JP3548700B2 - 回路遮断器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、通電回路に大電流が流れたとき、引き外し装置により接触子機構を開離させる回路遮断器、特に大電流遮断時における引き外し用トリップバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10及び図11は、例えば実公平6−41327号公報に示された従来の回路遮断器を示す断面図である。図において、1はベース1aとカバー1bとからなる筐体であり、合成樹脂材料で形成されている。2は操作ハンドル、3は開閉機構、4は可動接触子であり可動接点4aを有している。5は固定接触子であり固定接点5aを有している。6は合成樹脂材料で形成されたトリップバーであり、回動できるように、また、開閉機構3と係合するように支承されている。7は電磁引き外し装置の電磁石であり、そのプランジャー7aがトリップバー6の溝付アーム6bに係合している。8は熱動引き外し装置のバイメタルであり、その調整ねじ8aがトリップバー6のアーム片6cに対向配置されている。
【0003】
上記のような従来の回路遮断器においては、操作ハンドル2の操作により開閉機構3に連結された可動接触子4が動作して両接点4a、5aが開閉する。次に、図10に示す閉路状態において過電流が流れると、バイメタル8が加熱されて湾曲し、調整ねじ8aでトリップバー6のアーム片6cが押圧される。この押圧によりトリップバー6が時計方向に回動して開閉機構3を作動させ、可動接触子4を開離させる。
また、図10に示す閉路状態において短絡電流のような大電流が流れると、電磁石7のプランジャー7aが吸引されて溝付アーム6bを引くので、トリップバー6が時計方向に回動し開閉機構3を作動させて可動接触子4を開離させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の回路遮断器では、短絡電流のような大電流が流れると、初期状態においては、可動接触子4及び固定接触子5に流れる互いに逆方向の平行電流の作用により両接触子4,5は電磁反発する。この電磁反発により可動接触子4は図11に示すように僅かに開離し、固定接点5aと可動接点4aの間にアークAが発生する。続いて、プランジャー7aの吸引により、開閉機構3が作動して可動接触子4を完全に開離させる。ところが、アークAはアークガスの爆風に変化して筐体1内の空間全域に流動する。この流動の際、アークガスの爆風は例えば矢印B及び矢印Cのように流れてトリップバー6の溝付アーム6b及びアーム片6cを押圧し、この押圧力が溝付アーム6b及びアーム片6cを反時計方向に回動させる力になることがある。
【0005】
従って、短絡電流のような大電流通電時に、電磁石7のプランジャー7aあるいはバイメタル8によるトリップバー6を時計方向に回動させる力に対して反対方向の力となり、短絡事故発生から開閉機構3を作動させて可動接触子4を開離させる、いわゆる自動遮断(トリップ)までの時間に遅れを生じるという問題点があった。また、アークガスの爆風が筐体1の外部に放出されて消滅するまで筐体1内にアークガスの爆風は吹き乱れるため、爆風は合成樹脂から成る筐体1の表面を炭化させ、電源と負荷間や相間の絶縁劣化を引き起こすという問題点があった。
【0006】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、短絡電流のような大電流が流れた場合に、接点間に発生するアークガスの爆風を利用してトリップバーを回動させることにより、短絡電流発生からトリップまでの時間に遅れを生じない回路遮断器を得るとともに、アークガスの爆風の流動による筐体内の絶縁劣化が少ない回路遮断器を得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る回路遮断器においては、短絡電流が流れたとき可動接触子と固定接触子の間で電磁反発が生じるように形成された接触子機構と、接触子機構の可動接触子にクロスバーを介して連結することにより可動接触子を開閉動作させる開閉機構と、通電電流が所定値を超過したとき、トリップバーを作動させて開閉機構を介して接触子機構を開離させる引外し機構と、発生するアークを所定方向に誘引する消弧装置と、各機構及び装置を収納する筐体を有する回路遮断器において、接触子機構とクロスバー及び消弧装置を絶縁材料製のケースに収納すると共に、接触子機構が電磁反発状態のときは開口しており、接触子機構が開閉機構を介して開離状態になったときは閉塞されるアークガス放出孔を有するアークユニットと、アークガス放出孔の開口部に近接して配置された引外し用アクチュエータを備え、接触子機構の電磁反発時にアークガス放出孔から放出されるアークガスの圧力により、引外し用アクチュエータを介してトリップバーを作動させるようにしたものである。
