JP3548556B2 - X線回折装置 - Google Patents

X線回折装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3548556B2
JP3548556B2 JP2001400050A JP2001400050A JP3548556B2 JP 3548556 B2 JP3548556 B2 JP 3548556B2 JP 2001400050 A JP2001400050 A JP 2001400050A JP 2001400050 A JP2001400050 A JP 2001400050A JP 3548556 B2 JP3548556 B2 JP 3548556B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
sample
slit
multilayer mirror
incident path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001400050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003194744A (ja
Inventor
等 大神田
剛 藤縄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rigaku Corp filed Critical Rigaku Corp
Priority to JP2001400050A priority Critical patent/JP3548556B2/ja
Priority to EP02028843A priority patent/EP1324023B1/en
Priority to US10/328,305 priority patent/US6807251B2/en
Publication of JP2003194744A publication Critical patent/JP2003194744A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3548556B2 publication Critical patent/JP3548556B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/20Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by using diffraction of the radiation by the materials, e.g. for investigating crystal structure; by using scattering of the radiation by the materials, e.g. for investigating non-crystalline materials; by using reflection of the radiation by the materials

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は集中法と平行ビーム法を切り換えることができるX線回折装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線回折装置は,使用するX線ビームの発散性で分類すると,集中法と平行ビーム法とに分けることができる。集中法では,X線源から出射されたX線ビームは所定の発散角で発散しながら試料の広い面積に当たる。試料で回折したX線は受光スリットに集束して,X線検出器で検出される。一方,平行ビーム法では,X線源から出射されたX線ビームは,何らかの平行化手段(ソーラースリットやモノクロメータなど)で平行化されてから試料に当たる。試料で回折したX線も平行ビームとなり,これがX線検出器で検出される。
【0003】
通常は,集中法によるX線回折装置と,平行ビーム法によるX線回折装置とは,別個のものであり,集中法による測定と平行ビーム法による測定を実施したい場合には,2種類のX線回折装置を準備する必要がある。あるいは,1台のX線回折装置を用いて集中法と平行ビーム法を使い分けることもできるが,そのためには,光学系を組み替える必要がある。例えば,放物面の多層膜ミラーを用いて平行ビームを作ることを考えると,集中法から平行ビーム法に切り換えるには次のようにする。集中法では,X線源から試料に至るX線入射経路が直線的であるが,これを平行ビーム法に切り換えるには,この直線的な入射経路に多層膜ミラーを挿入する必要がある。多層膜ミラーを入れるとX線ビームの経路が曲がるので,集中法のときと比較して,X線源の位置をそのままにするならば,試料の位置を変える必要がある。あるいは,試料の位置をそのままにするならば,X線源の位置を変える必要がある。そして,入射光学系を変更したことに伴い,光学系のセッティング(光軸の調整)をやり直す必要がある。
【0004】
