JP3547566B2 - Stopper device for continuous screw tightening machine - Google Patents
Stopper device for continuous screw tightening machine Download PDFInfo
- Publication number
- JP3547566B2 JP3547566B2 JP19773196A JP19773196A JP3547566B2 JP 3547566 B2 JP3547566 B2 JP 3547566B2 JP 19773196 A JP19773196 A JP 19773196A JP 19773196 A JP19773196 A JP 19773196A JP 3547566 B2 JP3547566 B2 JP 3547566B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw
- stroke
- feeder box
- stopper
- cam plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ねじ締付機本体の押し下げ操作により、ねじ連結帯をピッチ送りしつつねじ締めを行う連続ねじ締付機において、ねじ締付機本体の押し下げストロークを規制するためのストッパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より連続ねじ締付機において、フィーダボックスのストローク上限を規制してねじ締付機本体の押し下げストロークを規制するためのストッパ装置に関しては、種々改良を加えてより使い勝手のよいものが提供されている。例えば、本出願人が特開平5−337837号公報に開示したストッパ装置は、ケースに設けられ、フィーダボックスに取り付けたストッパベースの取付け位置を適用するねじの長さに応じて変更すると、これに伴って当該ストッパベースに一体に設けられたストッパ片の上記ストッパ装置に対する間隔が変更される構成となっており、これによれば簡単な構造で当該フィーダボックスのストローク上限をねじの長さに対応して段階的に変更することができた。また、上記ストッパ装置のストッパ片との当接面にはカム板を利用することにより、段階的に変更されるフィーダボックスのストローク上限ひいてはねじ込み深さを各段階においてそれぞれ一定の範囲で微調整できるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のストッパ装置にあっても、なお改良すべき点があった。すなわち、当該ストッパ装置を回転操作してカム板を回転させることによりストローク上限の微調整を行う構成となっていたのであるが、カム板には1種類のカム曲線が設定されていたのみであったので、調整精度および調整範囲に関して1種類の微調整しか行うことができなかった。
【0004】
例えば、皿小形状の頭部を有するねじのように頭部上面がねじ締付材の上面に対してほぼ面一になる深さまで締込むタイプのねじについては、ねじ締付材Wの材質によってねじ締め込み深さが変わってくる場合が多く、ねじ込み深さの調整精度を高めるよりも調整範囲を大きくした方が望ましい。
【0005】
これに対して、例えばなべ小形状の頭部を有するねじのように頭部下面がねじ締付材の上面に当接する深さまで締込むタイプのねじについては、ねじ頭部下面をねじ締付材Wに対して密着させるためにねじ込み深さをより正確に設定する必要があり、精度よく調整ができなければ、ねじ込み不足やねじ込み過ぎ(ねじがバカになる)といった不具合が生じる。従って、この種のねじの締付け時におけるストローク上限の微調整については、調整範囲よりも調整精度が高いことが望ましい。
【0006】
このように、締め付けるねじの種類、特にねじの頭部の形状によって、微調整の精度および範囲を変更できることがより望ましいのであるが、上記したように従来は1種類のカム板しか設定されていなかったので、ねじの種類の合わせてより適切な微調整を行うことができず、この点で解決すべき問題があった。
【0007】
本発明は、この問題を解決すべくなされたもので、ねじの種類(締付け形態)に合わせて、より適切な調整精度および調整範囲でねじ込み深さの微調整を行うことができる連続ねじ締付機のストッパ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本願発明は、前記請求項に記載した構成のストッパ装置とした。
【0009】
このストッパ装置によれば、複数のカム板部を選択して有効とすることにより、調整精度および調整範囲に関して2種類以上の微調整を行うことができ、これにより締め付けるねじの締付け形態に合わせて2種類以上の微調整を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図1〜図16に基づいて説明する。図1は、本実施形態にかかるねじ送り装置10の詳細を示している。このねじ送り装置10は、ねじ締付機本体1の下端部に装備されている。図1では、ねじ締付機本体1はその下部のみが図示されている。このねじ締付機本体1は特に変更を要するものではないので詳述はしないが、図中2はその下端から突き出し状に装着されたドライバビットであり、このドライバビット2はねじ締付機本体1に内蔵された駆動モータ(図示省略)により回転する。また、図中3はスピンドル4を支持する円筒形状の軸受であり、ドライバビット2はスピンドル4の先端に同軸に差し込まれて装着されている。
【0011】
さて、図中11は、ねじ送り装置10のケースであり、このケース11は略角形の筒体をなし、その上部に設けた取付け孔11fに上記軸受3を挿入させ、この挿入状態でねじ孔11aに固定ねじ(図示省略)を締込むことにより、このケース11ひいては当該ねじ送り装置10がねじ締付機本体1の下面に突き出し状に取付けられている。このように取付けられたケース11の内部に上記ドライバビット2が挿通されている。
【0012】
次に、ケース11の内部にはフィーダボックス12が上下方向に往復動可能に設けられている。このフィーダボックス12は圧縮ばね13により常時下方に付勢されている。また、このフィーダボックス12にも上記ドライバビット2が挿通されてその下端面から突き出されるようになっている。図3および図4に示すように、フィーダボックス12の一側面にはボルト12dが取付けられており、このボルト12dの頭部がケース11の側壁内面に形成したガイド溝11bの下端に当接することでフィーダボックス12のストローク下限が規制されている。
【0013】
このガイド溝11bの下端には貫通孔11cが形成されており、この貫通孔11cを経てねじ回し等の工具を用いることによりボルト12dを締付けあるいは緩めることができようになっている。このボルト12dを緩めて外せば、フィーダボックス12をケース11から外すことができる。なお、フィーダボックス12のストローク上限については後述する。
【0014】
フィーダボックス12は概ね二股形状をなし、その下部にはねじ連結帯Sを案内するための台座部12a,12aが対向して形成されている。この台座部12aの上方にはラチェットホイール14が回転可能に支持されている。図4および図6に示すようにラチェットホイール14は概ね鼓型をなし、その両側部の周囲にはねじ連結帯S(SA ,SB )の送り孔(図示省略)に係合される送り爪14a〜14aがそれぞれ周方向に一定の間隔をおいて複数形成されている。送り爪14a,14aをねじ連結帯Sの送り孔に係合した状態で、このラチェットホイール14が一定角度づつねじ送り方向(図1において矢印で示す時計回り方向)に回転することにより、ねじ連結帯Sが図1において左方へ1ピッチづつ送られる。
【0015】
図4に示すようにこのラチェットホイール14の片面にはギヤ部14bが形成されており、このギヤ部14bには中間ギヤ15が噛み合わされている。この中間ギヤ15は、ラチェットアーム16の支軸16a上に回転可能に支持されている。また、図5に示すようにラチェットアーム16はこの支軸16aを介してフィーダボックス12の二股部間に回転可能かつ軸方向(図4、図5において左右方向)に移動可能に支持されている。支軸16aの長手方向ほぼ中央には円筒部16bが一体に形成され、この円筒部16bの端面には鋸刃状の係合突起16c〜16cが一定間隔で複数形成されている。
【0016】
一方、上記円筒部16bに対向して中間ギヤ15にも円筒部15aが一体に形成され、この円筒部15aの対向面にも鋸刃状の係合突起15b〜15bが形成されている。両係合突起15b〜15b、16c〜16cが相互に噛み合った状態でラチェットアーム16がねじ送り方向に一定角度回転すると、中間ギヤ15がねじ送り方向(図1において矢印で示した反時計回り方向)に一定角度回転し、これによりラチェットホイール14がねじ送り方向に一定角度だけ回転して、ねじ連結帯Sが1ピッチ送られる。
【0017】
ラチェットアーム16側の円筒部16bとフィーダボックス12との間には圧縮ばね17が介装されて、ラチェットアーム16は図4において右方に付勢され、これによりラチェットアーム16側の係合突起16c〜16cが中間ギヤ15側の係合突起15b〜15bに押し付けられて、両係合突起16c,15b間の係合状態が保持されるようになっている。
【0018】
