JP3537093B2 - 棒鋼の接合装置 - Google Patents

棒鋼の接合装置

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JP3537093B2 JP2001273096A JP2001273096A JP3537093B2 JP 3537093 B2 JP3537093 B2 JP 3537093B2 JP 2001273096 A JP2001273096 A JP 2001273096A JP 2001273096 A JP2001273096 A JP 2001273096A JP 3537093 B2 JP3537093 B2 JP 3537093B2
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藤 邦 昭 佐
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株式会社アルテス
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  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】円形断面を有する棒鋼が挿通
される板状部材とその棒鋼とをナットで接合するための
接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、棒鋼である鉄筋を鳥籠状に組み
立てる場合、縦方向の主筋と横筋との交点を針金で締結
する技術は知られている。
【0003】また、例えば棒鋼である主筋の平面的な関
係位置を保持するために、所定の位置に孔が設けられた
板状のテンプレートを挿入して、その両側からナットで
締結して固定する技術も行われている。
【0004】上記の技術においては、主筋と横筋とを針
金で締結する場合は、十分に固定することができず、移
動等で緩みやすく、コンクリート打設で変形する等の問
題がある。
【0005】また、例えばテンプレートのような板状部
材の孔に棒鋼を挿通し、板状部材の両側からナットで締
付けるものであるが、鉄筋のように長い棒鋼の場合、棒
鋼の長さ全体に亘ってねじを切ることは無駄であり、加
工作業が面倒であり、効率が悪くコスト高となる。
【0006】また、締付けるナットの山径より棒鋼の直
径を小さくし、締付け位置のみナットと螺合できるねじ
部分を形成することは、棒鋼の直径の減少による強度の
低下と、その部分の切削(又は除去)工程が必要とな
り、不都合である。なお、通常ねじを切ると引張り強度
は80〜90%に低下する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、全体的に強度を低下させることなく、簡単に板
状部材に挿通された棒鋼をその板状部材にナットで締付
けることができる棒鋼の接合装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、円形断
面を有する棒鋼(1)が挿通される板状部材とその棒鋼
(1)とをナット(5、6)で接合するための棒鋼の接
合装置において、その棒鋼(1)に外周に雄ねじを有す
る円筒状体(2)が挿入され、その円筒状体(2)は長
手方向にスリット(3)と、外周に複数の半径方向に貫
通する接着剤注入口(4)とを有しており、前記板状部
材(7)に設けられた孔(7a)が棒鋼(1)に接着剤
で固定された円筒状体(2)に挿入され、両側からナッ
ト(5、6)により円筒状体(2)に締結されている。
【0009】また、本発明によれば、前記棒鋼が鉄筋で
あってもよく、円筒状体の外周に雄ねじ、内周に雌ねじ
がそれぞれ設けられていてもよい。
【0010】そして、異形棒鋼が用いられる場合は、円
筒状体の内径は異形棒鋼の最外周径に遊合出来るだけの
径となるよう構成されていれば同様に本願を適用するこ
とが出来る。
【0011】このように構成することによってあらかじ
め棒鋼に円筒状体を挿通しておく。その際はスリットが
あるために棒鋼の直径や円筒状体の内径に若干の誤差が
あっても容易に挿通できる。
【0012】そして円筒状体が板状部材を取付ける所定
の位置に達したならば、その位置で固定するために接着