【0008】
また、アークガス放出孔は、アークユニットのケースの側面に穿設されたケース貫通孔と、クロスバーのロータ部に穿設されたロータ貫通孔とを有し、開閉機構がクロスバーを介して可動接触子を閉路状態にしているときは、ケース貫通孔とロータ貫通孔が連通し、開閉機構がクロスバーを介して可動接触子を開路状態にしたときは、ケース貫通孔がクロスバーのロータ部により閉塞されるように構成したものである。
【0009】
また、引外し用アクチュエータは、一端にアークガス放出孔を閉塞する弁部を、他端に引外し機構に係合する係合部を備え、弁部は、アークガス放出孔から放出されるアークガスの圧力により作動し、この作動に応動して引外し用アクチュエータの他端の係合部がトリップバーを作動させるようにしたものである。
【0010】
また、接触子機構が開離したとき発生するアークガスがアークガス放出孔に向かって流れるアークガス通路の一つを、上記接触子機構の接点の近傍における、クロスバーのロータ部外側円周面とアークユニットのケースの内壁面との対向面に設けたものである。
【0011】
さらに、クロスバーのロータ部外側円周面とアークユニットのケースの内壁面との対向面に設けたアークガス通路の間隙は、ロータ隔壁と可動接触子との間隙よりも広く形成されたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示す回路遮断器の断面図である。図において、10は筐体であり、ベース11とカバー12と補助カバー13とからなっており、いずれも合成樹脂材料で形成されている。14は同様の材料で形成されたハンドルである。35はクロスバーであり、合成樹脂材料からなるロータ部15と連結ピン16を介して、各極のクロスバー35が一体的に連結されている。この連結ピン16は、中央極において後述の開閉機構30に連結されている。17は固定接触子であり、固定接点17aを有している。18は可動接触子であり、可動接点18aを有し、軸19によりロータ部15に対し回動可能に保持されている。
【0013】
この可動接触子18は可動子ばね21により矢印C方向に付勢されている。即ち、可動子ばね21はひねりばねであり、一端がロータ部15の外周部に係合され、他端を可動接触子18に係合することにより可動接触子18が矢印C方向に付勢されている。従って、可動接触子18はロータ部15に関係なく可動子ばね21に抗して矢印D方向に回動できるようになされている。また、この可動接触子18はクロスバー35の回動動作に連動するものである。即ち、後述の開閉機構30の動作によりクロスバー35のロータ部15が回動すれば、その回動に可動接触子18が従動するようになされている。上記の構成において、固定接触子17、可動接触子18及びクロスバー35などにより接触子機構が構成されている。
【0014】
20は可動子ホルダであり、一対の接続導体20aが可動接触子18の両側面を両側から挟み、可動子ばね21に押圧されて電気的接触を保持するように形成されている。また、可動子ホルダ20は、図5に示すように、過電流引き外し装置(図示せず)を接続するための接続面20bを有している。22はトリップバーであり、過電流引き外し装置の動作に連動して回動される。トリップバー22が軸28を支点として反時計方向に回動したとき、開閉機構30が作動する。この作動によりクロスバー35を回動させて可動接触子18を固定接触子17から開離させ自動遮断(トリップ)するように構成されている。なお、ハンドル14により開閉機構30を作動できることは周知の通りである。
【0015】
23は接触子機構及び消弧装置などにより構成されたアークユニットである。即ち、23aは第一のケース、23bは第二のケースであり、いずれも合成樹脂で形成され、固定接触子17と、可動接触子18と、可動子ホルダ20と、可動子ばね21と、軸19と、クロスバー35とで構成される接触子機構と、消弧装置(図示せず)が収納されている。上記の第一のケース23aと第二のケース23bは各極毎に複数のリベット24で結合してユニット化されている。なお、第一のケース23aの側壁には第一のケース貫通孔23cが、第二のケース23bの側壁には第二のケース貫通孔23dが穿設されている。クロスバー35のロータ部15の一対の側壁にはロータ貫通孔15aが穿設されている。
【0016】
