JP2010024843A - 動弁機構の潤滑装置 - Google Patents

動弁機構の潤滑装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010024843A
JP2010024843A JP2008183529A JP2008183529A JP2010024843A JP 2010024843 A JP2010024843 A JP 2010024843A JP 2008183529 A JP2008183529 A JP 2008183529A JP 2008183529 A JP2008183529 A JP 2008183529A JP 2010024843 A JP2010024843 A JP 2010024843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
camshaft
cam lobe
outflow hole
oil passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008183529A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuji Koike
竜治 小池
Toshio Imamura
利夫 今村
Genichi Murakami
元一 村上
Norio Inami
規夫 稲見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008183529A priority Critical patent/JP2010024843A/ja
Publication of JP2010024843A publication Critical patent/JP2010024843A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、動弁機構の潤滑装置に関し、少ないオイル供給量で効率良く潤滑することを目的とする。
【解決手段】本発明の動弁機構の潤滑装置は、内燃機関の複数気筒に設けられた弁をリフトさせるためのカムロブを有するカムシャフトと、カムシャフトの内部に、軸方向に沿って形成されたオイル通路と、カムロブの外周面とオイル通路との間を貫通するオイル流出孔と、カムシャフトの回転に伴ってオイル通路にオイルを間欠的に流入させる間欠供給装置と、を備える。間欠供給装置は、オイル流出孔がカムロブの従動節と対向しているときにオイル通路にオイルを流入させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、動弁機構の潤滑装置に関する。
内燃機関の動弁機構の潤滑装置として、カムシャフトの内部に形成した中空部をオイル通路とし、このオイル通路からカムロブの外周面までを貫通するオイル流出孔を設け、このオイル流出孔からオイルを流出させるようにした装置が知られている(例えば下記特許文献1参照)。
特開平9−250626号公報 特開平6−200713号公報 実開昭58−173708号公報
近年、自動車に対する燃費性能向上の要求がますます高まってきている。その要求に応えるため、オイルポンプを駆動するために消費される動力をできるだけ小さくすること、すなわちオイルポンプをできるだけ小容量とすることが求められている。
しかしながら、上述した従来の技術では、カムロブに形成されたオイル流出孔からオイルが常に流出し続ける。このため、多量のオイルを供給する必要があり、オイルポンプの小容量化が困難である。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、少ないオイル供給量で効率良く潤滑することのできる動弁機構の潤滑装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、動弁機構の潤滑装置であって、
内燃機関の複数気筒に設けられた弁をリフトさせるためのカムロブを有するカムシャフトと、
前記カムシャフトの内部に、軸方向に沿って形成されたオイル通路と、
前記カムロブの外周面と前記オイル通路との間を貫通するオイル流出孔と、
前記カムシャフトの回転に伴って前記オイル通路にオイルを間欠的に流入させる間欠供給装置と、
を備え、
前記間欠供給装置は、前記オイル流出孔が前記カムロブの従動節と対向しているときに前記オイル通路にオイルを流入させることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記カムロブは、ベース円部と、ノーズ部と、前記ベース円部と前記ノーズ部とを接続するランプ部とを有し、
前記オイル流出孔は、前記ベース円部または前記ランプ部に開口するように設けられていることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記間欠供給装置は、前記カムシャフトが1回転する間に1回または2回、前記オイル通路にオイルを流入させることを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記間欠供給装置は、
