JP3547544B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔版印刷装置や複写装置等の画像形成装置に画像形成すべき印刷用紙や原稿等の紙葉を給送する給紙装置に関し、さらに詳しくは上記紙葉を積載する給紙台に関する。なお、本発明は、画像形成済みの紙葉を排出し積載する排紙装置の排紙台にも応用可能である。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置等に具備されている給紙装置は、例えば、図11に示すような構成のものが知られている。
【0003】
図11において、符号100は画像形成装置としての孔版印刷装置を、符号150は給紙装置をそれぞれ示す。孔版印刷装置100は、機体7の上部に配置された原稿受台上から移送される原稿の表面の画像を読み取る原稿読取装置1と、この原稿読取装置1の下方の機体7の一側部に配置されロール状に巻かれた感熱孔版マスタを製版する製版装置2と、機体7の中央部に配置され製版済みの感熱孔版マスタを外周面に巻装する印刷ドラム46と、製版装置2の下方に配置され、給紙台151上に積層された用紙38を印刷ドラム46と印圧ローラ47との間に送出する給紙装置150と、この給紙装置150に対向する機体7の下方に配置され、印刷ドラム46で印刷された印刷済みの用紙38を吸引ユニット48で吸引・搬送し排紙台49に排出する排紙装置4と、この排紙装置4と原稿読取装置1との間に配置され、印刷ドラム46の外周面から使用済みの感熱孔版マスタを剥ぎ取ってその使用済みの感熱孔版マスタを排版箱に排出する排版装置3とを具備している。なお、製版装置2、排版装置3は、機種によっては印刷ドラム46を挟んで上記の位置とは反対の相対向する位置に配設されているものもある。
【0004】
給紙装置150は、用紙38を積載する昇降可能な給紙台151を備えていて、この給紙台151は、給紙装置150の本体としての機体7内に収納された、昇降方向Zのみに移動可能な固定部152と、用紙搬送方向Xの上流側における固定部152の後端部に配設された支軸12を支点として機体7側へ可動して機体7内に収納可能な可動部153とを具備している。固定部152には、用紙38の幅方向の位置決めをするためのサイドフェンス154が、用紙搬送方向Xに対して直交する用紙幅方向に移動自在に設けられている。可動部153は、支軸12を支点として図中矢印で示すように時計回り及び反時計回り方向に可動し、孔版印刷装置100の不使用時等には反時計方向に回動させて図中仮想線で示す機体7内の位置に収納・保持されるようになっている。機体7は、その内部おいて適宜の位置に配置された側板、孔版印刷装置100の全体を覆うように設けられた体状のフレーム、及び外板(パネル)からなる。以下、機体7というときは、主に上記フレーム及び上記外板(パネル)を指すものとする。
【0005】
機体7側には、用紙38を1枚ずつ分離して用紙搬送方向Xの下流側に給送する給紙手段が設けられている。上記給紙手段は、給紙台151上の用紙38を給送する給紙コロ41と、給紙コロ41とベルト等を介して連結されていて、孔版印刷装置100の機体7に配設された側板に回転自在に支持された分離コロ軸に固設され給紙台151上の最上位の用紙38を1枚ずつ分離して給送する分離コロ42と、分離コロ42の下方に配置された前面板39に取付けられていて、分離コロ42に当接して用紙38を1枚ずつ分離する分離パッド43とからなる。給紙コロ41と分離コロ42とは、給紙アーム40に回転可能に支持されている。また、上記側板には、この側板に揺動自在に支持された給紙圧調整レバー及び分離コロ軸にばねを介して固設された調整板等とからなる給紙圧調整機構(図示せず)が配設されている。符号44は用紙38の搬送経路を、符号45は一対のレジストローラをそれぞれ示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような給紙装置150における給紙台151は、図11に示すように、通常、折りたたみ機能の無いサイドフェンス154が固定部152に起立して配設されており、そのためにサイドフェンス154のサイズ以下に固定部152を小さくすることができないレイアウト設計上の制約があった。また、サイドフェンス154は、固定部152と共に上昇するため、上昇してくるサイドフェンス154を逃がすための仮想線で示すデッドスペースを給紙コロ41の上方に確保することが必要であり、製版装置2や排版装置3のレイアウト上の制約となったり、あるいは孔版印刷装置100全体が大きくなったりする問題点がある。
【0007】
また、サイドフェンスが可動部153に配設された給紙台もあるが、サイドフェンスの折りたたみ機能は無く、このため可動部153を、図中仮想線で示す機体7内の位置に収納するときには、起立したサイドフェンスを収納するための余分のスペースを要し、孔版印刷装置100全体が大きくなってしまう問題点がある。そして、この問題点を解消するために、上記余分のスペースを小さくすべくサイドフェンスを小さくした場合には、給紙台の用紙積載量が少なくなったりする問題点となってしまう。
【0008】
また、給紙装置の一部には、固定部から可動部を取り外せるようにしたものもあるが、その場合には、操作性あるいは取り外した可動部を収納するためのスペースを確保する問題点となってしまう。
【0009】
したがって、本発明はかかる問題点を解決するために、第1の目的は、折りたたみ(倒伏)可能なサイドフェンスを可動部に配設することにより、固定部を小さくすることができ、画像形成装置の本体や給紙装置の本体を小型化することができる給紙装置を提供することにある。
【0010】
第2の目的は、サイドフェンスの折りたたみ操作性が良く、またサイドフェンスが折りたたみ式であっても給紙台上の最後の用紙1枚まで確実に位置決め・ガイドすることができる給紙装置を提供することにある。
