JP3542403B2 - 圧電振動子及び発振器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、例えば水晶振動子等の圧電振動子において、該圧電材料、振動姿態等で決まる周波数可変範囲の限界を越えて、広い範囲に渡って周波数範囲を可能とした圧電振動子及び発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信やマルチメディア市場の活況に伴い、携帯無線機器や情報機器の中に、小形で周波数安定度の優れた水晶振動子を始めとする圧電振動子を使用したものが出現している。更に最近では、この圧電振動子に要求される性能として、周波数安定度が優れていて、且つ周波数可変範囲が広いと言う互いに相反する性能が要求されてきている。
この様なニーズに対応するための従来技術の例を、図13に示す。圧電基板4の表裏両面に一対の励振電極5,6を配し、これを保持器17に立設した二つのスプリング10a,10bの先端のコイルバネ部分に付けた導電性接着材11a,11bにより電気的に接続し、保持器17を気密貫通するリード線1,2を介して保持器17の外部に導出する。これらを金属ケース16にて覆うと共に保持器周縁のリング状領域(鍔部)14に電着封止されている。保持器17は、二つの外部金属リード線1,2が金属台座18を貫通する貫通穴部分にガラス等の誘電性充填材12a,12bを充填させて気密封着するとともに、上記二つのスプリング10a,10bの基端部をハンダ13a,13bにて各リード線1、2の上端部に固定してある。
【0003】
この振動子を外観から電気的に眺めると、二つの外部金属リード線1,2(第1外部端子1、第2外部端子2)と、台座18底面に部分15で電気的に接続された外部金属リード線3(第3外部端子)とから成っている。即ち、電気的には外部端子として3端子を持った電子部品である。第1外部端子1と第2外部端子2は、いずれも圧電振動子の表裏両面の電極に接続された端子である。第3の外部端子3は、表面積の大きい金属ケース16に接続され、この金属ケース16は圧電振動子の電極への外部応力等の影響を軽減する機能をも有する。
なお、従来の圧電振動子には、上記第3の外部端子3を有しないものもあるが、その場合は金属保持器を例えばアース(接地)する等の用い方を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来技術の圧電振動子では、振動子の圧電性を利用して機械振動を得るために圧電基板上に近接配置した電極間に並列容量が発生する。この並列容量のために並列共振現象が発生し、圧電振動子としては、少なくともこの並列共振周波数を越えては機能しないと言う事実がある。これは、圧電振動子の宿命として受け入れられ、容量比と言う概念で理解されている。
【0005】
しかも、周波数を変化させ直列共振周波数から並列共振周波数に近づくに従って、並列容量の影響により実効抵抗が増加することから、実際には、この二つの周波数、即ち直列共振周波数と並列共振周波数との間の間隔の数分の一しか周波数可変範囲が得られないのが実状である。
無理をして周波数を変化させると、実効抵抗値の増加あるいはその他の理由のため発振停止と言う致命的な現象が発生してしまうと言う欠点があった。これを避けるために、コイルを用いて若干改善する方法もあるが、温度ヒステリシス特性の劣化現象等が起こり周波数安定度を維持できないことがしばしばあった。
【0006】
【発明の目的】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、水晶振動子等の圧電振動子において、該圧電材料、振動姿態等で決まる周波数可変範囲の限界を越えて、広い範囲に渡って周波数範囲を可能とした圧電振動子を提供することを目的とするものである。
【0007】
【発明の概要】
上述の目的を達成するため、本発明は、圧電振動駆動用の分割対向励振電極を配した3端子型圧電振動子において、圧電基板の両主面上に夫々圧電基板を挟んで二つの電極を対向配置すると共に、圧電基板を挟んで斜めに対向する二つの電極を、それぞれ第1の外部端子と第2の外部端子に電気的に接続し、これら二つの電極と圧電基板を挟んで夫々垂直方向に対向する他の二つの電極を互いに電気的に接続し更にこれら他の二つの電極を共に第3の外部端子に電気的に接続したものであって、前記他の二つの電極が、前記第1及び第2の外部電極に接続した二つの電極にそれぞれ近接し、かつ前記圧電基板上の前記電極以外の部分の周辺部分を取り囲んだ電極を配し、該取り囲んだ電極を第3の外部端子に結線したことを特徴とする。また、前記圧電基板の同一主面上に位置する2つの前記分割対向励振電極の間隔が、電気的に接触しない程度に、充分狭いことを特徴とする。