そこで,このような問題点を解決するために,X線源と試料の位置関係を実質的に変更することなく集中法と平行ビーム法を切り換えることができるようにしたX線回折装置が開発されてきた。特開平9−229879号公報に記載されているX線回折装置では,スリット装置を工夫することで,集中法用のX線ビームと平行ビーム法用のX線ビームを得ることができる。また,特開平11−72595号公報に記載されているX線回折装置では,集中法と平行ビーム法の両方においてモノクロメータを利用することを前提として,湾曲結晶モノクロメータの姿勢を縦配置と横配置との間で切り換えることで,集中法用のX線ビームと平行ビーム法用のX線ビームを得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特開平9−229879号公報の装置では,複数のスリット装置の開口幅を絞ることで平行ビームを得ているので,平行ビーム法にしたときに試料に入射するX線強度が弱くなるという問題がある。当然ながら,平行ビームを作るのに優れている放物面多層膜ミラーを採用することはできない。一方,特開平11−72595号公報に記載されている装置では,集中法と平行ビーム法を切り換えるときに湾曲結晶モノクロメータの姿勢を変更しているので,光学系のセッティングをやり直す必要がある。また,湾曲結晶モノクロメータを縦配置にして平行ビームを取り出しているが,この場合,取り出す平行ビームの強度はそれほど大きくない。いずれにしても,やはり,放物面多層膜ミラーを採用することができない。
【0006】
本発明は,このような問題点を解決するためになされたものであり,その目的は,集中法と平行ビーム法を簡単に切り換えることができて,かつ,平行ビーム法において放物面多層膜ミラーを使うことで高分解能で十分なX線強度を確保できるX線回折装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は,X線源から出射されたX線ビームを試料に照射して,試料で回折された回折X線をX線検出器で検出するX線回折装置において,次の(a)〜(e)の構成を備えている。(a)前記X線ビームを所定の発散角で前記試料に入射させる第1の入射経路。
(b)前記X線ビームを放物面多層膜ミラーで反射させて平行ビームにしてから前記試料に入射させる第2の入射経路。(c)前記第1の入射経路と前記第2の入射経路のうちの任意の一方を開放して他方を遮断できる選択スリット装置。(d)前記第1の入射経路を使う場合と,前記第2の入射経路を使う場合とで,X線の発生位置が変化しないように配置されたX線源。(e)前記第1の入射経路を使う場合と,前記第2の入射経路を使う場合とで,前記試料の中心位置が変化しないように配置された試料支持装置。
【0008】
上述の第1の入射経路が集中ビーム法のための経路に該当し,第2の入射経路が平行ビーム法のための経路に該当する。本発明によれば,選択スリット装置を用いて,第1の入射経路と第2の入射経路について,その開放と遮断を切り換えることができ,これによって,集中法と平行ビーム法を簡単に切り換えることができる。光学系のセッティングをやり直す必要はない。しかも,平行ビーム法では放物面多層膜ミラーを用いているので,集中法と平行ビーム法の切り換えが可能な従来のX線回折装置と比較して,単色性がすぐれていて(すなわち,高分解能で)かつ強度の大きな平行ビームが得られる。
【0009】
本発明のX線回折装置の使用方法としては,例えば,X線回折強度を優先する測定をする場合にはダイレクトビームを使った集中法で測定し,角度分解能を優先する精密な測定をする場合は,放物面多層膜ミラーを使った平行ビーム法で測定する,といった使い方ができる。
【0010】
放物面多層膜ミラーは,人工的な多層膜を反射面としているので,ミラーによる回折角度が小さいもの(数度程度)を人工的に作ることができる。ミラーの回折角度が小さければ,第1の入射経路と第2の入射経路の間の角度が小さくて済み,二つの入射経路の間でX線の取り出し方向が異なるにもかかわらず,X線管を全く同じ姿勢のままにしても問題が生じない。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施例の基本的な構成を示す平面図である。X線管10と試料12との間には,X線管10の側から順に,アパーチャスリット板14と,多層膜ミラー16と,選択スリット装置18と,発散スリット20が配置されている。試料12は試料支持台22に載っており,試料支持台22はゴニオメータの回転中心24の回りを回転できる。受光スリット26とX線検出器28は検出器支持台30に載っており,検出器支持台30もゴニオメータの回転中心24の回りを回転できる。ゴニオメータの回転半径R(集中円32の半径)は285mmであり,この集中円32の上に,受光スリット26とX線焦点34とが位置している。X線焦点34は,ターゲット上の電子線照射領域が例えば1mm×10mmのものであり,図1の紙面に対して垂直方向に細長く延びている。
【0012】
多層膜ミラー16の長手方向の中心は,X線焦点34を中心とした半径r(=100mm)の円36の上にある。X線焦点34から選択スリット装置18までの距離Aは135mmであり,X線焦点34から発散スリット20までの距離Bは200mmである。
【0013】
図2は図1のX線回折装置の入射光学系を拡大して示した平面図である。図2(a)は集中法のための第1の入射経路を示しており,図2(b)は平行ビーム法のための第2の入射経路を示している。図2(a)において,X線焦点34から出射されたX線のうち,アパーチャスリット板14の第1開口44を通過するX線ビーム46は,選択スリット装置18の開口52を通過してから,発散スリット20で所定の発散角に制限されて,試料12に入射する。
【0014】
図3はアパーチャスリット板14と多層膜ミラー16の斜視図である。アパーチャスリット板14は多層膜ミラー16の端面にネジで固定されていて両者は一体化されている。アパーチャスリット板14には第1開口44と第2開口45が形成されていて,第1開口44を通過したX線ビーム46は,そのまま試料へと向かうようになっている。第2開口45を通過したX線ビーム48は多層膜ミラー16の反射面50で反射して,平行ビーム60となって,試料に向かうようになっている。二つの開口44,45の寸法は,いずれも,幅が0.9mm,長さが約13mmである。
