JP3543950B2 - 光学式記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光学式記録媒体及びその製造方法、特に、ユーザによる記録が可能な光学式記録媒体であって、情報データの不正な記録再生を不可能とする記録媒体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
現在、光学式記録媒体として、ユーザによる記録が可能で、数ギガバイト(Gbyte)の記録容量を有する追記型のDVD−R(Digital Versatile Disc − Recordable)の製品化、及び書換可能なDVD−RW(DVD − Rewritable)の開発が行われている。また、このような大容量のデジタル光学式記録媒体及び記録再生装置の著しい性能向上により、高品質でほとんど劣化のない大容量の複製を行うことが可能となっている。
【0003】
図1は、DVD−RWを例に、記録面半径方向の物理セクタのレイアウトを示す図である。情報データを記録する情報エリアには、情報エリアの開始点(物理セクタの開始点)から半径方向外向きにリードインエリア、データエリア、及びリードアウトエリアが順に構成されている。
図2に示すように、リードインエリアには参照コード、コントロールデータ等、ディスクの再生のためのデータが含まれている。コントロールデータ領域は、192個のECC(Error Correction Code)ブロックから構成される。図2において、コントロールデータ領域内のECCブロックの構成が0から15の相対セクタ番号を用いて示されている。これらECCブロックの各々の内容は全て同一である。すなわち、同一内容のECCブロックが192個連続して記録されている。また、ECCブロックは16セクタからなり、各ECCブロックには、物理フォーマット情報、ディスク製造情報、及びコンテンツプロバイダ情報が記録される。従って、情報データの記録時には、これらの再生に関するデータがリードインエリアのコントロールデータ領域に記録され、このディスクの再生時には、再生装置がこれらのデータを読み取り、読み取った情報に基づいて映像データ等の記録情報データの再生を実行することによってディスクの記録及び再生がなされる。
【0004】
しかしながら、上記したように容易に高品質で大容量の複製が可能となったことに伴い、映像・音声データやコンピュータプログラム等の記録情報データの不正な、又は違法なコピーを防ぐコピープロテクション技術の開発が重要な課題となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、情報データの不正な記録再生を不可能とする光学式記録媒体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による光学式記録媒体は、情報データ信号を記録するための交互に現れるマーク部及びスペース部を担うグルーブトラックと、事前記録情報を担う少なくとも1つのプリピットを含むプリピット列がグルーブトラックの所定のデータ単位毎に予め形成されたランドトラックと、が交互に形成された情報データ記録領域を有する光学式記録媒体であって、グルーブトラックの少なくとも一部は、グルーブ非形成部によって光学式記録媒体の回転方向において分断された複数のグルーブ部を有し、マーク部の各々又はスペース部の各々はグルーブ非形成部の1つを含むことを特徴としている。
【0007】
本発明による光学式記録媒体は、情報データ信号を記録するための交互に現れるマーク部及びスペース部を担うグルーブトラックと、事前記録情報を担う少なくとも1つのプリピットを含むプリピット列がグルーブトラックの所定のデータ単位毎に予め形成されたランドトラックと、が交互に形成された情報データ記録領域を有する光学式記録媒体であって、グルーブトラックの少なくとも一部は、グルーブ非形成部によって光学式記録媒体の回転方向において分断された複数のグルーブ部を有し、マーク部の各々又はスペース部の各々はグルーブ非形成部の1つを含み、プリピット列に隣接する2の複数のグルーブ部からなるグルーブトラックのうち少なくとも1は、光学式記録媒体の回転方向におけるプリピット列に含まれる少なくとも1のプリピットにおいて、少なくとも始端から終端に亘り連続したグルーブ部を有することを特徴としている。
