JP3545146B2 - 組立式カムシャフトの連結構造 - Google Patents

組立式カムシャフトの連結構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3545146B2
JP3545146B2 JP32411096A JP32411096A JP3545146B2 JP 3545146 B2 JP3545146 B2 JP 3545146B2 JP 32411096 A JP32411096 A JP 32411096A JP 32411096 A JP32411096 A JP 32411096A JP 3545146 B2 JP3545146 B2 JP 3545146B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camshaft
divided
spigot portion
female
female spigot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32411096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10159509A (ja
Inventor
光宏 日比野
欽次 丁田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP32411096A priority Critical patent/JP3545146B2/ja
Publication of JPH10159509A publication Critical patent/JPH10159509A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3545146B2 publication Critical patent/JP3545146B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船舶等の大型ディーゼルエンジンに具備される、動弁や燃料噴射ポンプ駆動用等に用いられる組立式カムシャフトの軸長短縮化のための連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内燃機関における燃料噴射時期制御用や動弁駆動時期制御用等のカムは、磨耗の激しいものとなっているので、磨耗した場合にはそのカムを交換する必要があった。
多気筒型の大型エンジンにおいては、エンジンの気筒数に合わせて、カムが設けられているので、該カムの交換作業を行うには、中央部のカムを交換するに際して、そのカムをカムシャフトより引き抜く前に、軸端部の方に向かって隣接する全てのカムを取り外す分解作業を必要としており、分解した後に磨耗したカムを交換するという煩雑な作業となっていた。
その為に、カムシャフトを、軸継手によって連結される複数個のセグメントに分割し、各セグメント毎に数個のカムを配置し、目的のカムを有するセグメントのみを分解して、磨耗したカムを交換したり、セグメント全てを交換する技術は、特公昭55−31286公報に記載の技術の如く公知となっている。
そして、特公昭55−31286号公報に開示されている技術は、図4に示す如く、分割したカムシャフト1の各セグメントの両端部にはフランジ15・16を形設しており、該フランジ15・16を軸継手として、分割した複数のセグメントを連結して一体のカムシャフトとしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の技術において、カムシャフト1を複数個のセグメントに分割し、各セグメントをフランジ部15・16を用いて連結する構成としては、一側のフランジ部15を機関本体と一体状に形成する軸受部8に枢支し、この枢支されたフランジ15に他方のフランジ16を当接し、ボルト・ナットを用いて圧着しており、一側のフランジ16が軸受部8より側方にはみ出した構成となっており、軸受部8の幅に加えてはみ出したフランジ16の幅があるために、その分、軸心方向にカム2の配置する空間が制限されるので、カムシャフト1の軸芯方向の全長が長くなるものとなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点を解消するために、次のような手段を用いる。
カムシャフト1を複数の分割カムシャフト1’に分割し、該分割カムシャフト1’の軸芯方向の長さを、カムシャフト1を隣接して軸受支持する軸受部8・8間の長さと等しくし、該分割カムシャフト1’を軸継手を介して連結して組立可能とする組立式カムシャフトにおいて、前記軸継手は、分割カムシャフト1’の左右一側を大径として、前記軸受部 8に枢支されるメスインロー部10とし、該メスインロー部10の端部に凹部10aを形設し、該凹部10a内に、他の分割カムシャフト1’の左右他端部に構成したオスインロー部11を完全に嵌入し埋め込まれる構造とし、前記メスインロー部10の幅は、軸受部8の幅と略一致する幅としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付の図面を基に説明する。
図1はカムシャフトを有する燃料噴射ポンプの側面断面図、
図2は本発明の分割したカムシャフトの連結構成を示す平面図一部断面図、
図3は同じくカムシャフトの連結構成を示す側面断面図、
図4は従来の分割したカムシャフトの連結構成を示す平面図一部断面図である。
【0006】
まず、本実施例においてディーゼルエンジンに付設する燃料噴射ポンプP駆動用の組立式カムシャフトについて説明する。
前記燃料噴射ポンプPの下部にカムシャフト1を横設し、該カムシャフト1の外周面にディーゼルエンジンの気筒数に合わせた数のカム2・2・・・を固設している。
各カム2の上部にタペット3を介して図示せぬプランジャーを配し、該プランジャーをプランジャバレル5の内部で上下摺動自在に配しており、カムシャフト1を駆動するとタペット3を介してプランジャーを上下往復動するようにしている。
また、前記プランジャーの上部に図示せぬ切込リードが設けられており、該リード部分と燃料供給口との開閉により、重油や低質油の所定量の燃料油を圧油として各シリンダー内に吐出している。
【0007】
