JP3539625B2

JP3539625B2 - Internal bead rolling equipment for steel pipe

Info

Publication number: JP3539625B2
Application number: JP13252299A
Authority: JP
Inventors: 高明豊岡; 昌利荒谷; 元晶板谷; 能知岡部; 章依藤; 良和河端; 正徳西森; 寿雄大西; 康二菅野
Original assignee: JFE Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 1999-05-13
Filing date: 1999-05-13
Publication date: 2004-07-07
Anticipated expiration: 2019-05-13
Also published as: JP2000317686A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶接鋼管・固相圧接鋼管の両方に用いる、鋼管の内面ビード圧延装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
溶接鋼管あるいは固相圧接鋼管を製造するとき、オープンシーム部を加熱後スクイズロールにて加圧・接合してなるシーム部の管内面側に肉の盛り上がり部分（内面ビード）が形成されることがある。このような内面ビードが存在すると、伸管用素管・ボイラーチューブ等の高寸法精度鋼管への適用が困難になる。この問題の解決手段として、接合後シーム部が高温状態にあるうちに前記内面ビードを圧延により圧潰する技術が知られている（例えば、特公平１−42768 号公報（電縫管）、特公平２−29439 号公報（熱間溶接管）、特開昭62−137184号公報（熱間溶接管）、特開平10−296493号公報（固相圧接管）等参照）。
【０００３】
これらの技術は、管内に内面圧延ロール、管外にガイドロールを配置し、内面圧延ロールとガイドロール間にシーム部を通して圧延することにより内面ビードを圧潰しようとするものであり、内面圧延ロールはロール保持台車で保持されて管内に装入・配置される。すなわち、鋼管の内面ビードを圧延するための内面ビード圧延装置は、管内に配置されるロール保持台車と、このロール保持台車で保持されて内面ビードを押圧する内面圧延ロールと、シーム部を介して前記内面圧延ロールに対抗するガイドロールとを有する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の内面ビード圧延装置では、ロール保持台車内のロール軸受部、車輪軸受部、ロール軸部、車輪軸部などの相互に擦れ合う部分（摺動部と称す）の潤滑について考慮されていない。ガイドロールの方は管外に露出しているから何時でもその摺動部にオイル（潤滑油）を供給することができるが、ロール保持台車の方は管内に装入されている間はその摺動部へのオイル供給手段がない。ロール保持台車を管内に装入する前に摺動部にオイル供給しておくだけで連続製管期間中の十分な潤滑が確保できるのであれば問題はないが、例えば固相圧接管では、内面ビード圧延を行う時のシーム部は1000℃程度、シーム部以外の母材部は600 ℃程度になっており、このような高温環境下ではオイルが連続製管中に変質（炭化）し、潤滑不十分となって摺動部が焼付くおそれがある。
【０００５】
このような問題を解決し、管内が高温で連続製管期間が長時間にわたっても管内のロール保持台車内の摺動部に十分な潤滑状態を維持させることが可能な、溶接鋼管・固相圧接鋼管の両方に用いる、鋼管の内面ビード圧延装置を提供することが本発明の目的である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、以下の項に記載される、溶接鋼管・固相圧接鋼管の両方に用いる、鋼管の内面ビード圧延装置にある。