【0008】
本発明による光学式記録媒体は、情報データ信号を記録するための交互に現れるマーク部及びスペース部を担うグルーブトラックと、事前記録情報を担う少なくとも1つのプリピットを含むプリピット列がグルーブトラックの所定のデータ単位毎に予め形成されたランドトラックと、が交互に形成された情報データ記録領域を有する光学式記録媒体であって、グルーブトラックの少なくとも一部は、グルーブ非形成部によって光学式記録媒体の回転方向において分断された複数のグルーブ部を有し、マーク部の各々又はスペース部の各々はグルーブ非形成部の1つを含み、プリピット列に隣接する2の複数のグルーブ部からなるグルーブトラックのうち少なくとも1は、光学式記録媒体の回転方向におけるプリピット列に含まれる少なくとも1のプリピットにおいて、少なくとも始端から終端に亘り連続したグルーブ非形成部を有することを特徴としている。
【0009】
本発明による光学式記録媒体は、情報データ信号を記録するための交互に現れるマーク部及びスペース部を担うグルーブトラックと、事前記録情報を担う少なくとも1つのプリピットを含むプリピット列がグルーブトラックの所定のデータ単位毎に予め形成されたランドトラックと、が交互に形成された情報データ記録領域を有する光学式記録媒体であって、グルーブトラックの少なくとも一部は、グルーブ非形成部によって光学式記録媒体の回転方向において分断された複数のグルーブ部を有し、マーク部の各々又はスペース部の各々はグルーブ非形成部の1つを含み、プリピット列に隣接する2の複数のグルーブ部からなるグルーブトラックのうち1は、光学式記録媒体の回転方向におけるプリピット列に含まれる少なくとも1のプリピットにおいて、少なくとも始端から終端に亘り連続したグルーブ部を有し、他の1の隣接グルーブトラックは、光学式記録媒体の回転方向における1のプリピットの少なくとも始端から終端に亘り連続したグルーブ非形成部を有することを特徴としている。
【0010】
本発明による光学式記録媒体を製造する方法は、情報データ記録領域を有する光学式記録媒体を製造する方法であって、情報データ信号を記録するための交互に現れるマーク部及びスペース部を担うグルーブトラックを形成するステップと、事前記録情報を担う少なくとも1つのプリピットを含むプリピット列をグルーブトラックの所定のデータ単位毎に有するランドトラックをグルーブトラックと交互に形成するステップと、を有し、グルーブトラックを形成するステップは、グルーブトラックの少なくとも一部に、グルーブ非形成部によって光学式記録媒体の回転方向において分断された複数のグルーブ部を形成するステップを含み、マーク部の各々又はスペース部の各々はグルーブ非形成部の1つを含むことを特徴としている。
【0011】
本発明による光学式記録媒体を製造する方法は、情報データ記録領域を有する光学式記録媒体を製造する方法であって、情報データ信号を記録するための交互に現れるマーク部及びスペース部を担うグルーブトラックを形成するステップと、事前記録情報を担う少なくとも1つのプリピットを含むプリピット列をグルーブトラックの所定のデータ単位毎に有するランドトラックをグルーブトラックと交互に形成するステップと、を有し、グルーブトラックを形成するステップは、グルーブトラックの少なくとも一部に、グルーブ非形成部によって光学式記録媒体の回転方向において分断された複数のグルーブ部を形成するステップを含み、マーク部の各々又はスペース部の各々はグルーブ非形成部の1つを含み、プリピット列に隣接する2つのグルーブトラックのうち少なくとも1は、プリピット列に含まれる少なくとも1のプリピットにおいて、少なくとも始端から終端に亘り連続したグルーブ部であることを特徴としている。
【0012】