【0011】
第3の目的は、サイドフェンスの破損を防止することができる給紙装置を提供することにある。
【0012】
第4の目的は、サイドフェンスの位置決め・ガイド性能を向上することができる給紙装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、用紙を積載する昇降可能な給紙台を備え、この給紙台は、給紙装置の本体内に略収納された、昇降方向のみに移動可能な固定部と、この固定部の昇降と共に昇降し上記固定部の一部を支点に上記本体側へ可動して上記本体内に略収納可能な可動部とを具備した給紙装置において、上記可動部に対して起倒可能であって、上記用紙の幅方向の位置決めをするサイドフェンスを有するサイドフェンスユニットを上記可動部に配設し、上記サイドフェンスを倒伏した状態で上記可動部を上記本体内に収納することを特徴とする。
【0014】
ここで、「給紙装置の本体内に略収納された」位置とは、用紙を1枚ずつ分離して給送する給紙コロ及び/又は分離コロ等からなる給紙手段が配置されている給紙装置本体内に収納された位置の他、該給紙装置本体内から僅かにはみ出したりしている位置状態も含み、さらには、上記給紙装置本体が画像形成装置の機体に内蔵されていたり該機体に連結されている場合には、上記機体内に収納された位置の他、上記機体内及び/又は上記給紙装置本体内から僅かにはみ出したりしている位置状態も含む。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の給紙装置において、上記サイドフェンスユニットは、上記サイドフェンスを起倒可能に支持していて、上記幅方向に移動可能なスライダと、上記サイドフェンスを、上記可動部に対して上記サイドフェンスが起立した起立位置と上記可動部に対して上記サイドフェンスが倒伏した倒伏位置とに変位させるレバー操作部とを有することを特徴とする。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の給紙装置において、上記スライダが、上記可動部上に起立したまま上記本体内に略収納可能であることを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載の給紙装置において、上記サイドフェンスは、所定の外力が加えられたとき、上記可動部の内側に倒伏することを特徴とする。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項1,2,3又は4記載の給紙装置において、上記サイドフェンスが起立しているとき、上記可動部上に載置された上記用紙の枚数が1枚から積載可能枚数まで、上記サイドフェンスにおける上記幅方向の位置決めが可能であることを特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一つに記載の給紙装置において、上記サイドフェンスは、少なくとも上記用紙の搬送方向へ移動可能に構成されていることを特徴とする。
【0020】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の給紙装置において、上記サイドフェンスは、少なくとも上記固定部上へ移動可能な移動フェンスと、この移動フェンスを、少なくとも上記固定部上へ移動可能に支持する支持フェンスとからなることを特徴とする。
【0021】
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一つに記載の給紙装置において、上記本体側には、上記用紙を1枚ずつ分離して給送する給紙手段が設けられていて、上記給紙台が上昇したとき、上記サイドフェンスユニットを、上記給紙手段を避ける上記可動部に設けたことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、用紙を積載する昇降可能な給紙台を備え、この給紙台は、給紙装置の本体内に略収納された、昇降方向のみに移動可能な固定部と、この固定部の一部を支点に上記本体側へ可動して上記本体内に略収納可能な可動部とを具備した給紙装置において、少なくとも上記用紙の搬送方向へ移動可能に構成され上記可動部に対して起倒可能であって、上記用紙の幅方向の位置決めをするサイドフェンスを有するサイドフェンスユニットを上記可動部に配設し、上記サイドフェンスは、少なくとも上記固定部上へ移動可能な移動フェンスと、この移動フェンスを、少なくとも上記固定部上へ移動可能に支持する支持フェンスとからなることを特徴とする。
【0022】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について詳述する。なお、各図において、図面の簡明化を図るため装置やユニット等の構成から各構成部品を適宜省略する。また、図において一対で構成されていて特別に区別して説明する必要がない構成部品は、説明の簡明化を図る上から、その片方を適宜記載することでその説明に代えるものとする。構成部品の形状及びその配設位置を説明する際において、用紙搬送方向の下流側を「前」とその上流側を「後」と言うときがあり、また用紙幅方向を左右と言うときがある。従来の技術で説明した構成及び以下説明する各実施例及び変形例等に亘り、同一の形状及び機能を有する構成部品等については同一の符号を付すことによりその説明をできるだけ省略する。
【0023】
(実施例1)
図1乃至5を参照して、請求項1乃至5及び8記載の発明に係る実施例1について説明する。
図1において、符号60は画像形成装置としての孔版印刷装置を示す。孔版印刷装置60は、従来の孔版印刷装置100に対して、その給紙装置150に代えて給紙装置5を有することが相違する。
【0024】
