JP3540724B2 - 洗濯機 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は洗濯機に関し、更に詳しくは、渦巻式の全自動洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な渦巻式全自動洗濯機では、有底円筒形状の外槽が振動吸収用の吊棒により懸垂支持され、その外槽の内側に、同じく有底円筒形状で周囲に多数の脱水孔を穿孔した洗濯脱水槽が回転自在に配設され、その内底部に撹拌用のパルセータが回転自在に設けられている。
【0003】
この種の洗濯機の通常の使用手順は次の通りである。使用者はまず洗濯物を洗濯脱水槽内に収容し、スタートボタンを押して洗濯の開始を指示する。すると、例えばパルセータが短時間回転駆動され、その際の回転負荷に応じて洗濯物の量が検知される。このときに検知された洗濯物の量に基づいて、洗いや濯ぎ時の水位や水流の強さなどが決定される。表示パネルには、決定された水位又はその水位に応じた適正な洗剤量が表示されるから、使用者はその表示を参考にして適宜量の洗剤を洗濯脱水槽内に投入する。一方、水位が決まると、給水バルブが自動的に開放されることにより外槽内への給水が開始される。そして、設定水位までの給水が行われると給水バルブは閉鎖され、パルセータが回転することにより実質的な洗濯が開始される。
【0004】
また、予約運転を行う場合には、洗濯脱水槽上方の注水口に設けられた洗剤容器に予め適宜量の洗剤を収容しておく。すると、洗い行程の給水時にこの洗剤容器内を通過する水によって洗剤が流し出され、洗濯脱水槽内に自動的に投入されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の洗濯機には、次のような問題がある。洗濯機において高い洗浄性能を発揮させるには、洗い運転の開始時点つまりパルセータが回転し始める時点で、洗剤が水によく溶解していることが好ましい。しかしながら、使用者が洗剤を投入するに際し、給水時に注水口から注がれる水が降り掛かる位置に洗剤を落とすとは限らない。実際上、使用者は洗剤の投入位置に注意を払わないことが多い。そのため、給水時には、未だ水を吸っていない洗濯物の上に洗剤が乗った状態で該洗濯物が浮き上がり、パルセータが回転し始めて洗濯物が撹拌される状態になってから洗剤が水面下に落ちるということもよくある。また、特に粉末洗剤や粉石鹸などは水に浸っただけでは溶解しにくく、パルセータにより撹拌されるまで固形のまま水中で残ることが多い。
【0006】
このように、従来の洗濯機では、洗剤が完全に溶解するまでに時間を要し、そのために実質的な洗い運転時間が短くなって充分な洗浄性能が発揮できない。これを回避するために、洗剤が溶解するまでの時間を考慮して洗い運転時間を長くしておくということも考え得るが、これでは洗濯終了までの所要時間が長くなってしまうという欠点がある。
【0007】
更にまた、注水口から落下する水は一部の洗濯物の上にしか降り掛からないため、給水が終了した時点でも、一部の洗濯物は殆ど吸水しておらず、パルセータの回転により撹拌されてから吸水し始めるということも多い。洗剤が水に溶解していたとしても、洗濯物が吸水していなければ洗いは行われないから、これも洗浄性能を劣化させる一因である。
【0008】
本発明はこのような課題を解決するために成されたものであり、主たる目的は、給水時に洗剤の溶解を促進させると同時に洗濯物の吸水も促進することにより、洗い運転において高い洗浄性能を得ることができる洗濯機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本発明に係る洗濯機は、外槽の内部に洗濯脱水槽を回転自在に配設し、該洗濯脱水槽の内底部に回転自在に撹拌翼を配設した洗濯機において、
a)洗濯脱水槽内に外部から給水を行うための給水手段と、
b)洗濯脱水槽の底部に貯留した水を吸引し、該洗濯脱水槽の上部にまで押し上げて該槽内に吐出させる水循環手段と、
c) 撹拌翼を回転駆動する翼回転駆動手段と、
d) 前記給水手段により給水を行う途中から、その給水が略終了し、前記翼回転駆動手段により撹拌翼を回転駆動することで洗い運転を開始したあと所定時間が経過するまで、前記水循環手段により洗濯脱水槽の上部から該槽内に向けて水を吐出させる運転制御手段と、を備え、
運転制御手段は、前記水循環手段の動作を終了するまでに、動作期間と動作一時停止期間とを設け、洗い運転時には、撹拌翼のみを所定パターンで回転駆動する第1の水流と、洗濯脱水槽の回転と撹拌翼との回転を組み合わせた第2の水流とを切り替えて実行し、第1の水流の実施期間には前記水循環手段を動作させ、第2の水流の実施期間にはその動作を一時停止させることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態及び効果】
本発明に係る洗濯機によれば、給水時に、洗濯脱水槽の底部に貯留した水が洗濯脱水槽の上部にまで押し上げられ、洗濯脱水槽内に収容された洗濯物の上から降り掛かる。
【0020】
したがって、洗濯脱水槽内のいずれの位置に洗剤が投入されていても、直接的に水が降り掛かることにより洗剤は水面下に流下し、また水の落下圧力による撹拌作用で溶解が促進される。更に、洗剤を含んだ水が水循環手段により吸引されて吐出される過程でも撹拌されるので、洗剤の溶解は一層促進される。このようなことから、洗い運転の当初から洗浄効果を充分に発揮し、高い洗浄性能を得ることができる。
【0021】
また、洗剤水を洗濯物の上方から降り掛けることにより、特に水面近くに位置する洗濯物や水面上に露出している洗濯物に対して機械的圧力を与えることとなり、洗剤水が繊維の隙間を通過する機会が増す。つまり、従来の洗濯機に備えられている、撹拌翼の回転時のポンプ作用を利用した循環ホースと同様の効果を、撹拌翼を回転させること無しに得ることができる。更に、洗剤水を循環させることにより泡立ちもよくなる。これらによって、洗浄効果を一層高めることができる。
【0023】
上述したような水の循環は洗剤の溶解促進に非常に有用であるが、給水が略終了して洗い運転を開始する時点で必ずしも完全に溶解しているとは限らない。また洗濯物の吸水に関しても同様である。本発明に係る洗濯機によれば、撹拌翼が回転駆動されることにより洗い運転が開始されたあとも、暫くの間、水循環手段による水の循環が継続的に行われる。したがって、洗い運転の開始時点で洗剤の溶解や洗濯物の吸水が不充分であったとしても、引き続いて水が上方から降り掛かり、また、洗剤は水の循環の過程で撹拌されるので、洗剤の溶解は促進され、洗濯物の吸水も促進される。
【0029】
また、第2の水流期間には、洗濯脱水槽が回転することにより一方向に発生していた水流と、撹拌翼の回転に伴って逆方向に発生した水流とが衝突して大きな上下方向の水流が発生し、これにより上下方向に洗濯物が入れ替わるという効果を得られる。その反面、洗濯物のかたまりが水面上に大きく***することが多いため、上方から水を吐出させていると、この洗濯物に当たって大きな水跳ねを発生する可能性が高い。そこで、この期間に水循環手段の動作を停止させるようにすれば、大きな水跳ねの発生を防止することができるとともに、泡の過度な発生を防止する効果も達成できる。
【0031】
【実施例】
以下、本発明に係る洗濯機の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0032】
図1は、本実施例の洗濯機の構成を示す側面断面図である。この洗濯機の筐体1の内部には、有底円筒形状の外槽2が前吊棒3及び後吊棒4(図では各1本ずつが見えているが実際には各2本ずつ存在する)により前方に向けて傾斜するように吊支されている。この外槽2の上部前方への突出に対応して、筐体1の前面上部も張り出している。外槽2の内部には、周壁に多数の脱水孔を有する洗濯脱水槽5が主軸6を中心に回転自在に軸支されている。また、この洗濯脱水槽5の底部には洗濯物を撹拌するためのパルセータ7が配置されており、主軸6の延伸上にはダイレクトドライブ用のモータ8と、動力切換え用のクラッチ9とが設けられている。クラッチ9は、主として洗い運転や濯ぎ運転時にはパルセータ7のみを一方向又は両方向に回転させ、脱水運転時には洗濯脱水槽5とパルセータ7とを一体に一方向(これを正転方向とする)に回転させるべく切換えを行う。
【0033】
外槽2の上部後方には、内部に収容した洗剤等を投入するための洗剤容器及び柔軟仕上剤容器を備えた注水口10が設けられている。注水口10には、途中に給水バルブ12及び仕上剤バルブ13が設けられた給水管11が接続されており、給水バルブ12が開放されると、外部の給水栓等から給水管11を通して注水口10の洗剤容器に水が流れ込み、一方、仕上剤バルブ13が開放されると、給水管11を通して注水口10の仕上剤容器に水が流れ込み、いずれの場合も、下方の外槽2内に向けて注水口10から水が吐き出される。外槽2の底部の前端部、つまり最低部には排水管14の一端が接続されており、この排水管14は排水バルブ15により開閉されるようになっている。排水管14の他端は、図示しないが、起立自在な排水ホースを介して外部の排水溝に連なっている。
【0034】
外槽2の底面下側には循環ポンプ16が取り付けられており、この循環ポンプ16の吸入口側に接続された吸入ホース17は、排水管14にあって外槽2と排水バルブ15の間に接続されている。一方、循環ポンプ16の吐出口側には外槽2の外側に立設された循環水路18が接続されており、その上端は外槽2上部まで延伸して洗濯脱水槽5内側を指向する吐出口19に形成されている。すなわち、外槽2の底部に水が貯留した状態で循環ポンプ16が駆動されると、吸入ホース17を介して外槽2から吸い込んだ水を循環水路18へと圧送し、循環水路18内を上昇した水が吐出口19から洗濯脱水槽5内へと吐き出される。
【0035】
上述のように本実施例の洗濯機では、外槽2及び洗濯脱水槽5を前方に傾斜させることによって、その上面開口が鉛直上方よりも前方を向いている。即ち、外槽2の中心軸線CLは鉛直線VLに対して、予め定める傾斜角度αだけ傾くように配置されている。そのため、この洗濯機の前方に立った使用者が洗濯脱水槽5の底部を視認し易く、また洗濯物を取り出し易くすることができる。ここで、傾斜角度αを5〜20°程度の範囲とすれば、十分に洗濯物を取り出し易くできるとともに、筐体1の突出をあまり大きくせずにすむ。本実施例ではこの傾斜角度αを約10°に設定している。
【0036】
図2は、洗濯脱水槽5の内底面に対し、上記吐出口19から吐き出される水の到達範囲を示す図である。水の到達範囲20の中央はほぼパルセータ7の中心部をカバーし、その到達範囲20の両端部は洗濯脱水槽5の側壁内側近傍にまで達している。したがって、後述のように吐出口19から水を吐出させながら洗濯脱水槽5を回転させれば、洗濯脱水槽5の内底面のほぼ全体に水が降り掛かることになる。なお、注水口10から吐出される水の到達範囲21は、到達範囲20よりも洗濯脱水槽5の側壁に近い位置に定められている。
【0037】
