JP3546837B2 - 加湿器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は室内の空気を加湿する加湿器に関し、詳しくは吸水材を通風路に設けてこれに外部空気をそのままあるいは加熱して通風させることにより湿り空気にして吹出す加湿器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に加湿器は、送風機能を用いた気化式(自然蒸発式)のほか超音波式や加熱機能を用いた加熱蒸発式がある。
【0003】
気化式や超音波式の加湿器は、貯留された水を室温で気化ないし霧化させるために、水に雑菌が繁殖していればそれが殺菌されずにそのまま発散されて不衛生になるという問題点がある。一方、加熱蒸発式の加湿器は加熱殺菌を行えるものの、気化式や超音波式に比べ、蒸気が発生するまでに時間が掛かる問題と、消費電力が大きくなるという問題がある。
【0004】
そこで従来より、室温で気化されるものと高温で気化されるものとの長所を活かしたハイブリッドタイプの加湿器が提案されている。
【0005】
このようなハイブリッドタイプの加湿器では、容器内で加熱殺菌された水が蒸発して上方へ発散するという技術的な特徴上、加熱蒸発タイプの流れを汲んだ上吹出し方式が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来のハイブリッドタイプの加湿器は、上方に吹き上げた湿り空気を外部に発散させる構造のため、加熱蒸発機能のみを用いる使用態様では依然として高温蒸気対策が必要で送風機能と併せ構造が複雑で大型かつ高価なものとなり勝ちである。また、器体の上面に形成された吹出口から吹き出される湿り空気の主流は真っ直ぐ上方に向かい、その多くが人の居る床上居住域を越えた天井域に発散してしまうので、有効な室内加湿がなされていない問題がある。ちなみに天井付近と床付近の湿度を比較すると、使用方法により異なるが概ね10〜20%以上の差が生じる。
【0007】
また器体の上面に吹出口が設けられていると、湿り空気の発散を妨げるような狭い場所よりは、器体周囲の空間が開放されている場所に余裕をもって設置する方が望ましいことから、床面の設置スペースを広くとるという問題があるし、器体の上に物を置けない不便もある。さらに、器底部の蒸発部から上面の吹出口までの器体の全高分が通風路とされなければならずデッドスペースが生じやすい。
【0008】
そこで本発明は、加熱空気による気化方式を採用して構造の簡略化、小型化、低コスト化を図るのに併せ、湿り空気の側面吹出しによって、設置スペースが限定されず室内を有効に加湿することのできる加湿器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の加湿器は上記目的を達成するため、給水タンクから供給された水を貯留する吸水容器と、この吸水容器の水を吸水する吸水材と、この吸水材に外部空気を通風してそれに吸水している水を含んだ湿り空気にして吹出口から吹出す送風機と、前記吸水材に通風する外部空気を加熱するヒータとを備え、前記通風し吹出す空気を案内する第1通風路の上流から下流に向かって、ヒータ、送風機、吸水材の順に配置し、ヒータを通過させないで吸水材に通風するように案内する第2通風路を有したことを1つの特徴とする。
【0010】
本発明の1つの特徴によれば、送風手段のみを用いた吸水材への外部空気の通風により、それに吸水されている水を含んだ湿り空気として吹き出させる純気化式の加湿と、外部空気を加熱して前記気化を促進すると共に殺菌や滅菌を伴う加熱蒸発方式の加湿とが行えるハイブリッド機能を発揮させながら、送風手段による強制送風機能によって、器体内に自由な通風路をたどって吹出しを実現して、室内において人が活動する床上居住域に湿り空気の多くを発散することができ、室内の加湿を有効に行うことができる。また、前記通風路の自由な選択で器体内にデッドスペースができないし、加熱蒸発によっても吸水材を通した湿り空気の温度は高くなく、人の居る居住域への直接吹出しにも高温蒸気対策が不要なため、構造が簡単で小型かつ安価なものとなり、前記吸水を行わせる吸水容器に水を補給する給水タンクを大きくして長時間使用に耐えやすい。特に、前記通風し吹出す空気は、第1通風路による上流から下流に向かってヒータ、送風機、吸水材の順に案内するものと、第2通風路によってヒータを通過させないで吸水材に通風するように案内するものとが得られる。