本発明による光学式記録媒体を製造する方法は、情報データ記録領域を有する光学式記録媒体を製造する方法であって情報データ信号を記録するための交互に現れるマーク部及びスペース部を担うグルーブトラックを形成するステップと、事前記録情報を担う少なくとも1つのプリピットを含むプリピット列をグルーブトラックの所定のデータ単位毎に有するランドトラックをグルーブトラックと交互に形成するステップと、を有し、グルーブトラックを形成するステップは、グルーブトラックの少なくとも一部に、グルーブ非形成部によって光学式記録媒体の回転方向において分断された複数のグルーブ部を形成するステップを含み、マーク部の各々又はスペース部の各々はグルーブ非形成部の1つを含み、プリピット列に隣接する2つのグルーブトラックのうち少なくとも1は、プリピット列に含まれる少なくとも1のプリピットにおいて、少なくとも始端から終端に亘り連続したグルーブ非形成部であることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図3は、DVD−RWを例に、従来の記録可能な光学式記録媒体の記録面の構造を示す斜視図である。
図3において、光ディスク(DVD−RW)11はデータ記録層として相変化材料(例えば、GeSbTe等)からなる記録層及びこれを挟むガラス質(ZnS−SiO2)の保護層から構成されるマルチ層15を備えた情報データの書き換え可能な相変化型光ディスクであり、情報記録トラックとしてのグルーブトラック12と当該グルーブトラック12に再生光又は記録光としてのレーザビーム等の光ビーム(B)を誘導するためのガイドトラックとしてのランドトラック13が形成されている。また、記録されたデータを再生する際に光ビーム(B)を反射するための反射層16、及びこれらを透明基板(ポリカーボネート)18に接着するための接着層19を備えている。更に、光ビーム(B)の入射面側にはそれらを保護するための透明膜(ポリカーボネート)17が設けられている。ランドトラック13には、プリ情報(事前記録情報)に対応するプリピット14が形成されている。このプリピット14は、情報記録再生装置が記録再生時に用いるプリ情報、すなわち、グルーブトラック12上の位置を認識する為のアドレス、並びに同期情報を担い、光ディスク11を出荷する前に予め形成されているものである。
【0014】
更に、光ディスク11においては、グルーブトラック12はディスク回転速度に対応する周波数でウォブリングされている。このウォブリングされたグルーブトラック12は、上記プリピット14と同様に、光ディスク11を出荷する前に予め形成されるものである。
光ディスク11に記録情報データ(プリ情報以外の本来記録するべき画像情報等の情報データをいう。以下同じ)を記録する際には、情報記録装置においてこのグルーブトラック12のウォブリング周波数を抽出することにより光ディスク11を所定の回転速度で回転制御すると共に、プリピット14を検出することにより予めプリ情報を取得し、それに基づいて記録光としての光ビーム(B)の最適出力等が設定されると共に、記録情報データを記録すべき光ディスク11上の位置を示すアドレス情報等が取得され、このアドレス情報に基づいて記録情報データが対応する記録位置に記録される。
【0015】
ここで、記録情報データの記録時には、光ビーム(B)をその中心がグルーブトラック12の中心と一致するように照射してグルーブトラック12上に記録情報データに対応する記録情報ピットを形成することにより、記録情報データを記録する。この時、光スポット(SP)の大きさは、図3に示すように、その一部がグルーブトラック12だけではなくランドトラック13にも照射されるように設定される。
【0016】
ランドトラック13に照射された光スポット(SP)の一部の反射光を用い、例えば、プッシュプル法(グルーブトラック12の接線方向、すなわち、光ディスク11の回転方向に平行な分割線により分割された光検出器を用いたプッシュプル法(以下、ラジアルプッシュプル方式という))により、プリピット14からプリ情報を検出して当該プリ情報が取得されると共にグルーブトラック12からウォブル信号を抽出してディスクの回転に同期した記録用クロック信号が取得される。
【0017】
次に、上記光ディスク11に予め記録されているプリ情報の記録フォーマットについて、図4を用いて説明する。なお、図4について、上段は記録情報データにおける記録フォーマットを示し、下段の波形は当該記録情報データを記録するグルーブトラック12のウォブリング状態( グルーブトラック12の平面図)を示し、記録情報データとグルーブトラック12のウォブリング状態の間の上向き矢印は、プリピット14が形成される位置を模式的に示すものである。ここで、図4においては、グルーブトラック12のウォブリング状態は、理解の容易のため実際の振幅よりも大きい振幅を用いて示している。なお、記録情報データは当該グルーブトラック12の中心線上に記録される。
