JP3537609B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3537609B2
JP3537609B2 JP27208296A JP27208296A JP3537609B2 JP 3537609 B2 JP3537609 B2 JP 3537609B2 JP 27208296 A JP27208296 A JP 27208296A JP 27208296 A JP27208296 A JP 27208296A JP 3537609 B2 JP3537609 B2 JP 3537609B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化合物半導体より
なる電界効果トランジスタを有する半導体装置及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体によって構成される電界効
果トランジスタは、主に高速動作が要求される集積回路
に用いられている。近年、化合物半導体集積回路の低消
費電力化を実現するための相補型回路が開発されてい
る。相補型回路は、nチャネルFETとpチャネルFE
Tとによって回路を構成するものであり、スタンバイ時
の消費電力を、トランジスタのオフ時のリーク電流に起
因する電力消費量にまで低減することができる。したが
って、集積回路の消費電力を抑えるにはトランジスタの
オフ時のリーク電流を如何に低減するかが極めて重要で
ある。
【0003】トランジスタのリーク成分としては、その
一つにゲート接合部のリーク電流がある。かかるリーク
電流を低減するためには、ゲート部の順方向耐圧を高く
することが有効である。そこで、従来の半導体装置で
は、ゲート電極直下に高いAl組成を有するAlGaA
s層を障壁層として設け、ゲート部の順方向耐圧を確保
していた(例えば、Bruce Bernhardt et al., "Complem
entary GaAs (CGaAsTM): A High Performance BiCMOS A
lternative", Technical Digest of 1995 GaAs IC Symp
osium, pp.18-21)。
【0004】図17に示す従来の半導体装置は、半導体
層102、104、106が基板100上に順次積層し
て構成されている。半導体層106上には、ゲート電極
108、ソース/ドレイン電極となるオーミック電極1
10、112が形成されている。ここで、半導体層10
6はGaAs層によって構成され、ゲート電極108直
下の領域106cはi型、他の領域106a、106
b、106d、106eはn型の導電型を有している。
また、半導体層104はAlGaAs層によって構成さ
れており、ゲート電極108直下の領域104cはi
型、他の領域104a、104b、104d、104e
はn型の導電型を有している。
【0005】このように構成した半導体装置は、AlG
aAs層よりなる半導体層104が障壁層として機能す
るため、ゲートの順方向電圧が増加して電界効果トラン
ジスタのオフ時のリーク電流を低減することができ、よ
り低消費電力での動作が可能であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常、低消費電力、高
速動作が要求される半導体装置では、ソース/ドレイン
抵抗はより低抵抗であることが望ましい。しかしなが
ら、図17に示す従来の半導体装置では、オーミック電
極110、112下の半導体層104を低抵抗化するこ
とが困難であった。
【0007】すなわち、図17に示す半導体装置には、
ゲート部の順方向耐圧を確保するためのAlGaAs層
を設けているが、このような構成を実現するためには低
抵抗層をオーミック電極110、112下にまで延在さ
せる必要がある。しかし、高いAl組成を有するAlG
aAs層は、次の理由により低抵抗化することは困難で
あった。
【0008】ソース/ドレイン抵抗を低くするためには
半導体層104の領域104b、104dを更に低抵抗
化する必要があるが、この領域をより高濃度のn型層に
するには半導体層106の領域106b、106dをも
同時に高濃度のn型層にする必要があるため、ゲートの
順方向耐圧が低下してしまう。また、GaAs層よりな
る半導体層106は、AlGaAs層よりなる半導体層
104よりも注入ドーパントの活性化効率が高いため、
ゲートの順方向耐圧を劣化しない程度のイオン注入ドー
ズ量ではAlGaAs層を十分に低抵抗化することがで
きず、ソース/ドレイン抵抗を十分に低下することはで
きなかった。
【0009】ところで、化合物半導体を用いた電界効果
トランジスタは、携帯通信機器用増幅器などにも用いら
れており、携帯機器の小型化に伴って負電源を必要とし
ない単一電源動作が望まれている。このためには、ゲー
トにバイアスを印加しない状態でトランジスタがオフ状
態となる、いわゆるノーマリオフ型の電界効果トランジ
スタを用いる必要がある。
【0010】しかしながら、ノーマリオフ型の電界効果
トランジスタには、入力ゲート電圧の振幅をとるために
ゲート部に高い順方向耐圧が要求されるが、上述のよう
にゲート下にAl組成を有するAlGaAs層を設ける
とソース/ドレイン抵抗を充分に低減することはできな
かった。また、他の構造の半導体装置としては、図18
に示すようなMESFETが知られている。しかし、図
18に示すMESFETの場合には、AlGaAs層の
ような電子を閉じこめる障壁層が存在しないため、ゲー
ト電極126直下にはn型ドーピング層132を設ける
必要があり、ゲートの順方向耐圧の向上は望めなかっ
た。
【0011】本発明の目的は、ゲート部の順方向耐圧が
高く、ソース/ドレイン抵抗が低い電界効果トランジス
タを有する半導体装置及びその製造方法を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1の半導
体層と、第2の半導体層と、第3の半導体層とが順次下
地基板上に積層して形成され、前記第3の半導体層上
に、ゲート電極と、前記ゲート電極の両側に前記ゲート
電極と離間して形成された2つのオーミック電極とを有
する半導体装置であって、前記第1の半導体層は、前記
オーミック電極間に電流を流すためのチャネル層として
機能し、前記第2の半導体層は、前記ゲート電極直下の
領域がi型の導電型を有し、前記オーミック電極直下の
領域、及び前記ゲート電極直下の領域と前記オーミック
電極直下の領域との間の領域が第1の導電型を有してお
り、前記第3の半導体層は、前記ゲート電極直下の領域
が前記第1の導電型と逆の第2の導電型を有し、前記オ
ーミック電極直下の領域が前記第1の導電型を有し、前