図3は本実施例の洗濯機の要部の電気系構成図である。制御の中心には、CPU、RAM、ROM、タイマなどを含んで構成される制御部30が据えられている。制御部30には、複数のボタンを備えるキー入力部31から操作信号が、蓋スイッチ32から上蓋の開閉に連動する蓋開閉信号が、水位センサ33から外槽2の内部に貯留された水の水位に応じた水位検知信号が入力される。制御部30は、インバータ駆動部34を介してモータ8の回転を制御するとともに、負荷駆動部35を介して、給水バルブ12、仕上剤バルブ13及び排水バルブ15の開閉動作と、クラッチ9の連結・離脱動作と、循環ポンプ16の作動・停止とを制御する。更に、制御部30は、キー入力の受付状態や洗濯の進行状況などを表示部36に表示させるとともに、必要に応じてブザー37を鳴動させる。
【0038】
図4は本実施例の洗濯機における標準的な洗濯行程の流れを示すフローチャートである。図4を参照して、この洗濯機の動作を概略的に説明する。使用者が洗濯物を洗濯脱水槽5に収容し、キー入力部31によりスタートボタンを押すと、給水を行う前に、洗濯脱水槽5に投入された洗濯物の量つまり負荷量が検知される(ステップS1)。具体的には、パルセータ7を短時間回転させ、それによる惰性回転が継続する時間に応じて負荷量を決定している。勿論、負荷量検知はこの方法に限らず、如何なる方法を用いてもよい。こうして検知された負荷量に応じて、後記洗いや溜め濯ぎ時の水位(以下、「設定水位」という)が決定される。表示部36には、ここで決定された水位に応じた洗剤投入量の指示が表示されるから、使用者はその表示に従って適当な量の洗剤を洗濯脱水槽5内に投入する。
【0039】
実質的な洗濯が開始されると、洗濯脱水槽5内に上述のようにして決められた設定水位まで給水が行われ、パルセータ7を所定速度で且つ反転回転することによって洗いが実行される(ステップS2)。こうした洗いが終了すると洗濯脱水槽5内の水は排水され、洗濯脱水槽5とパルセータ7とを一体に高速で回転することにより中間脱水が実行される(ステップS3)。この中間脱水により、洗濯物に染み込んでいる洗剤水が飛散して除去される。
【0040】
次に、1回目の濯ぎとして脱水濯ぎが行われる(ステップS4)。脱水濯ぎは、洗濯脱水槽5を回転させつつ注水口10から水をシャワー状に洗濯物に降り掛けることにより、洗濯物にきれいな水を吸水させ、その代わりに洗濯物に染み込んでいる洗剤水を押し出そうとするものである。そして、洗濯物に充分に水を含ませた後に、ステップS3と同様のステップS5の処理により中間脱水が行われ、洗濯物に染み込んでいる水が飛散される。次いで、2回目、つまり最終濯ぎとして溜め濯ぎが実行される(ステップS6)。すなわち、洗濯脱水槽5内に設定水位まで給水がなされ、ステップS2と同様にパルセータ7が回転駆動される。なお、最終濯ぎの給水時には、仕上剤容器に収容されている柔軟仕上剤が洗濯脱水槽5内に投入される。この溜め濯ぎが終了すると、洗濯脱水槽5内の水は排水され、中間脱水と同様に洗濯脱水槽5とパルセータ7とを一体に高速で回転することにより最終脱水が実行される(ステップS7)。
【0041】
なお、上記手順は標準的なものであって、洗濯物の種類などに応じて、例えば脱水濯ぎの代わりに溜め濯ぎや注水濯ぎを行ったり、脱水濯ぎや溜め濯ぎの回数を増したりするなど、手順は適宜に変更され得る。
【0042】
本実施例の洗濯機の特徴は、上記ステップS2の洗い行程の始めの給水から洗い運転の初期にかけての期間に実行される制御、及び上記ステップS6の最終濯ぎ行程の濯ぎ運転の初期に実行される制御、更に詳しく言えば、循環ポンプ16の駆動に関わる制御にある。
【0043】
まず、洗い行程の始めの給水から洗い運転の初期にかけての期間に実行される循環ポンプ16の駆動に関わる制御について、図5〜図11のフローチャートを参照しつつ説明する。また、図12はこの期間に実行される処理動作の一例を示すタイミング図である。この期間は、給水の開始から洗濯脱水槽5内の水位が所定水位に到達するまでの給水期間と、該所定水位に到達してパルセータ7が回転し始めた以降の洗い運転期間とに区分できる(図12(f)参照)。
【0044】
図5及び図6は給水期間中の制御フローチャートである。このうち、図6に示すフローチャートは、給水の途中での循環ポンプ16の動作開始タイミングを決めるための処理手順である。なお、以降の説明ではフラグF1〜F6、時間計測のためのタイマT1〜T6、動作回数Pを計数するためのカウンタが出てくるが、これらは何れも初期設定により0になっているものとする。
【0045】
給水行程が開始されると、まず、水位センサ33からの水位検知信号に基づいて、洗濯脱水槽5内の水位が所定水位に到達したか否かを判定する(ステップS10)。この所定水位は上記設定水位よりも若干低めに定められる水位であって、本実施例の洗濯機の場合には、洗濯脱水槽5内に多段階に定められた水位において、設定水位よりも2段階低いレベルの水位としている。
【0046】
通常(つまり、給水開始直前に既に外槽2内に水が貯留されている場合を除けば)、給水開始当初は水位はほぼゼロであるので、上記所定水位に到達していないと判定され、給水バルブ制御フラグF0を1にセットする(ステップS11)。次いで、水位がリセット水位以上であるか否かを判定する(ステップS12)。リセット水位は、複数段階に設けられた設定水位の中のもっとも低い位置の水位であって、例えば水位センサ33による検知が可能な最低の水位とする。給水の初期には水位はリセット水位にも達していないので、ステップS12からS14へと進み、ポンプ間欠時間タイマT1をカウントアップする。このポンプ間欠時間タイマT1は、循環ポンプ16を連続的に駆動するよりも以前に、循環ポンプ16を間欠的に短時間(約2秒間)運転する際の運転時間及び運転停止時間を計時するためのものである。
【0047】
次いで、ポンプ連続動作フラグF1が1であるか否かを判定する(ステップS15)。当初、ポンプ連続動作フラグF1は0であるので、ポンプ作動回数Pが5回以上であるか否かを判定する(ステップS16)。ポンプ作動回数Pとは、上述のように循環ポンプ16を間欠運転する際の運転動作の実行回数である。当初、このポンプ作動回数Pも0であるから、次に、循環ポンプ16がオン状態であるか否かを判定する(ステップS18)。循環ポンプ16はオン状態ではないので、次いでポンプ作動回数P=0であるか否かを判定し(ステップS22)、P=0であるためTを60秒に設定する(ステップS24)。そのあと、ポンプ間欠時間タイマT1の計時がT以上であるか否か、つまりここでは60秒以上であるか否かを判定し(ステップS25)、T未満であればステップS31へと進む。
【0048】
ステップS31では、給水バルブ制御フラグF0が1であるか否かを判定する。先に(上記ステップS11で)この給水バルブ制御フラグF0は1にセットされているので、給水バルブ12を開放する(ステップS32)。これにより、給水管11から注水口10に水が流れ込み、更に下方の洗濯脱水槽5内に流下する。予約洗濯などのために洗剤容器に洗剤が収容されている場合には、この給水により洗剤が押し出されて洗濯脱水槽5内に投入される。
【0049】
給水を開始したあと上記ステップS10へと戻る。したがって、水位がリセット水位に到達するまで、或いは、ポンプ間欠時間タイマT1の計時が60秒に達するまでは上記処理を繰り返す。ここでは一例として、水位がリセット水位に到達する以前に、ポンプ間欠時間タイマT1の計時が60秒を越えたものとして説明を続ける。ポンプ間欠時間タイマT1の計時が60秒を越えると、上記ステップS25からS26へと進み、ポンプ間欠時間タイマT1をクリアする。そして、循環ポンプ16がオン状態であるか否かを判定し(ステップS27)、オフ状態である場合には循環ポンプ16を作動させる(ステップS28)。
【0050】
この状態で、ステップS31→S32→S10→S11→S12→S14→S15→S16→S18と処理が進む。このとき循環ポンプ16はオン状態にあるから、ステップS18からS19へと進み、水位がリセット水位に到達しているか否かを判定する。ここで、水位がリセット水位に到達していない場合にはTを2秒に設定し(ステップS21)、そのあと、ポンプ間欠時間タイマT1の計時がT以上であるか否か、つまり2秒以上であるか否かを判定し(ステップS25)、T未満であればステップS31へと戻る。したがって、このあとは、ステップS10→S11→S12→S14→S15→S16→S18→S19と処理が進むこととなり、水位がリセット水位に達したか否かが繰り返し判定されることになる。水位がリセット水位に到達する以前にポンプ間欠時間タイマT1の計時が2秒を経過してしまうと、次にステップS25からS26へと進む。このとき循環ポンプ16はオン状態にあるから、ステップS27からS29へと進んで循環ポンプ16を停止し、そのあとポンプ作動回数Pをインクリメントする(ステップS30)。
【0051】
この状態でステップS31へ戻ると、ステップS10→S11→S12→S14→S15→S16→S18→S19と処理が進む。先にポンプ作動回数Pはインクリメントされており0ではないから、Tを30秒に設定する(ステップS23)。すなわち、給水開始時点から1回目だけは、60秒間の運転停止期間が設けられ、それが経過すると2秒間だけ循環ポンプ16が作動され、その作動中に水位がリセット水位に到達したか否かがチェックされる。そして、リセット水位に到達しない場合には、次に30秒間の運転停止期間が設けられ、それが経過すると再び2秒間だけ循環ポンプ16が作動され、その作動中に水位がリセット水位に到達したか否かがチェックされる。このように、循環ポンプ16が作動されその運転が停止されるときに、上述した如くステップS30にてポンプ作動回数Pは順次インクリメントされる。
【0052】
図13は、上述したような循環ポンプ16の間欠駆動の動作を示すタイミング図である。給水開始後、この図13(b)に示すように循環ポンプ16は繰り返し約2秒間ずつ運転される。勿論、後述するように、その間にリセット水位に到達した場合には、その時点で間欠駆動は行われなくなる。
【0053】
一般には、給水能力が極端に低くない限り、1〜2分程度で水位はリセット水位に到達する筈である。しかしながら、場合によっては、リセット水位に到達するまでにかなり時間を要することがある。本実施例の洗濯機では、循環ポンプ16を間欠的に短時間駆動する回数に制限を設けている。すなわち、上述したように循環ポンプ16の駆動を停止する毎にポンプ作動回数Pをインクリメントするが(図13(d)参照)、そのポンプ作動回数Pが5回に達すると、それ以降は、ステップS16からS31へと戻るようになり、ステップS18〜S30の処理による循環ポンプ16の間欠駆動は実行されなくなる。
【0054】
通常、給水が正常に行われた場合には、給水開始から1〜2分程度でリセット水位を越える。その場合、ステップS12で水位がリセット水位以上であると判定されると、負荷駆動部35を介してクラッチ9を作動させ、洗濯脱水槽5とパルセータ7とを連結し、更にインバータ駆動部34を介してモータ8を駆動する。このときには、洗濯脱水槽5とパルセータ7とが一体に、一方向に約20rpmの回転速度で回転するように制御する(ステップS13)。
【0055】