このロータ貫通孔15aとケース貫通孔23c、23dの関係は、開閉機構30がクロスバー35を介して可動接触子18を閉路状態にしているときは、上記ケース貫通孔23c、23dとロータ貫通孔15aが連通してアークガス放出孔の主要部が形成される。このアークガス放出孔は、開閉機構30がクロスバー35を介して可動接触子18を開路状態にしたときは、ロータ部15が回動するので、ケース貫通孔23c、23dがロータ部15により閉塞される。即ち、開口していたアークガス放出孔が閉じられるように構成されている。
【0017】
25はベース11及びカバー12の内部に形成された相間ブロックであり、図2に示すように、基板部25aと、この基板部25aから両側に突出した隔壁25bが形成されている。そして、この隔壁25bとアークユニット23の第一のケース23aの外壁面23eとの間で第一のケース貫通孔23cと連通する第一の通気溝25cが形成されている。また、隔壁25bとアークユニット23の第二のケース23bの外壁面23fとの間で第二のケース貫通孔23dと連通する第二の通気溝25dが形成されている。なお、ロータ貫通孔15aと、第一のケース貫通孔23c及び第二のケース貫通孔23dと、第一の通気溝25c及び第二の通気溝25dとでアークガス放出孔の全体が形成されている。
【0018】
26は引外し用アクチュエータであり、図1に示すように、一端にトリップバー22と係合する係合部26aと、他端に弁部26bが形成され、軸31により回動自在に軸支されている。27は引外し用アクチュエータ26を反時計方向に付勢するひねりばねであり、常時は弁部26bが第一の通気溝25c及び第二の通気溝25dを塞ぐ方向に付勢している。
【0019】
このように構成された回路遮断器においては、短絡電流のような大電流が流れると、初期状態においては、固定接触子17及び可動接触子18に流れる互いに逆方向の平行電流のため、固定接触子17及び可動接触子18が電磁反発する。この電磁反発により可動接触子18が固定接触子17から開離し、固定接点17aと可動接点18aの間にアークAが発生する。続いて、このアークAはガス状となり周囲の気体を急激に膨張させ、爆風となってアークユニット23内の空間全域に流動する。
【0020】
このアークガスの爆風は、図示しない消弧装置により誘導され外部へ排出されるとともに、例えば図2に矢印Bに示す方向にも流動し、ロータ貫通孔15aからケース貫通孔23c,23dを通って相間ブロック25の通気溝25c,25dに向かって放出される。この通気溝25c,25dに向かって放出されるアークガスの爆風により、引外し用アクチュエータ26の弁部26bが押圧されて左方向へ駆動する。これにより、図3に示すように、引外し用アクチュエータ26は軸31を支点として時計方向に回動される。この引外し用アクチュエータ26の回動により、係合部26aがトリップバー22と係合し、トリップバー22を反時計方向に回動する。この回動により周知のトグルリンク機構による開閉機構30との係合が解除されて、アークA発生後のより速い時間に自動遮断(トリップ)が行われ、図4に示す状態となる。
【0021】
次に、自動遮断の終期においては、図4に示すように、開閉機構30がトリップすると、ロータ部15は軸19を支点として反時計方向に回動する。この回動により、両接点17a、18aが閉路状態であった時に貫通していたロータ貫通孔15aと貫通孔23c、23d及び通気溝25c,25dは、ロータ部15の回動によって連通しなくなり、アークガスの爆風が通気溝25c,25dに流入しなくなる。従って、引外し用アクチュエータ26の弁部26bを押圧する圧力が低下し、弁部26bが通気溝25c,25dを閉塞する。これにより、トリップ動作後は、アークガスによって溶融された金属粒や高温ガスがアークユニット23外の負荷側へ噴出するのを防ぐことができる。
【0022】
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2を示す回路遮断器のアークユニットを示す断面図であり、回路遮断器が閉路状態を示す。図7は、図6の線イーイに沿う断面図である。図8は、回路遮断器が電磁反発した状態のアークユニットを示す。図9は、回路遮断器がトリップした状態のアークユニットを示す。なお、図6〜図9は、後述のような問題点の解決を説明するために、いずれも回路遮断器を縦取付、つまり、ロータ部に対して接点側を上側とした取付状態を示す。
【0023】
図において、15bはロータ部15の外側円周面に形成されたアークガス通路である。このアークガス通路15bは、接触子機構が開離したとき発生するアークガスがアークガス放出孔(ケース貫通孔23c、23dとロータ貫通孔15a)に向かって流れるアークガス通路の一つであり、図7に示すように、接触子機構の接点17a,18aの近傍であり、かつ、ロータ部15の外側円周面がケース23a,23bの側面23m,23nと対向する部分に設けられている。なお、アークガス通路15bは、図ではロータ部15の外側円周面に設けたものを示しているが、ケース23a,23bの側面23m,23nに設けてもよい。