給紙装置5は、給紙装置150に対して、給紙台151に代えて、給紙台10を備えていることが相違する。給紙台10は、給紙台151に対して、固定部152に代えた固定部11と、可動部153に代えた可動部15とを具備していることが相違する。そして、固定部11は、固定部152に対して、固定部152に設けられたサイドフェンス154を除去した構造を有し、用紙搬送方向Xにおける長さを短縮している点が主に異なる。可動部15は、可動部153に対して、可動部15に対して起倒可能であって、用紙搬送方向Xに対して用紙幅方向Yの位置決めをするサイドフェンス18を有するサイドフェンスユニット17が可動部15上に配設されていることが主に相違する。可動部15は、可動部153に対して、用紙搬送方向Xにおける長さが幾分長くなっている。固定部11は、従来の給紙装置150と同様に機体7内に収納されていて昇降方向Zのみに移動可能になっており、また可動部15も、従来の給紙装置150と同様に用紙搬送方向Xの上流側における固定部11の後端部に配設された支軸12を支点として機体7側へ可動して仮想線で示すように機体7内に収納可能となっている。
【0025】
給紙台10は、例えば、本願出願人と同一の出願人及び同一の発明者により以前に提案した特開平7−125855号公報の図6及び7に示されている昇降機構170と同様の昇降機構によって昇降方向Zに移動可能となっており、説明の簡明化を図るため上記昇降機構の説明及び図示を省略する。
【0026】
サイドフェンスユニット17は、上記したサイドフェンス18と、サイドフェンス18を起倒可能に支持していて、用紙幅方向Yに移動可能なスライダ22と、可動部15に対してサイドフェンス18が起立した起立位置と可動部15に対してサイドフェンス18が倒伏した倒伏位置とにサイドフェンス18を変位させるレバー操作部27とを有する。サイドフェンスユニット17は、用紙幅方向Yの中央で可動部15を等分する中心線(図示せず)に対して可動部15上に左右一対設けられている。サイドフェンスユニット17は、上記昇降機構により給紙台10が上昇されたとき、上記給紙手段及び製版装置2(製版装置2が、印刷ドラム46を挟んで排版装置3の反対側に配設されている機種にあってはその排版装置を避ける位置に)を避ける可動部15上に設けられている。したがって、上記給紙手段や製版装置2(あるいは上記排版装置)の設計上のレイアウトの自由度が増すと共に、ひいては給紙装置5の小型化及び孔版印刷装置60の小型化を図れる利点がある。
【0027】
固定部11は、鈑金で成形されている。可動部15は、必要な部位に補強リブが配置されていて、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS樹脂)、ポリスチレン(PS)等の合成樹脂でそれぞれ一体成形されている。それ故に、給紙台10は、従来の給紙台151に対して大幅な軽量化が図られている。用紙搬送方向Xの下流側における可動部15の両側壁には、貫通孔が形成された金属製の連結板15aが取り付けられている。可動部15は、連結板15aの上記貫通孔及び固定部11の両側壁を支軸12が貫通することで、支軸12を支点として機体7側へ約90度可動して機体7内に収納することができる。可動部15の用紙幅方向Yには、図5のみに示すように、左右一対のサイドフェンスユニット17のスライダ22を用紙幅方向Yに移動させるためのスライダ案内溝15bが用紙幅方向Yに対して互いに平行に形成されている。
【0028】
可動部15の内部には、各スライダ22を用紙幅方向Yに互いに連動して移動するためのスライド機構35が内蔵されている。スライド機構35は、可動部15の下部の内壁面にピニオン軸37aを持って回動自在に支持されたピニオン37と、用紙幅方向Yに互いに平行に設けられていて、ピニオン37に共に噛合する一対のラック37とからなる周知の構造を有する。各ラック37の一側端上部は、後述する各スライダ22の摺動部22aの下端部に一体形成された連結部22dに固定されている。可動部15の下部には、図3にのみ示すように、可動部15が機体7側へ可動して機体7内に収納されたときに、可動部15の下面全体及びスライド機構35を覆う合成樹脂製のカバー16がプッシュオンタイプの樹脂クリップ等で固定されて設けられている。なお、本実施例1では、スライド機構35を採用して各スライダ22を用紙幅方向Yに互いに連動して移動するようにしたが、これに限らず、左右一対のスライダ22が互いに独立して用紙幅方向Yに移動する周知の構造を有するものであっても良いことは言うまでもない。
【0029】
サイドフェンス18は、深さの浅い略筐体状をなしていて、前後壁及び上下壁で四囲が囲まれている。サイドフェンス18は、例えばABS樹脂、PS等の合成樹脂で一体成形されていて、軽量化が図られている。用紙搬送方向Xにおけるサイドフェンス18の前後壁の中央部寄りには、昇降方向Zに長い長孔18aがそれぞれ貫通・形成されている。サイドフェンス18の前後壁の下部には、図3及び4にのみ示すように、挿通孔18dがそれぞれ形成されている。サイドフェンス18の中央部の下部寄りには、図3にのみ示すように、用紙幅方向Yの外側に向けて突出した、後述する段付きねじ29を螺合するための2個のボス18bがそれぞれ一体成形されている。
【0030】
スライダ22は、側面視で略L字状をなしていて、その下面が可動部15に摺接する摺動部22aと、この摺動部22aに対して90度に起立し、かつ、用紙幅方向Yに互いに平行に一対形成された起立部22bとから構成されている。スライダ22は、例えばABS樹脂、PS等の合成樹脂で一体成形されており、軽量化が図られている。摺動部22aは略板状の長方形状をなしており、一方、起立部22bは厚板状をなしている。図4及び5にのみ示すように、各起立部22bの下部には真円状の下部孔25が、各起立部22bの上部には略半円状の上部溝孔23、及びこの上部溝孔23に連通すると共に用紙幅方向Yの中央部に向って開口し、かつ、上方に傾斜した斜め溝24が、それぞれ貫通して形成されている。
【0031】
