JP3541177B2 - ニット衣類の編成方法 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は横編機を用いたニット衣類の編成方法に関し、特に前身頃と後身頃を筒状に編成した後、筒状に編成した袖と前後両身頃を横編機上で接合する編成方法に関する。
背景技術
筒状に編成した前後両身頃と袖を横編機上で接合し、リンキング等の縫製工程を不要または軽減できるニット衣類の編成方法として本出願人は日本特開平9−273051号公報の編成方法を先に出願している。該公報では、第1図から第3図に示すように(第1図はニット衣類を横編機上で編成される状態に配した図である。第2図の2−Aはセーター1の右半分の正面図であり、2−Bは背面図である。第3図は第2図のセーター1を肩部を中心に展開した図である)、筒状に形成された袖4,14を前ベッドで編成される前身頃2aおよび後ベッドで編成される後身頃2bと接合した後、前身頃2aと後身頃2bの最終コースの編目を肩で接合して袖4,14と前後身頃2a,2bが接合されたニット衣類を編成する際に、肩部において前身頃2aを後身頃2bよりも長く編成することで、前身頃2aと後身頃2bの接合箇所19を通常の肩ライン15よりも後身頃側に移動した箇所に形成し、前身頃2aと後身頃2bの接合箇所19が肩ライン15に制限されない多様なシルエットのニット衣類を編成可能な編成方法が開示されている。
上記した特開平9−273051号公報の編成方法では、第3図において矢印Z方向に編成される袖4は身頃2a,2bとの接合開始後、身頃2a,2bおよび袖4のそれぞれに次コースの編目を形成しながら接合するが、袖4の最後となる領域Wにおいては身頃2aのみに次コースの編目の形成を行い、袖4には次コースの編目を形成することなく身頃2aと接合する。このため、領域Wの編目は前身頃2aとの接合を行う間、新たな編目が形成されることなく目移しが繰り返されるため、弱い編糸を編成に使用する場合や、目移し回数が多くなるゲージの細かい編機で編成を行う場合には糸切れが発生する虞がある。
本発明は上記した問題に鑑み、上記した特開平9−273051号公報に開示されるシルエットのニット衣類を編成する方法であって、特に弱い編糸を編成に使用する場合や、ゲージの細かな編機で編成を行う場合でも糸切れの発生することのない編成方法を開示しようとするものである。
発明の開示
上記した課題を解決するため、本発明のニット衣類の編成方法は、少なくとも前後一対のニードルベッドを対向配置した横編機を用いて第1の身頃と第2の身頃が前後に重ねられた状態で編成される筒状の身頃と、それぞれが前後に重ねられた状態で編成される左右筒状の両袖とを裾から脇下まで編成した後、袖と身頃を接合するニット衣類の編成であって、
1) 第1および第2の身頃、および左右両袖を1つの筒状体として編成する工程
2) 工程1の間に第1、第2の身頃の少なくとも一方の身頃に衿ぐりを形成する工程
3) 袖を身頃側に移動させ身頃と袖を袖ぐり部で接合する工程
4) 袖と第1の身頃のコース編成を完了し、残る第2の身頃のコース編成を続行する工程
5) 工程4においてコース編成が続行される第2の身頃を肩ラインまで編成するとともに、その間に第2の身頃を袖側に移動させながら、第2の身頃と、肩ラインを基準として同じ側に形成される袖とを接合部において第2の身頃の編目が袖の編目の表側に現れるように接合する工程
6) コース編成が続行される第2の身頃を肩ラインを越えて編成するとともに、その間に第2の身頃を衿ぐり側に移動させながら、第2の身頃と、工程5で接続された袖と肩ラインを基準として反対側に形成された袖とを接合する工程
7) 第1の身頃と第2の身頃を肩部で接合する工程
を含むことを特徴とする。
上記した発明の構成によれば、それぞれが筒状に形成される身頃と左右両袖を接合して一つの大きな筒状体として編成する過程において一方の身頃、例えば後身頃、または他方の身頃、例えば前身頃に衿ぐりを形成するとともに、袖を身頃側に移動させて身頃と袖を接合する。そして袖および後身頃のコース編成を完了した後、前身頃のコース編成を続行する。前身頃を肩ラインに向けて形成する間に衿ぐりと袖間に位置する前身頃を袖側に移動させ、肩ラインを基準として前身頃と同じ側に形成される前袖部分を前身頃の編目が前袖部分の編目の表側に現れるように重ねて接合し、続いて前身頃を肩ラインを越えて編成する間に前身頃を衿ぐり側に移動させ、肩ラインを基準として前身頃と反対側に形成される後袖部分を接合する。次ぎに後身頃と、袖との接合が完了した前身頃を肩部で接合する。上記の編成を行うことで、前身頃がニット衣類の着用時の肩ラインを越えて後身頃側に進入する。この結果、一方の身頃と他方の身頃の接合箇所を肩ラインから離れて配置でき、シルエットが向上し、かつ一方の身頃のデザインが肩ラインで途切れるのを防止できる。前身頃のみを編成しながら袖と接合する際に、次コースの編目の形成が引き続いて行われる前身頃を袖側に移動させて前身頃と袖を接合する編成を含めることで、次コースの編目が形成されない袖の編目の目移しを不要とするか又回数を少なくし袖の編目の糸切れ発生を防止する。また、袖を身頃側に移動させて接合する編成においても、身頃を袖側に移動させて接合する編成においても身頃の編目が袖の編目の表側に現れるように重ねて身頃と袖を接合することで、アームホールラインにおいて身頃の編目が袖の編目の表側に現れたきれいなアームホールラインが形成される。
また、身頃を袖側に移動させ身頃の編目が袖の編目の表側に現れるように身頃と袖を接合する工程が
1) 袖の身頃側側端の編目を身頃の袖側側端の編目側に目移しし、袖の編目を身頃の編目の裏側に重ねる工程
2) 身頃を袖側に移動させる工程
を含むことも特徴の一つである。
上記した発明の構成によれば、身頃を袖側に移動させて接合する際に、身頃を袖側に移動させる前に袖の身頃側側端の編目を身頃の編目を重ねた後、身頃の編目を袖側に移動させることで、袖を身頃側に移動させる編成と同様に身頃の編目が袖の編目の表側に現れたアームホールラインを形成する。
【図面の簡単な説明】
第1図はセーターの各パーツを横編機上で編成する状態に配列したもので、前身頃と両前袖のデザイン、並びに後身頃と両後袖のデザインを示し、第2図の2−Aはセーターの右半分の正面図、2−Bはセーターの右半分の背面図であり。第3図はセーターを肩ラインで展開した図であり、第4図は袖を編成しながら身頃と接合する部分の編成コース図であり、第5図は袖を編成しながら身頃と接合する部分の編成コース図であり、第6図は袖の編成完了後、身頃と接合する部分の編成コース図であり、第7図は袖の編成完了後、身頃と接合する部分の編成コース図であり、第8図は袖の編成完了後、身頃と接合する部分の編成コース図である。
発明を実施するために最良の形態
本発明の実施の形態を、第1図〜第8図を参照して説明する。実施例では、衣類として無地のセットインスリーブのセーター1を編成する場合を例に説明する。第1図はセーター1を構成する各パーツを横編機上で編成される状態に配したもので、図の上部にセーター着用時に前側に現れる前身頃2aと前袖4a,14aを示し、これらは横編機の前ニードルベッド上の針で編成される。図の下部に着用時に後側に現れる後身頃2bと後袖4b,14bを示し、これらは後ニードルベッド上の針で編成される。線X−Xはセーター1の中心線で、セーター1は左右対称である。符号9は衿ぐりを、符号6,7,17は裾ゴムを示す。