上述したように循環ポンプ16がオン状態にあるときに水位がリセット水位以上であると、ステップS19からS20へと進み、ポンプ連続動作フラグF1を1にセットする(ステップS20)。このようにポンプ連続動作フラグF1が一旦1にセットされると、次に上記フローを実行したときに、ステップS15からS17へ進むようになる。したがって、それ以降、ステップS16〜S30の処理による循環ポンプ16の間欠駆動は実行されなくなり、循環ポンプ16は連続的に運転される。なお、上記制御により、水位がリセット水位を越えたとき、洗濯脱水槽5は水位がリセット水位になった時点から殆ど時間遅れなく駆動されるが、循環ポンプ16が間欠駆動から連続運転に移行するのは最大30秒程度遅れる可能性がある。
【0056】
循環ポンプ16が連続的に駆動されると、上述したように、外槽2内に貯留された水を吸入ホース17を介して吸い込み、循環水路18内へ押し上げて吐出口19から洗濯脱水槽5内へと吐き出す。また、このとき洗濯脱水槽5はゆっくりと回転しているので、洗濯脱水槽5内のいずれの個所にも水が降り注ぐ。したがって、洗剤の投入位置に拘わらず洗剤に水が降り掛かり、洗剤を水面下へと流し落とす。更に、洗剤自体も水と共に吸引されて、吐出口19から吐き出される。そのため、洗剤は水の中で充分に撹拌されるため、溶解が促進されることになる。更には、洗濯物全体に水が降り掛かるので、洗濯物の吸水も促進される。
【0057】
このようにして、循環ポンプ16が連続的に駆動され、洗濯脱水槽5が低速回転している状態で給水が継続され、水位が所定水位に到達すると、ステップS10で水位が所定水位に到達したと判定されて給水期間の終了となる。
【0058】
給水期間が終了すると同時に、洗い運転期間が開始される。図7〜図11はこのような洗い運転期間中の制御フローチャートである。
洗い運転が開始されると、まず、洗い時間タイマT2をカウントアップし(ステップS40)、そのタイマの計時が洗い設定時間を経過しているか否かを判定する(ステップS41)。洗い設定時間に達していなければ、洗い期間中ポンプ制御処理を実行する(ステップS42)。
【0059】
図9は洗い期間中ポンプ制御のフローチャートである。洗い期間中ポンプ制御処理では、まず、A水流実施中フラグF4が1であるか否かを判定する(ステップS80)。詳細はあとで説明するが、この洗濯機ではA水流及びB水流という2種類の相異なる水流を発生させるようなモータ制御を行っており、洗い運転の開始直後にはA水流実施中フラグF4は0である。したがって、次に洗い時ポンプ終了フラグF2が1であるか否かを判定する(ステップS81)。洗い運転の開始直後には、この洗い時ポンプ終了フラグF2も0であるので、設定水位に到達したか否かを判定する(ステップS82)。
【0060】
設定水位に未だ到達していなければ、ポンプ連続動作フラグF1が1であるか否かを判定する(ステップS83)。先のステップS19で水位がリセット水位以上であればステップS20でフラグF1は1にセットされている筈であるが、上述の如く所定時間内に水位がリセット水位に達しない場合にはフラグF1は0のままである。この場合、ステップS17を通らないので循環ポンプ16は作動していない筈であるが、ステップS83でフラグF1が0である場合には循環ポンプ16を停止して元のルーチンへと戻る。また、先に所定時間内に水位がリセット水位に達せずフラグF1が0のままであった場合でも、例えば給水途中から給水能力が増加した等の要因により、ステップS82で水位が設定水位に到達していると判定されることもあり得る。その場合には、ステップS84でポンプ連続動作フラグF1を1にセットする。
【0061】
いずれにしても、ポンプ連続動作フラグF1が1である場合には、循環ポンプ16を動作させる(ステップS86)。勿論、ステップS82→S83→S86と処理が進んだ場合には、既に循環ポンプ16は作動しているので、その運転を継続するだけであり、ステップS82→S84→S86と処理が進んだ場合には、この時点で始めて循環ポンプ16は作動する。そのあと、洗い時ポンプ動作時間タイマT3をカウントアップし(ステップS87)、そのタイマの計時が160秒以上であるか否かを判定する(ステップS88)。洗い運転開始直後は、当然、そのタイマの計時は160秒未満であるから、そのまま元のルーチンへ戻る。
【0062】
図7へ戻り説明を続けると、上記洗い期間中ポンプ制御処理を行ったあと、給水バルブ制御フラグF0を1にセットする(ステップS43)。そして、水位が設定水位に到達したか否かを判定し(ステップS44)、もし設定水位に到達していれば給水バルブ制御フラグF0を0にする(ステップS45)。反対に、未だ設定水位に到達していなければ、給水バルブ制御フラグF0は1のままである。次いで、洗い時ポンプ終了フラグF2が1であるか否かを判定する(ステップS43)。洗い運転開始直後には洗い時ポンプ終了フラグF2は0であるので、ステップS60以降の洗い40秒処理(図10参照)へ進む。
【0063】
この洗い40秒処理では、まず、洗い40秒実行フラグF5が1であるか否かを判定する(ステップS60)。洗い運転開始直後にはこの洗い40秒実行フラグF5も0であるので、次に洗い時間タイマT2の計時が40秒以上であるか否かを判定する(ステップS62)。洗い時間タイマT2の計時が40秒になるまでは、ステップS70以降の水流制御処理(図11参照)へと進む。
【0064】
水流制御処理では、まず、A水流実施中フラグF4が1であるか否かを判定する(ステップS70)。先に述べたように当初、A水流実施中フラグF4は0であるので、洗い時間タイマT2の計時が予め定められたA水流実行時間に達しているか否かを判定する(ステップS71)。1回目のA水流実行時間は洗い運転開始から例えば100秒後に定められる。したがって、洗い運転開始直後には、洗い時間タイマT2の計時はA水流実行時間に達しておらず、B水流パターンによるモータ制御を実行する(ステップS73)。
【0065】
B水流パターンでは、パルセータ7を左右に反転回転させる。なお、前述のように給水時には洗濯脱水槽5が低速回転しているから、まず、クラッチ9によりパルセータ7と洗濯脱水槽5の連結を解除し、そのあとパルセータ7のみが所定パターンで回転するようにモータ8を制御する。そして、ステップS55へと進み、給水バルブ制御フラグF0が1であるか否かを判定する。もし、洗い運転開始後に水位が設定水位に達していれば、先に述べたステップS45で給水バルブ制御フラグF0は0にリセットされている筈である。その場合には、ステップS55からS57へと進み、給水バルブ12を閉鎖し、一旦給水を停止する。もし、未だ設定水位に達していなければ、ステップS55からS56へと進むこととなり、給水が継続される。
【0066】
通常、給水期間から洗い運転期間に移行した直後には、給水は継続され、且つ循環ポンプ16は作動した状態で、パルセータ7が作動し始める。これにより、洗濯脱水槽5内の洗濯物は撹拌されて洗いが開始されるが、吐出口19からは継続的に水が吐出されるので、未だ洗剤の溶解が充分でなかったとしても、洗剤の溶解が促進される。また、給水が正常に行われると、洗い運転が開始されてから暫くすると、水位は設定水位に到達するため、上述したようにして給水バルブ12は閉鎖され、給水は停止され、循環ポンプ16が作動した状態でパルセータ7の反転による洗いが行われる。
【0067】
洗い運転期間の開始時点から40秒が経過すると、上記処理の流れにおいて、ステップS62で洗い時間タイマT2が40秒に達していると判定され、設定水位に到達しているか否かを判定する(ステップS63)。先に給水を停止した際には水位は設定水位になっている筈であるが、その時点で洗濯物が完全に吸水した状態になっていない場合、洗いの進行に伴って水位が下がることがよくある。そこで、設定水位に達していない場合には、給水バルブ制御フラグF0を1にセットする(ステップS64)。一方、この時点で設定水位以上ある場合には、給水バルブ制御フラグF0を0とし(ステップS65)、洗い40秒実行フラグF5を1にセットする(ステップS66)。そのあと、給水バルブ制御フラグF0が1であるか否かを判定し、F0が1であれば給水バルブ12を開放する(ステップS55、S56)から、上記ステップS63にて水位が設定水位よりも低ければ給水バルブ12が開いて給水(補給水)が開始される。
【0068】
上記補給水が開始されたあと、水位が設定水位に到達するまでの間、洗い40秒処理では、S60→S62→S63→S64と処理が進む。すなわち、水流制御処理が実行されることなく処理が繰り返される。そのため、この間は、モータ制御が行われずパルセータ7の回転は停止する。そして、水位が設定水位に到達すると、ステップS64→S65→S66→S55→S57と進むから、給水バルブ12は閉鎖されて給水が停止する。このようにして補給水が停止された以降、及び、上記補給水が開始されなかった場合には、洗い40秒実行フラグF5が1になっているので、以降の洗い40秒処理では、S60→S61と処理が進み、給水バルブ制御フラグF0を0に維持したまま水流制御処理を実行する。
【0069】
更に洗い運転が進行し、洗い時間タイマT2の計時が進んでA水流実行時間である100秒に達すると、水流制御処理では、ステップS70→S71→S72→S73と進み、A水流実施中フラグF4を1にセットしてステップS55へと戻る。すると、その直後の洗い期間中ポンプ制御処理においては、ステップS80でA水流実施中フラグF4が1であると判定され、循環ポンプ16を停止し(ステップS85)、元のルーチンに戻る。このときには、ステップS87を通らないので、洗い時ポンプ動作時間タイマT3のカウントアップは一時停止した状態になる。
【0070】
そのあと、水流制御処理におけるステップS70でもA水流実施中フラグF4が1であると判定されるから、A水流時間タイマT4をカウントアップし(ステップS74)、そのタイマT4の計時が30秒以上であるか否かを判定する(ステップS75)。計時が30秒に達するまでは、A水流パターンによるモータ制御を実行する(ステップS78)。したがって、この時点でB水流→A水流へと移行する。A水流パターンは、洗濯物の上下方向の入れ替えを促進するためのものであって、まずクラッチ9により洗濯脱水槽5とパルセータとを連結させ、洗濯脱水槽5を所定方向に回転させる。そのあと、洗濯脱水槽5とパルセータとの連結を解除しパルセータ7を逆方向に回転させる。これにより、反対方向に進む水流が衝突して上下方向に強い水流が発生し、洗濯物は上下が反転するように入れ替わる。このような動作中には、洗濯物が水面上に大きく***する。そのため、吐出口19からの水の吐出を行っていると、水が洗濯物に当たって大きく跳ねて、槽外へ飛散するおそれが高い。そこで、先に述べたようにA水流パターンに移行する時点で循環ポンプ16の動作を停止させ、吐出口19からの水の吐出を停止している。これにより、大きな水跳ねを回避できる。
【0071】
A水流パターンによる洗い運転が30秒継続すると、水流制御処理において、ステップS70→S74→S75→S76と進み、A水流実施中フラグF4を0にリセットし、更にA水流時間タイマT4をクリアする(ステップS77)。したがって、その直後の洗い期間中ポンプ制御処理では、ステップS80→S81→S82→S84(又はS83)→S86と進み、循環ポンプ16が再び駆動され、洗い時ポンプ動作時間タイマT3のカウントアップも再開される(ステップS87。更に、その直後の水流制御処理により、A水流→B水流に移行する。