起立した状態のサイドフェンス18の下端部に対応する位置の摺動部22aの上部には、サイドフェンス18が起倒するとき、サイドフェンス18の下端18cを干渉すること無く逃がすための堀込み溝22cが形成されている。したがって、堀込み溝22cが形成されていることによって、サイドフェンス18が起立しているとき、可動部15及び各スライダ22の摺動部22a上面上に載置された用紙38の枚数が1枚であっても、すなわち1枚目から積載可能枚数目までサイドフェンス18における用紙幅方向Yの位置決めが可能となっている。
【0032】
レバー操作部27は、前後壁及び上部壁で囲まれた深さの浅い略筐体状をなすレバー28と、用紙搬送方向Xに平行に配設された支軸上19と、支軸上19に平行に配設された支軸下20と、これら支軸上19と支軸下20との間に介装された板ばね30とから主に構成されている。
【0033】
レバー28は、例えばABS樹脂、PS等の合成樹脂で一体成形されており、軽量化が図られている。レバー28は、サイドフェンス18の内側に上蓋状に組み付けられている。レバー28の上部には、手を触れて操作するための操作面28aが形成されている。レバー28の中央部には、昇降方向Zに長く形成されたガイド溝31が形成されている。図3にのみ明示されているように、レバー28の前後壁の上部寄りには、支軸上19の両端部に形成された小径部を19aを挾持するための、用紙幅方向Yの内側に開口した挾持溝28bがそれぞれ形成されている。一方、レバー28の前後壁の下部寄りには、支軸下20の両端部に形成された小径部を20aを逃げるための切欠き28cが形成されている。用紙搬送方向Xにおけるサイドフェンス18の中央部の下部寄りには、図3にのみ示すように、用紙幅方向Yにおける外方に向けて突出した、後述する段付きねじ29を螺合するための2個のボス18bがそれぞれ一体的に形成されている。
【0034】
支軸上19及び支軸下20は、略丸棒状をなし、例えばステンレススチール等の金属でできている。支軸上19は、その両端部がスライダ22の上部溝孔23及びサイドフェンス18の長孔18a内に嵌入され、かつ、支軸上19の両小径部19aがレバー28の両挾持溝28bに回動可能に挟まれて、スライダ22、サイドフェンス18及びレバー28に組み付けられている。一方、支軸下20は、その両端部がスライダ22の下部孔25及びサイドフェンス18の挿通孔18d内に緩く嵌入されて、スライダ22及びサイドフェンス18に組み付けられている。そして、レバー28は、2個の段付きねじ29がガイド溝31を緩く挿通してサイドフェンス18の2個のボス18bに螺合されることにより、サイドフェンス18の長孔18a及びスライダ22の上部溝孔23乃至下部孔25の各範囲内を昇降方向Zに移動自在になっている。板ばね30は、あたかも鳥の両翼状をなしていて、その下部がボス18bを挟んで支軸下20の中央部上に接触し、上記両翼状の各上端部が支軸上19を弾性的に圧接している。したがって、支軸上19は、板ばね30により常に上向きに付勢されている。これにより、上記したように組み立てられたサイドフェンスユニット17におけるレバー操作部27のレバー28は、サイドフェンス18が、図2に示すように可動部15に対して起立していて起立位置を占めているとき及び図5に示すように可動部15に対して倒伏している倒伏位置を占めている両方の起倒状態において、板ばね30の弾性的付勢力により常に上方に押し上げられている状態にある。この板ばね30の弾性的付勢力に抗して、レバー28を押し下げつつサイドフェンス18及びレバー操作部27を可動部15の内側に倒伏する方向に可動する際の操作力(所定の外力)の範囲は、50gf〜1kgf程度に設定されていて、手動操作による操作性の点からその好ましい範囲は、100gf〜500gfに設定される。
【0035】
上記した構成により、スライダ22は、可動部15上に起立したまま機体7内に収納可能であり、またサイドフェンス18は、上記したような所定の外力が加えられたとき、可動部15の内側に倒伏するようになっている。
【0036】
次に、実施例1の動作について簡単に述べる。印刷を行なうに際しては、先ず、図1において、固定部11に対して可動部15が同一面位置にあって給紙台10が使用状態にある給紙台10上に用紙38を積載しセットする。この用紙のセットは、従来のセット操作と同様に、用紙38の先端を前面板39に突き当て、次いで、両サイドフェンス18の内壁面が用紙38の両側端に当接するまで、両スライダ22を持って可動部15上を摺動させることにより、用紙幅方向Yにおける用紙38の位置決めを行う。次いで、図示しない操作パネルのスタートキーを押すと、上記昇降機構の昇降モータ(図示せず)が作動されることにより、給紙台10が上昇する。そして、用紙38の上面が給紙コロ41に当接して適圧となったところで上記昇降モータの作動が停止され、後述する給送動作により用紙38が、給紙コロ41によって給送され、分離コロ42及び分離パッド43で1枚ずつに分離されて搬送経路44に給送されつつレジストローラ対45まで搬送される。こうして搬送された用紙38は、レジストローラ対45で一時停止され、印刷ドラム46の回転と所定のタイミング合わせが行なわれた後、印刷ドラム46と印圧ローラ47との間に搬送され、印刷ドラム46の外周面に巻装された製版済みのマスタ(図示せず)に用紙38を介して印圧ローラ47で押圧されることにより、印刷ドラム46の内周面から供給されるインキが上記製版済みのマスタ上の穿孔製版された画像から滲み出し用紙38に転写されることによって、印刷が行なわれる。次いで、印刷済みの用紙38は、吸引ユニット48で印刷ドラム46からの分離と、排紙揃え向上のための腰付けとがなされて排紙台49上に排紙される。
【0037】
このようにして、印刷が終了し、用紙38が給紙台10上からなくなってセットされていないような場合には、オペレータにより以下のような操作が行われる。まず、図2乃至4に示したように、サイドフェンス18が起立位置を占めている状態にあるので、サイドフェンス18及びレバー操作部27を倒伏させる。この操作は、まず、レバー28の操作面28a等に手を触れて、板ばね30の付勢力に抗してレバー28を下方に押し下げつつ、用紙幅方向Yの内側の可動部15に倒れる向きに押し動かす。この手動操作により、支軸上19の両端部がサイドフェンス18の長孔18a内を下方に移動されると共にスライダ22の上部溝孔23との係合状態から外れ、支軸上19の両端部が斜め溝24に案内されながら斜め溝24の上記開口端側に移動して斜め溝24から外れ、サイドフェンス18及びレバー操作部27は、支軸下20を支点として可動部15の内側に倒伏する方向に可動して図5に示す倒伏位置を占める。次いで、サイドフェンス18及びレバー操作部27を可動部15上に倒伏させた後で、図1に示すように、オペレータは、可動部15の後端部を持って支軸12を支点として反時計回り方向に可動部15を可動させて、仮想線で示すように機体7内に可動部15を収納し、可動部15を起立保持させる。このとき、可動部15の両側端部に配置された凸状のクリップ(図示せず)が、機体7に設けられた凹状のクリップ(図示せず)と嵌合することにより、可動部15が図1の仮想線で示すように機体7内に収納された収納起立位置において保持されることとなる。なおここで、可動部15の収納起立位置における保持は、いわゆるマグネットキャッチやその他の周知の方法により行うことも可能である。
【0038】
このようにして、可動部15を機体7内に収納することができるので、孔版印刷装置60の不使用時や休止時等において、給紙台10が機体7から出っ張って邪魔にならないようになると共に、あるいは孔版印刷装置60の設置スペースを縮小したり、機体7内への塵埃侵入等の防止をも図ることができる。また、スライダ22を可動部15上に起立したまま機体7内に収納可能であるので、固定部11を小さくすることが可能となり、これにより機体7、ひいては孔版印刷装置60や給紙装置5の本体を小型化することができる。
【0039】
なお、上記給紙手段による用紙38の給送動作、及び給紙台10上の最上位の用紙38への給紙コロ41による給紙圧の調整動作、及び上記製版済みのマスタ上の画像に対して用紙38の位置がずれた場合の位置修正は、上記した特開平7−125855号公報に記載したと略同様に行われ、また本発明の要旨でもないのでその説明を省略する。
【0040】
また、印刷を再開するような場合には、上記したと逆の動作が行われる。先ず、図1に示すように、オペレータは、収納起立位置状態を占めている可動部15を固定部11に対して水平にする使用状態にすべく上記クリップ同士の保持力に抗して、可動部15の後端部を持って支軸12を支点として時計回り方向に可動部15を可動させて実線で示す使用状態にする。次いで、図5に示されているように、サイドフェンス18が倒伏位置を占めている状態にあるので、サイドフェンス18の上部等に手をそえてサイドフェンス18及びレバー操作部27を支軸下20を支点として起立する方向に可動させる。このとき、支軸上19の両端部が斜め溝24内下方側に移動案内されその終端部に至り、板ばね30の弾性的付勢力により支軸上19と共にレバー28が上方に押し上げられて、支軸上19の両端部が上部溝孔23に係合することとなり、サイドフェンス18及びレバー操作部27は、起立位置を占める。
【0041】
(実施例2)
図6乃至8に請求項1乃至5及び8記載の発明に係る実施例2を示す。図6において、符号65は実施例2の給紙装置を示す。この実施例2の給紙装置65は、実施例1の給紙装置5に対して、サイドフェンス18を有するサイドフェンスユニット17に代えて、サイドフェンス78を有するサイドフェンスユニット77が可動部15に配設されていることのみ相違する。サイドフェンスユニット77は、サイドフェンスユニット17に対して、サイドフェンスユニット17から支軸下20を除くレバー操作部27の構成部品を除去したこと、サイドフェンス18と同様の機能を有していて形状のみ相違するサイドフェンス78を備えていること、スライダ22と同様の機能を有していて形状のみ相違するスライダ82を備えていることが主に相違する。
【0042】
以下、サイドフェンスユニット17に対して相違する点を中心にサイドフェンスユニット77の構成を述べる。
上記したように、サイドフェンスユニット77は、用紙38の用紙幅方向Yの位置決めをするサイドフェンス78と、サイドフェンス78を起倒可能に支持していて、用紙幅方向Yに移動可能なスライダ82とから主に構成されている。
【0043】
サイドフェンスユニット77は、サイドフェンスユニット17と同様に可動部15に配設されている。すなわち、サイドフェンスユニット77は、用紙幅方向Yの中央で可動部15を等分する中心線(図示せず)に対して可動部15上に左右一対設けられている。そして、一対のサイドフェンスユニット77は、スライド機構35によって用紙幅方向Yに互いに連動して移動することができる。
【0044】
サイドフェンス78は、サイドフェンス18に対して、下半部の形状が幾分小型化された略筐体状をなしていて、2個のボス18bを除去したこと、及びサイドフェンス18の前後壁に形成された長孔18aを除去しこれに代えてサイドフェンス18の前後壁の外壁にロックピン79がそれぞれ植設されていることが主に相違する。ロックピン79は、金属製の丸棒状をなしていて、サイドフェンス78と一体的に、いわゆるインサート成形により植設されている。なお、ロックピンは、上記のものに限らず、耐久性等の利点を度外視するならば同一の合成樹脂で一体成形したものであってもよい。
【0045】