ラチェットアーム16が反ねじ送り方向(図1において時計回り方向)に回転するときは、当該ラチェットアーム16が圧縮ばね17に抗して図4において左方に移動することにより両係合突起16c,15b間の係合が外れ、これによりラチェットアーム16のみが単独で反ねじ送り方向に戻され、従って中間ギヤ15に対して反ねじ送り方向に1ピッチだけずれる。
【0019】
ラチェットアーム16の円筒部16bの側面には略L字型の支持柱16dが側方へ張出し状に設けられており、この支持柱16dの先端にはガイドローラー16eが回転可能に支持されている。このガイドローラー16eは、ケース11の内面に形成されたガイド溝11dに入り込んでいる。
【0020】
図2に示すようにガイド溝11dの下部寄りには傾斜部11hが形成されており、ケース11に対するフィーダボックス12の移動に伴って、ガイドローラー16eがこの傾斜部11hに沿って往復動することにより、ラチェットアーム16が一定角度の範囲で強制的にねじ送り方向または反ねじ送り方向に回動される。フィーダボックス12がケース11に対して上動するときには、ガイドローラー16eは図2において左方へ変位するので、このときラチェットアーム16はねじ送り方向に回動する。
【0021】
逆に、フィーダボックス12がケース11に対して下動するときには、ガイドローラー16eが図2において右方へ移動するので、このときラチェットアーム16は反ねじ送り方向に回動する。但し、この場合は上記したようにラチェットアーム16が圧縮ばね17に抗して軸方向に移動することにより両係合突起16c,15b間の係合が外れるので、中間ギヤ15およびラチェットホイール14は後述するリーフスプリング19により反ねじ送り方向には回転せず、ねじ連結帯Sを1ピッチだけ送った位置に保持される。
【0022】
図2に示すようにケース11の、ガイド溝11dの傾斜部11hに沿った部分には長孔形状の窓部11iが切欠き形成されている。また、図示するようにガイド溝11dの下端はケース11の下端縁に開口されており、これにより組付け時においてガイドローラー16eをこのガイド溝11d内に簡単に挿入できるようになっている。
【0023】
次に、図5に示すようにラチェットアーム16の円筒部16bの側面には、係合解除片16fが張出し形成されている。この係合解除片16fの片側面(中間ギヤ15側の面)には、先端先細り方向に傾斜する傾斜面16gが形成されている。この傾斜面16gに対向して、フィーダボックス12には係合解除ボタン18が進退可能に設けられている。この係合解除ボタン18の頭部が上記傾斜面16gに突き当てられている。ラチェットアーム16は、圧縮ばね17により係合突起16c〜16cを、中間ギヤ15の係合突起15b〜15bに係合させる方向に付勢されているので、係合解除ボタン18の頭部は常時係合解除片16fの傾斜面16gに突き当てられた状態に保持され、かつ圧縮ばね17の付勢力を間接的に受けてこの係合解除ボタン18はフィーダボックス12の外方へ飛び出す方向(図5において上方)に付勢されている。
【0024】
なお、図1に示すように係合解除片16fは、ラチェットアーム16の回動範囲に対応して回動方向一定の範囲にわたって扇状に形成されており、これによりラチェットアーム16の回動位置に関係なく、常時係合解除片16fの傾斜面16gに係合解除ボタン18の頭部が突き当てられるようになっている。
【0025】
また、係合解除ボタン18の頭部は、傾斜面16gの傾斜角度に合わせて円錐形状に形成されているので、係合解除片16fの移動方向が、これに直交する係合解除ボタン18の移動方向にスムーズに変換されるようになっている。また、係合解除ボタン18の頭部は張出し状のフランジ形状に形成されているので、係合解除片16fの付勢作用によりフィーダボックス12から脱落しないようになっている。
【0026】
さらに、ケース11およびフィーダボックス12には、この係合解除ボタン18を押し操作するための切欠き部11eおよび凹部12bが形成されており、これによりケース11の外面から飛び出さない範囲でこの係合解除ボタン18を指先で押し操作できるようになっている。
【0027】
このように設けられた係合解除ボタン18によれば、ラチェットアーム16の係合解除片16fの付勢作用により、係合解除ボタン18は常時には、図5において実線で示すようにフィーダボックス12の凹部12bおよびケース11の切欠き部11e内に突き出された状態に保持される。これに対して、係合解除ボタン18を押し操作すると、図5において二点鎖線で示す位置に移動し、これによるその頭部および傾斜面16gの摺接作用により、ラチェットアーム16が図示左方の係合解除方向へ圧縮ばね17に抗して移動し、これにより係合突起16c〜16cの係合突起15b〜15bに対する係合状態が解除される。
【0028】
係合突起16c〜16cの係合突起15b〜15bに対する係合状態が解除されると、ラチェットアーム16と中間ギヤ15とは回転について切り離され、従って中間ギヤ15ひいてはラチェットホイール14が反ねじ送り方向へ回転可能な状態となって、装填したねじ連結帯Sを反送り方向(図1において右方)に引出すことができる。
【0029】
次に、図1に示すようにラチェットホイール14の側方にはリーフスプリング19が取付けられており、このリーフスプリング19の先端はラチェットホイール14の周面に押圧されて、ラチェットホイール14には一定の回転抵抗が付与されている。ラチェットホイール14がねじ送り方向(図示矢印方向)に回転するときは、リーフスプリング19の先端がその周面に押圧されることにより、また送り爪14aがこのリーフスプリング19を外方へたわませつつねじ送り方向に移動することにより、当該ラチェットホイール14にねじ送り方向の回転抵抗が付与される。このねじ送り方向の回転抵抗により、ラチェットホイール14の過剰な回転が防止され、一定角度回転した送り位置で確実に停止するようになっている。
【0030】
また、この回転抵抗によりラチェットホイール14の回転方向のガタ付き(バックラッシ)が抑制されるとともに、ラチェットホイール14がねじ連結帯Sを1ピッチだけ送った送り位置において、上記リーフスプリング19の先端は1個の送り爪14aのねじ送り方向後面側に突き当てられるようその長さが設定されており、これによりラチェットホイール14の反ねじ送り方向の回転に対して一定の回転抵抗が付与されている。なお、中間ギヤ15が停止していることによっても、このラチェットホイール14の回転方向の位置ずれが防止される。
【0031】
このように構成された本実施形態のねじ送り装置10の動作が図1、図11〜図15に示されている。図1、図11および図12は、頭部の上面がねじ締付材Wの上面にほぼ面一になるまで締め付けるタイプのねじ(以下、「A種ねじSA 」という)を締め付ける場合を示し、図13〜図15は、頭部の下面がねじ締付材Wの上面に当接するまで締め付けるタイプのねじ(以下、「B種ねじSB 」という)を締め付ける場合を示している。ねじ送り装置10の動作については、A種、B種のねじSA , SB とも同様であるので、以下図1、図11および図12に基づいてA種のねじSA を締め付ける場合について説明する。
【0032】
なお、図中WA はA種のねじSA が締め付けられるねじ締付材を示し、WB はB種のねじSB が締め付けられるねじ締付材を示している。また、A種、B種のねじSA,SB 、フィーダボックス12に取付けられたストッパベース20およびフィーダボックス12のストローク上限を規制するためのストッパ装置40については後述する。
【0033】
さて、図1に示す状態は、ストッパベース20をねじ締付材WA の上面に単に当接させた状態であり、ねじ送り装置10の非作動状態を示している。この非作動状態では、ボルト12dの頭部がガイド溝11bの下端に当接(図3参照)することによりフィーダボックス12がストローク下限に位置し、またガイドローラー16eはガイド溝11dの傾斜部11hの下端に位置している。
【0034】
この非作動状態から、ねじ締付機本体1を押し下げ操作すると、図11に示すようにフィーダボックス12がケース11内を圧縮ばね13に抗して相対的に上方に移動する。こ
のフィーダボックス12の上動に伴って、ガイドローラー16eがガイド溝11dの傾斜部11hに案内されて図示左方に移動し、これによりラチェットアーム16が図中矢印で示したねじ送り方向に一定角度だけ回動する。
【0035】
ラチェットアーム16が回動すると、係合突起15b〜15b、16c〜16cの係合を経て中間ギヤ15が同じ方向に同じ角度だけ回転し、これによりラチェットホイール14が図中矢印で示したねじ送り方向に一定角度だけ回転して、ねじ連結体Sが1ピッチ送られる。ねじ連結体Sが1ピッチ送られると、1本のねじSA が図示するようにドライバビット2の下方にセットされる。
【0036】
さらにねじ締付機本体1を押し下げると、フィーダボックス12がケース11に対してさらに上動し、これによりドライバビット2の先端がねじSA の頭部に当接される。この段階では、ガイドローラー16eは、ガイド溝11dの傾斜部11hから直線部に入り込むので、ラチェットアーム16は回転せず、従ってラチェットホイール14はねじ1本を送った位置に停止している。
【0037】
ドライバビット2の先端をねじSA の頭部に当接させた状態のまま、さらにねじ締付機本体1を押し下げていくことによりドライバビット2が回転し始めるとともにこの1本のねじSA がねじ連結帯Sから外れ、これとほぼ同時にこの1本のねじの先端がねじ締付材WA に突き当てられ、これによりねじSA がねじ締付材WA に締込まれていく。このねじSA が完全に締め込まれた状態が図12に示されている。
【0038】
図示するようにねじSA が完全に締め付けられた時点で、フィーダボックス12側のストローク切換え部材30がストッパ装置40のカム板部49(または50)に当接して、フィーダボックス12はそのストローク上限に至り、従ってケース11がストローク下限に至り、ひいてはねじ締付機本体1が押し下げストロークの下限に至り、このとき、ケース11の下端縁とねじ締付材WA との間には間隔Lが開けられるようになっている。
【0039】
ねじの締付け完了後、ねじ締付機本体1の押し下げ操作を止めて上方へ持ち上げていくと、圧縮ばね13によりフィーダボックス12がケース11に対して下動し、これに伴ってガイドローラー16eがガイド溝11dの傾斜部11hを、図11に示す位置から図1に示す位置に移動することによりラチェットアーム16が反ねじ送り方向に一定角度だけ戻される。しかしながら、この段階ではラチェットホイール14がリーフスプリング19により反ねじ送り方向の回転を阻止されているので、中間ギヤ15は反ねじ送り方向へ回転できず、その結果ラチェットアーム16は反ねじ送り方向に回動しつつ圧縮ばね17に抗して軸方向に移動し、これにより係合突起16c〜16cと係合突起15b〜15bの係合が外れて、ラチェットアーム16のみが1ピッチだけ反送り方向に戻される。ラチェットアーム16が1ピッチ戻された時点で、ガイドローラー16eがガイド溝11dの傾斜部11hの下端に至り、またボルト12dの頭部が案内溝11bの下端に当接して、フィーダボックス12がストローク下端に至る。以上で1回のねじ送り動作が完了する。
【0040】
このように構成されたねじ送り装置10によれば、ねじの締付けが完了してケース11がストローク下限に至った時点において、ケース11の下端縁とねじ締付材WA との間には間隔Lが開けられているので、間隔Lよりも小さい高さL0 の段差部D(図17参照)の近傍にねじ締めを行う場合において、ケース11が段差部Dに当接することがなく、従って段差部Dを傷つけることがない。
【0041】
しかも、ラチェットアーム16とラチェットホイール14との間に中間ギヤ15を介在させ、この中間ギヤ15の回転を経てラチェットホイール14をねじ送り方向に一定角度づつ回転させて、ねじ連結帯Sを1ピッチづつ送る構成であり、従来のような送りピン63に相当する部材が存在しない(図18参照)。すなわち、従来の構成であれば、ねじ送り動作の毎回について、1個の送りピン63が送りアーム65の一端に常時係合されるので、回転動作伝達による摩耗は全てこの1個の送りピン63に集中して受けられることなり、この結果送りピン63あるいは送りアーム65の一端部が摩耗して、ねじ送り装置の耐久性が著しく低下するという問題があった。
【0042】
しかしながら、本実施形態のねじ送り装置10によれば、ラチェットアーム16の回動動作は、中間ギヤ15の歯とラチェットホイール14のギヤ部14bの歯との噛合いによりラチェットホイール14に伝達される構成であるので、この伝達の際に生ずる歯の摩耗は中間ギヤ15の全ての歯とラチェットホイール14のギヤ部14bの全ての歯に分散して受けられ、その結果当該ねじ送り装置10の耐久性を大幅に向上させることができる。
【0043】
また、中間ギヤ15はラチェットホイール14よりもフィーダボックス12の奥側に配置され、この中間ギヤ15に対するラチェットアーム16の係合を解除することにより中間ギヤ15ひいてはラチェットホイール14の反ねじ送り方向の回転を許容する構成であるので、中間ギヤ15とラチェットアーム16との係合を解除するための係合解除片16fおよび係合解除ボタン18を、フィーダボックス12のより奥部に配置できる。
【0044】
ここで、従来、例えば特開平3−49879号公報あるいは特開平4−111781号公報等に開示されているようにラチェットホイールに対して反ねじ送り方向の逆転を阻止するための係合部材を直接操作することにより、ラチェットホイールの逆転を許容してねじ連結帯を送り方向とは逆に引き抜き可能とする構成となっていたため、この係合部材を解除操作するための例えばレバーがラチェットホイールに比較的近い位置に配置されていた。ラチェットホイールの周囲は、その構成上または機能上比較的外部に晒される部分が多いためほこりや異物等が侵入しやすく、このため従来この解除操作レバーが作動不良をおこしやすいという問題があった。
【0045】
この点、本実施形態によれば、ラチェットホイール14に対して直接係合される部材を解除操作するのではなく、これよりも奥側に配置されたラチェットアーム16と中間ギヤ15との係合を解除することにより間接的にラチェットホイール14の逆転を許容する構成であるので、係合解除片16fおよび係合解除ボタン18は、比較的異物等の侵入が少ないラチェットホイール12の奥部に配置することができ、この結果、係合解除ボタン18の作動不良を低減させることができる。
【0046】
次に、図1に示すように上記ねじ送り装置10には、ねじ締付材Wに当接させて、ねじの送り位置とねじ締付材Wとの間の間隔を、締め付けるねじの長さに合わせて変更するためのストッパベース20が取付けられている。
【0047】
図7に、このストッパベース20が単独で示されている。このストッパベース20は縦片21,21の下端部間に横片22を連設してなる略コ字形状をなし、フィーダボックス12の下面側に跨がった状態で装着される。両縦片21,21の両端縁には、保持壁部21a〜21aがそれぞれ内側へL字状に折り曲げられて形成され、この4箇所の保持壁部21a〜21aの上部には、それぞれさらに内側へL字状に折り曲げられて案内縁21b〜21bが形成されている。
【0048】
図7(A)に示すように片側の両保持壁部21a,21aには、それぞれ上下方向に所定の間隔をおいて3個のロック孔が形成されている。以下、この3個のロック孔を図示上側から上段のロック孔21c、中断のロック孔21d、下段のロック孔21eという。また、図7(B)に示すように一方の縦片21には上下に長い支持孔21fが形成されている。
【0049】
横片22は、ねじ締め込み時にねじ締付材Wに押し当てられる部分で、図7(D)に示すようにこの横片22の中央には角孔22aが形成されている。この角孔22aを経てねじSがねじ締付材Wにねじ込まれる。
【0050】
一方、図3および図6に示すようにフィーダボックス12の前後2側面(図6において上下側面)には、それぞれ相互に平行な2本のガイド溝12c,12cが、その下端面から上方へ切込み状に形成されている。この合計4本のガイド溝12c〜12cの下端から上記各案内縁21b〜21bを挿入して、ストッパベース20がフィーダボックス12に対して上下方向に移動可能に装着されている。また、図6に示すように4箇所の保持壁部21a〜21aおよび縦片21,21をフィーダボックス12の周囲を挟み込むように摺接させることにより、ストッパベース20は上下方向以外にはガタ付きのない状態でフィーダボックス12に装着されている。
【0051】
さらに、図2、図4に示すようにストッパベース20の支持孔21fを経てフィーダボックス12の側面には固定ねじ12eがねじ込まれており、これにより当該ストッパベース20はフィーダボックス12に対して、固定ねじ12eの頭部が支持孔21f内を相対移動可能な範囲で上下方向に移動可能となっており、またこれによりストッパベース20のフィーダボックス12からの脱落が防止されている。
【0052】
次に、図6中23は、上記ストッパベース20の上下方向の位置を固定するためのロックレバーを示している。このロックレバー23が図8に単独で示されている。図示するようにこのロックレバー23も縦片23a,23aの下端部間に横片23bを連結してなる略コ字形状に形成され、縦片23a,23aと横片23bとの間の2角部には、それぞれロック片23cが縦片23aの前端から突き出し状に切起し形成されている。
【0053】
一方、図4、図6に示すようにフィーダボックス12の両側面(図6において左右側面)には、保持溝12f,12fが前面(図6において下面)から後方(図6において上方)へ向けて切込み状に形成されている。この両保持溝12f,12fの前端から両縦片23a,23aを挿入して、上記ロックレバー23がフィーダボックス12に前後方向(図6において上下方向)に移動可能に装着されている。また、図示するようにこのロックレバー23の縦片23a,23aは、ストッパベース20とフィーダボックス12との間に挿入されており、これによりロック片23c,23cがストッパベース20のロック孔21c,21d,21eに内側から挿入される向きに位置している。
【0054】
また、図1、図6に示すようにロックレバー23の横片23bとフィーダボックス12の前面との間には圧縮ばね24が介装されており、このためこのロックレバー23は図6において下方すなわちロック片23c,23cをロック孔21c(または21d,21e)に挿入する方向に付勢されている。
【0055】
なお、図7では省略されているが、ストッパベース20の横片22の下面には、弾性部材を素材として形成されたキャップ25が突起25aを角孔22aの縁部に引っかけて取付けられており、これによりねじ締付材Wの傷つきが防止されるようになっている。図1に示すようにこのキャップ25の中央にも角孔22aに整合して角孔25bが形成されていることは言うまでもない。