【0072】
洗い運転が進行し、洗い運転開始後の循環ポンプ16の動作時間が160秒に達すると(洗い運転開始からの経過時間は約190秒)、洗い期間中ポンプ制御処理において、ステップS88からS89へと進み、洗い時ポンプ終了フラグF2を1にセットする。すると、ステップS46にて洗い時ポンプ終了フラグF2が1であると判定されるから、次いで循環終了後補給水終了フラグF3が1であるか否かを判定する(ステップS47)。循環終了後補給水終了フラグF3は0であるから、ステップS50〜S54から成る循環終了後補給水処理を実行する。
【0073】
循環終了後補給水処理では、まず循環終了後補給水時間タイマT5をカウントアップし(ステップS50)、該タイマT5の計時が10秒以上であるか否かを判定する(ステップS51)。10秒に達していなければ、給水バルブ制御フラグF0を1にセットし(ステップS55)、そのあとステップS55へと戻る。したがって、ステップS55→S56と進み、給水バルブ12が開放され、2回目の補給水が開始される。ただし、このときの補給水はその時点での水位が設定水位以上であるか否かをチェックしていないので、たとえ水位の減少がなかったとしても補給水が開始されることになる。
【0074】
その直後の洗い期間中ポンプ制御処理では、洗い時ポンプ終了フラグF2が1であると判定されるので(ステップS81で「Y」)、循環ポンプ16を停止する(ステップS85)。また、循環終了後補給水時間タイマT5が10秒に達するまでは、洗い40秒処理及び水流制御処理は実行されないので、この間は、パルセータ7の駆動が行われない。すなわち、循環ポンプ16の駆動が停止されるとほぼ同時に2回目の補給水が開始され、この補給水は少なくとも10秒間継続する。また、この補給水の期間中はパルセータ7の駆動は停止する。
【0075】
2回目の補給水が開始されてから10秒が経過すると、循環終了後補給水処理では、ステップS51→S52と進み、水位が設定水位に到達しているか否かを判定する。このとき、パルセータ7、循環ポンプ16とも停止しており、洗濯脱水槽5内での水の波立ちは殆どないので、水位をきわめて正確に検知することが可能である。設定水位に到達していなければ、補給水を継続する。もし、設定水位に到達していれば、循環終了後補給水終了フラグF3を1にセットし(ステップS53)、給水バルブ制御フラグF0を0にリセットする(ステップS54)。したがって、そのあとステップS55からS57へと進んで、給水バルブ12は閉鎖され、2回目の補給水は停止する。
【0076】
このようにして2回目の補給水が停止すると、それ以降、ステップS47にて循環終了後補給水終了フラグF3が1であると判定されるから、上述したように再び洗い40秒処理及び水流制御処理が実行されることになり、パルセータ7が回転駆動され始める。ことあと、洗い運転期間中に循環ポンプ16が再び駆動されることはなく、水流制御処理において、所定の洗い時間が経過する毎にB水流→A水流への移行が行われ、A水流が30秒継続したあとB水流に移行する、という水流変化を繰り返す。
【0077】
以上述べた一連の処理により、給水開始から暫く経過した時点で循環ポンプ16の動作が開始されるとともに、洗濯脱水槽5はゆっくりと回転駆動される。また、循環ポンプ16の動作は、パルセータ7の回転駆動による洗い運転が開始されてからも暫く継続される。つまり、洗い運転の開始時点からの循環ポンプ16の動作時間は所定時間(この例では160秒)に制限されているが、ここで注意すべきことは、この所定時間は、例えば使用者の操作による洗い運転時間の延長などの影響を受けないことである。すなわち、この洗濯機では、洗い運転の実行途中でキー入力部31により適宜の操作を行うと、洗い運転を始めからやり直すことが可能である。しかしながら、その場合であっても、上記洗い時ポンプ動作時間タイマT3はクリアされることなく、最初の洗い運転の開始時点からの動作時間をカウントする。これにより、洗剤が充分に溶解したあとに循環ポンプ16が長時間動作することをなくし、泡が異常に多く発生することを防止できる。
【0078】
また、A水流実行中に循環ポンプ16の動作を停止するのは、上述したように、大きな水跳ねを防止するという目的以外に、途中で一時的に循環ポンプ16の動作を停止することにより異常な泡の発生を防止するのにも有効である。したがって、そのような目的のためには、上記実施例のように、A水流実行中のみ循環ポンプ16の動作を停止するのではなく、B水流実行中にも適宜の時間間隔で循環ポンプ16の動作を一時停止するようにしてもよい。
【0079】
次に、最終濯ぎ行程時に行われる循環ポンプ16に関わる制御について、図14のフローチャートを参照しつつ説明する。最終濯ぎ行程時では、給水が終了し、パルセータ7が回転駆動され始めてから、図14に示す最終濯ぎ行程時ポンプ処理が繰り返し実行される。まず、濯ぎ時ポンプ終了フラグF6が1であるか否かを判定する(ステップS90)。濯ぎ運転開始当初、濯ぎ時ポンプ終了フラグF6は0であるから、循環ポンプ16を駆動する(ステップS91)。これにより、吐出口19から水が吐出され始め、洗濯脱水槽5に投入された仕上剤の溶解が促進される。そして、濯ぎ時ポンプ動作時間タイマT6をカウントアップし(ステップS92)、このタイマT6の計時が20秒以上であるか否かを判定する(ステップS93)。
【0080】
タイマT6の計時が20秒に達するまでは、このまま処理を終了する。タイマT6の計時が進み、20秒を経過すると、ステップS93からS94へと進み、濯ぎ時ポンプ終了フラグF6が1にセットされる。そのため、次にこのフローを実行する際に、ステップS90にて濯ぎ時ポンプ終了フラグF6は1であると判定され、循環ポンプ16を停止する。したがって、本処理によれば、濯ぎ運転開始時点から20秒間だけ循環ポンプ16は作動し、そのあとは停止される。なお、濯ぎ運転時に循環ポンプ16を作動させるのではなく、濯ぎの給水時に循環ポンプ16を作動させるようにしてもよい。
【0081】
通常、仕上剤は液体であるので、粉末洗剤よりも水へ溶解し易く、短時間の循環ポンプ16の作動でも充分な溶解促進効果が得られる。また逆に、長時間循環ポンプ16を作動させてしまうと、仕上剤を撹拌し過ぎて泡立ちを発生させるおそれがあるため、最終濯ぎとしては不適当である。このようなことから、上記実施例のように、比較的短い時間だけ循環ポンプ16を作動させるの適当である。なお、この実施例では、仕上剤を自動投入するために最終濯ぎ行程の給水時に仕上剤バルブ13を開放する構成としているが、仕上剤バルブ13を設ける代わりに、洗濯脱水槽5上端のバランスリングの一部に、脱水時の遠心力を利用して仕上剤を自動投入する仕上剤投入器を設けた構成でも同様の効果を奏する。
【0082】
ところで、本実施例の洗濯機において、吐出口19から水を吐出させると、洗剤の溶解促進及び洗濯物の吸水促進のみならず、より直接的な洗浄性能の向上にも効果がある。すなわち、洗剤水が上方から洗濯物に当たることになるので、機械的な圧力が加わるとともに、洗剤水が洗濯物に通過し易くなる。特に、洗濯脱水槽5内で水面近くに位置している洗濯物には非常に効果的である。
【0083】
そこで、洗い運転時には、溜め濯ぎ時の水位よりも低い水位としてもよい。上記実施例で言えば、負荷量検知結果に基づいて設定水位を決定したあと、その設定水位の50〜90%程度の範囲内で洗い用の水位を決める。そして、この洗い用水位に応じた量の洗剤の投入を使用者に促す。洗い行程時の設定水位はこの洗い用水位として上述したような処理を進めるが、この場合には循環ポンプ16の作動時間を長くしたほうが好ましい。一方、最終濯ぎ行程時(又はそれ以外の溜め濯ぎ時)には、設定水位通りの水位とし、洗剤水の残留を防止する。このような構成によれば、節水できるとともに、使用洗剤量も削減することができる。
【0084】
なお、上記実施例は一例であって、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行えることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による洗濯機の概略構成を示す側面断面図。
【図2】本実施例の洗濯機において、洗濯脱水槽内底面で吐出口から吐き出される水の到達範囲を示す図。
【図3】本実施例の洗濯機の要部の電気系構成図。
【図4】本実施例の洗濯機における標準的な洗濯行程の流れを示すフローチャート。
【図5】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御に関するフローチャート。
【図6】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御に関するフローチャート。
【図7】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御に関するフローチャート。
【図8】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御(循環終了後補給水処理)に関するフローチャート。
【図9】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御(洗い期間中ポンプ制御処理)に関するフローチャート。
【図10】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御(洗い40秒処理)に関するフローチャート。
【図11】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御(水流制御処理)に関するフローチャート。
【図12】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作を中心とするタイミング図。
【図13】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作を中心とするタイミング図。
【図14】本実施例の洗濯機における最終濯ぎ行程時の循環ポンプの動作制御に関するフローチャート。
【符号の説明】
1…筐体
2…外槽
3、4…吊棒
5…洗濯脱水槽
6…主軸
7…パルセータ(撹拌翼)
8…モータ
9…クラッチ
10…注水口
11…給水管
12…給水バルブ
13…仕上剤バルブ
14…排水管
15…排水バルブ
16…循環ポンプ
17…吸入ホース
18…循環水路
19…吐出口
30…制御部
31…キー入力部
32…蓋スイッチ
33…水位センサ
34…インバータ駆動部
35…負荷駆動部
36…表示部
37…ブザー
【発明の属する技術分野】
本発明は洗濯機に関し、更に詳しくは、渦巻式の全自動洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な渦巻式全自動洗濯機では、有底円筒形状の外槽が振動吸収用の吊棒により懸垂支持され、その外槽の内側に、同じく有底円筒形状で周囲に多数の脱水孔を穿孔した洗濯脱水槽が回転自在に配設され、その内底部に撹拌用のパルセータが回転自在に設けられている。
【0003】
この種の洗濯機の通常の使用手順は次の通りである。使用者はまず洗濯物を洗濯脱水槽内に収容し、スタートボタンを押して洗濯の開始を指示する。すると、例えばパルセータが短時間回転駆動され、その際の回転負荷に応じて洗濯物の量が検知される。このときに検知された洗濯物の量に基づいて、洗いや濯ぎ時の水位や水流の強さなどが決定される。表示パネルには、決定された水位又はその水位に応じた適正な洗剤量が表示されるから、使用者はその表示を参考にして適宜量の洗剤を洗濯脱水槽内に投入する。一方、水位が決まると、給水バルブが自動的に開放されることにより外槽内への給水が開始される。そして、設定水位までの給水が行われると給水バルブは閉鎖され、パルセータが回転することにより実質的な洗濯が開始される。
【0004】
また、予約運転を行う場合には、洗濯脱水槽上方の注水口に設けられた洗剤容器に予め適宜量の洗剤を収容しておく。すると、洗い行程の給水時にこの洗剤容器内を通過する水によって洗剤が流し出され、洗濯脱水槽内に自動的に投入されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の洗濯機には、次のような問題がある。洗濯機において高い洗浄性能を発揮させるには、洗い運転の開始時点つまりパルセータが回転し始める時点で、洗剤が水によく溶解していることが好ましい。しかしながら、使用者が洗剤を投入するに際し、給水時に注水口から注がれる水が降り掛かる位置に洗剤を落とすとは限らない。実際上、使用者は洗剤の投入位置に注意を払わないことが多い。そのため、給水時には、未だ水を吸っていない洗濯物の上に洗剤が乗った状態で該洗濯物が浮き上がり、パルセータが回転し始めて洗濯物が撹拌される状態になってから洗剤が水面下に落ちるということもよくある。また、特に粉末洗剤や粉石鹸などは水に浸っただけでは溶解しにくく、パルセータにより撹拌されるまで固形のまま水中で残ることが多い。
【0006】
このように、従来の洗濯機では、洗剤が完全に溶解するまでに時間を要し、そのために実質的な洗い運転時間が短くなって充分な洗浄性能が発揮できない。これを回避するために、洗剤が溶解するまでの時間を考慮して洗い運転時間を長くしておくということも考え得るが、これでは洗濯終了までの所要時間が長くなってしまうという欠点がある。
【0007】
更にまた、注水口から落下する水は一部の洗濯物の上にしか降り掛からないため、給水が終了した時点でも、一部の洗濯物は殆ど吸水しておらず、パルセータの回転により撹拌されてから吸水し始めるということも多い。洗剤が水に溶解していたとしても、洗濯物が吸水していなければ洗いは行われないから、これも洗浄性能を劣化させる一因である。
【0008】
本発明はこのような課題を解決するために成されたものであり、主たる目的は、給水時に洗剤の溶解を促進させると同時に洗濯物の吸水も促進することにより、洗い運転において高い洗浄性能を得ることができる洗濯機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本発明に係る洗濯機は、外槽の内部に洗濯脱水槽を回転自在に配設し、該洗濯脱水槽の内底部に回転自在に撹拌翼を配設した洗濯機において、
a)洗濯脱水槽内に外部から給水を行うための給水手段と、
b)洗濯脱水槽の底部に貯留した水を吸引し、該洗濯脱水槽の上部にまで押し上げて該槽内に吐出させる水循環手段と、
c) 撹拌翼を回転駆動する翼回転駆動手段と、
d) 前記給水手段により給水を行う途中から、その給水が略終了し、前記翼回転駆動手段により撹拌翼を回転駆動することで洗い運転を開始したあと所定時間が経過するまで、前記水循環手段により洗濯脱水槽の上部から該槽内に向けて水を吐出させる運転制御手段と、を備え、
運転制御手段は、前記水循環手段の動作を終了するまでに、動作期間と動作一時停止期間とを設け、洗い運転時には、撹拌翼のみを所定パターンで回転駆動する第1の水流と、洗濯脱水槽の回転と撹拌翼との回転を組み合わせた第2の水流とを切り替えて実行し、第1の水流の実施期間には前記水循環手段を動作させ、第2の水流の実施期間にはその動作を一時停止させることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態及び効果】
本発明に係る洗濯機によれば、給水時に、洗濯脱水槽の底部に貯留した水が洗濯脱水槽の上部にまで押し上げられ、洗濯脱水槽内に収容された洗濯物の上から降り掛かる。
【0020】
したがって、洗濯脱水槽内のいずれの位置に洗剤が投入されていても、直接的に水が降り掛かることにより洗剤は水面下に流下し、また水の落下圧力による撹拌作用で溶解が促進される。更に、洗剤を含んだ水が水循環手段により吸引されて吐出される過程でも撹拌されるので、洗剤の溶解は一層促進される。このようなことから、洗い運転の当初から洗浄効果を充分に発揮し、高い洗浄性能を得ることができる。
【0021】
また、洗剤水を洗濯物の上方から降り掛けることにより、特に水面近くに位置する洗濯物や水面上に露出している洗濯物に対して機械的圧力を与えることとなり、洗剤水が繊維の隙間を通過する機会が増す。つまり、従来の洗濯機に備えられている、撹拌翼の回転時のポンプ作用を利用した循環ホースと同様の効果を、撹拌翼を回転させること無しに得ることができる。更に、洗剤水を循環させることにより泡立ちもよくなる。これらによって、洗浄効果を一層高めることができる。
【0023】
上述したような水の循環は洗剤の溶解促進に非常に有用であるが、給水が略終了して洗い運転を開始する時点で必ずしも完全に溶解しているとは限らない。また洗濯物の吸水に関しても同様である。本発明に係る洗濯機によれば、撹拌翼が回転駆動されることにより洗い運転が開始されたあとも、暫くの間、水循環手段による水の循環が継続的に行われる。したがって、洗い運転の開始時点で洗剤の溶解や洗濯物の吸水が不充分であったとしても、引き続いて水が上方から降り掛かり、また、洗剤は水の循環の過程で撹拌されるので、洗剤の溶解は促進され、洗濯物の吸水も促進される。
【0029】
また、第2の水流期間には、洗濯脱水槽が回転することにより一方向に発生していた水流と、撹拌翼の回転に伴って逆方向に発生した水流とが衝突して大きな上下方向の水流が発生し、これにより上下方向に洗濯物が入れ替わるという効果を得られる。その反面、洗濯物のかたまりが水面上に大きく***することが多いため、上方から水を吐出させていると、この洗濯物に当たって大きな水跳ねを発生する可能性が高い。そこで、この期間に水循環手段の動作を停止させるようにすれば、大きな水跳ねの発生を防止することができるとともに、泡の過度な発生を防止する効果も達成できる。
【0031】
【実施例】
以下、本発明に係る洗濯機の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0032】
図1は、本実施例の洗濯機の構成を示す側面断面図である。この洗濯機の筐体1の内部には、有底円筒形状の外槽2が前吊棒3及び後吊棒4(図では各1本ずつが見えているが実際には各2本ずつ存在する)により前方に向けて傾斜するように吊支されている。この外槽2の上部前方への突出に対応して、筐体1の前面上部も張り出している。外槽2の内部には、周壁に多数の脱水孔を有する洗濯脱水槽5が主軸6を中心に回転自在に軸支されている。また、この洗濯脱水槽5の底部には洗濯物を撹拌するためのパルセータ7が配置されており、主軸6の延伸上にはダイレクトドライブ用のモータ8と、動力切換え用のクラッチ9とが設けられている。クラッチ9は、主として洗い運転や濯ぎ運転時にはパルセータ7のみを一方向又は両方向に回転させ、脱水運転時には洗濯脱水槽5とパルセータ7とを一体に一方向(これを正転方向とする)に回転させるべく切換えを行う。
【0033】
外槽2の上部後方には、内部に収容した洗剤等を投入するための洗剤容器及び柔軟仕上剤容器を備えた注水口10が設けられている。注水口10には、途中に給水バルブ12及び仕上剤バルブ13が設けられた給水管11が接続されており、給水バルブ12が開放されると、外部の給水栓等から給水管11を通して注水口10の洗剤容器に水が流れ込み、一方、仕上剤バルブ13が開放されると、給水管11を通して注水口10の仕上剤容器に水が流れ込み、いずれの場合も、下方の外槽2内に向けて注水口10から水が吐き出される。外槽2の底部の前端部、つまり最低部には排水管14の一端が接続されており、この排水管14は排水バルブ15により開閉されるようになっている。排水管14の他端は、図示しないが、起立自在な排水ホースを介して外部の排水溝に連なっている。
【0034】
外槽2の底面下側には循環ポンプ16が取り付けられており、この循環ポンプ16の吸入口側に接続された吸入ホース17は、排水管14にあって外槽2と排水バルブ15の間に接続されている。一方、循環ポンプ16の吐出口側には外槽2の外側に立設された循環水路18が接続されており、その上端は外槽2上部まで延伸して洗濯脱水槽5内側を指向する吐出口19に形成されている。すなわち、外槽2の底部に水が貯留した状態で循環ポンプ16が駆動されると、吸入ホース17を介して外槽2から吸い込んだ水を循環水路18へと圧送し、循環水路18内を上昇した水が吐出口19から洗濯脱水槽5内へと吐き出される。
【0035】
上述のように本実施例の洗濯機では、外槽2及び洗濯脱水槽5を前方に傾斜させることによって、その上面開口が鉛直上方よりも前方を向いている。即ち、外槽2の中心軸線CLは鉛直線VLに対して、予め定める傾斜角度αだけ傾くように配置されている。そのため、この洗濯機の前方に立った使用者が洗濯脱水槽5の底部を視認し易く、また洗濯物を取り出し易くすることができる。ここで、傾斜角度αを5〜20°程度の範囲とすれば、十分に洗濯物を取り出し易くできるとともに、筐体1の突出をあまり大きくせずにすむ。本実施例ではこの傾斜角度αを約10°に設定している。
【0036】
図2は、洗濯脱水槽5の内底面に対し、上記吐出口19から吐き出される水の到達範囲を示す図である。水の到達範囲20の中央はほぼパルセータ7の中心部をカバーし、その到達範囲20の両端部は洗濯脱水槽5の側壁内側近傍にまで達している。したがって、後述のように吐出口19から水を吐出させながら洗濯脱水槽5を回転させれば、洗濯脱水槽5の内底面のほぼ全体に水が降り掛かることになる。なお、注水口10から吐出される水の到達範囲21は、到達範囲20よりも洗濯脱水槽5の側壁に近い位置に定められている。
【0037】
図3は本実施例の洗濯機の要部の電気系構成図である。制御の中心には、CPU、RAM、ROM、タイマなどを含んで構成される制御部30が据えられている。制御部30には、複数のボタンを備えるキー入力部31から操作信号が、蓋スイッチ32から上蓋の開閉に連動する蓋開閉信号が、水位センサ33から外槽2の内部に貯留された水の水位に応じた水位検知信号が入力される。制御部30は、インバータ駆動部34を介してモータ8の回転を制御するとともに、負荷駆動部35を介して、給水バルブ12、仕上剤バルブ13及び排水バルブ15の開閉動作と、クラッチ9の連結・離脱動作と、循環ポンプ16の作動・停止とを制御する。更に、制御部30は、キー入力の受付状態や洗濯の進行状況などを表示部36に表示させるとともに、必要に応じてブザー37を鳴動させる。
【0038】
図4は本実施例の洗濯機における標準的な洗濯行程の流れを示すフローチャートである。図4を参照して、この洗濯機の動作を概略的に説明する。使用者が洗濯物を洗濯脱水槽5に収容し、キー入力部31によりスタートボタンを押すと、給水を行う前に、洗濯脱水槽5に投入された洗濯物の量つまり負荷量が検知される(ステップS1)。具体的には、パルセータ7を短時間回転させ、それによる惰性回転が継続する時間に応じて負荷量を決定している。勿論、負荷量検知はこの方法に限らず、如何なる方法を用いてもよい。こうして検知された負荷量に応じて、後記洗いや溜め濯ぎ時の水位(以下、「設定水位」という)が決定される。表示部36には、ここで決定された水位に応じた洗剤投入量の指示が表示されるから、使用者はその表示に従って適当な量の洗剤を洗濯脱水槽5内に投入する。
【0039】
実質的な洗濯が開始されると、洗濯脱水槽5内に上述のようにして決められた設定水位まで給水が行われ、パルセータ7を所定速度で且つ反転回転することによって洗いが実行される(ステップS2)。こうした洗いが終了すると洗濯脱水槽5内の水は排水され、洗濯脱水槽5とパルセータ7とを一体に高速で回転することにより中間脱水が実行される(ステップS3)。この中間脱水により、洗濯物に染み込んでいる洗剤水が飛散して除去される。
【0040】
次に、1回目の濯ぎとして脱水濯ぎが行われる(ステップS4)。脱水濯ぎは、洗濯脱水槽5を回転させつつ注水口10から水をシャワー状に洗濯物に降り掛けることにより、洗濯物にきれいな水を吸水させ、その代わりに洗濯物に染み込んでいる洗剤水を押し出そうとするものである。そして、洗濯物に充分に水を含ませた後に、ステップS3と同様のステップS5の処理により中間脱水が行われ、洗濯物に染み込んでいる水が飛散される。次いで、2回目、つまり最終濯ぎとして溜め濯ぎが実行される(ステップS6)。すなわち、洗濯脱水槽5内に設定水位まで給水がなされ、ステップS2と同様にパルセータ7が回転駆動される。なお、最終濯ぎの給水時には、仕上剤容器に収容されている柔軟仕上剤が洗濯脱水槽5内に投入される。この溜め濯ぎが終了すると、洗濯脱水槽5内の水は排水され、中間脱水と同様に洗濯脱水槽5とパルセータ7とを一体に高速で回転することにより最終脱水が実行される(ステップS7)。
【0041】
なお、上記手順は標準的なものであって、洗濯物の種類などに応じて、例えば脱水濯ぎの代わりに溜め濯ぎや注水濯ぎを行ったり、脱水濯ぎや溜め濯ぎの回数を増したりするなど、手順は適宜に変更され得る。
【0042】
本実施例の洗濯機の特徴は、上記ステップS2の洗い行程の始めの給水から洗い運転の初期にかけての期間に実行される制御、及び上記ステップS6の最終濯ぎ行程の濯ぎ運転の初期に実行される制御、更に詳しく言えば、循環ポンプ16の駆動に関わる制御にある。
【0043】
まず、洗い行程の始めの給水から洗い運転の初期にかけての期間に実行される循環ポンプ16の駆動に関わる制御について、図5〜図11のフローチャートを参照しつつ説明する。また、図12はこの期間に実行される処理動作の一例を示すタイミング図である。この期間は、給水の開始から洗濯脱水槽5内の水位が所定水位に到達するまでの給水期間と、該所定水位に到達してパルセータ7が回転し始めた以降の洗い運転期間とに区分できる(図12(f)参照)。
【0044】
図5及び図6は給水期間中の制御フローチャートである。このうち、図6に示すフローチャートは、給水の途中での循環ポンプ16の動作開始タイミングを決めるための処理手順である。なお、以降の説明ではフラグF1〜F6、時間計測のためのタイマT1〜T6、動作回数Pを計数するためのカウンタが出てくるが、これらは何れも初期設定により0になっているものとする。
【0045】
給水行程が開始されると、まず、水位センサ33からの水位検知信号に基づいて、洗濯脱水槽5内の水位が所定水位に到達したか否かを判定する(ステップS10)。この所定水位は上記設定水位よりも若干低めに定められる水位であって、本実施例の洗濯機の場合には、洗濯脱水槽5内に多段階に定められた水位において、設定水位よりも2段階低いレベルの水位としている。
【0046】
通常(つまり、給水開始直前に既に外槽2内に水が貯留されている場合を除けば)、給水開始当初は水位はほぼゼロであるので、上記所定水位に到達していないと判定され、給水バルブ制御フラグF0を1にセットする(ステップS11)。次いで、水位がリセット水位以上であるか否かを判定する(ステップS12)。リセット水位は、複数段階に設けられた設定水位の中のもっとも低い位置の水位であって、例えば水位センサ33による検知が可能な最低の水位とする。給水の初期には水位はリセット水位にも達していないので、ステップS12からS14へと進み、ポンプ間欠時間タイマT1をカウントアップする。このポンプ間欠時間タイマT1は、循環ポンプ16を連続的に駆動するよりも以前に、循環ポンプ16を間欠的に短時間(約2秒間)運転する際の運転時間及び運転停止時間を計時するためのものである。
【0047】
次いで、ポンプ連続動作フラグF1が1であるか否かを判定する(ステップS15)。当初、ポンプ連続動作フラグF1は0であるので、ポンプ作動回数Pが5回以上であるか否かを判定する(ステップS16)。ポンプ作動回数Pとは、上述のように循環ポンプ16を間欠運転する際の運転動作の実行回数である。当初、このポンプ作動回数Pも0であるから、次に、循環ポンプ16がオン状態であるか否かを判定する(ステップS18)。循環ポンプ16はオン状態ではないので、次いでポンプ作動回数P=0であるか否かを判定し(ステップS22)、P=0であるためTを60秒に設定する(ステップS24)。そのあと、ポンプ間欠時間タイマT1の計時がT以上であるか否か、つまりここでは60秒以上であるか否かを判定し(ステップS25)、T未満であればステップS31へと進む。
【0048】
ステップS31では、給水バルブ制御フラグF0が1であるか否かを判定する。先に(上記ステップS11で)この給水バルブ制御フラグF0は1にセットされているので、給水バルブ12を開放する(ステップS32)。これにより、給水管11から注水口10に水が流れ込み、更に下方の洗濯脱水槽5内に流下する。予約洗濯などのために洗剤容器に洗剤が収容されている場合には、この給水により洗剤が押し出されて洗濯脱水槽5内に投入される。
【0049】
給水を開始したあと上記ステップS10へと戻る。したがって、水位がリセット水位に到達するまで、或いは、ポンプ間欠時間タイマT1の計時が60秒に達するまでは上記処理を繰り返す。ここでは一例として、水位がリセット水位に到達する以前に、ポンプ間欠時間タイマT1の計時が60秒を越えたものとして説明を続ける。ポンプ間欠時間タイマT1の計時が60秒を越えると、上記ステップS25からS26へと進み、ポンプ間欠時間タイマT1をクリアする。そして、循環ポンプ16がオン状態であるか否かを判定し(ステップS27)、オフ状態である場合には循環ポンプ16を作動させる(ステップS28)。
【0050】
この状態で、ステップS31→S32→S10→S11→S12→S14→S15→S16→S18と処理が進む。このとき循環ポンプ16はオン状態にあるから、ステップS18からS19へと進み、水位がリセット水位に到達しているか否かを判定する。ここで、水位がリセット水位に到達していない場合にはTを2秒に設定し(ステップS21)、そのあと、ポンプ間欠時間タイマT1の計時がT以上であるか否か、つまり2秒以上であるか否かを判定し(ステップS25)、T未満であればステップS31へと戻る。したがって、このあとは、ステップS10→S11→S12→S14→S15→S16→S18→S19と処理が進むこととなり、水位がリセット水位に達したか否かが繰り返し判定されることになる。水位がリセット水位に到達する以前にポンプ間欠時間タイマT1の計時が2秒を経過してしまうと、次にステップS25からS26へと進む。このとき循環ポンプ16はオン状態にあるから、ステップS27からS29へと進んで循環ポンプ16を停止し、そのあとポンプ作動回数Pをインクリメントする(ステップS30)。
【0051】
この状態でステップS31へ戻ると、ステップS10→S11→S12→S14→S15→S16→S18→S19と処理が進む。先にポンプ作動回数Pはインクリメントされており0ではないから、Tを30秒に設定する(ステップS23)。すなわち、給水開始時点から1回目だけは、60秒間の運転停止期間が設けられ、それが経過すると2秒間だけ循環ポンプ16が作動され、その作動中に水位がリセット水位に到達したか否かがチェックされる。そして、リセット水位に到達しない場合には、次に30秒間の運転停止期間が設けられ、それが経過すると再び2秒間だけ循環ポンプ16が作動され、その作動中に水位がリセット水位に到達したか否かがチェックされる。このように、循環ポンプ16が作動されその運転が停止されるときに、上述した如くステップS30にてポンプ作動回数Pは順次インクリメントされる。
【0052】
図13は、上述したような循環ポンプ16の間欠駆動の動作を示すタイミング図である。給水開始後、この図13(b)に示すように循環ポンプ16は繰り返し約2秒間ずつ運転される。勿論、後述するように、その間にリセット水位に到達した場合には、その時点で間欠駆動は行われなくなる。
【0053】
一般には、給水能力が極端に低くない限り、1〜2分程度で水位はリセット水位に到達する筈である。しかしながら、場合によっては、リセット水位に到達するまでにかなり時間を要することがある。本実施例の洗濯機では、循環ポンプ16を間欠的に短時間駆動する回数に制限を設けている。すなわち、上述したように循環ポンプ16の駆動を停止する毎にポンプ作動回数Pをインクリメントするが(図13(d)参照)、そのポンプ作動回数Pが5回に達すると、それ以降は、ステップS16からS31へと戻るようになり、ステップS18〜S30の処理による循環ポンプ16の間欠駆動は実行されなくなる。
【0054】
通常、給水が正常に行われた場合には、給水開始から1〜2分程度でリセット水位を越える。その場合、ステップS12で水位がリセット水位以上であると判定されると、負荷駆動部35を介してクラッチ9を作動させ、洗濯脱水槽5とパルセータ7とを連結し、更にインバータ駆動部34を介してモータ8を駆動する。このときには、洗濯脱水槽5とパルセータ7とが一体に、一方向に約20rpmの回転速度で回転するように制御する(ステップS13)。
【0055】
上述したように循環ポンプ16がオン状態にあるときに水位がリセット水位以上であると、ステップS19からS20へと進み、ポンプ連続動作フラグF1を1にセットする(ステップS20)。このようにポンプ連続動作フラグF1が一旦1にセットされると、次に上記フローを実行したときに、ステップS15からS17へ進むようになる。したがって、それ以降、ステップS16〜S30の処理による循環ポンプ16の間欠駆動は実行されなくなり、循環ポンプ16は連続的に運転される。なお、上記制御により、水位がリセット水位を越えたとき、洗濯脱水槽5は水位がリセット水位になった時点から殆ど時間遅れなく駆動されるが、循環ポンプ16が間欠駆動から連続運転に移行するのは最大30秒程度遅れる可能性がある。
【0056】
循環ポンプ16が連続的に駆動されると、上述したように、外槽2内に貯留された水を吸入ホース17を介して吸い込み、循環水路18内へ押し上げて吐出口19から洗濯脱水槽5内へと吐き出す。また、このとき洗濯脱水槽5はゆっくりと回転しているので、洗濯脱水槽5内のいずれの個所にも水が降り注ぐ。したがって、洗剤の投入位置に拘わらず洗剤に水が降り掛かり、洗剤を水面下へと流し落とす。更に、洗剤自体も水と共に吸引されて、吐出口19から吐き出される。そのため、洗剤は水の中で充分に撹拌されるため、溶解が促進されることになる。更には、洗濯物全体に水が降り掛かるので、洗濯物の吸水も促進される。
【0057】
このようにして、循環ポンプ16が連続的に駆動され、洗濯脱水槽5が低速回転している状態で給水が継続され、水位が所定水位に到達すると、ステップS10で水位が所定水位に到達したと判定されて給水期間の終了となる。
【0058】
給水期間が終了すると同時に、洗い運転期間が開始される。図7〜図11はこのような洗い運転期間中の制御フローチャートである。
洗い運転が開始されると、まず、洗い時間タイマT2をカウントアップし(ステップS40)、そのタイマの計時が洗い設定時間を経過しているか否かを判定する(ステップS41)。洗い設定時間に達していなければ、洗い期間中ポンプ制御処理を実行する(ステップS42)。
【0059】
図9は洗い期間中ポンプ制御のフローチャートである。洗い期間中ポンプ制御処理では、まず、A水流実施中フラグF4が1であるか否かを判定する(ステップS80)。詳細はあとで説明するが、この洗濯機ではA水流及びB水流という2種類の相異なる水流を発生させるようなモータ制御を行っており、洗い運転の開始直後にはA水流実施中フラグF4は0である。したがって、次に洗い時ポンプ終了フラグF2が1であるか否かを判定する(ステップS81)。洗い運転の開始直後には、この洗い時ポンプ終了フラグF2も0であるので、設定水位に到達したか否かを判定する(ステップS82)。
【0060】
設定水位に未だ到達していなければ、ポンプ連続動作フラグF1が1であるか否かを判定する(ステップS83)。先のステップS19で水位がリセット水位以上であればステップS20でフラグF1は1にセットされている筈であるが、上述の如く所定時間内に水位がリセット水位に達しない場合にはフラグF1は0のままである。この場合、ステップS17を通らないので循環ポンプ16は作動していない筈であるが、ステップS83でフラグF1が0である場合には循環ポンプ16を停止して元のルーチンへと戻る。また、先に所定時間内に水位がリセット水位に達せずフラグF1が0のままであった場合でも、例えば給水途中から給水能力が増加した等の要因により、ステップS82で水位が設定水位に到達していると判定されることもあり得る。その場合には、ステップS84でポンプ連続動作フラグF1を1にセットする。
【0061】
いずれにしても、ポンプ連続動作フラグF1が1である場合には、循環ポンプ16を動作させる(ステップS86)。勿論、ステップS82→S83→S86と処理が進んだ場合には、既に循環ポンプ16は作動しているので、その運転を継続するだけであり、ステップS82→S84→S86と処理が進んだ場合には、この時点で始めて循環ポンプ16は作動する。そのあと、洗い時ポンプ動作時間タイマT3をカウントアップし(ステップS87)、そのタイマの計時が160秒以上であるか否かを判定する(ステップS88)。洗い運転開始直後は、当然、そのタイマの計時は160秒未満であるから、そのまま元のルーチンへ戻る。
【0062】
図7へ戻り説明を続けると、上記洗い期間中ポンプ制御処理を行ったあと、給水バルブ制御フラグF0を1にセットする(ステップS43)。そして、水位が設定水位に到達したか否かを判定し(ステップS44)、もし設定水位に到達していれば給水バルブ制御フラグF0を0にする(ステップS45)。反対に、未だ設定水位に到達していなければ、給水バルブ制御フラグF0は1のままである。次いで、洗い時ポンプ終了フラグF2が1であるか否かを判定する(ステップS43)。洗い運転開始直後には洗い時ポンプ終了フラグF2は0であるので、ステップS60以降の洗い40秒処理(図10参照)へ進む。
【0063】
この洗い40秒処理では、まず、洗い40秒実行フラグF5が1であるか否かを判定する(ステップS60)。洗い運転開始直後にはこの洗い40秒実行フラグF5も0であるので、次に洗い時間タイマT2の計時が40秒以上であるか否かを判定する(ステップS62)。洗い時間タイマT2の計時が40秒になるまでは、ステップS70以降の水流制御処理(図11参照)へと進む。
【0064】
水流制御処理では、まず、A水流実施中フラグF4が1であるか否かを判定する(ステップS70)。先に述べたように当初、A水流実施中フラグF4は0であるので、洗い時間タイマT2の計時が予め定められたA水流実行時間に達しているか否かを判定する(ステップS71)。1回目のA水流実行時間は洗い運転開始から例えば100秒後に定められる。したがって、洗い運転開始直後には、洗い時間タイマT2の計時はA水流実行時間に達しておらず、B水流パターンによるモータ制御を実行する(ステップS73)。
【0065】
B水流パターンでは、パルセータ7を左右に反転回転させる。なお、前述のように給水時には洗濯脱水槽5が低速回転しているから、まず、クラッチ9によりパルセータ7と洗濯脱水槽5の連結を解除し、そのあとパルセータ7のみが所定パターンで回転するようにモータ8を制御する。そして、ステップS55へと進み、給水バルブ制御フラグF0が1であるか否かを判定する。もし、洗い運転開始後に水位が設定水位に達していれば、先に述べたステップS45で給水バルブ制御フラグF0は0にリセットされている筈である。その場合には、ステップS55からS57へと進み、給水バルブ12を閉鎖し、一旦給水を停止する。もし、未だ設定水位に達していなければ、ステップS55からS56へと進むこととなり、給水が継続される。
【0066】
通常、給水期間から洗い運転期間に移行した直後には、給水は継続され、且つ循環ポンプ16は作動した状態で、パルセータ7が作動し始める。これにより、洗濯脱水槽5内の洗濯物は撹拌されて洗いが開始されるが、吐出口19からは継続的に水が吐出されるので、未だ洗剤の溶解が充分でなかったとしても、洗剤の溶解が促進される。また、給水が正常に行われると、洗い運転が開始されてから暫くすると、水位は設定水位に到達するため、上述したようにして給水バルブ12は閉鎖され、給水は停止され、循環ポンプ16が作動した状態でパルセータ7の反転による洗いが行われる。
【0067】
洗い運転期間の開始時点から40秒が経過すると、上記処理の流れにおいて、ステップS62で洗い時間タイマT2が40秒に達していると判定され、設定水位に到達しているか否かを判定する(ステップS63)。先に給水を停止した際には水位は設定水位になっている筈であるが、その時点で洗濯物が完全に吸水した状態になっていない場合、洗いの進行に伴って水位が下がることがよくある。そこで、設定水位に達していない場合には、給水バルブ制御フラグF0を1にセットする(ステップS64)。一方、この時点で設定水位以上ある場合には、給水バルブ制御フラグF0を0とし(ステップS65)、洗い40秒実行フラグF5を1にセットする(ステップS66)。そのあと、給水バルブ制御フラグF0が1であるか否かを判定し、F0が1であれば給水バルブ12を開放する(ステップS55、S56)から、上記ステップS63にて水位が設定水位よりも低ければ給水バルブ12が開いて給水(補給水)が開始される。
【0068】
上記補給水が開始されたあと、水位が設定水位に到達するまでの間、洗い40秒処理では、S60→S62→S63→S64と処理が進む。すなわち、水流制御処理が実行されることなく処理が繰り返される。そのため、この間は、モータ制御が行われずパルセータ7の回転は停止する。そして、水位が設定水位に到達すると、ステップS64→S65→S66→S55→S57と進むから、給水バルブ12は閉鎖されて給水が停止する。このようにして補給水が停止された以降、及び、上記補給水が開始されなかった場合には、洗い40秒実行フラグF5が1になっているので、以降の洗い40秒処理では、S60→S61と処理が進み、給水バルブ制御フラグF0を0に維持したまま水流制御処理を実行する。
【0069】
更に洗い運転が進行し、洗い時間タイマT2の計時が進んでA水流実行時間である100秒に達すると、水流制御処理では、ステップS70→S71→S72→S73と進み、A水流実施中フラグF4を1にセットしてステップS55へと戻る。すると、その直後の洗い期間中ポンプ制御処理においては、ステップS80でA水流実施中フラグF4が1であると判定され、循環ポンプ16を停止し(ステップS85)、元のルーチンに戻る。このときには、ステップS87を通らないので、洗い時ポンプ動作時間タイマT3のカウントアップは一時停止した状態になる。
【0070】
そのあと、水流制御処理におけるステップS70でもA水流実施中フラグF4が1であると判定されるから、A水流時間タイマT4をカウントアップし(ステップS74)、そのタイマT4の計時が30秒以上であるか否かを判定する(ステップS75)。計時が30秒に達するまでは、A水流パターンによるモータ制御を実行する(ステップS78)。したがって、この時点でB水流→A水流へと移行する。A水流パターンは、洗濯物の上下方向の入れ替えを促進するためのものであって、まずクラッチ9により洗濯脱水槽5とパルセータとを連結させ、洗濯脱水槽5を所定方向に回転させる。そのあと、洗濯脱水槽5とパルセータとの連結を解除しパルセータ7を逆方向に回転させる。これにより、反対方向に進む水流が衝突して上下方向に強い水流が発生し、洗濯物は上下が反転するように入れ替わる。このような動作中には、洗濯物が水面上に大きく***する。そのため、吐出口19からの水の吐出を行っていると、水が洗濯物に当たって大きく跳ねて、槽外へ飛散するおそれが高い。そこで、先に述べたようにA水流パターンに移行する時点で循環ポンプ16の動作を停止させ、吐出口19からの水の吐出を停止している。これにより、大きな水跳ねを回避できる。
【0071】
A水流パターンによる洗い運転が30秒継続すると、水流制御処理において、ステップS70→S74→S75→S76と進み、A水流実施中フラグF4を0にリセットし、更にA水流時間タイマT4をクリアする(ステップS77)。したがって、その直後の洗い期間中ポンプ制御処理では、ステップS80→S81→S82→S84(又はS83)→S86と進み、循環ポンプ16が再び駆動され、洗い時ポンプ動作時間タイマT3のカウントアップも再開される(ステップS87。更に、その直後の水流制御処理により、A水流→B水流に移行する。
【0072】
洗い運転が進行し、洗い運転開始後の循環ポンプ16の動作時間が160秒に達すると(洗い運転開始からの経過時間は約190秒)、洗い期間中ポンプ制御処理において、ステップS88からS89へと進み、洗い時ポンプ終了フラグF2を1にセットする。すると、ステップS46にて洗い時ポンプ終了フラグF2が1であると判定されるから、次いで循環終了後補給水終了フラグF3が1であるか否かを判定する(ステップS47)。循環終了後補給水終了フラグF3は0であるから、ステップS50〜S54から成る循環終了後補給水処理を実行する。
