JP3547819B2 - 電解水生成装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、通常の水、希薄食塩水等の被電解水を電解して、酸性水であるアノード室側生成水とアルカリ性水であるカソード室側生成水を得る電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電解水生成装置の一形式として、特公平4−42077号公報、特開平6−479号公報に示されているように、電解槽内をイオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室にそれぞれ電極を配置してアノード室とカソード室を構成してこれら両電極間にて被電解水を電解し、アノード室側生成水とカソード室側生成水を得る電解水生成装置がある。
【0003】
この種形式の電解水生成装置においては、被電解水の電解中に同被電解水中に混在しているカルシウム、マグネシウム、珪酸物等の無機物が電解室内にスケールとして析出して電極や電解室の壁部に付着し、電解効率を著しく低下させるとともに、電解室内を汚染する。このため、電解途中で電解効率が低下した場合には、電解を中断して両電極の極性を反転させて陽極およびアノード室をアルカリ性水で洗浄し、かつ陰極およびカソード室を酸性水で洗浄する手段が採られる。この場合、被電解水がカルシウム、マグネシウム等を多く含む硬水またはこれをベースとする水溶液である場合には、アルカリ性水が生成されるカソード室および陰極でのスケールの析出量が特に多くなる。また、被電解水が珪酸物を多く含む地下水またはこれをベースとする水溶液である場合には、アノード室および陽極上にスケールが析出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、各電解室および各電極に析出したスケールを除去するための電解槽の洗浄では、電解生成水の酸性、アルカリ性等の特性、スケールの特性、スケールの析出量等から、アノード室や陽極上のスケールを除去するには、各電極に対する印加電圧は低電圧でかつ印加時間も短時間でよいが、カソード室や陰極上のスケールを除去するには、アノード室や陽極上のスケールを除去する場合に比較して各電極に対する印加電圧を高くし、かつ印加時間も長時間を必要とする。従って、電解槽の洗浄において、特にカソード室および陰極上のスケールを十分に除去して清浄化するには、高いpHのアルカリ性水中で電極に高い負の電圧を長時間印加する必要があり、この状態では陰極の腐食が助長されて同電極が早期に損傷して、電解効率の著しい低下をもたらすことになる。
【0005】
従って、本発明の目的は、この種形式の電解水生成装置において、電解時におけるカソード室側生成水であるアルカリ性水のpHの上昇を抑制して、カソード室内でのスケールの生成、および生成されたスケールの電極、カソード室等への付着を抑制することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は電解水生成装置に関するもので、その第1の発明は、電解槽内をイオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室のうち、一方の隔室に第1の電極を配置して第1の電解室を構成するとともに他方の隔室に一対の第2の電極を配置して第2の電解室を構成し、かつ前記第1の電極と前記第2の電極の一方とからなる第1の電極対と、前記第2の電極の一方と他方とからなる第2の電極対の2組の電極対を構成し、電解時前記第1の電極と前記第2の電極の他方を陽極とし、かつ前記第2の電極の一方を陰極として前記各電極対を同時に動作させることを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の第2の発明は、電解槽内をイオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室のうち、一方の隔室に一対の第1の電極を配置して第1の電解室を構成するとともに他方の隔室に一対の第2の電極を配置して第2の電解室を構成し、かつ前記第1の電極の一方と前記第2の電極の一方とからなる第1の電極対と、前記第1の電極の一方と他方とからなる第2の電極対と、前記第2の電極の一方と他方とからなる第3の電極対の3組の電極対を構成し、電解時前記第1の電極の一方と前記第2の電極の他方を同一極性とするとともに、前記第1の電極の他方と前記第2の電極の一方を前記極性とは異なる同一極性として、電解時前記第1の電極対を動作させるとともに、前記第2の電極対と前記第3の電極対とを選択的に動作させることを特徴とするものである。
【0008】
本発明の第2の発明に係る電解水生成装置においては、下記の2つの電解の態様を採ることができる。すなわち、第1の態様は、第1の電極対と第2の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陰極、同電極の他方を陽極、第2の電極の一方を陽極とし、かつ第1の電極対と第3の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陽極、第2の電極の一方を陰極、同電極の他方を陽極とすることを特徴とし、また第2の態様は、第1の電極対と第2の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陽極、同電極の他方を陰極、第2の電極の一方を陰極とし、かつ第1の電極対と第3の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陰極、第2の電極の一方を陽極、同電極の他方を陰極とすることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の作用・効果】
