JP3541599B2 - エンジンの筒内圧センサ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの燃費向上と排気ガス浄化を目的として、燃焼室内の圧力いわゆる筒内圧を検出する筒内圧センサと、筒内圧センサを用いた筒内圧の検出方法、およびエンジンの燃焼状態を制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
筒内圧センサは、一般的に、点火プラグの周辺に取り付けて燃焼圧を直接計測する方法が採られており、この筒内圧センサからの検出信号により、エンジン本体の失火やノッキング発生状態を検出する方式が開発されている。
【0003】
しかし、エンジンを多弁化したり、シリンダ上部に複数の動弁機構(カムシャフト)を設けるなど、エンジンを高出力化する目的で、より複雑構造となっているシリンダヘッドに、このような筒内圧センサを配置することが極めて難しくなっている。
【0004】
この欠点を補うために、燃焼圧を間接的に計測する方法として、特開平2−157631号公報(平成2年6月18日出願)にみられるように、シリンダガスケット内に筒内圧センサ本体の装着部を設け、この装着部に着脱可能な圧電素子を組み込んだ筒内圧センサが開発されている。しかしこの従来方法では、柔らかいガスケット材からなる広い面積のシリンダガスケットと、高剛性の狭い受圧面積をもつ圧電素子が並列に並んだ構成となっている。このため、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に、この筒内圧センサを組み込んだシリンダガスケットを挾んで締結するとき、圧縮代は大部の面積を占めるガスケット材によって決定されるので、圧電素子を最適な圧縮代で締結することが極めて困難であった。そのため、圧縮代が不足の場合には、圧電素子が両者間で振動するなどして精度の良い検出信号、とくに高周波帯域での検出信号が得られない一方、締め代が過大な場合には、圧電素子が破損してしまうといった欠点があった。
【0005】
さらにこの従来方式の筒内圧センサでは、
▲1▼シリンダガスケットや圧電素子の厚さ寸法のばらつきをある程度許容しなければならない、
▲2▼とくに複数個の圧電素子を用いる多気筒エンジンの筒内圧センサにあっては、圧電素子相互間の厚さばらつきも許容しなければならない、
▲3▼筒内圧センサを装着したシリンダガスケットをシリンダブロックとシリンダヘッド間に組み立てるに際して、結合ボルトの締め付けトルクを高精度に管理しなければならない、
▲4▼エンジンの温度上昇に伴う締め付け力の変化を吸収することができず、検出信号の変動をきたしていた、
など、生産し実用化する上で大きな障害となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
「従来の技術」の項で述べたように、従来技術による筒内圧センサでは、検出性能を高めようとすると、生産上の障害をきたすという、性能面と生産面が相入れないという問題を有していた。
【0007】
すなわち、筒内圧センサ本体を、1mmないし1.5mmといった薄さのシリンダガスケットに内蔵する場合に、筒内圧センサ本体およびガスケット材のわずかな厚さのばらつきが、シリンダブロックとシリンダヘッドの間にシリンダガスケットを締め付けるに際し、予期しない締め付け力の大きな変動となって表れ、上述したような好ましからざる事態を引き起こしていた。
【0008】
問題点を解決するために、本発明では、これら厚さばらつきがあってもこれらを許容し、量産に適した筒内圧センサの構造と検出システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
まず最初に、図2を用いて本発明の原理図を説明する。上部にシリンダヘッド、下部にシリンダブロック、この間にシリンダガスケットが介在した状態で、ボルトが締結されている。一方このシリンダガスケットの一部に光ファイバが図2のように両端でシリンダブロックに、また、中央でシリンダヘッドにばねを介して押し当てられている。
【0010】
シリンダヘッドとシリンダブロック間、すなわち、シリンダガスケットは、筒内圧の変動に伴い参考文献(石垣匠,北川淳一,田中敦,谷内忠司;「メタルヘッドガスケットの耐久性単体評価法」、自動車技術49巻3号、1995,P19−24。)に記載されているように、8〜12μmといった弾性変形を繰り返す。このため、この光ファイバは、微小量だけ光ファイバの曲げの曲率が変動し、図3に示す光の減衰特性曲線に従って入力光に対し出力光が変動する。
【0011】
このように、光ファイバの透過光量の変動から、筒内圧の測定が可能となる。