【0018】
図4に示すように、上記光ディスク11に記録される記録情報データは、予め情報単位としてのシンクフレーム毎に分割されている。そして、26のシンクフレームにより1のレコーディングセクタが形成され、更に、16のレコーディングセクタにより1のECCブロックが形成される。なお、1のシンクフレームは、上記記録情報データを記録する際の記録フォーマットにより規定されるチャネルビット長(以下、Tという)の1488倍(1488T)の長さを有しており、更に、1のシンクフレームの先頭の32Tの長さの部分はシンクフレーム毎の同期をとるための同期情報SYとして用いられる。
【0019】
一方、上記光ディスク11に記録されるプリ情報は、シンクフレーム毎に記録される。ここで、プリピット14により光ディスク11にプリ情報が記録される場合は、記録情報における夫々のシンクフレームにおける同期情報SYが記録される領域に隣接するランドトラック13上に、プリ情報における同期信号を示すものとして必ず1のプリピット14が形成されると共に、当該同期情報SY以外の当該シンクフレーム内の前半部分に隣接するランドトラックの13上に、記録するべきプリ情報の内容を示すものとして2又は1のプリピット14が形成される(なお、同期情報SY以外の当該シンクフレーム内の前半部分については、記録すべきプリ情報の内容によってはプリピット14が形成されない場合もある)。 この際、通常は、偶数番目のシンクフレーム(以下、EVENフレームという)のみにプリピット14が形成されてプリ情報が記録される(例外については後述する)。すなわち、図4において、EVENフレームにプリピット14が形成されたが(図4において実線上向き矢印で示す)それに隣接するODDフレームにはプリピット14は形成されない。より詳細には、EVENフレームにプリピットを形成する場合には、レコーディングセクタの先頭のシンクフレームにおいては、全てのプリピット14(プリピットB2、B1及びB0。ここで、シンクフレームの先頭から夫々プリピットB2、B1、B0とする。)が形成されており、レコーディングセクタの先頭以外のシンクフレームにおいては当該シンクフレームに記録すべきプリ情報が「1」のときにはプリピットB2及びB0が形成されており、記録すべき情報が「0」のときにはプリピットB2のみが形成される。また、ODDフレームにプリピットを形成する場合には、、レコーディングセクタの先頭のシンクフレームにおいては、プリピットB2及びB1が形成されており、レコーディングセクタの先頭以外のシンクフレームにおいては上記EVENフレームの場合と同様である。すなわち、プリピット14はプリピット列B2、B1、B0のパターンによって異なる意味を持つ。
【0020】
なお、プリピット14をEVENフレーム/ODDフレームのいずれのシンクフレームに形成するかは、隣接するランドトラック上に先行して形成されたプリビット14の位置に依存して決められる。すなわち、プリピット14は通常EVENフレームに形成されるが、当該EVENフレームにプリピット14を形成した場合に、先行して形成された隣接するランドトラック上のプリピット14と光ディスク11のディスクの径方向において近接する時には、ODDフレームにプリピット14が形成されるのである。このように形成することにより、隣接するランドトラック位置にはプリピット14が存在しなくなるためプリピット14の検出に当ってはクロストークによる影響を低減できる。
【0021】
一方、グルーブトラック12は、全てのシンクフレームに亘って140kHzの一定ウォブリング周波数f0(1のシンクフレーム内に8波分のウォブル信号が入る周波数)でウォブリングされている。そして、情報記録装置において、この一定のウォブリング周波数f0を抽出することで、スピンドルモータの回転制御のための信号が検出されると共に、記録用クロック信号が生成される。
【0022】
次に、図5を用いて本発明の第1の実施例について詳細に説明する。
図5は、リードインエリアにおけるコントロールデータ部のグルーブトラック12及びランドトラック13を模式的に示す平面図である。