【0056】
このように構成されたストッパベース20によれば、ロックレバー23の横片23bを圧縮ばね24に抗して押し操作すると、ロック片23c,23cがロック孔21c(または21d,21e)から抜き出されるのでフィーダボックス12に対して上下方向に移動させることができる。ストッパベース20は、固定ねじ12eの頭部が支持孔21f内を相対移動可能な範囲で上下方向に移動させることができる。
【0057】
ストッパベース20を、図2、図4において二点鎖線で示すように下段位置に移動させた状態でロックレバー23の押し操作を解除すると、このロックレバー23が圧縮ばね24により突き出し方向に戻されて、両ロック片23c,23cが下段のロック孔21e,21eに差し込まれ、これによりストッパベース20がフィーダボックス12に対して下段位置に固定される。最も長いねじを締め付ける場合に、ストッパベース20はこの下段位置に固定される。
【0058】
同様に、ロックレバー23を圧縮ばね24に抗して押し操作した状態で、ストッパベース20を中段位置に移動させ、然る後、ロックレバー23の押し操作を解除すると、両ロック片23c,23cが中段のロック孔21d,21dに差し込まれてこのストッパベース20が中段位置に固定され、また上段位置に移動させた後、ロックレバー23の押し操作を解除すると、両ロック片23c,23cが上段のロック孔21c,21cに差し込まれて当該ストッパベース20がフィーダボックス12に対して上段位置に固定される。中間の長さのねじを締め付ける場合にはストッパベース20は中段位置に固定され、最も短いねじを締め付ける場合にはストッパベース20は上段位置に固定される。
【0059】
このように、締め付けるねじの長さに合わせてストッパベース20の位置を上下方向3段階に位置調整することができ、この位置調整にあたってはロックレバー23を押し操作して、ロック片23c,23cをロック孔21c(または21dまたは21e)から抜き出せば足りる。このことから、例示したストッパベース20によれば、ねじ回し等の特別の工具を用いることなくその位置をねじの長さに合わせていつどこでも簡単に変更することができるので使い勝手がよく、しかも従来のように別のサイズのものに交換する構成ではないので取り外したものを紛失するおそれもない。
【0060】
ここで、従来、例えば特開平6−114751号公報に開示されているように種々サイズのアダプタ(ストッパベース20に相当)を用意し、締め付けるねじの長さに合ったアダプタを工具を用いることなくねじ送り装置のフィーダボックスに装着可能な構成としたものが提供されている。ところが、この交換式のものでは使用していないアダプタを紛失する等の問題があるため、同公報には別形態のねじ長さ調整装置として、アダプタをねじ送り装置の先端に位置調整可能に設けた構成のものが開示されている。この位置調整式によればアダプタの位置を調整することにより種々ねじ長さに対応することができたのであるが、アダプタを一定位置に固定するための固定ねじを緩めまたは締め付けるために工具が必要であった。
【0061】
このように、従来のアダプタは、その取扱いについて一長一短があり、交換する必要がなくかつ工具を必要とすることもない構成のものは提供されていなかった。この点、例示したストッパベース20によれば、工具を用いることなくその装着位置をねじの長さに合わせて簡単に変更でき、また取り外す必要もないので紛失するおそれもない。
【0062】
次に、フィーダボックス12のストローク上限ひいてはケース11のストローク下限、従ってねじ締付機本体1の押し下げストロークの下限を規制するための機構について説明する。図1、図4に示すようにフィーダボックス12とケース11との間にはストローク切換え部材30が介在されている。このストローク切換え部材30は、縦片31と横片32を連設してなる略L字形をなし、横片32の上面には切換え片33が上方へ張出し状に設けられている。横片32の上面が第1ストッパ面32aとして機能し、切換え片33の上面が第2ストッパ面33aとして機能する。
【0063】
このように形成されたストローク切換え部材30が、その縦片31をフィーダボックス12とケース11の間に挟み込み状に位置させて上下方向に移動可能に介在されている。但し、縦片31の下端が上記ストッパベース20の上端に載せ掛け状に当接されているため、フィーダボックス12の上下動に伴ってこのストローク切換え部材30も一体となって上下動するとともに、ストッパベース20の位置を上段または中段または下段に変更すると、これに伴ってストローク切換え部材30のフィーダボックス12に対する上下方向の位置も自動的に変更される。
【0064】
図1、図11および図12または図4において二点鎖線で示すようにストッパベース20を下段位置に位置させると、ストローク切換え部材30はフィーダボックス12に対して最も下側の位置に移動し、図13〜図15または図4において実線で示すようにストッパベース20を上段位置に位置させると、ストローク切換え部材30もフィーダボックス12に対して最も上側の位置に移動する。
【0065】
このようにストッパベース20の位置変更に伴うストローク切換え部材30のフィーダボックス12に対する位置変更により、当該フィーダボックス12のケース11に対するストローク上限が3段階に変更される他、その第1ストッパ面32aまたは第2ストッパ面33aの一方を機能させることによっても、当該フィーダボックス12のケース11に対するストローク上限が変更される。
【0066】
次に、図1に示すようにこのストローク切換え部材30の上方には、ストッパ装置40が設けられている。このストッパ装置40は、上記ストローク切換え部材30の第1または第2ストッパ面32a,33aの一方のみを有効として、フィーダボックス12のストローク上限を2段階に切り換えるストローク切換え機能と、両ストッパ面32a,33aについてそれぞれ一定の範囲でフィーダボックス12のストローク上限を微調整するストローク微調整機能を備えている。
【0067】
さて、図示するようにケース11の側壁上部(図1において右側面上部)には、円板形の調整ダイヤル41が、シフタピン42の軸部43を介して回転可能に取り付けられている。シフタピン42の軸部43は、当該調整ダイヤル41の中心に形成された支持孔41a内に軸方向移動可能かつ相対回転不能に挿入されている。従って、この調整ダイヤル41に対してシフタピン42は独立して軸方向に移動可能であるが、調整ダイヤル41を回転させるとこのシフタピン42も一体で回転する。
【0068】
シフタピン42の外側端面には座がね44が皿小ねじ45によって固定されており、この座がね44と調整ダイヤル41の凹部41bの底面との間には圧縮ばね46が介装されている。このため、調整ダイヤル41はケース11の側壁に押し当てられる方向に付勢されており、またシフタピン42はその軸部43の一端部を調整ダイヤル41の支持孔41aから外方へ突き出す方向(図1において右方)へ付勢されている。
【0069】
なお、ケース11の側壁外面には突起11gが調整ダイヤル41の裏面に向けて突出形成されている一方、調整ダイヤル41の裏面周縁寄りにはこの突起11gが嵌まり込むすり鉢状の係止凹部41c〜41cが周方向に沿って多数形成されている。これにより、調整ダイヤル41の調整位置が保持されるとともに、当該調整ダイヤル41の回転操作時に良好な操作感(コツコツ感)が得られるようになっている。また、調整ダイヤル41の外周面には回転操作時の滑り止めをなすための突縁41d〜41dが多数形成されている。
【0070】
シフタピン42の反対側の端部は、軸受47を経てケース11の内部に至っており、その内部に至った部分にはフランジ部48と第1カム板部49と第2カム板部50が重ね合わせ状に一体で設けられている。第2カム板部50が最も先端側(ケース11の内側)に位置している。図9に示すようにフランジ部48は軸部43よりも大径の同心円に形成されているが、第1カム板部49は曲線部49aと直線部49bとを有し、曲線部49aは軸部43の中心Oからの距離が始点Aにおける最小距離R1 から終点Bにおける最大距離R2 まで連続的に増大する軌跡で形成されている。
【0071】
また、第2カム板部50も曲線部50aと直線部50bとを有し、直線部50bは第1カム板部49の直線部49bと一致している。曲線部50aは、軸部43の中心Oからの距離が始点Cにおける最小距離R3 から終点Dにおける最大距離R4 まで同じく連続的に増大する軌跡で形成されている。ここで、図示するようにR2 −R1 >R4 −R3 の関係に設定されて、第1カム板部49の曲線部49aのほうが第2カム板部50の曲線部50aよりも径の変化すなわち変位量が大きくなっている(曲線部49aの曲率は緩やかであり、曲線部50aの曲率はきつくなっている)。このことから、第1カム板部49によればストローク上限の調整精度は粗いが、より広い範囲で微調整することができる一方、第2カム板部50によれば調整範囲は小さいが、より高い精度でストローク上限を微調整することができるようになっている。
【0072】
