタイル分野などにおいても液体拡散性の繊維成形体が有用であり、本発明の不織布を利用できる。
【0028】
【実施例】
以下、本発明の効果を実施例及び比較例によって説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
なお実施例、比較例における用語の定義と物性の測定方法は以下の通りである。
(目付け):
試料重量を面積で割り、不織布1m2当たりの重量(g)で表したもの。
(分割率):
繊維束をワックスにて包埋し、ミクロトームで繊維軸に対して直角にスライスして試料片を得る。これを顕微鏡で観察し、繊維の断面像を画像処理して、分割された極細繊維の総断面積(A)と未分割の分割型複合繊維の総断面積(B)を測定し、以下の式で算出した。
分割率%={A/(A+B)}×100
(透過速度):
試料の収性物品のトップシート上に内径が30mmで、重量が700gの円筒を乗せ、この中に濃度0.9重量%の生理食塩水200mlを一気に投入し、投入してから試料に吸収されるまでの時間を測定し、透過速度とした。
(液戻り性:)
透過速度を測定後、円筒は乗せたまま3分間放置し、トップシート上に濾紙(ADVANTEC、No2)を乗せ、35g/cm2の荷重を3分間加えた時、濾紙が吸い取った生理食塩水の重量を液戻り性として表した。
【0029】
(液体拡散面積):
試料の収性物品のトップシート上に内径が30mm、重量が50gの円筒を乗せ、その中に濃度0.9重量%の生理食塩水50mlを30秒かけて注入する。生理食塩水が完全に吸収された後試料を解体し、吸収体の表面の濡れた面積を測定をする。5個の試料を測定し、その平均値を液体拡散面積とした。
(液体拡散比):
液体拡散面積を測定した試料を用いて、吸収体上の濡れた部分について、吸収性物品の長軸方向(縦方向)とこれに直角な方向(横方向)のそれぞれ最大拡がり幅を測定し、下記の式を用いて液体拡散比を求める。5個の試料の測定をし、その平均値を代表値とした。
液体拡散比=縦方向の最大拡がり幅(mm)/横方向の最大拡がり幅(mm)
【0030】
(トップシート):
機械捲縮を有するポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(チッソ(株)製:商品名ES繊維)を用いた乾式熱接着不織布(目付け23g/m2、20gf/cm2荷重時の密度が0.04g/cm3)をトップシートとして用いた。
(吸収体、及びバックシート):
吸収体、及びバックシートは、市販の子供用おむつを分解して使用した。
(試料吸収性物品):
上記のトップシートと吸収体との間に、繊維の配向方向が吸収性物品の長軸方向と一致するように本発明の極細繊維不織布を介在させ、吸収体の下層にバックシートを配置して試料吸収性物品とした。
【0031】
実施例1
MFR30g/10分(230℃)のポリプロピレンホモポリマーを第1成分とし、MI25g/10分(190℃)の高密度ポリエチレンに、エトキシ化アルキルフェノール及び混合グリセリドからなる非イオン性界面活性剤(ICI製、商品名アトマー685)を高密度ポリエチレンに対して1重量%練り込み添加した樹脂を第2成分として、第4図に示した分割構造の分割型複合繊維紡糸用口金を用いて、第1成分と第2成分の容積比が50/50、単糸デニール12デニールの分割型複合繊維を紡糸した。
この未延伸糸を100℃で6.0倍に延伸し、クリンパーで捲縮数17山/インチに捲縮加工を施し、単糸デニールが2.1デニール、トータルデニールが10万デニールの分割型複合繊維トウとしてトウ缶に収缶した。
このトウを分繊ガイドでトウウェブとし、80メッシュの平織ネット上に置いて、ノズル径0.1mm、ピッチ1mmのノズルプレートから、水圧20kg/cm2で予備処理した後、80kg/cm2の高水圧で3回処理し、次いでこの交絡したトウウェブを反転させ、同じノズルプレートから80kg/cm2の高水圧で3回処理した。乾燥後、目付け45g/m2、分割率90%、分割後の繊度が0.1デニールの極細繊維不織布を得た。これを用いて吸収性物品を作製した。
【0032】
実施例2