まず、グルーブトラック12は、3つのプリピット14A、14B、14Cからなるプリピット列の近傍を除き、ランドトラック13と同じ深さ(同一平面)の部分、すなわち、グルーブ非形成部によって分割された断続的なグルーブトラックとして形成されている。グルーブトラック12は、例えば、グルーブカッティング時のカッティング光ビームを8/16変調し、出射パワーのON−OFF(デューティ比は約50%)により作製されている。すなわち、グルーブトラック12は、光ディスクに記録される記録RF信号(8/16変調された後の記録信号)と同じ周波数帯域の信号によって分割された断続的な構造を有する。これは、個々のグルーブ部とグルーブ非形成部(以下、ミラー部と称する)の長さが情報記録によって形成されるピットの長さ及びピット間隔と同等であるとも言える。すなわち、グルーブ部の各々は、情報データのマーク(若しくはスペース)に対応する。
【0023】
一方、プリピット14A、14B、14Cを読み取る際にトレースするトラックには、これらのプリピットを含むシンクフレーム内において、少なくともプリピット14A、14B、14Cの全ての領域に隣接する連続的なグルーブ12Aが形成されている。すなわち、グルーブ12Aは、少なくともトラッキング方向におけるプリピット列の始端(プリピット14Aの始端)からプリピット列の終端(プリピット14Cの終端)まで連続なグルーブとして形成されている。また、本実施例においては、更に、プリピット14A、14B、14Cを挟みプリピット14A、14B、14Cに隣接する他の連続グルーブ12Bが構成されている。
【0024】
上記した構造を持つ断続的なグルーブトラックに8/16変調されたなんらかの情報を記録した後に再生を行うと、グルーブ12Aの領域を除き、断続グルーブトラックから再生したRF信号は振幅が小さくなり読み取ることができない。それは、グルーブトラック自体の断続(ON−OFF)が記録されたRF信号と同等の周波数帯域であるために互いに干渉し合うためである。一方、プリピット14A、14B、14Cが形成された領域では連続グルーブ12A、12Bによって信号の干渉は生じないので、プリ情報信号の読み出しが可能となる。また、グルーブ12Aの領域においては、プリピット信号以外にも他の制御信号(トラッキングエラー信号、ウォブル信号)の読み出しが可能でなければならない。前述のように、断続グルーブトラックでは約50%のデューティ比でグルーブが存在しているため、プシュプルトラッキングエラー信号及びウォブル信号のレベルは連続グルーブの約50%となるが、十分にトラッキング制御が可能である。
【0025】
従って、リードインエリアのコントロールデータ部において、プリピットに隣接する領域を除きグルーブトラックを断続的に形成することによって、コントロールデータ部にコントロールデータを記録しても、再生時にはこの区間の再生RF信号のレベルが低くなり、結果的にコントロールデータの再生が不可能となる。すなわち、本来記録及び再生すべき画像情報等の記録情報データの再生が不可能となり、不正なコピーを防止することができる。なお、本記録媒体に適正にコピーを行う場合のコピープロテクションの回避方法については、回避装置やコンピュータプログラムなどハードウエア又はソフトウエア的な種々の方法を採ることができる。
【0026】
次に、図6を用いて本発明の第2の実施例について詳細に説明する。
図6は、リードインエリアにおけるコントロールデータ部のグルーブトラック12及びランドトラック13を模式的に示す平面図である。
本実施例が第1の実施例と異なるのは、プリピット14A、14B、14Cを読み取る際にトレースするトラックに、少なくともプリピット14A、14B、14Cの全ての領域に隣接する領域が連続的なミラー部22Aとして形成されている点である。すなわち、ミラー部22Aは、少なくともトラッキング方向におけるプリピット14Aの始端からプリピット14Cの終端まで連続に形成されている。また、本実施例においては、更に、プリピット14A、14B、14Cを挟みプリピット14A、14B、14Cに隣接する他のミラー部22Bが構成されている。
【0027】