【0012】
図3に、筒内圧センサを使用したエンジンとその制御システムの構成を示し、図4に筒内圧センサを使用したときの効果を示す。燃焼室13内の燃焼圧の変動を、シリンダガスケット内に装着している光ファイバと、ファイバ支持体により、光ファイバの曲げ曲率の変動による入力光と出力光の変化を電気信号として検出する。この得られる電気信号は、比較的高電圧であるが電流値が小さいため、その信号を端子と導線を介して入力インピーダンスの高いチャージアンプに伝え、インピーダンス変換を行ってエンジン制御用コンピュータ(ECU)に取り込む。
【0013】
例えば、シリンダ内でノッキング発生などの異常な圧力変動がある場合に、エンジン制御用コンピュータから適切な指令を出し、燃料噴射のタイミング、独立ヘリカル吸気ポートの開閉、電子制御EGRバルブなどを制御し、エンジンの燃焼を正常な状態に維持してトルク変動を防止し、最適な空燃比を確保して、燃料消費量を最少にして、排ガスをクリーンにする。
【0014】
ところで、本発明の筒内圧センサでは、燃焼室内の圧力変動を、上述したようにエンジンのミクロな弾性変形を利用して、ファイバ支持体を介し、微小量だけ光ファイバの曲げの曲率が変動し、光ファイバの透過光量の変動から、筒内圧の測定が可能となる。
【0015】
目的を達成するため、本発明の筒内圧センサは、
(1)光ファイバの支持において、光ファイバと、シリンダヘッドあるいはシリンダブロックとの間が離れないこと。特に、ノッキングなどの高周波数において、離脱しないこと。
【0016】
(2)光ファイバが押し当て力によって、圧縮破壊を起こさないこと。
【0017】
(3)ファイバ支持体が、ガスケットの圧縮代のばらつきに対して、そのばらつき誤差を十分吸収できること。
【0018】
(4)光ファイバ及びファイバ支持体が温度上昇に対して、熱膨張誤差を十分補正できること。
【0019】
が必要となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の筒内圧センサの一実施例を図1に、図1のA−A断面を図6に、図5に筒内圧センサのファイバ支持体1を示す。
【0021】
(実施例1)
シリンダガスケット5には、図1に示すようにシリンダ7に対応する部分にシリンダ7の内径寸法と略同径の筒穴(シリンダ用開口部)が形成されているとともに、シリンダヘッド3に図示しない結合ボルト11の挿入穴および冷却水や潤滑油の流通穴がそれぞれ形成されている。また、シリンダガスケット5には、ファイバ支持体1や光ファイバ2の図示していない装着穴や通り溝があり、ファイバ支持体1と光ファイバ2を装着している。光ファイバ2は、光源の発光素子9から中央凸起部12と押し当て端部13からなるファイバ支持体1を通って受光器10につながっている。
【0022】
図17に示すように、シリンダガスケット5のファイバ支持体装着位置25は、エンジンのシリンダヘッド3及びシリンダブロック4取付け用結合ボルト穴24と穴の中心に配置し、シリンダ略同径の筒穴23に近づけることにより、筒内圧センサ本体での変位を大きくとれるようにしている。
【0023】
エンジン稼動時には、シリンダヘッド3,シリンダブロック4及びシリンダガスケット5の温度は燃焼室6から伝導してくる熱により、250℃から300℃近くまで上昇する。そのため、光ファイバ2およびファイバ支持体1は温度上昇に対して熱膨張誤差を十分に補正できるようにしている。
【0024】
図6より光ファイバ2がシリンダブロック4側及びシリンダヘッド3側に押されている様子がわかる。ここで、押し当て端部13によって、S字状および逆S字状の断面をしているのは、シリンダガスケット5が、製作工程上、シリンダヘッド3締め付け力によりその厚さがばらつくために、この厚さ変動を吸収するためである。また、ファイバ支持体1とシリンダブロック4とは、ほぼ平衡になるようにする。
【0025】
中央凸起部12の厚さ方向の剛性に比べて、押し当て端部13の剛性は大きくとってあり、中央凸起部12の支持条件が正確に獲得できるようにしている。
【0026】
実際には、光ファイバ2を適切な応力範囲で、シリンダヘッド3や、シリンダブロック4に押し当てることは極めて難しい。押し当て力が大きすぎると、光ファイバ2が圧縮破壊を起こし、また押し当て力が小さすぎると、測定周波数帯域の上限が制限され、ノッキングなどの測定ができなくなる。このため、図4に示すような、光ファイバ2の取り付けへの配慮が必要である。
【0027】
すなわち、中央凸起部12は、シリンダヘッド3に押し当て、この中央凸起部12に設けた溝深さdgと、光ファイバ2の直径dfとの間に
【0028】
【数1】
dg>df …(数1)
なるようにして、この中央凸起部12の曲率半径Rの溝の底に、光ファイバ2の曲げ剛性を利用して押し当てている。
【0029】
両端でのシリンダブロック4との押し当て端部13についても、全く同様にこの箇所に曲率半径R′の溝を設けているが、この箇所における溝深さdg′と光ファイバ2の直径dfとの間には、
【0030】
【数2】
dg′>df …(数2)
なるようにして、この溝の底に光ファイバ2の曲げ剛性を利用して押し当てている。
【0031】
次に、構成のエンジンシステムと作用について図14から図16において説明する。エンジン本体18の組立時に、シリンダガスケット5は結合ボルト11によって所定の締め付け圧力状態でシリンダヘッド3とシリンダブロック4の間に挾んで固定されている。この場合には、シリンダガスケット5内のファイバ支持体1と光ファイバ2を用いた筒内圧センサ本体18の光ファイバ2は通常の締め付け圧力状態で押圧された基準状態で保持されている。
【0032】
また、エンジン本体18の動作中は各シリンダ7内の燃焼室6で、爆発による燃焼によって、シリンダヘッド3にはシリンダブロック4側より離間する方向に押圧力が発生する。そして、この押圧力によって、シリンダヘッド3とシリンダブロック4との間のシリンダガスケット3のシールしている面に面圧変動が生じる。筒内圧センサ17は筒内圧の変動に伴い参考文献(石垣匠,北川淳一,田中敦,谷内忠司;「メタルヘッドガスケットの耐久性単体評価法」、自動車技術49巻3号、1995,P19−24。)に記載されているように、8〜12μmといった弾性変形を繰り返す。このため、ファイバ支持体1により光ファイバ2は、微小量だけ光ファイバ2の曲げの曲率が変動し、図3に示す光の減衰特性曲線に従って入力光に対し出力光が変動する。光ファイバ2の透過光量の変動を電気信号に変換し、インジェクション信号やイグニション信号等で、各気筒の燃焼サイクルと筒内圧変動のタイミングが同じになるように電気信号を処理してエンジン制御用コンピュータ(ECU)19に入力される。このエンジン制御コンピュータ19により各気筒ごとの燃焼圧変動が個別に検出できる。
【0033】
例えば、シリンダ7内の燃焼室13において、ノッキング発生などの異常な圧力変動がある場合に、エンジン制御用コンピュータ19から適正な命令を出し、EFI(独立噴射)20,独立ヘリカル吸気ポート21,電子制御EGRバルブ22などを制御し、エンジンの燃焼圧を正常な状態にしてトルク変動を防止し、図16に示す最適な空燃比にする。
【0034】
(実施例2)
上述した実施例では、光ファイバ2を組立てたときに、ファイバ支持体1の中央凸起部12と押し当て端部13に設けた穴の中をくぐらせる必要があり、組立て工数がかかる。
【0035】
図8は押し当て端部13及び中央凸起部12の結合箇所を一方向だけにしたもので、光ファイバ2を特に小さな穴の中を通すことなく安易に組立てることができる。図6の、中央凸起部12の光ファイバ2の曲率半径Rと押し当て端部13での光ファイバ2の曲率半径Rは同じで、光ファイバの曲率半径Rは、光ファイバ2が曲げによる破壊を起こさない範囲でなければならない。
【0036】
(実施例3)
一般に、シリンダブロック4やシリンダヘッド3のシリンダガスケット5に接する面は、それほど高精度に仕上げられている訳ではない。
【0037】
そのため、ファイバ支持体1がこれら両者に精度よく押し当てられ、両者の相対変位量を高精度に測定できないことがある。
【0038】
この場合には、図7に示すように、押し当て端部13とシリンダブロック4あるいは中央凸起部12とシリンダヘッド3間に平滑な面をもつシム14を介在させ、上述した懸念を払拭することができる。また、シム14には燃料のガス漏れを防止する効果もある。
【0039】
(実施例4)
実施例1〜3に記載の筒内圧センサにおいて、シリンダヘッド3とシリンダブロック4の間が、メタルガスケット5a内にファイバ支持体1′と光ファイバ2を介して、締結される構造の場合、ファイバ支持体1′がシリンダガスケット5内で自由に動くと、光ファイバ2が破断してしまうので、メタルガスケット5aの本体との位置がある程度決まるような構造にする必要がある。その方法として、図9に示すように、ファイバ支持体1′を動かないようにするために、ファイバ支持体1′と上シール板14aおよび下シール板14bを溶接で固定し、光ファイバ2の破断による破壊を防止する。
【0040】
この方法は、メタルガスケット5aに限るものではなく、カーボンガスケット5bでもよい。
【0041】
(実施例5)
実施例1〜3に記載の筒内圧センサにおいて、シリンダヘッド3とシリンダブロック4の間が、カーボンガスケット5b内にファイバ支持体1′と光ファイバ2を介して締結される構造の場合、ファイバ支持体1′がシリンダガスケット5内で自由に動くと、光ファイバ2が破断してしまうので、カーボンガスケット5bの本体との位置がある程度決まるような構造にする必要がある。その方法として図10に示すように、ファイバ支持体1′とカーボンガスケット5bを板ばね15などのある程度自由度のあるものにより、溶接で固定し、光ファイバ2の破断による破壊を防止する。また、光ファイバ2がカーボンガスケット5bとシリンダブロック4ないしシリンダヘッド3によって圧縮破壊しないように、カーボン16などの緩衝材によりそれを防止する。
【0042】
また、同じ目的で、図18に示す光ファイバ2の保護溝を設けた中間板26と、ファイバ支持体1′とを溶接で固定し、光ファイバ2の破断による破壊を防止する。
【0043】
この方法は、カーボンガスケット5bに限るものではなく、メタルガスケット5aでもよい。
【0044】
(実施例6)
実施例1〜5に記載の筒内圧センサにおいて、筒内圧を高精度に計測する方法の一例を図13に示す。図11にそのファイバ支持体1″の断面図と、図12に図11の矢印Aからみたファイバ支持体1″の構造を示す。図11は、押し当て端部13と中央凸起部12を1個ずつ組み合わせたファイバ支持体1″を用いた方法である。図13は、図11のファイバ支持体1″を用いて、押し当て端部13と中央凸起部12を複数個組み合わせた構造で、筒内圧を高精度かつ信頼性の高い計測することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、燃焼室内にセンサまたはセンサの一部を取り付けることなく、またシリンダブロックやシリンダヘッドに特別な細工を施すことなく、シリンダ内の燃焼圧を検出することができるので、センサ実装部のスペースが十分でないエンジン環境で複雑な構造にしなくてよい。
【0046】
とくに寸法ばらつきがあっても、十分に感度よく燃焼圧が検出できる特徴があり、安定した性能の筒内圧センサが生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筒内圧センサの一実施例を示すエンジンのシリンダ部の分解図。
【図2】本発明の筒内圧センサの原理図。
【図3】本発明の筒内圧センサを使用したときの中央凸起部の曲率半径と光ファイバの減衰特性図。
【図4】図1の筒内圧センサの中央凸起部の説明図。
【図5】本発明の筒内圧センサのばね機構の一例を示す斜視図。
【図6】本発明の筒内圧センサで、燃焼圧を検出する一実施例の説明図。
【図7】本発明の筒内圧センサの押し当て端部を変形した一実施例の説明図。
【図8】本発明の筒内圧センサのばね機構を変形した一実施例の斜視図。
【図9】メタルガスケットの場合の本発明の筒内圧センサを使用した一実施例の説明図。
【図10】カーボンガスケットの場合の本発明の筒内圧センサを使用した一実施例の説明図。
【図11】本発明の筒内圧センサのばね機構を変形した一実施例の説明図。
【図12】図11の筒内圧センサのA部矢視図。
【図13】本発明の筒内圧センサのばね機構を複数個使用した一実施例の説明図。
【図14】本発明の筒内圧センサを用いたエンジンの一例の説明図。
【図15】図14の制御システムのフローチャート。
【図16】図14の制御を行ったときの効果の特性図。
【図17】ファイバ支持体の装着位置を示す説明図。
【図18】カーボンガスケットの場合の本発明の筒内圧センサを使用した一実施例の説明図。
【符号の説明】
1…ファイバ支持体、2…光ファイバ、3…シリンダヘッド、4…シリンダブロック、5…シリンダガスケット、6…燃焼室、7…シリンダ、8…ピストン、9…発光素子、10…受光器、11…結合ボルト。
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの燃費向上と排気ガス浄化を目的として、燃焼室内の圧力いわゆる筒内圧を検出する筒内圧センサと、筒内圧センサを用いた筒内圧の検出方法、およびエンジンの燃焼状態を制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
筒内圧センサは、一般的に、点火プラグの周辺に取り付けて燃焼圧を直接計測する方法が採られており、この筒内圧センサからの検出信号により、エンジン本体の失火やノッキング発生状態を検出する方式が開発されている。
【0003】
しかし、エンジンを多弁化したり、シリンダ上部に複数の動弁機構(カムシャフト)を設けるなど、エンジンを高出力化する目的で、より複雑構造となっているシリンダヘッドに、このような筒内圧センサを配置することが極めて難しくなっている。
【0004】
この欠点を補うために、燃焼圧を間接的に計測する方法として、特開平2−157631号公報(平成2年6月18日出願)にみられるように、シリンダガスケット内に筒内圧センサ本体の装着部を設け、この装着部に着脱可能な圧電素子を組み込んだ筒内圧センサが開発されている。しかしこの従来方法では、柔らかいガスケット材からなる広い面積のシリンダガスケットと、高剛性の狭い受圧面積をもつ圧電素子が並列に並んだ構成となっている。このため、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に、この筒内圧センサを組み込んだシリンダガスケットを挾んで締結するとき、圧縮代は大部の面積を占めるガスケット材によって決定されるので、圧電素子を最適な圧縮代で締結することが極めて困難であった。そのため、圧縮代が不足の場合には、圧電素子が両者間で振動するなどして精度の良い検出信号、とくに高周波帯域での検出信号が得られない一方、締め代が過大な場合には、圧電素子が破損してしまうといった欠点があった。
【0005】
さらにこの従来方式の筒内圧センサでは、
▲1▼シリンダガスケットや圧電素子の厚さ寸法のばらつきをある程度許容しなければならない、
▲2▼とくに複数個の圧電素子を用いる多気筒エンジンの筒内圧センサにあっては、圧電素子相互間の厚さばらつきも許容しなければならない、
▲3▼筒内圧センサを装着したシリンダガスケットをシリンダブロックとシリンダヘッド間に組み立てるに際して、結合ボルトの締め付けトルクを高精度に管理しなければならない、
▲4▼エンジンの温度上昇に伴う締め付け力の変化を吸収することができず、検出信号の変動をきたしていた、
など、生産し実用化する上で大きな障害となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
「従来の技術」の項で述べたように、従来技術による筒内圧センサでは、検出性能を高めようとすると、生産上の障害をきたすという、性能面と生産面が相入れないという問題を有していた。
【0007】
すなわち、筒内圧センサ本体を、1mmないし1.5mmといった薄さのシリンダガスケットに内蔵する場合に、筒内圧センサ本体およびガスケット材のわずかな厚さのばらつきが、シリンダブロックとシリンダヘッドの間にシリンダガスケットを締め付けるに際し、予期しない締め付け力の大きな変動となって表れ、上述したような好ましからざる事態を引き起こしていた。
【0008】
問題点を解決するために、本発明では、これら厚さばらつきがあってもこれらを許容し、量産に適した筒内圧センサの構造と検出システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
まず最初に、図2を用いて本発明の原理図を説明する。上部にシリンダヘッド、下部にシリンダブロック、この間にシリンダガスケットが介在した状態で、ボルトが締結されている。一方このシリンダガスケットの一部に光ファイバが図2のように両端でシリンダブロックに、また、中央でシリンダヘッドにばねを介して押し当てられている。
【0010】
シリンダヘッドとシリンダブロック間、すなわち、シリンダガスケットは、筒内圧の変動に伴い参考文献(石垣匠,北川淳一,田中敦,谷内忠司;「メタルヘッドガスケットの耐久性単体評価法」、自動車技術49巻3号、1995,P19−24。)に記載されているように、8〜12μmといった弾性変形を繰り返す。このため、この光ファイバは、微小量だけ光ファイバの曲げの曲率が変動し、図3に示す光の減衰特性曲線に従って入力光に対し出力光が変動する。
【0011】
このように、光ファイバの透過光量の変動から、筒内圧の測定が可能となる。
【0012】
図3に、筒内圧センサを使用したエンジンとその制御システムの構成を示し、図4に筒内圧センサを使用したときの効果を示す。燃焼室13内の燃焼圧の変動を、シリンダガスケット内に装着している光ファイバと、ファイバ支持体により、光ファイバの曲げ曲率の変動による入力光と出力光の変化を電気信号として検出する。この得られる電気信号は、比較的高電圧であるが電流値が小さいため、その信号を端子と導線を介して入力インピーダンスの高いチャージアンプに伝え、インピーダンス変換を行ってエンジン制御用コンピュータ(ECU)に取り込む。
【0013】
例えば、シリンダ内でノッキング発生などの異常な圧力変動がある場合に、エンジン制御用コンピュータから適切な指令を出し、燃料噴射のタイミング、独立ヘリカル吸気ポートの開閉、電子制御EGRバルブなどを制御し、エンジンの燃焼を正常な状態に維持してトルク変動を防止し、最適な空燃比を確保して、燃料消費量を最少にして、排ガスをクリーンにする。
【0014】
ところで、本発明の筒内圧センサでは、燃焼室内の圧力変動を、上述したようにエンジンのミクロな弾性変形を利用して、ファイバ支持体を介し、微小量だけ光ファイバの曲げの曲率が変動し、光ファイバの透過光量の変動から、筒内圧の測定が可能となる。
【0015】
目的を達成するため、本発明の筒内圧センサは、
(1)光ファイバの支持において、光ファイバと、シリンダヘッドあるいはシリンダブロックとの間が離れないこと。特に、ノッキングなどの高周波数において、離脱しないこと。
【0016】
(2)光ファイバが押し当て力によって、圧縮破壊を起こさないこと。
【0017】
(3)ファイバ支持体が、ガスケットの圧縮代のばらつきに対して、そのばらつき誤差を十分吸収できること。
【0018】
(4)光ファイバ及びファイバ支持体が温度上昇に対して、熱膨張誤差を十分補正できること。
【0019】
が必要となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の筒内圧センサの一実施例を図1に、図1のA−A断面を図6に、図5に筒内圧センサのファイバ支持体1を示す。
【0021】
(実施例1)
シリンダガスケット5には、図1に示すようにシリンダ7に対応する部分にシリンダ7の内径寸法と略同径の筒穴(シリンダ用開口部)が形成されているとともに、シリンダヘッド3に図示しない結合ボルト11の挿入穴および冷却水や潤滑油の流通穴がそれぞれ形成されている。また、シリンダガスケット5には、ファイバ支持体1や光ファイバ2の図示していない装着穴や通り溝があり、ファイバ支持体1と光ファイバ2を装着している。光ファイバ2は、光源の発光素子9から中央凸起部12と押し当て端部13からなるファイバ支持体1を通って受光器10につながっている。
【0022】
図17に示すように、シリンダガスケット5のファイバ支持体装着位置25は、エンジンのシリンダヘッド3及びシリンダブロック4取付け用結合ボルト穴24と穴の中心に配置し、シリンダ略同径の筒穴23に近づけることにより、筒内圧センサ本体での変位を大きくとれるようにしている。
【0023】
エンジン稼動時には、シリンダヘッド3,シリンダブロック4及びシリンダガスケット5の温度は燃焼室6から伝導してくる熱により、250℃から300℃近くまで上昇する。そのため、光ファイバ2およびファイバ支持体1は温度上昇に対して熱膨張誤差を十分に補正できるようにしている。
【0024】
図6より光ファイバ2がシリンダブロック4側及びシリンダヘッド3側に押されている様子がわかる。ここで、押し当て端部13によって、S字状および逆S字状の断面をしているのは、シリンダガスケット5が、製作工程上、シリンダヘッド3締め付け力によりその厚さがばらつくために、この厚さ変動を吸収するためである。また、ファイバ支持体1とシリンダブロック4とは、ほぼ平衡になるようにする。
【0025】
中央凸起部12の厚さ方向の剛性に比べて、押し当て端部13の剛性は大きくとってあり、中央凸起部12の支持条件が正確に獲得できるようにしている。
【0026】
実際には、光ファイバ2を適切な応力範囲で、シリンダヘッド3や、シリンダブロック4に押し当てることは極めて難しい。押し当て力が大きすぎると、光ファイバ2が圧縮破壊を起こし、また押し当て力が小さすぎると、測定周波数帯域の上限が制限され、ノッキングなどの測定ができなくなる。このため、図4に示すような、光ファイバ2の取り付けへの配慮が必要である。
【0027】
すなわち、中央凸起部12は、シリンダヘッド3に押し当て、この中央凸起部12に設けた溝深さdgと、光ファイバ2の直径dfとの間に
【0028】
【数1】
dg>df …(数1)
なるようにして、この中央凸起部12の曲率半径Rの溝の底に、光ファイバ2の曲げ剛性を利用して押し当てている。
【0029】
両端でのシリンダブロック4との押し当て端部13についても、全く同様にこの箇所に曲率半径R′の溝を設けているが、この箇所における溝深さdg′と光ファイバ2の直径dfとの間には、
【0030】
【数2】
dg′>df …(数2)
なるようにして、この溝の底に光ファイバ2の曲げ剛性を利用して押し当てている。
【0031】
次に、構成のエンジンシステムと作用について図14から図16において説明する。エンジン本体18の組立時に、シリンダガスケット5は結合ボルト11によって所定の締め付け圧力状態でシリンダヘッド3とシリンダブロック4の間に挾んで固定されている。この場合には、シリンダガスケット5内のファイバ支持体1と光ファイバ2を用いた筒内圧センサ本体18の光ファイバ2は通常の締め付け圧力状態で押圧された基準状態で保持されている。
【0032】
また、エンジン本体18の動作中は各シリンダ7内の燃焼室6で、爆発による燃焼によって、シリンダヘッド3にはシリンダブロック4側より離間する方向に押圧力が発生する。そして、この押圧力によって、シリンダヘッド3とシリンダブロック4との間のシリンダガスケット3のシールしている面に面圧変動が生じる。筒内圧センサ17は筒内圧の変動に伴い参考文献(石垣匠,北川淳一,田中敦,谷内忠司;「メタルヘッドガスケットの耐久性単体評価法」、自動車技術49巻3号、1995,P19−24。)に記載されているように、8〜12μmといった弾性変形を繰り返す。このため、ファイバ支持体1により光ファイバ2は、微小量だけ光ファイバ2の曲げの曲率が変動し、図3に示す光の減衰特性曲線に従って入力光に対し出力光が変動する。光ファイバ2の透過光量の変動を電気信号に変換し、インジェクション信号やイグニション信号等で、各気筒の燃焼サイクルと筒内圧変動のタイミングが同じになるように電気信号を処理してエンジン制御用コンピュータ(ECU)19に入力される。このエンジン制御コンピュータ19により各気筒ごとの燃焼圧変動が個別に検出できる。
【0033】
例えば、シリンダ7内の燃焼室13において、ノッキング発生などの異常な圧力変動がある場合に、エンジン制御用コンピュータ19から適正な命令を出し、EFI(独立噴射)20,独立ヘリカル吸気ポート21,電子制御EGRバルブ22などを制御し、エンジンの燃焼圧を正常な状態にしてトルク変動を防止し、図16に示す最適な空燃比にする。
【0034】
(実施例2)
上述した実施例では、光ファイバ2を組立てたときに、ファイバ支持体1の中央凸起部12と押し当て端部13に設けた穴の中をくぐらせる必要があり、組立て工数がかかる。
【0035】
図8は押し当て端部13及び中央凸起部12の結合箇所を一方向だけにしたもので、光ファイバ2を特に小さな穴の中を通すことなく安易に組立てることができる。図6の、中央凸起部12の光ファイバ2の曲率半径Rと押し当て端部13での光ファイバ2の曲率半径Rは同じで、光ファイバの曲率半径Rは、光ファイバ2が曲げによる破壊を起こさない範囲でなければならない。
【0036】
(実施例3)
一般に、シリンダブロック4やシリンダヘッド3のシリンダガスケット5に接する面は、それほど高精度に仕上げられている訳ではない。
【0037】
そのため、ファイバ支持体1がこれら両者に精度よく押し当てられ、両者の相対変位量を高精度に測定できないことがある。
【0038】
この場合には、図7に示すように、押し当て端部13とシリンダブロック4あるいは中央凸起部12とシリンダヘッド3間に平滑な面をもつシム14を介在させ、上述した懸念を払拭することができる。また、シム14には燃料のガス漏れを防止する効果もある。
【0039】
(実施例4)
実施例1〜3に記載の筒内圧センサにおいて、シリンダヘッド3とシリンダブロック4の間が、メタルガスケット5a内にファイバ支持体1′と光ファイバ2を介して、締結される構造の場合、ファイバ支持体1′がシリンダガスケット5内で自由に動くと、光ファイバ2が破断してしまうので、メタルガスケット5aの本体との位置がある程度決まるような構造にする必要がある。その方法として、図9に示すように、ファイバ支持体1′を動かないようにするために、ファイバ支持体1′と上シール板14aおよび下シール板14bを溶接で固定し、光ファイバ2の破断による破壊を防止する。
【0040】
この方法は、メタルガスケット5aに限るものではなく、カーボンガスケット5bでもよい。
【0041】
(実施例5)
実施例1〜3に記載の筒内圧センサにおいて、シリンダヘッド3とシリンダブロック4の間が、カーボンガスケット5b内にファイバ支持体1′と光ファイバ2を介して締結される構造の場合、ファイバ支持体1′がシリンダガスケット5内で自由に動くと、光ファイバ2が破断してしまうので、カーボンガスケット5bの本体との位置がある程度決まるような構造にする必要がある。その方法として図10に示すように、ファイバ支持体1′とカーボンガスケット5bを板ばね15などのある程度自由度のあるものにより、溶接で固定し、光ファイバ2の破断による破壊を防止する。また、光ファイバ2がカーボンガスケット5bとシリンダブロック4ないしシリンダヘッド3によって圧縮破壊しないように、カーボン16などの緩衝材によりそれを防止する。
【0042】
また、同じ目的で、図18に示す光ファイバ2の保護溝を設けた中間板26と、ファイバ支持体1′とを溶接で固定し、光ファイバ2の破断による破壊を防止する。