このように設けられたシフタピン42を軸方向に移動させることにより、前記ストローク切換え部材30の第1または第2ストッパ面32a,33aのいずれか一方を有効とするための切換えがなされる。図1、図11および図12に示す状態は、シフタピン42が右側の第1位置に位置する状態を示し、この第1位置に位置するときは、図12に示すようにフィーダボックス12がケース11に対して上動するとシフタピン42の第1カム板部49がストローク切換え部材30の第1ストッパ面32aに当接する。
【0073】
これに対して図13〜図15に示すように座がね44を調整ダイヤル41の凹部41b、に押し込んで、シフタピン42を図示左側の第2位置に切り換えると、図15に示すようにフィーダボックス12がケース11に対して上動したときに第2カム板部50がストローク切換え部材30の第2ストッパ面33aに当接する。
【0074】
シフタピン42の第1または第2位置の切換えは、切換えプレート51の切換え操作によりなされる。図10に示すようにケース11の対向する側壁11A,11B間には、上記した切換えプレート51がシフタピン42の真上を通ってスライド可能に掛け渡し支持されており、その両端部は側壁11A,11Bからそれぞれ側方に突き出されている。
【0075】
この切換えプレート51の長手方向ほぼ中央であってシフタピン42側の側方には、シフタピン42の軸部43を挿通可能な径の小円弧部51aと、フランジ部48を挿通可能な径の大円弧部51bとが連続して形成されている。フランジ部48は軸部43よりも大径であるので、小円弧部51aを通過できない。一方、両円弧部51a,51bとは反対側の側部には、リーフスプリング52の凸部52aが嵌まり込む2箇所のV溝51c,51dが、上記両円弧部51a,51bの中心間隔と同じ間隔をおいて形成されている。
【0076】
リーフスプリング52は、その凸部52aを切換えプレート51側に向けた状態で、ケース11の両側壁11A,11B間に嵌込み固定されている。このリーフスプリング52の凸部52aがいずれか一方のV溝51c,51dに嵌まり込むことにより、切換えプレート51が以下述べる第1若しくは第2位置に保持される。
【0077】
切換えプレート51を図10(A)に示すように右方の第1位置に移動させると、大円弧部51bがシフタピン42側に位置され、またフランジ部48がこの大円弧部51bを通過できるので、シフタピン42の戻り方向の移動が許容され、従ってシフタピン42は圧縮ばね46により紙面手前側の第1位置に戻される。
【0078】
これに対して、圧縮ばね46に抗して座がね44を凹部41b内に押し込んでシフタピン42をケース11の奥側に移動させた状態で、図10(B)に示すように切換えプレート51を左方の第2位置に移動させると、小円弧部51aがシフタピン42側に変位する。この状態では、フランジ部48がこの小円弧部51aを通過できないことから、シフタピン42は戻り方向の移動が阻止されて第2位置に保持される。このように、切換えプレート51の小円弧部51aは、フランジ部48とケース11の側壁との間に挟み込まれてシフタピン42の戻り方向の移動が阻止されるのに対して、大円弧部51bはフランジ部48の通過を許容する逃がし部として機能する。
【0079】
シフタピン42が第1位置にあるときには、その第2カム板部50が前記ストローク切換え部材30の第2ストッパ面33aの上方から退避されるのに対して、シフタピン42が第2位置にあるときには第2カム板部50が第2ストッパ面33aの上方に位置される。従って、シフタピン42を第2位置に保持した状態で、フィーダボックス12の上昇に伴いストローク切換え部材30が上昇すると、その第2ストッパ面33aが第2カム板部50の曲線部50aまたは直線部50bに当接する。一方、切換えプレート51を第1位置に切り換えてシフタピン42を第1位置に戻しておくと、ストローク切換え部材30の第1ストッパ面32aは第1カム板部49の曲線部49aまたは直線部49bに当接する。
【0080】
このように、シフタピン42を第1位置に保持しておくと第1ストッパ面32aが有効とされ、第2位置に保持しておくと第2ストッパ面33aが有効とされ、第1ストッパ面32aと第2ストッパ面33aとの間には切換え片33の高さに相当する段差があるので、この段差に相当する分だけフィーダボックス12のストローク上限すなわちねじ締付機本体1の押し下げストロークの下限が変化する(ストローク切換え機能)。
【0081】
また、第1および第2カム板部49,50はそれぞれ径が連続的に変化する曲線部49a,50aを有しているので、調整ダイヤル41を適宜角度だけ回転操作することにより、両カム板部49,50についてそれぞれフィーダボックス12のストローク上限を微調整することができる(ストローク微調整機能)。しかも、第1カム板部49の曲線部49aは、第2カム板部50の曲線部50aよりも径の変化が大きくなるように設定されているので、第1カム板部49の曲線部49aによればストローク上限の調整精度は粗いがより広い範囲で微調整できる反面、第2カム板部50の曲線部50aによれば調整範囲は小さいが、より高い精度でストローク上限を微調整することができる。
【0082】
シフタピン42の位置を第1位置または第2位置に変更して行うストローク切換え操作は、ストッパベース20の位置を変更して行うストローク切換え操作とは別に単独で行うことができる他、併用して行うこともできる。両切換え操作を併用して行えばより広い範囲(6段階)でストロークの切換えを行うことができる。図1、図11および図12は、ねじ長さが長いねじSA を締め付けるべくストッパベース20を下段位置に取り付け、かつシフタピン42を第1位置に切り換えて第1ストッパ面32aを有効とした場合を示しており、この場合フィーダボックス12のストロークは6段階のうち最も大きく設定される。
【0083】
また、調整ダイヤル41の回転操作による微調整に関しては、第1カム板部49の直線部49bを第1ストッパ面32aに当接させたときに、フィーダボックス12のストロークが最も大きくなるのに対して、調整ダイヤル41を回転操作して曲線部49aを第1ストッパ面32aに当接させ、しかも始点Aから終点Bに向かう方向に調整ダイヤル41を回転操作することにより、フィーダボックス12のストロークは徐々に小さくなる方向に微調整される。
【0084】
一方、図13〜図15は、ねじ長さが短いねじSB を締め付けるべくストッパベース20を上段位置に移動させ、かつシフタピン42を第2位置に切り換えて第2ストッパ面33aを有効とした場合を示しており、この場合フィーダボックス12のストロークは6段階のうち最も小さく設定される。
【0085】
また、この設定状態においても、第2カム板部50の直線部50bを第2ストッパ面33aに当接させたときに、フィーダボックス12のストロークが最も大きくなるのに対して、調整ダイヤル41を回転操作してその曲線部50aを第2ストッパ面33aに当接させ、かつ始点Cから終点Dに向かう方向に調整ダイヤル41を回転操作することにより、フィーダボックス12のストロークは徐々に小さくなる方向に微調整される。但し、この第2カム板部50による場合は、第1カム板部49による場合よりも、調整範囲が小さい反面、より高い精度で微調整できる。
【0086】
このように構成されたストッパ装置40によれば、ストッパ装置40のシフタピン42を第1または第2位置に切り換えることにより、種々種類のねじ(ねじの頭部形状が異なるねじ)をより適切なねじ込み深さで締込むことができ、さらに調整ダイヤル41を回転操作することにより、そのねじの種類に応じたねじ込み深さを微調整することができる。
【0087】
この微調整に関して、本実施形態では、シフタピン42を第1または第2位置に切り換えることにより、調整範囲と調整精度に関して2態様の微調整を行うことができる。この構成によれば、次のような便利な機能を得ることができる。例えば、図16(A)に示すように頭部上面がねじ締付材WA の上面に対してほぼ面一になる深さまで締込むタイプのねじ(例えば皿小形状の頭部を有するドリルねじ、以下「A種ねじSA 」という)については、ねじ締付材Wの材質によってねじ締め込み深さが変わってくる場合が多く、このためこの種のねじSA についてはねじ込み深さの調整精度を高めるよりも調整範囲を大きくする方がより好ましい。
【0088】
そこで、このA種ねじSA を締め付ける場合には、ストッパ装置40のシフタピン42を第1位置に切換えて、第1カム板部49の曲線部49aにより微調整を行えば、調整精度は粗いが、広い範囲で締め込み深さの微調整を行うことができる。この意味で、A種ねじSA を締め付ける場合には、シフタピン42を第1位置に切り換えておくことが望ましい。
【0089】
これに対して図16(B)に示すように頭部下面がねじ締付材Wの上面に当接する深さまで締込むタイプのねじ(例えばなべ小形状の頭部を有するドリルねじ、以下「B種ねじSB 」という)については、ねじ頭部下面をねじ締付材Wに対して密着させるためにねじ込み深さをより正確に設定する必要があり、精度よく調整できなければ、ねじ込み不足やねじ込み過ぎといった不具合が生じる。従って、このB種ねじSB の場合は、調整範囲よりもむしろ調整精度が高いことが望ましい。
【0090】
そこで、このB種ねじSB を締め付ける場合は、シフタピン42を第2位置に切り換えて、第2カム板部50の曲線部50aにより微調整を行うことにより、調整範囲は小さいが、より高い精度で微調整を行うことができる。この意味で、B種ねじSA を締め付ける場合は、シフタピン42を第2位置に切り換えておくことが望ましい。