また、燃料の吐出量は、ピニオンとラック6の組み合わせにより、プランジャーを回動することにより、切込リードと燃料供給口との位置関係が変化することにより行われている。
【0008】
そして、図2、図3において、燃料噴射ポンプPを取り付けるエンジンのシリンダブロック7に、一定間隔を保って軸受部8を固設し、該軸受部8によってカムシャフト1を軸受けするようにしている。該カムシャフト1を軸芯方向に数個に分割し、カム2の磨耗等に対するメンテナンス性を向上するようにしている。
即ち、この分割した分割カムシャフト1’の外周面上には、カム2を固設して、各タペット3下部のローラを当接し、プランジャーを往復運動させている。
前記カム2は、タペット3との当接によって磨耗するものであり、磨耗した場合には、プランジャーを適正位置まで上昇させることができないので、磨耗したカム2を交換する必要がある。
交換するに際しては、全てのカム2を交換することなく、磨耗したカム2を有する分割カムシャフト1’のみを交換することができ、磨耗していない部分の分割シャフトをそのまま使用するようにしている。
【0009】
また、本実施例においては、前記カムシャフト1の分割した各分割カムシャフト1’の軸芯方向長さを、隣接する軸受部8・8間の長さと等しくなるようにカムシャフト1を分割している。
各分割カムシャフト1’・1’・・・には、それぞれカム2・2・2を固設し、分割カムシャフト1’同士の連結部分には、軸継手を形成し、各分割カムシャフト1’を連結するように構成している。
なお、汎用性の向上として、同じ形状の分割カムシャフト1’を複数個組み合わせてもよい。
【0010】
そして、本発明において、前記分割カムシャフト1’・1’・・・を連結する軸継手の軸芯方向長さを短くするフランジ部を構成している。
即ち、前記分割カムシャフト1’の左右一側に、外径を大きく、前記軸受部8に枢支される大径のフランジであるメスインロー部10を形設している。該メスインロー部10の当接面(分割カムシャフト1’の端部)に凹部10aを形設しており、他の分割カムシャフト1’の後述するオスインロー部11を嵌入するようにしている。
また前記メスインロー部10には、軸芯を中心として放射状に複数個のネジ孔10b・10b・・・を開口している。
【0011】
また、前記分割カムシャフト1’の他端には、前記メスインロー部10の凹部10aの内径に等しい外径を有する小径のフランジであるオスインロー部11を形設している。また、該オスインロー部11は、前記メスインロー部10に開口したネジ孔10bと孔軸芯を同一にするネジ挿入孔11a・11a・・・を開口しており、該ネジ挿入孔11aとメスインロー部10のネジ孔10bにネジ体12を螺合することで、メスインロー部10とオスインロー部11とを圧着し、分割カムシャフト1’・1’・・・を連結する軸継手を構成している。
【0012】
この様に構成して、分割カムシャフト1’を連結するには、一つの分割カムシャフト1’のメスインロー部10の各ネジ孔10b・10b・・・にネジ体12・12・・・を螺合し、該ネジ体12・12・・・の他端を凹部10aより側方(メスインロー部10の当接面より側方)に突出している。
そして、前記メスインロー部10の側方より、他の分割カムシャフト1’のオスインロー部11を近付けて、メスインロー部10より側方に突出するネジ体12を、オスインロー部11のネジ挿入孔11a内に挿入し、メスインロー部10の凹部10a内部にオスインロー部11を嵌入し、メスインロー部10内にオスインロー部11を完全に埋め込むようにしている。
そして、オスインロー部11のネジ挿入孔11aを貫通し、内側に突出したネジ体12にナット13を螺合することで、オスインロー部11をメスインロー部10内に圧着し、同じ要領にて複数の分割カムシャフト1’・1’・・・を連結して、カムシャフト1を組み立てている。
【0013】
また、前記メスインロー部10の幅は、軸受部8の幅と略一致するものであり、他の分割カムシャフト1’のオスインロー部11をメスインロー部10内に完全に埋め込んでいるので、オスインロー部11とメスインロー部10とで構成される軸継手は、軸受部8の幅よりはみ出ることがなく、隣接する軸受部8・8の間のカムシャフト1の全長の任意位置にカム2を配置することができ、隣接するカム2・2の間隔を広いものとすることができる。
【0014】
また、メスインロー部10側にネジ体12を固設し、オスインロー部11のネジ挿入孔11a内に該ネジ体12を挿入して、ナット13を用いて圧着しているので、オスインロー部11の側方に配置するカム2とオスインロー部11との間隔にネジを挿入する空間を開けておく必要がなく、その空間にもカム2を配置することができ、カム2の効率の良い配置や、カムシャフト1の軸長を短くすることができる。
【0015】
【発明の効果】
このように構成したことによって、次のような効果を奏するのである。
まず、分割したカムシャフトの各連結端部に軸継手としてのフランジを形成し、一方のフランジを、他方のフランジの凹部に完全に埋め込むようにすることによって、分割したカムシャフトの軸継手の連結時において、軸芯のずれの生じないように強固に連結することができる。
【0016】
また、他の分割カムシャフト1’のオスインロー部11をメスインロー部10内に完全に埋め込んでいるので、オスインロー部11とメスインロー部10とで構成される軸継手は、軸受部8の幅と略同じ幅とすることができ、メスインロー部10が軸受部8よりはみ出ることがなく、軸継手の幅を軸受部8の幅に狭めたので、その狭めた長さにおいて、カムを余裕のある配置構成にしたり、カムシャフトの全長を短くしたりすることができる。
また、隣接する軸受部8・8の間のカムシャフト1の全長の任意位置にカム2を配置することができ、隣接するカム2・2の間隔を広いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カムシャフト1を有する燃料噴射ポンプの側面断面図である。
【図2】本発明の分割したカムシャフト1の連結構成を示す平面図一部断面図である。
【図3】同じくカムシャフト1の連結構成を示す側面断面図である。
【図4】従来の分割したカムシャフト1の連結構成を示す平面図一部断面図である。
【符号の説明】
1 カムシャフト
1’ 分割カムシャフト
8 軸受部
10 メスインロー部
10a 凹部
11 オスインロー部