【0073】
循環終了後補給水処理では、まず循環終了後補給水時間タイマT5をカウントアップし(ステップS50)、該タイマT5の計時が10秒以上であるか否かを判定する(ステップS51)。10秒に達していなければ、給水バルブ制御フラグF0を1にセットし(ステップS55)、そのあとステップS55へと戻る。したがって、ステップS55→S56と進み、給水バルブ12が開放され、2回目の補給水が開始される。ただし、このときの補給水はその時点での水位が設定水位以上であるか否かをチェックしていないので、たとえ水位の減少がなかったとしても補給水が開始されることになる。
【0074】
その直後の洗い期間中ポンプ制御処理では、洗い時ポンプ終了フラグF2が1であると判定されるので(ステップS81で「Y」)、循環ポンプ16を停止する(ステップS85)。また、循環終了後補給水時間タイマT5が10秒に達するまでは、洗い40秒処理及び水流制御処理は実行されないので、この間は、パルセータ7の駆動が行われない。すなわち、循環ポンプ16の駆動が停止されるとほぼ同時に2回目の補給水が開始され、この補給水は少なくとも10秒間継続する。また、この補給水の期間中はパルセータ7の駆動は停止する。
【0075】
2回目の補給水が開始されてから10秒が経過すると、循環終了後補給水処理では、ステップS51→S52と進み、水位が設定水位に到達しているか否かを判定する。このとき、パルセータ7、循環ポンプ16とも停止しており、洗濯脱水槽5内での水の波立ちは殆どないので、水位をきわめて正確に検知することが可能である。設定水位に到達していなければ、補給水を継続する。もし、設定水位に到達していれば、循環終了後補給水終了フラグF3を1にセットし(ステップS53)、給水バルブ制御フラグF0を0にリセットする(ステップS54)。したがって、そのあとステップS55からS57へと進んで、給水バルブ12は閉鎖され、2回目の補給水は停止する。
【0076】
このようにして2回目の補給水が停止すると、それ以降、ステップS47にて循環終了後補給水終了フラグF3が1であると判定されるから、上述したように再び洗い40秒処理及び水流制御処理が実行されることになり、パルセータ7が回転駆動され始める。ことあと、洗い運転期間中に循環ポンプ16が再び駆動されることはなく、水流制御処理において、所定の洗い時間が経過する毎にB水流→A水流への移行が行われ、A水流が30秒継続したあとB水流に移行する、という水流変化を繰り返す。
【0077】
以上述べた一連の処理により、給水開始から暫く経過した時点で循環ポンプ16の動作が開始されるとともに、洗濯脱水槽5はゆっくりと回転駆動される。また、循環ポンプ16の動作は、パルセータ7の回転駆動による洗い運転が開始されてからも暫く継続される。つまり、洗い運転の開始時点からの循環ポンプ16の動作時間は所定時間(この例では160秒)に制限されているが、ここで注意すべきことは、この所定時間は、例えば使用者の操作による洗い運転時間の延長などの影響を受けないことである。すなわち、この洗濯機では、洗い運転の実行途中でキー入力部31により適宜の操作を行うと、洗い運転を始めからやり直すことが可能である。しかしながら、その場合であっても、上記洗い時ポンプ動作時間タイマT3はクリアされることなく、最初の洗い運転の開始時点からの動作時間をカウントする。これにより、洗剤が充分に溶解したあとに循環ポンプ16が長時間動作することをなくし、泡が異常に多く発生することを防止できる。
【0078】
また、A水流実行中に循環ポンプ16の動作を停止するのは、上述したように、大きな水跳ねを防止するという目的以外に、途中で一時的に循環ポンプ16の動作を停止することにより異常な泡の発生を防止するのにも有効である。したがって、そのような目的のためには、上記実施例のように、A水流実行中のみ循環ポンプ16の動作を停止するのではなく、B水流実行中にも適宜の時間間隔で循環ポンプ16の動作を一時停止するようにしてもよい。
【0079】
次に、最終濯ぎ行程時に行われる循環ポンプ16に関わる制御について、図14のフローチャートを参照しつつ説明する。最終濯ぎ行程時では、給水が終了し、パルセータ7が回転駆動され始めてから、図14に示す最終濯ぎ行程時ポンプ処理が繰り返し実行される。まず、濯ぎ時ポンプ終了フラグF6が1であるか否かを判定する(ステップS90)。濯ぎ運転開始当初、濯ぎ時ポンプ終了フラグF6は0であるから、循環ポンプ16を駆動する(ステップS91)。これにより、吐出口19から水が吐出され始め、洗濯脱水槽5に投入された仕上剤の溶解が促進される。そして、濯ぎ時ポンプ動作時間タイマT6をカウントアップし(ステップS92)、このタイマT6の計時が20秒以上であるか否かを判定する(ステップS93)。
【0080】
タイマT6の計時が20秒に達するまでは、このまま処理を終了する。タイマT6の計時が進み、20秒を経過すると、ステップS93からS94へと進み、濯ぎ時ポンプ終了フラグF6が1にセットされる。そのため、次にこのフローを実行する際に、ステップS90にて濯ぎ時ポンプ終了フラグF6は1であると判定され、循環ポンプ16を停止する。したがって、本処理によれば、濯ぎ運転開始時点から20秒間だけ循環ポンプ16は作動し、そのあとは停止される。なお、濯ぎ運転時に循環ポンプ16を作動させるのではなく、濯ぎの給水時に循環ポンプ16を作動させるようにしてもよい。
【0081】
通常、仕上剤は液体であるので、粉末洗剤よりも水へ溶解し易く、短時間の循環ポンプ16の作動でも充分な溶解促進効果が得られる。また逆に、長時間循環ポンプ16を作動させてしまうと、仕上剤を撹拌し過ぎて泡立ちを発生させるおそれがあるため、最終濯ぎとしては不適当である。このようなことから、上記実施例のように、比較的短い時間だけ循環ポンプ16を作動させるの適当である。なお、この実施例では、仕上剤を自動投入するために最終濯ぎ行程の給水時に仕上剤バルブ13を開放する構成としているが、仕上剤バルブ13を設ける代わりに、洗濯脱水槽5上端のバランスリングの一部に、脱水時の遠心力を利用して仕上剤を自動投入する仕上剤投入器を設けた構成でも同様の効果を奏する。
【0082】
ところで、本実施例の洗濯機において、吐出口19から水を吐出させると、洗剤の溶解促進及び洗濯物の吸水促進のみならず、より直接的な洗浄性能の向上にも効果がある。すなわち、洗剤水が上方から洗濯物に当たることになるので、機械的な圧力が加わるとともに、洗剤水が洗濯物に通過し易くなる。特に、洗濯脱水槽5内で水面近くに位置している洗濯物には非常に効果的である。
【0083】
そこで、洗い運転時には、溜め濯ぎ時の水位よりも低い水位としてもよい。上記実施例で言えば、負荷量検知結果に基づいて設定水位を決定したあと、その設定水位の50〜90%程度の範囲内で洗い用の水位を決める。そして、この洗い用水位に応じた量の洗剤の投入を使用者に促す。洗い行程時の設定水位はこの洗い用水位として上述したような処理を進めるが、この場合には循環ポンプ16の作動時間を長くしたほうが好ましい。一方、最終濯ぎ行程時(又はそれ以外の溜め濯ぎ時)には、設定水位通りの水位とし、洗剤水の残留を防止する。このような構成によれば、節水できるとともに、使用洗剤量も削減することができる。
【0084】
なお、上記実施例は一例であって、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行えることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による洗濯機の概略構成を示す側面断面図。
【図2】本実施例の洗濯機において、洗濯脱水槽内底面で吐出口から吐き出される水の到達範囲を示す図。
【図3】本実施例の洗濯機の要部の電気系構成図。
【図4】本実施例の洗濯機における標準的な洗濯行程の流れを示すフローチャート。
【図5】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御に関するフローチャート。
【図6】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御に関するフローチャート。
【図7】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御に関するフローチャート。
【図8】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御(循環終了後補給水処理)に関するフローチャート。
【図9】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御(洗い期間中ポンプ制御処理)に関するフローチャート。
【図10】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御(洗い40秒処理)に関するフローチャート。
【図11】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作制御(水流制御処理)に関するフローチャート。
【図12】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作を中心とするタイミング図。
【図13】本実施例の洗濯機における循環ポンプの動作を中心とするタイミング図。
【図14】本実施例の洗濯機における最終濯ぎ行程時の循環ポンプの動作制御に関するフローチャート。
【符号の説明】
1…筐体
2…外槽
3、4…吊棒
5…洗濯脱水槽
6…主軸
7…パルセータ(撹拌翼)
8…モータ
9…クラッチ
10…注水口
11…給水管
12…給水バルブ
13…仕上剤バルブ
14…排水管
15…排水バルブ
16…循環ポンプ
17…吸入ホース
18…循環水路
19…吐出口
30…制御部
31…キー入力部
32…蓋スイッチ
33…水位センサ
34…インバータ駆動部
35…負荷駆動部
36…表示部
37…ブザー
Claims (1)
- 外槽の内部に洗濯脱水槽を回転自在に配設し、該洗濯脱水槽の内底部に回転自在に撹拌翼を配設した洗濯機において、
a)洗濯脱水槽内に外部から給水を行うための給水手段と、
b)洗濯脱水槽の底部に貯留した水を吸引し、該洗濯脱水槽の上部にまで押し上げて該槽内に吐出させる水循環手段と、
c) 撹拌翼を回転駆動する翼回転駆動手段と、
d) 前記給水手段により給水を行う途中から、その給水が略終了し、前記翼回転駆動手段により撹拌翼を回転駆動することで洗い運転を開始したあと所定時間が経過するまで、前記水循環手段により洗濯脱水槽の上部から該槽内に向けて水を吐出させる運転制御手段と、を備え、
運転制御手段は、前記水循環手段の動作を終了するまでに、動作期間と動作一時停止期間とを設け、洗い運転時には、撹拌翼のみを所定パターンで回転駆動する第1の水流と、洗濯脱水槽の回転と撹拌翼との回転を組み合わせた第2の水流とを切り替えて実行し、第1の水流の実施期間には前記水循環手段を動作させ、第2の水流の実施期間にはその動作を一時停止させることを特徴とする洗濯機。
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