剤注入口から接着剤を注入する。本発明の実施に際して
接着剤としては金属接着剤又はグラウトが好ましい。ま
た円筒状体端部スリット部接着剤注入口等を溶接で固定
することができる。
【0013】このようにして円筒状体が固定されたなら
ば、板状部材を所定位置に位置させた状態でナットを棒
鋼の両端から挿通して円筒状体の外周の雄ねじに螺合さ
せればよい。
【0014】したがって、ナットは簡単に棒鋼を挿通さ
せることができ、しかも板状部材を棒鋼と一体に接着固
定した円筒状体により確実に締結することができる。
【0015】本発明の実施に際して棒鋼がパイプを含む
丸棒である場合には、接着剤が注入しやすいように、例
えば異形鉄筋や円筒状体の内面にねじを設けて円筒状体
の内面と丸棒との間の空隙を比較的に大きくするのが好
ましい。また、円筒状体の両端はナットが螺合しやすい
ように外形を小さくし、ナットの螺合に伴って密着し、
接着剤が両者間に均一に分布するようにする。
【0016】本発明の実施に際して異形棒鋼を用いる場
合、円筒状体は棒鋼の表面の突出部分とほぼ同じ寸法の
内径を有するのが好ましい。ただしこの場合、棒鋼の表
面の突出部分で円筒状体の内面とが画成されるので、接
着剤の注入口は複数設けるのが好ましい。
【0017】さらに、棒鋼の直径が大きい場合は、内側
にもねじに沿った凹凸を設けた円筒状体を用いることが
好ましい。この場合、プレス加工により円筒状体を簡単
に作ることができる。
【0018】本発明の実施に際して、円筒状体やナット
は特に高強度の部分は必要としない場合、例えばコンク
リートを打設して埋まるまで固定すればよい部位に用い
るときは、プラスチック材を射出成形して製作してもよ
い。
【0019】また、金属の円筒状体を用い、柱の接合部
で相手のスリーブに鉄筋を挿入する場合は、鉄筋を挿入
する部分の円筒状体を除去しなければならない。その場
合は、除去する円筒状体の部分に縦方向(軸線方向)に
切込みを入れておくのが好ましい。このようにすること
により、除去する円筒状体の部分がむしり取りやすくな
る。この場合は接着剤は除去する部分には注入しない。
またブラスチック製の場合は、例えば加熱により除去し
てもよい。
【0020】なお、本明細書において、板状部材とはナ
ットで締付けられる所が板状であることを意味してお
り、帯状体例えば帯鋼やL字状部材のフランジ部又はチ
ャンネル部材のウエブ部等を含むものである。
【0021】
【発明の実施の形態】例えば、図1は、図2に示す板状
の板状部材である帯鋼7に穿孔された孔7aに棒鋼であ
る鉄筋1が、棒鋼の接合装置により接合された態様を示
し、鉄筋1には円筒状体であるシース2が挿入されてい
る。
【0022】そのシース2は、図3を参照して、鋼材で
構成され外周には雄ねじ12が形成されており、長手方
向にはスリット3がシース2の全長にわたって設けら
れ、その外周には半径方向に貫通する複数(図示の例は
2箇所)の接着剤注入口4が穿孔されている。
【0023】そして、鉄筋1の所定位置にはシース2が
接着剤注入口4より接着剤を注入して固定され、あるい
は溶接等で固定され、図4を参照して、そのシース2に
は帯鋼7の孔7aが挿入され、その帯鋼7の両側からナ
ット5及び6が螺合されて、帯鋼7がシース2に締結さ
れている。即ち、鉄筋1に帯鋼7が締結されたことにな
る。
【0024】この場合、帯鋼7の鉄筋1の上下方向にお
ける位置はナット5及び6を微調整することにより精度
よく調整する事が容易にできる。
【0025】また、帯鋼7の長手方向(図における左右
方向)に同様に所望のピッチにて鉄筋1を配置し固定す
れば、鉄筋1を所望のピッチで正確、かつ強固に配列す
ることが出来、例えば、鉄筋の鳥篭を構築するベースと
する事が出来る。
【0026】図5及び図6は、シースの別の実施形態を
示し、スリット3と平行にほぼ注入口4の位置まで複数
(図示の例は8箇所)の切り込み9を設けたもので、注
入口4から接着剤を下方に注入して下側だけ鉄筋と接着
し、切り込み9のある部分のシース2を除去して鉄筋を
露出し、例えば別のシースに挿入する工程がある場合に
用いれば便利である。
【0027】図7は、シースの他の実施形態を示し、断