前記カムシャフトに設けられ、前記オイル通路に連通するオイル流入口と、
前記カムシャフトが所定の回転位置にあるときに前記オイル流入口と対向する位置に設けられ、オイルポンプから送られるオイルを吐出するオイル吐出口と、
を備え、
前記オイル流入口と前記オイル吐出口とが対向したときに、前記オイル吐出口から前記オイル流入口へオイルが供給されることを特徴とすることを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明において、
前記オイル吐出口は、前記カムシャフトの中心に対し、前記内燃機関のクランクシャフト側に設けられていることを特徴とする。
第1の発明によれば、カムシャフトの内部に形成されたオイル通路に、オイルを間欠的に流入させることができる。そのオイル流入のタイミングは、カムロブに設けられたオイル流出孔がカムロブの従動節と対向するタイミングである。このため、少量のオイルで効率良く潤滑を行うことができる。すなわち、オイルが無駄に流出したり、必要以上に流出したりすることを防止することができる。よって、オイルポンプ容量を小さくすることができるので、オイルポンプを駆動するために消費される動力が小さくなり、エンジンの燃費を改善することができる。
第2の発明によれば、カムロブのノーズ部にオイル流出孔を設けることを避けることができる。ノーズ部は、バルブスプリングの反力によって強い圧力を受ける。このため、オイル流出孔をノーズ部に設けると、ノーズ部の変形が問題となるおそれがある。また、ノーズ部には、通常、硬化処理が施される。このため、オイル流出孔をノーズ部に形成する場合、加工が困難である。第2の発明によれば、ノーズ部にオイル流出孔を設けることを回避することにより、これらの問題を解決することができる。
第3の発明によれば、カムシャフトが1回転する間にオイル通路にオイルを流入させる回数を1回または2回とすることができる。これにより、オイルの流出量を十分に低減することができ、オイルポンプ容量を更に小さくすることができる。
第4の発明によれば、簡単な構造で、且つ確実に、オイルをオイル通路に間欠的に流入させることができる。
第5の発明によれば、オイル吐出口は、カムシャフトの中心に対し、内燃機関のクランクシャフト側に設けられている。このため、オイルポンプからのオイル循環経路を容易にオイル吐出口に接続することができ、オイル循環経路を単純化することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の動弁機構の潤滑装置(以下、単に「潤滑装置」と称する)を示す縦断面図である。図1に示す潤滑装置は、内燃機関(以下、エンジンと言う)の吸気バルブまたは排気バルブを駆動する動弁機構の潤滑を行うものである。
図1に示す潤滑装置は、カムシャフト1を備えている。本実施形態において、このカムシャフト1は、3つの気筒(図示せず)に共用される。すなわち、本実施形態の潤滑装置は、V型(水平対向型も含む。以下同じ。)6気筒エンジンあるいは直列3気筒エンジンの動弁機構に対して好ましく適用することができる。
また、本実施形態のカムシャフト1は、1気筒当たり2つのバルブを駆動する。すなわち、カムシャフト1は、合計6個のバルブを駆動する。よって、カムシャフト1は、6個のカムロブ(カム山)2を有している。図1では、そのうちの2個のカムロブ2は省略され、4個のみが描かれている。なお、カムロブ2は、カムシャフト1の本体と別部材で構成されていてもよいし、一体的に形成されていてもよい。
カムシャフト1の中間部には、複数のジャーナル3が形成されている。これらのジャーナル3は、軸受4に支持されている。また、カムシャフト1の一端部には、ジャーナル5が形成されている。ジャーナル5は、軸受6に支持されている。
カムシャフト1の内部には、軸方向(長手方向)に沿って、オイル通路7が形成されている。また、カムシャフト1には、各カムロブ2の外周面と、オイル通路7との間を貫通するオイル流出孔8が形成されている。更に、カムシャフト1には、オイル通路7に連通し、ジャーナル5の外周面に開口する一つのオイル流入口9が形成されている。
図2は、図1中のII−II線での断面図である。図2の下方向に、エンジンのクランクシャフトが位置する。図2に示すように、ジャーナル5を支持する軸受6は、カムキャリア6aと、カムキャップ6bとで構成されている。軸受6(カムキャリア6a)の内周面(摺動面)には、オイル吐出口10が開口している。オイル吐出口10には、エンジンのオイルポンプ(図示せず)から、オイルが圧送されてくる。
カムシャフト1が1回転する間に1回、オイル流入口9は、オイル吐出口10と対向し、互いに連通する。オイル流入口9がオイル吐出口10に連通すると、オイル吐出口10から吐出されたオイルがオイル流入口9を通ってオイル通路7に流入する。