本発明の第1の発明に係る電解水生成装置においては、第1の電極を配置した第1の電解室がアノード室となり、かつ一対の第2の電極を配置した第2の電解室がカソード室となって、被電解水の電解がなされる。すなわち、当該電解水生成装置においては、第1の電解室の陽極である第1の電極と第2の電解室の陰極である第2の電極の一方とからなる第1の電極対と、第2の電解室の陰極である第2の電極の一方と陽極である第2の電極の他方とからなる第2の電極対が同時に動作して電解がなされる。かかる電解においては、第1の電極対間には高電流が付与され、かつ第2の電極対間には低電流が付与される。
【0010】
当該電解水生成装置において、第1の電極対間では付与された電流、電圧に応じた所定の電解がなされ(主電解)、第1の電解室では酸性水であるアノード室側生成水が生成されるとともに、第2の電解室ではアルカリ性水であるカソード室側生成水が生成される。また、これと同時に第2の電極対間で低電流に基づく電解(補助電解)により第2の電解室に低いpHのアルカリ性水が生成される。例えば、第2の電解室では、第1の電極対間での電解によりpHが12程度のアルカリ性水が生成されるとともに、第2の電極対間での電解によりpHが9程度のアルカリ性水が生成され、この低いpHのアルカリ性水の生成に起因して第2の電解室で生成されるカソード室側生成水はそのpHを低減され、通常の電解(主電解)により生成されるアルカリ性水に比較してpHが低くなる。
【0011】
従って、当該電解水生成装置においては、電解時におけるカソード室側生成水のpHの上昇を抑制し得て、カソード室内でのスケールの生成、および生成されたスケールの電極、カソード室等への付着を抑制することができる。なお、第2の電解室で生成したわずかなスケールの除去、および第1の電解室で生成したわずかなスケールの除去には、第1の電極対の各電極の極性を切り換えて低電圧、低電流を短時間の間印加することによりなされる。
【0012】
本発明の第2の発明に係る電解水生成装置における第1の態様では、第1の電極対と第2の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陰極、同電極の他方を陽極、第2の電極の一方を陽極とし、かつ第1の電極対と第3の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陽極、第2の電極の一方を陰極、同電極の他方を陽極とし、前者の電解と後者の電解とが選択的になされるものである。これらの電解のうち前者の電解にあっては、第1の電解室がカソード室となるとともに第2の電解室がアノード室となって主電解がなされるとともに、第1の電解室にて補助電解がなされる。また、後者の電解にあっては、第1の電解室がアノード室となるとともに第2の電解室がカソード室となって主電解がなされるとともに、第2の電解室にて補助電解がなされる。
【0013】
従って、第1の電解の態様では、前者、後者のいずれの電解においてもカソード室側生成水であるアルカリ性水のpHは低く、カソード室内でのスケールの生成、および生成されたスケールの電極、カソード室等への付着を抑制することができるとともに、各電極の寿命を向上させることができる。また、これら両電解を選択的に切り換えることにより、アノード室とカソード室とが選択的に変更され、電解室および電極の洗浄が効果的になされる。
【0014】
また、本発明の第2の発明に係る電解水生成装置における電解の第2の態様では、第1の電極対と第2の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陽極、同電極の他方を陰極、第2の電極の一方を陰極とし、かつ第1の電極対と第3の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陰極、第2の電極の一方を陽極、同電極の他方を陰極とし、前者の電解と後者の電解とが選択的になされるものである。これらの電解のうち前者の電解にあっては、第1の電解室がアノード室となるとともに第2の電解室がカソード室となって主電解がなされるとともに、第1の電解室にて補助電解がなされる。また、後者の電解にあっては、第1の電解室がカソード室となるとともに第2の電解室がアノード室となって主電解がなされるとともに、第2の電解室にて補助電解がなされる。
【0015】
