JP3540121B2 - 甘藷等の蔓処理機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圃場に繁茂した甘藷等の蔓を切断し特定個所へ搬送する蔓処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】
機体の走行中に圃場に繁茂した甘藷等の蔓を畝に沿って切断処理するようにした蔓処理機は存在している(特公平4−56572号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の蔓処理機では、切断した蔓はそのまま圃場面に放置されるので、作業者は後作業である藷掘り等を行うには、この蔓を別途に手作業で除去する等しなければならないのであり、これに多くの労力を要するものとなっている。
【0004】
本発明は、このような実状に対処することを可能とするもので、即ち、蔓を切断するに留まらず、この蔓を機械的且つ効率的に掻き集めて特定個所へ搬送するものとした甘藷等の蔓処理機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するため、本発明では、機体の走行中に圃場に繁茂した蔓を掻き集める掻き込み装置及び、このように掻き集めた蔓を挟み付けて後方の斜め上方へ搬送する蔓挟持搬送装置を設けた蔓処理機であって、掻き込み装置47の先端部後方に搬送始端が位置する蔓挟持搬送装置69を設けると共に、蔓挟持搬送装置69の搬送する蔓tの上部を抱いて蔓挟持搬送装置69の搬送経路の直上に沿って搬送する掻き込み装置47と、掻き込み装置47の搬送終端に達する前の蔓tを受け取り、蔓挟持搬送装置69の搬送する蔓tの上部を抱いて蔓挟持搬送装置69の搬送経路の直上に沿って蔓挟持搬送装置69の終端まで搬送し放する後側搬送装置67を設け、掻き込み装置47の左右の蔓を切断する蔓切断装置3・3を、エンジン1から出する走行フレ−ム2・2の左右各先端に、バリカン式の縦向き切断部3a・3aを備えた蔓切断装置3・3として、掻き込み装置47の先端部の左右に設け、該走行フレ−ム2・2の左右各先端で、蔓切断装置3・3の前方に各切断装置3・3の前方下部から延出させる分草板4・4を、各蔓切断装置3・3の後方にゲイジ輪g・gを固定したものである。
【0006】
この発明によれば、掻き込み装置が周囲の蔓を掻き込む一方で、切断装置がその左右各側の蔓を切断する。従って、掻き込み装置は周辺の蔓を円滑に掻き集めることができ、蔓挟持搬送装置はこれら掻き集められた蔓を斜め上方へ搬送するものとなる。
また、蔓が左右に長く育しているとき、掻き込み装置がこれらの蔓を掻き込むと、これらの蔓が切断装置の切断部に交差した状態で引っ張られるため、これらの蔓は切断され易い状態となり、切断装置はこれらの蔓を確実に切断するものとなる。
なお、蔓挟持搬送装置で搬送された蔓は適当個所へ排出する等、適宜に処理すればよい。
【0007】
上記発明において、掻き込み装置は蔓挟持搬送装置の上方に位置させるのがよいのであり、このようにすると、蔓挟持搬送装置が蔓の比較的下部を挟持することができ、その後の蔓元の引きちぎり等の処理が安定的に行われるものとなる。
【0008】
また、畝に植えられた甘藷等を処理する際は、掻き込み装置及び蔓挟持搬送装置は畝上に位置させ、左右の切断装置は前記畝の左右の溝に位置させる構成とする。これにより、畝上の蔓が機械的且つ効率的に搬送除去されるものとなる。
【0009】
また、各切断装置の前方下部から延出させてあって、先端が土面に食い込んで進行し土面に存在する蔓を後上がり傾斜縁で切断部へ案内するものとした分草板を設けるのがよい。これによれば、切断装置の切断部に交差した状態で土面に根付いた蔓や土面に埋もれた蔓が的確に切断され、掻き集められるものとなる。
【0010】
上記発明は実際には次のように具体化するのであって、即ち、掻き込み装置を左右一対の掻き込み無端搬送帯で形成し、これら一対の掻き込み無端搬送帯の前部の掻き込み経路を前方へ向けて左右へ広がるハ字形状になすと共に後高となるように傾斜させ、また切断装置をバリカン式の縦向き切断部を備えたものとなし、この切断部の切断位置を掻き込み装置の先端個所の概ね真横かやや前方に位置させる。