従って、第1の実施例の場合と同様に、上記した構成によって、断続グルーブトラックの記録領域からの再生RF信号はグルーブトラック自体のON−OFFと記録されたRF信号との干渉のため読み出すことができず、一方、プリピット14A、14B、14Cに隣接する領域では連続ミラー部22A、22Bによってプリ情報の読み出しが可能となる。
【0028】
尚、第1及び第2の実施例の連続グルーブ及び連続ミラー部を組み合わせて用いてもよいことは明らかである。例えば、プリピット14A、14B、14Cを読み取る際にトレースするトラックには、少なくともプリピット14A、14B、14Cの全ての領域に隣接する連続的なグルーブ12Aを形成し、プリピット14A、14B、14Cを挟みプリピット14A、14B、14Cに隣接するようにミラー部22Bを形成してもよい。
【0029】
次に、図7及び図8を用いて、それぞれ本発明の第3及び第4の実施例について説明する。
図7及び図8は、リードインエリアにおけるコントロールデータ部のグルーブトラック12及びランドトラック13を模式的に示す平面図である。
図7に示すように、第3の実施例が上記した実施例と異なるのは、プリピット14A、14B、14Cを読み取る際にトレースするトラックにのみ、少なくともプリピット14A、14B、14Cの全ての領域に隣接する連続グルーブ12Aを形成している点である。かかる構成においても、連続グルーブ12Aによってこの区間においては信号の干渉が生じないのでプリ情報の読み出しが可能となる。
【0030】
また、図8は、レコーディングセクタの先頭以外のシンクフレームに2つのプリピット14を形成する場合(プリピットB2及びB0、又はプリピットB2及びB1)を例に示している。本実施例においては、連続グルーブ12Aの代わりに連続ミラー部22Aを形成しており、この場合にも、上記第3の実施例と同様な効果が得られる。
【0031】
次に、図9及び図10を用いて、それぞれ本発明の第5及び第6の実施例について説明する。
第5及び第6の実施例が上記した実施例と異なるのは、1つのプリピット14Aのみが形成されている点である。これらの場合であっても、プリピット14Aを読み取る際にトレースするトラックに、少なくともプリピット14Aが形成される全ての区間に隣接して、すなわち、トラッキング方向におけるプリピット14Aの始端から終端まで連続した連続グルーブ12A(図9)又は連続ミラー部22A(図10)を形成することによって信号の干渉を避け、プリ情報の読み出しを行うことが可能となる。
【0032】
次に、本発明の第7の実施例について以下に説明する。図11に示すように、リードインエリアにおけるコントロールデータ部は、グルーブトラック12及びランドトラック13から構成されている。グルーブトラック12は、上記した実施例の場合と同様に、ミラー部22Cによって複数のグルーブ部12Cに分割されている。
【0033】
本実施例においては、各グルーブ部12Cは、基本ピット部31及び延長部32からなっている。基本ピット部31は、情報データのマーク(若しくはスペース)に対応するピット長を有している。変調方法として、例えば、8ビットのデータを16チャネルビットのデータに変換する8/16変調を用いた場合では、基本ピット部31の最小ピット長は3Tであり、最大ピット長は11Tである。ここで、Tは第1の実施例において説明したように、記録時のチャネルビット長である。また、同期パターンとして、例えば、長さが14Tのピットを用いた場合では、最大のピット長は14Tとなる。
【0034】
まず、グルーブトラック12を複数のグルーブ部12Cに分断して形成するにあたって、上記した実施例の場合と同様に、コントロールデータ部において全基本ピット部31のグルーブトラック12におけるデューティ比は略50%となるように定められる。更に、本実施例においては、プッシュプル法における光検出信号レベル(以下、単にプッシュプル信号レベルと称する)を向上するために、各基本ピット部31に所定長の延長部32(グルーブ形成部)を付加してグルーブ部を構成している。
【0035】
図12は、当該延長部32の長さに対するプッシュプル信号レベルの変化を示している。基本ピット部31に延長部を付加しない場合のプッシュプル信号レベルは、0.142であるが、延長部の長さを増大するにつれプッシュプル信号レベルも増大する。延長部の長さを3Tとしたときには、プッシュプル信号レベルは0.233と十分なレベルまで向上する。なお、延長部を長くすることにより、プッシュプル信号レベルも増大するが、あまり長くしすぎるとグルーブ部12Cに対する不正な記録再生を不可能にするという効果が低減するトレードオフがある。