Claims (1)

  1. カムシャフト1を複数の分割カムシャフト1’に分割し、該分割カムシャフト1’の軸芯方向の長さを、カムシャフト1を隣接して軸受支持する軸受部8・8間の長さと等しくし、該分割カムシャフト1’を軸継手を介して連結して組立可能とする組立式カムシャフトにおいて、前記軸継手は、分割カムシャフト1’の左右一側を大径として、前記軸受部8に枢支されるメスインロー部10とし、該メスインロー部10の端部に凹部10aを形設し、該凹部10a内に、他の分割カムシャフト1’の左右他端部に構成したオスインロー部11を完全に嵌入し埋め込まれる構造とし、前記メスインロー部10の幅は、軸受部8の幅と略一致する幅としたことを特徴とする組立式カムシャフトの連結構造。
JP32411096A 1996-12-04 1996-12-04 組立式カムシャフトの連結構造 Expired - Fee Related JP3545146B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32411096A JP3545146B2 (ja) 1996-12-04 1996-12-04 組立式カムシャフトの連結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32411096A JP3545146B2 (ja) 1996-12-04 1996-12-04 組立式カムシャフトの連結構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10159509A JPH10159509A (ja) 1998-06-16
JP3545146B2 true JP3545146B2 (ja) 2004-07-21

Family

ID=18162276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32411096A Expired - Fee Related JP3545146B2 (ja) 1996-12-04 1996-12-04 組立式カムシャフトの連結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3545146B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4573217B2 (ja) * 2006-03-10 2010-11-04 マツダ株式会社 エンジンの可変動弁装置
EP3669068B1 (en) * 2017-08-17 2022-11-23 Wärtsilä Finland Oy A camshaft assembly for an internal combustion piston engine and a method of converting an internal combustion piston engine to run in at least two operational modes

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10159509A (ja) 1998-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0861971B1 (en) Improved camshaft for internal combustion engines
US8807106B2 (en) Camshaft
AU2011282125B2 (en) Cylinder head rocker arm stand repair and process
KR20110134429A (ko) 내연 기관용 가변식 거동 밸브 장치
US11111893B2 (en) Tappet assembly for use in a high-pressure fuel system of an internal combustion engine
US8800517B2 (en) Cam shaft/cam gear assembly and thrust strategy for engine using same
JP3545146B2 (ja) 組立式カムシャフトの連結構造
US8176892B2 (en) Internal combustion engine
EP1243780A2 (en) Internal combustion engine
US7600493B2 (en) Spline drive and cam shafts for barrel engines
US6182627B1 (en) Segmented camshaft assembly for an internal combustion engine
US6560867B2 (en) Modular valvetrain and cylinder head structure
US6543401B2 (en) Camshaft drive mechanism
US20120024244A1 (en) Camshaft speed sensor target
CN100465414C (zh) 发动机
JPH10259770A (ja) ユニットインジェクタ専用のオーバヘッド・カムシャフト
US8251038B2 (en) Cylinder head rocker arm stand repair insert
US11668271B1 (en) Mechanically actuated fuel injector system, method, and assembly having helper spring
US20210404430A1 (en) Tappet Assembly for Use in a High-Pressure Fuel System and Method of Manufacturing
US20190301606A1 (en) Lubrication feature for pin of two stroke piston assembly
CN113944523A (zh) 用于发动机的阀致动***及用于其的阀挺杆和摇臂
WO2021197563A1 (en) A camshaft assembly for an internal combustion piston engine and a method of assembling a camshaft assembly into an engine block
JPH1047019A (ja) 多気筒エンジンのカム軸受構造
JPH10121923A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JP2010024843A (ja) 動弁機構の潤滑装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees