JP3545108B2 - 電子部品自動装着装置及び装着方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品供給装置が供給する電子部品を吸着ノズルにより真空吸着してプリント基板に装着する電子部品自動装着装置及び装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種電子部品自動装着装置においては、部品供給装置から電子部品が吸着ノズルに吸着される時に、吸着ノズルの吸着面と部品の上面の位置関係によっては、部品が吸着されない、または吸着すべき面でない面を吸着してしまい電子部品が所謂立った状態となってしまうといった吸着異常を引き起こすことがある。
【0003】
この問題を解決するための電子部品自動装着装置として、特開平5−198977号公報に記載されたものが知られている。この従来技術によれば、吸着ノズルが電子部品を吸着した後吸着不良が検出された場合には、ノズル高さが正常かどうかが検出され、正常な範囲である回数が記憶される。この記憶された吸着不良の率がある規定値を越えた場合にノズル高さの測定が行われ、ノズル高さの誤差が計算され、その後の部品吸着の際にノズル高さの誤差を補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来技術では、吸着ノズルの高さのみを測定してその誤差を補正しようとしているため、実際に部品を吸着するために下降した時の高さと相違があったり、部品供給装置の供給する部品の高さがばらついているような場合にその誤差を正確に補正することができないという欠点があり、またノズルを部品を吸着させないで高さの測定をすることは時間が掛かり、その動作中は部品の装着作業ができないか、または遅くなってしまい、電子部品装着の稼働率を落としてしまうという欠点がある。
【0005】
そこで本発明は、装置の稼働率を維持しながら部品を確実に吸着することができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、部品供給装置が供給する電子部品を吸着ノズルにより真空吸着してプリント基板に装着する電子部品自動装着装置において、前記部品供給装置より電子部品を吸着させるために前記吸着ノズルを昇降させる吸着ノズル昇降手段と、前記吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着異常を検出する検出手段と、前記吸着ノズル昇降手段の下降量を補正する補正値を前記検出手段に検出された前記吸着異常の種類に応じて記憶する補正値記憶手段と、該補正値記憶手段の記憶する補正値に基づき前記吸着ノズルが下降すべき下降量を算出する算出手段と、該算出手段の算出した下降量だけ前記吸着ノズルが下降するよう前記吸着ノズル昇降手段を制御する制御手段を設けたものである。
【0007】
また本発明は、部品供給装置が供給する電子部品を吸着ノズルにより真空吸着してプリント基板に装着する電子部品自動装着装置において、前記部品供給装置より電子部品を吸着させるために前記吸着ノズルを昇降させる吸着ノズル昇降手段と、前記吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着異常を検出する検出手段と、該検出手段に検出された吸着異常を吸着ノズルの複数回の吸着動作にわたり記憶する吸着異常記憶手段と、前記吸着ノズル昇降手段の下降量を補正する補正値を前記吸着異常記憶手段に記憶された吸着異常の種類に応じて記憶する補正値記憶手段と、該補正値記憶手段の記憶する補正値に基づき前記吸着ノズルが下降すべき下降量を算出する算出手段と、前記吸着異常記憶手段の記憶する吸着異常の状態に応じ該算出手段の算出した下降量だけ前記吸着ノズルが下降するよう前記吸着ノズル昇降手段を制御する制御手段を設けたものである。
【0008】
また本発明は、部品供給装置が供給する電子部品を複数の吸着ノズルにより真空吸着してプリント基板に装着する電子部品自動装着装置において、前記部品供給装置より電子部品を吸着させるために前記吸着ノズルを昇降させる吸着ノズル昇降手段と、前記吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着異常を検出する検出手段と、該検出手段に検出された吸着異常を吸着ノズル毎に記憶する吸着異常記憶手段と、前記吸着ノズル昇降手段の下降量を補正する補正値を前記吸着異常記憶手段に記憶された吸着異常の種類に応じて記憶する補正値記憶手段と、該補正値記憶手段の記憶する補正値に基づき前記吸着ノズルが下降すべき下降量を算出する算出手段と、該算出手段の算出した下降量だけ前記吸着ノズルが下降するよう前記吸着ノズル昇降手段を制御する制御手段を設けたものである。
【0009】
また本発明は、複数の部品供給装置が夫々供給する電子部品を吸着ノズルにより真空吸着してプリント基板に装着する電子部品自動装着装置において、前記部品供給装置より電子部品を吸着させるために前記吸着ノズルを昇降させる吸着ノズル昇降手段と、前記吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着異常を検出する検出手段と、該検出手段に検出された吸着異常を前記部品供給装置毎に記憶する吸着異常記憶手段と、前記吸着ノズル昇降手段の下降量を補正する補正値を前記吸着異常記憶手段に記憶された吸着異常の種類に応じて記憶する補正値記憶手段と、該補正値記憶手段の記憶する補正値に基づき前記吸着ノズルが下降すべき下降量を算出する算出手段と、該算出手段の算出した下降量だけ前記吸着ノズルが下降するよう前記吸着ノズル昇降手段を制御する制御手段を設けたものである。
【0010】
また本発明は、吸着異常の種類に応じて制御手段が下降量を制御した後に前記検出手段がさらに吸着異常を検出した場合に吸着異常が下降量の制御では改善しないことを判断する判断手段と、該判断手段が吸着ノズルの下降量の制御では吸着異常が改善されないと判断した時に対象となる吸着ノズルまたは部品供給装置についての吸着ノズルの昇降の速度を低速とするよう前記ノズル昇降手段を制御する速度制御手段を設けたものである。
【0011】
また本発明は、部品供給装置が供給する電子部品を吸着ノズルにより真空吸着してプリント基板に装着する電子部品自動装着装置において、前記部品供給装置より電子部品を吸着させるために前記吸着ノズルを昇降させる吸着ノズル昇降手段と、前記吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着異常を検出する検出手段と、前記吸着ノズル昇降手段の下降量を補正する補正値を前記検出手段に検出された吸着異常の種類に応じて記憶する補正値記憶手段と、該補正値記憶手段の記憶する補正値に基づき前記吸着ノズルが下降すべき下降量だけ前記吸着ノズルが下降するよう前記吸着ノズル昇降手段を制御する制御手段と、前記補正値に基づく下降量により、あるいは前記補正値に基づく下降量の補正回数により部品供給装置または吸着ノズルがメンテナンスを必要であることを判断する判断手段と、該判断手段がメンテナンスを必要と判断した場合にその旨を表示する表示手段とを設けたものである。
【0012】
また本発明は、部品供給装置が供給する電子部品を吸着ノズルにより真空吸着してプリント基板に装着する電子部品の装着方法において、前記吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着異常を検出する検出工程と、前記部品供給装置より電子部品を取り出す時の吸着ノズルの下降量を補正する補正値を前記検出工程で検出された吸着異常の種類に応じて記憶する記憶工程と、該記憶工程にて記憶された補正値に基づき前記部品供給装置より電子部品を取り出す時の吸着ノズルの下降量を算出する算出工程とを有し、該算出工程で算出された下降量だけ前記吸着ノズルを下降させて電子部品を部品供給装置より吸着するようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施形態を図に基づき詳述する。
【0014】
図2及び図3に於て、1はY軸モータ2の回動によりY方向に移動するYテーブルであり、3はX軸モータ4の回動によりYテーブル1上でX方向に移動することにより結果的にXY方向に移動するXYテーブルであり、チップ状電子部品5(以下、チップ部品あるいは部品という。)が装着されるプリント基板6が図示しない固定手段に固定されて載置される。
【0015】
7は供給台であり、チップ部品5を供給する部品供給装置8が多数台配設されている。9は供給台駆動モータであり、ボールネジ軸10を回動させることにより、該ボールネジ軸10が螺合し供給台7に固定されたナット11を介して、供給台7がリニアガイド12に案内されてX方向に移動する。13は間欠回動するロータリテーブルであり、該テーブル13の外縁部には吸着ノズル14を複数本有する装着ヘッド15が間欠ピッチに合わせて等間隔に配設されている。
【0016】
ロータリテーブル13の間欠回転による装着ヘッド15の停止位置の一つである吸着ステ−ションIでは該ヘッド15の吸着ノズル14が部品供給装置8が供給する電子部品5を吸着して取り出す。
【0017】
装着ヘッド15の他の停止位置である認識ステ−ションIIには部品認識装置16が設けられており、吸着ノズル14が吸着する部品5の位置ずれを部品5の下面をカメラにて所定の視野範囲で撮像しその撮像画面を認識処理して認識する。
【0018】
認識ステーションIIの次の装着ヘッド15の停止する位置が角度補正ステーションIIIであり、認識装置16の認識結果によるチップ部品5の角度位置ずれを補正する角度量を予め決められた角度量に加味した角度量だけヘッド回動装置17が装着ヘッド15をθ方向に回動させる。θ方向とは上下方向に伸びるノズル14の軸の周りに回転する方向である。
【0019】
角度補正ステーションIIIの次の次の停止位置が、装着ステーションIVであり、前記基板6に該ステーションIVの吸着ノズル14の吸着する部品5が装着ヘッド15の下降により装着される。
【0020】
装着ヘッド15の停止位置である吸着ミス検出ステ−ションVには吸着ミス検出装置35が設けられ、吸着ノズル14の部品5の吸着の有無若しくは吸着姿勢の異常を検出している。部品5の無し及び吸着姿勢の異常の両者を吸着異常と言うものとする。該吸着ミス検出装置35は垂直方向に投光素子及び該投光素子からの光を受光する受光素子が多数配設されたラインセンサにより構成されている。この吸着異常は吸着ミスあるいは吸着不良と呼ばれることもある。
【0021】
20は上下動する昇降棒であり、部品供給装置8の揺動レバー21に係合して揺動させチップ部品5を所定間隔に封入した図示しない部品収納テープを該間隔に合わせて間欠送りさせ吸着ノズル14の部品吸着位置にチップ部品5を供給する。22は該図示しない部品収納テープを巻回するテープリールである。
【0022】
次に、装着ヘッド15及び該ヘッド15即ち吸着ノズル14を昇降させる吸着ノズル昇降手段について説明する。
【0023】
各装着ヘッド15はロータリテーブル13を内側と外側の2ケ所で上下動可能に貫通するヘッド昇降シャフト24の下部に取り付けられており、該シャフト24上部はL字形状のローラ取り付け体25に固定されている。ローラ取り付け体25の上部にはその内方に突出する上カムフォロワ26及び下カムフォロワ27が回動可能に枢支される。
【0024】
支持台18のロータリテーブル13の回動軸のまわりには該支持台18に対して固定して円筒リブカム28が突設され、前記上カムフォロワ26は該カム28の上面に接して取り付け体25を吊り下げ支持することにより装着ヘッド15を支持している。
【0025】
図3乃至図5において、70は断面コの字形状の昇降ブロックであり、吸着ステーションIにおいて円筒リブカム28が切り欠かれた部分に配置され、支持板71に取り付けられたガイド72に沿って上下動する昇降板73にその上端が取り付けられている。
【0026】
昇降ブロック70下部の突片74は昇降ブロック70の上昇位置にて円筒リブカム28の延長位置にありロータリテーブル13の回動によりカムフォロワ26、27が該突片74の上下を挟んで乗り移ることができるようになされている。
【0027】
昇降板73の上端にはレール75が取り付けられ、該レール75に沿ってガイド部76が水平方向に移動可能となっているため、該ガイド部76を図4の背面に有する移動体77は上下左右方向に移動可能となっている。移動体77の表側の面には一対のローラ78が回動可能に取り付けられており、ストローク可変板79の図1の右端に形成された上下方向に伸びる上下ガイド片80を挟んでいるため、該移動体77は該ガイド片80に案内されて上下方向に移動する。これによりレール75及び昇降板73も昇降することになる。
【0028】
81はストロークモータであり、ボールネジ82を回動させ該ボールネジ82が螺合するナット83に取り付けられた前記可変板79をガイド84に沿って左右に移動させる。該可変板79の移動によりガイド片80を挟むローラ78を介して移動体77はレール75に沿って移動する。
【0029】
85は支軸86のまわりに回動可能なカムレバー87の一端に枢支されたカムフォロワ88に係合し該レバー87を揺動させるカムであり、カム85の回動によりレバー87が揺動するとレバー87の他端に回動可能に枢支されたリンクレバー89を介して該リンクレバー89の他端に回動可能に枢支された上下揺動レバー90が支軸91のまわりに揺動する。
【0030】
該レバー90に形成された係合片92には移動体77の図4の背面に回動可能に取り付けられたカムフォロワ93がレール75と支持台18の間に張架された引張りバネ94に引っ張られて係合する。従って、移動体77はレバー90の揺動によりストロークモータ81が回動することにより左右方向の位置が決められたガイド片80に沿って上下動することになる。
【0031】
係合片92はカム85の回動により図4の実線の位置と2点鎖線の位置の間を揺動するが、一番高い位置である実線の位置ではカムフォロワ93の係合する面は水平であり、この位置ではモータ81の回動によりガイド片80がどの位置にあっても移動体77、即ち昇降ブロック70の高さ位置は変わらずカフォロワ26、27が円筒リブカム28と昇降ブロック70との間を乗り移れるようになっている。また、ガイド片80の左右方向の位置により移動体77、即ち昇降ブロック70の下限位置は変わり、吸着ノズル14の上下ストロークは変化することになる。
【0032】
カム85の回動により該ブロック70は一つ前のステーションの装着ヘッド15が吸着ステーションIに移動して停止するまで上昇状態を保ち、装着ヘッド15が吸着ステーションIに移動して停止してから下降し、次のロータリテーブル13の回動までに上昇するようになされている。
【0033】
装着ステーションIVにおいても同様な構造のものが設けられ、昇降ブロック70が昇降され、装着ヘッド15が該ステーションIVに停止している間に該ブロック70の下降によりノズル14は下降し吸着されている部品5が基板6に装着され、そして上昇する。
【0034】
次に、図1に基づき電子部品自動装着装置の制御ブロックについて説明する。
【0035】
30はCPUであり、RAM31に記憶されたデータに基づき、ROM32に記憶されたプログラムに従って電子部品自動装着装置の部品装着に係る動作を統括制御する。CPU30にはインターフェース33及び駆動回路34を介して前記X軸モータ4、Y軸モータ2、供給台駆動モータ9及びストロークモータ81等の制御対象が接続されている。また、インターフェース33には部品認識装置16、吸着ミス検出装置35及びCRT36等が接続されている。
【0036】
さて、電子部品を正しい姿勢で吸着する場合には、吸着ノズル14が最下降した位置で、該ノズル14の下端面と吸着すべき部品5との間に例えば図6に示すような適正隙間が空いていることが必要である。吸着ノズル14が最下降した位置が低過ぎ例えば図7に示すように隙間がないか隙間が小さい場合には部品5を吸着することができない傾向となる。また、吸着ノズル14が最下降した位置が高過ぎると図8に示すように吸着すべき面と異なる面を吸着するという所謂立ちの状態で部品5が吸着されてしまう傾向となる。
【0037】
このように部品5の無しの傾向が続く場合にはノズル14と部品5との隙間が少なすぎることが多く、立ちの傾向が続く場合には隙間が大きすぎることが多いため、吸着ノズル14の下降距離を制御してやることにより無し及び立ちを少なくすることができる。
【0038】
従って、これらの吸着異常の場合に、このように吸着ノズル14の最下降の位置が高すぎたり、低すぎたりするものとして、適正な隙間ができる位置になるよう、吸着ノズル14の下降量を補正してやることが有効となるが、前記RAM31には吸着異常率を検出するための以下に示すカウンタ及びメモリ群が備えられており、部品供給装置8毎あるいは、吸着ノズル14毎に所定の吸着異常率に達した場合に、吸着ノズル14の下降量の補正ができるようにしている。
【0039】
即ち、RAM31には、部品供給装置8毎に(正確には部品供給装置8を取り付ける位置を示す番号毎に)、当該部品供給装置8から電子部品5を取り出す動作が行われる毎にその回数を計数する吸着カウンタ、吸着ミス検出装置35で立ち状態が検出された回数を計数する立ち回数カウンタ及び検出装置35で無しが検出された回数を計数する無し回数カウンタが設けられている。
【0040】
また、RAM31には、吸着ノズル14毎に、当該吸着ノズル14が電子部品5を取り出す動作が行われる毎にその回数を計数する吸着カウンタ、吸着ミス検出装置35で立ち状態が検出された回数を計数する立ち回数カウンタ及び検出装置35で無しが検出された回数を計数する無し回数カウンタが設けられている。
【0041】
また、RAM31には、検出回数設定メモリ及び吸着異常率設定メモリが設けられており、部品供給装置8毎に、あるいは吸着ノズル14毎に設けられている吸着カウンタが検出回数設定メモリに設定された回数をカウントしたときの吸着異常率(即ち、立ち回数カウンタまたは無し回数カウンタの値を吸着カウンタの値で割った率)と吸着異常率設定メモリに記憶されている吸着異常率との比較がCPU30により行われるようになされ吸着異常を複数回にわたり記憶することでその状態を正確に把握して制御できるようにしている。実際には、検出回数設定メモリの値に吸着異常率設定メモリに設定された率を乗算した回数と立ち回数カウンタまたは無し回数カウンタの値とを比較するものであり、乗算した回数を超えたときに、吸着異常設定メモリに設定した吸着異常率を超えたと判断し、この時点で当該吸着ノズル14または部品供給装置8についての各カウンタをクリアして値を0として、次の計数に備えられる。
【0042】
また、RAM31には、吸着異常率が設定された値を超えた場合に、次の当該吸着ノズル14による部品5の吸着時あるいは当該部品供給装置8から部品5を吸着する時の吸着ノズル14即ち装着ヘッド15の下降量を標準のものから補正するための下降距離補正量が格納されており、立ちの異常率が設定を超えた場合には下降量をこの補正量だけ長くして、無しの異常率が設定を超えた場合には下降量をこの補正量だけ短くする。この補正量は両異常について同一にして例えば0.05mm程度とすればよいが、立ちの場合と無しの場合に夫々異なる値としてもよい。
【0043】
また、RAM31には補正を行う回数をカウントする補正回数カウンタが設けられると共に、この補正する回数の制限となる回数を設定する補正制限回数メモリも設けられている。本実施例の場合には2回と設定されているものとする。
【0044】
また、RAM31には補正制限回数メモリに設定する補正回数の補正によっても吸着異常に改善がない場合に、装着ヘッド15の下降速度を低速にするための速度データが記憶されている。装着ヘッド15の下降速度は該ヘッド15の下降がロータリテーブル13を間欠回転させるためのモータにより同時に回転しているカムのより行われているため、ロータリテーブル13の回転の速度として記憶され、通常は1回の間欠回転に要するタクトタイムで表されている。
【0045】
以下動作について説明する。
【0046】
先ず、図示しない操作部の操作により電子部品自動装着装置の自動運転が開始される。
【0047】
即ち、図示しない部品装着順に装着すべき部品の供給台7上での取付位置を示すデータに従って、モータ9が回動され供給すべき部品5の部品供給装置8が昇降棒20がテープ送りできる位置に停止される。
【0048】
当該部品5を取り出すために当該部品5の厚さ及び部品供給装置8の供給形態による部品5の供給台7での高さにあった予め定められてRAM31またはROM32に記憶されている吸着ノズル14の標準の上下動ストロークとするためストロークモータ81が回動されボールネジ82の回動によりストローク可変板79が適当な位置に位置決めされカムフォロワ93が適切な位置になされる。
【0049】
図示しないカムの回動による昇降棒20の下降により揺動レバー21が揺動すると図示しないテープが所定ピッチ間欠的に送られ、部品5の供給が行われる。
【0050】
カム85が回動すると昇降板73がカムフォロワ93の水平方向の位置に合わせたストローク下降してその結果吸着ステーションIに停止している装着ヘッド15及び吸着ノズル14が部品5の高さに合わせた距離を下降して最下降位置で図6に示すようにノズル14と部品5が適正な隙間を存して位置決めされる。
【0051】
このようにして、図示しない真空源に連通する吸着ノズル14の真空吸引により部品5が吸着され、さらなるカム85の回動によりノズル14は上昇する。
【0052】
この時、部品5はその吸着すべき面である上面がノズル14に吸着されている正しい姿勢で吸着される。
【0053】
次に、昇降ブロック70が円筒リブカム28と同じ高さとなる最高位置まで上昇した後、ロータリテーブル13の回転が開始され、吸着ステーションIに停止していた装着ヘッド15がカムフォロワ26、27がカム28を挟んで移動して次のステーションに移動する。
【0054】
次に、次の装着ヘッド15が吸着ステーションIに移動する前にストロークモータ81が回動され次の部品5の高さに合わせた装着ヘッド15のストロークとなるようになされる。
【0055】
このようにして、次の装着ヘッド15が吸着ステーションIに停止すると前述と同様にして部品供給装置8のテープ送り動作及び装着ヘッド15の昇降動作が行われ、吸着ノズル14が部品5を吸着する。
【0056】
次に、吸着ステ−ションIで電子部品5を吸着した吸着ノズル14を有する装着ヘッド15が吸着ミス検出ステ−ションVに移動すると、吸着ミス検出装置35が吸着ノズル14に吸着された部品5の吸着の状態もしくは吸着されているかどうかの吸着異常があるかを検出するが、部品5の最下端の位置がラインセンサに検出され、この値が正常であるので正常に吸着されていることが判断される。
【0057】
この判断の後、当該部品5が取り出された部品供給装置8に対する吸着カウンタ及び当該部品5を吸着している吸着ノズル14に対する吸着カウンタが1回を計数し、立ち回数カウンタ及び無し回数カウンタは計数をしない。
【0058】
次に、部品5を吸着して保持した装着ヘッド15が部品認識ステーションIIに停止すると、部品認識装置16が吸着ノズル14に吸着されている部品5の位置ずれを認識し、角度補正ステーションIIIにてヘッド回動装置17のヘッド15の回動により角度位置ずれが補正され、装着ステーションIVにてXYテーブル3が認識された位置ずれを補正して装着すべき位置にプリント基板を位置決めして、装着ヘッド15が吸着ステーションIの場合と同様にして下降して部品5の装着がなされる。
【0059】
このようにして、各部品供給装置8から順次各装着ヘッド15の選択された吸着ノズル14が部品5の吸着及び基板6への装着を行うが、1つの部品供給装置8について、部品5の上面の位置がデータに示される値よりも高いものが多く供給されるとすると、吸着ステ−ションIでこの部品供給装置8より部品5を取り出すときに、吸着ノズル14が下降して最下降位置で図7に示すように部品5とノズル14との隙間がない状態となり、このような場合部品5を吸着することができずに吸着ノズル14は上昇する。
【0060】
次に、当該ヘッド15が吸着ミス検出ステ−ションVに達すると検出装置35は吸着ノズル14の下端面の高さ位置を検出して部品5の無しが検出される。
【0061】
この後、当該ノズル14及び当該部品供給装置8の吸着カウンタ及び無し回数カウンタが1回を計数して歩進される。
【0062】
このようにして、同じ部品供給装置8より部品5が取り出される場合には、高頻度に部品5の無しが検出され、当該部品供給装置8の無し回数カウンタの値は増加していく。このカウンタの値が検出回数設定メモリの回数に対する吸着異常設定メモリの異常率に対応した回数になると、CPU30は当該部品供給装置8の部品5のレベルが高いと判断し、当該部品供給装置8より部品5を取り出す場合にヘッド15の下降量を短くすることを判断し、その下降量をRAM31に記憶された下降距離補正量より同補正量分だけ短くすることを算出する。次に、当該部品供給装置8から部品5を取り出す場合に、CPU30は補正した距離だけ短くなるようにストロークモータ81の回動量を制御し、カム85の回動により装着ヘッド15はこの下降量だけ下降して部品5の吸着を行う。また、異常が判断されると、当該部品供給装置8に対応する吸着カウンタ、立ち回数カウンタ及び無し回数カウンタはクリアされ0となる。
【0063】
次に、当該部品供給装置8より部品5が取り出され、図6に示すような略適正な隙間であれば、部品5の吸着異常が発生しなくなり、立ち回数カウンタの値が増加することなく、以後吸着動作がこの下降量にて行われる。
【0064】
また、1つの吸着ノズル14が摩耗等でその下端面の高さ位置が高くなっているとすると、この吸着ノズル14が吸着ステ−ションIで下降したときに、最下端位置で図8に示すように部品5との隙間が大きくなり、このような場合には、図8の2点鎖線で示すように本来吸着すべきでない部品5の側面が吸着され、立ちの状態で取り出されることとなる。
【0065】
この状態で吸着ミス検出ステ−ションVに達すると部品5の下端面の位置が検出され、その位置は本来よりも低い位置となるので、立ちが検出され、当該吸着ノズル14の吸着カウンタ及び立ち回数カウンタが1歩進される。尚、このとき、この部品5が取り出された部品供給装置8の吸着カウンタ及び立ち回数カウンタも1歩進される。
【0066】
このようにして、この吸着ノズル14で吸着する場合に立ちの検出される頻度が高くなり、立ち回数カウンタの値が増加して設定されを吸着異常率以上となる回数に達すると、CPU30は当該吸着ノズル14の下降距離が足りないことを判断し、前述と同様に下降距離補正量に基づきが補正量だけ増加した下降距離を算出する。
【0067】
次に、当該吸着ノズル14で部品5を吸着する場合には、CPU30は算出した下降量だけ装着ヘッド15を下降させるように、ストロークモータ81の回動量を制御してヘッド15の下降を行わせる。
【0068】
部品5とノズル14の隙間が適正なものとなれば、以後の吸着は補正された下降量の吸着ノズル14の下降により、吸着異常の発生の頻度が少ない状態で行われる。
【0069】
次に、1回の下降量の補正ではまだ補正が不十分であるような場合には、吸着ミス検出ステ−ションVでの検出により吸着異常の発生する頻度が高く、立ち回数カウンタまたは、無し回数カウンタの値が増加して、設定された吸着異常率を再度超えてしまうことがあるが、このような場合には、CPU30は再度、下降距離補正量分だけ現在の下降量に対して増加あるいは減少した下降量を算出し、判断した次の当該部品供給装置8あるいは、吸着ノズル14についての部品5の取出時から算出した新しい下降量だけノズル14が下降するように制御され補正回数カウンタは2回をカウントする。
【0070】
このようにしても、再度、吸着異常が設定された異常率を超える場合には、CPU30は補正制限回数メモリの回数が2回であるため、下降量をさらに補正することはせず下降量の制御では吸着異常が改善しないことを判断する。次に、当該部品供給装置8から部品5を取り出す場合もしくは当該吸着ノズル14で部品を取り出す場合には、CPU30は装着ヘッド15を標準の速度よりも低速で下降させるように制御する。この制御はRAM31に格納された遅くすべきタクトタイムのデータに従って行われ、またこのときの吸着ノズル14の下降量はすでに補正されたものではなく、補正前の本来下降すべき標準の距離に戻された下降距離で下降される。このようにすることで部品5の吸着ミス(吸着異常)は起こりにくくなる。
【0071】
尚、下降量の制御では吸着異常が改善しないことを判断するのは、補正の回数ではなく、標準の下降量に対する補正した距離でもよく、例えば隙間が大きいとして複数回にわたり補正した距離では、通常考えられる隙間の大きさからすると部品5の上面にあたり部品5を押し込んでしまうような距離になってしまうため、そのような距離を補正の制限とするものである。前述する補正の回数も同じ方向に補正していった場合にこの補正を制限すべき距離となってしまうような回数として設定されるのが普通である。または、補正距離と補正回数の両方で制限をしてもよい。
【0072】
次に、吸着ノズル14の下降及び上昇を低速にして部品5を取り出す場合についても、前述する吸着カウンタ、立ち回数カウンタ及び無し回数カウンタのカウントは続けられ、吸着異常率が設定よりも多くなれば、昇降速度は低速にした状態で前述と同様に下降距離を補正しての制御を行う。
【0073】
このようにしても補正制限回数または制限すべき距離となった場合には、当該部品供給装置8からは部品5の取出しを行わずまたは当該吸着ノズル14を用いては部品5の取出しをしないようにすると共に、CRT36に吸着異常となった部品供給装置8が部品取出不可能である旨あるいは、吸着ノズル14が吸着異常となり部品取出不可能である旨及びメンテナンスが必要である旨を表示する。吸着ノズル14については考えられる吸引孔のつまり等の原因も合わせて表示するようにしてもよい。また、ノズル14の昇降速度を低速にした場合には、吸着異常率を超えたならば、ノズル14の下降距離の補正は行わずに直ちに使用を停止してCRT36への表示を行うようにしてもよい。あるいは、ノズル14の下降量の調整のみで異常が解消しないとき(補正制限回数等の制限すべき状態となったとき)、にメンテナンスをすべきと判断してこの使用の中止及びメンテナンスをすべき旨の表示を行ってもよい。
【0074】
尚、吸着異常を判断するのに吸着異常率により判断するようにしたが、これと共に、連続して吸着異常(部品無しなら部品無しの連続というように同一種類の異常によるものに限る。)した場合に、下降距離の補正を行うようにしてもよく、この補正をするべきと判断する連続回数をRAM31等に設定して記憶するようにすればよい。
【0075】
また、本実施例では部品供給装置8及び吸着ノズル14毎に吸着異常率を検出するためのカウンタを設けたが、装着ヘッド15毎に設けるようにしてもよい。
【0076】
また、吸着ノズル昇降手段は本実施例では、カム85の回動により上下動するヘッド15の昇降のストロークをストロークモータ81及び上下揺動レバー90等で構成される機構で変更する構造のものであったが、吸着ノズルを有するヘッドをボールネジの回動あるいはリニアモータ等により直接昇降させる場合であっても、そのストローク即ち下降量を補正することにより、本実施例と同様に吸着異常に対する対応をすることができる。
【0077】
【発明の効果】
以上のように本発明は、吸着異常の種類に応じて予め記憶された補正値に基づき吸着ノズルの下降量を補正して吸着するので装置の稼働率を下げることなく、吸着異常を解消し、部品を安定して吸着させるようにすることができる。
【0078】
また、吸着ノズルの複数回の吸着動作にわたり吸着異常を記憶してその吸着異常の状態に応じて吸着ノズルの下降を制御するので、吸着異常の状態を正確に把握してその補正を行うことができる。
【0079】
また、吸着ノズル毎に吸着異常を記憶するので、吸着ノズルの個々について正確に補正を行うことができる。
【0080】
また、部品供給装置毎に吸着異常を記憶するので、部品供給装置の供給する部品に部品供給装置毎にばらつきがあっても正確にその補正を行うことができる。
【0081】
また、吸着ノズルの下降量の制御では吸着異常を改善させることができないときであってもノズルの下降速度を低速にすることで吸着異常をなくすようにすることができる。
【0082】
また、補正値に基づく下降量により、あるいは前記補正値に基づく下降量の補正回数により部品供給装置または吸着ノズルにメンテナンスが必要なことが判断される場合にはその旨が表示され、適切な処置がされ正常運転に復帰させるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子部品自動装着装置の制御ブロック図である。
【図2】本発明を適用せる電子部品自動装着装置の平面図である。
【図3】本発明を適用せる電子部品自動装着装置の側面図である。
【図4】装着ヘッドの昇降機構を示す正面図である。
【図5】装着ヘッドの昇降機構を示す側面図である。
【図6】吸着ノズルが最下降位置で電子部品と適正な隙間を有している状態を示す側面図である。
【図7】吸着ノズルが最下降位置で電子部品と隙間が無い状態を示す側面図である。
【図8】吸着ノズルが最下降位置で電子部品と大きな隙間を有している状態を示す側面図である。
【符号の説明】
5 チップ状電子部品
6 プリント基板
8 部品供給装置
14 吸着ノズル
30 CPU(算出手段)(制御手段)(判断手段)
31 RAM(補正値記憶手段)(吸着異常記憶手段)
35 吸着ミス検出装置
70 昇降ブロック(吸着ノズル昇降手段)
73 昇降板(吸着ノズル昇降手段)
77 移動体(吸着ノズル昇降手段)
81 ストロークモータ(吸着ノズル昇降手段)
85 カム(吸着ノズル昇降手段)
87 カムレバー(吸着ノズル昇降手段)
90 上下揺動レバー(吸着ノズル昇降手段)
Claims (7)
- 部品供給装置が供給する電子部品を吸着ノズルにより真空吸着してプリント基板に装着する電子部品自動装着装置において、
前記部品供給装置より電子部品を吸着させるために前記吸着ノズルを昇降させる吸着ノズル昇降手段と、前記吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着異常を検出する検出手段と、前記吸着ノズル昇降手段の下降量を補正する補正値を前記検出手段に検出された前記吸着異常の種類に応じて記憶する補正値記憶手段と、該補正値記憶手段の記憶する補正値に基づき前記吸着ノズルが下降すべき下降量を算出する算出手段と、該算出手段の算出した下降量だけ前記吸着ノズルが下降するよう前記吸着ノズル昇降手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする電子部品自動装着装置。 - 部品供給装置が供給する電子部品を吸着ノズルにより真空吸着してプリント基板に装着する電子部品自動装着装置において、
前記部品供給装置より電子部品を吸着させるために前記吸着ノズルを昇降させる吸着ノズル昇降手段と、前記吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着異常を検出する検出手段と、該検出手段に検出された吸着異常を吸着ノズルの複数回の吸着動作にわたり記憶する吸着異常記憶手段と、前記吸着ノズル昇降手段の下降量を補正する補正値を前記吸着異常記憶手段に記憶された吸着異常の種類に応じて記憶する補正値記憶手段と、該補正値記憶手段の記憶する補正値に基づき前記吸着ノズルが下降すべき下降量を算出する算出手段と、前記吸着異常記憶手段の記憶する吸着異常の状態に応じ該算出手段の算出した下降量だけ前記吸着ノズルが下降するよう前記吸着ノズル昇降手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする電子部品自動装着装置。 - 部品供給装置が供給する電子部品を複数の吸着ノズルにより真空吸着してプリント基板に装着する電子部品自動装着装置において、
前記部品供給装置より電子部品を吸着させるために前記吸着ノズルを昇降させる吸着ノズル昇降手段と、前記吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着異常を検出する検出手段と、該検出手段に検出された吸着異常を吸着ノズル毎に記憶する吸着異常記憶手段と、前記吸着ノズル昇降手段の下降量を補正する補正値を前記吸着異常記憶手段に記憶された吸着異常の種類に応じて記憶する補正値記憶手段と、該補正値記憶手段の記憶する補正値に基づき前記吸着ノズルが下降すべき下降量を算出する算出手段と、該算出手段の算出した下降量だけ前記吸着ノズルが下降するよう前記吸着ノズル昇降手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする電子部品自動装着装置。 - 複数の部品供給装置が夫々供給する電子部品を吸着ノズルにより真空吸着してプリント基板に装着する電子部品自動装着装置において、
前記部品供給装置より電子部品を吸着させるために前記吸着ノズルを昇降させる吸着ノズル昇降手段と、前記吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着異常を検出する検出手段と、該検出手段に検出された吸着異常を前記部品供給装置毎に記憶する吸着異常記憶手段と、前記吸着ノズル昇降手段の下降量を補正する補正値を前記吸着異常記憶手段に記憶された吸着異常の種類に応じて記憶する補正値記憶手段と、該補正値記憶手段の記憶する補正値に基づき前記吸着ノズルが下降すべき下降量を算出する算出手段と、該算出手段の算出した下降量だけ前記吸着ノズルが下降するよう前記吸着ノズル昇降手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする電子部品自動装着装置。 - 吸着異常の種類に応じて制御手段が下降量を制御した後に前記検出手段がさらに吸着異常を検出した場合に吸着異常が下降量の制御では改善しないことを判断する判断手段と、該判断手段が吸着ノズルの下降量の制御では吸着異常が改善されないと判断した時に対象となる吸着ノズルまたは部品供給装置についての吸着ノズルの昇降の速度を低速とするよう前記ノズル昇降手段を制御する速度制御手段を設けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の電子部品自動装着装置。
- 部品供給装置が供給する電子部品を吸着ノズルにより真空吸着してプリント基板に装着する電子部品自動装着装置において、
前記部品供給装置より電子部品を吸着させるために前記吸着ノズルを昇降させる吸着ノズル昇降手段と、前記吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着異常を検出する検出手段と、前記吸着ノズル昇降手段の下降量を補正する補正値を前記検出手段に検出された吸着異常の種類に応じて記憶する補正値記憶手段と、該補正値記憶手段の記憶する補正値に基づき前記吸着ノズルが下降すべき下降量だけ前記吸着ノズルが下降するよう前記吸着ノズル昇降手段を制御する制御手段と、前記補正値に基づく下降量により、あるいは前記補正値に基づく下降量の補正回数により部品供給装置または吸着ノズルがメンテナンスを必要であることを判断する判断手段と、該判断手段がメンテナンスを必要と判断した場合にその旨を表示する表示手段とを設けたことを特徴とする電子部品自動装着装置。 - 部品供給装置が供給する電子部品を吸着ノズルにより真空吸着してプリント基板に装着する電子部品の装着方法において、
前記吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着異常を検出する検出工程と、前記部品供給装置より電子部品を取り出す時の吸着ノズルの下降量を補正する補正値を前記検出工程で検出された吸着異常の種類に応じて記憶する記憶工程と、該記憶工程にて記憶された補正値に基づき前記部品供給装置より電子部品を取り出す時の吸着ノズルの下降量を算出する算出工程とを有し、該算出工程で算出された下降量だけ前記吸着ノズルを下降させて電子部品を部品供給装置より吸着するようにしたことを特徴とする電子部品の装着方法。
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