記ゲート電極直下の領域と前記オーミック電極直下の領
域との間の領域がi型の導電型を有することを特徴とす
る半導体装置によって達成される。このようにして半導
体装置を構成することにより、ゲート順方向耐圧を犠牲
にすることなくソース/ドレイン抵抗を低下することが
できる。これにより、トランジスタのオフ時のリーク電
流を少なくすることが可能となり、低消費電力の半導体
装置を構成することができる。
【0013】また、上記の半導体装置において、前記第
2の半導体層は、前記第1の半導体層及び前記第3の半
導体層よりも大きいバンドギャップを有することが望ま
しい。このようにして半導体装置を構成すれば、ゲート
順方向耐圧を更に向上することができる。また、上記の
半導体装置において、前記第1の半導体層はInGaA
s層であり、前記第2の半導体層はAlGaAs層であ
り、前記第3の半導体層はGaAs層であることが望ま
しい。
【0014】また、上記の半導体装置において、前記第
1の半導体層は、Inの組成が0.3以下であり、前記
第2の半導体層は、Alの組成が0.3以上であること
が望ましい。このようにして半導体装置を構成すれば、
格子定数差が小さく欠陥の少ない半導体層を結晶成長す
ることができる。また、高いゲート順方向耐圧を得るこ
とができる。
【0015】また、ソース/ドレイン抵抗が低いことが
必要であり、特に高いゲート順方向耐圧が必要でない場
合には、上記の半導体装置において、前記第1乃至第3
の半導体層はGaAs層であることが望ましい。また、
上記の半導体装置において、前記半導体装置は、ノーマ
リーオフ型のトランジスタであることが望ましい。前記
の半導体装置は高いゲート順方向耐圧を有しているの
で、ノーマリーオフ型のトランジスタを容易に構成する
ことができる。
【0016】また、上記の半導体装置であって、前記第
1の導電型がn型であり、前記第2の導電型がp型であ
るnチャネルトランジスタと、上記の半導体装置であっ
て、前記第1の導電型がp型であり、前記第2の導電型
がn型であるpチャネルトランジスタとにより半導体装
置を構成すれば、nチャネル素子及びpチャネル素子の
オフ時リーク電流をともに減少することができる。これ
ら素子によって相補型回路を構成すれば、より消費電力
の低い化合物半導体集積回路を構成することができる。
【0017】また、上記目的は、下地基板上に、第1の
導電型を有する第1の半導体層と、i型の導電型を有す
る第2の半導体層と、第1の導電型と異なる第2の導電
型を有する第3の半導体層とを順次堆積する半導体層形
成工程と、前記第3の半導体層上に、ゲート電極を形成
するゲート電極形成工程と、前記ゲート電極をマスクと
して前記第1の導電型を有する不純物をドープし、前記
ゲート電極が形成されていない領域の前記第3の半導体
層をi型の導電型に、前記ゲート電極が形成されていな
い領域の前記第2の半導体層をn型に転換する第1の不
純物ドープ工程と、前記ゲート電極の側壁に、サイドウ
ォールを形成するサイドウォール形成工程と、前記ゲー
ト電極及び前記サイドウォールをマスクとして前記第1
の導電型を有する不純物をドープし、前記ゲート電極及
び前記サイドウォールが形成されていない領域の前記第
3の半導体層をn型に、前記ゲート電極及び前記サイド
ウォールが形成されていない領域の前記第2の半導体層
をより抵抗の低いn型に、前記ゲート電極及び前記サイ
ドウォールが形成されていない領域の前記第1の半導体
層をより抵抗の低いn型に転換する第2の不純物ドープ
工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法
によっても達成される。このようにして半導体装置を製
造することにより、ソース/ドレイン抵抗の低い半導体
装置を、ゲート順方向耐圧を犠牲にすることなく製造す
ることができる。すなわち、高速動作が可能な低消費電
力の半導体装置を容易に製造することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]本実施形態の第1実施形態による半導
体装置及びその製造方法について図1乃至図3を用いて
説明する。図1は本実施形態による半導体装置の構造を
示す概略断面図、図2及び図3は本実施形態による半導
体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0019】本実施形態による半導体装置は、i型のG
aAs層よりなる膜厚約500nmのバッファ層12
と、電子濃度が約1×1018cm-3のn型In0.2Ga
0.8As層よりなる膜厚約10nmの半導体層14と、
i型In0.2Ga0.8As層よりなる膜厚約5nmの半導
体層16と、i型Al0.8Ga0.2As層よりなる膜厚約
20nmの半導体層18と、正孔濃度が約5×1017
-3のp型GaAs層よりなる膜厚約20nmの半導体
層20とが、半絶縁性GaAs基板10上に順次積層し
て形成されている。半導体層20上には、WSix膜よ
りなるゲート電極22が形成されている。ゲート電極2
2の両側には、AuGe合金よりなるオーミック電極2
4、26が独立して形成されている。
【0020】ここで、p型の半導体層20は、オーミッ
ク電極24、26直下の領域20a、20eがn型に転
換され、ゲート電極22直下の領域20cとn型の領域
20a、20eとの間の領域20b、20dがi型に転
換されている。i型の半導体層18は、ゲート電極22
直下の領域18cを除く他の領域18a、18b、18
d、18eはn型に転換されている。
【0021】i型の半導体層16は、半導体層18の領
域18a、18e下の領域16a、16cがn型に転換
されている。オーミック電極24、26直下の領域20
a、20e、18a、18e、16a、16c、14
a、14cは、オーミック電極24、26とオーミック
接続するために低抵抗のn型層によって構成されてい
る。
【0022】半導体層18は、半導体層14、16、2
0を構成する半導体材料よりもバンドギャップが広く、
障壁層として機能するAlGaAs層によって構成され
ている(図1)。このように、本実施形態による半導体
装置は、ゲート電極22直下の領域20cがp型であ
り、領域20cを挟む領域20b、20dがi型である
ことに特徴がある。
【0023】図17に示す従来の半導体装置では、領域
20cに相当する領域106cがi型であり、領域20
b、20dに相当する領域106b、106dがn型で
あった。このため、ソース/ドレイン抵抗を低減するた
めにこの領域の低抵抗化すると、ゲート電極108と半
導体層106との間の耐圧が低下してしまう。しかし、
本実施形態による半導体装置では、ゲート電極22直下
の領域20cがp型、領域20cを挟む領域20b、2
0dがi型であるため従来の半導体装置よりも耐圧を大