点A,H、点E,K、点a,h、点e,kは、脇下における身頃2と袖4,14との接合点である。袖ぐり8a,bでは、前身頃2aと前袖4a,14aの接合は線A−Bと線H−Iや、線a−bと線h−iで行われ、後身頃2bと後袖4b,14bとの接合は線E−Fと線K−Jや、線e−fと線k−jで行われる。注目すべきことは、前身頃2aと後身頃2bは点B,b,F,f以降の部分11,12で形状が異なることである。即ち、袖山頂部の線I−J、線i−jは、前身頃2aの部分11の線B−C、線b−cと接合される。また前身頃2aと後身頃2bの肩部での接合は、線C−Dと線F−Gや、線c−dと線f−gで行われる。
第1図のパーツに基づいて編成されたセーター1を、第2図に示す。2−Aはセーター1の右半分の正面図で、2−Bはセーターの右半分の背面図である。第3図にセーター1を肩ライン15を中心にして展開して示す。第3図から明らかなように、前身頃2aの編地が肩ライン15を越えて後身頃2bに侵入している。また前身頃2aと後身頃2bとの接合部19には、所定数のウェールからなるファッションライン20が形成されている。
上記のように、横編機を使用して袖4,14、身頃2を筒状に編成し、編成中に袖4,14と身頃2を接合して、編成完了時に略完成品に近いセーターを製造する方法は公知である。以下の説明においては前後一対のニードルベッドの上方にニードルベッドの編針との間で目移しが可能なトランスファージャック(以下、TRジャックと呼ぶ)がニードルベッドの針と同ピッチで装着されるトランスファージャックベッド(以下、TRジャックベッドと呼ぶ)を備えた横編機を使用する場合を説明する。しかしながら、本発明は以下の説明で使用するタイプと横編機に限らず、下部ニードルベッド上に上部ニードルベッドが装着される四枚ベッド横編機や、前後のいずれのニードルベッドとの間において目移し可能なTRジャックベッドが前後一対のニードルベッドの何れか一方のニードルベッドの上方にのみ設けられる三枚ベッド横編機や、前後一対のニードルベッドのみが設けられる二枚ベッド横編機においても実施可能である。また、二枚ベッド横編機を使用する場合には、ニードルベッドの奇数番目の針を例えば前側編地用とし、偶数番目の針を後側編地用として、前後ニードルベッドのそれぞれ1本置きの針を使用する。これにより各編地は、対向するニードルベッド上に目移し用の空針を常に確保でき、両袖を横方向に移動させて身頃に接合することができる。
セーター1は裾ゴム6a,b,7a,b,17a,bから編成を開始し、各裾ゴム部は編糸を周回編成する等により筒状に編まれる。本実施の形態では、周回編成することで筒状編地を編成しているが、例えば前身頃と後身頃を別々の給糸口を使用して編成するとともに、それぞれの編成に使用される編糸を編成領域の両端で交差させて編成することにより筒状編地を編成してもよい。また、ニット衣類としてセーター1を編成する場合を説明するが、カーディガンのようなニット衣類においても実施可能である。裾ゴム部の編成完了後、身頃2と袖4,14の編成に移り、所定コース編成する毎にウェール数を増加させながら、脇下まで編成する。脇下のところで身頃2と袖4,14の各筒状体を接合させ、脇下から袖ぐり形成部にかけて、身頃2と袖4,14を所定コース編成する毎に袖4,14を身頃側2に移動させて、袖ぐり8a,bのところで編目を重ねる。このようにして、前身頃2aの線A−Bと前袖4aの線H−I、後身頃2bの線E−Fと後袖4bの線K−J、および前身頃2aの線a−bと前袖14aの線h−i、後身頃2bの線e−fと後袖14bの線k−jを接合する。このため筒体中の袖4,14の編み幅は減少してゆき、同時に衿ぐり9aが形成される。