【0008】
また、前記第3の外部端子に結線されており、前記圧電基板を挟んで斜めに対向して配置された前記他の二つの電極の一部が、互いに圧電基板を挟んで垂直に対向していることを特徴とする。
また、前記圧電振動子を、前記圧電振動子の第3の外部端子を接地電位として利用した発振回路形式を有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施例】
以下、本発明を図示した実施例により詳細に説明する。
まず本発明の理解を助けるために、従来の圧電振動子の等価回路を図14を用いて説明する。図14の中で実線で示した部分が、圧電振動子本来の等価回路の部分である。L,C,R直列回路がモーショナル・アームと呼ばれるもので、圧電板が機械的に振動し共振現象を起こし、これが圧電性を介して電気端子に現れた定数であって、この部分が圧電振動子の本質を表現している部分である。Cは、誘電体である圧電基板に対向電極が配されている為に必然的に発生する容量であって、並列容量と呼ばれている。又、実際の圧電振動子では、図14の中に点線で結線された容量C12,C23,C31が、浮遊容量として発生する。
【0010】
本発明は、圧電振動子の等価回路を図14に示した従来のものから図1に示す構成に変更した点が特徴的である。以下、図1を用いて本発明の説明を行う。即ち、図1において、実際の圧電振動子では、点線で結線された容量C′12,C′23,C′31が浮遊容量として発生することは従来の圧電振動子と同じであるが、特徴的な点は、圧電振動子本来の部分として、第1の外部端子1と第2の外部端子2との間に、圧電板が機械的に振動することにより共振現象を起こした結果として、その圧電性により電気端子に現れた等価インダクタンスと等価キャパシタンスと等価抵抗の三つの素子が直列に接続されているのみで、並列容量C が接続されていないことである。この並列容量Cは圧電振動を励振する為の電極により必ず発現するものであり、一般の圧電振動子の場合には図14に示すように第1の外部端子1と第2の外部端子2との間に発現するが、本発明では、第1の外部端子1と第3の外部端子3との間及び第2の外部端子2と第3の外部端子3との間にそれぞれ約半分に分割されて発現しているところが特徴である。
【0011】
次に、本発明の図1の様な等価回路を持つ圧電振動子を実現する手段をATカット厚みすべり水晶振動子の場合について、図2を用いてその構造を説明する。図2において圧電基板4の主面上に2組の等分割された2分割電極(分割対向励振電極)、即ち、電極5、電極6、電極7、電極8が配されている。電極5は第1の外部端子1に、電極6は第2の外部端子2に、電極7と電極8は両電極とも第3の外部端子3に結線されている。
【0012】
即ち、この実施例は、圧電振動駆動用の分割対向励振電極5、6、7、8を配した3端子型圧電振動子において、圧電基板4の両主面上を斜めに対向して挟む二つの電極5、6の一組を、それぞれ第1の外部端子1と第2の外部端子2に電気的に接続し、これら二つの電極5、6と圧電基板4を挟んで対向する他の二つの電極7、8を互いに電気的に接続し更にこれを第3の外部端子に電気的に接続した構成が特徴的である。
【0013】
図2に示すように夫々分割電極を備え、且つ、接続することにより、まず最初に、モーショナル・アームの等価定数が、従来の圧電振動子の場合のL,C,Rに比べ、本発明の圧電振動子では、それぞれ4L,C/4,4Rとインピーダンスが4倍になる。このことを、図3と図4を用いて説明する。図3(a)(b)が本発明の場合の作用を、図4(a)(b)が従来の場合の作用を説明する説明図である。図3の電極面積の合計、即ち電極5と電極8の面積の和は、図4の電極5′の面積と等しいとする。
【0014】
圧電振動子は機械的共振現象を利用しているが、圧電反作用により若干の影響は受けるものの、ほとんど純電気的な電極構造とは独立に振動モードが存在する。図3(a)及び図4(a)の中の符号9が、最低次の対称振動モードを利用した場合について、その振動変位から引き起こされた発生電荷の形状を表したものである。図3中の同一面上の分割電極5−8、7−6間の間隙を小さくしておけば、図3と図4の中の符号9で示した最低次の対称振動モードの発生電荷形状は、ほとんど同じである。つまり、圧電基板4の同一主面上に位置する2つの前記分割対向励振電極5−8、7−6の各間隔が、電気的に接触しない程度に、充分狭くすることが有効である。そして、ある瞬間、電極5に、正の電荷が発生しているとすると、これに対向する電極7には負の電荷が発生する。電極8と電極5は同相だから、やはり正の電荷が発生する。同様に電極7と電極6は同相だから負の電荷が発生する。
【0015】
ここで、本発明では図2に示す様に、電極7と電極8を両方とも第3の外部端子3に結線するから、第3の外部端子3に対して、第1の外部端子1は正の電荷発生となり、逆に第2の外部端子2は負の電荷発生となる。即ち、第1の外部端子1と第2の外部端子2は第3の外部端子3を基準とした場合に逆相となる。
【0016】
図3では第1の外部端子1と第2の外部端子2から眺めると電極面積が半分になったものが2ケ直列に接続されている。即ち、電極5,7が一組の電極対となり、また電極7と電極8が接続されて、該電極8と電極6から成るもう一方の電極対を経て第2の外部端子2に至るから全体として、インピーダンス・レベルとしては4倍となることが理解できるであろう。
【0017】
次に、並列容量の値に付いて説明する。本発明の場合は、この並列容量の値が従来の圧電振動子の場合に比べて、半分のC/2になる。これは電極面積が半分になっているのだから当然である。そしてこの並列容量C/2は、図1に示す通り、第1の外部端子1と第3の外部端子3の間、および第2の外部端子2と第3の外部端子3の間にそれぞれ現れる。
【0018】
そして、更に本発明では、電極7と電極8が電気的に結線されているので、電極5と電極6は静電的に遮蔽されることになる。その結果、理想的には、電極5と電極6の間に、並列容量は発生しない。従って、第1の外部端子1と第2の外部端子2の間に並列容量は現れない。
【0019】
次に、最低次の非対称振動モードを利用した実施例を図5を用いて説明する。図5の符号9′は最低次の非対称振動モードの発生電荷形状を表している。この場合同一主面上での電極上の発生電荷の位相が逆相となっているので、第3の外部端子3に対して、第1の外部端子1と第2の外部端子2の両方に正の電荷が発生している。即ち、第1の外部端子1と第2の外部端子2は同相である。この同相になる現象のみが、最低次対称モードの場合(図3)と違う点で、それ以外は同様であるので、説明を省略するが、等価回路としては、同様に、図1で表される。なお図5の各電極5〜8は図2と同じ様に結線されるものとする。
【0020】
本発明の圧電振動子は、機械的共振を用いた振動子であるから振動モードとしては複数個存在する。以上の説明では、振動モードとして、最低次対称モード、又は最低次非対称モードの二つを説明したが、これのどちらを利用しても、あるいは、他の振動モードを利用してもよい。圧電振動子は、温度安定度の良いことが要求されるが、特にその要求が厳しい水晶振動子の場合等では、基板の最適切断角度が使用モード毎に違うので、それを微細に変え最適に調整することが必要である。実際ATカット厚みすべり水晶振動子の場合、この両モードの間の最適切断角度の差は数分程度であり、現在の生産技術で充分管理できる範囲である。
【0021】
以下、本発明の圧電振動子を適用した圧電デバイスの具体的実施例の構成および動作を説明する。図6は本発明を厚み滑り水晶振動子に適用した圧電デバイスの一実施例の構造図である。この図に示す例ではATカットに切断された薄板状の水晶基板4の両主面上に二分割された励振用の電極5,8(表面)と,電極7,6(裏面)がそれぞれ配されている。電極5と電極7は、圧電基板4を挟んで対向し、これと近接して、電極8と電極6が同様に圧電基板4を挟んで対向している。
【0022】
例えば直径4mmφの水晶基板4の両面にスパッタ法により膜厚100nmのアルミニュームの薄膜を付け、フォトエッチング法により、対向している電極5と電極7の部分の寸法を1.5mm×0.65mmとし、同じく対向している電極6と電極8の寸法を1.5mm×0.65mmとし、これら2組の対向電極の間の間隙を0.2mmのギャップを持たせて分離させる。電極5は第1の外部端子1に、電極6は第2の外部端子2に、そして、電極7と電極8は両電極とも第3の外部端子3にそれぞれ電極リード部分を介して電気的に接続されている。この構成によれば、既に図2を用いて説明した様に、電極5と電極6とが圧電基板4を挟んで直接対向していないので、第1の外部端子1と第2の外部端子2の間の静電容量は、充分小さくなる。又図3に図示した様に、その発生電荷分布は、ほぼ9の様な形状であるので、第1の外部端子1と第2の外部端子2の間に直列共振特性が発現する。
【0023】
第1の外部端子1と第3の外部端子3の間、及び第2の外部端子2と第3の外部端子3の間に、圧電基板上に対向する電極による静電容量が発生することは説明するまでもない。
従って、この実施例の等価回路は、図1の様になる。なお、説明は省略したが、浮遊容量C12’,C23’,C31’が、それぞれ、第1の外部端子1と第2の外部端子2の間、第2の外部端子2と第3の外部端子3の間、第3の外部端子3と第1の外部端子1の間に現れるが、モーショナル・アーム(直列共振アーム)と並列に現れる浮遊容量C12’は並列容量C に比して著しく小さくすることが可能である。
【0024】
次に、圧電振動子としては電気機械結合係数が可能な限り大きいことが理想であるので、これを考慮した実施例を示す。電気機械結合係数は、機械振動によって引き起こされた発生電荷を、対向する電極で如何に限界まで多量に集めるかによって決まる。この値が大きいと、等価直列容量(C/4)の値が大きくなる。
【0025】
図7(a)は対向する2組の電極5、8間及び7、6間の間隙gが広い場合を図示している。符号9が振動変位によって引き起こされた発生電荷分布である。電極5と電極7との間、および、電極6と電極8との間でそれぞれ対向している領域で集められた電荷が圧電効果に寄与するが、対向していない間隙gの部分に対応する発生電荷(図7(a)の点線で挟まれた斜線部分)は、この圧電効果に寄与しない。
【0026】
図7(b)は、この間隙gを狭めることにより、圧電効果に寄与しない領域を可能な限り小さくした場合であり、電気機械結合係数は、図7(a)の場合より大きくなる。例えば、水晶基板上に蒸着されたアルミニューム電極をフォトエッチング法により除去することにより、この間隙gは、50μm程度には容易に狭められる。
図7(c)は、発生電荷分布が、図示したように奇関数の場合である。この場合も図7(a)の場合と同様に間隙gが小さい方が電気機械結合係数が大きくなる。
【0027】
本発明は次のように変形することもできる。つまり、上記第3の外部端子3に結線されており、上記圧電基板4を挟んで斜めに対向して配置された二つの電極8、7の一部が、互いに圧電基板4を挟んで垂直(肉厚方向)に対向するように構成することが有効である。
【0028】
即ち、既に述べたように本発明の主旨の一つは、第1の外部端子1と第2の外部端子2に接続された電極5と電極6の間に、電気的に両電位にされた電極7と電極8を配して静電的に遮蔽することである。本発明は、この遮蔽効果を更に増強するため以下の様なオーバーラップ電極構造を設けることもできる。即ち、図8に示すように電極7と電極8とが圧電基板4を挟んで、間隙部分方向に伸ばされた構造のもので、この伸ばす程度に応じて遮蔽効果が期待できる。図8には、その伸ばす程度として、電極7と電極8とが圧電基板4を挟んで、一部対向領域hが存在する例を示している。この様に対向領域hを配すると、電極5と電極6の間の静電結合に対する、電極7と電極8の遮蔽効果が増すことは容易に理解できよう。この効果は図7にて説明した電極間距離gを小さくする場合等においては特に有効であろう。
【0029】
図9に本発明のその他の実施例として、遮蔽効果を増強するため周辺にシールド電極を配した場合を示す。
ATカットに切断された水晶基板4の両主表面上にそれぞれ二つの励振用の主電極5,6を配し、これと対向すべき電極7,8をシールド電極として夫々基板の両主面全面に広げた実施例である。即ち、本実施例は、上記圧電基板4の両主面に垂直に(基板面と直交する方向に)対向して配された前記2つの電極であってそれぞれ上記第1および第2の外部端子1、2に接続された電極5、6に近接しており、かつ圧電基板上の電極5、6以外の部分の周辺部分を取り囲んだ電極7、8を配し、後者の電極7、8を第3の外部端子3に結線した構成が特徴的である。
【0030】
この場合、2つの励振電極5,6およびその対向部分は、エネルギー閉じ込めの為に若干そのカットオフ周波数を下げることが、有効であることは、一般のエネルギー閉じ込め型振動子と同じである。