従って、第2の電解の態様では、前者、後者のいずれの電解においても、カソード室での電解をアノード室での電解と同じ程度にするにはカソード室側の電極への電気量が少なくてよく、このためカソード室側生成水であるアルカリ性水のpHを低く抑制することができる。また、これら両電解を選択的に切り換えることにより、アノード室とカソード室とが選択的に変更され、各電解室および各電極の洗浄が効果的になされる。従って、カソード室内でのスケールの生成、および生成されたスケールの電極、カソード室等への付着を抑制することができるとともに、各電極の寿命を向上させることができる。なお、当該電解においては、アノード室側生成水である酸性水のpHが補助電解により若干低くなって弱酸性となる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明を図面を参照して説明するに、図1には本発明の第1実施例に係る電解水生成装置10が示されている。当該電解水生成装置10は希薄食塩水を被電解水とする電解水生成装置であり、電解槽11内に配設した隔膜12にて一対の隔室13,14が形成されており、第1隔室13には第1電極15が配置され、かつ第2隔室14には第2電極の主電極16aと補助電極16bが配置されている。隔膜12はイオン透過能を有する半透膜である。また、各電極15,16a,16bとしては、板状のチタンの表面を白金−イリジウムの焼成被膜で被覆してなる白金−イリジウム系電極、板状のチタンの表面を白金鍍金または白金の焼成被膜で被覆してなる白金系電極が採用される。
【0017】
当該電解水生成装置10においては、供給配管17aから希薄食塩水が両隔室13,14へ供給され、かつ第1隔室13にて生成された電解水が第1排水管17bから排出されるとともに、第2隔室14にて生成された電解水が第2排出管17cから排出される。また、各電極15,16a,16bは直流電源18aに接続されているとともに、直流電源18aは制御装置18bに接続されていて、制御装置18bにより各電極15,16a,16bに付与される電圧、電流が制御される。本実施例においては、電解時第1電極15が陽極、第2電極の主電極16aが陰極、補助電極16bが陽極とされ、第1電極15と主電極16aが第1電極対として、また主電極16aと補助電極16bとして動作される。従って、当該電解水生成装置10においては、第1隔室13がアノード室として機能し、かつ第2隔室14がカソード室として機能する。
【0018】
このように構成した電解水生成装置10においては、第1隔室13および第2隔室14に希薄食塩水が供給されるとともに、第1電極15には正電圧、第2電極の主電極16aには負電圧、従電圧16bには正電圧が印加されて電解が開始される。本実施例においては、第1電極対に対しては15Aの電流が付与され、かつ第2電極対には5Aの電流が付与される。これにより、第1隔室13および第2隔室14にて第1電極15と第2電極の主電極16aとからなる第1電極対による主電解がなされるとともに、第2隔室14にて第2電極の主電極16aと補助電極16bとからなる第2電極対による補助電解がなされ、第1排出管17bからは酸性水であるアノード室側生成水が排出され、かつ第2排出管17cからはアルカリ性水であるカソード室側生成水が排出される。
【0019】
このように、当該電解水生成装置10においては、第1電極対による主電解と、これと同時に第2隔室14で第2電極対による補助電解がなされ、この補助電解により第2隔室14に低いpHのアルカリ性水が生成される。例えば、第2隔室14では、主電解によりpHが12程度のアルカリ性水が生成されるが、第2電極対での補助電解によりpHが9程度のアルカリ性水が生成されるため、この低いpHのアルカリ性水の生成に起因して第2隔室14で生成されるカソード室側生成水はそのpHを低減され、主電解により生成されるアルカリ性水に比較してpHが低くなる。従って、当該電解水生成装置10においては、電解時における第2隔室14で生成されるアルカリ性水のpHの上昇を抑制し得て、第2隔室14内でのスケールの生成、および生成されたスケールの各電極16a,16b、第2隔室14等への付着を抑制することができる。
【0020】
なお、第1,第2隔室13,14で生成したわずかのスケールの除去には、第1電極対を構成する各電極15,16aの極性を切り換えて低電圧、低電流を短時間の間印加することによりなされる。これにより、第1隔室13内ではアルカリ性水が、第2隔室14内では酸性水がそれぞれ生成され、発生したスケールの除去がなされる。
【0021】
図2には、本発明の第2実施例に係る電解水生成装置20が示されている。当該電解水生成装置20は第1実施例に係る電解水生成装置10と同様に希薄食塩水を被電解水とする電解水生成装置であり、電解槽21内に配設した隔膜22にて一対の隔室23,24が形成されており、第1隔室23には一対の第1電極である主電極25aと補助電極25bが配置され、かつ第2隔室24には一対の第2電極である主電極26aと補助電極26bが配置されている。隔膜22はイオン透過能を有する半透膜である。また、各電極25a,25b,26a,26bは直流電源28aに接続されており、かつ直流電源28aは制御装置28bに接続されている。なお、その他の構成は第1実施例に係る電解水生成装置10と同様であるため、同一の構成部分については20番台の類似の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0022】