これに対し、オイル流入口9がオイル吐出口10と対向する位置以外の位置においては、オイル流入口9は、軸受6の内周面(摺動面)によって封止される。このため、オイル通路7内のオイルの流れは停止する。このようにして、オイル通路7には、カムシャフト1が1回転する間に1回だけ、オイルが供給される。つまり、オイル通路7には、カムシャフト1の回転に伴って、オイルが間欠的に供給される。
また、オイル流入口9がオイル吐出口10と対向していない状態では、ジャーナル5の外周面によってオイル吐出口10が封止される。このため、この状態では、オイル吐出口10からのオイル流出量は、ジャーナル5と軸受6とのクリアランスを潤滑する分だけの僅かな量となる。
本実施形態では、上記オイル吐出口10は、カムシャフト1の中心に対し、エンジンのクランクシャフト側に設けられている。オイルポンプからのオイル循環経路は、通常、シリンダブロック側からシリンダヘッド側に向かって上がってくる。このため、オイル吐出口10をクランクシャフト側に配置することにより、オイルポンプからのオイル循環経路を容易にオイル吐出口10に接続することができる。
図3は、実施の形態1におけるカムシャフトのカムロブおよびその従動節を示す図である。なお、図1乃至図3におけるカムシャフト1の回転位置は、何れも同じである。図3に示すように、カムロブ2の下方(クランクシャフト側)には、ロッカーアーム12が設置されている。すなわち、ロッカーアーム12は、カムシャフト1の中心に対し、オイル吐出口10と同じ側に位置している。ロッカーアーム12は、基端部(図3中の右端部)を中心に揺動可能に設置されている。ロッカーアーム12の中央部には、ローラ13が円滑に回転可能に設置されている。このローラ13は、カムロブ2と接触している。ロッカーアーム12の先端部は、バルブ14が備えるバルブステム15の端部に当接している。バルブ14は、バルブスプリング16により、閉方向、つまり図3中の上方向に付勢されている。カムロブ2が回転してローラ13を押圧すると、ロッカーアーム12が図3中で下方向に回動し、バルブステム15が押圧されて、バルブ14がリフトする(開く)。
以下の説明では、図3に示すように、カムロブ2の外周面のうち、カムシャフト1の中心からの距離が等しい円弧で構成されている部分をベース円部17と呼び、バルブ14のリフトを最大とする部分の付近をノーズ部18と呼び、ベース円部17とノーズ部18とを接続する部分をランプ部19と呼ぶ。
図4は、実施の形態1のカムシャフト1に設けられたカムロブ2の断面図である。前述したように、本実施形態のカムシャフト1は、V型6気筒または直列3気筒のエンジン用のものである。このため、カムシャフト1には、3つの気筒に対応する3組のカムロブ2が設けられている。図4の(a)〜(c)は、カムシャフト1の回転位置が図1乃至図3と同じ位置であるときの、それら3組のカムロブ2を示している。図4の(a)〜(c)のどれが何番気筒に該当するかは、V型6気筒エンジンであるか直列3気筒エンジンであるかによって異なり、また点火順序によっても異なるが、いずれにせよ、カムシャフト1が備える3組のカムロブ2は、図4の(a)〜(c)で表すことができる。
図4に示すように、3つの気筒に対応する3組のカムロブ2は、カムシャフト1を軸方向から見たとき、120°間隔で配置されている。すなわち、各気筒のカムロブ2の向きは互いに異なっている。これに対し、各気筒のカムロブ2のオイル流出孔8は、カムシャフト1の全体から見て、同じ向きに形成されている。従って、カムロブ2内でのオイル流出孔8の位置は、各気筒で異なる。図4(a)のカムロブ2では、ノーズ部18の正反対側のベース円部17にオイル流出孔8が形成されている。図3中のカムロブ2は、この図4(a)のカムロブ2に相当する。一方、図4(b)あるいは(c)のカムロブ2では、ベース円部17とランプ部19との境界付近にオイル流出孔8が形成されている。
前述したように、図2中でのカムシャフト1の回転位置と、図3および図4中でのカムシャフト1の回転位置とは同じである。図2に示すように、オイル流入口9がオイル吐出口10の方を向いているときには、オイル吐出口10からオイル通路7へとオイルが流入する。よって、各カムロブ2のオイル流出孔8からオイルが流出する。このとき、何れの気筒のカムロブ2においても、オイル流出孔8は、ローラ13の方を向いている。従って、オイル流出孔8から流出するオイルは、カムロブ2とローラ13との接触部や、ローラ13の軸受等に正確に供給され、それらを効率良く潤滑することができる。
これに対し、各カムロブ2のオイル流出孔8がローラ13の方を向いていないときには、オイル流入口9とオイル吐出口10との位置がずれるので、オイル通路7へのオイルの流入は停止する。このため、各オイル流出孔8からのオイルの流出も停止する。
以上のようにして、本実施形態の潤滑装置によれば、各カムロブ2と各ローラ13との接触部や、各ローラ13の軸受等を潤滑する上で、無駄なオイルや必要以上のオイルを流出させることを確実に回避することができ、オイルの流出量を必要最小限とすることができる。このため、オイルポンプ容量を十分に小さくすることができる。よって、オイルポンプを駆動するために消費される動力が減り、エンジンの燃費を改善することができる。
また、本実施形態では、何れの気筒のカムロブ2においても、オイル流出孔8を、ベース円部17またはランプ部19に形成している。つまり、オイル流出孔8をノーズ部18には、形成していない。ノーズ部18は、バルブスプリング16の反力によってローラ13から強い圧力を受ける。このため、オイル流出孔8をノーズ部18に設けると、ノーズ部18の変形が問題となるおそれがある。また、ノーズ部18には、通常、硬化処理が施される。このため、機械加工によってオイル流出孔8をノーズ部18に形成する場合には、加工が困難である。本実施形態では、ノーズ部18にオイル流出孔8を設けることを回避することにより、これらの問題を解決することができる。なお、オイル流出孔8の形成方法は、機械加工に限定されるものではなく、鋳抜き(鋳造段階で孔を形成すること)であってもよい。
上述した実施の形態1においては、ジャーナル5に設けられたオイル流入口9と軸受6に設けられたオイル吐出口10とが前記第1の発明における「間欠供給装置」に、ローラ13が前記第1の発明における「従動節」に、それぞれ相当している。
なお、本実施形態の動弁機構では、カムロブ2がロッカーアーム12を介してバルブ14をリフトさせるように構成されているが、本発明では、カムロブ2からバルブ14までの伝達機構は特に限定されるものではない。例えば、カムロブ2が可変動弁機構を介してバルブ14をリフトさせるようなものや、カムロブ2がバルブ14を直接に押圧してリフトさせるようなものであってもよい。
実施の形態2.
次に、図5および図6を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態において、カムシャフト1は、4つの気筒に共用される。すなわち、本実施形態の潤滑装置は、V型8気筒エンジンあるいは直列4気筒エンジンの動弁機構に対して好ましく適用することができる。
図5は、実施の形態2のカムシャフト1に設けられたカムロブ2の断面図である。カムシャフト1には、4つの気筒に対応する4組のカムロブ2が設けられている。図5の(a)〜(d)は、それら4組のカムロブ2を示している。図5の(a)〜(d)のどれが何番気筒に該当するかは、V型8気筒エンジンであるか直列4気筒エンジンであるかによって異なり、また点火順序によっても異なるが、いずれにせよ、カムシャフト1が備える4組のカムロブ2は、図5の(a)〜(d)で表すことができる。
図5に示すように、4つの気筒に対応する4組のカムロブ2は、カムシャフト1を軸方向から見たとき、90°間隔で配置されている。図5の(a)〜(c)のカムロブ2のオイル流出孔8は、カムシャフト1の全体から見て、同じ向きに形成されている。これに対し、図5の(d)のカムロブ2では、ノーズ部18にオイル流出孔8を形成することを避けるため、(a)〜(c)のカムロブ2とは180°反対の向きにオイル流出孔8が形成されている。
図6は、実施の形態2におけるジャーナル5および軸受6の断面図である。図6は、カムシャフト1の回転位置が図5と同じ位置であるときの状態を示している。図6に示すように、本実施形態において、ジャーナル5には、オイル流入口9に加えて、オイル流入口20が更に設けられている。オイル流入口20は、オイル流入口9と180°反対の位置に形成されている。このような構成により、本実施形態では、オイル通路7には、カムシャフト1が1回転する間に2回、オイルが供給される。
カムシャフト1の回転位置が図5および図6に示す位置であるときには、オイル吐出口10から吐出されるオイルがオイル流入口9を通ってオイル通路7へ流入する。このとき、図5(a)〜(c)の気筒では、オイル流出孔8がローラ13側を向いている。よって、これらの気筒では、オイル流出孔8から流出するオイルをカムロブ2とローラ13との接触部やローラ13の軸受等に供給することができる。
一方、カムシャフト1の回転位置が図5および図6に示す位置と180°反対の位置にあるときには、オイル吐出口10から吐出されるオイルがオイル流入口20を通ってオイル通路7へ流入する。このとき、図5(d)の気筒では、オイル流出孔8がローラ13側を向いている。よって、この気筒において、オイル流出孔8から流出するオイルをカムロブ2とローラ13との接触部やローラ13の軸受等に供給することができる。
上述したように、本実施形態によれば、オイル流出孔8がローラ13側を向いているときにオイル流出孔8からオイルが流出するように、オイルを間欠的にオイル通路7に供給することができる。このため、実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態3.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態3について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態において、カムシャフト1は、6つの気筒に共用される。すなわち、本実施形態の潤滑装置は、V型12気筒エンジンあるいは直列6気筒エンジンの動弁機構に対して好ましく適用することができる。
図7は、実施の形態3のカムシャフト1に設けられたカムロブ2の断面図である。カムシャフト1には、6つの気筒に対応する6組のカムロブ2が設けられている。図7の(a)〜(f)は、それら6組のカムロブ2を示している。図7の(a)〜(f)のどれが何番気筒に該当するかは、V型12気筒エンジンであるか直列6気筒エンジンであるかによって異なり、また点火順序によっても異なるが、いずれにせよ、カムシャフト1が備える6組のカムロブ2は、図7の(a)〜(f)で表すことができる。
図7に示すように、6つの気筒に対応する6組のカムロブ2は、カムシャフト1を軸方向から見たとき、60°間隔で配置されている。図7の(a)、(b)および(f)のカムロブ2のオイル流出孔8は、カムシャフト1の全体から見て、同じ向きに形成されている。残りのカムロブ2のオイル流出孔8は、180°反対の向きに形成されている。
実施の形態3におけるジャーナル5には、図6に示す実施の形態2と同様に、二つのオイル流入口9,20が180°反対の位置に形成されている。従って、オイル通路7には、カムシャフト1が1回転する間に2回、オイルが供給される。カムシャフト1の回転位置が図7に示す位置であるときには、オイル吐出口10から吐出されるオイルがオイル流入口9を通ってオイル通路7へ流入する。このとき、図7(a)、(b)および(f)の気筒では、オイル流出孔8がローラ13側を向いている。よって、これらの気筒では、オイル流出孔8から流出するオイルをカムロブ2とローラ13との接触部やローラ13の軸受等に供給することができる。
一方、カムシャフト1の回転位置が図7に示す位置と180°反対の位置にあるときには、オイル吐出口10から吐出されるオイルがオイル流入口20を通ってオイル通路7へ流入する。このとき、図7(b)、(d)および(e)の気筒では、オイル流出孔8がローラ13側を向いている。よって、これらの気筒において、オイル流出孔8から流出するオイルをカムロブ2とローラ13との接触部やローラ13の軸受等に供給することができる。
上述したように、本実施形態によれば、オイル流出孔8がローラ13側を向いているときにオイル流出孔8からオイルが流出するように、オイルを間欠的にオイル通路7に供給することができる。このため、前述した実施の形態と同様の効果が得られる。
実施の形態4.
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態4について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態において、カムシャフト1は、5つの気筒に共用される。すなわち、本実施形態の潤滑装置は、V型10気筒エンジンあるいは直列5気筒エンジンの動弁機構に対して好ましく適用することができる。
図8は、実施の形態4のカムシャフト1に設けられたカムロブ2の断面図である。カムシャフト1には、5つの気筒に対応する5組のカムロブ2が設けられている。図8の(a)〜(e)は、それら5組のカムロブ2を示している。図8の(a)〜(e)のどれが何番気筒に該当するかは、V型10気筒エンジンであるか直列5気筒エンジンであるかによって異なり、また点火順序によっても異なるが、いずれにせよ、カムシャフト1が備える5組のカムロブ2は、図8の(a)〜(e)で表すことができる。
図8に示すように、5つの気筒に対応する5組のカムロブ2は、カムシャフト1を軸方向から見たとき、72°間隔で配置されている。図8の(a)、(b)および(d)のカムロブ2のオイル流出孔8は、カムシャフト1の全体から見て、同じ向きに形成されている。残りのカムロブ2のオイル流出孔8は、180°反対の向きに形成されている。
実施の形態4におけるジャーナル5には、図6に示す実施の形態2と同様に、二つのオイル流入口9,20が180°反対の位置に形成されている。従って、オイル通路7には、カムシャフト1が1回転する間に2回、オイルが供給される。カムシャフト1の回転位置が図8に示す位置であるときには、オイル吐出口10から吐出されるオイルがオイル流入口9を通ってオイル通路7へ流入する。このとき、図8(a)、(b)および(d)の気筒では、オイル流出孔8がローラ13側を向いている。よって、これらの気筒では、オイル流出孔8から流出するオイルをカムロブ2とローラ13との接触部やローラ13の軸受等に供給することができる。
一方、カムシャフト1の回転位置が図8に示す位置と180°反対の位置にあるときには、オイル吐出口10から吐出されるオイルがオイル流入口20を通ってオイル通路7へ流入する。このとき、図8(c)および(e)の気筒では、オイル流出孔8がローラ13側を向いている。よって、これらの気筒において、オイル流出孔8から流出するオイルをカムロブ2とローラ13との接触部やローラ13の軸受等に供給することができる。
上述したように、本実施形態によれば、オイル流出孔8がローラ13側を向いているときにオイル流出孔8からオイルが流出するように、オイルを間欠的にオイル通路7に供給することができる。このため、前述した実施の形態と同様の効果が得られる。
実施の形態5.