きくすることが可能となる。また、半導体層20の領域
20b、20d下の半導体層18の領域18b、18d
がn型に転換されているので、ソース/ドレイン抵抗を
増加することもない。
【0024】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法を図2及び図3を用いて説明する。まず、MOVP
E法により、半絶縁性GaAs基板10上に、i型のG
aAs層よりなる膜厚約500nmのバッファ層12
と、電子濃度が約1×1018cm -3のn型In0.2Ga
0.8As層よりなる膜厚約10nmの半導体層14と、
i型In0.2Ga0.8As層よりなる膜厚約5nmの半導
体層16と、i型Al0.8Ga0.2As層よりなる膜厚約
20nmの半導体層18と、正孔濃度が約5×101 7
-3のp型GaAs層よりなる膜厚約20nmの半導体
層20とを順次堆積する(図2(a))。
【0025】ここで、半導体層16はIn0.2Ga0.8
s層によって構成したが、Inの組成は0.3以下であ
り、Alの組成は0.3以上であることが望ましい。I
nの組成が0.3以上では基板との間の格子定数差が大
きくなるため欠陥の少ないInGaAs層を結晶成長す
ることが困難となり、Alの組成が0.3以下ではゲー
ト順方向耐圧が不十分になるからである。
【0026】次いで、例えばスパッタ法によりWSix
膜を堆積してパターニングし、ゲート長1μmのゲート
電極22を形成する。続いて、ゲート電極22をマスク
として、n型のドーパントであるSiイオンをイオン注
入する。イオン注入の条件は、半導体層20の領域20
a、20b、20d、20eをi型に転換し、半導体層
18の領域18a、18b、18d、18eをn型に転
換するに必要な条件に設定することが望ましい。例え
ば、加速電圧を20keV、ドーズ量を2.5×1013
cm-2としてイオン注入する(図2(b))。
【0027】なお、後工程における説明の便宜のため、
図2(b)では半導体層18、20を領域20a、20
b、20d、20e、又は領域18a、18b、18
d、18eに分割しているが、これらの領域は特性上な
んら異なるところはない。この後、全面に膜厚約500
nmのSiON膜を堆積してエッチバックし、ゲート電
極22の側壁に幅約500nmのサイドウォール28を
形成する。前述の領域20b、20d、18b、18d
は、ほぼサイドウォール28直下の半導体層18、20
の領域に相当する。
【0028】次いで、ゲート電極22及びサイドウォー
ル28をマスクとして、n型のドーパントであるSiイ
オンをイオン注入する。イオン注入の条件は、半導体層
20の領域20a、20eをn型に転換し、半導体層1
8の領域18a、18eを更に濃度の高いn型に転換
し、半導体層16の領域16a、16cをn型に転換
し、半導体層14の領域14a、14cを更に濃度の高
いn型に転換するに必要な条件に設定することが望まし
い。例えば、加速電圧を30keV、ドーズ量を2.5
×1013cm-2としてイオン注入する(図2(c))。
【0029】続いて、サイドウォール28を除去した
後、850℃、10秒間の活性化アニールを行い、注入
したSiイオンを電気的に活性化する。こうして、半導
体層20の領域20a、20eをn型に、領域20b、
20dをi型に転換し、半導体層18の領域18b、1
8dをn型に、領域18a、18eを更に濃度の高いn
型に転換し、半導体層16の領域16a、16cをn型
に転換し、半導体層14の領域14a、14cを更に濃
度の高いn型に転換する(図3(a))。
【0030】この後、半導体層20の領域20a、20
e上に、AuGeよりなるオーミック電極24、26を
それぞれ形成する(図3(b))。このようにして製造
した半導体装置は、相互コンダクタンスが300mS/
mm、ゲート順方向耐圧が1.6V、閾値電圧が1.0
Vであり、ゲート順方向耐圧が高く、ソース/ドレイン
抵抗の小さい良好な特性を有していた。
【0031】このように、本実施形態によれば、ゲート
電極22直下の領域20cがp型、領域20cを挟む領
域20b、20dがi型であり、領域20b、20d下
の半導体層18の領域18b、18dがn型であるの
で、ゲート順方向耐圧を向上できるとともに、ソース/
ドレイン抵抗を低下することができる。これにより、オ
フ時のリーク電流を少なくすることが可能となり、低消
費電力の半導体装置を構成することができる。また、高
いゲート順方向耐圧を得ることができるので、ノーマリ
ーオフ型の素子を構成することができる。
【0032】なお、上記実施形態では、第1段階目のS
iイオン注入によって半導体層20の領域20a、20
b、20d、20eをi型に転換するとしたが、実際に
は完全なi型層に転換することは容易ではない。しか
し、本発明による半導体装置ではゲート順方向耐圧を十
分に確保できれば目的を達成しうる。したがって、所望
のゲート順方向耐圧を得られる範囲であれば完全なi型
に転換するまでもなく、p型のままであってもよいし、
耐圧を劣化しない程十分に低濃度のn型に転換してもよ
い。イオン注入条件は、ゲート順方向耐圧及びソース/
ドレイン抵抗の双方の要求を考慮し、適宜設定すること
が望ましい。 [第2実施形態]本実施形態の第2実施形態による半導
体装置及びその製造方法について図4乃至図6を用いて
説明する。第1実施形態による半導体装置及びその製造
方法と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省
略又は簡略にする。
【0033】図4は本実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図、図5及び図6は本実施形態による半
導体装置の製造方法を示す工程断面図である。第1実施
形態では、nチャネルFETを例に本発明を説明した
が、本実施形態では、pチャネルFETに適用した例を
説明する。本実施形態による半導体装置は、第1実施形
態による半導体装置において、各半導体層の導電型を逆
導電型にすることによって構成されている。
【0034】すなわち、i型のGaAs層よりなる膜厚
約500nmのバッファ層32と、正孔濃度が約4×1
18cm-3のp型In0.2Ga0.8As層よりなる膜厚約
10nmの半導体層34と、i型In0.2Ga0.8As層
よりなる膜厚約5nmの半導体層36と、i型Al0.8
Ga0.2As層よりなる膜厚約20nmの半導体層38
と、電子濃度が2×1018cm-3のn型GaAs層より
なる膜厚約20nmの半導体層40とが、半絶縁性Ga
As基板10上に順次積層して形成されている。半導体
層40上には、WSix膜よりなるゲート電極42が形