直径4mmφの水晶基板4の両面にスパッタ法により膜厚500nmのクロム下地の金の薄膜を付け、フォトエッチング法により、励振電極5,6の対向部分である領域1.5mm×1.5mmの部分のみを残す。その後、全体をエッチング液に浸し、水晶基板の励振電極部分以外の周辺部分を50nm薄くする。
【0031】
次に再度、水晶基板4の両面にスパッタ法により膜厚100nmアルミニュームの薄膜を付け、フォトエッチング法により、励振電極5,6と周辺電極7,8を図の様に0.2mmのギャップGを持たせて分離させる。励振電極5,6のリード引出し部の幅寸法は0.7mmである。又、周辺電極7,8の両端部の一部は、励振電極5,6をパッケージに組み込む時の短絡防止の為、適宜取り除いておく。
この二つの周辺電極7,8は実際には短絡して第3の外部端子3に接続して使用されるが、これはパッケージ組み込み時に、導電性接着剤17にて一括して行うことができる。
【0032】
本発明によれば表面実装型のパッケージ(SMD型パッケージ)のようにパッケージが小形になって構造的に浮遊容量が増える虞れがある場合でも、本発明の遮蔽電極の遮蔽効果により、並列容量が増加したり、その結果性能が劣化することはない。従来のパッケージでは、アース電極等の遮蔽電極を配し、浮遊容量を増加させることを極力避けてきたが、本発明では、逆に積極的に遮蔽電極を配する。図示を省略するが、SMDパッケージに適用する場合は大きな遮蔽電極の付いた圧電基板と金属蓋と積層セラミック台座も備え、積層セラミック台座は、シームリングと積層セラミック部からなる。金属蓋とシームリングとはシーム溶接法により溶接される。
【0033】
次に、本発明の圧電振動子を利用した発振器について説明する。圧電振動子を用いた発振器は、圧電振動子と負抵抗を発生させる為の、半導体素子等のアクティブ素子を組み合わせて構成されている。このアクティブ素子には、例えば、バイポーラ・トランジスタやCMOSトランジスタの様な3端子形式のものと、負性ダイオードの様な2端子形式のものがある。
【0034】
図10に、他の実施例として、3端子形式のバイポーラ・トランジスタと組み合わせてコルピッツ発振回路形式とした発振回路を示す。
本発明の圧電振動子では、浮遊容量は接地電位との間に入るので、図10に示す例では第1の外部端子1と第2の外部端子2は、接地電位に接続しない方法を提案するものである。
【0035】
従来から一般的に良く用いられている発振回路は、コレクター接地型コルピッツ回路であるが、これでは、第1の外部端子1または第2の外部端子2のどちらかが接地電位に結線されるため、他の第2の外部端子2または第1の外部端子1のどちらかの間に浮遊容量が発生し、本発明の圧電振動子の性能が発揮できなくなる。
【0036】
又、アクティブ回路側としては、プリント板のパターン設計に於いても、第1の外部端子1と第2の外部端子2との間に、浮遊容量が増えないように、パータン間隔や層間隔を広げること、またはその間に遮蔽用のパターン導体を配する等の配慮が必要なことは言うまでもない。
即ち、本発明の圧電振動子を利用した発振器に於いては、該圧電振動子の第3の外部端子3を接地電位として利用する発振回路形式とする。このように構成した圧電話発振器によれば、周波数可変範囲を広くすることができる。
以下に、圧電振動子の周波数を大きく変えた場合に、そのインピーダンス特性が、どの様に変わるかを、並列容量Cの影響を念頭に置きながら、定量的に検討する。等価回路として、ごく一般的な図11を用いる。
【0037】
直列アームのインピーダンスをZとすると、
【0038】
【数1】
Figure 0003542403
両辺をRで除して基準化すると、
【0039】
【数2】
Figure 0003542403
ここに
【0040】
【数3】
Figure 0003542403
【0041】
【数4】
Figure 0003542403
であり、ωは直列共振周波数、Qは共振先鋭度である。
【0042】
ここで、基準化周波数δを次式5で定義し、共周波数ωの代わりに使用する。
【0043】
【数5】
Figure 0003542403
(5)式を(2)式に代入すると、
【0044】
【数6】
Figure 0003542403
基準化周波数δが小さいとして(6)式の右辺の( )の中を第一項のみで近似すると、
【0045】
【数7】
Figure 0003542403
この(7)式の意味する所は、直列アームのインピーダンスを直列抵抗Rで基準化し、周波数の尺度として、基準化周波数δの代わりに2Qδとまとめた量で測ると、この直列アームのインピーダンスの振る舞いは、直列抵抗Rや共振先鋭度Qによらずに、一義的に決まると言うことである。
【0046】
更に、この(7)式のガウス平面上の軌跡は、点(1,0)を通り縦軸に平行な直線であり、2θδの値に対応してリアクタンス分が線形に変化する。この線形に変化する性質は、周波数を広範囲に変化させる場合を解析する時には、直感性に訴えられ便利な性質である。この性質は、一般的に広く用いられているアドミッタンスで表現すると失われる。
【0047】
次に図11の並列容量CのインピーダンスをZとすると、
【0048】
【数8】
Figure 0003542403
両辺を直列抵抗Rで除して基準化すると、
【0049】
【数9】
Figure 0003542403
ここにγは容量比で、次式で定義される。
【0050】
【数10】
Figure 0003542403
(9)式に(5)式を代入すると、
【0051】
【数11】
Figure 0003542403
基準化周波数δが小さいとして(11)式の右辺の( )の中を第一項のみで近似すると、
【0052】
【数12】
Figure 0003542403
この(12)式の意味する所は、並列容量Cのインピーダンスを直列抵抗Rで基準化すると、この値はQ/7で規定される定数となると言うことである。このQ/γは、有名なフィギュアー・オブ・メリットと呼ばれる量である。
【0053】
さて、図の全体のインピーダンスZ/Rは、
【0054】
【数13】
Figure 0003542403
であるので、(7)式のZと(12)のZを代入し、実数部Rと虚数部Xに分けて整理すると、
【0055】
【数14】
Figure 0003542403
の形になる。ここに、(2Qδ)の部分を付記したのは、実数部Rも虚数部Xも、共に2Qδで測られた周波数の関数であることを強調するためである。
この実数部Rと虚数部Xとから、2Qδを消去するとインピーダンス円線図と呼ばれる次式が得られる。
【0056】
【数15】
Figure 0003542403
これは、中心を、
【0057】
【数16】
Figure 0003542403
とし、縦軸に接する円であり、その直径は(Q/γ)である。
この(15)式の意味する所は、フィギュアー・オブ・メリットQ/γの値が小さいと、インピーダンス円線図の直径が小さくなり、(7)式の軌跡では、直線状であった性質が、ここでは失われてしまうと言うことである。即ち、特性が劣化してしまうことになる。
【0058】
この特性劣化を定量的に把握するために、数値計算を行う。(13)式、(7)式、(12)式を用いてインピーダンス円線図を求めた結果を図14に示す。周波数2Qδとしては、0から20まで1刻みで21点計算してある。フィギュアー・オブ・メリットQ/γとしては、∞、32、8の3通りである。
図14より、フィギュアー・オブ・メリットQ/γの値が小さくなると、即ち、並列容量Cが大きくなると、(7)式の直列アームのインピーダンス単独の場合の振る舞いに比べて、以下の特性劣化があることが判る。
【0059】
即ち、周波数を直列共振点から上昇させてゆくと、
1.実数部R(実効抵抗)が増加してしまう。この為広い周波数可変範囲を得ようとすると、発振停止現象が起こりうる。
2.虚数部X(実効リアクタンス)が増加してしまう。その為外部リアクタンスを変化させた時の周波数可変への感度が悪循環的に低下する。
3.虚数部の増分の周波数依存性が非線形になってしまう。この為広い周波数可変範囲を必要とする場合に、外部パラメータ変化に対するリニアリテが得にくくなる。
4.圧電振動子の並列共振周波数の近接化・周波数可変範囲の限界等の現象が起こる。
【0060】
以上、並列容量Cが大きくなると、特性が劣化してしまうことを示した。
又、実際の圧電振動子では、各部の浮遊容量の値が直接並列容量に加算される為に、この並列容量の値が更に大きくなると言う問題点がある為、“周波数可変範囲の減少”の現象が顕著になっていた。
これらの問題点は、圧電振動子が高い周波数になればなるほど小さな励振電極が必要となる為、圧伝振動子本来の対向する励振用電極部分による容量値に比べて、パッケージに入れること等により不必要な浮遊容量値が更に多大に発生し、この浮遊容量の割合が大きくなるため、特性劣化が激しくなっていた。