【0036】
なお、延長部32の長さ、基本ピット部31のデューティ比等は、光検出信号レベル等を考慮して適宜変更することができる。上記した実施例においては、延長部の長さを一定としたが、基本ピット部31に後続するミラー部22Cの長さに応じて延長部32の長さを定めてもよい。例えば、基本ピット部に付加する延長部の長さが当該基本ピット部に後続するミラー部の所定割合の長さとなるようにしてもよい。また、上記した第1ないし第6の実施例の場合と同様の構成を有するプリピットを有していてもよい。
【0037】
従って、本発明によれば、各基本ピット部31に所定長の延長部32を付加することによって、不正な記録再生を防ぐと共にプッシュプル信号レベルを向上し、トラッキング性能を改善することができる。
尚、上記した実施例において示した連続グルーブ又は連続ミラー部等は、適宜組み合わせて用いてもよい。
【0038】
また、上記した実施例において、グルーブトラック12は光ディスクの記録RF信号と同じ帯域の信号によって分割された場合を例に説明したが、記録RF信号の帯域の一部を含む信号によって分割してもよい。
更に、上記した実施例においては光記録媒体としてDVD−RWを例に説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、DVD−Rなど他の光記録媒体にも適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
上記したことから明らかなように、本発明によれば、リードインエリアのコントロールデータ部において、プリピットに隣接する領域を除きグルーブトラックを断続的に形成することによって、コントロールデータ部にコントロールデータを記録してもコントロールデータの再生が不可能となり、不正な記録情報データのコピーを防止することが可能な光記録媒体を実現できる。また、リードインエリアのコントロールデータ部に限らず、本発明の構造の断続的グルーブトラックを設けることにより、光ディスクの任意の部分の再生RF信号の読み取りを禁止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】追記又は書換可能なDVDの記録面半径方向の物理セクタのレイアウトを示す図である。
【図2】リードインエリア及びコントロールデータ領域の構成を示す図である。
【図3】従来のDVD−RWにおけるコントロールデータ領域の構造を示す斜視図である。
【図4】物理セクタのフレーム構成及びプリピットを説明するための図である。
【図5】本発明による第1の実施例のコントロールデータ部のグルーブトラック及びランドトラックを模式的に示す平面図である。
【図6】本発明による第2の実施例のコントロールデータ部のグルーブトラック及びランドトラックを模式的に示す平面図である。
【図7】本発明による第3の実施例のコントロールデータ部のグルーブトラック及びランドトラックを模式的に示す平面図である。
【図8】本発明による第4の実施例のコントロールデータ部のグルーブトラック及びランドトラックを模式的に示す平面図である。
【図9】本発明による第5の実施例のコントロールデータ部のグルーブトラック及びランドトラックを模式的に示す平面図である。
【図10】本発明による第6の実施例のコントロールデータ部のグルーブトラック及びランドトラックを模式的に示す平面図である。
【図11】本発明の第7の実施例であるコントロールデータ部のグルーブトラック及びランドトラックの構成を模式的に示す平面図である。
【図12】図11に示す延長部の長さに対するプッシュプル信号レベルの変化を示すグラフである。
【主要部分の符号の説明】
11 DVD−RW
12 グルーブトラック
12A,12B 連続グルーブ
12C グルーブ部
13 ランドトラック
14,14A,14B,14C プリピット
15 マルチ層
16 反射層
17 透明膜
18 透明基板
19 接着層
22A,22B,22C ミラー部
31 基本ピット部
32 延長部
Claims (14)