成されている。ゲート電極42の両側には、Au/Zn
/Auよりなるオーミック電極44、46が独立して形
成されている。
【0035】ここで、n型の半導体層40は、オーミッ
ク電極44、46直下の領域40a、40eがp型に転
換され、ゲート電極42直下の領域40cとp型の領域
40a、40eとの間の領域40b、40dがi型に転
換されている。i型の半導体層38は、ゲート電極42
直下の領域38cを除く他の領域38a、38b、38
d、38eはp型に転換されている。
【0036】i型の半導体層36は、半導体層38の領
域38a、38e下の領域36a、36cがp型に転換
されている。オーミック電極44、46直下の領域40
a、40e、38a、38e、36a、36c、34
a、34cは、オーミック電極44、46とオーミック
接続するために低抵抗のp型層によって構成されてい
る。
【0037】半導体層38は、半導体層34、36、4
0を構成する半導体材料よりもバンドギャップが広く、
障壁層として機能するAlGaAs層によって構成され
ている。このようにして半導体装置を構成することによ
り、pチャネルFETにおいても、ゲート順方向耐圧を
高め、ソース/ドレイン抵抗を低減することができる。
【0038】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法を図5及び図6を用いて説明する。まず、MOVP
E法により、i型のGaAs層よりなる膜厚約500n
mのバッファ層32と、正孔濃度が約4×1018cm-3
のp型In0.2Ga0.8As層よりなる膜厚約10nmの
半導体層34と、i型In0.2Ga0.8As層よりなる膜
厚約5nmの半導体層36と、i型Al0.8Ga0.2As
層よりなる膜厚約20nmの半導体層38と、電子濃度
が2×1018cm-3のn型GaAs層よりなる膜厚約2
0nmの半導体層40とを順次堆積する(図5
(a))。
【0039】次いで、例えばスパッタ法によりWSix
膜を堆積してパターニングし、ゲート長1μmのゲート
電極42を形成する。続いて、ゲート電極42をマスク
として、p型のドーパントであるMgイオンをイオン注
入する。イオン注入の条件は、半導体層40の領域40
a、40b、40d、40eをi型に転換し、半導体層
38の領域38a、38b、38d、38eをp型に転
換するに必要な条件に設定することが望ましい。例え
ば、加速電圧を25keV、ドーズ量を1×1014cm
-2としてイオン注入する(図5(b))。
【0040】この後、全面に膜厚約500nmのSiO
N膜を堆積してエッチバックし、ゲート電極22の側壁
に幅約500nmのサイドウォール48を形成する。前
述の領域40b、40d、38b、38dは、ほぼサイ
ドウォール48直下の半導体層38、40の領域に相当
する。次いで、ゲート電極42及びサイドウォール48
をマスクとして、p型のドーパントであるMgイオンを
イオン注入する。イオン注入の条件は、半導体層40の
領域40a、40eをp型に転換し、半導体層38の領
域38a、38eを更に濃度の高いp型に転換し、半導
体層36の領域36a、36cをp型に転換し、半導体
層34の領域34a、34cを更に濃度の高いp型に転
換するに必要な条件に設定することが望ましい。例え
ば、加速電圧を40keV、ドーズ量を1×1015cm
-2としてイオン注入する(図5(c))。
【0041】続いて、サイドウォール48を除去した
後、850℃、10秒間の活性化アニールを行い、注入
したMgイオンを電気的に活性化する。こうして、半導
体層40の領域40a、40eをp型に、領域40b、
40dをi型に転換し、半導体層38の領域38b、3
8dをp型に、領域38a、38eを更に濃度の高いp
型に転換し、半導体層36の領域36a、36cをn型
に転換し、半導体層34の領域34a、34cを更に濃
度の高いp型に転換する(図6(a))。
【0042】この後、半導体層40の領域40a、40
e上に、Au/Zn/Auよりなるオーミック電極4
4、46をそれぞれ形成する(図6(b))。このよう
にして製造した半導体装置は、相互コンダクタンスが6
0mS/mm、ゲート順方向耐圧が−2.0V、閾値電
圧が−0.8Vであり、ゲート順方向耐圧が高く、ソー
ス/ドレイン抵抗の小さい良好な特性を有していた。
【0043】このように、本実施形態によれば、ゲート
電極42直下の領域40cがn型、領域40cを挟む領
域40b、40dがi型であり、領域40b、40d下
の半導体層38の領域38b、38dがp型であるの
で、pチャネルFETにおいても、ゲート順方向耐圧を
向上できるとともにソース/ドレイン抵抗を低下するこ
とができる。これにより、オフ時のリーク電流を少なく
することが可能となり、低消費電力の半導体装置を構成
することができる。また、高いゲート順方向耐圧を得る
ことができるので、ノーマリーオフ型の素子を構成する
ことができる。 [第3実施形態]本発明の第3実施形態による半導体装
置及びその製造方法を図7及び図8を用いて説明する。
第1又は第2実施形態による半導体装置及びその製造方
法と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略
又は簡略にする。
【0044】図7及び図8は本実施形態による半導体装
置及びその製造方法を示す概略断面図である。相補型の
集積回路を構成するためには、nチャネルの素子とpチ
ャネルの素子を同一基板上に形成する必要がある。本実
施形態では、一の基板上にこれら素子を形成する場合に
ついて説明する。
【0045】まず、MOVPE法により、半絶縁性Ga
As基板10上に、i型のGaAs層よりなる膜厚約5
00nmのバッファ層12と、電子濃度が約1×1018
cm -3のn型In0.2Ga0.8As層よりなる膜厚約10
nmの半導体層14と、i型In0.2Ga0.8As層より
なる膜厚約5nmの半導体層16と、i型Al0.8Ga
0.2As層よりなる膜厚約20nmの半導体層18と、
正孔濃度が約5×101 7cm-3のp型GaAs層よりな
る膜厚約20nmの半導体層20と、i型Al0 .25Ga
0.75As層よりなる膜厚約5nmのエッチングストッパ
膜30と、i型のGaAs層よりなる膜厚約500nm
のバッファ層32と、正孔濃度が約4×1018cm-3
p型In0.2Ga0.8As層よりなる膜厚約10nmの半
導体層34と、i型In0.2Ga0.8As層よりなる膜厚
約5nmの半導体層36と、i型Al0.8Ga0.2As層
よりなる膜厚約20nmの半導体層38と、電子濃度が
2×1018cm-3のn型GaAs層よりなる膜厚約20
nmの半導体層40とを順次堆積する(図7(a))。
【0046】次いで、nチャネルFETを形成する領域
の半導体層40、38、36、34、バッファ層32
を、エッチングストッパ膜30をストッパとしてエッチ
ング除去する(図7(b))。続いて、例えばアンモニ
ア系のエッチング液を用い、nチャネルFETを形成す
る領域のエッチングストッパ膜32を除去する。こうし
て、pチャネルFETを形成する領域には半導体層40
を露出し、nチャネルFETを形成する領域には半導体
層20を露出する(図8(a))。
【0047】この後、第1又は第2実施形態による半導
体装置の製造方法と同様にして、半導体層40上にpチ
ャネルFETを形成し、半導体層20上にnチャネルF
ETを形成する(図8(b))。このようにすることに
より、一の半導体基板上にnチャネルFETとpチャネ
ルFETとを形成することができるので、これら素子に
よって相補型の集積回路を構成することができる。
【0048】このように、本実施形態によれば、ゲート
順方向耐圧が高く、ソース/ドレイン抵抗が小さいnチ
ャネルFET及びpチャネルFETを一の半導体基板上
に形成することができるので、これら素子によって相補
型の集積回路を構成することができる。なお、第1乃至
第3実施形態では、基板として半絶縁性のGaAs基板
を、半導体層20、40としてGaAs層を、半導体層
18、38としてAlGaAs層を、チャネルとなる半
導体層14、16、34、36としてInGaAs層を
適用したが、他の材料によって構成してもよい。
【0049】例えば、基板としてInP基板を用い、半
導体層20、18、40、38としてIn0.5Al0.5
s層を用い、半導体層16、14、36、34としてI
yAl1-yAs層(0.53≦y≦0.75)を適用す
ることができる。 [第4実施形態]本発明の第4実施形態による半導体装
置及びその製造方法を図9乃至図11を用いて説明す
る。
【0050】図9は本実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図、図10及び図11は本実施形態によ
る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。第1
乃至第3実施形態では、InGaAs系化合物半導体を
用いた半導体装置について説明したが、GaAs層のみ
によっても同様の効果を有する半導体装置を構成するこ
ともできる。
【0051】本実施形態では、GaAs層のみによって
構成されたnチャネルMESFETについて説明する。
本実施形態による半導体装置は、i型のGaAs層より
なる膜厚約500nmのバッファ層52と、電子濃度が
約5×1017cm-3のn型GaAs層よりなる膜厚約3
0nmの半導体層54と、i型GaAs層よりなる膜厚
約40nmの半導体層56と、正孔濃度が約5×1017
cm-3のp型GaAs層よりなる膜厚約20nmの半導
体層58とが、半絶縁性GaAs基板50上に順次積層
して形成されている。半導体層58上には、WSix
よりなるゲート電極60が形成されている。ゲート電極
60の両側には、AuGe合金よりなるオーミック電極
62、64が独立して形成されている。
【0052】ここで、p型の半導体層58は、オーミッ
ク電極62、64直下の領域58a、58eがn型に転
換され、ゲート電極60直下の領域58cとn型の領域
58a、58eとの間の領域58b、58dがi型に転
換されている。i型の半導体層56は、ゲート電極60
直下の領域56cを除く他の領域56a、56b、56
d、56eはn型に転換されている。
【0053】n型の半導体層54は、半導体層56の領
域56a、56c下の領域54a、54cがより高濃度
のn型に転換されている(図9)。このように、本実施
形態による半導体装置は、ゲート電極60直下の領域5
8cがp型であり、領域58cを挟む領域58b、58
dがi型であることに特徴がある。
【0054】このようにして半導体装置を構成すること
により、第1実施形態による半導体装置の場合と同様
に、ゲート順方向耐圧を高め、ソース/ドレイン抵抗を
低減することができる。次に、本実施形態による半導体
装置の製造方法を図10及び図11を用いて説明する。
【0055】まず、MOVPE法により、半絶縁性Ga
As基板50上に、i型のGaAs層よりなる膜厚約5
00nmのバッファ層52と、電子濃度が約5×1017
cm -3のn型GaAs層よりなる膜厚約30nmの半導
体層54と、i型GaAs層よりなる膜厚約40nmの
半導体層56と、正孔濃度が約5×1017cm-3のp型
GaAs層よりなる膜厚約20nmの半導体層58とを
順次堆積する(図10(a))。
【0056】次いで、例えばスパッタ法によりWSix
膜を堆積してパターニングし、ゲート長1μmのゲート
電極60を形成する。続いて、ゲート電極60をマスク
として、n型のドーパントであるSiイオンをイオン注
入する。イオン注入の条件は、半導体層58の領域58
a、58b、58d、58eをi型に転換し、半導体層
56の領域56a、56b、56d、56eをn型に転
換するに必要な条件に設定することが望ましい。例え
ば、加速電圧を20keV、ドーズ量を2.5×1013
cm-2としてイオン注入する(図10(b))。
【0057】この後、全面に膜厚約500nmのSiO
N膜を堆積してエッチバックし、ゲート電極60の側壁
に幅約500nmのサイドウォール66を形成する。前
述の領域58b、58d、58b、58dは、ほぼサイ
ドウォール66直下の半導体層58、56の領域に相当
する。次いで、ゲート電極60及びサイドウォール66
をマスクとして、n型のドーパントであるSiイオンを
イオン注入する。イオン注入の条件は、半導体層58の
領域58a、58eをn型に転換し、半導体層56の領
域56a、56eを更に濃度の高いn型に転換し、半導
体層54の領域54a、54cを更に濃度の高いn型に
転換するに必要な条件に設定することが望ましい。例え
ば、加速電圧を50keV、ドーズ量を2.5×1013
cm-2としてイオン注入する(図10(c))。
【0058】続いて、サイドウォール66を除去した
後、850℃、10秒間の活性化アニールを行い、注入
したSiイオンを電気的に活性化する。こうして、半導
体層58の領域58a、58eをn型に、領域58b、
58dをi型に転換し、半導体層56の領域56b、5
6dをn型に、領域56a、56eを更に濃度の高いn
型に転換し、半導体層54の領域54a、54cを更に
濃度の高いn型に転換する(図11(a))。
【0059】この後、半導体層58の領域58a、58
e上に、AuGeよりなるオーミック電極62、64を
それぞれ形成する(図11(b))。このようにして製
造した半導体装置は、相互コンダクタンスが180mS
/mm、ゲート順方向耐圧が1.0V、閾値電圧が0.