以下、第4図から第8図を使用して編成について説明するが、右袖14と身頃2a,2bを接合する編成と、左袖4と身頃2a,2bを接合する編成は左右対称となる以外は共通であるため、第1図のX−X線の右側に形成される左袖4と身頃部2a,2bを接合する編成に限って説明する。また、身頃2a,2bと袖4の接合開始前の編成、および身頃2a,2bと袖4の接合完了後の編成については特開平9−273051号公報等により明らかであるため、身頃2a,2bと袖4を接合する編成開始から身頃2a,2bと袖4の接合が完了するまでの編成について説明する。なお、第4図〜第8図において、左側の数字はコース番号を、FBは前ベッド、BBは後ベッドを、FTは前TRジャックベッド、BTは後TRジャックベッドを示し、左右方向の矢印は給糸口21の進行方向を、上下方向の矢印は目移し方向を示す。
まず、第4図および第5図を使用し身頃および袖のそれぞれに次コースの編目を形成しながら接合を行う前身頃A−Bと袖H−I、および後身頃E−Fと袖K−Jの接合編成について説明する。第4図のコース1は接合を行うための編成の開始直前の状態を示している。前ベッドの針A〜Jに係止されているのが前身頃2aの編目であり、後ベッドの針A〜Jに係止されているのが後身頃2bの編目である。前ベッドの針K〜Rに係止されているのが前ベッド上で編成される前袖部4aであり、後ベッドの針K〜Rに係止されているのが後ベッド上で編成される後袖部4bである。コース1では身頃2a,2bと袖4の両方の編成に使用する給糸口21により前ベッドの針A〜Rに給糸し、前身頃および前袖4aに次コースの編目を形成する。コース2では後ベッドの針R〜Aに給糸して後身頃2bおよび後袖4bに次コースの編目を形成する。身頃2a,2bと袖4の接合開始後、衿ぐり9の形成開始前は前後身頃2a,2bおよび左右両袖4,14に環状に給糸して一つの筒状体として編成し、衿ぐり9の形成開始後は衿ぐり9で給糸口21を反転走行させて編成を行う。コース3では袖を身頃側に移動させるため、前袖の編目を後TRジャックベッドのTRジャックk〜rに目移し、コース4では後TRジャックベッドを左に1ピッチラッキングした後、前袖4aの編目を前ベッドに移すことで前袖4aの身頃側側端の編目が前ベッドの針Jに係止されている前身頃2aの編目の裏側(筒状に編成される編地の外に現れる側を表側とし、内に隠れる側を裏側とする)に重ねられた状態とする。コース5では後袖4bの編目を前TRジャックベッドのTRジャックj〜qに目移し、コース6では後TRジャックベッドを右に1ピッチラッキングした後、後袖4bを後ベッドに移すことで後袖4bの身頃側側端の編目が後ベッドの針Jに係止されている後身頃2bの編目の裏側に重ねられた状態とし身頃2a,2bと袖4を接合する。次ぎに第5図のコース7では後ベッドの針A〜Qに給糸し、コース8では前ベッドの針Q〜Aに給糸して身頃2a,2Bに次コースの編目を形成する。上記したようにコース3からコース6に示される接合編成と、身頃2a,2bおよび袖4に次コースの編目を形成する編成を、身頃2a,2bと袖4の接合が開始される脇部分では12コース編成する毎に1度接合編成を行い、肩部分に近づくにつれて8コースに1度、4コースに1度というように接合編成の頻度を変えながら身頃と袖を接合することで袖を任意の角度で身頃に接合できる。
次ぎに第6図から第8図を使用し袖のコース編成が完了した後の前身頃B−Cと袖I−Jを接合する領域Wでの編成について説明する。第6図のコース1は第4図から第5図の編成を繰り返し行うことで袖4の編目が減らされ、前ベッドの針I〜Lに前袖4aの編目が、後ベッドの針I〜Lに後袖4bの編目が係止された状態を示している。前ベッドの針Cより左側では衿ぐり9が形成されている。衿ぐり9が形成されている箇所では、衿ぐりに相当する部分の編目が針から外された状態となっているため、衿ぐりの両側に形成される身頃を反対側、つまり衿ぐりの右側に形成される前身頃を右袖14側に、衿ぐりの左側に形成される前身頃を左袖4側に移動させることが可能となる。