JP3539046B2 - バイパスミキシング方式のガス給湯器及びそれに用いられるバイパスミキシング用水温感応型定流量弁 - Google Patents

バイパスミキシング方式のガス給湯器及びそれに用いられるバイパスミキシング用水温感応型定流量弁

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JP3539046B2
JP3539046B2 JP05375096A JP5375096A JP3539046B2 JP 3539046 B2 JP3539046 B2 JP 3539046B2 JP 05375096 A JP05375096 A JP 05375096A JP 5375096 A JP5375096 A JP 5375096A JP 3539046 B2 JP3539046 B2 JP 3539046B2
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英夫 稲垣
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パロマ工業株式会社
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイパスミキシン
グ方式のガス給湯器及びそれに用いられるバイパスミキ
シング用水温感応型定流量弁に関し、さらに詳しくは給
水管を流れる水を熱交換器へ送ってガスバーナにより加
熱し出湯管へ導く本給水系のほかにその給水管を流れる
水の一部を熱交換器へ通さずに直接出湯管へ導くバイパ
ス管路を備え、熱交換器で加熱された湯をバイパス管路
より送り込まれた水で薄めて出湯させるいわゆるバイパ
スミキシング方式のガス給湯器及びそのガス給湯器にお
ける給水管を流れる水の温度に応じて該給水管を流れる
トータルの水の流量を規制し、かつそのトータルの流量
に対するバイパス管路へ流れる水のバイパス比率を制御
し得るバイパスミキシング用水温感応型定流量弁に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、給水管及び出湯管が配設される熱
交換器と、該熱交換器を加熱するガスバーナとを備え、
給水管より熱交換器へ通じる本給水系に水ガバナ(水圧
変動に応じて流水量を調節)を設け、該水ガバナに水温
変化に伴って流水量を調節可能な温度感応部材(形状記
憶合金バネ)を設けたガス給湯器が、例えば特開平2−
163577号公報、あるいは特開昭63−30328
1号公報により知られている。
【0003】ところでこのようなガス給湯器にあって、
給水管と出湯管との間に給水管を流れる水を熱交換器を
通さずに直接出湯管へ導くためのバイパス路を設けたも
のも既に存在する。上述の特開昭63−303281号
公報に示されるものはその典型的な例である。このバイ
パス路を備えたガス給湯器の概略構成を図4に示して説
明すれば次の通りである。尚、この図4に示した従来型
のガス給湯器の説明において、後に説明する本発明に係
るガス給湯器と同一の構成部材については同一符号を付
して説明している。
【0004】この図示される従来型のガス給湯器100
は、給水管12と出湯管14とが熱交換器16を介して
継がれ、該熱交換器16がケーシング(内胴)18内に
配設されると共に、このケーシング18内にはさらに前
記熱交換器16を流れる水を加熱するためのガスバーナ
20が該熱交換器16の下方部位に配設されている。
【0005】そして前記給水管12には水の流れを検知
する水流スイッチ22のほか該給水管12を流れる水の
温度(T1 )を検知する入水温(T1 )サーミスタ24
が設けられ、また前記出湯管14には前記熱交換器16
の出口側の出湯温度(T2 )を検知するための出湯温
(T2 )サーミスタ26が設けられている。
【0006】また前記ガスバーナ20のガス管28には
元電磁弁30、メイン電磁弁32及び該ガス管28を流
れるガスの流量を制御するガス比例弁34がそれぞれ設
けられ、さらに前記ガスバーナ20に燃焼用空気を供給
するため送風ファン36が近接して設けられている。
【0007】一方前記給水管12と出湯管14との間に
は給水管12を流れる水を前記熱交換器16を通さずに
出湯管14へ直接導くバイパス管路38が設けられ、該
バイパス管路38にはその管路を開閉するバイパス電磁
弁40が設けられている。そして前記出湯管14の下流
には前記熱交換器16を介して出湯管14へ導かれた湯
と前記バイパス管路38を介して出湯管14へ導かれた
水とを混合(ミキシング)した後の湯の温度(T3 )を
検知する出湯温(T3 )サーミスタ42が設けられてい
る。
【0008】かくして前記給水管12には前記バイパス
管路38との分岐点よりも上流側に位置して水ガバナ
(定流量弁)102が設けられ、該水ガバナ102には
前記給水管12を流れる水の量をその水温(T1 )に応
じて規制する温度感応部材が備えられている(前述の特
開昭63−303281号公報を参照)。
【0009】そしてこのように構成された従来型のガス
湯沸器100では、給湯栓92を開くことによって水流
スイッチ22がオンし、バーナコントローラ88からの
指令により送風ファン38が駆動し、ガスバーナ20へ
燃焼用空気が供給されると共に、ガスバーナ20の元電
磁弁32、メイン電磁弁34、ガス比例弁36が順次開
かれて燃焼ガスがガスバーナ20へ供給され、イグナイ
タによる点火動作によってガスバーナ20が点火され
る。
【0010】そしてこのガスバーナ20の点火初期動作
段階では、給水管12を流れる水の温度がその給水管1
2に設けられる入水温(T1 )サーミスタ24により検
知され、バーナコントローラ88によって出湯管14を
流れる湯の出湯温度が設定温度に近づくようにガスバー
ナ20へ供給するガス量を調節するガス比例弁34の開
度が調節される。
【0011】そしてガスバーナ20の燃焼が安定状態に
なった以降は、出湯管14に設けられる出湯温(T3
サーミスタ42からの信号を受けてバーナコントローラ
88ではガス比例弁34の比例弁電流回路と送風ファン
駆動回路とへ信号を送り、そのガス比例弁34の開度と
送風ファン36のファン回転数との比例制御を司ること
によって出湯温度が設定温度(TS )に維持されるよう
に運転の管理がなされるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来型のガス給湯器100において、バイパス管路
38のバイパス電磁弁40は上述のバーナコントローラ
88へ指令信号を送るリモコン90の操作による設定温
度(TS )に応じてON/OFFされるようになってい
る。
【0013】たとえばリモコン90の操作による設定温
度(TS )が最低温度38℃、最高温度75℃の範囲に
おいて、38℃〜45℃のときにはバイパス電磁弁40
をON(開)してバイパス管路38を開くことにより前
記熱交換器16により加熱され湯をバイパス管路38を
介して導かれてきた水によりミキシングする状態とし、
設定温度(TS )が46℃〜75℃のときにはOFF
(閉)として前記熱交換器16で加熱された湯がストレ
ートに給湯栓92より出湯されるようになっている。
【0014】その場合に前記給水管12を介してこのガ
ス給湯器に供給されるトータルの水の流量をQ0 、この
トータルの水の流量のうち熱交換器16へ供給される水
の流量Q1 、バイパス管路38へ流れる水の流量をQ2
としたときのバイパス比率Q2 /Q0 ×100(%)
は、ストレートに出湯させる時や給水管12を流れる水
の入水温度(T1 )が低い時には熱交換器16を通過す
る湯が沸騰しないように(例えば、熱交換器16の出口
側の出湯温度(T2 )が85℃以下となるよう)、かつ
設定温度(TS )がこのガス給湯器において設定できる
最低温度(例えば、38℃)の時には熱交換器16が冷
え過ぎてドレンが発生しないように設定されており、通
常バイパス比率Q2 /Q0 ×100(%)は「49%」
と一定の比率となっている。
【0015】しかしながら、このバイパス比率の場合、
給水管12を流れる水の入水温度(T1 )が高い時、例
えば30℃のときケーシング(内胴)の出口側の出湯温
度(T2 )は試算によれば45.5℃となり、熱交換器
の性能によってはバイパスミキシング方式といえどもド
レンが発生する場合があるとの問題があった。
【0016】本発明の解決しようとする課題は、バイパ
スミキシング方式のガス給湯器において、給水管を流れ
る水の流水温度(T1 )に応じてそのバイパス管路を流
れる水のバイパス比率を変化させる構造とすることによ
り高い入水温度の時にもケーシング(内胴)の出口側の
出湯温度(T2 )をドレンが発生しない温度まで上げる
ことのできるようにすることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係るバイパスミキシング方式のガス給湯器
は、給水管及び出湯管が配設される熱交換器と、該熱交
換器を加熱するガスバーナとを備えるガス給湯器におい
て、前記給水管と出湯管との間には前記給水管を流れる
水を前記熱交換器を介さずに直接出湯管へ導くバイパス
管路を備えると共に、前記給水管の前記バイパス管路と
の分岐部に前記給水管を流れる水の温度に応じて前記給
水管から前記バイパス管路へ流れる水のバイパス比率を
変える水温感応型定流量弁を備えていることを要旨とす
るものである。
【0018】このように構成された本発明に係るバイパ
スミキシング方式のガス給湯器によれば、給水管を流れ
る水は熱交換器を通るときにガスバーナにより加熱され
出湯管へ導かれ、一方給水管を流れる水の一部は熱交換
器を通らずにバイパス管路を介して出湯管へ導かれる。
そして、熱交換器を経て加熱された湯とバイパス管路を
通ってきた水とが混合(ミキシング)されて出湯され
る。
【0019】そのときに給水管を流れる水の温度に応じ
てその給水管を流れるトータルの流水量が水温感応型定
流量弁のガバナ機能によって制御されると同時にその水
温感応型定流量弁によってそのトータルの流水量に対す
るバイパス管路へ流れる水の流量、すなわちバイパス比
率が調整される。
【0020】実際には給水管を流れる水の入水温度が低
いときにはトータルの流水量を制御すると同時にバイパ
ス管路へ流れる水のバイパス比率を低く押さえ、給水管
を流れる水の入水温度が高くなるにつれてトータルの流
水量を増加させると同時にそのバイパス比率も増大させ
るようにする。そうすれば、たとえば給水管を流れる水
の入水温度が低い冬場に設定温度が高いような場合に熱
交換器の出口側の出湯温度が高くなりすぎて沸騰した
り、また逆に給水管を流れる水の入水温度が高い夏場に
設定温度が低いようなことがあっても熱交換器にドレン
が発生するような事態が回避され、夏場・冬場を問わず
安定した燃焼状態が得られる。
【0021】また本発明の2番目は、上述のガス給湯器
に用いられるバイパスミキシング用水温感応型定流量弁
に係り、その要旨とするところは、給水管を流れる水を
熱交換器へ導く主路と、その水の一部を前記熱交換器を
介さずに直接バイパス管路へ導く副路とを備え、前記給
水管を流れる水の温度に応じてトータルの流水量を規制
すると同時に前記バイパス管路へ流れる水のバイパス比
率を可変制御する水温感応手段が設けられていることに
ある。
【0022】この2番目の発明に係るバイパスミキシン
グ用水温感応型定流量弁によれば、給水管を流れる水の
入水温度に応じて主路より熱交換器へ導かれる水と副路
よりバイパス管路へ導かれるトータルの流水量、及びそ
のトータルの流水量に対するバイパス管路へ導かれる流
水量の比率、すなわちバイパス比率が水温感応手段によ
って規制制御される。
【0023】この場合前記水温感応手段は、前記流水の
温度が低いときにはトータルの流水量を制御すると同時
に前記バイパス比率を低減させ、前記流水の温度が高く
なるにつれてトータルの流水量を増加させると同時に前
記バイパス比率も増大させる水温感応性部材により構成
されていること。これには水温変化に応じてバネ荷重
(バネ常数)が変わるタイプの形状記憶合金バネなどが
好適なものとして挙げられる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適
用されるバイパスミキシング方式のガス給湯器の概略構
成を示したものである。図示されるガス給湯器10は給
水管を流れる水が熱交換器へ送られてガスバーナにより
加熱され出湯管へ送り出される本給水系のほかに、その
給水管を流れる水の一部は熱交換器を通らずに直接出湯
管へ送り込むバイパス給水系とを備え、熱交換器を経て
加熱された湯をバイパス給水系を経て送り込まれる水に
よって薄め、設定温度にして出湯させるタイプのもので
ある。
【0025】このガス給湯器10の具体的構成をさらに
詳しく説明すれば、初めに本給水系は給水管12と出湯
管14とが熱交換器16を介して継がれ、この熱交換器
16がケーシング(内胴)18内に配設されると共に、
このケーシング18内にはさらに前記熱交換器16をら
流れる水を加熱するためのガスバーナ20がその熱交換
器16の下方部位に配設されている。
【0026】そして前記給水管12には水の流れを検知
する水流スイッチ22のほかその給水管12を流れる水
の温度(T1 )を検知する入水温サーミスタ24が設け
られ、また前記出湯管14の前記熱交換器16の出口側
に位置する部位にはその熱交換器16の出口側の出湯温
度(T2 )を検知するための出湯温(T2 )サーミスタ
26が設けられている。
【0027】また前記ガスバーナ20のガス管28には
元電磁弁30、メイン電磁弁32及びそのガス管28を
流れるガスの流量を制御するガス比例弁34がそれぞれ
設けられ、さらに前記ガスバーナ20に燃焼用空気を供
給するための送風ファン36が設けられている。
【0028】次にバイパス給水系について説明すると、
前記給水管12と出湯管14との間にはその給水管12
を流れる水を熱交換器16を通らずに出湯管14へ直接
導くバイパス管路38が設けられ、このバイパス管路3
8にはその管路を開閉するバイパス電磁弁40が設けら
れている。
【0029】そしてこれに関連して前記出湯管14の下
流側部位には、前記熱交換器16を経て出湯管14へ導
かれた湯(出湯温度T2 )と前記バイパス管路38を経
て出湯管14へ導かれた水(入水温度T1 )とが混合
(ミキシング)された後の出湯水の温度(T3 )を検知
する出湯温(T3 )サーミスタ42が設けられている。
【0030】かくして本発明では、前記給水管12の前
記バイパス管路40との分岐点の部位に位置して水ガバ
ナ(定流量弁)44が設けられている。図2はこの水ガ
バナ44の内部構造を拡大して示している。図示される
ようにこの水ガバナ44は、給水管12の本管よりガバ
ナ本体44の流入口へ導入された水を前記熱交換器16
に通じる本給水系に導く流水路(これを「主路」と称す
る)のほかに、その水の一部をバイパス管路38に導く
流水路(これを「副路」と称する)が形成されている。
【0031】これを具体的に説明すると、ガバナ本体4
6内が隔壁48により大きく2つに仕切られており、一
方の隔壁空間にはカップ状の固定弁体50がその内壁面
にシール部材52,52を介して密着された状態で、か
つ移動不能に設けられている。また前記固定弁体50の
内側には可動弁体54がやはりシール部材56を介して
固定弁体50の内壁面に密着された状態で可動自在に、
かつ可動弁体54と前記固定弁体50の内壁面に設けら
れる弁座58との間の流水間隙g1 が可変なるように設
けられている。
【0032】そして前記固定弁体50の内底面と可動弁
体54の頭頂部との間には該ガバナ本体46内に導かれ
る水の圧力に抗して前記流水間隙g1 を押し広げる方向
に前記可動弁体54を押圧付勢するコイルバネ部材60
が介設されている。尚、前記可動弁体54は前記固定弁
体50の下端内壁面に設けられるストッパリング60に
より不用意に抜脱されないようになっている。
【0033】一方、このガバナ本体46の前記隔壁48
により仕切られる他方の隔壁空間には、弁軸64がシー
ル部材66を介してその内壁面に擢動自在に設けられ、
該弁軸66の一端には前記給水管12の本管より流入さ
れる水の流量を変えるための流量可変ニードル68が前
記隔壁空間内に設けられる弁座70との間の流水間隙g
2 が可変なるように設けられている。また前記弁軸64
の他端には前記バイパス管路38へ導かれる水の流量を
変えるためのバイパス率可変ニードル72がやはりしの
隔壁空間の内壁面に設けられ.段部(弁座)74との間
の流水間隙g3が可変なるように設けられている。
【0034】かくして前記弁軸64には前記流量可変ニ
ードル68と弁座70との間の流水間隙g2 を押し広
げ、かつ前記バイパス率可変ニードル72と弁座72と
の流水間隙g3 をも押し広げる方向に付勢された形状記
憶合金バネ76が介設されており、また該形状記憶合金
バネ76の付勢力に抗して前記流量可変ニードル68と
弁座70との間の流水間隙g2 、及び前記バイパス率可
変ニードル72と弁座74との間を流水間隙g3 を押し
狭める方向に付勢されたバイアスバネ78が併せて介設
されている。
【0035】前記形状記憶合金バネ76は、そのバネ特
性が水温が高くなるにつれてバネ荷重が増大し、水温が
低くなるにつれてバネ荷重も減少する、いわゆる双方向
性の形状記憶特性を有する材料が用いられている。
【0036】一方、前記隔壁48及び固定弁体50の壁
面には前記流量可変ニードル68と弁座70との間の流
水間隙g2 を通る水が前記固定弁体50の内部空間へ導
かれるようにそれぞれ連通孔80,82が設けられ、ま
た該固定弁体50の壁面には該固定弁体50内に導かれ
た水を前記熱交換器16へ向けて送り出すための開口8
0が設けられている。さらにまた前記隔壁48には該固
定弁体50の開口84より外へ送り出された水の一部を
前記バイパス率可変ニードル72と弁座74との間の流
水間隙g3 を通ってバイパス管路38へ送り出されるよ
うに連通孔86が設けられている。
【0037】尚、図1に戻ってこのガス給湯器10の構
成の残り部分について説明すると、このガス給湯器10
においてその運転を制御するバーナコントローラ88に
は、その入力側には水流スイッチ22、入水温(T1
サーミスタ24、出湯温(T2 、T3 )サーミスタ2
6、42などの信号が入力され、またバーナコントロー
ラ88の出力側にはガスバーナ20のガス比例弁34、
送風ファン36のファンモータ、バイパス管路38に設
けられるバイパス電磁弁40などが接続されている。ま
たこのバーナコントローラ88にはリモコン90が接続
されており、このリモコンの操作により出湯温度の設定
などができるようになっている。図中、92は給湯栓を
示す。
【0038】かくしてこのように構成されたガス給湯器
10では例えばリモコンの操作により設定温度(TS
が45℃以下(38℃以上)の場合には、給湯栓92を
開くことによって水流スイッチ22がオンし、その信号
をバーナコントローラ88で受信して送風ファン36の
ファン駆動回路(図示せず)へ指令が送られることによ
り送風ファン36が駆動し、ガスバーナ20へ燃焼用空
気が供給される。またバーナコントローラ88からの指
令によりガスバーナ20の元電磁弁30、メイン電磁弁
32、ガス比例弁34が順次開かれて燃焼ガスがガスバ
ーナ20へ供給され、次いでイグナイタによる点火動作
によってガスバーナ20が点火される。
【0039】それと同時にバーナコントローラ88から
の指令によりバイパス管路38のバイパス電磁弁40が
開かれ、その結果給水管12を流れる水は熱交換器16
へ通じる本給水系バイパス管路38との両方へ流れるこ
とになる。そしてこのガスバーナ20の点火初期動作段
階では、給水管12を流れる水の温度がその給水管12
に設けられる入水温(T1 )サーミスタ24からの検知
信号により把握され、バーナコントローラ88によって
出湯管14を流れる湯の出湯温度が設定温度(TS )に
近づくようにガスバーナ20へ供給するガス量を調整す
るガス比例弁34の開度が調整される。
【0040】そしてガスバーナ20の燃焼が安定状態に
なった以降は、出湯管14に設けられる出湯温(T3
サーミスタ42からの信号を受けてバーナコントローラ
88ではガス比例弁34の比例弁電流回路と送風ファン
36のファン駆動回路とへ信号を送り、そのガス比例弁
34の開度と送風ファン36のファン回転数との比例制
御を司ることによって出湯温度が設定温度に維持される
ように運転の管理がなされるものである。
【0041】このような運転状態において本発明のガス
給湯器10並びに水ガバナ(定流量弁)44によれば、
給湯栓92が開かれたときに給水管12より水ガバナ4
4に導入された水はガバナ本体46内に設けられる流量
可変ニードル68と弁座70との流水間隙g2 を通って
さらに隔壁48及び固定弁体50に形成される連通孔8
0,82を通過し、固定弁体50の内部空間へ導かれ
る。
【0042】そして固定弁体50内へ導かれた水は可動
弁体54と弁座58との間の流水間隙g1 を通り、さら
に固定弁体50の開口84を通ってその一部は熱交換器
16へ通じる本給湯系へ導かれ、残りの水は隔壁48に
形成される連通孔86を通ってさらにバイパス率可変ニ
ードル72と弁座74との間の流水間隙g3 を通過して
バイパス管路38へ送り出される。
【0043】そのときに前記水ガバナ44内を流れる水
の温度によって該水ガバナ44内の形状記憶合金バネ7
6のバネ荷重(バネ常数)が決定され、こ形状記憶合金
バネ76のバネ荷重が水温によって変わることにより前
記流量可変ニードル68と弁座70との間の流水間隙g
2 が変更され、これに伴って可動弁体54と弁座58と
の間の流水間隙g1 も変更され、これらの相重的作動に
より該水ガバナ44を流れるトータルの流水量(Q0
が規制される。また前記流量可変ニードル68と弁座7
0との間の流水間隙g2 が変更されることに伴い、バイ
パス率可変ニードル72と弁座74との間の流水間隙g
3 も同時に変更決定され、これによりバイパス管路38
へ導かれる流水量8(Q2 )が決定される。
【0044】その場合に前記水ガバナ44に流入する水
の温度が低いときには前記形状記憶合金バネ76のバネ
荷重も小さいために前記流量可変ニード68と弁座70
との間の流水間隙g2 は小さくなり、その結果給水管1
2を流れるトータルの水の流量(Q0 )が少な目に規制
され、同時にバイパス率可変ニードル22と弁座74と
の間の流水間隙g3 も小さくなりトータルの流水量(Q
0 )に対するバイパス管路38へ導かれる水の流量(Q
2 )、すなわちバイパス比率もある設計された条件範囲
で小さくなる。
【0045】また逆に前記水ガバナ44に流入する水の
温度が高いときには前記形状記憶合金バネ76のバネ荷
重も大きくなるために前記流量可変ニードル68と弁座
70との間の流水間隙g2 は大きくなり、その結果給水
管12を流れる水の量が多目となり、さらにバイパス率
可変ニード22と弁座74との間の流水間隙g3 も大き
くなりトータルの流水量(Q0 )に対するバイパス管路
38へ導かれる水の流量(Q2 )、すなわちバイパス比
率もある設計された条件範囲で大きくなる。
【0046】この場合に前記バイパス比率、すなわち前
記給水管12を流れるトータルの流水量(Q0 )に対す
るバイパス管路38へ送り出される流水量(Q2 )は前
記流量可変ニードル68と弁座70との流水間隙g2
及びバイパス率可変ニードル72と弁座74との流水間
隙g3 が弁軸64の移動量によってどのように変わるの
かは設計に依存し、さらに前記形状記憶合金バネ76の
バネ特性を選択することにより決定される。例えばある
バネ特性を有する形状記憶合金バネを採用したとする
と、本実施例では次の表1に示したような条件が得られ
るように設計されている。
【0047】
【表1】
【0048】この表1について説明すると、ある種のガ
ス給湯器において、給水管12を流れる水の入水温度
(T1 )に対して該水カバナ44を通過するトータルの
流水量(Q0 )は、Q0 =400/(60−入水温度)
の式により定められている。ここに「400」はガスバ
ーナ20の最大火力時の熱出力値(kcal/分)であ
り「60」は熱交換器16による上限加熱温度を示して
いる。
【0049】これに対して従来のもの(ガス給湯器)
は、そのバイパス比率Q2 /Q0 ×100(%)を「4
9%」に定めているが、本発明によれば、表に示される
ように、そのバイパス比率が入水温度(T1 )が低いと
ころでは低い範囲で、また入水温度(T1 )が高くなる
につれてそのバイパス比率も高い範囲で定められてい
る。
【0050】これを次の図3に示したグラフで説明する
と、横軸にバイパス率(%)を採り、縦軸に熱交換器1
6の出口側の出湯温度(T2 )を採ったものであるが、
例えば給水管12を流れる水の入水温度(T1 )が5℃
のとき、表1に示したようにバイパス比率(%)を23
〜49%の範囲で選択すれば、最低でも熱交換器16の
出口側の出湯温度(T2 )を48℃以上に維持でき、ま
た最高でも85℃を越えることはない。
【0051】同様のことは入水温度10℃、15℃、2
5℃、30℃のいずれかの場合にも言えることであり、
それぞれの入水温度に対して表1に示したような適正な
範囲のバイパス比率(%)が確保されておれば、熱交換
器16の出口側の出湯温度(T2 )は常に48℃〜85
℃の範囲に保たれることになる。
【0052】このように前記給水管12を流れる水の入
水温度(T1 )に応じて水ガバナ44に設けられる形状
記憶合金バネ76のバネ荷重が変わり、給水管12を流
れるトータルの流水量(Q0 )に対するバイパス管路3
8へ送られる流水量(Q2 )のバイパス比率(%)を変
化させる構造としているので、ストレートに出湯させる
時や入水温度(T1 )が低い時に熱交換器16が沸騰し
ないことはもとより、入水温度(T1 )が高いときにも
ケーシング(内胴)の出口側の出湯温度(T2)が48
℃以上に保たれ、計算上熱交換器16にドレンが発生す
る45.5℃まで下がることはない。
【0053】尚、このガス給湯器10では、リモコン操
作により設定温度(TS )が46℃以上(75℃まで)
の場合には、バイパス管路38のバイパス電磁弁40に
はバーナコントローラ88から指令が与えられないので
開かず、したがって給水管12を流れる水は全量熱交換
器16へ導かれガスバーナ20により加熱されて書体の
出湯温度(設定温度)での出湯が行われる。この運転動
作については、本発明には直接関係ないのでこの程度の
説明にとどめる。
【0054】本発明は上記した実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の改変が可能である。例えば上記実施例ではバイパス
比率を変えるのに形状記憶合金バネを用いているが、こ
れに代わるものとしてサーモワックスを用いたり、ある
いはその他の代用技術を駆使するものであっても同様の
目的は達成される。
【0055】
【発明の効果】本発明に係るバイパスミキシング方式の
ガス給湯器によれば、ガバナ機能による水圧変動の自動
制御が行われることはもとより、給水管を流れる水の流
水温度に応じてトータルの流水量に対するバイパス管路
へ流れる水のバイパス比率を変えることができるように
したものであるから、流水温度が低いときに熱交換器の
出口側の出湯温度が上がり過ぎて沸騰したりすることが
回避されるばかりか、流水温度が高い時熱交換器による
水の加熱が抑えられてその結果熱交換器にドレンが発生
するような事態が回避とれ、良好な運転状態が安定的に
維持されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るバイパスミキシン
グ方式のガス給湯器の概略構成図である。
【図2】図1に示したガス給湯器における水ガバナ(定
流量弁)の拡大断面図である。
【図3】このガス給湯器におけるバスパス比率と熱交換
器の出口温度との関係を示したグラフである。
【図4】従来一般に知られているこの種のバイパスミキ
シン方式ガス給温器の概略構成図である。
【符号の説明】
10 バイパスミキシング方式ガスの給湯器 12 給水管 14 出湯管 16 熱交換器 20 ガスバーナ 38 バイパス管路 44 水ガバナ 68 流量可変ニードル 72 バイパス率可変ニードル 76 形状記憶合金バネ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−247954(JP,A) 特開 平5−296564(JP,A) 特開 平2−163577(JP,A) 特開 昭63−303281(JP,A) 実開 昭62−192043(JP,U) 実開 昭59−103157(JP,U) 実開 昭57−119246(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/10 302 F24D 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水管及び出湯管が配設される熱交換器
    と、該熱交換器を加熱するガスバーナとを備えるガス給
    湯器において、前記給水管と出湯管との間には前記給水
    管を流れる水を前記熱交換器を介さずに直接出湯管へ導
    くバイパス管路を備えると共に、前記給水管の前記バイ
    パス管路との分岐部に前記給水管を流れる水の温度に応
    じて前記給水管から前記バイパス管路へ流れる水のバイ
    パス比率を変える水温感応型定流量弁を備えていること
    を特徴とするバイパスミキシング方式のガス給湯器。
  2. 【請求項2】 前記水温感応型定流量弁は、前記給水管
    を流れる水の温度が低いときにはトータルの流水量を制
    御すると同時に前記バイパス比率を低減させ、前記給水
    管を流れる水の温度が高くなるにつれてトータルの流水
    量を増加させると同時に前記バイパス比率も増大させる
    水温感応特性を備えることを特徴とする請求項1に記載
    したバイパスミキシング方式のガス給湯器。
  3. 【請求項3】 給水管を流れる水を熱交換器へ導く主路
    と、その水の一部を前記熱交換器を介さずに直接バイパ
    ス管路へ導く副路とを備え、前記給水管を流れる水の温
    度に応じてトータルの流水量を規制すると同時に前記バ
    イパス管路へ流れる水のバイパス比率を可変制御する水
    温感応手段が設けられていることを特徴とするバイパス
    ミキシング用水温感応型定流量弁。
  4. 【請求項4】 前記水温感応手段は、前記流水の温度が
    低いときにはトータルの流水量を制御すると同時に前記
    バイパス比率を低減させ、前記流水の温度が高くなるに
    つれてトータルの流水量を増加させると同時に前記バイ
    パス比率も増大させる水温感応性部材により構成されて
    いることを特徴とする請求項3に記載したバイパスミキ
    シング用水温感応型定流量弁。
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