5Vであり、ゲート順方向耐圧が高く、ソース/ドレイ
ン抵抗の小さい良好な特性を有していた。
【0060】このように、本実施形態によれば、ゲート
電極60直下の領域58cがp型、領域58cを挟む領
域58b、58dがi型であり、領域58b、58d下
の半導体層56の領域56b、56dがn型のnチャネ
ルMESFETを構成するので、GaAs層のみよりな
るMESFETにおいてもゲート順方向耐圧を向上し、
ソース/ドレイン抵抗を低下することができる。 [第5実施形態]本発明の第5実施形態による半導体装
置及びその製造方法を図12乃至図14を用いて説明す
る。
【0061】図12は本実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図、図13及び図14は本実施形態に
よる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。本
実施形態では、GaAs層のみによって構成されたpチ
ャネルMESFETについて説明する。本実施形態によ
る半導体装置は、i型のGaAs層よりなる膜厚約50
0nmのバッファ層72と、正孔濃度が約2×1018
-3のp型GaAs層よりなる膜厚約30nmの半導体
層74と、i型GaAs層よりなる膜厚約40nmの半
導体層76と、電子濃度が約2×1018cm-3のn型G
aAs層よりなる膜厚約20nmの半導体層78とが、
半絶縁性GaAs基板50上に順次積層して形成されて
いる。半導体層78上には、WSix膜よりなるゲート
電極80が形成されている。ゲート電極80の両側に
は、Au/Zn/Auよりなるオーミック電極82、8
4が独立して形成されている。ここで、n型の半導体層
78は、オーミック電極82、84直下の領域78a、
78eがp型に転換され、ゲート電極80直下の領域7
8cとp型の領域78a、78eとの間の領域78b、
78dがi型に転換されている。
【0062】i型の半導体層76は、ゲート電極80直
下の領域76cを除く他の領域76a、76b、76
d、76eはp型に転換されている。p型の半導体層7
4は、半導体層76の領域76a、76c下の領域74
a、74cがより高濃度のp型に転換されている(図1
2)。このように、本実施形態による半導体装置は、ゲ
ート電極80直下の領域78cがp型であり、領域78
cを挟む領域78b、78dがi型であることに特徴が
ある。
【0063】このようにして半導体装置を構成すること
により、第2実施形態による半導体装置の場合と同様
に、ゲート順方向耐圧を高め、ソース/ドレイン抵抗を
低減することができる。次に、本実施形態による半導体
装置の製造方法を図13及び図14を用いて説明する。
【0064】まず、MOVPE法により、半絶縁性Ga
As基板50上に、i型のGaAs層よりなる膜厚約5
00nmのバッファ層72と、正孔濃度が約2×1018
cm -3のp型GaAs層よりなる膜厚約30nmの半導
体層74と、i型GaAs層よりなる膜厚約40nmの
半導体層76と、電子濃度が約2×1018cm-3のn型
GaAs層よりなる膜厚約20nmの半導体層78とを
順次堆積する(図13(a))。
【0065】次いで、例えばスパッタ法によりWSix
膜を堆積してパターニングし、ゲート長1μmのゲート
電極80を形成する。続いて、ゲート電極80をマスク
として、p型のドーパントであるMgイオンをイオン注
入する。イオン注入の条件は、半導体層78の領域78
a、78b、78d、78eをi型に転換し、半導体層
76の領域76a、76b、76d、76eをn型に転
換するに必要な条件に設定することが望ましい。例え
ば、加速電圧を25keV、ドーズ量を1×1014cm
-2としてイオン注入する(図13(b))。
【0066】この後、全面に膜厚約500nmのSiO
N膜を堆積してエッチバックし、ゲート電極80の側壁
に幅約500nmのサイドウォール86を形成する。前
述の領域78b、78d、78b、78dは、ほぼサイ
ドウォール86直下の半導体層78、76の領域に相当
する。次いで、ゲート電極80及びサイドウォール86
をマスクとして、p型のドーパントであるMgイオンを
イオン注入する。イオン注入の条件は、半導体層78の
領域78a、78eをn型に転換し、半導体層76の領
域76a、76eを更に濃度の高いp型に転換し、半導
体層74の領域74a、74cを更に濃度の高いp型に
転換するに必要な条件に設定することが望ましい。例え
ば、加速電圧を60keV、ドーズ量を1×1015cm
-2としてイオン注入する(図13(c))。
【0067】続いて、サイドウォール86を除去した
後、850℃、10秒間の活性化アニールを行い、注入
したMgイオンを電気的に活性化する。こうして、半導
体層78の領域78a、78eをp型に、領域78b、
78dをi型に転換し、半導体層76の領域76b、7
6dをp型に、領域76a、76eを更に濃度の高いp
型に転換し、半導体層74の領域74a、74cを更に
濃度の高いn型に転換する(図14(a))。
【0068】この後、半導体層78の領域78a、78
e上に、Au/Zn/Auよりなるオーミック電極8
2、84をそれぞれ形成する(図14(b))。このよ
うにして製造した半導体装置は、相互コンダクタンスが
35mS/mm、ゲート順方向耐圧が−1.2V、閾値
電圧が−0.3Vであり、ゲート順方向耐圧が高く、ソ
ース/ドレイン抵抗の小さい良好な特性を有していた。
【0069】このように、本実施形態によれば、ゲート
電極80直下の領域78cがn型、領域78cを挟む領
域78b、78dがi型であり、領域78b、78d下
の半導体層76の領域76b、56dがp型のpチャネ
ルMESFETを構成するので、pチャネルのGaAs
MESFETにおいてもゲート順方向耐圧を向上し、ソ
ース/ドレイン抵抗を低下することができる。 [第6実施形態]本発明の第6実施形態による半導体装
置及びその製造方法を図15及び図16を用いて説明す
る。第4又は第5実施形態による半導体装置及びその製
造方法と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を
省略又は簡略にする。
【0070】図15及び図16は本実施形態による半導
体装置及びその製造方法を示す概略断面図である。。本
実施形態では、GaAsMESFETによって相補型の
集積回路を構成する場合を説明する。まず、MOVPE
法により、半絶縁性GaAs基板50上に、i型のGa
As層よりなる膜厚約500nmのバッファ層52と、
電子濃度が約5×1017cm -3のn型GaAs層よりな
る膜厚約30nmの半導体層54と、i型GaAs層よ
りなる膜厚約40nmの半導体層56と、正孔濃度が約
5×1017cm-3のp型GaAs層よりなる膜厚約20
nmの半導体層58と、i型Al0.25Ga0.75As層よ
りなる膜厚約5nmのエッチングストッパ膜68と、i
型のGaAs層よりなる膜厚約500nmのバッファ層
72と、正孔濃度が約2×1018cm-3のp型GaAs
層よりなる膜厚約30nmの半導体層74と、i型Ga