【0091】
このように、本実施形態のストッパ装置40によれば、フィーダボックス12のストローク上限の段階的な切換え、および連続的な微調整を行うことができるのみならず、この微調整をねじの種類(すなわち、ねじの頭部形状)に合わせて2種類の微調整を行うこができる。
【0092】
この点、従来は例えば特開平5−337837号公報に開示されているように、1個のカム板部により微調整を行う構成であったので、微調整の精度および範囲を切り換えることができず、このため締め込み過ぎあるいは締め込み不足を生じ、あるいは実用上十分な微調整範囲を設定することが困難であったが、例示したストッパ装置40によれば、2種類のねじの締付け形態について適切な微調整を行うことができ、これにより締め込み過ぎあるいは締め込み不足をなくすことができる。
【0093】
第1に、例示したストッパ装置40では、2種類のカム板部49,50を設けた構成で例示したが、3種類以上のカム板部を設けて、さらに多種類のねじに適合させて適切な微調整を行う構成とすることも可能である。
【0094】
第2に、フィーダボックス12側にロック孔21c,21d,21eを設け、ロックレバー23をストッパベース20側に設ける構成とすることも可能であり、またストッパベース20は、上中下3段階に位置変更可能な構成で例示したが、2段階または4段階以上に位置変更可能な構成とすることも可能である。
【0095】
第3に、ストローク切換え部材30に2段階のストッパ面32a,33aを設けた構成で例示したが、3段階以上のストッパ面を設けることも可能である。
【0096】
最後に、ストローク切換え部材30は、ストッパベース20の位置変更に伴ってストローク方向に位置変更可能にケース11側に設ける一方、ストッパ装置40をフィーダボックス12側に設ける構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す図であり、ねじ送り装置、ストッパベースおよびストッパ装置周辺の縦断面図である。
【図2】ケースの下部およびストッパベースの側面図である。
【図3】図1の(3) 矢視図であって、ケースの下部、フィーダボックスおよびストッパベースの正面図である。
【図4】図1の(4) 矢視図であって、ねじ送り装置を背面側から見た縦断面図である。
【図5】図4の(5)-(5) 線断面図である。
【図6】図4の(6)-(6) 線断面図である。
【図7】ストッパベースを単独で示した図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は背面図、(D)は平面図である。
【図8】ロックレバーを単独で示した図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。
【図9】シフタピンを、図1において(9) 矢視方向すなわち第2カム板部側から見た図である。
【図10】切換えプレートの機能を示す図であり、(A)は第1位置に切り換えられてシフタピンが第1位置に戻された状態を示し、(B)は第2位置に切り換えられてシフタピンが第2位置に切り換えられた状態を示している。
【図11】ねじ締付機本体が少し押し下げられた時点における、ねじ送り装置の動作状態を示す縦断面図である。本図、図1および図12では、A種ねじを締め付ける場合を示しており、従ってストッパベースは下段位置に位置され、ストッパ装置のシフタピンは第1位置に位置されている。
【図12】ねじ締付機本体が下限位置まで押し下げ操作された時点における、ねじ送り装置およびストッパ装置の動作状態を示す縦断面図である。
【図13】ねじ締付機本体が押し下げ操作されていない時点におけるケースおよびフィーダボックスの内部を示す縦断面図である。本図および図14、図15は、B種ねじを締め付ける場合を示しており、従ってストッパベースは上段位置に位置され、ストッパ装置のシフタピンは第2位置に位置されている。
【図14】ねじ締付機本体が少し押し下げ操作されて、ラチェットアームがねじ送り方向に一定角度回動された時点におけるケースおよびフィーダボックスの内部を示す縦断面図である。
【図15】ねじ締付機本体が下限位置まで押し下げ操作されて、B種ねじが完全に締め付けられた時点における、ケースおよびフィーダボックスの内部を示す縦断面図である。
【図16】ねじがねじ締付材に完全に締め付けられた状態を示す縦断面図であり、(A)はA種ねじが締め付けられた状態を示し、(B)はB種ねじが締め付けられた状態を示す。
【図17】段差部の近傍にねじ締めを行った場合における、段差部とケース下部との位置関係を示す図である。
【図18】従来のねじ送り装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…ねじ締付機本体
2…ドライバビット
10…ねじ送り装置
11…ケース、11d…ガイド溝、11h…傾斜部
12…フィーダボックス
14…ラチェットホイール、14b…ギヤ部
15…中間ギヤ、15a…円筒部、15b…係合突起
16…ラチェットアーム、16e…ガイドローラー、16f…係合解除片、16g…傾斜面
18…係合解除ボタン
20…ストッパベース
21b…案内縁、21c…上段のロック孔、21d…中段のロック孔、21e…下段のロック孔
23…ロックレバー、23c…ロック片
30…ストローク切換え部材
32a…第1ストッパ面
33a…第2ストッパ面
40…ストッパ装置
41…調整ダイヤル
42…シフタピン
49…第1カム板部、49a…曲線部
50…第2カム板部、50a…曲線部
51…切換えプレート
SA …A種ねじ、SB …B種ねじ
L…ねじ締め完了時におけるケースの下端とねじ締付材との間の間隔[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a continuous screw tightening machine, with respect to a stopper device for restricting a stroke upper limit of a feeder box and restricting a downward stroke of a screw tightening machine main body, various improvements have been made and a more convenient device has been provided. I have. For example, the stopper device disclosed by the present applicant in JP-A-5-337837 is provided in a case, and when a mounting position of a stopper base mounted on a feeder box is changed in accordance with a length of a screw to be applied, the stopper device is changed. Accordingly, the interval of the stopper piece integrally provided on the stopper base with respect to the stopper device is changed. According to this, the upper limit of the stroke of the feeder box can be adjusted to the length of the screw with a simple structure. And could be changed in stages. In addition, by using a cam plate on the contact surface of the stopper device with the stopper piece, the upper limit of the stroke of the feeder box, which is changed step by step, and thus the screwing depth can be finely adjusted within a certain range in each step. It was like.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, there is still a point to be improved in the conventional stopper device. That is, fine adjustment of the upper limit of the stroke is performed by rotating the cam plate by rotating the stopper device, but only one type of cam curve is set on the cam plate. Therefore, only one kind of fine adjustment can be performed with respect to the adjustment accuracy and the adjustment range.