MFR30g/10分(230℃)のポリプロピレンホモポリマーを第1成分とし、MI25g/10分(190℃) の高密度ポリエチレンに、エトキシ化アルキルフェノール及び混合グリセリドからなる界面活性剤(ICI製、商品名アトマー685)を高密度ポリエチレンに対して6重量%練り込んだものを第2成分として用いた以外は実施例1と同様にして、目付け48g/m2、分割率91%、分割後の繊度が0.1デニールの極細繊維不織布を得た。これを用いて吸収性物品を作製した。
【0033】
実施例3
MFR30g/10分(230℃)のポリプロピレンホモポリマーを第1成分とし、MI25g/10分(190℃)の高密度ポリエチレンに、エトキシ化アルキルフェノール及び混合クリセリドからなる界面活性剤(ICI製、商品名アトマー685)を高密度ポリエチレンに対して、6重量%練り込み添加した樹脂を第2成分として、第4図に示した構造の分割型複合繊維紡糸用口金を用いて、第1成分と第2成分の容積比が50/50、単糸デニール5デニールの分割型複合繊維を紡糸した。
この未延伸糸を100℃で5.5倍に延伸し、クリンパーで捲縮数17山/インチに捲縮加工を施し、単糸デニール1.0デニール、トータルデニールが10万デニールの分割型複合繊維トウとしてトウ缶に収缶した。
このトウを分繊ガイドでトウウェブとし、実施例1と同様にして、目付け44g/m2、分割率96%、分割後の繊度が0.06デニールの極細繊維不織布を得た。これを用いて吸収性物品を作製した。
【0034】
実施例4
MFR30g/10分(230℃)のポリプロピレンホモポリマーを第1成分とし、MI25g/10分(190℃)の高密度ポリエチレンに、エトキシ化アルキルフェノール及び混合クリセリドからなる界面活性剤(ICI製、商品名アトマー685)を高密度ポリエチレンに対して、6重量%練り込み添加した樹脂を第2成分として、第4図の分割型複合繊維紡糸用口金を用いて、第1成分と第2成分の容積比が50/50、単糸デニール3デニールの分割型複合繊維を紡糸した。
この未延伸糸を100℃で5.0倍に延伸し、クリンパーで捲縮数17山/インチに捲縮加工を施し、単糸デニール0.6デニール、トータルデニールが10万デニールの分割型複合繊維トウとしてトウ缶に収缶した。
このトウを分繊ガイドでトウウェブとし、実施例1と同様にして、目付け42g/m2、分割率94%、分割後の繊度が0.03デニールの極細繊維不織布を得た。これを用いて吸収性物品を作製した。
【0035】
参考例1
MFR30g/10分(230℃)のポリプロピレンホモポリマーを第1成分とし、MI25g/10分(190℃)の高密度ポリエチレンに、熱可塑性ポリエチレングリコール樹脂(商品名アクアコーク:住友精化(株)製)を高密度ポリエチレンに対して、40重量%混合した樹脂を第2成分として、第4図に示した構造の分割型複合繊維紡糸用口金を用いて、第1成分と第2成分の容積比が50/50、単糸デニール6デニールの分割型複合繊維を紡糸した。
この未延伸糸を100℃で3.0倍に延伸し、クリンパーで捲縮数17山/インチに捲縮加工を施し、単糸デニール1.9デニール、トータルデニールが10万デニールの分割型複合繊維トウとしてトウ缶に収缶した。
このトウを分繊ガイドでトウウェブとし、実施例1と同様にして、目付け40g/m2、分割率85%、分割後の繊度が0.1デニールの極細繊維不織布を得た。これを用いて吸収性物品を作製した。
【0036】
参考例2
MFR30g/10分(230℃)のポリプロピレンホモポリマーを第1成分とし、MI25g/10分(190℃)の高密度ポリエチレンに、エチレン共重合比率44mol%、MFR5.5g/10分(190℃)のエチレンビニルアルコール共重合体(商品名エバール:クラレ(株)製)を高密度ポリエチレンに対して、80重量%混合した樹脂を第2成分とした以外は、実施例1と同様にして、目付け52g/m2、分割率88%、分割後の繊度が0.1デニールの極細繊維不織布を得た。これを用いて吸収性物品を作製した。
【0037】
参考例3
MFR30g/10分(230℃)のポリプロピレンホモポリマーを第1成分とし、MI25g/10分(190℃)の高密度ポリエチレンに、ポリエーテルブロックアミド共重合体(商品名PEBAX:ATOCHEM社製)を80重量%混合した樹脂を第2成分とした以外は、実施例1と同様にして、目付け55g/m2、分割率85%、分割後の繊度が0.1デニールの極細繊維不織布を得た。これを用いて吸収性物品を作製した。
【0038】
参考例4
MFR30g/10分(230℃)のポリプロピレンホモポリマーを第1成分とし、MI25g/10分(190℃)の高密度ポリエチレンに、重合度500、ケン化度88%のポリビニルアルコールを高密度ポリエチレンに対して、20重量%混合した樹脂を第2成分とした以外は、実施例1と同様にして、目付け49g/m2、分割率81%、分割後の繊度が0.1デニールの極細繊維不織布を得た。これを用いて吸収性物品を作製した。
【0039】
実施例5
実施例2で作成した目付け48g/m2の極細長繊維不織布を125℃、フラットロール速度6m/分でカレンダー加工を施し、このカレンダー加工不織布を用いて吸収性物品を作製した。
【0040】
実施例6
MFR30g/10分(230℃)のポリプロピレンホモポリマーを第1成分とし、MI25g/10分(190℃)の高密度ポリエチレンに、エトキシ化アルキルフェノール及び混合グリセリドからなる界面活性剤(ICI製、商品名アトマー685)を6重量%練り込み添加した樹脂を第2成分として、第4図に示した構造の分割型複合繊維紡糸用口金を用いて、第1成分と第2成分の容積比が50/50、単糸デニール12デニールの分割型複合繊維を紡糸した。
この未延伸糸を、100℃で6.0倍に延伸し、クリンパーで捲縮数17山/インチに捲縮加工を施し、単糸デニールが2デニール、繊維長76mmで強度3.0g/d,伸度38%のステープルファイバーを得た。
得られたステープルファイバーを、カードにて、パラレルウェブとし、実施例1と同条件で高圧水流処理して、目付け49g/m2、分割率89%、分割後の繊度が0.1デニールの極細繊維不織布を得た。これを用いて吸収性物品を作製した。
【0041】
実施例7
スパイラル状クリンプを有するポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維(チッソ(株)製:商品名ES繊維)を用いた嵩高な乾式熱接着不織布(目付け30g/m2、20gf/cm2荷重時の密度が0.02g/cm3)を、実施例1で作製した吸収性物品のトップシートと極細繊維不織布の間に挿入した吸収性物品を作製した。
【0042】
比較例1
極細長繊維不織布をトップシートと吸収体の間に入れない吸収性物品を作製した。
【0043】
比較例2
MFR30g/10分(230℃)のポリプロピレンホモポリマーを第1成分とし、MI25g/10分(190℃)の高密度ポリエチレンに、エトキシ化アルキルフェノール及び混合グリセリドからなる界面活性剤(ICI製、商品名アトマー685)を0.1重量%練り込んだんものを第2成分とした以外は実施例1と同様にして、極細長繊維不織布を得た。しかしこの不織布に生理食塩水を滴下しても、液体を吸収拡散しなかったため、吸収性物品は作製しなかった。
【0044】
比較例3
MFR30g/10分(230℃)のポリプロピレンホモポリマーを第1成分とし、MI25g/10分(190℃)の高密度ポリエチレンに、エトキシ化アルキルフェノール及び混合グリセリドからなる界面活性剤(ICI製、商品名アトマー685)を9重量%練り込んだものを第2成分とし、図1に示した構造のの分割型複合繊維紡糸用口金を用いて紡糸したが、曳糸性が安定せず、試料が得られなかった。
【0045】
比較例4
MFR30g/10分(230℃)のポリプロピレンホモポリマーを第1成分とし、MI25g/10分(190℃)の高密度ポリエチレンに、熱可塑性ポリエチレングリコール樹脂(商品名アクアコーク:住友精化(株)製)を10重量%混合した樹脂を第2成分とした以外は実施例1と同様にして、極細長繊維不織布を得た。しかし、この不織布に生理食塩水を滴下しても、液体を吸収拡散しなかったため、吸収性物品は作製しなかった。
【0046】
比較例5
実施例2のトウウェブを目付け50g/m2とし、50kg/cm2の高水圧にて不織布加工を施した以外は実施例2と同様にして、吸収性物品を作製した。
実施例1〜10、比較例1〜5のそれぞれの結果を表1に示した。
【0047】
【表1】
【0048】
表1から明らかなように、本発明品は比較例1に比べ透過速度、液戻り性は同程度または優れており、液体拡散面積、液体拡散比はともに非常に良い結果を示している。即ち、本発明の極細繊維不織布を用いた吸収性物品は、透過速度及び液戻り性は従来の性能を維持しつつ、液体拡散面積及び液体拡散比に優れているため、薄型で極めて吸収量が多く、使用者に快適な吸収性物品を提供できる。
【0049】
実施例8
MFR30g/10分(230℃)のポリプロピレンホモポリマーを第1成分とし、MI25g/10分(190℃)の高密度ポリエチレンに、エトキシ化アルキルフェノール及び混合グリセリド(ICI製、商品名アトマー685)を6重量%練り込み添加した樹脂を第2成分として、第4図に示した構造の分割型複合繊維紡糸用口金を用いて、第1 成分と第2成分の容積比が50/50、単糸デニール12デニールの分割型複合繊維を紡糸した。
この未延伸糸を、100℃で6.0倍に延伸し、クリンパーで捲縮数17山/インチに捲縮加工を施し、単糸デニールが2デニール、トータルデニールが5万デニールの分割型複合繊維トウとしてトウ缶に収缶した。
この分割型複合繊維トウを分繊ガイドで、トウウェブとし、実施例1と同様にして目付け50g/m2、分割率91%、分割後の繊度が0.1デニールの極細繊維不織布を得た。この不織布を汎用のプラグマシンを使用して直径1cmの棒状に巻き上げ、130℃の熱風乾燥機で熱処理して導水棒を作製した。
肥料成分が溶解された水溶液を貯えた水槽を植木鉢の隣に置き、この導水棒の一方の端を植木鉢内の土に挿入し、他の端を水槽に浸した。このようにすることにより、導水棒を構成する繊維の毛細管現象により水槽から植木鉢へ水分が供給され、そのまま1ケ月放置しても植物は萎れたり枯れたりすることがなかった。
【0050】
【発明の効果】
本発明の極細繊維不織布は、繊維が一方向に配向しているため、繊維の配向方向への液体拡散性に優れる。また本発明の極細繊維不織布は柔軟であり、該不織布を用いた本発明の吸収性物品は、体液が極細繊維不織布により素早く縦方向に拡散分配され、高吸収性ポリマーの吸収効率を最大限に発揮させることができる。
したがって、吸収性物品を比較的薄く作ることができ、さらに横もれのおそれも軽減でき、使用者が快適に使用できる吸収性物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いることのできる分割型複合繊維の断面図である。
【図2】本発明で用いることのできる分割型複合繊維の断面図である。
【図3】本発明で用いることのできる分割型複合繊維の断面図である。
【図4】本発明で用いることのできる分割型複合繊維の断面図である。
【図5】本発明で用いることのできる分割型複合繊維の断面図である。
【符号の説明】
1 第1成分
2 第2成分
Claims (7)
- 熱可塑性樹脂からなる分割型複合繊維を分割して得られた繊度1デニール以下の極細繊維からなる不織布であって、複合成分の1成分に親水性化合物が含有されており、親水性化合物が、脂肪酸グリセリド、アルコキシ化アルキルフェノール、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルからなる群から選ばれた少なくとも一種の界面活性剤であり、該1成分に対して0.3〜7重量%練り込み添加されており、極細繊維は不織布の流れ方向に配向していることを特徴とする極細繊維不織布。
- 熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂である請求項1に記載の極細繊維不織布。
- 極細繊維が長繊維である請求項1に記載の極細繊維不織布。
- 極細繊維が短繊維である請求項1に記載の極細繊維不織布。
- 液体拡散比が、1.1〜5である請求項1〜4のいずれかに記載の液拡散性に優れた極細繊維不織布。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の極細繊維不織布を用いた吸収性物品。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の極細繊維不織布を用いた繊維成形物。
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