面で示すシース22の外周に雄ねじ23と内周に雌ねじ
24とがそれぞれ設けられており、複数の接着剤注入口
4(図示の例は3個)が穿孔されている。なお、スリッ
トは断面図のため図示されていない。大径の棒鋼の場
合、接着剤が注入しやすく、エアが排出されやすいので
強固に接着できる。
【0028】図8はパイプを含む丸棒1に対してシース
2と丸棒1との好ましい関係位置を示している。すなわ
ち開いているスリット3の反対側に注入口4を設け、図
示のようにシース2と丸棒1との間の空間に接着剤Sが
注入口4から注入されている。
【0029】図9は図8の実施例をナット5、6(ナッ
ト6は下側のため図示していない)で板状部材を締付け
た状態を示している。図示のように接着剤Sは丸棒1と
シース2との間に比較的均一に分布するようになる。
【0030】図10は鉄筋として異形鋼棒1Aを用いた
場合を示している。この場合は異形鋼棒1Aは半径方向
外方に突出する突部1B、1Cによって空間が画成され
るので異形鋼棒1Aの場合はシース2に複数の注入口4
を設けねばならない。
【0031】図11は図10のシース2をナット5、6
(ナット6は図9と同様に図示せず)で締付けた場合を
示している。この場合もナットの締付けによりほぼ均一
に接着剤Sが塗布される。
【0032】上記の例は、何れも板状部材7及びシース
2が鋼材の場合を示しているが、板状部材7、シース2
共に樹脂板或いは樹脂成形されたものを用いることが出
来、鋼材に限定されるものでない。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り構成されてお
り、以下の優れた効果を奏することが出来る。 (1) 鉄筋組立等の棒鋼の枠組において、板状部材を
要所に用いれば、容易に変形に強い枠組が出来る。 (2) 棒鋼の引っ張り強度を低下することなく、棒鋼
の任意の場所にねじ部を設けることが出来る。 (3) 円筒状体、板状部材、ナット等が工場で用意で
きるため、現場では精度がよく、能率が高い作業が容易
に出来る。 (4) したがって、短い工期で精度のよい作業が出来
るとともに、棒鋼を用いる工事に広く応用できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の要部を示す構成図。
【図2】図1の板状部材を示す平面図。
【図3】円筒状体の部分断面側面図。
【図4】図1の平面図。
【図5】本発明の別の実施形態である円筒状体を示す
図。
【図6】図5の平面図。
【図7】本発明の他の実施形態である円筒状態を示す
図。
【図8】本発明を丸棒に適用した場合の接着剤の注入状
態を示す断面図。
【図9】図8のシースをナットで締付けた状態を示す断
面図。
【図10】本発明を異形棒鋼に適用した場合の接着剤の
注入状態を示す断面図。
【図11】図10のシースをナットで締付けた状態を示
す断面図。
【符号の説明】
1…鉄筋 2、22…シース 3…スリット 4…接着剤注入口 5、6…ナット 7…板状部材 9…切り込み 12、23…雄ねじ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形断面を有する棒鋼(1)が挿通され
    る板状部材とその棒鋼(1)とをナット(5、6)で接
    合するための棒鋼の接合装置において、その棒鋼(1)
    に外周に雄ねじを有する円筒状体(2)が挿入され、そ
    の円筒状体(2)は長手方向にスリット(3)と、外周
    に複数の半径方向に貫通する接着剤注入口(4)とを有
    しており、前記板状部材(7)に設けられた孔(7a)
    が棒鋼(1)に接着剤で固定された円筒状体(2)に挿
    入され、両側からナット(5、6)により円筒状体
    (2)に締結されていることを特徴とする棒鋼の接合装
    置。
  2. 【請求項2】 前記棒鋼(1)が鉄筋である請求項1記
    載の棒鋼の接合装置。
  3. 【請求項3】 前記円筒状体(2)の外周に雄ねじ(2
    3)、内周に雌ねじ(24)がそれぞれ設けられている
    請求項1、2の何れかに記載の棒鋼の接合装置。
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