As層よりなる膜厚約40nmの半導体層76と、電子
濃度が約2×1018cm-3のn型GaAs層よりなる膜
厚約20nmの半導体層78とを順次堆積する(図15
(a))。
【0071】次いで、nチャネルMESFETを形成す
る領域の半導体層78、76、74、バッファ層72
を、エッチングストッパ膜78をストッパとしてエッチ
ング除去する(図15(b))。続いて、例えばアンモ
ニア系のエッチング液を用い、nチャネルMESFET
を形成する領域のエッチングストッパ膜68を除去す
る。こうして、pチャネルMESFETを形成する領域
には半導体層78を露出し、nチャネルMESFETを
形成する領域には半導体層58を露出する(図16
(a))。
【0072】この後、第4又は第5実施形態による半導
体装置の製造方法と同様にして、半導体層78上にpチ
ャネルMESFETを形成し、半導体層58上にnチャ
ネルMESFETを形成する(図16(b))。このよ
うにすることにより、一の半導体基板上にnチャネルM
ESFETとpチャネルMESFETとを形成すること
ができるので、これら素子によって相補型の集積回路を
構成することができる。
【0073】このように、本実施形態によれば、ゲート
順方向耐圧が高く、ソース/ドレイン抵抗が小さいnチ
ャネルMESFET及びpチャネルMESFETを一の
半導体基板上に形成することができるので、これら素子
によって相補型の集積回路を構成することができる。な
お、第4乃至第6実施形態では、基板として半絶縁性の
GaAs基板を、半導体層58、56、54、78、7
6、74としてGaAs層を適用したが、他の材料によ
って構成してもよい。
【0074】例えば、基板としてInP基板を用い、半
導体層58、56、54、78、76、74としてIn
P層を適用することができる。また、第1乃至第6実施
形態では、基板として半絶縁性のGaAs基板を用いた
が、Si基板を適用することもできる。
【0075】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、第1の半
導体層と、第2の半導体層と、第3の半導体層とが順次
下地基板上に積層して形成され、第3の半導体層上に、
ゲート電極と、ゲート電極の両側にゲート電極と離間し
て形成された2つのオーミック電極とを有する半導体装
置であって、第1の半導体層は、オーミック電極間に電
流を流すためのチャネル層として機能し、第2の半導体
層は、ゲート電極直下の領域がi型の導電型を有し、オ
ーミック電極直下の領域、及びゲート電極直下の領域と
オーミック電極直下の領域との間の領域が第1の導電型
を有しており、第3の半導体層は、ゲート電極直下の領
域が第1の導電型と逆の第2の導電型を有し、オーミッ
ク電極直下の領域が第1の導電型を有し、ゲート電極直
下の領域とオーミック電極直下の領域との間の領域がi
型の導電型を有する半導体装置を構成することにより、
ゲート順方向耐圧を犠牲にすることなくソース/ドレイ
ン抵抗を低下することができる。これにより、トランジ
スタのオフ時のリーク電流を少なくすることが可能とな
り、高速動作が可能で低消費電力の半導体装置を構成す
ることができる。
【0076】また、上記の半導体装置において、第2の
半導体層として、第1の半導体層及び第3の半導体層よ
りも大きいバンドギャップを有する材料を適用すれば、
ゲート順方向耐圧を更に向上することができる。また、
上記の半導体装置には、第1の半導体層としてInGa
As層を、第2の半導体層としてAlGaAs層を、第
3の半導体層としてGaAs層を適用することができ
る。
【0077】また、上記の半導体装置において、第1の
半導体層のInの組成を0.3以下に、第2の半導体層
のAlの組成を0.3以上にするので、格子定数差が小
さく欠陥の少ない半導体層を結晶成長することが可能と
なる。また、高いゲート順方向耐圧を得ることができ
る。また、ソース/ドレイン抵抗が低いことが必要であ
り、特に高いゲート順方向耐圧が必要でない場合には、
上記の半導体装置には、第1乃至第3の半導体層として
GaAs層を適用することができる。
【0078】また、上記の半導体装置を適用することに
より、ノーマリーオフ型のトランジスタを容易に構成す
ることができる。また、上記の半導体装置であって、第
1の導電型がn型であり、第2の導電型がp型であるn
チャネルトランジスタと、上記の半導体装置であって、
第1の導電型がp型であり、第2の導電型がn型である
pチャネルトランジスタとにより半導体装置を構成すれ
ば、nチャネル素子及びpチャネル素子のオフ時リーク
電流をともに減少することができる。これら素子によっ
て相補型回路を構成すれば、より消費電力の低い化合物
半導体集積回路を構成することができる。
【0079】また、下地基板上に、第1の導電型を有す
る第1の半導体層と、i型の導電型を有する第2の半導
体層と、第1の導電型と異なる第2の導電型を有する第
3の半導体層とを順次堆積する半導体層形成工程と、第
3の半導体層上に、ゲート電極を形成するゲート電極形
成工程と、ゲート電極をマスクとして第1の導電型を有
する不純物をドープし、ゲート電極が形成されていない
領域の第3の半導体層をi型の導電型に、ゲート電極が
形成されていない領域の第2の半導体層をn型に転換す
る第1の不純物ドープ工程と、ゲート電極の側壁に、サ
イドウォールを形成するサイドウォール形成工程と、ゲ
ート電極及びサイドウォールをマスクとして第1の導電
型を有する不純物をドープし、ゲート電極及びサイドウ
ォールが形成されていない領域の第3の半導体層をn型
に、ゲート電極及びサイドウォールが形成されていない
領域の第2の半導体層をより抵抗の低いn型に、ゲート
電極及びサイドウォールが形成されていない領域の第1
の半導体層をより抵抗の低いn型に転換する第2の不純
物ドープ工程とにより半導体装置を製造することによ
り、ソース/ドレイン抵抗の低い半導体装置を、ゲート
順方向耐圧を犠牲にすることなく製造することができ
る。すなわち、高速動作が可能な低消費電力の半導体装
置を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その2)である。
【図4】本発明の第2実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図6】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その2)である。
【図7】本発明の第3実施形態による半導体装置の構造
及び製造方法を示す概略断面図(その1)である。
【図8】本発明の第3実施形態による半導体装置の構造
及び製造方法を示す概略断面図(その2)である。
【図9】本発明の第4実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図11】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図12】本発明の第5実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図である。