【0011】
これによれば、畝に植え付けられた甘藷等の蔓を処理する際、掻き込み装置のハ字形状部が畝の傾斜状左右側面に沿った状態に位置し、ここに存在する蔓を効果的に掻き集めるものとなり、またバリカン式の縦向き切断部はこれの上下方向の全長の何れの個所においても掻き込み装置と適当な相対配置となり、掻き込み装置の掻き込みを効率的となすタイミングの下で切断部が蔓を切断するものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜図7を参照して、本発明に係る蔓処理機の実施例を説明する。
全体は図2〜図4に示すように、走行機構部A、回動中心機構部B及び蔓処理機構部Cからなっている。
【0013】
先ず走行機構部Aについて説明すると、次の通りである。
即ち、1はエンジンで、これの前部から管部材等からなる走行フレ−ム2・2を延出させてあり、走行フレ−ム2・2の左右各先端にはバリカン式の縦向き切断部3a・3aを備えた蔓切断装置3・3、分草板4・4及びゲイジ輪g・gが固定してある。
この際、分草板4・4は各蔓切断装置3・3の前方下部から延出させ、後上がり傾斜縁4a・4aを備えたものとなす。
【0014】
5はエンジン1の進行方向の左側面に固定したミッションケ−スで、このミッションケ−ス5の左右各側部には走行駆動ケ−ス6が基部廻りへ揺動変位可能に設けてあり、各走行駆動ケ−ス6・6の先端部には走行車輪7・7が装着してある。
【0015】
走行フレ−ム2・2の長さ途中の左右各側には車輪高さ調整部材8が設けてあり、この調整部材8・8は走行駆動ケ−ス6・6の先端部を任意高さに固定するものとなしてある。
【0016】
9は走行フレ−ム2と同体部から後方へ延出させた操縦ハンドルであり、10は走行クラッチレバ−、11は進行方向切換レバ−、12は変速レバ−であり、13は図示しないスプリングの弾力に抗して後方へ退避移動可能とした支持ロ−ラである。
【0017】
上記走行機構部Aの作動を説明すると、エンジン1の回転は走行クラッチレバ−10の入り操作によりミッションケ−ス5内に伝達され、続いて走行駆動ケ−ス6・6内を経て各走行車輪7・7へ伝達される。また機体の進行方向は進行方向切換レバ−11で切り換えられ、エンジン1と走行車輪7・7の回転比は変速レバ−12で切り換えられる。
また、分草板4・4は先端部が土面に埋もれて進行し、圃場面近傍に繁茂した蔓や埋もれた蔓を掘り起こし、これら蔓を後上がり傾斜縁4a・4aで縦向き切断部3a・3aへ案内する。そして縦向き切断部3a・3aはこれに交差状に当接する蔓を切断する。
【0018】
次に、回動中心機構Bについて説明すると、次の通りである。
即ち、14は左右方向へ延出された横回転軸15を備えた回動中心ギヤケ−スであり、横回転軸15の左右部は、図5に示すように、走行フレ−ム2の長さ途中に固定された左右の横軸受支持筒16・16に回転変位自在に内挿させ、回動中心ギヤケ−ス14が走行フレ−ム2に対し横回転軸15廻りへ揺動変位する状態となしてある。
【0019】
回動中心ギヤケ−ス14の上面には左右二つの縦軸受支持筒18を形成し、各縦軸受支持筒18に縦回転軸19を内挿させてあり、この縦回転軸19と前記横回転軸15はミッションケ−ス5のPTO軸20から自在継ぎ手21を介して伝達される動力で回転駆動される構成としてある。
【0020】
上記した左右の横軸受支持筒16・16の外方端にはクランクケ−ス22・22が固定してあり、各クランクケ−ス22内の横回転軸15に固定したクランク23の動作がリンク機構24を介してその対応する縦向き切断部3aに伝達され、上下往復切断運動を起こさせるように構成してある。
【0021】
25は走行フレ−ム2と同体に装着した揺動操作ハンドルで、これの回転操作により回中心ギヤケ−ス14が横回転軸15廻りの任意位置に揺動変位されるように構成してある。
26はエンジン1からPTO軸20への動力伝達を断続させる作業クラッチである。
【0022】
次に、蔓処理機構部Cについて説明すると、次の通りである。
即ち、左右の各縦回転軸19の特定高さ位置に広巾プ−リ27が固定してあり、このプ−リ27の上側の縦回転軸19に二つの間隔保持筒28・28を外嵌して、これら間隔保持筒28・28の間にこれと対応する側のチェ−ンケ−ス29・29の上端を支持させてあり、また各回転軸19の上端に狭巾プ−リ30を固定させてある。
【0023】
31は回動中心ギヤケ−ス14の前側から左右各側の前方へ延出させた前部支持フレ−ムで、これの左右の先端を各側のチェ−ンケ−ス29の前端部に固定して各チェ−ンケ−ス29・29を回動中心ケ−ス14と一体状になしてある。
【0024】
前部支持フレ−ム31の回動中心ギヤケ−ス14近傍の左右個所にはブラケット32・32を固定し、これらブラケット32・32の各々に支持ア−ム33・33を枢着すると共に任意角度で固定されるものとなし、且つ各支持ア−ム33・33の先端に4つの鼓形ロ−ラ34・34の軸着された枠体35・35を軸支させた構成としてある。
【0025】
各チェ−ンケ−ス29・29の先端部には広巾プ−リ36・36の固定された回転軸37・37が回転変位のみ自在に装着してあり、また各チェ−ンケ−ス29・29の内方にはこの回転軸37・37に固定されたスプロケット38・38と縦回転軸19・19に固定されたスプロケット39・39との間に無端状の伝動チェ−ンを掛け回してある。
【0026】
また、左右各側のチェ−ンケ−ス29の広巾プ−リ27・36間には二つのテンションプ−リ41・41を支持ア−ムを介して装着し、これらプ−リ41・41を図示しないスプリングの弾力で左右向きの一定方向へ付勢した構成となしてある。これら複数のテンションプ−リ41は前後方向上で互い違いに位置するように配列させてある。
【0027】
各チェ−ンケ−ス29の先端部から延出させたベルト支持棒42には先端部プ−リ支持板43が固定してあり、この支持板43には二つの狭巾プ−リ44・45が軸着してある。そして、左右各側において、これらプ−リ44・45と前記プ−リ30の間に比較的長い突起の列設された無端状の掻き込みベルト46を掛け回し、これら一対の掻き込みベルトの前部の掻き込み経路を前方へ向けて左右へ広がるハ字形状になすと共に後高となし、且つ狭巾プ−リ44の先端を切断部と概ね同一の前後位置となしてあり、これら一対の掻き込みベルト46・46が掻き込み装置47をなすものである。
【0028】
この際、狭巾プ−リ45は図示しないスプリングで弾性支持して掻き込みベルト46にテンションを付与するものとなし、また左右の掻き込みベルト46・46の対向個所を掻き込み搬送部となし、この搬送部を図示しない案内板やこの案内板を支持するスプリング等に弾性支持させる。
【0029】
各縦回転軸19の縦軸受支持筒18の外周と、間隔保持筒28の外周にはプ−リ支持ア−ム48・48が縦回転軸19廻りに揺動自在に枢着してあり、これら二つのプ−リ支持ア−ム48・48の先端部に軸受を介して回転支持軸49を架設し、この回転支持軸49に広巾プ−リ50が固定してある。この際、これら左右のプ−リ支持ア−ム48・48にはこれらを互いに近接させる図示しないスプリングを設ける。
【0030】
左右の各広巾プ−リ50の回転支持軸49の上側には間隔保持部材51が設けてあり、この間隔保持部材51はプ−リ支持ア−ム48に対し回転支持軸49廻りへ一定角度の揺動変位可能となしてあり、この間隔保持部材51から後方へ上部支持杆52が延出させてある。
【0031】
各上部支持杆52は四角筒状の内管52aと外管52bを具備し、前者が後者に内挿され、スプリング53の弾力で伸張方向へ付勢され、且つ後端に軸受筒54を固定した構成としてある。軸受筒54には回転軸55を内挿してあり、これの上端に狭巾プ−リ56を固定し、下端に広巾プ−リ59を固定してある。
各上部支持杆52の二つの広巾プ−リ50・59間には二つのC形支持ア−ム60・60が軸着してあり、これらア−ム60・60に3つのテンションプ−リ61の連着された支持棒62を軸着すると共に図示しないスプリングでこれらテンションプ−リ61が左右向きの一定方向へ付勢された状態とする。
【0032】
さらに、各上部支持杆52の前部からはベルト支持棒63を前方へ延出させ、この支持棒63に後部プ−リ支持板64を固定すると共に、プ−リ支持板64の前部に狭巾プ−リ65を軸着している。
そして、左右各側において、このプ−リ65と前記プ−リ56の間に比較的低い突起の列設された無端状の搬送ベルト66を掛け回し、これら一対のベルト66・66を後側搬送装置67となしてある。この際、狭巾プ−リ65は図示しないスプリングで弾性保持して、搬送ベルト66にテンションを付与するものとなし、また左右の搬送ベルト66・66の対向個所を搬送部となし、この搬送部を図示しない案内板とこの案内板を支持するスプリング等に弾性支持させる。
【0033】
また、左右各側の巾広プ−リ27・36・50・59及びテンションプ−リ41・61の間に無端状の挟持搬送ベルト68を掛け回し、これら一対のベルト68・68を蔓挟持搬送装置69として機能させるのである。この際、蔓挟持搬送装置69の搬送始端は掻き込み装置47のハ字形状部の後方に位置させ、また挟持搬送ベルト68の断面は巾中央の内面に突起条を有するものとなし、この突起条を巾広プ−リ27・36・50・59及びテンションプ−リ41・61の巾中央の凹みに嵌合させる。
【0034】
左右のチェ−ンケ−ス29の後部には屈曲状の支持ア−ム70aが軸着してあり、このア−ム70aの先端に案内ロ−ラ70を軸着すると共にこの案内ロ−ラ70と同軸に延長ア−ム71を一定範囲内の左右揺動自在に枢着し、このア−ム71の先端をこれの対応する回転支持軸49の下端に枢着させた構成としてある。
【0035】
上記した蔓処理機構部Cにおいて、縦回転軸19の回転は広巾プ−リ27、スプロケット39及び狭巾プ−リ30を同体的に回転させ、またスプロケット39の回転はチェ−ン40及びスプロケット38を介して広巾プ−リ36を回転させる。
これにより、左右の各挟持搬送ベルト68・68は二つの広巾プ−リ27・36で周回移動され、これら挟持搬送ベルト68・68の対向部はテンションプ−リ41・61で圧接された状態で前方ら後方へ移動する。
【0036】
上記狭巾プ−リ30の回転は左右の掻き込みベルト46・46を周回移動させるものとなり、これにより、これら掻き込みベルト46・46の対向部は適当間隔を保持して挟持搬送ベルト68と同一速度で前方から後方へ移動する。
【0037】
また各挟持搬送ベルト68の周回移動は広巾プ−リ59及び、これと一体の回転軸55及び狭巾プ−リ56を回転させるものとなり、狭巾プ−リ56の回転は左右の搬送ベルト66・66を周回移動させ、これにより、これらベルト66・66の対向部は間隔を徐々に狭めながら挟持搬送ベルト68と同一速度で前方から後方へ移動するものとなる。
【0038】
次に、上記した本発明の蔓処理機で甘藷の蔓を処理する場合の使用例を説明する。
二つの走行車輪7・7は、図6に示すように、畝hの左右の溝mに位置させて畝hを跨いだ状態となし、また左右の上部支持杆52・52を例えば進行方向の右側へ任意な適当角度だけ振り移動させて二つの上部支持杆52・52のうちの一方を図示しない規制手段でチェ−ンケ−ス29と同体に固定し、図2及び図6に示す状態とする。
【0039】
また、揺動操作ハンドル25を操作して蔓処理機構部Cを横回転軸15廻りへ揺動させ、左右の鼓形ロ−ラ34を畝hの左右傾斜に沿わせて当接させる。この際、支持ロ−ラ13は畝h上に当接した状態となされる。
【0040】
この後、機体を走行させ、各部を作動状態とする。これにより、分草板4・4は溝m内で根付いた蔓tや、前工程で走行車輪7・7に踏まれ土中に埋もれた蔓t等を順次に掘り起こして縦向き切断部3a・3aに案内し、また掻き込み装置47はハ字形状部が畝に沿った状態となり、その掻き込み装置47の左右掻き込みベルト46・46畝hの上面及びその左右斜面に繁茂した蔓tを機体の走行により連続的にその一対の掻き込みベルト46・46の前部のハ字形状の搬送始端に掻き込み、続いて後向き斜め上方へ搬送する。
【0041】
縦向き切断部3a・3aは、図1に示すように、これに交差状に当接してきた蔓tを溝m内で切断しつつ前進するのであり、この際、掻き込み装置47は縦向き切断部3a・3aに交差した左右の蔓を引っ張るように作用するため、蔓tは切断され易い状態となって的確に切断されるものとなる。
【0042】
こうして掻き込み装置47に掻き込まれた蔓tはやがて蔓挟持搬送装置69の搬送始端に供給されるのであり、この後、蔓挟持搬送装置69が強力にこれら蔓tの下部を挟み付けて後向き斜め上方へ搬送し、順次に上方へ引き上げる。
この引き上げが進行すると、左右近傍を鼓形ロ−ラ34で押さえられた藷の蔓元に強力な引張力が作用し、その蔓元が引きちぎられるのであり、このような引きちぎり処理は畝hに沿って順次に行われる。この際、蔓挟持搬送装置69は蔓元に近い太い蔓部分を挟み付けて引っ張るため、蔓元はその近傍を的確に分断されるものとなる。
この蔓元の引きちぎり処理に代えて、適宜な切断装置で蔓元を切断するようにしても差し支えない。
【0043】
蔓挟持搬送装置69は、この引きちぎり処理の終了した蔓tを広巾プ−リ27から広巾プ−リ50の個所を経て搬送終端まで搬送し、隣りの畝h上等に落下させる。
【0044】
一方、掻き込み装置47は、図7に示すように、蔓挟持搬送装置69の搬送する蔓tの上部を抱いて蔓挟持搬送装置69の搬送経路の上に沿って広巾プ−リ27の個所まで搬送するのであり、この後は、後搬送装置67が掻き込み装置47の搬送終端に達する前の蔓tを受け取り、やはり蔓挟持搬送装置69の搬送する蔓tの上部を抱いて蔓挟持搬送装置69の搬送経路の上に沿って蔓挟持搬送装置69の搬送終端まで搬送し開放する。
【0045】
この際、蔓挟持搬送装置69と、掻き込み装置47及び後側搬送装置67とで搬送される蔓tは例えば10cm程度離れた上下二個所を支持されるため、比較的立姿状に保持されて左右へ垂れ下がり難くなり、こぼれ落ちることや絡み付きを生じることなく効率的に搬送されるものとなる。
【0046】
ところで、前工程で処理した蔓t1を載せられた隣りの畝hの蔓tを処理する場合も、上記に準じて処理することになる。この場合には、畝h上の蔓tの量が多くなっているが、掻き込み装置47及び後側搬送装置67が蔓挟持搬送装置69に挟持されて搬送される蔓tの上部やこの蔓tに載せられ絡み付いた蔓t1等をも効果的に抱き持って搬送するため、これらの蔓t・t1はやはり左右へこぼれ落ちることや絡み付きを生じることなく効率的に搬送されるものとなる。
【0047】
このように畝h上の蔓はその量が2〜3倍程度になっていても支障なく掻き集められ搬送除去されるものとなる。
【0048】
【発明の効果】
上記した請求項1の本発明によれば、掻き込み装置が周囲の蔓を掻き込む一方で、切断装置がその左右各側の蔓を切断するようになるため、掻き込み装置が周辺の蔓を円滑に掻き集めると共に、蔓挟持搬送装置がこれら掻き集めた蔓を確実に斜め上方へ搬送することを可能となし、圃場面上の蔓を機械的且つ効率的に除去することができるのである。
また処理すべき蔓が左右に長く生育しているとき等において、掻き込み装置がこれらの蔓を掻き込むとき、蔓が切断装置の切断部に交差した状態で引っ張られるようになすことができ、これにより、これらの蔓は切断し易い状態となり、切断装置による確実且つ効率的な切断が行われるのである。
また、エンジンの前部から管部材等からなる走行フレ−ムを延出させてあり、走行フレ−ムの左右各先端にはバリカン式の縦向き切断部を備えた蔓切断装置を設け、走行フレ−ムの左右各先端で、蔓切断装置の前方に各切断装置の前方下部から延出させる分草板を、蔓切断装置の後方にゲイジ輪を固定してあるので、掻き込み装置の左右の土面近傍の蔓を確実に土面から引き離して切断することができ、一層確実に蔓を掻き集め搬送することができるものである。
また、掻き込み装置の先端部後方に搬送始端が位置する蔓挟持搬送装置を設けると共に、蔓挟持搬送装置の搬送する蔓の上部を抱いて蔓挟持搬送装置の搬送経路の直上に沿って搬送する掻き込み装置と、掻き込み装置の搬送終端に達する前の蔓を受け取り、蔓挟持搬送装置の搬送する蔓の上部を抱いて蔓挟持搬送装置の搬送経路の直上に沿って蔓挟持搬送装置の終端まで搬送し解放する後側搬送装置を設けてあり、蔓挟持搬送装置と掻き込み装置及び後側搬送装置とで搬送される蔓は上下二個所を支持されるため、比較的立姿状に保持されて左右へ垂れ下がり難くなり、こぼれ落ちることや絡み付きを生じることなく効率的に搬送されるものとなる。
【0049】
請求項2に記載のものによれば、蔓挟持搬送装置が蔓の比較的下部を挟持することができ、その後の蔓元の引きちぎり等の処理を安定的に行えるようになるのである。
請求項3に記載のものによれば、畝上の蔓を機械的且つ効率的に搬送除去できるものである。
請求項4に記載のものによれば、掻き込み装置の左右の土面近傍の蔓を確実に土面から引き離して切断することができ、一層確実に蔓を掻き集め搬送することができるものである。
【0050】
請求項5に記載のものによれば、特に、畝に植え付けられた甘藷等の蔓を処理する際、掻き込み装置のハ字形状部が畝の傾斜状左右側面に沿った状態に位置するものとなって、ここに存在する蔓を効果的に掻き集めることができるのであり、またバリカン式の縦向き切断部をこれの上下方向の全長の何れの個所において掻き込み装置と適当な相対配置となすことができ、掻き込み装置による掻き込みを効率的に行わせることのできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る蔓処理機の最前部の作動状態を示す図である。
【図2】上記処理機の使用状態を示す平面図である。
【図3】上記処理機の別の状態を示す平面図である。
【図4】上記処理機の一部を断面とした側面図である。
【図5】上記処理機の一部を省略した平面図である。
【図6】上記処理機の使用例を示す正面視説明図である。
【図7】上記処理機の蔓処理機構部の蔓搬送状況を示す断面図である。
【符号の説明】
3 蔓切断装置
3a 縦向き切断部
4 分草板
4a 後上がり傾斜縁
46 掻き込みベルト(掻き込み無端搬送帯)
47 掻き込み装置
67 後側搬送装置
69 蔓挟持搬送装置
h 畝
m 溝
t 蔓
t1 蔓

Claims (5)

  1. 機体の走行中に圃場に繁茂した蔓を掻き集める掻き込み装置及び、このように掻き集めた蔓を挟み付けて後方の斜め上方へ搬送する蔓挟持搬送装置を設けた蔓処理機であって、掻き込み装置47の先端部後方に搬送始端が位置する蔓挟持搬送装置69を設けると共に、蔓挟持搬送装置69の搬送する蔓tの上部を抱いて蔓挟持搬送装置69の搬送経路の直上に沿って搬送する掻き込み装置47と、掻き込み装置47の搬送終端に達する前の蔓tを受け取り、蔓挟持搬送装置69の搬送する蔓tの上部を抱いて蔓挟持搬送装置69の搬送経路の直上に沿って蔓挟持搬送装置69の終端まで搬送し放する後側搬送装置67を設け、掻き込み装置47の左右の蔓を切断する蔓切断装置3・3を、エンジン1から出する走行フレ−ム2・2の左右各先端に、バリカン式の縦向き切断部3a・3aを備えた蔓切断装置3・3として、掻き込み装置47の先端部の左右に設け、該走行フレ−ム2・2の左右各先端で、蔓切断装置3・3の前方に各切断装置3・3の前方下部から延出させる分草板4・4を、各蔓切断装置3・3の後方にゲイジ輪g・gを固定したことを特徴とする甘藷等の蔓処理機。
  2. 掻き込み装置47を蔓挟持搬送装置69の上方に位置させたことを特徴とする請求項1記載の甘藷等の蔓処理機。
  3. 掻き込み装置47及び蔓挟持搬送装置69を畝h上に位置させ、左右の切断装置3・3を前記畝hの左右の溝m・mに位置させる構成としたことを特徴とする請求項1又は2記載の甘藷等の蔓処理機。
  4. 切断装置3・3の前方下部から延出させてあって、先端が土面に食い込んで進行し土面に存在する蔓tを後上がり傾斜縁4a・4aで切断部3a・3aへ案内する分草板4・4を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の甘藷等の蔓処理機。
  5. 掻き込み装置47を左右一対の掻き込み無端搬送帯46・46で形成し、これら一対の掻き込み無端搬送帯46・46の前部の掻き込み経路を前方へ向けて左右へ広がるハ字形状になすと共に後高となるように傾斜させ、また各蔓切断装置3・3をバリカン式の縦向き切断部3a・3aを備えたものとなし、この切断部3a・3aの切断位置を掻き込み装置47の先端個所の概ね真横かやや前方に位置させたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の甘藷等の蔓処理機。
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