これにより前身頃2aを袖4側に移動させて接合することが可能で、次コースの編目の形成を行わない袖4の編目の目移しが不要となる。なお、本実施の形態では衿ぐりを前身頃2aにのみ設けているが、前身頃2aと同様に後身頃2bにも衿ぐりを形成してもよい。第6図のコース2では前袖4aの身頃側側端の編目を後TRジャックベッドのTRジャックiに目移しし、コース3では後TRジャックベッドを左に1ピッチラッキングした後、前ベッドの針Hに目移しし、針Hに係止されている前身頃2aの袖側側端の編目の裏側に重ねて前身頃2aと前袖4aを接合し、次ぎにコース4では前ベッドの針C〜Hに給糸し、前身頃2aに次コースの編目を形成する。コース5では給糸口21を反転した後、前ベッドの針H〜Cに給糸して前身頃2aを編成する。コース6では新たに形成した前身頃2aの編目を後TRジャックベッドのTRジャックd〜iに目移しし、第7図のコース7では後TRジャックベッドを右に1ピッチラッキングした後、前ベッドの針D〜Iに目移しし、前身頃2aと前袖4aが隣接する状態とする。上記第6図のコース2〜第7図のコース7に示されるように、前身頃2aを肩ライン15を基準に同じ側に形成される前袖4aを接合する編成を、前身頃2aを袖4側に移動させながら繰り返し行うことにより、第7図のコース8に示すように前袖4aの全ての編目が前身頃2aと接合され、前身頃2aと前袖4aの接合が肩ラインまで完成した状態となる。
次ぎに前身頃2aと前袖4aの接合が完成し、肩ライン15を越えて後身頃側に進入して形成される部分の前身頃2aと後袖4bの接合方法について説明する。肩ライン15を越えた後においても前身頃2aを袖4側に移動させて接合を行うが、袖4は肩ラインを中心に前袖4aと後袖4bが折り返した状態で編成されるため、後袖4bとの接合においては前身頃2aを衿ぐり側となる左側に移動させながら接合を行う。コース9では後袖4bの身頃側端の編目を前ベッドの針Lに目移しして前身頃2aの袖側側端の編目の裏側に重ねる。そしてコース10およびコース11では前ベッドの針G〜Lに給糸して前身頃2aに続くコースの編目を形成する。次ぎにコース12では前身頃2aの編目を後TRジャックベッドのTRジャックg〜lに目移しし、第8図のコース13では後TRジャックベッドを右に1ピッチラッキングした後、前身頃2aを前ベッドの針F〜Kに目移しする。コース14では後ベッドを左に針1ピッチラッキングした後、後ベッドの針Kに係止されている後袖4bの編目を前ベッドに目移しして前身頃2aの編目の裏側に重ね、第8図のコース15およびコース16では前ベッドの針F〜Kに給糸して前身頃2aを編成する。以降第7図のコース12〜第8図のコース16に示される編成を繰り返し行うことで前身頃2aと肩ライン15を基準として反対側に形成される後袖4bと接合され、コース17に示すように前身頃2aと後身頃2bの編目のみが形成された状態となる。以後特開平9−273051号公報に開示される方法により前身頃2aと後身頃2bが接合されてセーター1の編成が完成する。
上記したように本実施の形態の編成方法では前身頃2aと袖4を接合する際に、編成が完了し新たな編目の形成を行わない袖4の編目を前身頃2a側に目移しする必要がないので、弱い糸を編成に使用する場合や、細かなゲージの横編機で編成を行う場合でも糸切れ等の問題の発生を回避できる。また、前身頃2aを袖4側に移動させて接合する際に、移動させる前身頃2aの編目を袖4の編目の裏側に重ねるのではなく、前身頃2aの編目が袖4の編目の表側に重ねるようにして接合しているため、移動される側の前身頃2aの編目が編地表面に現れるきれいなアームホールラインを形成できる。上記した実施の形態においては、前身頃2aを袖4側に移動させて接合する際に、袖4の身頃側側端の編目を前身頃2aの編目に重ねた後、前身頃2aの編目を袖4側に移動させることで身頃の編目を袖の編目の表側に重ねているが、前身頃2aを袖4側に移動させる際に前身頃2aの編目と重ねられる袖4の編目を予めTRジャックに移動させてから身頃を袖側に移動させ、その後、袖4の編目を移し戻すことで身頃2aの編目を袖4の編目の表側に重ねるようにしてもよい。