【0015】
多層膜ミラー16の反射面50は放物面の形状をしており,この放物面の焦点位置にX線焦点が来るように,多層膜ミラー16が配置されている。したがって,放物面50で反射したX線ビームは平行ビームとなる。反射面50は,重元素と軽元素を交互に積層した人工多層膜からなり,その積層周期は,放物面に沿って連続的に変化している。これにより,特定の波長のX線(この実施例ではCuKα線)について,反射面上のすべての位置でブラッグの回折条件を満足する。この種の放物面多層膜ミラーは,例えば,特開平11−287773号公報に開示されている。多層膜ミラー16は特定波長のX線だけを選択的に反射して平行ビームとするので,モノクロメータである。
【0016】
図4は選択スリット装置18の斜視図である。図4(a)において,この選択スリット装置18は概略円盤状であり,その中央付近にひとつの細長い開口52を備えている。開口52の寸法は,幅が3mm,長さが約12mmである。この選択スリット装置18は回転中心線54の回りに180°回転させることができる。開口52の形成位置は選択スリット装置18の中心56に対して偏心している。図4(a)の状態では,回転中心線54の左側に開口52が位置している。この状態の選択スリット装置18を回転中心線54の回りに180°回転させると,図4(b)の状態になり,回転中心線54の右側に開口52が位置する。図4(a)の状態では,集中法用のX線ビーム46だけが開口52を通過でき,図4(b)の状態では平行ビーム法用のX線ビーム60(多層膜ミラーで反射した平行ビーム)だけが開口52を通過できる。
【0017】
図2に戻って,発散スリット20は,電動モータによってその開口幅が制御可能であり,かつ,X線の進行方向に対して垂直方向に(すなわち図2(a)の矢印58に示す方向に)移動できる。
【0018】
次に,このX線回折装置の使用方法を説明する。まず,入射光学系のセッティング方法を説明する。図1において,X線管10と多層膜ミラー16は共通の調整台(図示せず)の上に載っている。多層膜ミラー16とX線管10の相対位置関係は,あらかじめ所定の設計上の位置に位置決めしておく。最初に,選択スリット装置18を平行ビーム法のX線ビームが通過する回転位置に設定して,多層膜ミラー16でX線を反射させる。そして,多層膜ミラー16をその中心の回りに微小回転させて(すなわち,図1の紙面に垂直な回転中心線の回りに微小回転させて),X線検出器28(平行ビームが検出できる角度位置にもってくる)で平行ビームのX線強度を検出し,その最大強度が得られるように多層膜ミラー16の回転位置を調整する。これで,X線管10と多層膜ミラー16との相対位置関係が正確に決まる。次に,平行ビームがちょうどゴニオメータの回転中心24を通過するように,上述の調整台を図1の上下方向に微調整する。これで平行ビーム法の入射光学系のセッティングが完了する。
【0019】
次に,選択スリット装置18を集中法のX線ビームが通過する回転位置に設定して,発散スリット20の開口幅を非常に狭めた状態で,X線管10と発散スリット20とゴニオメータの回転中心24とが一直線上に来るように,発散スリット20をX線ビームの経路に対して垂直方向に(すなわち,図1の上下方向に)微調整する。これで集中法の入射光学系のセッティングも完了する。
【0020】
次に,集中法によるX線回折測定を説明する。図2(a)の状態にすると,集中法で試料12のX線回折測定ができる。選択スリット装置18は図4(a)の状態にあり,集中法用のX線ビーム46だけが選択スリット装置18の開口52を通過する。このX線ビーム46は発散スリット20で所定の発散角に制限されてから,試料12の表面に入射する。X線焦点34から200mmの距離に発散スリット20を置いた場合,その開口幅を例えば1.75mmにすると,X線ビームの発散角は0.5°になる。発散スリット20の開口幅を規定する二つのスリット刃は,電動モータの制御によって左右対称に開閉するようになっている。ところで,選択スリット装置18の開口52の幅は3mmあるので,発散スリット20において発散角を最大値(例えば2°)に設定しても,発散スリットで制限されるX線ビーム46は,選択スリット装置18の開口52に遮られることがないようになっている。また,アパーチャスリット板14の第1開口44の開口幅は0.9mmと比較的狭いが,アパーチャスリット板14はX線焦点34から近い位置(80mm)にあるので,やはり,発散スリット20で規定されるX線ビーム46の一部がアパーチャスリット板14で遮られることはない。
【0021】
なお,発散スリット20さえあれば,アパーチャスリット板14がなくても,所定の発散角のX線ビーム46を得ることはできる。しかし,アパーチャスリット板14は次のような機能を果たしている。アパーチャスリット板14は,不要なX線が入射光学系に入るのを防いでいる。したがって,集中法で使うX線ビーム46と平行ビーム法で使うX線ビーム48だけをアパーチャスリット板14の後方に通過させるようにして,それ以外のX線が入射光学系に入らないようにしている。これにより,散乱X線の影響を少なくしている。
【0022】
図2(a)の状態において,アパーチャスリット板14の第2開口45を通過したX線ビーム48は多層膜ミラー16で反射する。しかし,そこから出射される平行ビームは選択スリット装置18で遮られて試料12には到達しない。
【0023】
集中法でX線回折測定をするには,図1に示す受光スリット26とX線検出器28を使って,試料12からの回折X線を検出する。その際,試料12と検出器支持台30を1対2の角速度比で連動して回転して,X線回折パターンを得る。
【0024】