図7に示す15dもアークガス通路の一つであり、このアークガス通路15dは、ロータ隔壁15cと可動接触子18の側面との間隙Gの部分に形成されたものである。上記アークガス通路15bは、このアークガス通路15dの間隙Gよりも広く形成されている。
【0024】
このように構成された回路遮断器によれば、短絡電流のような大電流が流れると、実施の形態1における説明の動作と同様な動作が行われる。即ち、初期状態においては、図8に示すように、固定接触子17と可動接触子18が電磁反発し、可動接触子18が固定接触子17から開離すると、固定接点17aと可動接点18aの間にアークAが発生する。続いて、このアークAはガス状となり周囲の気体を急激に膨張させ、爆風となってアークユニット23内の空間全域に流動する。
【0025】
このアークガスの爆風は、主として消弧装置50により誘導され外部へ排出されるが、例えば図8に示す矢印B及び矢印E方向にも流動し、アークガス通路15b、あるいは、アークガス通路15dを通り、ロータ貫通孔15aからケース貫通孔23c,23dを通って相間ブロック25の通気溝25c,25d(図2に示す)に向かって放出される。
【0026】
この後の動作は、実施の形態1で述べたものと同様であり省略するが、トリップバー22(図4に示す)が回動し、周知のトグルリンク機構による開閉機構30(図4に示す)との係合が解除されて、アークA発生後のより速い時間に自動遮断(トリップ)が行われ、アークユニットは図9に示す状態となる。
【0027】
この実施の形態2の構成によれば、ロータ部15の外側円周面にアークガス通路15bを設けることにより、アークガスがアークガス通路15bを通って矢印E方向からもロータ貫通孔15aに流入するので、ロータ貫通孔15aから放出されるアークガスの放出速度が増し、引外し用アクチュエータ26を介してより速くトリップバー22を回動させて開閉機構30を動作させ、アーク発生後のより速い時間に回路遮断器をトリップ動作させることができる。
【0028】
また、アークガス通路15bを間隙Gよりも広く形成することにより、アークガスが矢印B方向よりも矢印E方向に多く流れるようになるので、可動接触子18に回転モーメントを与える可動子ばね21の腕部21aが、矢印B方向を流れる高温のアークガスに曝されて劣化するのを少なくすることができる。
【0029】
また、ロータ部15の外側円周面とアークユニットのケース23a,23bの側面23m,23nの内壁面との対向面にアークガス通路15bを設けることにより、ロータ部15とケース23a,23bの側面23m,23n間のアークガスの流れが良くなる。従って、可動接触子18が固定接触子17から開離したときに、アークによって溶融された金属粒等が発生しても、この金属粒等がロータ部15外側円周面とケース23a,23bの側面23m,23nとの間に堆積することがないので、溶融された金属粒等によりロータ部15の回動が悪くなり、可動接触子18が閉路しなくなるなどの問題を防止することができる。
【0030】
なお、金属粒等がロータ部外側円周面とケース23a,23bの側面23m,23nとの間に堆積してロータ部15の回動が悪くなることは上述の通りであるが、この問題は回路遮断器を縦取付とした場合に大きい。つまり、接点17a,18aがロータ部15の外側円周の近傍にあるので、接点17a,18aの間に、アークによって溶融された金属粒等が発生したとき、ロータ部15の、円周面の上に落下し易い。落下した金属粒等は堆積して、上記のように、ロータ部15の回動を阻害する原因になる。アークガス通路15bはこの問題点の解決にも寄与している。
【0031】
【発明の効果】
この発明の回路遮断器によれば、短絡電流等の大電流を高速度で自動遮断させることができるとともに、アークによって溶融された金属粒や高温ガスがアークユニット外の負荷側へ噴出しなくなるので、繰返し遮断動作後の筐体内の絶縁劣化を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す回路遮断器の閉路状態を示す断面図である。
【図2】図1の線ア−アに沿う要部断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1を示す回路遮断器の電磁反発状態を示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態1を示す回路遮断器のトリップ状態を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態1を示す回路遮断器の斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態2を示す回路遮断器のアークユニットの閉路状態を示す断面図である。