【0043】
この方法は、カーボンガスケット5bに限るものではなく、メタルガスケット5aでもよい。
【0044】
(実施例6)
実施例1〜5に記載の筒内圧センサにおいて、筒内圧を高精度に計測する方法の一例を図13に示す。図11にそのファイバ支持体1″の断面図と、図12に図11の矢印Aからみたファイバ支持体1″の構造を示す。図11は、押し当て端部13と中央凸起部12を1個ずつ組み合わせたファイバ支持体1″を用いた方法である。図13は、図11のファイバ支持体1″を用いて、押し当て端部13と中央凸起部12を複数個組み合わせた構造で、筒内圧を高精度かつ信頼性の高い計測することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、燃焼室内にセンサまたはセンサの一部を取り付けることなく、またシリンダブロックやシリンダヘッドに特別な細工を施すことなく、シリンダ内の燃焼圧を検出することができるので、センサ実装部のスペースが十分でないエンジン環境で複雑な構造にしなくてよい。
【0046】
とくに寸法ばらつきがあっても、十分に感度よく燃焼圧が検出できる特徴があり、安定した性能の筒内圧センサが生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筒内圧センサの一実施例を示すエンジンのシリンダ部の分解図。
【図2】本発明の筒内圧センサの原理図。
【図3】本発明の筒内圧センサを使用したときの中央凸起部の曲率半径と光ファイバの減衰特性図。
【図4】図1の筒内圧センサの中央凸起部の説明図。
【図5】本発明の筒内圧センサのばね機構の一例を示す斜視図。
【図6】本発明の筒内圧センサで、燃焼圧を検出する一実施例の説明図。
【図7】本発明の筒内圧センサの押し当て端部を変形した一実施例の説明図。
【図8】本発明の筒内圧センサのばね機構を変形した一実施例の斜視図。
【図9】メタルガスケットの場合の本発明の筒内圧センサを使用した一実施例の説明図。
【図10】カーボンガスケットの場合の本発明の筒内圧センサを使用した一実施例の説明図。
【図11】本発明の筒内圧センサのばね機構を変形した一実施例の説明図。
【図12】図11の筒内圧センサのA部矢視図。
【図13】本発明の筒内圧センサのばね機構を複数個使用した一実施例の説明図。
【図14】本発明の筒内圧センサを用いたエンジンの一例の説明図。
【図15】図14の制御システムのフローチャート。
【図16】図14の制御を行ったときの効果の特性図。
【図17】ファイバ支持体の装着位置を示す説明図。
【図18】カーボンガスケットの場合の本発明の筒内圧センサを使用した一実施例の説明図。
【符号の説明】
1…ファイバ支持体、2…光ファイバ、3…シリンダヘッド、4…シリンダブロック、5…シリンダガスケット、6…燃焼室、7…シリンダ、8…ピストン、9…発光素子、10…受光器、11…結合ボルト。
Claims (7)
- 光ファイバと、シリンダブロックとシリンダヘッドの間に配置されるシリンダガスケットに内蔵された状態で該光ファイバを支持するファイバ支持体と、該光ファイバに光を入射させる発光素子と、該光ファイバからの光を受光する受光素子とを備えた筒内圧センサであって、
前記ファイバ支持体は、前記光ファイバをシリンダブロック及びシリンダヘッドに押し付ける構造をしており、
前記ファイバ支持体の端部は前記光ファイバを前記シリンダブロックに押し当てる構造であり、
前記ファイバ支持体の中央は前記光ファイバを前記シリンダヘッドに押し当てる構造をしていることを特徴とする筒内圧センサ。 - 請求項1において、
前記ファイバ支持体の中央は端部に対して弾性支持されていることを特徴する筒内圧センサ。 - 請求項1において、
前記中央は、光ファイバを通す溝を備えた凸起を有し、
その溝は、溝深さdgと光ファイバ直径dfとの間の関係がdg>dfを満たし、光ファイバの曲げ剛性によって溝の底に光ファイバが押し当たる溝曲率半径を備えていることを特徴とする筒内圧センサ。 - 請求項1において、
前記端部と前記シリンダブロックの間および前記凸起と前記シリンダヘッドの間に、平滑な面を持つシムが介在していることを特徴とする筒内圧センサ。 - 請求項1において、
前記端部および前記凸起に溶接でシール板が固定されていることを特徴とする筒内圧センサ。 - 請求項1において、
前記端部は断面がS字状又は逆S字状であることを特徴とする筒内圧センサ。 - 請求項1において、
前記端部は中央よりも剛性が高いことを特徴とする筒内圧センサ。
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