[0004]
For example,Small dishFor a screw such as a screw having a shaped head, the upper surface of which is tightened to a depth that is almost flush with the upper surface of the screw tightening material, the screw tightening depth depends on the material of the screw tightening material W. In many cases, the adjustment range should be larger than the adjustment accuracy of the screwing depth.
[0005]
In contrast, for example,Pan smallFor screws of the type that have a lower surface of the head that abuts against the upper surface of the screw fastener, such as a screw having a shaped head, in order to make the lower surface of the screw head adhere to the screw fastener W It is necessary to set the screwing depth more accurately, and if it cannot be adjusted with high accuracy, problems such as insufficient screwing and excessive screwing (the screw becomes stupid) occur. Therefore, it is desirable that the fine adjustment of the upper limit of the stroke at the time of tightening this kind of screw has higher adjustment accuracy than the adjustment range.
[0006]
As described above, it is more desirable to be able to change the accuracy and range of fine adjustment depending on the type of screw to be tightened, particularly the shape of the head of the screw. However, as described above, only one type of cam plate is conventionally set. Therefore, it was not possible to perform more appropriate fine adjustment according to the type of screw, and there was a problem to be solved in this regard.
[0007]
The present invention has been made to solve this problem, and it is possible to perform fine adjustment of the screwing depth with more appropriate adjustment accuracy and adjustment range according to the type of screw (tightening mode). An object of the present invention is to provide a stopper device for a machine.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
For this reason,The present invention provides a stopper device having the configuration described in the claim.
[0009]
According to this stopper device, by selecting and validating a plurality of cam plate portions, two or more types of fine adjustments can be performed with respect to the adjustment accuracy and the adjustment range. Two or more types of fine adjustment can be performed.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 shows details of a
[0011]
Now, in the figure, 11 is the screw feeder
[0012]
next,CaseA
[0013]
A through
[0014]
The
[0015]
As shown in FIG. 4, a
[0016]
On the other hand, the
[0017]
A
[0018]
When the
[0019]
A substantially L-shaped
[0020]
As shown in FIG. 2, an
[0021]
Conversely, when the
[0022]
As shown in FIG. 2, an elongated window portion is formed in a portion of the
[0023]
Next, as shown in FIG. 5, an
[0024]
In addition, as shown in FIG. 1, the
[0025]
Also, since the head of the
[0026]
Further, the
[0027]
According to the
[0028]
When the engagement state of the
[0029]
Next, as shown in FIG. 1, a
[0030]
The rotational resistance suppresses rattling (backlash) in the rotational direction of the
[0031]
The operation of the
[0032]
In the drawing, WA indicates a screw tightening member to which the type A screw SA is tightened, and WB indicates a screw tightening member to which the type B screw SB is tightened. The type A and type B screws SA and SB, the
[0033]
The state shown in FIG. 1 is a state in which the
[0034]
From this inactive state,screwWhen the tightening
With the upward movement of the
[0035]
When the
[0036]
When the screw tightening
[0037]
With the tip of the
[0038]
As shown, when the screw SA is completely tightened, the
[0039]
After the tightening of the screw is completed, when the pressing down operation of the screw tightening machine
[0040]
According to the
[0041]
Further, an
[0042]
However, according to the
[0043]
Further, the
[0044]
Here, conventionally, as disclosed in, for example, JP-A-3-49879 or JP-A-4-111781, an engaging member for preventing reverse rotation of the ratchet wheel in the anti-screw feed direction is directly provided. By operating the ratchet wheel, the screw connection band was configured to be able to be pulled out in the direction opposite to the feed direction by allowing the ratchet wheel to rotate in the reverse direction.Therefore, for example, a lever for releasing this engaging member was compared with the ratchet wheel. It was located close to the target. The surroundings of the ratchet wheel are relatively exposed to the outside due to its configuration or function, so that dust and foreign matter are likely to enter, and therefore, there has been a problem that the release operation lever is liable to malfunction conventionally.
[0045]
In this regard, according to the present embodiment, the member directly engaged with the
[0046]
Next, as shown in FIG. 1, the
[0047]
FIG. 7 shows the
[0048]
As shown in FIG. 7A, three lock holes are formed in each of the holding
[0049]
The
[0050]
On the other hand, as shown in FIGS. 3 and 6, two mutually
[0051]
Further, as shown in FIGS. 2 and 4, a fixing
[0052]
Next,
[0053]
On the other hand, as shown in FIGS. 4 and 6, on both side surfaces (left and right side surfaces in FIG. 6) of the
[0054]
As shown in FIGS. 1 and 6, a
[0055]
Although not shown in FIG. 7, a
[0056]
According to the
[0057]
When the push operation of the
[0058]
Similarly, when the
[0059]
In this manner, the position of the
[0060]
Here, conventionally, for example, various sizes of adapters (corresponding to the stopper base 20) are prepared as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-114751, and an adapter matching the length of the screw to be tightened is used without using a tool. There is provided a screw feeder that can be mounted on a feeder box. However, since there is a problem such as losing an adapter not used in the interchangeable type, the same publication discloses another form of a screw length adjusting device in which the adapter is provided at the tip of the screw feeder so that the position can be adjusted. Is disclosed. According to this position adjustment type, it was possible to cope with various screw lengths by adjusting the position of the adapter, but a tool was required to loosen or tighten the fixing screw to fix the adapter at a fixed position. Met.
[0061]
As described above, the conventional adapter has advantages and disadvantages in handling, and has not been provided with a configuration that does not require replacement and does not require tools. In this regard, according to the illustrated
[0062]
Next, a mechanism for regulating the upper limit of the stroke of the
[0063]
The
[0064]
When the
[0065]
By changing the position of the
[0066]
Next, as shown in FIG. 1, a
[0067]
As shown in the drawing, a disc-shaped
[0068]
A
[0069]
A protrusion 11g is formed on the outer surface of the side wall of the
[0070]
The opposite end of the
[0071]
The
[0072]
By moving the
[0073]
On the other hand, as shown in FIG. 13 to FIG. 15, when the
[0074]
The switching of the first or second position of the
[0075]
Near the center of the switching
[0076]
The
[0077]
When the switching
[0078]
On the other hand, in a state in which the
[0079]
When the
[0080]
As described above, when the
[0081]
Further, since the first and second
[0082]
The stroke switching operation performed by changing the position of the
[0083]
Regarding the fine adjustment by rotating the
[0084]
On the other hand, FIGS. 13 to 15 show a case where the
[0085]
Also, in this setting state, when the
[0086]
According to the
[0087]
Regarding this fine adjustment, in the present embodiment, by switching the
[0088]
Therefore, when the A-type screw SA is tightened, the
[0089]
On the other hand, as shown in FIG. 16B, a screw of a type in which the lower surface of the head is screwed to a depth where the lower surface of the head comes into contact with the upper surface of the screw tightening member W (for example,Pan smallIn the case of a drill screw having a shape-shaped head, hereinafter referred to as "class B screw SB"), it is necessary to set the screwing depth more accurately in order to bring the lower surface of the screw head into close contact with the screw tightening material W. If adjustment cannot be performed with high accuracy, problems such as insufficient screwing and excessive screwing occur. Therefore, in the case of the class B screw SB, it is desirable that the adjustment accuracy be higher than the adjustment range.
[0090]
Therefore, when tightening the class B screw SB, the
[0091]
As described above, according to the
[0092]
In this regard, conventionally, as disclosed in, for example, JP-A-5-337837, fine adjustment is performed by one cam plate portion, so that the accuracy and range of the fine adjustment cannot be switched. Therefore, over-tightening or under-tightening has occurred, or it has been difficult to set a fine adjustment range sufficient for practical use. However, according to the illustrated
[0093]
First, in the illustrated
[0094]
Second, it is possible to provide
[0095]
Third, the
[0096]
Finally, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing one embodiment of the present invention, and is a longitudinal sectional view around a screw feeder, a stopper base and a stopper device.