次に,図2(a)の集中法から図2(b)の平行ビーム法に切り換えるには次のようにする。まず,選択スリット装置18をその回転中心線54の回りに180°回転する。これにより,選択スリット装置18は図4(b)の状態になる。平行ビーム法用のX線ビーム48は,図3に示すようにアパーチャスリット板14の第2開口45を通過し,多層膜ミラー16で反射して平行ビーム60となる。この平行ビーム60だけが選択スリット装置18の開口52を通過する。一方,集中法用のX線ビーム46は選択スリット装置18に遮られる。発散スリット20については,X線ビームの進行方向に対して垂直方向に移動させて,図2(b)に示すように,発散スリット20の中心が,多層膜ミラー16からの平行ビーム60の中心に来るようにする。この場合,平行ビーム60のすべてを利用する場合は,平行ビーム60を遮らないように発散スリット20は最大の開口幅にしておく。ビーム幅を所定値に制限したい場合は,希望するビーム幅になるように,発散スリット20のスリット幅を制御する。これで集中法から平行ビーム法への切り換えが完了する。すなわち,X線焦点34の位置も試料12の中心位置も動かさずに,選択スリット装置18と発散スリット20を動かすだけで,集中法から平行ビーム法への切り換えが完了する。光学系のセッティングをやり直す必要はない。集中法から平行ビーム法に切り換えるときに,X線源も試料も多層膜ミラーも全く動かないので,最初に設定したセッティング状態が崩れることがない,
【0025】
なお,平行ビーム60のビーム幅を発散スリット20で制限しないのであれば,発散スリット20の移動は次のようにしてもよい。すなわち,発散スリット20の全体を移動させないで,片方のスリット刃だけを移動させてもよい。図2(c)に示すように,図の上側のスリット刃21だけを図の上方に向かって大きく開けば,平行ビーム60は発散スリット20によって遮られることはない。
【0026】
平行ビーム法でX線回折測定をするには,図1の受光スリット26を検出器支持台30から取り外すか,あるいは受光スリット26の開口幅を非常に広くする。また,検出するX線強度を高めるために,X線検出器38は試料12に近づけるのが好ましい。したがって,X線検出器38は検出器支持台30の長手方向にスライドできるようにしている。
【0027】
次に,多層膜ミラー16の配置位置について詳しく説明する。図7において,X線焦点34と試料12の中心とを移動させることなく集中法と平行ビーム法を切り換え可能にするには,多層膜ミラー16で反射したX線ビームがゴニオメータの回転中心24を正しく通過するように多層膜ミラー16を位置決めする必要がある。この多層膜ミラー16はCuKα線用に設計されたもので,多層膜ミラー16の長手方向の中心62(以下,単に,多層膜ミラーの中心という。)から100mmの距離のところに放物面の焦点がある。したがって,X線焦点34から100mmの距離のところに多層膜ミラー16の中心62が来るように放物面ミラー16を配置すればよい。多層膜ミラー16の中心が円36(X線焦点34を中心とする半径r=100mmの円)の上に位置する限り,多層膜ミラー16をどこに置いても,多層膜ミラー16によって平行ビームが得られる。次に,多層膜ミラー16からの平行ビームがゴニオメータの回転中心24を通るようにするには,図7に示す距離Dを次のように定めればよい。距離Dは,X線焦点34とゴニオメータの中心24とを結ぶ直線から多層膜ミラー16の中心62までの距離である。
【0028】
多層膜ミラー16は,その入射X線に対する出射X線のなす角度δが2.4°になるように設計されている。この角度δは,多層膜ミラー16の反射面でX線が回折するときのブラッグ角θの2倍に等しい。この多層膜ミラー16はCuKα線(波長は0.154nm)を使うように設計されており,多層膜ミラーの中心62での多層膜の積層周期dは3.7nmである。X線焦点34から試料12の中心(すなわち,ゴニオメータの回転中心24)に向かう直線38に対して,X線焦点34から多層膜ミラー16の中心に向かう直線40のなす角度をαと定義し,上述の直線38に対して多層膜ミラー16から出射する平行X線ビームの方向を表す直線42のなす角度をβと定義すると,α+β=δである。これが図8の(2)式である。
【0029】
上述の距離Dはr・sinαで計算できる。これが図8の(1)式である。また,X線焦点34と多層膜ミラー16の中心62とゴニオメータの回転中心24とを頂点とする三角形を考えると,βとδの間には図8の(3)式のような関係が成り立つ。図8の(3)式において,δ(=2.4°)とR(=285mm)とr(=100mm)は既知なので,βを計算することができ,β=0.84°となる。また,このβの数値を図8の(2)式に代入すると,α=1.56°が得られる。したがって,図8の(1)式より,距離D=r・sinα=2.7mmとなる。以上のようにして,多層膜ミラー16の配置位置が決定された。これにより,多層膜ミラー16で反射した平行ビームはゴニオメータの回転中心24を通過する。
【0030】
上述のD=2.7mmという数値は,Rやrの数値に比べて非常に小さいものであるが,図1,図2及び図7においては,図面を分かりやすくするために,距離Dを誇張して描いてある。
【0031】
集中法用のX線ビームがX線焦点から出ていくときの方向に対して,平行ビーム法用のX線ビームがX線焦点から出ていくときの方向のなす角度は,上述の角度αであり,その数値は1.56°である。この数値は,X線管のターゲット表面からのX線の取り出し角度(通常は6°)よりかなり小さいので,集中法から平行ビーム法に切り換えるときに,X線管を完全に固定したままでも問題はない。すなわち,集中法のときにX線の取り出し角度が6°であれば,平行ビーム法に切り換えたときはX線の取り出し角度は4.44°(または,7.56°)になる。