【0011】
また、本発明の加湿器は上記目的を達成するため、給水タンクから供給された水を貯留する吸水容器と、この吸水容器の水を吸水する吸水材と、この吸水材に外部空気を通風してそれに吸水している水を含んだ湿り空気にして吹出口から吹出す送風手段と、前記吸水材に通風する外部空気を加熱するヒータとを備え、前記通風し吹出す空気を案内する第1通風路の上流から下流に向かって、ヒータ、送風機、吸水材の順に配置し、ヒータを通過せず送風手段のモータを通過して吸水材に通風するように案内する第2通風路とを有したことを別の特徴とし、特に、前記通風し吹出す空気は、第1通風路による上流から下流に向かってヒータ、送風機、吸水材の順に案内するものと、第2通風路によってヒータを通過させず送風手段のモータを通過して吸水材に通風するように案内するものとが得られ、前記1つの特徴の場合と異なる。
【0012】
また、本発明の加湿器は上記目的を達成するため、給水タンクから供給された水を貯留する吸水容器と、この吸水容器の水を吸水する吸水材と、この吸水材に外部空気を通風してそれに吸水している水を含んだ湿り空気にして吹出口から吹出す送風機と、前記吸水材に通風する外部空気を加熱するヒータとを備え、送風機は軸流送風機であり、前記通風し吹出す空気を案内する通風路の上流から下流に向かって、ヒータ、吸水材、送風機の順に配置し、吸水材の全体を通った滑らかでほぼ均質な湿り空気として加湿するように送風機を吸水材に対面させたことを他の特徴とし、前記通風し吹出す空気を案内する通風路の上流から下流に向かって、ヒータ、吸水材、前記通風し吹出しを行う軸流送風機の順に配置すると、これらが器体内で1つのブロックに小さくまとまり、組立てやすいし、給水タンクの大型化に有利である。そして送風機として羽根車等の軸流送風機を用い、その軸心方向に向かって湿り空気を吹出すようにすれば、通風路が単純化してさらにコンパクト化が図れる。特に軸流送風機による起風は強く集中しやすいが吸引した外部空気を吸水材に通風させて外部に吹き出させるので、吸水材の全体を通った滑らかでほぼ均等な湿り空気として加湿することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の加湿器を第1、第2実施形態に基づき図面を参照しながら具体的に説明する。
【0016】
(第1実施形態)
図1と図2に示す本発明の第1実施形態の加湿器は、給水タンク1から供給された水2を貯留する吸水容器3と、この吸水容器3の水2を吸水する盤状の吸水材4と、吸水材4に外部空気13を通風して湿り空気15にして吹出す送風機5と、外部空気13を必要に応じて所定温度に加熱するヒータ6とを備えている。送風機5の回転により器体7内に後記通風路23が形成されるが、この通風路23と送風機5とが送風手段として機能し、吹出口16から床面にほぼ平行な方向(図1では左側方)に湿り空気15を吹出し加湿を行う。
【0017】
吸水容器3は、図1(a)に示すように器体7の胴部8の途中高さ位置に一体形成された中底部19の一部をなし、図2に示すように吸水材4の吸水位置まで延設される補給通路9を有している。尚、吸水材4は補給通路9の水2を毛細管現象を利用して吸水する構造の外、吸水部分を駆動ベルト等を利用して縦方向に巡回させて吸水する構造を採っても良い。
【0018】
給水タンク1はその開口1aに、その開口1aを受止める給水キャップ1bが取付けられ、給水キャップ1b内には閉弁方向に付勢される開閉弁10が設けられている。一方、吸水容器3には開閉弁10に対応する位置に突起3aが設けられており、給水タンク1のセット時には開閉弁10が突起3aによって押し上げられて開弁状態となる。給水タンク1の給水口11は、吸水容器3での上限水位2aとほぼ同じ高さまで上方から臨み、給水タンク1から供給される水を自然流入させる。このとき吸水容器3では、給水タンク1の給水口11が臨む高さ位置まで水2が流入すると、給水タンク1内が外部との連通を絶たれて空気の補給を受けられずそれ以上の水2が流出するのを阻止し、給水口11よりも水位が下がると給水タンク1内に外気が補給されるのでこれを吸入しながら水2を流出させる。