しかして、当該電解水生成装置20においては、第1電極の主電極25aと第2電極の主電極26aとからなる第1電極対と、第1電極の主電極25aと補助電極25bとからなる第2電極対と、第2電極の主電極26aと補助電極26bとからなる第3電極対の3組の電極対を構成し、電解時前記第1電極の主電極25aと第2電極の補助電極26bを同一極性とするとともに、第1電極の補助電極25bと第2電極の主電極26aを前記極性とは異なる同一極性として、電解時第1電極対を動作させるとともに、第2電極対と第3電極対とを選択的に動作させるものである。かかる電解においては、図3に示す態様と図4に示す態様の2つの電解の態様を採ることができる。
【0023】
すなわち、図3に示す第1の態様は、第1電極対と第2電極対を動作させる電解においては第1電極の主電極25aを陰極、同電極の補助電極25bを陽極、第2電極の主電極26aを陽極とし(同図a)、かつ第1電極対と第3電極対を動作させる電解においては第1電極の主電極25aを陽極、第2電極の主電極26aを陰極、同電極の補助電極26bを陽極とするものであり(同図b)、これらの電解を選択的に切り換えるものである。また、図4に示す第2の態様は、第1電極対と第2電極対を動作させる電解においては第1電極の主電極25aを陽極、同電極の補助電極25bを陰極、第2電極の主電極陰極とし(同図a)、かつ第1電極対と第3電極対を動作させる電解においては第1電極の主電極25aを陰極、第2電極の主電極26aを陽極、同電極の補助電極26bを陰極とするものであり(同図b)、これらの電解を選択的に切り換えるものである。
【0024】
第1の電解の態様のうち、図3(a)に示す電解にあっては、第1隔室23がカソード室となるとともに第2隔室24がアノード室となって第1電極対により主電解がなされるとともに、第1隔室23にて第2電極対により補助電解がなされる。また、図3(b)に示す電解にあっては、第1隔室23がアノード室となるとともに第2隔室24がカソード室となって第1電極対により主電解がなされるとともに、第2隔室24にて第3電極対により補助電解がなされる。従って、第1の電解の態様ではこれら各電解のいずにおいても、カソード室側生成水であるアルカリ性水のpHは低く、カソード室内でのスケールの生成、および生成されたスケールの電極、カソード室等への付着を抑制することができるとともに、各電極の寿命を向上させることができる。また、これら両電解を選択的に切り換えることにより、アノード室とカソード室とが選択的に変更され、隔室および電極の洗浄が効果的になされる。
【0025】
また、第2の電解の態様のうち、図4(a)に示す電解にあっては、第1隔室23がアノード室となるとともに第2隔室24がカソード室となって第1電極対により主電解がなされるとともに、第1隔室23にて第2電極対により補助電解がなされる。また、図4(b)に示す電解にあっては、第1隔室23がカソード室となるとともに第2隔室24がアノード室となって第1電極対により主電解がなされるとともに、第2隔室24にて第3電極対により補助電解がなされる。従って、第2の電解の態様では、これら各電解のいずれにおいても、カソード室での電解をアノード室での電解と同じ程度にするにはカソード室側の電極への電気量が少なくてよく、このためカソード室側生成水であるアルカリ性水のpHを低く抑制することができる。また、これら両電解を選択的に切り換えることにより、アノード室とカソード室とが選択的に変更され、各隔室および各電極の洗浄が効果的になされる。従って、カソード室内でのスケールの生成、および生成されたスケールの電極、カソード室等への付着を抑制することができるとともに、各電極の寿命を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電解水生成装置の概略的な構成図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る電解水生成装置の概略的な構成図である。
【図3】同電解水生成装置の電解の第1の態様を示す説明図である。
【図4】同電解水生成装置の電解の第2の態様を示す説明図である。
【符号の説明】
10,20…電解水生成装置、11,21…電解槽、13,23…第1隔室、14,24…第2隔室、15…電極、16a…主電極、16b…補助電極、25a,26a…主電極、25b,26b…補助電極。
【産業上の利用分野】
本発明は、通常の水、希薄食塩水等の被電解水を電解して、酸性水であるアノード室側生成水とアルカリ性水であるカソード室側生成水を得る電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電解水生成装置の一形式として、特公平4−42077号公報、特開平6−479号公報に示されているように、電解槽内をイオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室にそれぞれ電極を配置してアノード室とカソード室を構成してこれら両電極間にて被電解水を電解し、アノード室側生成水とカソード室側生成水を得る電解水生成装置がある。
【0003】