【0032】
図6は本発明の第2実施例のX線回折装置でのX線管の動きを説明した平面図である。この第2実施例は,X線管10がX線焦点34の回りをわずかに回転できるようにしたものであり,それ以外の点は第1実施例と同じである。この第2実施例は,集中法用のX線ビームがX線焦点から出ていくときの方向に対して,平行ビーム法用のX線ビームがX線焦点から出ていくときの方向のなす角度αが,比較的大きい場合に利用すると効果的である。多層膜ミラーとして,CuKα線よりも波長の長い特性X線を使うことを想定したり,多層膜ミラーの積層周期を小さくしたりすると,X線が多層膜ミラーで反射するときのブラッグ角θMが大きくなる。例えば,CrKα線(波長λ=0.229nm)を使うことを想定し,かつ,積層周期dを1nmに設定すると,θ=6.57°になる(図1のδは2θ=13.14°となる)。このようにブラッグ角が大きくなると,上述の角度αも大きくなり,X線管を固定したままで集中法から平行ビーム法に切り換えると,X線の取り出し角が理想的な角度から大きくずれることになる。そこで,図6(a)に示す集中法から,図6(b)に示す平行ビーム法に切り換えるときに,選択スリット装置18を180°回転させると共に,X線管10を,そのX線焦点34の回りに,角度αだけ矢印64の方向に回転させる。これにより,平行ビーム法においても,取り出し角φが6°のところでX線ビームを使うことができる。なお,X線管10はX線焦点34の回りに回転させるので,X線管10を回転させてもX線焦点34の位置は変わらない。
【0033】
図5は本発明の第3実施例のX線回折装置の基本構成を示す正面図である。この第3実施例は,試料を水平に保ったままで集中法のX線回折測定ができるようにしたものである。すなわち,入射光学系支持台66はゴニオメータの回転中心24の回りを回転でき,検出器支持台30もゴニオメータの回転中心24の回りを回転できる。集中法の測定をするときは,試料を静止したままで,入射光学系支持台66と検出器支持台30を互いに逆方向に同じ角速度で回転させて,回折パターンを測定する。
【0034】
入射光学系支持台66には,X線管10,多層膜ミラー16,アパーチャスリット板14,選択スリット装置18,発散スリット20のすべてが搭載されている。集中法と平行ビーム法を切り換えるには,第1実施例のところで説明したのと同じ手順を踏めばよい。集中法と平行ビーム法とを切り換えても,X線焦点34と試料12の中心と多層膜ミラー16との相対的な位置関係は不変である。
【0035】
【発明の効果】
本発明のX線回折装置は,選択スリット装置を用いて集中法の入射経路と平行ビーム法の入射経路についてその開放と遮断を切り換えるようにしているので,経路の切り換えに伴って光学系のセッティングをやり直す必要がなく,集中法と平行ビーム法を簡単に切り換えることができる。また,平行ビーム法では放物面多層膜ミラーを用いているので,高分解能で強度の大きな平行ビームが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の基本的な構成を示す平面図である。
【図2】図1のX線回折装置の入射光学系を拡大して示した平面図である。
【図3】アパーチャスリット板と多層膜ミラーの斜視図である。
【図4】選択スリット装置の斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例のX線回折装置の基本構成を示す正面図である。
【図6】本発明の第2実施例のX線回折装置でのX線管の動きを説明した平面図である。
【図7】多層膜ミラーの配置位置を説明する平面図である。
【図8】多層膜ミラーの配置位置を説明するための数式である。
【符号の説明】
10 X線管
12 試料
14 アパーチャスリット板
16 多層膜ミラー
18 選択スリット装置
20 発散スリット
22 試料支持台
24 回転中心
26 受光スリット
28 X線検出器
30 検出器支持台
32 集中円
34 X線焦点

Claims (4)

  1. X線源から出射されたX線ビームを試料に照射して,試料で回折された回折X線をX線検出器で検出するX線回折装置において,次の構成を備えるX線回折装置。
    (a)前記X線ビームを所定の発散角で前記試料に入射させる第1の入射経路。
    (b)前記X線ビームを放物面多層膜ミラーで反射させて平行ビームにしてから前記試料に入射させる第2の入射経路。
    (c)前記第1の入射経路と前記第2の入射経路のうちの任意の一方を開放して他方を遮断できる選択スリット装置。
    (d)前記第1の入射経路を使う場合と,前記第2の入射経路を使う場合とで,X線の発生位置が変化しないように配置されたX線源。
    (e)前記第1の入射経路を使う場合と,前記第2の入射経路を使う場合とで,前記試料の中心位置が変化しないように配置された試料支持装置。
  2. 前記放物面多層膜ミラーにアパーチャスリット板が固定されていて,このアパーチャスリット板に,集中法のX線ビームを通過させる第1開口と,平行ビーム法のX線ビームを通過させる第2開口が形成されていることを特徴とする請求項1記載のX線回折装置。
  3. 前記第1の入射経路上に発散スリットが配置されていて,この発散スリットは前記第1の入射経路に対して垂直方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載のX線回折装置。
  4. 前記X線源はX線管であり,このX線管はそのX線焦点の回りに回転可能であることを特徴とする請求項1記載のX線回折装置。