- グルーブトラックと、1つのプリピットを含むプリピット列が前記グルーブトラックの所定のデータ単位毎に予め形成されたランドトラックと、を有する光学式記録媒体であって、
制御データを含む制御データ領域におけるグルーブトラックの少なくとも一部は、前記グルーブトラックに記録すべきRF信号の周波数帯域に対応する周期で分割されて断続的な構造を有し、
前記一部におけるグルーブトラックの前記プリピット列に隣接する部分は、少なくともプリピットの始端から終端に亘り連続していることを特徴とする光学式記録媒体。 - 前記プリピット列に隣接する両側のグルーブトラックは、少なくともプリピットの始端から終端に亘り連続した構造を有することを特徴とする請求項1に記載の光学式記録媒体。
- 前記プリピット列に隣接する少なくとも一方のグルーブトラックは、少なくともプリピットの始端から終端に亘り連続していることを特徴とする請求項1に記載の光学式記録媒体。
- 前記プリピット列に隣接する両側のグルーブトラックは、少なくともプリピット列が存在する領域で連続していることを特徴とする請求項2に記載の光学式記録媒体。
- 前記プリピット列に隣接する片側のグルーブトラックは、少なくともプリピット列が存在する領域で連続していることを特徴とする請求項3に記載の光学式記録媒体。
- グルーブトラックと、1つのプリピットを含むプリピット列が前記グルーブトラックの所定のデータ単位毎に予め形成されたランドトラックと、を有する光学式記録媒体であって、
制御データを含む制御データ領域におけるグルーブトラックの少なくとも一部は、前記グルーブトラックに記録すべきRF信号の周波数帯域に対応する周期で分割されて断続的な構造を有し、
前記一部におけるグルーブトラックの前記プリピット列に隣接する部分は、少なくともプリピットの始端から終端に亘り連続したミラー部であることを特徴とする光学式記録媒体。 - 前記プリピット列に隣接する少なくとも両側のグルーブトラックは、少なくともプリピットの始端から終端に亘り連続したミラー部の構造を有することを特徴とする請求項6に記載の光学式記録媒体。
- 前記プリピット列に隣接する片側のグルーブトラックは、少なくともプリピット列が存在する領域で連続したミラー部の構造を有することを特徴とする請求項6に記載の光学式記録媒体。
- 前記プリピット列に隣接する両側のグルーブトラックは、少なくともプリピット列が存在する領域で連続したミラー部の構造を有することを特徴とする請求項7に記載の光学式記録媒体。
- 前記プリピット列に隣接する片側のグルーブトラックは、少なくともプリピット列が存在する領域で連続したミラー部の構造を有することを特徴とする請求項8に記載の光学式記録媒体。
- 前記制御データ領域は、リードインエリアであることを特徴とする請求項1に記載の光学式記録媒体。
- グルーブトラックと、1つのプリピットを含むプリピット列が前記グルーブトラックの所定のデータ単位毎に予め形成されたランドトラックと、を有する光学式記録媒体の製造方法であって、
制御データを含む制御データ領域におけるグルーブトラックの少なくとも一部は、前記グルーブトラックに記録すべきRF信号の周波数帯域に対応する周期で分割されて断続的な構造を有し、
前記一部におけるグルーブトラックの前記プリピット列に隣接する部分は、少なくともプリピットの始端から終端に亘り連続連続した構造を有するように形成することを特徴とする光学式記録媒体の製造方法。 - グルーブトラックと、1つのプリピットを含むプリピット列が前記グルーブトラックの所定のデータ単位毎に予め形成されたランドトラックと、を有する光学式記録媒体の製造方法であって、
制御データを含む制御データ領域におけるグルーブトラックの少なくとも一部は、前記グルーブトラックに記録すべきRF信号の周波数帯域に対応する周期で分割されて断続的な構造を有し、
前記一部におけるグルーブトラックの前記プリピット列に隣接する部分は、少なくともプリピットの始端から終端に亘り連続したミラー部であるように形成することを特徴とする光学式記録媒体の製造方法。 - 前記制御データ領域は、リードインエリアであることを特徴とする請求項13に記載の光学式記録媒体の製造方法。
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