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態5について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
図9は、本発明の実施の形態5の潤滑装置を示す縦断面図である。図9に示すように、本実施形態におけるカムシャフト1の内部に形成されたオイル通路7は、オイル流入口9からの距離が遠くなるほど、その内径が大きくなっている。すなわち、オイル通路7は、オイルが流れる方向に向かって内径が拡大するテーパー状をなしている。
極低温時などのオイルの粘性が高いときには、オイルがオイル通路7の末端まで流れにくい場合がある。これに対し、本実施形態では、オイル流入口9からの距離が遠くなるほど、オイル通路7の内径が大きくされているので、オイルに作用する遠心力が強くなる。このため、極低温時などのオイルの粘性が高いときであっても、遠心力を有効に利用することにより、オイルをオイル通路7の末端まで確実に伝達させることができる。
実施の形態6.
次に、図10を参照して、本発明の実施の形態6について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
図10は、本発明の実施の形態6の潤滑装置におけるカムシャフト1(カムロブ2)の断面図である。図10に示すように、本実施形態において、オイル通路7の内壁には、カムシャフト1の長手方向に沿って延在する溝21が形成されている。この溝21は、オイル通路7の断面において、オイル流出孔8と同じ位置に形成されている。この溝21は、オイル流入口9から、各カムロブ2のオイル流出孔8まで、連続して形成されている。
本実施形態では、オイル流入口9から流入したオイルが各カムロブ2のオイル流出孔8へと流れる際に、溝21内をオイルが流れる。このため、オイルが円周方向に広がることを抑制することができ、適切な量のオイルをオイル流出孔8に供給することができる。よって、オイルポンプが送出する油量をより確実に低減することができる。
本実施形態では、オイル流入口9からの距離が遠くなるほど、溝21の深さが深くなるように溝21を形成してもよい。これにより、極低温時などのオイルの粘性が高い場合であっても、オイル流入口9からの距離が遠いカムロブ2のオイル流出孔8に対し、遠心力を利用して、オイルを確実に供給することができる。また、オイルの温度が上昇して粘性が低くなった場合においても、オイルが円周方向に広がることを抑制することができるので、オイル流出孔8から必要以上のオイルが流れることを確実に回避することができる。
また、実施の形態5のようなテーパー状のオイル通路7(図9)に対し、深さが一定の溝21を設けてもよい。
本発明の実施の形態1の動弁機構の潤滑装置を示す縦断面図である。 図1中のII−II線での断面図である。 本発明の実施の形態1におけるカムシャフトのカムロブおよびその従動節を示す図である。 本発明の実施の形態1のカムシャフトに設けられたカムロブの断面図である。 本発明の実施の形態2のカムシャフトに設けられたカムロブの断面図である。 本発明の実施の形態2におけるジャーナルおよび軸受の断面図である。 本発明の実施の形態3のカムシャフトに設けられたカムロブの断面図である。 本発明の実施の形態4のカムシャフトに設けられたカムロブの断面図である。 本発明の実施の形態5の潤滑装置を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態6の潤滑装置におけるカムシャフト(カムロブ)の断面図である。
符号の説明
1 カムシャフト
2 カムロブ
3,5 ジャーナル
4,6 軸受
7 オイル通路
8 オイル流出孔
9 オイル流入口
10 オイル吐出口
12 ロッカーアーム
13 ローラ
14 バルブ
15 バルブステム
16 バルブスプリング
17 ベース円部
18 ノーズ部
19 ランプ部
20 オイル流入口
21 溝

Claims (5)

  1. 内燃機関の複数気筒に設けられた弁をリフトさせるためのカムロブを有するカムシャフトと、
    前記カムシャフトの内部に、軸方向に沿って形成されたオイル通路と、
    前記カムロブの外周面と前記オイル通路との間を貫通するオイル流出孔と、
    前記カムシャフトの回転に伴って前記オイル通路にオイルを間欠的に流入させる間欠供給装置と、
    を備え、
    前記間欠供給装置は、前記オイル流出孔が前記カムロブの従動節と対向しているときに前記オイル通路にオイルを流入させることを特徴とする動弁機構の潤滑装置。
  2. 前記カムロブは、ベース円部と、ノーズ部と、前記ベース円部と前記ノーズ部とを接続するランプ部とを有し、
    前記オイル流出孔は、前記ベース円部または前記ランプ部に開口するように設けられていることを特徴とする請求項1記載の動弁機構の潤滑装置。
  3. 前記間欠供給装置は、前記カムシャフトが1回転する間に1回または2回、前記オイル通路にオイルを流入させることを特徴とする請求項1または2記載の動弁機構の潤滑装置。