JP2001400050A 2001-12-28 2001-12-28 X線回折装置 Expired - Lifetime JP3548556B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001400050A JP3548556B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 X線回折装置
EP02028843A EP1324023B1 (en) 2001-12-28 2002-12-23 X-ray diffraction apparatus comprising different beam paths for a divergent X-ray beam and a parallel X-ray beam
US10/328,305 US6807251B2 (en) 2001-12-28 2002-12-23 X-ray diffraction apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001400050A JP3548556B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 X線回折装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003194744A JP2003194744A (ja) 2003-07-09
JP3548556B2 true JP3548556B2 (ja) 2004-07-28

Family

ID=19189557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001400050A Expired - Lifetime JP3548556B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 X線回折装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6807251B2 (ja)
EP (1) EP1324023B1 (ja)
JP (1) JP3548556B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007040000A1 (ja) * 2005-09-05 2009-04-16 株式会社リガク 単結晶試料の極性判定方法及び装置
US10732134B2 (en) 2018-03-20 2020-08-04 Rigaku Corporation X-ray diffraction apparatus

Families Citing this family (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3757199B2 (ja) * 2002-09-03 2006-03-22 株式会社リガク X線小角散乱光学系
US6917667B2 (en) 2002-09-03 2005-07-12 Rigaku Corporation Method and apparatus for making parallel X-ray beam and X-ray diffraction apparatus
US7269245B2 (en) * 2004-07-30 2007-09-11 Bruker Axs, Inc. Combinatorial screening system and X-ray diffraction and Raman spectroscopy
JP5031215B2 (ja) * 2004-09-21 2012-09-19 ジョルダン バレー アプライド ラディエイション リミテッド 多機能x線分析システム
JP4278108B2 (ja) * 2006-07-07 2009-06-10 株式会社リガク 超小角x線散乱測定装置
JP4860418B2 (ja) * 2006-10-10 2012-01-25 株式会社リガク X線光学系
US7801272B2 (en) * 2007-09-28 2010-09-21 Rigaku Corporation X-ray diffraction apparatus and X-ray diffraction method
US7848483B2 (en) * 2008-03-07 2010-12-07 Rigaku Innovative Technologies Magnesium silicide-based multilayer x-ray fluorescence analyzers
DE102008050851B4 (de) * 2008-10-08 2010-11-11 Incoatec Gmbh Röntgenanalyseinstrument mit verfahrbarem Aperturfenster
DE102008060070B4 (de) * 2008-12-02 2010-10-14 Bruker Axs Gmbh Röntgenoptisches Element und Diffraktometer mit einer Sollerblende
EP2442097A4 (en) 2009-07-01 2014-04-23 Rigaku Denki Co Ltd X-RAY DEVICE, ITS METHOD OF USE, AND METHOD OF APPLYING X-RAY
US8249220B2 (en) * 2009-10-14 2012-08-21 Rigaku Innovative Technologies, Inc. Multiconfiguration X-ray optical system