【0019】
器体7の胴部8の前面には、外部空気13を吸込むための吸込口14と、外部空気13を湿り空気15にして外部に吹出すための吹出口16が設けられている。器体7の前面上部には、背部に制御基板18を搭載した操作部17が設けられ、送風機5の駆動開始や停止、ヒータ6を通電制御するためのスイッチや給水ランプ等を備えている。また器体7の上面には蓋カバー22が着脱自在に嵌合され、給水タンク1の交換を行えるようになっている。
【0020】
器体7の内部前方には、ヒータ6、吸水材4、送風機5を収容するケーシング20が形成されている。ケーシング20は、胴部8の中底部19の下方空間21に連通してそれと共に、吸込口14から吹出口16までの図1(a)の矢印A方向の通風路23を形成している。つまり第1実施形態においては、送風機5が吸水材4を介して外部空気13を吸い込めるように、ケーシング20内における通風路23の上流から下流(図1(a)では右から左方向)に向かって、ヒータ6、吸水材4、送風機5を順に縦配置している。このように、外部空気13を湿り空気15にして外部に発散させるための各構成部材を器体7内で小さくまとめてケーシング20内に縦にコンパクトに収容し、且つ吹出口16を側面に設けていることから、給水タンク1の上部1cをケーシング20の上方まで延設させることが可能になるので、その分器体7をコンパクトにすることが可能になる。また、前記各構成部材は1つのブロックに小さくまとまって組立てやすいので給水タンクの大型化にも有利である。
【0021】
送風機5は、駆動部5aに羽根車5bを有して軸方向に風を吹出す軸流送風機を用いており、通風路23の上流でヒータ6により温められた外部空気13を吸水材4に通風して湿り空気15にして吹出口16より側方に吹出している。この軸流送風機による起風は強く集中しやすいが、吸水材4を介しているのでその全体を通った滑らかでほぼ均等な湿り空気15として加湿することができる。尚、外部空気13は吸込口14に設けられた防塵フィルタ24によって、空気中の塵埃等を吸着して清浄化されており、この清浄化された外部空気13がヒータ6や吸水材4を通過する。また、ヒータ6と吸水材4の間に防塵フィルタを介在させても良い。
【0022】
図1(b)と図2に示すように、吸水容器3の補給通路9の途中にはフロート弁12が設けられている。このフロート弁12は吸水容器3に一体成形したピン12aにドーナツ型のフロート12bが水位に応じて上下できるように支持され、フロート12bが吸水容器3内で予め設定された所定の下限水位にまで下降したときにこれを検知し、この検知によるオンまたはオフの動作ないし信号によって、ヒータ6や送風機5の通電停止や水量不足の告知等を行い、無駄な運転防止を図っている。
【0023】
以上のようにして第1実施形態では、送風手段(送風機5、通風路23)を用いた吸水材4への外部空気13の通風により、湿り空気15として吹き出させる純気化式の加湿と、外部空気13をヒータ6により加熱して前記気化を促進すると共に殺菌や滅菌を伴う加熱蒸発方式の加湿とが行えるハイブリッド機能を発揮させながら、送風手段による強制送風機能によって床面にほぼ平行な方向への湿り空気15の吹出しを実現し、室内において人が活動する床上居住域に湿り空気15の多くを発散することができ、室内の加湿を有効に行うことができる。尚、ヒータ6の通電は操作部17のスイッチ操作によって切替可能であり、加湿量の強弱調整は、ヒータ6のオン/オフ操作あるいは加熱容量の大小切替等の通電制御による温風選択操作によって行うこととするが、ヒータ6のオフ時には送風機5の回転数制御による風量調整によって行うこともできる。
【0024】
また吹出口16が操作部17を備えた前面にあるので、湿り空気15の吹出しを妨げなければ狭い場所にも設置可能になり、器体7の上に物を置くこともできる等、設置スペースが限定されない。従って従来器では不可能であった家具と家具との隙間等に設置することも可能である。
【0025】
以上のように構成される第1実施形態の加湿器の動作について説明する。まず、操作部17のスイッチ操作により送風機5を駆動開始してそれを回転させると、吸込口14から吹出口16までの通風路23が形成される。この通風路23において、吸込口14から吸い込まれた外部空気13は、防塵フィルタ24により塵や埃等の異物が除去され、矢印A方向に下方空間21を水平方向に流れた後に方向を変えてケーシング20内に流入し、ヒータ6、吸水材4を通過して吹出口16に向かって送風機5の軸方向に流れる。
【0026】
上記流れにおいて外部空気13は必要に応じてヒータ6により加熱され、その温風が羽根車5bの軸心方向に流れて吸水材4からの水2の気化を促進し、吸水材4を通した火傷のおそれがない温かい湿り空気15となって、人の居る居住域に吹出されて室内の加湿が有効に行われる。
【0027】
尚、図1(a)に仮想線で示すように、通風路23における吸水材4よりも上流で補給通路9における吸水位置下方にヒータ6aを設けても良く、このようにすると外部空気13に加え吸水材4に吸水される補給通路9の水も温めることができ、加湿効率が高まる。そしてこのヒータ6aとヒータ6は両方設けることもできる。
【0028】
(第2実施形態)
図3と図4に示す本発明の第2実施形態の加湿器について説明する。この加湿器は、給水タンク1から供給された水2を貯留する吸水容器3と、この吸水容器3の水2を吸水する盤状の吸水材4と、吸水材4に外部空気13を通風して湿り空気15にして吹出す送風機5と、外部空気13を必要に応じて所定温度に加熱するヒータ6とを備えている。給水タンク1から吸水容器3への水2の補給、補給通路9を通じての吸水容器3から吸水材4への吸水までの構成、そして加湿を行う各構成部材は第1実施形態とほぼ同様であるので同符号を付し、説明は簡略化する。
【0029】
吸水容器3は、図3(a)に示すように器体7の胴部8の途中高さ位置に一体形成された中底部19の一部をなし、図4に示すように円筒形の送風機5の前面に円弧状に配されて毛細管現象を利用して吸水する吸水材4の吸水位置まで環状に延設される補給通路9を有している。
【0030】
給水タンク1の給水口11は、吸水容器3での上限水位2aとほぼ同じ高さまで上方から臨み、給水タンク1から供給される水を、給水キャップ1b内に設けられた開閉弁10と吸水容器3に設けられた突起3aの働きにより、吸水容器3内に自然流入させ、その水位を保っている。
【0031】
器体7の胴部8の前面には、外部空気13を吸込むための吸込口14と、外部空気13を湿り空気15にして外部に吹出すための吹出口16が設けられている。吹出口16には風の方向を手動操作あるいは自動操作で可変できるようにルーバ26が設けられている。
【0032】
器体7の前面上部には、背部に制御基板18を搭載した操作部17が設けられ、送風機5の駆動開始や停止、ヒータ6を通電制御するためのスイッチや給水ランプ等を備えている。また器体7の上面には蓋カバー22が着脱自在に嵌合され、給水タンク1の交換を行えるようになっている。
【0033】
器体7の内部前方には、ヒータ6と送風機25を収容するケーシング20が形成されている。ケーシング20は、胴部8の中底部19の下方空間21に連通してそれと共に、吸込口14から吹出口16までの図3(a)の矢印B方向とC方向の通風路23を形成している。B方向からケーシング20内に流入した外部空気13は、送風機25を冷却しつつその回転により遠心方向に流れて吹出口16より吹き出される。一方、本加湿における主要な通風路23を形成するC方向からケーシング20の通風孔20aを通じて流入した外部空気13は、必要に応じてヒータ6により温められて送風機25の回転により遠心方向に流れて吹出口16より吹き出される。このC方向の流れにおいては、送風機25が吸水材4を介して湿り空気15を押し出せるように、ケーシング20内での上流から下流(図3(a)では上から下方向)に向かって、ヒータ6と送風機25とが順に横配置されると共に、送風機25の遠心方向に直交して吸水材4が縦配置されている。このように、ヒータ6と送風機25とをケーシング20内に横配置すると共に吸水材4を縦配置して両者を組合わせてコンパクトに収容し、吹出口16を側面に設けていることから、給水タンク1の上部1cをケーシング20の上方まで延設させることが可能になるので、その分器体7をコンパクトにすることが可能になる。また、前記各構成部材は1つのブロックに小さくまとまって組立てやすいので給水タンク1の大型化に有利である。
【0034】
またケーシング20には給水タンク1の上部1cとの間にスペーサ20bが一体形成され、ケーシング20と給水タンク1の間に断熱空間27を形成している。スペーサ20bは給水タンク1を支えてその上部1cの垂れ下がりを防止すると共に、断熱空間27は、給水タンク1内の膨張による加圧により、吸水容器3に補給される水2の水位2aが上がるのを防止している。
【0035】
送風機25は、駆動部25aにシロッコファン25bを有して遠心方向に風を吹出す遠心送風機を用いており、ヒータ6により温められた外部空気13を、吸水材4に通風して湿り空気15にして吹出口16より側方に押し出している。この遠心送風機は必要範囲に滑らかであるが必要圧を持って送風することができるので、吸水材4全体に十分な量の外部空気13をほぼ均等に通して吹き出させ加湿することができる。尚、外部空気13は吸込口14および送風機25と吸水材4間に設けられた防塵フィルタ24によって、空気中の塵埃等を吸着して清浄化されており、この清浄化された外部空気13がヒータ6や送風機25あるいは吸水材4を通過する。
【0036】
図3(b)と図4では、第1実施形態に示したものと同様に、ピン12aとフロート12bとからなり、吸水容器3の補給通路9の途中に設けられたフロート弁12を示している。
【0037】
以上のようにして第2実施形態では、湿り空気15を吸い込んで吹出す軸流送風機の代わりに、湿り空気15を押し出して吹出す遠心送風機を用いることにより、第1実施形態と同様に純気化式の加湿と加熱蒸発方式の加湿とが行えるハイブリッド機能を発揮させながら、送風手段による強制送風機能によって床面にほぼ平行な方向への湿り空気15の吹出しを実現し、室内において人が活動する床上居住域に湿り空気15の多くを発散することができ、室内の加湿を有効に行うことができる。
【0038】
以上のように構成される第2実施形態の加湿器の動作について説明する。まず、操作部17のスイッチ操作により送風機25を駆動開始してそれを回転させると、吸込口14から吹出口16までの通風路23が形成される。この通風路23において、吸込口14から吸い込まれた外部空気13は、防塵フィルタ24により塵や埃等の異物が除去され、下方空間21より矢印B方向と矢印C方向に分岐してケーシング20内に流入する。
【0039】
上記流れにおいてC方向から流入した外部空気13は必要に応じてヒータ6により加熱され、その温風がシロッコファン25bの遠心方向に流れて吸水材4からの水2の気化を促進し、吸水材4を通した火傷のおそれがない温かい湿り空気15となって、人の居る床上居住域に吹出されて室内の加湿が有効に行われる。一方、B方向から流入した外部空気13は送風機25の駆動部25aを冷却しつつ同方向に流れ同方向に吹出される。
【0040】
本発明は上記実施形態に示すほか種々の態様に構成することができ、例えば、上記各実施形態では、吸込口と吹出口を、操作部を備えた前面に設けて家具と家具との隙間等に設置可能なタイプに構成しているが、湿り空気が床面にほぼ平行な方向に吹き出される限り前面に限定されず、前面吸込み側面吹出しあるいは側面吸込み前面吹出しとすることもできる。
【0041】
【発明の効果】
本発明の加湿器の1つの特徴によれば、送風手段のみを用いた吸水材への外部空気の通風により、それに吸水されている水を含んだ湿り空気として吹き出させる純気化式の加湿と、外部空気を加熱して前記気化を促進すると共に殺菌や滅菌を伴う加熱蒸発方式の加湿とが行えるハイブリッド機能を発揮させながら、送風手段による強制送風機能によって、器体内に自由な通風路をたどっての吹出しを実現して、室内において人が活動する床上居住域に湿り空気の多くを発散することができ、室内の加湿を有効に行うことができる。また、前記通風路の自由な選択で器体内にデッドスペースができないし、加熱蒸発によっても吸水材を通した湿り空気の温度は高くなく、人の居る居住域への直接吹出しにも高温蒸気対策が不要なため、構造が簡単で小型かつ安価なものとなり、前記吸水を行わせる吸水容器に水を補給する給水タンクを大きくして長時間使用に耐えやすい。そして湿り空気は床面とほぼ平行な方向に吹出されるので、吹出口を器体の上面に設ける必要がなく、側面からの湿り空気の吹出しを妨げなければ狭い場所にも設置可能になり、器体の上に物を置くこともできる等、設置スペースが限定されない。特に、前記通風し吹出す空気は、第1通風路による上流から下流に向かってヒータ、送風機、吸水材の順に案内するものと、第2通風路によってヒータを通過させないで吸水材に通風するように案内するものとが得られる。
【0042】
本発明の別の特徴によれば、特に、前記通風し吹出す空気は、第1通風路による上流から下流に向かってヒータ、送風機、吸水材の順に案内するものと、第2通風路によってヒータを通過させず送風手段のモータを通過して吸水材に通風するように案内するものとが得られ、前記1つの特徴の場合と異なる。
【0043】
本発明の他の特徴によれば、前記通風し吹出す空気を案内する通風路の上流から下流に向かって、ヒータ、吸水材、前記通風し吹出しを行う軸流送風機の順に配置すると、これらが器体内で1つのブロックに小さくまとまり、組立てやすいし、給水タンクの大型化に有利である。そして送風機として羽根車等の軸流送風機を用い、その軸心方向に向かって湿り空気を吹出すようにすれば、通風路が単純化してさらにコンパクト化が図れる。特に軸流送風機による起風は強く集中しやすいが吸引した外部空気を吸水材に通風させて外部に吹き出させるので、吸水材の全体を通った滑らかでほぼ均等な湿り空気として加湿することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す加湿器の全体構成を示す縦断面図。
【図2】同実施形態の加湿器を示す横断面図。
【図3】本発明の第2実施形態を示す加湿器の全体構成を示す縦断面図。
【図4】同実施形態の加湿器を示す横断面図。
【符号の説明】
1 給水タンク
2 水
3 吸水容器
5、25 送風機
6 ヒータ
13 外部空気
14 吸込口
15 湿り空気
16 吹出口
17 操作部
23 通風路

Claims (3)

  1. 給水タンクから供給された水を貯留する吸水容器と、この吸水容器の水を吸水する吸水材と、この吸水材に外部空気を通風してそれに吸水している水を含んだ湿り空気にして吹出口から吹出す送風機と、前記吸水材に通風する外部空気を加熱するヒータとを備え、前記通風し吹出す空気を案内する第1通風路の上流から下流に向かって、ヒータ、送風機、吸水材の順に配置し、ヒータを通過させないで吸水材に通風するように案内する第2通風路を有したことを特徴とする加湿器。
  2. 給水タンクから供給された水を貯留する吸水容器と、この吸水容器の水を吸水する吸水材と、この吸水材に外部空気を通風してそれに吸水している水を含んだ湿り空気にして吹出口から吹出す送風手段と、前記吸水材に通風する外部空気を加熱するヒータとを備え、前記通風し吹出す空気を案内する第1通風路の上流から下流に向かって、ヒータ、送風機、吸水材の順に配置し、ヒータを通過せず送風手段のモータを通過して吸水材に通風するように案内する第2通風路とを有したことを特徴とする加湿器。
  3. 給水タンクから供給された水を貯留する吸水容器と、この吸水容器の水を吸水する吸水材と、この吸水材に外部空気を通風してそれに吸水している水を含んだ湿り空気にして吹出口から吹出す送風機と、前記吸水材に通風する外部空気を加熱するヒータとを備え、送風機は軸流送風機であり、前記通風し吹出す空気を案内する通風路の上流から下流に向かって、ヒータ、吸水材、送風機の順に配置し、吸水材の全体を通った滑らかでほぼ均質な湿り空気として加湿するように送風機を吸水材に対面させたことを特徴とする加湿器。
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