FIG. 2 is a side view of a lower portion of a case and a stopper base.
FIG. 3 is a front view of a lower portion of a case, a feeder box, and a stopper base, as viewed in the direction indicated by an arrow (3) in FIG. 1;
FIG. 4 is a view in the direction of the arrow (4) in FIG. 1 and is a longitudinal sectional view of the screw feeder as viewed from the rear side.
FIG. 5 is a sectional view taken along line (5)-(5) of FIG. 4;
FIG. 6 is a sectional view taken along line (6)-(6) of FIG. 4;
FIGS. 7A and 7B are diagrams each showing a stopper base alone; FIG. 7A is a front view, FIG. 7B is a side view, FIG. 7C is a rear view, and FIG.
8A and 8B are diagrams each showing a lock lever alone, where FIG. 8A is a front view, FIG. 8B is a side view, and FIG. 8C is a plan view.
FIG. 9 is a view of the shifter pin as viewed from the direction of the arrow (9) in FIG. 1, that is, from the side of the second cam plate.
10A and 10B are diagrams illustrating a function of a switching plate, wherein FIG. 10A illustrates a state where the shifter pin is switched to the first position and the shifter pin is returned to the first position, and FIG. 10B illustrates a state where the shifter pin is switched to the second position. Indicates a state where the position is switched to the second position.
FIG. 11 is a longitudinal sectional view showing an operation state of the screw feeder when the screw tightening machine main body is slightly pressed down. FIGS. 1, 1 and 12 show the case where the A-class screw is tightened. Therefore, the stopper base is located at the lower position, and the shifter pin of the stopper device is located at the first position.
FIG. 12 is a longitudinal sectional view showing the operating state of the screw feeder and the stopper device when the screw tightening machine main body is pushed down to the lower limit position.
FIG. 13 is a longitudinal sectional view showing the inside of the case and the feeder box when the screw tightening machine main body is not pressed down. FIGS. 14 and 15 show a case where the B-type screw is tightened. Therefore, the stopper base is located at the upper position, and the shifter pin of the stopper device is located at the second position.
FIG. 14 is a longitudinal sectional view showing the inside of the case and the feeder box when the ratchet arm is rotated by a predetermined angle in the screw feed direction by slightly lowering the screw tightening machine main body.
FIG. 15 is a vertical cross-sectional view showing the inside of the case and the feeder box when the screw tightening machine body is pushed down to the lower limit position and the class B screw is completely tightened.
FIG. 16 is a longitudinal sectional view showing a state in which the screw is completely tightened to the screw tightening member, where (A) shows a state in which a class A screw is tightened, and (B) is a state in which a class B screw is tightened. It shows the state that it was.
FIG. 17 is a diagram showing a positional relationship between the step portion and the lower portion of the case when screws are tightened near the step portion.
FIG. 18 is a longitudinal sectional view showing a conventional screw feeder.
[Explanation of symbols]
1: Screw tightening machine body
2 ... Driver bit
10 ... Screw feeder
11: case, 11d: guide groove, 11h: inclined portion
12 ... Feeder box
14: Ratchet wheel, 14b: Gear section
15: Intermediate gear, 15a: Cylindrical part, 15b: Engagement projection
16: Ratchet arm, 16e: Guide roller, 16f: Disengagement piece, 16g: Inclined surface
18 ... Disengage button
20 ... Stopper base
21b: guide edge, 21c: upper lock hole, 21d: middle lock hole, 21e: lower lock hole
23: lock lever, 23c: lock piece
30 ... Stroke switching member
32a: First stopper surface
33a: second stopper surface
40 ... Stopper device
41 ... Adjustment dial
42 ... shifter pin
49: first cam plate portion, 49a: curved portion
50: second cam plate portion, 50a: curved portion
51 ... Switching plate
SA ... Class A screw, SB ... Class B screw
L: Distance between the lower end of the case and the screw tightening material when screw tightening is completed
Claims (1)
前記ケースに、変位量の異なる曲線部を有する複数のカム板部を、板厚方向に連設して一体で回転操作可能かつ板厚方向に変位可能に設け、該複数のカム板部を板厚方向に変位させて一つのカム板部のみを選択的に有効として、該有効なカム板部に前記フィーダボックスが当接することによって、前記ねじ締付機本体の押し下げストロークの下限が規制されるとともに、該有効なカム板部を回転操作することによって該押し下げストロークの下限を微調整可能であり、かつ前記有効なカム板部を変更することによって該押し下げストロークの下限についての調整精度および調整範囲を切り換え可能な構成としたことを特徴とする連続ねじ締付機のストッパ装置。A stopper device that regulates an upper limit of a stroke of a feeder box with respect to a case provided in a screw tightening machine main body and regulates a lower limit of a pushing-down stroke of the screw tightening machine main body,
The cases, a plurality of cam plate portions having different curved portion of the displacement amount, provided to be displaceable in rotation operation possible and the thickness direction integrally provided continuously in the thickness direction, the cam plate portion of the plurality of By displacing in the plate thickness direction and selectively enabling only one cam plate portion, and by contacting the feeder box with the effective cam plate portion, the lower limit of the lowering stroke of the screw tightening machine body is regulated. In addition, the lower limit of the depression stroke can be finely adjusted by rotating the effective cam plate portion , and the adjustment accuracy and adjustment of the lower limit of the depression stroke can be adjusted by changing the effective cam plate portion. A stopper device for a continuous screw tightening machine, wherein the range is switchable .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19773196A JP3547566B2 (en) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | Stopper device for continuous screw tightening machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19773196A JP3547566B2 (en) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | Stopper device for continuous screw tightening machine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1034554A JPH1034554A (en) | 1998-02-10 |
JP3547566B2 true JP3547566B2 (en) | 2004-07-28 |
Family
ID=16379412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19773196A Expired - Fee Related JP3547566B2 (en) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | Stopper device for continuous screw tightening machine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3547566B2 (en) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102328290B (en) * | 2011-09-13 | 2013-11-27 | 永康市正大实业有限公司 | Automatic feed electric screwdriver |
CN112137441B (en) * | 2020-08-28 | 2023-03-10 | 黄山格罗电器科技有限公司 | Stop device and have oven supporter of this stop device |
CN115255899B (en) * | 2022-08-02 | 2024-06-07 | 深圳市联合创新实业有限公司 | Screw feeding vacuum dust removing device and equipment |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP19773196A patent/JP3547566B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1034554A (en) | 1998-02-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3295572B2 (en) | Continuous screw tightening machine | |
US6230591B1 (en) | Reversible ratcheting tool with improved gear wheel/pawl engagement | |
US5636557A (en) | Ratchet type ring spanner | |
US5904079A (en) | Screw feeding device in continuous screw driving tool | |
CN106475975B (en) | Hand-held tool and clamping device thereof | |
US8037792B2 (en) | Mountings for riving knives of table saws | |
US6263767B1 (en) | Pawl for a ratchet-type spanner | |
JP3859126B2 (en) | Driving depth adjusting device for driving machine | |
US6679139B2 (en) | Ratcheting adjustable wrench | |
US4799407A (en) | Ratchet screwdriver | |
US20030070512A1 (en) | Reversible ratchet-type wrench | |
WO1996002361A1 (en) | Ratchet wrench | |
US6584875B1 (en) | Ratchet wrench | |
JP3547566B2 (en) | Stopper device for continuous screw tightening machine | |
JP3253858B2 (en) | Screw feeder for continuous screw tightening machine | |
US7823484B1 (en) | Reversible ratchet wrench whose operation directions are changed easily and quickly | |
JP5044186B2 (en) | Chuck with grip stop mechanism | |
US6510765B2 (en) | Structure of a ratchet wheel having a ratchet wheel allowing a smooth teeth returning after application of the ratchet wrench | |
JPH1034553A (en) | Stopper base for continuous screw fastening machine | |
US9352481B2 (en) | Cutting device | |
JP4871708B2 (en) | Screw feeder for continuous screw tightening machine | |
JP4345371B2 (en) | Driving machine having an anti-missing device | |
JP3253866B2 (en) | Screw feeder for continuous screw tightening machine | |
JP2001047401A (en) | Slide locking device | |
GB2327058A (en) | Ratchet wrench |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040316 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040414 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110423 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110423 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120423 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120423 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |