JP3537629B2 - クロスコンパウンド形タービン発電機の横流保護装置 - Google Patents

クロスコンパウンド形タービン発電機の横流保護装置

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JP3537629B2
JP3537629B2 JP11593097A JP11593097A JP3537629B2 JP 3537629 B2 JP3537629 B2 JP 3537629B2 JP 11593097 A JP11593097 A JP 11593097A JP 11593097 A JP11593097 A JP 11593097A JP 3537629 B2 JP3537629 B2 JP 3537629B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クロスコンパウ
ンド形タービン発電機の横流保護装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のコンパウンド形タービン発
電機の横流保護装置を示す回路構成図であり、図におい
て、1はP機発電機、2はS機発電機、3はP機発電機
1に供給される界磁電流If(P)を遮断するP機界磁
遮断器、4はS機発電機2に供給される界磁電流If
(S)を遮断するS機界磁遮断器である。5はP機発電
機1の電力系統に設けられ、そのP機発電機1の出力電
流を検出するP機変流器、6はS機発電機2の電力系統
に設けられ、そのS機発電機2の出力電流を検出するS
機変流器、7はそれらP機変流器5およびS機変流器6
により検出された出力電流の偏差に応じた横流aを検出
し、その横流aが所定値を越えた場合にP機界磁遮断器
3およびS機界磁遮断器4を遮断する横流保護リレーで
ある。
【0003】次に動作について説明する。原動機により
回転しているP機発電機1とS機発電機2は、プラント
起動時において定格回転数の50%程度でそれらP機発
電機1とS機発電機2とがほぼ同一の回転数になった時
に、P機界磁遮断器3およびS機界磁遮断器4を順次ま
たは同時に投入する。これにより、P機発電機1とS機
発電機2とには電圧が発生し、さらに、各発電機相互の
同期化力により2つのP機発電機1およびS機発電機2
は同期状態へと進む。しかし、2つのP機発電機1とS
機発電機2との位相が離れた状態で運転されている場合
と、界磁電流If(P)と界磁電流If(S)とにばら
つきが発生している場合では、2つの発電機間に横流が
発生する。
【0004】図6に示される従来の技術では、この横流
をP機変流器5とS機変流器とを差動接続して、横流保
護リレー7によりそれぞれの出力電流の偏差、即ち、横
流aを取り出し、その横流aが所定値を越えた場合にP
機界磁遮断器3およびS機界磁遮断器4を遮断してい
た。なお、従来の技術の関連文献として、特開昭58−
165625号公報がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンパウンド形
タービン発電機の横流保護装置は以上のように構成され
ているので、横流保護リレー7には、2つのP機発電機
1とS機発電機2との電圧または電流の位相差により発
生する横流と、それぞれの界磁電流If(P)と界磁電
流If(S)とのばらつきにより発生する横流とが加算
された形で動作する。このため、横流保護リレー7が動
作した時に、どちらの原因で動作したものかが理解する
ことができず、事故時の原因究明に時間がかかり、且つ
適切な処置ができないなどの課題があった。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、横流発生原因が、2つの発電機か
らの出力の位相差により発生したものか、それぞれの界
磁電流のばらつきにより発生したものか監視できるコン
パウンド形タービン発電機の横流保護装置を得ることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るコンパウンド形タービン発電機の横流保護装置は、第
1の発電機および第2の発電機から発生される出力の位
相差を検出する位相差検出手段と、その位相差が所定値
を越えたか否かを監視する位相差監視手段と、第1の発
電機および上記第2の発電機の界磁電流を検出し、それ
ら界磁電流の偏差に応じた横流を演算する横流検出手段
と、その横流が所定値を越えたか否かを監視する界磁電
流監視手段とを備えたものである。
【0008】請求項2記載の発明に係るコンパウンド形
タービン発電機の横流保護装置は、第1の発電機および
第2の発電機から発生されるそれぞれの出力電流を検出
する出力電流検出手段と、その出力電流に応じて位相差
を検出する位相差検出手段と、その位相差が所定値を越
えたか否かを監視する位相差監視手段と、第1の発電機
および第2の発電機にそれぞれ供給される界磁電流を検
出する界磁電流検出手段と、それら界磁電流の偏差に応
じた横流を演算する横流検出手段と、その横流が所定値
を越えたか否かを監視する界磁電流監視手段とを備えた
ものである。
【0009】請求項3記載の発明に係るコンパウンド形
タービン発電機の横流保護装置は、第1の発電機および
第2の発電機から発生されるそれぞれの出力電流を検出
する出力電流検出手段と、第1の発電機および第2の発
電機にそれぞれ供給される界磁電流を検出する界磁電流
検出手段と、それら界磁電流の偏差に応じた横流を演算
する横流検出手段と、それら出力電流の偏差からその横
流を差し引く偏差演算手段と、その差し引かれた出力電
流の偏差が所定値を越えたか否かを監視する位相差監視
手段と、その横流が所定値を越えたか否かを監視する界
磁電流監視手段とを備えたものである。
【0010】請求項4記載の発明に係るコンパウンド形
タービン発電機の横流保護装置は、第1の発電機および
第2の発電機から発生されるそれぞれの出力電流を検出
する出力電流検出手段と、それぞれの出力電流に応じて
位相差を検出する位相差検出手段と、その位相差に応じ
た横流を演算する横流検出手段と、その位相差が所定値
を越えたか否かを監視する位相差監視手段と、それら出
力電流の偏差から横流を差し引く偏差演算手段と、その
差し引かれた出力電流の偏差が所定値を越えたか否かを
監視する界磁電流監視手段とを備えたものである。
【0011】請求項5記載の発明に係るコンパウンド形
タービン発電機の横流保護装置は、第1の発電機および
第2の発電機のそれぞれの回転軸に直結して設けられた
第1の補助発電機および第2の補助発電機と、それら第
1の補助発電機および第2の補助発電機から発生される
出力の位相差を検出する位相差検出手段と、その位相差
が所定値を越えたか否かを監視する位相差監視手段と、
第1の発電機および第2の発電機にそれぞれ供給される
界磁電流を検出する界磁電流検出手段と、それら界磁電
流の偏差に応じた横流を演算する横流検出手段と、その
横流が所定値を越えたか否かを監視する界磁電流監視手
段とを備えたものである。
【0012】請求項6記載の発明に係るコンパウンド形
タービン発電機の横流保護装置は、第1の発電機および
第2の発電機のそれぞれの回転軸に直結して設けられた
第1の補助発電機および第2の補助発電機と、それら第
1の補助発電機および第2の補助発電機から発生される
出力の位相差を検出する位相差検出手段と、その位相差
に応じた横流を演算する横流検出手段と、その位相差が
所定値を越えたか否かを監視する位相差監視手段と、第
1の発電機および第2の発電機から発生されるそれぞれ
の出力電流を検出する出力電流検出手段と、それら出力
電流の偏差から横流を差し引く偏差演算手段と、その差
し引かれた出力電流の偏差が所定値を越えたか否かを監
視する界磁電流監視手段とを備えたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるコ
ンパウンド形タービン発電機の横流保護装置を示す回路
構成図であり、図において、1はP機発電機(第1の発
電機)、2はS機発電機(第2の発電機)、3はP機発
電機1に供給される界磁電流If(P)を遮断するP機
界磁遮断器、4はS機発電機2に供給される界磁電流I
f(S)を遮断するS機界磁遮断器である。5はP機発
電機1の電力系統に設けられ、そのP機発電機1の出力
電流を検出するP機変流器(出力電流検出手段)、6は
S機発電機2の電力系統に設けられ、そのS機発電機2
の出力電流を検出するS機変流器(出力電流検出手段)
である。以上、従来の技術と同一の構成である。
【0014】また、11はP機変流器5により検出され
た出力電流を電圧値に変換する電流電圧変換器(出力電
流検出手段)、12はS機変流器6により検出された出
力電流を電圧値に変換する電流電圧変換器(出力電流検
出手段)である。13はそれら電流電圧変換器11,1
2により変換された、それぞれの出力電流に応じた電圧
値に応じてP機発電機1およびS機発電機2から発生さ
れる出力電流の位相差を検出する位相差検出器(位相差
検出手段)、14はその位相差検出器13により検出さ
れた位相差bと予め設定された所定値とを比較して、警
報またはP機界磁遮断器3およびS機界磁遮断器4を遮
断する位相差監視器(位相差監視手段)である。
【0015】また、15はP機発電機1に供給される界
磁電流If(P)を検出し、その界磁電流If(P)を
電圧値に変換する電流電圧変換器(界磁電流検出手
段)、16はS機発電機2に供給される界磁電流If
(S)を検出し、その界磁電流If(S)を電圧値に変
換する電流電圧変換器(界磁電流検出手段)である。1
7はそれら電流電圧変換器15,16により変換され
た、それぞれの界磁電流If(P)と界磁電流If
(S)との偏差を演算する偏差演算器(横流検出手
段)、18はその偏差演算器17により演算された偏差
に応じた横流を演算する横流変換器(横流検出手段)、
19はその横流変換器18により演算された横流と予め
設定された所定値とを比較して、警報またはP機界磁遮
断器3およびS機界磁遮断器4を遮断する界磁電流監視
器(界磁電流監視手段)である。
【0016】次に動作について説明する。原動機により
回転しているP機発電機1とS機発電機2は、プラント
起動時において定格回転数の50%程度でそれらP機発
電機1とS機発電機2とがほぼ同一の回転数になった時
に、P機界磁遮断器3およびS機界磁遮断器4を順次ま
たは同時に投入する。これにより、P機発電機1とS機
発電機2とには電圧が発生し、さらに、各発電機相互の
同期化力により2つのP機発電機1およびS機発電機2
は同期状態へと進む。しかし、2つのP機発電機1とS
機発電機2との位相が離れた状態で運転されている場合
と、界磁電流If(P)と界磁電流If(S)とにばら
つきが発生している場合では、2つの発電機間に横流が
発生する。
【0017】図1に示される実施の形態1では、P機変
流器5およびS機変流器6により検出されたP機発電機
1およびS機発電機2の出力電流を電流電圧変換器1
1,12により電圧値に変換し、位相差検出器13によ
りP機発電機1およびS機発電機2から発生される出力
電流の位相差bを検出する。この位相差bが予め設定さ
れた所定値を越えていれば、2つの発電機の位相がずれ
た非同期状態で運転されていることになるので、位相差
監視器14により、警報またはP機界磁遮断器3および
S機界磁遮断器4を遮断する。
【0018】また、電流電圧変換器15,16により、
P機発電機1およびS機発電機2に供給される界磁電流
If(P)および界磁電流If(S)を電圧値に変換
し、偏差演算器17によりそれら偏差を演算して、さら
に、横流変換器18によりその偏差に応じた横流値に変
換する。この横流値は、界磁電流If(P)と界磁電流
If(S)との界磁電流偏差cに相当するものである。
そして、界磁電流監視器19によりその横流値と予め設
定された所定値とを比較して、警報またはP機界磁遮断
器3およびS機界磁遮断器4を遮断する。
【0019】このように、この実施の形態1では、位相
差監視器14により、警報またはP機界磁遮断器3およ
びS機界磁遮断器4が遮断された場合に、横流発生原因
が、2つの発電機からの出力の位相差により発生したも
のであることを認識でき、また、界磁電流監視器19に
より、警報またはP機界磁遮断器3およびS機界磁遮断
器4が遮断された場合に、横流発生原因が、それぞれの
界磁電流のばらつきにより発生したものであることを認
識できる。なお、この実施の形態1の構成は、ブラシレ
ス励磁方式を除く励磁方式のP機発電機1およびS機発
電機2に対して有効である。また、この実施の形態1で
は、P機変流器5およびS機変流器6を設けたが、P機
変成器およびS機変成器を設けても良い。
【0020】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2によるコンパウンド形タービン発電機の横流保護装
置を示す回路構成図であり、図において、20はP機変
流器5およびS機変流器6により検出されたそれら出力
電流の偏差を電圧値に変換する電流電圧変換器(偏差演
算手段)、21はその電流電圧変換器20により変換さ
れた電圧値から横流変換器18により演算された横流を
差し引く偏差演算器(偏差演算手段)である。その他の
構成は、実施の形態1と同一なのでその重複する説明を
省略する。
【0021】次に動作について説明する。上記実施の形
態1では、位相差検出器13によりP機発電機1および
S機発電機2から発生される出力電流の位相差bを検出
したが、この実施の形態2では、電流電圧変換器20に
よりP機変流器5およびS機変流器6により検出された
それら出力電流の偏差を電圧値に変換し、偏差演算器2
1によりその電流電圧変換器20により変換された電圧
値から横流変換器18により演算された横流を差し引く
ことにより、偏差演算器21から出力される偏差は、界
磁電流のばらつきによるものではなく、位相差bにより
発生したものであると見なすことができる。
【0022】このように、この実施の形態2では、実施
の形態1と同様に、横流発生原因が、2つの発電機から
の出力の位相差により発生したものであるか、それぞれ
の界磁電流のばらつきにより発生したものであるかを認
識できる。また、実施の形態1と比較して、位相差検出
器13を設ける必要がなく、構成を簡素化できる。
【0023】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3によるコンパウンド形タービン発電機の横流保護装
置を示す回路構成図であり、図において、22は位相差
検出器13により検出された位相差に応じた横流を演算
する横流変換器(横流検出手段)、23は電流電圧変換
器11,12により各発電機の出力電流を変換したそれ
ら電圧値の偏差から横流変換器22により演算された横
流を差し引く偏差演算器(偏差演算手段)である。その
他の構成は、実施の形態1と同一なのでその重複する説
明を省略する。
【0024】次に動作について説明する。上記実施の形
態1では、偏差演算器17により電流電圧変換器15,
16により変換された、それぞれの界磁電流If(P)
と界磁電流If(S)との偏差を演算し、横流変換器1
8によりその偏差演算器17により演算された偏差に応
じた横流を演算したが、この実施の形態3では、界磁電
流If(P)および界磁電流If(S)を検出するのを
やめて、横流変換器22により位相差検出器13により
検出された位相差を横流に変換し、また、偏差演算器2
3により電流電圧変換器11,12により各発電機の出
力電流を変換した電圧値の偏差からその横流変換器21
により演算された横流を差し引くことにより、偏差演算
器22から出力される偏差は、位相差bによるものでは
なく、界磁電流cのばらつきにより発生したものである
と見なすことができる。
【0025】このように、この実施の形態3では、実施
の形態1と同様に、横流発生原因が、2つの発電機から
の出力の位相差により発生したものであるか、それぞれ
の界磁電流のばらつきにより発生したものであるかを認
識できる。また、実施の形態1と比較して、電流電圧変
換器15,16を設ける必要がなく、構成を簡素化でき
る。
【0026】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4によるコンパウンド形タービン発電機の横流保護装
置を示す回路構成図であり、図において、24はP機発
電機1の回転軸に直結して設けられたP機補助発電機
(第1の補助発電機)、25はS機発電機2の回転軸に
直結して設けられたS機補助発電機(第2の補助発電
機)である。その他の構成は、実施の形態1と同一なの
でその重複する説明を省略する。
【0027】次に動作について説明する。上記実施の形
態1では、電流電圧変換器11,12によりP機変流器
5およびS機変流器6により検出された出力電流を電圧
値に変換し、それら電圧値に応じて位相差検出器13に
より位相差を検出したが、この実施の形態4では、P機
発電機1およびS機発電機2の回転軸に直結したP機補
助発電機24とS機補助発電機25を設け、それらP機
補助発電機24とS機補助発電機25の電圧または電流
出力を直接に位相差検出器13に取り込むことにより、
P機補助発電機24およびS機補助発電機25からの出
力の位相差を検出するものである。
【0028】このように、この実施の形態4では、実施
の形態1と同様に、横流発生原因が、2つの発電機から
の出力の位相差により発生したものであるか、それぞれ
の界磁電流のばらつきにより発生したものであるかを認
識できる。また、実施の形態1と比較して、P機変流器
5およびS機変流器6、電流電圧変換器11,12を設
ける必要がなく、P機補助発電機24およびS機補助発
電機25の出力を直接に位相差検出器13に取り込むこ
とができるので、位相差検出精度を高めることができ
る。
【0029】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5によるコンパウンド形タービン発電機の横流保護装
置を示す回路構成図であり、図において、26はP機変
流器5およびS機変流器6により検出されたそれら出力
電流の偏差を電圧値に変換する電流電圧変換器(偏差演
算手段)である。その他の構成は、実施の形態3および
実施の形態4と同一なのでその重複する説明を省略す
る。
【0030】次に動作について説明する。上記実施の形
態4では、偏差演算器17により電流電圧変換器15,
16により変換された、それぞれの界磁電流If(P)
と界磁電流If(S)との偏差を演算し、横流変換器1
8によりその偏差演算器17により演算された偏差に応
じた横流を演算したが、この実施の形態5では、電流電
圧変換器26によりP機変流器5およびS機変流器6に
より検出されたそれら出力電流の偏差を電圧値に変換
し、その後は、上記実施の形態3と同様に、横流変換器
22により位相差検出器13により検出された位相差を
横流に変換し、また、偏差演算器23により電流電圧変
換器26により出力電流の偏差を変換した電圧値からそ
の横流変換器22により演算された横流を差し引くこと
により、偏差演算器23から出力される偏差は、位相差
bによるものではなく、界磁電流cのばらつきにより発
生したものであると見なすことができる。
【0031】このように、この実施の形態5では、実施
の形態1と同様に、横流発生原因が、2つの発電機から
の出力の位相差により発生したものであるか、それぞれ
の界磁電流のばらつきにより発生したものであるかを認
識できる。また、実施の形態1と比較して、電流電圧変
換器15,16を設ける必要がなく、構成を簡素化でき
る。さらに、電流電圧変換器11,12を設ける必要が
なく、P機補助発電機24およびS機補助発電機25の
出力を直接に位相差検出器13に取り込むことができる
ので、位相差検出精度を高めることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、第1の発電機および第2の発電機から発生される
出力の位相差を検出する位相差検出手段と、その位相差
が所定値を越えたか否かを監視する位相差監視手段と、
第1の発電機および上記第2の発電機の界磁電流を検出
し、それら界磁電流の偏差に応じた横流を演算する横流
検出手段と、その横流が所定値を越えたか否かを監視す
る界磁電流監視手段とを備えるように構成したので、位
相差監視手段により横流発生原因が2つの発電機からの
出力の位相差により発生したものであることを認識でき
ると共に、界磁電流監視手段により横流発生原因が、そ
れぞれの界磁電流のばらつきにより発生したものである
ことを認識できる効果がある。
【0033】請求項2記載の発明によれば、第1の発電
機および第2の発電機から発生されるそれぞれの出力電
流を検出する出力電流検出手段と、その出力電流に応じ
て位相差を検出する位相差検出手段と、その位相差が所
定値を越えたか否かを監視する位相差監視手段と、第1
の発電機および第2の発電機にそれぞれ供給される界磁
電流を検出する界磁電流検出手段と、それら界磁電流の
偏差に応じた横流を演算する横流検出手段と、その横流
が所定値を越えたか否かを監視する界磁電流監視手段と
を備えるように構成したので、位相差監視手段により横
流発生原因が2つの発電機からの出力電流の位相差によ
り発生したものであることを認識できると共に、界磁電
流監視手段により横流発生原因が、それぞれの界磁電流
のばらつきにより発生したものであることを認識できる
効果がある。
【0034】請求項3記載の発明によれば、第1の発電
機および第2の発電機から発生されるそれぞれの出力電
流を検出する出力電流検出手段と、第1の発電機および
第2の発電機にそれぞれ供給される界磁電流を検出する
界磁電流検出手段と、それら界磁電流の偏差に応じた横
流を演算する横流検出手段と、それら出力電流の偏差か
らその横流を差し引く偏差演算手段と、その差し引かれ
た出力電流の偏差が所定値を越えたか否かを監視する位
相差監視手段と、その横流が所定値を越えたか否かを監
視する界磁電流監視手段とを備えるように構成したの
で、横流発生原因が、2つの発電機からの出力の位相差
により発生したものであるか、それぞれの界磁電流のば
らつきにより発生したものであるかを認識できると共
に、位相差検出手段を設ける必要がなく、構成を簡素化
できる効果がある。
【0035】請求項4記載の発明によれば、第1の発電
機および第2の発電機から発生されるそれぞれの出力電
流を検出する出力電流検出手段と、それぞれの出力電流
に応じて位相差を検出する位相差検出手段と、その位相
差に応じた横流を演算する横流検出手段と、その位相差
が所定値を越えたか否かを監視する位相差監視手段と、
それら出力電流の偏差から横流を差し引く偏差演算手段
と、その差し引かれた出力電流の偏差が所定値を越えた
か否かを監視する界磁電流監視手段とを備えるように構
成したので、横流発生原因が、2つの発電機からの出力
の位相差により発生したものであるか、それぞれの界磁
電流のばらつきにより発生したものであるかを認識でき
ると共に、界磁電流検出手段を設ける必要がなく、構成
を簡素化できる効果がある。
【0036】請求項5記載の発明によれば、第1の発電
機および第2の発電機のそれぞれの回転軸に直結して設
けられた第1の補助発電機および第2の補助発電機と、
それら第1の補助発電機および第2の補助発電機から発
生される出力の位相差を検出する位相差検出手段と、そ
の位相差が所定値を越えたか否かを監視する位相差監視
手段と、第1の発電機および第2の発電機にそれぞれ供
給される界磁電流を検出する界磁電流検出手段と、それ
ら界磁電流の偏差に応じた横流を演算する横流検出手段
と、その横流が所定値を越えたか否かを監視する界磁電
流監視手段とを備えるように構成したので、横流発生原
因が、2つの発電機からの出力の位相差により発生した
ものであるか、それぞれの界磁電流のばらつきにより発
生したものであるかを認識できると共に、出力電流検出
手段を設ける必要がなく、第1の補助発電機および第2
の補助発電機の出力を直接に位相差検出手段に取り込む
ことができるので、位相差検出精度を高めることができ
る効果がある。
【0037】請求項6記載の発明によれば、第1の発電
機および第2の発電機のそれぞれの回転軸に直結して設
けられた第1の補助発電機および第2の補助発電機と、
それら第1の補助発電機および第2の補助発電機から発
生される出力の位相差を検出する位相差検出手段と、そ
の位相差に応じた横流を演算する横流検出手段と、その
位相差が所定値を越えたか否かを監視する位相差監視手
段と、第1の発電機および第2の発電機から発生される
それぞれの出力電流を検出する出力電流検出手段と、そ
れら出力電流の偏差から横流を差し引く偏差演算手段
と、その差し引かれた出力電流の偏差が所定値を越えた
か否かを監視する界磁電流監視手段とを備えるように構
成したので、横流発生原因が、2つの発電機からの出力
の位相差により発生したものであるか、それぞれの界磁
電流のばらつきにより発生したものであるかを認識でき
る。また、界磁電流検出手段を設ける必要がなく、構成
を簡素化できる。さらに、第1の補助発電機および第2
の補助発電機の出力を直接に位相差検出手段に取り込む
ことができるので、位相差検出精度を高めることができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるコンパウンド
形タービン発電機の横流保護装置を示す回路構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態2によるコンパウンド
形タービン発電機の横流保護装置を示す回路構成図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態3によるコンパウンド
形タービン発電機の横流保護装置を示す回路構成図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態4によるコンパウンド
形タービン発電機の横流保護装置を示す回路構成図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態5によるコンパウンド
形タービン発電機の横流保護装置を示す回路構成図であ
る。
【図6】 従来のコンパウンド形タービン発電機の横流
保護装置を示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 P機発電機(第1の発電機)、2 S機発電機(第
2の発電機)、5 P機変流器(出力電流検出手段)、
6 S機変流器(出力電流検出手段)、11,12 電
流電圧変換器(出力電流検出手段)、13 位相差検出
器(位相差検出手段)、14 位相差監視器(位相差監
視手段)、15,16 電流電圧変換器(界磁電流検出
手段)、17 偏差演算器(横流検出手段)、18,2
2 横流変換器(横流検出手段)、19 界磁電流監視
器(界磁電流監視手段)、20,26 電流電圧変換器
(偏差演算手段)、21,23 偏差演算器(偏差演算
手段)、24 P機補助発電機(第1の補助発電機)、
25 S機補助発電機(第2の補助発電機)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 7/06 H02J 3/00 - 3/50 H02P 9/00 - 9/48

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の発電機および第2の発電機から発
    生される出力の位相差を検出する位相差検出手段と、そ
    の位相差検出手段により検出された位相差が所定値を越
    えたか否かを監視する位相差監視手段と、上記第1の発
    電機および上記第2の発電機の界磁電流を検出し、それ
    ら界磁電流の偏差に応じた横流を演算する横流検出手段
    と、その横流検出手段により演算された横流が所定値を
    越えたか否かを監視する界磁電流監視手段とを備えたク
    ロスコンパウンド形タービン発電機の横流保護装置。
  2. 【請求項2】 第1の発電機および第2の発電機から発
    生されるそれぞれの出力電流を検出する出力電流検出手
    段と、その出力電流検出手段により検出されたそれぞれ
    の出力電流に応じて上記第1の発電機および上記第2の
    発電機から発生される出力電流の位相差を検出する位相
    差検出手段と、その位相差検出手段により検出された位
    相差が所定値を越えたか否かを監視する位相差監視手段
    と、上記第1の発電機および上記第2の発電機にそれぞ
    れ供給される界磁電流を検出する界磁電流検出手段と、
    その界磁電流検出手段により検出されたそれら界磁電流
    の偏差に応じた横流を演算する横流検出手段と、その横
    流検出手段により演算された横流が所定値を越えたか否
    かを監視する界磁電流監視手段とを備えたクロスコンパ
    ウンド形タービン発電機の横流保護装置。
  3. 【請求項3】 第1の発電機および第2の発電機から発
    生されるそれぞれの出力電流を検出する出力電流検出手
    段と、上記第1の発電機および上記第2の発電機にそれ
    ぞれ供給される界磁電流を検出する界磁電流検出手段
    と、その界磁電流検出手段により検出されたそれら界磁
    電流の偏差に応じた横流を演算する横流検出手段と、上
    記出力電流検出手段により検出されたそれら出力電流の
    偏差から上記横流検出手段により演算された横流を差し
    引く偏差演算手段と、その偏差演算手段により差し引か
    れた出力電流の偏差が所定値を越えたか否かを監視する
    位相差監視手段と、上記横流検出手段により演算された
    横流が所定値を越えたか否かを監視する界磁電流監視手
    段とを備えたクロスコンパウンド形タービン発電機の横
    流保護装置。
  4. 【請求項4】 第1の発電機および第2の発電機から発
    生されるそれぞれの出力電流を検出する出力電流検出手
    段と、その出力電流検出手段により検出されたそれぞれ
    の出力電流に応じて上記第1の発電機および上記第2の
    発電機から発生される出力電流の位相差を検出する位相
    差検出手段と、その位相差検出手段により検出された位
    相差に応じた横流を演算する横流検出手段と、上記位相
    差検出手段により検出された位相差が所定値を越えたか
    否かを監視する位相差監視手段と、上記出力電流検出手
    段により検出されたそれら出力電流の偏差から上記横流
    検出手段により演算された横流を差し引く偏差演算手段
    と、その偏差演算手段により差し引かれた出力電流の偏
    差が所定値を越えたか否かを監視する界磁電流監視手段
    とを備えたクロスコンパウンド形タービン発電機の横流
    保護装置。
  5. 【請求項5】 第1の発電機および第2の発電機のそれ
    ぞれの回転軸に直結して設けられた第1の補助発電機お
    よび第2の補助発電機と、それら第1の補助発電機およ
    び第2の補助発電機から発生される出力の位相差を検出
    する位相差検出手段と、その位相差検出手段により検出
    された位相差が所定値を越えたか否かを監視する位相差
    監視手段と、上記第1の発電機および上記第2の発電機
    にそれぞれ供給される界磁電流を検出する界磁電流検出
    手段と、その界磁電流検出手段により検出されたそれら
    界磁電流の偏差に応じた横流を演算する横流検出手段
    と、その横流検出手段により演算された横流が所定値を
    越えたか否かを監視する界磁電流監視手段とを備えたク
    ロスコンパウンド形タービン発電機の横流保護装置。
  6. 【請求項6】 第1の発電機および第2の発電機のそれ
    ぞれの回転軸に直結して設けられた第1の補助発電機お
    よび第2の補助発電機と、それら第1の補助発電機およ
    び第2の補助発電機から発生される出力の位相差を検出
    する位相差検出手段と、その位相差検出手段により検出
    された位相差に応じた横流を演算する横流検出手段と、
    上記位相差検出手段により検出された位相差が所定値を
    越えたか否かを監視する位相差監視手段と、上記第1の
    発電機および上記第2の発電機から発生されるそれぞれ
    の出力電流を検出する出力電流検出手段と、その出力電
    流検出手段により検出されたそれら出力電流の偏差から
    上記横流検出手段により演算された横流を差し引く偏差
    演算手段と、その偏差演算手段により差し引かれた出力
    電流の偏差が所定値を越えたか否かを監視する界磁電流
    監視手段とを備えたクロスコンパウンド形タービン発電
    機の横流保護装置。
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