  4. 前記間欠供給装置は、
    前記カムシャフトに設けられ、前記オイル通路に連通するオイル流入口と、
    前記カムシャフトが所定の回転位置にあるときに前記オイル流入口と対向する位置に設けられ、オイルポンプから送られるオイルを吐出するオイル吐出口と、
    を備え、
    前記オイル流入口と前記オイル吐出口とが対向したときに、前記オイル吐出口から前記オイル流入口へオイルが供給されることを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の動弁機構の潤滑装置。
  5. 前記オイル吐出口は、前記カムシャフトの中心に対し、前記内燃機関のクランクシャフト側に設けられていることを特徴とする請求項4記載の動弁機構の潤滑装置。
JP2008183529A 2008-07-15 2008-07-15 動弁機構の潤滑装置 Pending JP2010024843A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008183529A JP2010024843A (ja) 2008-07-15 2008-07-15 動弁機構の潤滑装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008183529A JP2010024843A (ja) 2008-07-15 2008-07-15 動弁機構の潤滑装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010024843A true JP2010024843A (ja) 2010-02-04

Family

ID=41730918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008183529A Pending JP2010024843A (ja) 2008-07-15 2008-07-15 動弁機構の潤滑装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010024843A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014211124A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 スズキ株式会社 カム軸潤滑装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014211124A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 スズキ株式会社 カム軸潤滑装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8317401B2 (en) Slide bearing
US8307800B2 (en) Engine having camshaft lubrication rail
KR100872640B1 (ko) 캠 샤프트 마찰 저감을 위한 오일 공급 통로
US20110083627A1 (en) Vehicle engine
US8567362B2 (en) Vehicle engine
JP6213200B2 (ja) エンジンのカムキャップ
JP2007278205A (ja) カップリングの潤滑構造
US7942121B2 (en) Camshaft system for internal combustion engine
JP2010024843A (ja) 動弁機構の潤滑装置
JP4574483B2 (ja) 内燃機関
US7377246B2 (en) Vertically oriented camshaft cap oil diverter
JP2006274894A (ja) 動弁装置の潤滑構造
JP5376336B2 (ja) カムシャフトの間歇給油型転がり軸受装置
JPH06330719A (ja) 内燃機関の潤滑装置
JP6330466B2 (ja) カムシャフトの軸受部潤滑構造
JPH074809U (ja) 動弁装置の潤滑構造
JPH09209731A (ja) 内燃機関の潤滑装置
RU2708445C1 (ru) Двигатель внутреннего сгорания
JP2675273B2 (ja) カムシャフトの給油構造
JP2009228544A (ja) 動弁機構の潤滑装置
JP2016125370A (ja) カムシャフト支持構造
KR20040051629A (ko) 캠 샤프트 저널부의 윤활을 위한 오일 공급 구조
KR100427079B1 (ko) 실린더 헤드 미들덱으로 공급되는 오일량을 증대하기 위한캠 샤프트 구조
JP2004301107A (ja) 内燃機関の動弁装置
JP4683391B2 (ja) ハイドロリックラッシュアジャスタの給油構造