【図7】図7の線イーイに沿う断面図である。
【図8】この発明の実施の形態2を示す回路遮断器のアークユニットの電磁反発状態を示す断面図である。
【図9】この発明の実施の形態2を示す回路遮断器のアークユニットのトリップ状態を示す断面図である。
【図10】従来の回路遮断器を示す断面図である。
【図11】図10に示す回路遮断器が電磁反発動作した初期の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 筐体、11 ベース、12 カバー、13 補助カバー、
14 ハンドル、15 ロータ部、15a ロータ貫通孔、
15b アークガス通路、15c ロータ隔壁、17 固定接触子、
18 可動接触子、22 トリップバー、23 アークユニット、
23a 第一のケース、23b 第二のケース、
23c 第一のケース貫通孔、23d 第二のケース貫通孔、
25 相間ブロック、25a 第一の通気溝、25b 第二の通気溝、
26 引外し用アクチュエータ、26a 係合部、26b 弁部、
30 開閉機構、35 クロスバー。
Claims (5)
- 通電回路に短絡電流が流れたとき可動接触子と固定接触子の間で電磁反発が生じるように形成された接触子機構と、上記接触子機構の可動接触子にクロスバーを介して連結することにより上記可動接触子を開閉動作させる開閉機構と、上記通電回路の電流が所定値を超過したとき、トリップバーを作動させて上記開閉機構を介して上記接触子機構を開離させる引外し機構と、上記接触子機構が開離したとき発生するアークを所定方向に誘引する消弧装置と、上記各機構及び装置を収納するように形成された筐体とを有する回路遮断器において、上記接触子機構と上記クロスバー及び消弧装置を絶縁材料製のケースに収納すると共に、上記接触子機構が電磁反発状態のときは開口しており、上記接触子機構が開閉機構を介して開離状態になったときは閉塞されるアークガス放出孔を有するアークユニット、上記アークガス放出孔の開口部に近接して配置された引外し用アクチュエータを備え、上記接触子機構の電磁反発時に上記アークガス放出孔から放出されるアークガスの圧力により、上記引外し用アクチュエータを介して上記トリップバーを作動させるようにしたことを特徴とする回路遮断器。
- アークガス放出孔は、アークユニットのケースの側面に穿設されたケース貫通孔と、クロスバーのロータ部に穿設されたロータ貫通孔とを有し、開閉機構がクロスバーを介して可動接触子を閉路状態にしているときは、上記ケース貫通孔とロータ貫通孔が連通し、上記開閉機構が上記クロスバーを介して上記可動接触子を開路状態にしたときは、上記ケース貫通孔が上記クロスバーのロータ部により閉塞されるように構成したものであることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
- 引外し用アクチュエータは、一端にアークガス放出孔を閉塞する弁部を、他端に引外し機構に係合する係合部を備え、上記弁部は、上記アークガス放出孔から放出されるアークガスの圧力により作動し、この作動に応動して上記引外し用アクチュエータの他端の係合部がトリップバーを作動させるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の回路遮断器。
- 接触子機構が開離したとき発生するアークガスがアークガス放出孔に向かって流れるアークガス通路の一つを、上記接触子機構の接点の近傍における、クロスバーのロータ部外側円周面とアークユニットのケースの内壁面との対向面に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回路遮断器。
- クロスバーのロータ部外側円周面とアークユニットのケースの内壁面との対向面に設けたアークガス通路の間隙は、ロータ隔壁と可動接触子との間隙よりも、広く形成されたものであることを特徴とする請求項4記載の回路遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22150199A JP3548700B2 (ja) | 1998-08-06 | 1999-08-04 | 回路遮断器 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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