スライダ82は、スライダ22に対して、上部溝孔23、斜め溝24が形成された起立部22bに代えて、案内溝83が形成された起立部82bを有することが主に相違する。案内溝83は、サイドフェンス78が支軸下20を支点として可動部15内側に倒伏する方向に可動されるとき、ロックピン79を案内する軌道として形成されている。案内溝83には、サイドフェンス78が起立位置を占めたとき、ロックピン79をして該位置にロック保持するための弾性突起84が案内溝83内の終端部近傍に形成されている。弾性突起84は、側面視略半円状の形状をなしている。サイドフェンス78の上部を手動で操作することにより弾性突起84の弾性変形力に抗してサイドフェンス78を可動部15内側に倒伏する方向に可動する際の操作力(所定の外力すなわち抜去力)の範囲は、50gf〜1kgf程度に設定されていて、手動操作による操作性の点からその好ましい範囲は、100gf〜500gfに設定される。また、サイドフェンス78の上部を手動で操作することにより弾性突起84の弾性変形力に抗してサイドフェンス78を起立する方向に可動させる際の操作力(装着力)の範囲は、上記抜去力と略同様に設定されている。
【0046】
なお、サイドフェンス78が起立位置を占めたとき、ロックピン79をして該位置にロック保持するための弾性手段は、上記弾性突起84に限らず、例えば、図8において弾性突起84を備えると共に、案内溝83の終端部近傍から開口端側に沿って起立部82bの肉抜きを施して弾性突起84を含めたより大きな範囲で弾性片としたようなものであってもよい。このように弾性片上に弾性突起84を設けた場合には、弾性突起84やロックピン79の耐久性能を向上することができる。また、上記弾性手段は、上記のものに限らず、構成部品点数が増加してもよいのであれば、例えば案内溝83の終端部近傍から弾性突起84を除去しこれに代えて板ばねを付設した構造、あるいは案内溝83の終端部近傍に案内溝83に対して垂直な孔を形成し、この孔の中に圧縮コイルばねに付勢された鋼球を設けて案内溝83内に突出するようにした構造等であってもよい。
【0047】
起立した状態のサイドフェンス78の下端部に相当する摺動部22aの上部には、サイドフェンス78が起倒するとき、サイドフェンス78の下端78cを干渉すること無く逃がすための、実施例1と同様の堀込み溝22cが形成されている。
【0048】
支軸下20は、実施例1と同様に、その両端部がスライダ82の下部孔25及びサイドフェンス78の挿通孔78d内に緩く嵌入されて、スライダ82及びサイドフェンス78に組み付けられている。したがって、サイドフェンス78は、サイドフェンス78が図6乃至8に示すように可動部15に対して起立していて起立位置を占めているとき、両ロックピン79が各弾性突起84と係合することによりロック保持される。
【0049】
上記した構成により、スライダ82は、可動部15上に起立したまま機体7内に収納可能であり、またサイドフェンス78は、上記したような所定の外力が加えられたとき、可動部15の内側に倒伏するようになっている。
【0050】
次に、実施例2の動作について簡単に述べる。印刷を行なうに際しては実施例1と略同様の動作が行われる。そして、印刷が終了し、用紙38が給紙台10上からなくなってセットされていないような場合、オペレータは、図6乃至8において、サイドフェンス78が起立位置を占めている状態にあるので、サイドフェンス78の上部壁等に手を触れて、弾性突起84の弾性変形力に抗してサイドフェンス78を可動部15の内側に倒伏する方向に押し倒す。この手動操作により、両ロックピン79と弾性突起84との係合が解除され、両ロックピン79が案内溝83に案内されながら同溝83から外れる。これと同時に、サイドフェンス78は、支軸下20を支点として可動部15の内側に倒伏する方向に可動して倒伏位置を占める。また、印刷を再開するような場合には、上記したと逆の動作が行われるが、上記動作により自明であるためその説明を省略する。
【0051】
(実施例3)
図9及び10に請求項6及び7記載の発明に係る実施例3を示す。両図において、符号75は実施例3の給紙装置を示す。この実施例3の給紙装置75は、実施例1の給紙装置5に対して、サイドフェンス18を有するサイドフェンスユニット17に代えて、固定部11上へ移動可能な移動フェンスとしてのサイドフェンス18Bと、このサイドフェンス18Bを固定部11上へ移動可能に支持する支持フェンスとしてのサイドフェンス18Aとを具備するサイドフェンスユニット87を有することが主に相違する。
【0052】
以下、サイドフェンスユニット17に対して相違する点を中心にサイドフェンスユニット87の構成を述べる。
サイドフェンスユニット87は、用紙38の用紙幅方向Yの位置決めをするサイドフェンス18A,18Bと、実施例1と同様の、サイドフェンス78を起倒可能に支持していて用紙幅方向Yに移動可能なスライダ22と、実施例1と同様の、可動部15に対して両サイドフェンス18A,18Bが起立した起立位置と可動部15に対して両サイドフェンス18A,18Bが倒伏した倒伏位置とにサイドフェンス18A,18Bを変位させるレバー操作部27とから主に構成されている。サイドフェンスユニット87は、用紙幅方向Yの中央で可動部15を等分する中心線(図示せず)に対して可動部15上に左右一対設けられている。そして、一対のサイドフェンスユニット87は、スライド機構35によって用紙幅方向Yに互いに連動して移動することができる。
【0053】
サイドフェンス18Aには、サイドフェンス18の内壁からその後端部の一部を除き用紙搬送方向Xと平行な面で除去された摺接凹部18Aaが形成されている。摺接凹部18Aaの用紙搬送方向Xの略中央部には、用紙搬送方向Xと平行なガイド溝18Abが形成されている。一方、サイドフェンス18Bには、摺接凹部18Aaと摺接する摺接面18Baが形成されており、摺接面18Baの用紙搬送方向Xの略中央部には、ガイド溝18Ab内を滑動する摺接ガイド18Bbが用紙幅方向Yの外側に突出して形成されている。サイドフェンス18Bは、サイドフェンス18Aの外側から摺接ガイド18Bが図示しない段付きネジで締結されていることにより、サイドフェンス18Aに対して摺動可能に設けられている。サイドフェンス18Bの操作力は、例えば50gf〜1kgfに設定されていて、所定サイズの用紙38を位置決めセットする際、その所定サイズの用紙38の両側端面との摩擦力等によって用紙搬送方向Xに容易に移動しないようになっている。
【0054】
次に、実施例3の動作について簡単に述べる。固定部11上へ移動可能なサイドフェンス18Bと、このサイドフェンス18Bを固定部11上へ移動可能に支持するサイドフェンス18Aとを有し、上記構造によってサイドフェンス18Bが用紙搬送方向Xへ移動可能に構成されているので、小サイズの用紙38を印刷したいような場合であって上記小サイズの用紙38を給紙台10上に積載・セットするとき、サイドフェンス18Bを用紙搬送方向Xの固定部11上に手動で摺動させる簡単な操作により、用紙搬送方向Xの用紙ガイド幅が広がることとなる。したがって、この実施例3によれば、たとえ葉書サイズ等の小サイズの用紙38であっても、簡単な手動操作により用紙搬送方向Xに亘り小サイズの用紙38を位置決めすることができるので、用紙のレジスト性能及びスキュー防止性能を向上することができる利点がある。
【0055】
なお、固定部11上へ移動可能な移動フェンスとしてのサイドフェンス18Bと、このサイドフェンス18Bを固定部11上へ移動可能に支持する支持フェンスとしてのサイドフェンス18Aとを具備する上記実施例3は、サイドフェンスユニット87に限らず、実施例2にも準用することができる。
【0056】
なお、用紙38の用紙幅方向Yの位置決めは、できるだけ用紙搬送方向Xの全長で行うことが望ましいので、このような要望がある場合には、サイドフェンスユニット87と略同様の構成によって、可動部15の後部側(用紙搬送方向Xの上流側)へ移動可能なサイドフェンスをサイドフェンス18A、18Bに付設すればよい。
【0057】
要するに、サイドフェンスは、少なくとも用紙38の用紙搬送方向Xへ移動可能になされている、すなわち、少なくとも固定部11上へ移動可能な移動フェンスと、この移動フェンスを、少なくとも固定部11上へ移動可能に支持する支持フェンスとを有する構成であればよい(請求項6及び7記載の発明参照)。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、上記構成により、可動部に対して起倒可能であって用紙の幅方向の位置決めをするサイドフェンスを有するサイドフェンスユニットを可動部に配設し、サイドフェンスを倒伏した状態で可動部を本体内に収納することにより、固定部を小さくすることが可能となり、これにより画像形成装置の本体や給紙装置の本体を小型化することができる。
【0059】
請求項2記載の発明によれば、上記構成により、レバー操作部をワンタッチ操作することで、サイドフェンスが起立位置と倒伏位置とに選択的に変位されるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、サイドフェンスの折りたたみ(倒伏)操作性が良い給紙装置が得られる。
【0060】
請求3記載の発明によれば、スライダが可動部上に起立したまま本体内に略収納可能であるので、さらに、画像形成装置の本体や給紙装置の本体を小型化することができる。
【0061】
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3記載の発明の上記各効果に加えて、サイドフェンスは所定の外力が加えられたとき可動部の内側に倒伏することにより、上記所定の外力としての操作力をサイドフェンスに加えつつサイドフェンスを持って用紙幅方向の位置決めを行うとサイドフェンスが可動部の内側に倒伏する。したがって、サイドフェンス以外のサイドフェンスユニットの部位(請求項2及び3記載の発明においてはスライダ)を持って用紙幅方向の位置決めを行うこととなるので、サイドフェンスの破損を防止することができる。
【0062】
請求項5記載の発明によれば、サイドフェンスが起立しているとき、可動部上に載置された用紙の枚数が1枚から積載可能枚数までサイドフェンスにおける用紙の幅方向の位置決めが可能であることにより、請求項1乃至4記載の発明の上記各効果に加えて、給紙台上の最後の用紙1枚まで確実に位置決め・ガイドするので給紙性能が変わらない。
【0063】
請求項6記載の発明によれば、サイドフェンスは少なくとも用紙の搬送方向へ移動可能に構成されていることにより、小サイズの用紙であっても、簡単な手動操作により用紙搬送方向に亘り位置決めすることができるので、請求項1乃至5記載の発明の上記各効果に加えて、用紙のレジスト性能及びスキュー防止性能を向上することができる。
【0064】
請求項7記載の発明によれば、サイドフェンスは、少なくとも固定部上へ移動可能な移動フェンスと、この移動フェンスを少なくとも固定部上へ移動可能に支持する支持フェンスとからなることにより、小サイズの用紙であっても、簡単な手動操作により少なくとも固定部上へ移動フェンスを移動することができるので、用紙のレジスト性能及びスキュー防止性能を向上することができる。
【0065】
請求項8記載の発明によれば、給紙装置の本体側には用紙を1枚ずつ分離して給送する給紙手段が設けられていて、給紙台が上昇したとき、サイドフェンスユニットを、給紙手段を避ける可動部に設けたことにより、給紙手段や画像形成装置本体の給紙手段周辺に配設されている装置の設計上のレイアウトの自由度が増すので、固定部を小さくすることができると共に給紙装置本体の小型化及び画像形成装置本体の小型化を図れる。
請求項9記載の発明によれば、可動部に対して起倒可能であって用紙の幅方向の位置決めをするサイドフェンスを有するサイドフェンスユニットを可動部に配設したことにより、固定部を小さくすることが可能となり、これにより画像形成装置の本体や給紙装置の本体を小型化することができる。加えて、サイドフェンスが少なくとも用紙の搬送方向へ移動可能に構成されていることにより、小サイズの用紙であっても、簡単な手動操作により用紙搬送方向に亘り位置決めすることができると共に、サイドフェンスは、少なくとも固定部上へ移動可能な移動フェンスと、この移動フェンスを少なくとも固定部上へ移動可能に支持する支持フェンスとからなることにより、小サイズの用紙であっても、簡単な手動操作により少なくとも固定部上へ移動フェンスを移動することができるので、用紙のレジスト性能及びスキュー防止性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至5及び8記載の発明に係る実施例1における給紙装置を適用した孔版印刷装置の全体構成を示す構成図である。
【図2】実施例1におけるサイドフェンスユニット廻りの外観構成を示す要部の斜視図である。
【図3】実施例1におけるサイドフェンスユニットの要部の正面図である。
【図4】実施例1におけるサイドフェンスユニットの要部の側面図である。
【図5】実施例1におけるサイドフェンスユニットのサイドフェンス及びレバー操作部が倒伏した状態を示す斜視図である。
【図6】請求項1乃至5及び8記載の発明に係る実施例2における給紙装置のサイドフェンスユニット廻りの外観構成を示す要部の斜視図である。
【図7】実施例2におけるサイドフェンスユニットの要部の側面図である。
【図8】図7のさらに要部の拡大側面図である。
【図9】請求項6及び7記載の発明に係る実施例3における給紙装置のサイドフェンスユニット廻りの外観構成を示す要部の斜視図である。
【図10】実施例3の給紙装置におけるサイドフェンスユニットの動作を表す要部の構成図である。
【図11】従来の孔版印刷装置における給紙装置の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
5,65,75 給紙装置
7 給紙装置の本体としての機体
10 給紙台
11 給紙台を構成する固定部
12 支点としての支軸
15 給紙台を構成する可動部
17,77,87 サイドフェンスユニット
18,78 サイドフェンス
18A 支持フェンスとしてのサイドフェンス
18B 移動フェンスとしてのサイドフェンス
22 スライダ
27 レバー操作部
38 用紙
41 給紙手段を構成する給紙コロ
42 給紙手段を構成する分離コロ
43 給紙手段を構成する分離パッド
X 用紙搬送方向
Y 用紙幅方向
Z 昇降方向

Claims (9)

  1. 用紙を積載する昇降可能な給紙台を備え、この給紙台は、給紙装置の本体内に略収納された、昇降方向のみに移動可能な固定部と、この固定部の昇降と共に昇降し上記固定部の一部を支点に上記本体側へ可動して上記本体内に略収納可能な可動部とを具備した給紙装置において、
    上記可動部に対して起倒可能であって、上記用紙の幅方向の位置決めをするサイドフェンスを有するサイドフェンスユニットを上記可動部に配設し、上記サイドフェンスを倒伏した状態で上記可動部を上記本体内に収納することを特徴とする給紙装置。
  2. 請求項1記載の給紙装置において、
    上記サイドフェンスユニットは、上記サイドフェンスを起倒可能に支持していて、上記幅方向に移動可能なスライダと、
    上記サイドフェンスを、上記可動部に対して上記サイドフェンスが起立した起立位置と上記可動部に対して上記サイドフェンスが倒伏した倒伏位置とに変位させるレバー操作部とを有することを特徴とする給紙装置。
  3. 請求項2記載の給紙装置において、
    上記スライダが、上記可動部上に起立したまま上記本体内に略収納可能であることを特徴とする給紙装置。
  4. 請求項1,2又は3記載の給紙装置において、
    上記サイドフェンスは、所定の外力が加えられたとき、上記可動部の内側に倒伏することを特徴とする給紙装置。
  5. 請求項1,2,3又は4記載の給紙装置において、
    上記サイドフェンスが起立しているとき、上記可動部上に載置された上記用紙の枚数が1枚から積載可能枚数まで、上記サイドフェンスにおける上記幅方向の位置決めが可能であることを特徴とする給紙装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一つに記載の給紙装置において、
    上記サイドフェンスは、少なくとも上記用紙の搬送方向へ移動可能に構成されていることを特徴とする給紙装置。
  7. 請求項6記載の給紙装置において、
    上記サイドフェンスは、少なくとも上記固定部上へ移動可能な移動フェンスと、この移動フェンスを、少なくとも上記固定部上へ移動可能に支持する支持フェンスとからなることを特徴とする給紙装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか一つに記載の給紙装置において、
    上記本体側には、上記用紙を1枚ずつ分離して給送する給紙手段が設けられていて、上記給紙台が上昇したとき、上記サイドフェンスユニットを、上記給紙手段を避ける上記可動部に設けたことを特徴とする給紙装置。
  9. 用紙を積載する昇降可能な給紙台を備え、この給紙台は、給紙装置の本体内に略収納された、昇降方向のみに移動可能な固定部と、この固定部の一部を支点に上記本体側へ可動して上記本体内に略収納可能な可動部とを具備した給紙装置において、
    少なくとも上記用紙の搬送方向へ移動可能に構成され上記可動部に対して起倒可能であって、上記用紙の幅方向の位置決めをするサイドフェンスを有するサイドフェンスユニットを上記可動部に配設し、
    上記サイドフェンスは、少なくとも上記固定部上へ移動可能な移動フェンスと、この移動フェンスを、少なくとも上記固定部上へ移動可能に支持する支持フェンスとからなることを特徴とする給紙装置。
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