（１）管内に配置されるロール保持台車と、このロール保持台車で保持されて内面ビードを押圧する内面圧延ロールと、シーム部を介して前記内面圧延ロールに対抗するガイドロールとを有する鋼管の内面ビード圧延装置において、前記ロール保持台車に、オイル溜めと、該オイル溜めから前記ロール保持台車内の少なくとも摺動部に至るオイル配管と、前記オイル溜め内のオイルを前記オイル配管内に適時適量送り込むオイル送給手段と、前記オイル溜めを断熱および／または冷却するオイル溜め保護手段とを配設したことを特徴とする、溶接鋼管・固相圧接鋼管の両方に用いる、鋼管の内面ビード圧延装置。
【０００７】
（２）前記オイルが、MoS₂、グラファイト、Cu、Pb、BNの１種または２種以上を含有するグリースであることを特徴とする（１）記載の鋼管の内面ビード圧延装置。
（３）前記オイル送給手段が、前記オイル溜め内にガスを送給して該オイル溜め内の圧力を調整するオイル溜め内圧調整機構からなることを特徴とする（１）または（２）記載の鋼管の内面ビード圧延装置。
【０００８】
（４）前記オイル溜め保護手段が、前記オイル溜めの周囲に配置された通気路、通水路、断熱材の１種または２種以上からなることを特徴とする（１）〜（３）のいずれかに記載の鋼管の内面ビード圧延装置。
（５）前記摺動部が、表面にグラファイト、グラファイトとBNの混合、MoS₂、BNのうち１種からなる固体潤滑剤の塗膜を有することを特徴とする（１）〜（４）のいずれかに記載の鋼管の内面ビード圧延装置。
【０００９】
（６）前記摺動部をなす材料が、母地に球状黒鉛を分散させてなる材料であることを特徴とする（１）〜（５）のいずれかに記載の内面ビード圧延装置。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明では、管内に配置されるロール保持台車と、このロール保持台車で保持されて内面ビードを押圧する内面圧延ロールと、シーム部を介して前記内面圧延ロールに対抗するガイドロールとを有する鋼管の内面ビード圧延装置において、前記ロール保持台車に、オイル溜めと、該オイル溜めから前記ロール保持台車内の摺動部に至るオイル配管と、前記オイル溜め内のオイルを前記オイル配管内に適時適量送り込むオイル送給手段と、前記オイル溜めを断熱および／または冷却するオイル溜め保護手段とを配設した。
【００１１】
ロール保持台車（以下、単に台車とも称す）にオイル溜めを配設したから、連続製管期間中の潤滑に必要かつ十分なオイル量を管内装入前に台車に保有させておくことができる。
オイル溜めから台車内の摺動部に至るオイル配管を配設したから、オイル溜めから各摺動部へのオイル供給路が確保できる。なお、別途必要に応じて摺動部以外の個所に至るオイル配管を追設してもよい。
【００１２】
オイル溜め内のオイルをオイル配管内に自動または手動で適時適量送り込むオイル送給手段を配設したから、摺動部のオイル量を何時でも自在に調整することができ、連続製管期間中、摺動部を常に十分な潤滑状態に保持することができる。オイル送給手段の運転は連続的であっても間欠的であってもよい。
オイル溜めを断熱および／または冷却するオイル溜め保護手段（以下、単に保護手段とも称す）を配設したから、管内が高温であっても、オイル溜め内のオイルへの外熱流入を効果的に制限することができ、外熱によるオイルの変質を防止することができる。
【００１３】
オイルには、適度の粘度・潤滑能を有するグリースを使用できるが、なかでも耐熱仕様のもの（現状では耐熱使用温度が350 ℃程度以下）がよい。また、オイルの潤滑能を向上させるために、固体潤滑剤を含有させたグリースを用いるのが好ましい。この固体潤滑剤としては、MoS₂、グラファイト、Cu、Pb、BNなどが好ましく、これらの１種または２種以上をグリースに適当な量だけ含有させたものを使用するのがよい。
【００１４】
前記オイル送給手段の装置構成をできるだけ簡素なものとするには、前記オイル溜め内のオイル自由表面と接する空間にガスを送給して該空間の圧力を調整するのが好ましい。これによれば、送給ガス圧を変えることによりオイル送給量を調整できるから制御が簡単であり、また、基本的にガス配管にガス圧力調整弁を取り付けたもので構成できるので、装置構成も簡単である。ガスとしては、エア、窒素ガス、アルゴンガスなどが使用できる。
【００１５】
前記保護手段は、具体的には、前記オイル溜めの周囲に通気路・通水路・断熱材の１種または２種以上を配置して構成することができる。通気路の場合はこれに流す冷却ガスの流量、通水路の場合はこれに流す冷却水の流量、断熱材の場合はその材質・厚みを適切に選定することにより保護能を設定する。無論これらを組み合わせてもよい。なお、前記のようにグリースの耐熱使用温度は現状350 ℃程度までであるから、保護手段はオイル溜め内オイル温度を350 ℃以下、より好ましくは200 ℃以下に保持できる保護能をもたせて設計するのが望ましい。
【００１６】
また、前記摺動部は、その表面に予めグラファイト、グラファイトとBNの混合、MoS₂のうち１種からなる固体潤滑剤の塗膜（固体潤滑膜）を施されたものであることが好ましい。
グリース等のオイルの単独供給では、高温域での揮発や流出により摺動部にて初期の潤滑剤を保持したまま滞留する時間、すなわち耐久時間が短いのであるが、表面に上記固体潤滑膜を施された摺動部であれば、供給されたオイル（グリースも含む）が塗膜表面に無数に存在する凹部内に侵入して保持されるため、耐久時間が格段に向上する。このオイル保持能力を十分なものとするには固体潤滑膜の表面粗さRaが５μm 以上であることが望ましく、一方、固体潤滑膜自身の潤滑能を低下させないためには同表面粗さRaが50μm 以下であることが望ましい。
【００１７】
また、前記摺動部は、その構成材料（摺動部材）が、母地（例えば鋼母地）に球状黒鉛を分散させてなる材料（球状黒鉛分散材）であることが望ましい。これにより、固体潤滑膜を施した場合と同等の効果を得ることができる。なお、摺動部材を上記球状黒鉛分散材とし、かつ摺動部表面に固体潤滑膜を施すと、両方の効果が相乗して耐久時間がさらに向上するため、最も好ましい。
【００１８】
なお、本発明の内面ビード圧延装置は、電縫管等、オープンシーム部接合後にビード切削装置を用いてビード切削を行う類の溶接鋼管に適用する場合には、これを前記ビード切削装置の下流側に配置して使用するのが好適である。
【００１９】
【実施例】
図１（ａ）は本発明の一実施例を示す側面模式図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ矢視図である。図１において、１は台車（ロール保持台車）、２は内面圧延ロール、３はガイドロール、４は車輪、５は摺動部（軸受部）、６はオイル溜め、７はオイル配管、８はオイル供給手段、8Aはガス配管、8Bはガス圧調整弁、９はオイル溜め保護手段（保護手段；通水路）、10は管（鋼管）、10A はシーム部、11はサポートロール、12は内面ビード、20はオイル、30は台車連結管である。
【００２０】
図１（ａ）に示すように、本発明の内面ビード圧延装置は、鋼管10内に装入した台車１に保持せしめた内面圧延ロール２と鋼管10外に配置したガイドロール３とでシーム部10A に生じた内面ビード12を圧延（挟圧・圧潰）するものである。なお、特に限定されないが、台車１は管10外に固定端をもつ台車連結管30の先端に連結して管10内の所定装入位置に固定するようにし、また、台車１車輪５の反力は管10外に設けたサポートロール11で受けるようにしている。
【００２１】
オイル溜め６は台車１先端部に取り付け、オイル溜め６底部から摺動部（内面圧延ロール２と車輪５の軸受部）５に至るオイル配管７を設けている。オイル送給手段８は、オイル溜め６内オイル20上空に通じるガス配管8Aを設けこれの管10外露出部分にガス圧調整弁8Bを取り付けて構成している。ガスをガス配管8Aに送給しガス圧調整弁8Bにてガス圧を調整することにより、オイル溜め６内オイル20上空内圧が変化し、適量のオイル20が摺動部５に送給される。なお、この例では、オイルはMoS₂を含有する耐熱使用温度300 ℃のグリース（粘度300cSt；at40℃）、ガスは窒素ガスを用いた。
【００２２】
オイル溜め保護手段９として、オイル溜め６を抱持する台車１のオイル溜め６周囲部位に通水路（オイル溜め保護手段と同符号）９（図１（ｂ））を穿孔・配置した。なお、通水路９は図１（ａ）では図示省略するが、台車連結管30内を通って管10外の給水源と接続する。
この内面ビード圧延装置を、固相圧接管製造ラインのスクイズロール出側に設置（この設置位置ではシーム部温度1000℃程度、母材部温度600 ℃程度）し、製管サイズ：肉厚2.3 mm×外径146 mmφの固相圧接管を延べ長さ67,200ｍにわたり連続製管する期間（延べ時間８ｈ）中、通水路９に常時冷却水35l/min （水圧10kgf/cm²G）を通水することでオイル溜め６内オイル20温度を100 ℃以下に保持し、かつ、15分おきに１秒間だけガス圧を０kgf/cm²Gから３kgf/cm²Gに変更することで摺動部５にオイル20を送給しながら連続運転して、オープンシーム部接合後の鋼管10シーム部10A の内面ビード圧延を行った。その結果、台車１の摺動部５が焼付くトラブルの発生なく、平滑な内面を有する断面形状の良好な製品管が得られた。
【００２３】
なお、発明例において、摺動部５にオイル20を送給せずに発明例と同じ製管条件下で運転したが、製管延べ長さ200 ｍのところで摺動部５に焼付が生じて内面圧延ロール２が円滑に回転できなくなり、管10の内面圧延ロール２当接面に顕著なスリ疵が生じたため、製管を中断せざるを得なかった。
【００２４】
【発明の効果】
かくして本発明によれば、管内が高温で連続製管期間が長時間にわたっても管内のロール保持台車内の摺動部に十分な潤滑状態を維持させることが可能な鋼管の内面ビード圧延装置が実現し、この装置を用いることにより内面平滑で断面形状に優れる溶接鋼管（電縫管）・固相圧接鋼管の高能率生産が可能になるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は本発明の一実施例を示す側面模式図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ矢視図である。
【符号の説明】
１台車（ロール保持台車）
２内面圧延ロール
３ガイドロール
４車輪
５摺動部（軸受部）
６オイル溜め
７オイル配管
８オイル供給手段
8A ガス配管
8B ガス圧調整弁
９オイル溜め保護手段（保護手段；通水路）
10 管（鋼管）
10A シーム部
11 サポートロール
12 内面ビード
20 オイル
30 台車連結管[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an internal bead rolling apparatus for steel pipes used for both welded steel pipes and solid-state pressure welded steel pipes .
[0002]
[Prior art]
When manufacturing welded steel pipes or solid-phase pressure welded steel pipes, after the open seam part is heated and pressurized and joined with a squeeze roll, a raised portion of the meat (internal bead) may be formed on the inner surface side of the pipe. is there. If such an inner bead is present, it becomes difficult to apply it to a steel pipe having a high dimensional accuracy, such as a raw pipe for drawing or a boiler tube. As a means for solving this problem, a technique is known in which the inner bead is crushed by rolling while the seam portion is in a high temperature state after joining (for example, Japanese Patent Publication No. 1-4768 (ERW pipe), JP-A-2-29439 (Hot welded pipe), JP-A-62-137184 (Hot welded pipe), JP-A-10-296493 (Solid pressure welded pipe) and the like).
[0003]
These techniques are intended to crush the inner bead by arranging an inner rolling roll in a pipe, a guide roll outside the pipe, and rolling through a seam portion between the inner rolling roll and the guide roll, and the inner rolling roll is It is held by a roll holding cart and is charged and arranged in the pipe. That is, the inner bead rolling device for rolling the inner bead of the steel pipe is a roll holding cart disposed in the pipe, an inner rolling roll held by the roll holding cart and pressing the inner bead, and a seam portion. And a guide roll opposing the inner rolling roll.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional internal bead rolling device, lubrication of mutually rubbing portions (referred to as sliding portions) such as a roll bearing portion, a wheel bearing portion, a roll shaft portion, and a wheel shaft portion in a roll holding cart is considered. Absent. Since the guide roll is exposed outside the pipe, oil (lubricating oil) can be supplied to the sliding portion at any time, but the roll holding cart can slide the oil while it is inserted into the pipe. There is no oil supply means for moving parts. There is no problem as long as sufficient lubrication can be ensured during the continuous pipe-making period by merely supplying oil to the sliding parts before loading the roll holding cart into the pipe. The seam during bead rolling is about 1000 ° C, and the base material other than the seam is about 600 ° C. Under such a high-temperature environment, the oil deteriorates (carbonizes) during continuous pipe making and lubrication occurs. Insufficiently, the sliding portion may be seized.
[0005]
Welded steel pipe / solid-state pressure welding that solves these problems and maintains a sufficient lubrication state on the sliding part in the roll holding cart inside the pipe even when the pipe is at a high temperature and the continuous pipe making period is long. It is an object of the present invention to provide an internal bead rolling apparatus for steel pipes that is used for both steel pipes .
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The gist of the present invention resides in an internal bead rolling device for steel pipe used for both a welded steel pipe and a solid-phase pressure-welded steel pipe described in the following sections.
(1) A steel pipe having a roll holding cart arranged in a pipe, an inner rolling roll held by the roll holding cart and pressing an inner bead, and a guide roll opposing the inner rolling roll via a seam portion. In the internal bead rolling device, an oil reservoir, an oil pipe extending from the oil reservoir to at least a sliding portion in the roll holding cart, and an appropriate amount of oil in the oil reservoir are filled in the oil pipe in the roll holding cart. An internal bead rolling device for a steel pipe used for both a welded steel pipe and a solid-state pressure-welded steel pipe , wherein an oil supply means for feeding in and an oil sump protection means for insulating and / or cooling the oil sump are provided. .
[0007]
(2) The internal bead rolling apparatus for steel pipes according to (1), wherein the oil is a grease containing one or more of MoS ₂ , graphite, Cu, Pb, and BN.
(3) The oil supply means comprises an oil reservoir internal pressure adjusting mechanism for supplying gas into the oil reservoir to adjust the pressure in the oil reservoir. Internal bead rolling equipment for steel pipes.
[0008]
(4) The oil reservoir protection means comprises one or more of an air passage, a water passage, and a heat insulating material disposed around the oil reservoir. An internal bead rolling apparatus for steel pipes according to the above-described item.
(5) The sliding part according to (1) to (4), wherein the sliding portion has a coating of a solid lubricant composed of one of graphite, a mixture of graphite and BN, MoS ₂ , and BN on the surface. An internal bead rolling apparatus for a steel pipe according to any one of the above.
[0009]
(6) The inner bead rolling device according to any one of (1) to (5), wherein the material forming the sliding portion is a material in which spherical graphite is dispersed in a base.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In the present invention, a steel pipe having a roll holding cart disposed in a pipe, an inner rolling roll held by the roll holding cart and pressing an inner bead, and a guide roll opposing the inner rolling roll via a seam portion. In the internal bead rolling device, an oil reservoir, an oil pipe extending from the oil reservoir to a sliding portion in the roll holding cart, and an appropriate amount of oil in the oil reservoir are properly filled in the oil pipe. An oil supply means for feeding in and an oil sump protection means for insulating and / or cooling the oil sump are provided.
[0011]
Since the oil sump is provided on the roll holding cart (hereinafter, also simply referred to as the cart), the cart can hold an amount of oil necessary and sufficient for lubrication during the continuous pipe making period before entering the pipe interior.
Since the oil piping from the oil reservoir to the sliding portion in the truck is provided, an oil supply path from the oil reservoir to each sliding portion can be secured. In addition, an oil pipe extending to a portion other than the sliding portion may be additionally provided as necessary.
[0012]
Since the oil supply means for automatically or manually feeding the oil in the oil reservoir into the oil pipe in a timely and appropriate amount is arranged, the oil amount of the sliding portion can be freely adjusted at any time. The sliding portion can always be kept in a sufficiently lubricated state. The operation of the oil supply means may be continuous or intermittent.
Since the oil reservoir protection means (hereinafter, also simply referred to as protection means) for insulating and / or cooling the oil reservoir is provided, even if the inside of the pipe is at a high temperature, it is possible to effectively prevent external heat from flowing into the oil in the oil reservoir. It can be restricted, and the deterioration of the oil due to external heat can be prevented.
[0013]
As the oil, grease having appropriate viscosity and lubricating ability can be used. Among them, a grease having a heat-resistant specification (currently, a heat-resistant use temperature of about 350 ° C. or less) is preferable. In order to improve the lubricating ability of oil, it is preferable to use grease containing a solid lubricant. As the solid lubricant, MoS ₂ , graphite, Cu, Pb, BN and the like are preferable, and it is preferable to use one or more of these in an appropriate amount in grease.
[0014]
In order to make the configuration of the oil supply means as simple as possible, it is preferable to supply gas to a space in contact with the free oil surface in the oil reservoir and adjust the pressure in the space. According to this, the oil supply amount can be adjusted by changing the supply gas pressure, so that the control is simple, and the gas supply amount can be basically configured by attaching a gas pressure adjustment valve to the gas pipe. Is also easy. As the gas, air, nitrogen gas, argon gas or the like can be used.
[0015]
Specifically, the protection means can be configured by arranging one or more of a ventilation passage, a water passage, and a heat insulating material around the oil reservoir. In the case of a ventilation passage, the flow rate of the cooling gas flowing in the passage, in the case of the water passage, the flow rate of the cooling water flowing in the passage, and in the case of the heat insulating material, the protection capacity is set by appropriately selecting the material and thickness. Of course, these may be combined. As described above, since the heat-resistant use temperature of grease is up to about 350 ° C. at present, the protection means is designed to have a protective ability to maintain the oil temperature in the oil reservoir at 350 ° C. or less, more preferably 200 ° C. or less. It is desirable.
[0016]
Further, it is preferable that the sliding portion is provided with a coating (solid lubricating film) of a solid lubricant composed of one of graphite, a mixture of graphite and BN, and MoS ₂ in advance on the surface thereof.
In the single supply of oil such as grease, the time during which the initial lubricant is retained in the sliding part due to volatilization and outflow in a high temperature range, that is, the durable time is short, but the solid lubricant film is formed on the surface. In the case of the applied sliding portion, the supplied oil (including grease) enters and is held in the countless concave portions existing on the coating film surface, so that the durability time is remarkably improved. It is desirable that the surface roughness Ra of the solid lubricating film is 5 μm or more in order to make the oil retaining ability sufficient, while the surface roughness Ra is not less than 5 μm in order not to lower the lubricating ability of the solid lubricating film itself. It is desirable that it is 50 μm or less.
[0017]
Further, it is preferable that the constituent material (sliding member) of the sliding portion is a material (dispersed spherical graphite material) in which spherical graphite is dispersed in a matrix (for example, a steel matrix). As a result, the same effect as when the solid lubricating film is provided can be obtained. It is most preferable to use the above-mentioned spherical graphite dispersion material for the sliding member and to apply a solid lubricating film to the surface of the sliding portion, because both effects are synergistic and the durability time is further improved.
[0018]
The inner bead rolling device of the present invention is applied downstream of the bead cutting device when applied to a welded steel pipe such as an electric resistance welded tube, which performs bead cutting using a bead cutting device after joining an open seam portion. It is preferable to use it by arranging it on the side.
[0019]
【Example】
FIG. 1A is a schematic side view showing one embodiment of the present invention, and FIG. 1B is a view taken on line AA of FIG. In FIG. 1, 1 is a trolley (roll holding trolley), 2 is an internal rolling roll, 3 is a guide roll, 4 is a wheel, 5 is a sliding part (bearing part), 6 is an oil reservoir, 7 is an oil pipe, and 8 is an oil pipe. Oil supply means, 8A is gas pipe, 8B is gas pressure regulating valve, 9 is oil reservoir protection means (protection means; water passage), 10 is pipe (steel pipe), 10A is seam, 11 is support roll, 12 is inner surface Bead, 20 is oil, and 30 is a bogie connecting pipe.
[0020]
As shown in FIG. 1 (a), the inner bead rolling apparatus of the present invention comprises a seam section formed by an inner rolling roll 2 held on a cart 1 loaded in a steel pipe 10 and a guide roll 3 disposed outside the steel pipe 10. The inner bead 12 generated at 10A is rolled (clamping / crushing). Although not particularly limited, the bogie 1 is connected to the end of a bogie connecting pipe 30 having a fixed end outside the pipe 10 so as to be fixed at a predetermined charging position in the pipe 10. The force is received by a support roll 11 provided outside the pipe 10.
[0021]
The oil reservoir 6 is attached to the tip of the bogie 1 and has an oil pipe 7 extending from the bottom of the oil reservoir 6 to a sliding portion (bearing portion of the inner rolling roll 2 and the wheel 5) 5. The oil supply means 8 is provided with a gas pipe 8A communicating with the oil 20 in the oil reservoir 6 above the oil 20, and a gas pressure adjusting valve 8B attached to an exposed portion outside the pipe 10. By sending gas to the gas pipe 8A and adjusting the gas pressure by the gas pressure adjusting valve 8B, the pressure inside the oil reservoir 6 and the space above the oil 20 changes, and an appropriate amount of oil 20 is sent to the sliding portion 5. . In this example, grease containing MoS _{2 and} having a heat resistant use temperature of 300 ° C. (viscosity 300 cSt; at 40 ° C.) was used as the oil, and nitrogen gas was used as the gas.
[0022]
As the oil reservoir protection means 9, a water passage (the same sign as the oil reservoir protection means) 9 (FIG. 1B) was perforated and arranged around the oil reservoir 6 of the trolley 1 holding the oil reservoir 6. Although not shown in FIG. 1A, the water passage 9 is connected to a water supply source outside the pipe 10 through the bogie connecting pipe 30.
This inner bead rolling device was installed on the squeeze roll exit side of the solid-state pressure welding pipe production line (at this installation position, the seam temperature was about 1000 ° C, and the base material temperature was about 600 ° C). X During the continuous production of solid-state pressure-welded pipes with an outer diameter of 146 mmφ over a total length of 67,200 m (total time 8 h), always pass cooling water 35 l / min (water pressure 10 kgf / cm ² G) through water passage 9. By maintaining the temperature of the oil 20 in the oil reservoir 6 at 100 ° C. or less by changing the gas pressure from 0 kgf / cm ² G to 3 kgf / cm ² G for only 1 second every 15 minutes, the sliding portion 5 The continuous operation was performed while supplying the oil 20 to the inside, and the inner surface bead rolling of the steel pipe 10 seam portion 10A after the open seam portion joining was performed. As a result, a product pipe having a smooth inner surface and a good cross-sectional shape was obtained without occurrence of trouble that the sliding portion 5 of the bogie 1 was seized.
[0023]
In addition, in the invention example, the operation was performed under the same pipe making conditions as in the invention example without supplying the oil 20 to the sliding portion 5, but the sliding portion 5 was seized at a pipe making total length of 200 m. The inner rolling roll 2 could not be rotated smoothly, and marked scratches occurred on the surface of the pipe 10 which abuts on the inner rolling roll 2, so that the pipe making had to be interrupted.
[0024]
【The invention's effect】
Thus, according to the present invention, an internal bead rolling device for a steel pipe capable of maintaining a sufficient lubricating state in a sliding portion in a roll holding cart in the pipe even when the temperature in the pipe is high and the continuous pipe making period is long is realized. However, the use of this apparatus has an excellent effect of enabling highly efficient production of welded steel pipes (electrically welded pipes) and solid-phase pressure welded steel pipes having a smooth inner surface and an excellent cross-sectional shape.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a schematic side view showing one embodiment of the present invention, and FIG.
[Explanation of symbols]
1 cart (roll holding cart)
2 Internal rolling roll 3 Guide roll 4 Wheel 5 Sliding part (bearing part)
6 oil reservoir 7 oil pipe 8 oil supply means
8A gas piping
8B Gas pressure regulating valve 9 Oil reservoir protection means (protection means; water passage)
10 pipes (steel pipes)
10A seam section
11 Support roles
12 Inner bead
20 oil
30 bogie connecting pipe

Claims

管内に配置されるロール保持台車と、このロール保持台車で保持されて内面ビードを押圧する内面圧延ロールと、シーム部を介して前記内面圧延ロールに対抗するガイドロールとを有する鋼管の内面ビード圧延装置において、前記ロール保持台車に、オイル溜めと、該オイル溜めから前記ロール保持台車内の少なくとも摺動部に至るオイル配管と、前記オイル溜め内のオイルを前記オイル配管内に適時適量送り込むオイル送給手段と、前記オイル溜めを断熱および／または冷却するオイル溜め保護手段とを配設したことを特徴とする、溶接鋼管・固相圧接鋼管の両方に用いる、鋼管の内面ビード圧延装置。Inner bead rolling of a steel pipe having a roll holding cart disposed in a pipe, an inner rolling roll held by the roll holding cart and pressing an inner bead, and a guide roll opposing the inner rolling roll via a seam portion. In the apparatus, an oil sump, an oil pipe extending from the oil sump to at least a sliding portion in the roll holding cart, and an oil feeder for feeding an appropriate amount of oil in the oil sump into the oil pipe to the roll holding cart. An internal bead rolling apparatus for a steel pipe used for both a welded steel pipe and a solid-phase pressure welded steel pipe , wherein a supply means and an oil sump protection means for insulating and / or cooling the oil sump are provided.

前記オイルが、MoS₂、グラファイト、Cu、Pb、BNの１種または２種以上を含有するグリースであることを特徴とする請求項１記載の鋼管の内面ビード圧延装置。The oil, MoS _2, graphite, Cu, Pb, inner surface a bead mill of a steel pipe according to claim 1, characterized in that the grease contains one or more of BN.

前記オイル送給手段が、前記オイル溜め内にガスを送給して該オイル溜め内の圧力を調整するオイル溜め内圧調整機構からなることを特徴とする請求項１または２に記載の鋼管の内面ビード圧延装置。3. The inner surface of a steel pipe according to claim 1, wherein said oil supply means comprises an oil reservoir internal pressure adjusting mechanism for supplying gas into said oil reservoir to adjust the pressure in said oil reservoir. Bead rolling equipment.

前記オイル溜め保護手段が、前記オイル溜めの周囲に配置された通気路、通水路、断熱材の１種または２種以上からなることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の鋼管の内面ビード圧延装置。The steel pipe according to any one of claims 1 to 3, wherein the oil sump protection means comprises one or more of an air passage, a water passage, and a heat insulating material arranged around the oil sump. Internal bead rolling equipment.

前記摺動部が、表面にグラファイト、グラファイトとBNの混合、MoS₂、BNのうち１種からなる固体潤滑剤の塗膜を有することを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の鋼管の内面ビード圧延装置。The sliding portion, the surface of graphite, mixing graphite and BN, according to claim 1, characterized in that it comprises a coating of solid lubricant composed of one kind of MoS _2, BN Internal bead rolling equipment for steel pipes.

前記摺動部をなす材料が、母地に球状黒鉛を分散させてなる材料であることを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載の内面ビード圧延装置。The inner bead rolling device according to any one of claims 1 to 5, wherein the material forming the sliding portion is a material obtained by dispersing spheroidal graphite in a matrix.