DE102009047672C5 (de) 2009-12-08 2014-06-05 Bruker Axs Gmbh Röntgenoptischer Aufbau mit zwei fokussierenden Elementen
US8243878B2 (en) 2010-01-07 2012-08-14 Jordan Valley Semiconductors Ltd. High-resolution X-ray diffraction measurement with enhanced sensitivity
FR2955391B1 (fr) * 2010-01-18 2012-03-16 Xenocs Systeme compact d'analyse par rayons-x
US8687766B2 (en) 2010-07-13 2014-04-01 Jordan Valley Semiconductors Ltd. Enhancing accuracy of fast high-resolution X-ray diffractometry
US8437450B2 (en) 2010-12-02 2013-05-07 Jordan Valley Semiconductors Ltd. Fast measurement of X-ray diffraction from tilted layers
US8781070B2 (en) 2011-08-11 2014-07-15 Jordan Valley Semiconductors Ltd. Detection of wafer-edge defects
US9014335B2 (en) 2012-06-08 2015-04-21 Rigaku Innovative Technologies, Inc. Dual mode small angle scattering camera
WO2013185000A1 (en) 2012-06-08 2013-12-12 Rigaku Innovative Technologies, Inc. X-ray beam system offering 1d and 2d beams
KR101360906B1 (ko) * 2012-11-16 2014-02-11 한국표준과학연구원 고분해능 x-선 로킹 커브 측정을 이용한 단결정 웨이퍼의 면방위 측정 방법
JP6127717B2 (ja) * 2013-05-24 2017-05-17 株式会社島津製作所 X線分析装置
JP6025211B2 (ja) * 2013-11-28 2016-11-16 株式会社リガク X線トポグラフィ装置
US9588066B2 (en) * 2014-01-23 2017-03-07 Revera, Incorporated Methods and systems for measuring periodic structures using multi-angle X-ray reflectance scatterometry (XRS)
JP6202684B2 (ja) * 2014-06-05 2017-09-27 株式会社リガク X線回折装置
US9726624B2 (en) 2014-06-18 2017-08-08 Bruker Jv Israel Ltd. Using multiple sources/detectors for high-throughput X-ray topography measurement
US9966161B2 (en) * 2015-09-21 2018-05-08 Uchicago Argonne, Llc Mechanical design of thin-film diamond crystal mounting apparatus with optimized thermal contact and crystal strain for coherence preservation x-ray optics
DE102015226101A1 (de) 2015-12-18 2017-06-22 Bruker Axs Gmbh Röntgenoptik-Baugruppe mit Umschaltsystem für drei Strahlpfade und zugehöriges Röntgendiffraktometer
DE102016203588A1 (de) 2016-03-04 2017-09-07 Bruker Biospin Gmbh Streufeldarme Permanentmagnetanordnung für MR-Apparaturen
US10386313B2 (en) * 2016-09-29 2019-08-20 Bruker Jv Israel Ltd. Closed-loop control of X-ray knife edge
CN107680699A (zh) * 2017-11-06 2018-02-09 遵义市产品质量检验检测院 一种用于测试x射线焦点的屏蔽装置
JP6871629B2 (ja) * 2018-06-29 2021-05-12 株式会社リガク X線分析装置及びその光軸調整方法
US11275039B2 (en) * 2018-07-25 2022-03-15 Bruker Axs, Inc. Divergent beam two dimensional diffraction
JP6851107B2 (ja) * 2019-03-29 2021-03-31 株式会社応用科学研究所 X線分析装置