【図13】本発明の第5実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図14】本発明の第5実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図15】本発明の第6実施形態による半導体装置の構
造及び製造方法を示す概略断面図(その1)である。
【図16】本発明の第6実施形態による半導体装置の構
造及び製造方法を示す概略断面図(その2)である。
【図17】従来の半導体装置の構造を示す概略断面図
(その1)である。
【図18】従来の半導体装置の構造を示す概略断面図
(その2)である。
【符号の説明】
10…基板 12…バッファ層 14…半導体層 16…半導体層 18…半導体層 20…半導体層 22…ゲート電極 24…オーミック電極 26…オーミック電極 28…サイドウォール 30…エッチングストッパ膜 32…バッファ層 34…半導体層 36…半導体層 38…半導体層 40…半導体層 42…ゲート電極 44…オーミック電極 46…オーミック電極 48…サイドウォール 50…基板 52…バッファ層 54…半導体層 56…半導体層 58…半導体層 60…ゲート電極 62…オーミック電極 64…オーミック電極 66…サイドウォール 68…エッチングストッパ膜 72…バッファ層 74…半導体層 76…半導体層 78…半導体層 80…ゲート電極 82…オーミック電極 84…オーミック電極 86…サイドウォール 100…基板 102…半導体層 104…半導体層 106…半導体層 108…ゲート電極 110…オーミック電極 112…オーミック電極 120…基板 122…ソース/ドレイン拡散層 124…ソース/ドレイン拡散層 126…ゲート電極 128…オーミック電極 130…オーミック電極 132…n型ドーピング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−64924(JP,A) 特開 平10−50727(JP,A) 特開 平8−148510(JP,A) 特開 平5−166844(JP,A) 特開 平3−145139(JP,A) 特開 昭61−59875(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/338 H01L 27/095 H01L 29/778 H01L 29/80 - 29/812

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の半導体層と、第2の半導体層と、
    第3の半導体層とが順次下地基板上に積層して形成さ
    れ、前記第3の半導体層上に、ゲート電極と、前記ゲー
    ト電極の両側に前記ゲート電極と離間して形成された2
    つのオーミック電極とを有する半導体装置であって、 前記第1の半導体層は、前記オーミック電極間に電流を
    流すためのチャネル層として機能し、 前記第2の半導体層は、前記ゲート電極直下の領域がi
    型の導電型を有し、前記オーミック電極直下の領域、及
    び前記ゲート電極直下の領域と前記オーミック電極直下
    の領域との間の領域が第1の導電型を有しており、 前記第3の半導体層は、前記ゲート電極直下の領域が前
    記第1の導電型と逆の第2の導電型を有し、前記オーミ
    ック電極直下の領域が前記第1の導電型を有し、前記ゲ
    ート電極直下の領域と前記オーミック電極直下の領域と
    の間の領域がi型の導電型を有することを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記第2の半導体層は、前記第1の半導体層及び前記第
    3の半導体層よりも大きいバンドギャップを有すること
    を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置において、 前記第1の半導体層はInGaAs層であり、 前記第2の半導体層はAlGaAs層であり、 前記第3の半導体層はGaAs層であることを特徴とす
    る半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置において、 前記第1の半導体層は、Inの組成が0.3以下であ
    り、 前記第2の半導体層は、Alの組成が0.3以上である
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体装置において、 前記第1乃至第3の半導体層はGaAs層であることを
    特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の半導
    体装置において、 前記半導体装置は、ノーマリーオフ型のトランジスタで
    あることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の半導
    体装置であって、前記第1の導電型がn型であり、前記
    第2の導電型がp型であるnチャネルトランジスタと、 請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体装置であっ
    て、前記第1の導電型がp型であり、前記第2の導電型
    がn型であるpチャネルトランジスタとを有することを
    特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 下地基板上に、第1の導電型を有する第
    1の半導体層と、i型の導電型を有する第2の半導体層
    と、第1の導電型と異なる第2の導電型を有する第3の
    半導体層とを順次堆積する半導体層形成工程と、 前記第3の半導体層上に、ゲート電極を形成するゲート
    電極形成工程と、 前記ゲート電極をマスクとして前記第1の導電型を有す
    る不純物をドープし、前記ゲート電極が形成されていな
    い領域の前記第3の半導体層をi型の導電型に、前記ゲ
    ート電極が形成されていない領域の前記第2の半導体層
    をn型に転換する第1の不純物ドープ工程と、 前記ゲート電極の側壁に、サイドウォールを形成するサ
    イドウォール形成工程と、 前記ゲート電極及び前記サイドウォールをマスクとして
    前記第1の導電型を有する不純物をドープし、前記ゲー
    ト電極及び前記サイドウォールが形成されていない領域
    の前記第3の半導体層をn型に、前記ゲート電極及び前
    記サイドウォールが形成されていない領域の前記第2の
    半導体層をより抵抗の低いn型に、前記ゲート電極及び
    前記サイドウォールが形成されていない領域の前記第1
    の半導体層をより抵抗の低いn型に転換する第2の不純
    物ドープ工程とを有することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
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