【0061】
また、小形化を指向したり、表面実装型のような薄型を指向したパッケージでは、各部分の寸法が小さくなり、その結果浮遊容量の値が大きくなってしまう結果として、並列容量に加算される浮遊容量値が大きくなる為、並列容量が大きくなるため、この点でも特性劣化が激しくなっていた。
これらの特性劣化は、本発明の圧電振動子では取り除かれている。即ち、本発明の図2の様な構造を取ることにより、実施例に示した様に、第1の外部端子1と第2の外部端子2の間に入っている並列容量Cを、大幅に減少できるから、上記数式数値解析に示す通り、直列アームのインピーダンス単独の特性に近ずき、特性改善が計られている。
以上説明した本発明の効果は、各種特性の劣化防止と、周波数可変範囲の限界打破という点にあるから、広い周波数可変範囲を必要とする圧電振動子に於いては、著しい効果を奏するものである。
また、分割電極は例に示したように均等に2分割する場合に限らず、1:2,或はそれ以外の割合に分割してもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上、本発明の実施例として、エネルギー閉じ込み型ATカット厚みすべり水晶振動子の場合について説明したが、本発明は、エネルギ−閉じ込め型のみに限るものではない。即ち、図4(a) の様な従来の対向電極構造の圧電振動子に、副電極を配することによって、図5の様な作用により並列容量の値が浮遊容量で増加するのを防ぐことができるから、全ての対向電極構造を持った圧電振動子及び輪郭振動モード等のあらゆる振動モードの圧電振動子または、あらゆる素材の圧電振動子に適応可能である。
また、これらの振動子を利用する回路や装置としてはVCXOのみならずfilter等で広く利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電振動子の一実施例の等価回路図。
【図2】本発明の圧電振動子の基本構造概念図。
【図3】(a)(b)は本発明の場合の作用説明図(最低次対称モードの場合)。
【図4】(a)(b)は従来例の場合の作用説明図(最低次対称モードの場合)。
【図5】(a)(b)は本発明の作用説明図(最低次非対称モードの場合)。
【図6】本発明の圧電振動子の他の実施例の構造図。
【図7】(a)(b)および(c)は本発明の圧電振動子のその他の実施例の構造概念説明図。
【図8】本発明の圧電振動子の他の実施例の構造概念説明図。
【図9】本発明の他の実施例の圧電振動子を適用したデバイスの構成図。
【図10】本発明の応用実施例の概念図。
【図11】圧電振動子の等価回路図。
【図12】インピーダンス特性の数値計算例図概念図。
【図13】従来の圧電振動子の構造図例。
【図14】従来の圧電振動子の等価回路。
【符号の説明】
1 第1の外部端子、2 第2の外部端子、第3の外部端子、4 圧電基板、5、6 励振電極、10a,10b スプリング、

Claims (4)

  1. 圧電振動駆動用の分割対向励振電極を配した3端子型圧電振動子において、圧電基板の両主面上に夫々圧電基板を挟んで二つの電極を対向配置すると共に、圧電基板を挟んで斜めに対向する二つの電極を、それぞれ第1の外部端子と第2の外部端子に電気的に接続し、これら二つの電極と圧電基板を挟んで夫々垂直方向に対向する他の二つの電極を互いに電気的に接続し更にこれら他の二つの電極を共に第3の外部端子に電気的に接続したものであって、前記他の二つの電極が、前記第1及び第2の外部電極に接続した二つの電極にそれぞれ近接し、かつ前記圧電基板上の前記電極以外の部分の周辺部分を取り囲んだ電極を配し、該取り囲んだ電極を第3の外部端子に結線したことを特徴とする圧電振動子。
  2. 前記圧電基板の同一主面上に位置する二つの前記分割電極の間隔が、電気的に接触しない程度に、充分狭いことを特徴とする請求項1記載の圧電振動子。
  3. 前記第3の外部端子に結線されており、前記圧電基板を挟んで斜めに対向して配置された前記他の二つの電極の一部が、互いに圧電基板を挟んで垂直に対向していることを特徴とする請求項1、または請求項2記載の圧電振動子。
  4. 請求項1、請求項2、または請求項3記載の圧電振動子を、上記圧電振動子の第3の外部端子を接地電位として利用した発振回路形式を有することを特徴とする圧電発振器。
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