AT523121B1 (de) 2019-10-21 2021-12-15 Anton Paar Gmbh Röntgenvorrichtung mit mehreren Strahlpfaden
JP7492261B2 (ja) * 2021-01-29 2024-05-29 株式会社リガク X線分析装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3519203B2 (ja) 1996-02-20 2004-04-12 理学電機株式会社 X線装置
JP3741398B2 (ja) * 1997-08-29 2006-02-01 株式会社リガク X線測定方法及びx線測定装置
JP3821414B2 (ja) 1998-04-03 2006-09-13 株式会社リガク X線回折分析方法及びx線回折分析装置
JP2002530671A (ja) * 1998-11-25 2002-09-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 放物状のx線ミラーと水晶モノクロメータを含むx線分析装置
JP2001272358A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Nikon Corp X線試料検査装置
DE10141958B4 (de) * 2001-08-28 2006-06-08 Bruker Axs Gmbh Röntgen-Diffraktometer

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007040000A1 (ja) * 2005-09-05 2009-04-16 株式会社リガク 単結晶試料の極性判定方法及び装置
JP4615022B2 (ja) * 2005-09-05 2011-01-19 株式会社リガク 単結晶試料の極性判定方法及び装置
US10732134B2 (en) 2018-03-20 2020-08-04 Rigaku Corporation X-ray diffraction apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003194744A (ja) 2003-07-09
EP1324023A2 (en) 2003-07-02
EP1324023A3 (en) 2004-06-23
EP1324023B1 (en) 2012-09-05
US6807251B2 (en) 2004-10-19
US20030123610A1 (en) 2003-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3548556B2 (ja) X線回折装置
US7035373B2 (en) X-ray diffraction apparatus
EP1238266B1 (en) Apparatus for shaping an x-ray beam and method of directing an x-ray beam through an aperture
JP2008014861A (ja) 超小角x線散乱測定装置
JP3757199B2 (ja) X線小角散乱光学系
EP1403882B1 (en) Parabolic mirror and movable X-ray source for obtaining parallel x-ray beams having different wavelengths
JP4019029B2 (ja) 平行x線ビームの取り出し方法及び装置並びにx線回折装置
US7983389B2 (en) X-ray optical element and diffractometer with a soller slit
CN110308168B (zh) X射线衍射装置
WO2010097968A1 (ja) X線ナノビーム強度分布の精密測定方法及びその装置
EP0547695B1 (en) X-ray analysis apparatus
JP3722455B2 (ja) モノクロメータ装置及びx線装置
US20220381709A1 (en) X-ray device having multiple beam paths
JPH01214747A (ja) X線回折装置
JPH0933700A (ja) X線モノクロメータ及びそれを用いたx線回折装置
JP3150167B2 (ja) 非対称x線回折方法
JPH09222401A (ja) 微小領域x線回折装置
JP2000206059A (ja) X線回折装置及びx線回折測定方法
JPH05307011A (ja) 点収束カメラ装置
JP2005017014A (ja) X線回折装置
JPH06186176A (ja) X線マッピング測定方法及び装置
JPH03273145A (ja) X線回折法およびx線回折装置
JPH0238803A (ja) マスクとウエハの位置ずれ検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3548556

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110423

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110423

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120423

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term