なお、上記した実施の形態においては、袖4の編成完了後、前身頃2aを移動させて接合するようにしているが、袖の編目に負担がかからない程度まで編成完了後の袖4を前身頃2a側に移動させて接合してもよい。また、身頃2a,2bおよび袖4を平編組織で編成する場合を説明したが、トランスファージャックベッドの代わりに上部ベッドが設けられる四枚ベッド横編機や編目の形成に使用する針間に目移し用の空針を配置して編成を行う場合にはリンクス、ガーター、リブ等のような表目と裏目が混在する編組織により編成することも可能である。
産業上の利用可能性
上記したように本発明のニット衣類の編成方法では、筒状の身頃と筒状の袖を接合して1つの筒状体として編成するとともに、他方の身頃よりも長く編成される一方の身頃を編成の完了した袖と接合し、一方の身頃が肩ラインを越えて他方の身頃側に進入したシルエットの編地を編成する際に、引き続き次コースの編目の形成が行われる身頃を袖側および衿ぐり側に移動させて接合するとともに、身頃と袖の編目を重ねる際に、身頃の編目を袖の編目の表側に現れるように重ねて接合するため、弱い編糸を編成に使用する場合や、ゲージの細かな横編機で編成を行う場合でも、糸切れの発生を心配することなく編成できるとともに、身頃の編目が袖の編目の表側に現れるきれいなアームホールラインが形成された商品価値の高いニット衣類を編成できる。

Claims (2)

  1. 少なくとも前後一対のニードルベッドを対向配置した横編機を用いて第1の身頃と第2の身頃が前後に重ねられた状態で編成される筒状の身頃と、それぞれが前後に重ねられた状態で編成される左右筒状の両袖とを、裾から脇下まで編成した後、袖と身頃を接合するニット衣類の編成方法であって、以下の工程を含むことを特徴とするニット衣類の編成方法;
    1) 第1および第2の身頃、および左右両袖を1つの筒状体として編成する工程
    2) 工程1の間に第1、第2の身頃の少なくとも一方の身頃に衿ぐりを形成する工程
    3) 袖を身頃側に移動さ身頃と袖を袖ぐり部で接合する工程
    4) 袖と第1の身頃のコース編成を完了し、残る第2の身頃のコース編成を続行する工程
    5) 工程4においてコース編成が続行される第2の身頃を肩ラインまで編成するとともに、その間に第2の身頃を袖側に移動させながら、第2の身頃と、肩ラインを基準として同じ側に形成される袖とを接合部において第2の身頃の編目が袖の編目の表側に現れるように接合する工程
    6) コース編成が続行される第2の身頃を肩ラインを越えて編成するとともに、その間に第2の身頃を衿ぐり側に移動させながら、第2の身頃と、工程5で接続された袖と肩ラインを基準として反対側に形成された袖とを接合する工程
    7) 第1の身頃と第2の身頃を肩部で接合する工程
  2. 頃を袖側に移動させ身頃の編目が袖の編目の表側に現れるように身頃と袖を接合する工程が以下の工程を含むことを特徴とする請求の範囲第1項記載のニット衣類の編成方法;
    1) 袖の身頃側側端の編目を身頃の袖側側端の編目側に目移しし、袖の編目を身頃の編目の裏側に重ねる工程
    2) 身頃を袖側に移動させる工程
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