この種形式の電解水生成装置においては、被電解水の電解中に同被電解水中に混在しているカルシウム、マグネシウム、珪酸物等の無機物が電解室内にスケールとして析出して電極や電解室の壁部に付着し、電解効率を著しく低下させるとともに、電解室内を汚染する。このため、電解途中で電解効率が低下した場合には、電解を中断して両電極の極性を反転させて陽極およびアノード室をアルカリ性水で洗浄し、かつ陰極およびカソード室を酸性水で洗浄する手段が採られる。この場合、被電解水がカルシウム、マグネシウム等を多く含む硬水またはこれをベースとする水溶液である場合には、アルカリ性水が生成されるカソード室および陰極でのスケールの析出量が特に多くなる。また、被電解水が珪酸物を多く含む地下水またはこれをベースとする水溶液である場合には、アノード室および陽極上にスケールが析出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、各電解室および各電極に析出したスケールを除去するための電解槽の洗浄では、電解生成水の酸性、アルカリ性等の特性、スケールの特性、スケールの析出量等から、アノード室や陽極上のスケールを除去するには、各電極に対する印加電圧は低電圧でかつ印加時間も短時間でよいが、カソード室や陰極上のスケールを除去するには、アノード室や陽極上のスケールを除去する場合に比較して各電極に対する印加電圧を高くし、かつ印加時間も長時間を必要とする。従って、電解槽の洗浄において、特にカソード室および陰極上のスケールを十分に除去して清浄化するには、高いpHのアルカリ性水中で電極に高い負の電圧を長時間印加する必要があり、この状態では陰極の腐食が助長されて同電極が早期に損傷して、電解効率の著しい低下をもたらすことになる。
【0005】
従って、本発明の目的は、この種形式の電解水生成装置において、電解時におけるカソード室側生成水であるアルカリ性水のpHの上昇を抑制して、カソード室内でのスケールの生成、および生成されたスケールの電極、カソード室等への付着を抑制することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は電解水生成装置に関するもので、その第1の発明は、電解槽内をイオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室のうち、一方の隔室に第1の電極を配置して第1の電解室を構成するとともに他方の隔室に一対の第2の電極を配置して第2の電解室を構成し、かつ前記第1の電極と前記第2の電極の一方とからなる第1の電極対と、前記第2の電極の一方と他方とからなる第2の電極対の2組の電極対を構成し、電解時前記第1の電極と前記第2の電極の他方を陽極とし、かつ前記第2の電極の一方を陰極として前記各電極対を同時に動作させることを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の第2の発明は、電解槽内をイオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室のうち、一方の隔室に一対の第1の電極を配置して第1の電解室を構成するとともに他方の隔室に一対の第2の電極を配置して第2の電解室を構成し、かつ前記第1の電極の一方と前記第2の電極の一方とからなる第1の電極対と、前記第1の電極の一方と他方とからなる第2の電極対と、前記第2の電極の一方と他方とからなる第3の電極対の3組の電極対を構成し、電解時前記第1の電極の一方と前記第2の電極の他方を同一極性とするとともに、前記第1の電極の他方と前記第2の電極の一方を前記極性とは異なる同一極性として、電解時前記第1の電極対を動作させるとともに、前記第2の電極対と前記第3の電極対とを選択的に動作させることを特徴とするものである。
【0008】
本発明の第2の発明に係る電解水生成装置においては、下記の2つの電解の態様を採ることができる。すなわち、第1の態様は、第1の電極対と第2の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陰極、同電極の他方を陽極、第2の電極の一方を陽極とし、かつ第1の電極対と第3の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陽極、第2の電極の一方を陰極、同電極の他方を陽極とすることを特徴とし、また第2の態様は、第1の電極対と第2の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陽極、同電極の他方を陰極、第2の電極の一方を陰極とし、かつ第1の電極対と第3の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陰極、第2の電極の一方を陽極、同電極の他方を陰極とすることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の作用・効果】
本発明の第1の発明に係る電解水生成装置においては、第1の電極を配置した第1の電解室がアノード室となり、かつ一対の第2の電極を配置した第2の電解室がカソード室となって、被電解水の電解がなされる。すなわち、当該電解水生成装置においては、第1の電解室の陽極である第1の電極と第2の電解室の陰極である第2の電極の一方とからなる第1の電極対と、第2の電解室の陰極である第2の電極の一方と陽極である第2の電極の他方とからなる第2の電極対が同時に動作して電解がなされる。かかる電解においては、第1の電極対間には高電流が付与され、かつ第2の電極対間には低電流が付与される。
【0010】
当該電解水生成装置において、第1の電極対間では付与された電流、電圧に応じた所定の電解がなされ(主電解)、第1の電解室では酸性水であるアノード室側生成水が生成されるとともに、第2の電解室ではアルカリ性水であるカソード室側生成水が生成される。また、これと同時に第2の電極対間で低電流に基づく電解(補助電解)により第2の電解室に低いpHのアルカリ性水が生成される。例えば、第2の電解室では、第1の電極対間での電解によりpHが12程度のアルカリ性水が生成されるとともに、第2の電極対間での電解によりpHが9程度のアルカリ性水が生成され、この低いpHのアルカリ性水の生成に起因して第2の電解室で生成されるカソード室側生成水はそのpHを低減され、通常の電解(主電解)により生成されるアルカリ性水に比較してpHが低くなる。
【0011】
従って、当該電解水生成装置においては、電解時におけるカソード室側生成水のpHの上昇を抑制し得て、カソード室内でのスケールの生成、および生成されたスケールの電極、カソード室等への付着を抑制することができる。なお、第2の電解室で生成したわずかなスケールの除去、および第1の電解室で生成したわずかなスケールの除去には、第1の電極対の各電極の極性を切り換えて低電圧、低電流を短時間の間印加することによりなされる。
【0012】
本発明の第2の発明に係る電解水生成装置における第1の態様では、第1の電極対と第2の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陰極、同電極の他方を陽極、第2の電極の一方を陽極とし、かつ第1の電極対と第3の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陽極、第2の電極の一方を陰極、同電極の他方を陽極とし、前者の電解と後者の電解とが選択的になされるものである。これらの電解のうち前者の電解にあっては、第1の電解室がカソード室となるとともに第2の電解室がアノード室となって主電解がなされるとともに、第1の電解室にて補助電解がなされる。また、後者の電解にあっては、第1の電解室がアノード室となるとともに第2の電解室がカソード室となって主電解がなされるとともに、第2の電解室にて補助電解がなされる。
【0013】
従って、第1の電解の態様では、前者、後者のいずれの電解においてもカソード室側生成水であるアルカリ性水のpHは低く、カソード室内でのスケールの生成、および生成されたスケールの電極、カソード室等への付着を抑制することができるとともに、各電極の寿命を向上させることができる。また、これら両電解を選択的に切り換えることにより、アノード室とカソード室とが選択的に変更され、電解室および電極の洗浄が効果的になされる。
【0014】
また、本発明の第2の発明に係る電解水生成装置における電解の第2の態様では、第1の電極対と第2の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陽極、同電極の他方を陰極、第2の電極の一方を陰極とし、かつ第1の電極対と第3の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陰極、第2の電極の一方を陽極、同電極の他方を陰極とし、前者の電解と後者の電解とが選択的になされるものである。これらの電解のうち前者の電解にあっては、第1の電解室がアノード室となるとともに第2の電解室がカソード室となって主電解がなされるとともに、第1の電解室にて補助電解がなされる。また、後者の電解にあっては、第1の電解室がカソード室となるとともに第2の電解室がアノード室となって主電解がなされるとともに、第2の電解室にて補助電解がなされる。
【0015】
従って、第2の電解の態様では、前者、後者のいずれの電解においても、カソード室での電解をアノード室での電解と同じ程度にするにはカソード室側の電極への電気量が少なくてよく、このためカソード室側生成水であるアルカリ性水のpHを低く抑制することができる。また、これら両電解を選択的に切り換えることにより、アノード室とカソード室とが選択的に変更され、各電解室および各電極の洗浄が効果的になされる。従って、カソード室内でのスケールの生成、および生成されたスケールの電極、カソード室等への付着を抑制することができるとともに、各電極の寿命を向上させることができる。なお、当該電解においては、アノード室側生成水である酸性水のpHが補助電解により若干低くなって弱酸性となる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明を図面を参照して説明するに、図1には本発明の第1実施例に係る電解水生成装置10が示されている。当該電解水生成装置10は希薄食塩水を被電解水とする電解水生成装置であり、電解槽11内に配設した隔膜12にて一対の隔室13,14が形成されており、第1隔室13には第1電極15が配置され、かつ第2隔室14には第2電極の主電極16aと補助電極16bが配置されている。隔膜12はイオン透過能を有する半透膜である。また、各電極15,16a,16bとしては、板状のチタンの表面を白金−イリジウムの焼成被膜で被覆してなる白金−イリジウム系電極、板状のチタンの表面を白金鍍金または白金の焼成被膜で被覆してなる白金系電極が採用される。
【0017】
当該電解水生成装置10においては、供給配管17aから希薄食塩水が両隔室13,14へ供給され、かつ第1隔室13にて生成された電解水が第1排水管17bから排出されるとともに、第2隔室14にて生成された電解水が第2排出管17cから排出される。また、各電極15,16a,16bは直流電源18aに接続されているとともに、直流電源18aは制御装置18bに接続されていて、制御装置18bにより各電極15,16a,16bに付与される電圧、電流が制御される。本実施例においては、電解時第1電極15が陽極、第2電極の主電極16aが陰極、補助電極16bが陽極とされ、第1電極15と主電極16aが第1電極対として、また主電極16aと補助電極16bとして動作される。従って、当該電解水生成装置10においては、第1隔室13がアノード室として機能し、かつ第2隔室14がカソード室として機能する。
【0018】
このように構成した電解水生成装置10においては、第1隔室13および第2隔室14に希薄食塩水が供給されるとともに、第1電極15には正電圧、第2電極の主電極16aには負電圧、従電圧16bには正電圧が印加されて電解が開始される。本実施例においては、第1電極対に対しては15Aの電流が付与され、かつ第2電極対には5Aの電流が付与される。これにより、第1隔室13および第2隔室14にて第1電極15と第2電極の主電極16aとからなる第1電極対による主電解がなされるとともに、第2隔室14にて第2電極の主電極16aと補助電極16bとからなる第2電極対による補助電解がなされ、第1排出管17bからは酸性水であるアノード室側生成水が排出され、かつ第2排出管17cからはアルカリ性水であるカソード室側生成水が排出される。
【0019】
このように、当該電解水生成装置10においては、第1電極対による主電解と、これと同時に第2隔室14で第2電極対による補助電解がなされ、この補助電解により第2隔室14に低いpHのアルカリ性水が生成される。例えば、第2隔室14では、主電解によりpHが12程度のアルカリ性水が生成されるが、第2電極対での補助電解によりpHが9程度のアルカリ性水が生成されるため、この低いpHのアルカリ性水の生成に起因して第2隔室14で生成されるカソード室側生成水はそのpHを低減され、主電解により生成されるアルカリ性水に比較してpHが低くなる。従って、当該電解水生成装置10においては、電解時における第2隔室14で生成されるアルカリ性水のpHの上昇を抑制し得て、第2隔室14内でのスケールの生成、および生成されたスケールの各電極16a,16b、第2隔室14等への付着を抑制することができる。
【0020】
なお、第1,第2隔室13,14で生成したわずかのスケールの除去には、第1電極対を構成する各電極15,16aの極性を切り換えて低電圧、低電流を短時間の間印加することによりなされる。これにより、第1隔室13内ではアルカリ性水が、第2隔室14内では酸性水がそれぞれ生成され、発生したスケールの除去がなされる。
【0021】
図2には、本発明の第2実施例に係る電解水生成装置20が示されている。当該電解水生成装置20は第1実施例に係る電解水生成装置10と同様に希薄食塩水を被電解水とする電解水生成装置であり、電解槽21内に配設した隔膜22にて一対の隔室23,24が形成されており、第1隔室23には一対の第1電極である主電極25aと補助電極25bが配置され、かつ第2隔室24には一対の第2電極である主電極26aと補助電極26bが配置されている。隔膜22はイオン透過能を有する半透膜である。また、各電極25a,25b,26a,26bは直流電源28aに接続されており、かつ直流電源28aは制御装置28bに接続されている。なお、その他の構成は第1実施例に係る電解水生成装置10と同様であるため、同一の構成部分については20番台の類似の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0022】
しかして、当該電解水生成装置20においては、第1電極の主電極25aと第2電極の主電極26aとからなる第1電極対と、第1電極の主電極25aと補助電極25bとからなる第2電極対と、第2電極の主電極26aと補助電極26bとからなる第3電極対の3組の電極対を構成し、電解時前記第1電極の主電極25aと第2電極の補助電極26bを同一極性とするとともに、第1電極の補助電極25bと第2電極の主電極26aを前記極性とは異なる同一極性として、電解時第1電極対を動作させるとともに、第2電極対と第3電極対とを選択的に動作させるものである。かかる電解においては、図3に示す態様と図4に示す態様の2つの電解の態様を採ることができる。
【0023】
すなわち、図3に示す第1の態様は、第1電極対と第2電極対を動作させる電解においては第1電極の主電極25aを陰極、同電極の補助電極25bを陽極、第2電極の主電極26aを陽極とし(同図a)、かつ第1電極対と第3電極対を動作させる電解においては第1電極の主電極25aを陽極、第2電極の主電極26aを陰極、同電極の補助電極26bを陽極とするものであり(同図b)、これらの電解を選択的に切り換えるものである。また、図4に示す第2の態様は、第1電極対と第2電極対を動作させる電解においては第1電極の主電極25aを陽極、同電極の補助電極25bを陰極、第2電極の主電極陰極とし(同図a)、かつ第1電極対と第3電極対を動作させる電解においては第1電極の主電極25aを陰極、第2電極の主電極26aを陽極、同電極の補助電極26bを陰極とするものであり(同図b)、これらの電解を選択的に切り換えるものである。
【0024】
第1の電解の態様のうち、図3(a)に示す電解にあっては、第1隔室23がカソード室となるとともに第2隔室24がアノード室となって第1電極対により主電解がなされるとともに、第1隔室23にて第2電極対により補助電解がなされる。また、図3(b)に示す電解にあっては、第1隔室23がアノード室となるとともに第2隔室24がカソード室となって第1電極対により主電解がなされるとともに、第2隔室24にて第3電極対により補助電解がなされる。従って、第1の電解の態様ではこれら各電解のいずにおいても、カソード室側生成水であるアルカリ性水のpHは低く、カソード室内でのスケールの生成、および生成されたスケールの電極、カソード室等への付着を抑制することができるとともに、各電極の寿命を向上させることができる。また、これら両電解を選択的に切り換えることにより、アノード室とカソード室とが選択的に変更され、隔室および電極の洗浄が効果的になされる。
【0025】
また、第2の電解の態様のうち、図4(a)に示す電解にあっては、第1隔室23がアノード室となるとともに第2隔室24がカソード室となって第1電極対により主電解がなされるとともに、第1隔室23にて第2電極対により補助電解がなされる。また、図4(b)に示す電解にあっては、第1隔室23がカソード室となるとともに第2隔室24がアノード室となって第1電極対により主電解がなされるとともに、第2隔室24にて第3電極対により補助電解がなされる。従って、第2の電解の態様では、これら各電解のいずれにおいても、カソード室での電解をアノード室での電解と同じ程度にするにはカソード室側の電極への電気量が少なくてよく、このためカソード室側生成水であるアルカリ性水のpHを低く抑制することができる。また、これら両電解を選択的に切り換えることにより、アノード室とカソード室とが選択的に変更され、各隔室および各電極の洗浄が効果的になされる。従って、カソード室内でのスケールの生成、および生成されたスケールの電極、カソード室等への付着を抑制することができるとともに、各電極の寿命を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電解水生成装置の概略的な構成図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る電解水生成装置の概略的な構成図である。
【図3】同電解水生成装置の電解の第1の態様を示す説明図である。
【図4】同電解水生成装置の電解の第2の態様を示す説明図である。
【符号の説明】
10,20…電解水生成装置、11,21…電解槽、13,23…第1隔室、14,24…第2隔室、15…電極、16a…主電極、16b…補助電極、25a,26a…主電極、25b,26b…補助電極。
Claims (4)
- 電解槽内をイオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室のうち、一方の隔室に第1の電極を配置して第1の電解室を構成するとともに他方の隔室に一対の第2の電極を配置して第2の電解室を構成し、かつ前記第1の電極と前記第2の電極の一方とからなる第1の電極対と、前記第2の電極の一方と他方とからなる第2の電極対の2組の電極対を構成し、電解時前記第1の電極と前記第2の電極の他方を陽極とし、かつ前記第2の電極の一方を陰極として前記各電極対を同時に動作させることを特徴とする電解水生成装置。
- 電解槽内をイオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室のうち、一方の隔室に一対の第1の電極を配置して第1の電解室を構成するとともに他方の隔室に一対の第2の電極を配置して第2の電解室を構成し、かつ前記第1の電極の一方と前記第2の電極の一方とからなる第1の電極対と、前記第1の電極の一方と他方とからなる第2の電極対と、前記第2の電極の一方と他方とからなる第3の電極対の3組の電極対を構成し、電解時前記第1の電極の一方と前記第2の電極の他方を同一極性とするとともに、前記第1の電極の他方と前記第2の電極の一方を前記極性とは異なる同一極性として、電解時前記第1の電極対を動作させるとともに、前記第2の電極対と前記第3の電極対とを選択的に動作させることを特徴とする電解水生成装置。
- 第2項に記載の電解水生成装置において、第1の電極対と第2の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陰極、同電極の他方を陽極、第2の電極の一方を陽極とし、かつ第1の電極対と第3の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陽極、第2の電極の一方を陰極、同電極の他方を陽極とすることを特徴とする電解水生成装置。
- 第2項に記載の電解水生成装置において、第1の電極対と第2の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陽極、同電極の他方を陰極、第2の電極の一方を陰極とし、かつ第1の電極対と第3の電極対を動作させる電解においては第1の電極の一方を陰極、第2の電極の一方を陽極、同電極の他方を陰極とすることを特徴とする電解水生成装置。
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