JP3535445B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP3535445B2
JP3535445B2 JP2000088414A JP2000088414A JP3535445B2 JP 3535445 B2 JP3535445 B2 JP 3535445B2 JP 2000088414 A JP2000088414 A JP 2000088414A JP 2000088414 A JP2000088414 A JP 2000088414A JP 3535445 B2 JP3535445 B2 JP 3535445B2
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light
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crystal shutter
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置、特に液
晶を用いた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(LCD)は直視型、投射
型を問わず、画素毎に設けられた薄膜トランジスタなど
を介して画素毎に画像に対応する電圧を液晶に印加する
ことにより、所望の画像を表示する2次元透過型ライト
バルブであり、周囲光を照明に用いた反射型LCD及び
反射型液晶ライトバルブを用いた一部の投射型LCDを
除いて、その背後にバックライトを有した構造となって
いる。
【0003】画像表示の切り換えは、各フレーム毎に各
画素に印加する電圧値を更新することによって行われ
る。液晶へのDC印加による焼き付きを防止するため
に、通常同じ画像データであっても印加電圧極性を反転
して、画素に保持される電圧値を更新する。保持電圧の
更新は通常ライン毎もしくは画素ドット毎に行われ、更
新が行われている以外の画素は前フレームにおいて書き
込まれた(更新された)電圧値を保持している。液晶ラ
イトバルブの背面に設けられたバックライトは、直視平
面型の場合は蛍光管、投射型の場合はメタルハライドラ
ンプ、高圧水銀ランプもしくはハロゲンランプが光源に
用いられ、定常的に点灯され液晶ライトバルブを照射す
る。
【0004】近年、液晶の応答速度が改善され、従来よ
りも短時間で画面が切り換わるようになり、動画像表示
に適した特性が得られてきている。しかしながら、先に
述べたLCDの画面更新方法では、CRT表示に比べて
本質的に動画像表示品位が劣っていることが指摘されて
いる。すなわち、動画像表示品位の劣化原因として、電
子線走査時にのみ発光し、それ以外の期間に黒表示とな
っているCRTの表示方法に比べ、常に画面が表示され
て画像データが順次切り換わっていくLCDの表示方法
に原因があるとされている(石黒ら、電子情報通信学会
技報EID96−4(1996)p19.)。
【0005】上記問題を解決する案として、これまでに
OCB(Optically Compensated
Birefringence)などの高速LCDに高
速点灯可能なLEDバックライトを組み合わせ、LED
バックライトをパルス発光させる方法(Tairaら、
AM−LCD‘98(1998)p113.)、OCB
セルにおいて1/2フィールドを黒表示期間とする駆動
方法(中村ら、液晶学会誌 Vol.3−2(199
9)p99.)などが提案されている。
【0006】しかしながら、前者の方法は、通常用いら
れている冷陰極蛍光管などの光源では、発光及び残光の
問題からパルス発光させるのが難しいという問題があ
る。また、後者の方法では、1フレーム期間に2度画面
更新を行わなくてはならず、SXGA、UXGAなど画
素数が増大した場合、更新しなくてはならないライン数
が増加するため、相対的に1ラインあたりの書込み(更
新)期間が短くなり、駆動が困難になるという問題が生
じる。いずれも、動画における画面のにじみの問題を解
決することはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、通常のL
CDでは常に画面が表示されていることから、動画像に
おけるにじみの問題が生じ、CRTに比べて表示品位が
劣っているという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の課題に対してなされ
たものであり、LCD等のライトバルブをバックライト
によって照明する方式の表示装置において、動画像にお
けるにじみの問題を解消し、表示品位等のより一層の向
上をはかることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る表示装置
は、2次元マトリクス状に配列された複数の画素によっ
て空間加法混色に基づきカラー画像を表示するライトバ
ルブと、前記ライトバルブを照明するライトと、前記ラ
イトバルブと前記ライトとの間に設けられ、前記ライト
からの照明光の透過及び遮断を時間的に切り換えられる
よう構成された複数の独立駆動可能な領域からなるシャ
ッタと、を備えたことを特徴とする。
【0010】前記発明において、前記ライトバルブは液
晶ライトバルブによって構成され、前記シャッタは液晶
シャッタによって構成されていることが好ましい。
【0011】前記発明において、前記ライトは前記シャ
ッタの独立駆動可能な複数の領域に対応した複数の光源
で構成され、各光源は前記シャッタの対応する領域にお
ける透過及び遮断動作に対応して点灯及び消灯動作する
ものであることが好ましい。
【0012】前記発明において、前記シャッタの独立駆
動可能な各領域における透過及び遮断動作は、前記ライ
トバルブの対応する領域における画面更新動作に対応す
るものであることが好ましい。
【0013】本発明によれば、ライトバルブとバックラ
イト等のライトとの間にシャッタを設け、このシャッタ
を複数の独立駆動可能な領域で構成し、各領域において
ライトからの照明光の透過及び遮断を時間的に切り換え
られるようにしたので、各領域における透過及び遮断の
切り換え動作と、ライトの各光源の点灯及び消灯動作或
いはライトバルブの対応する領域の画面更新動作とを対
応させる(同期させる)ことができる。したがって、透
過及び遮断の切り換え動作とライトの点灯及び消灯動作
とを対応させることにより、表示品質の向上とともに消
費電力の低減をはかることができる。また、透過及び遮
断の切り換え動作とライトバルブの画面更新動作とを対
応させることで、ライトバルブに用いる液晶等の過渡応
答期間ではシャッタの対応する領域を遮断状態にしてお
くことができ、動画像の表示品質の向上を図ることがで
きる。
【0014】また、本発明に係る表示装置は、偏光板を
備えた対向基板間に液晶層を挟んで構成され、2次元マ
トリクス状に配列された複数の画素によって空間加法混
色に基づきカラー画像を表示する液晶ライトバルブと、
前記液晶ライトバルブを照明するライトと、偏光板を備
えた対向基板間に液晶層を挟んで構成され、前記液晶ラ
イトバルブと前記ライトとの間に設けられ、前記ライト
からの照明光の透過及び遮断を時間的に切り換えるよう
構成された液晶シャッタと、を備え、前記液晶ライトバ
ルブの前記液晶シャッタ側の偏光板と、前記液晶シャッ
タの前記液晶ライトバルブ側の偏光板とを共用したこと
を特徴とする。
【0015】本発明によれば、液晶ライトバルブとライ
トとの間に液晶シャッタを設け、液晶ライトバルブと液
晶シャッタの偏光板とを共用することにより、構造の簡
単化や部品点数の削減をはかることができる。
【0016】なお、ここで述べたライトバルブは、カラ
ー画像を表示するために空間加法混色が行われるもので
ある。すなわち、1絵素を3画素に分割し、各々の画素
にRGBカラーフィルタを設けることにより、所望のカ
ラー画像を表示するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】具体的な実施形態について説明す
る前に、本発明の好ましい態様について以下説明する。
【0018】本発明のライトバルブは、画像情報を入射
光の透過率制御によって2次元的に実空間上に表示可能
な透過率変調素子であれば良い。薄膜トランジスタ(T
FT)を備えたアクティブマトリックス駆動の透過型液
晶表示素子はそのようなライトバルブとして最も望まし
い。
【0019】また、本発明に用いられる液晶ライトバル
ブは、動画像表示を目的としているため、高速応答かつ
中間調を表示できる液晶モードを使用することが望まし
い。例えば、無閾型反強誘電性液晶、高分子強誘電性液
晶、強誘電性もしくは反強誘電性を有する高分子液晶、
光硬化型ポリマ安定化モード、狭ギャップTN、OC
B、垂直配向(VA)セル、πツイストセル、ホモジニ
アス配向セル、透過散乱型液晶(PDLC)、BTN、
2周波駆動のGHなど、各種モードが使用可能である。
これらの液晶動作モードに求められる応答時間は、1フ
レーム期間内に応答できる程度の値(1/60s=1
6.7ms)であることが望ましい。
【0020】本発明のシャッタは、照明光の透過/非透
過状態を時間的に切り換える目的で設けられる。その形
態としては、高速スイッチング可能な液晶シャッタが望
ましく、その液晶動作モードとして、強誘電性液晶、反
強誘電性液晶、強誘電性もしくは反強誘電性を有する高
分子液晶、光硬化型ポリマ安定化モード、狭ギャップT
N、OCB、πツイストセル、ホモジニアス配向セル、
BTN、2周波駆動GH、透過散乱型液晶が使用でき
る。これらの液晶モードは2値制御で良く、ヒステリシ
ス特性を有していても構わない。
【0021】また、液晶ライトバルブ、液晶シャッタ共
に偏光板を使用する液晶モードの場合は、液晶シャッタ
の検光子を液晶ライトバルブの入射側偏光板と共通化す
ることが可能である。
【0022】また、OCBやπツイストセルなどのネマ
チック系の液晶によく見られるように、透過から非透過
と非透過から透過への応答時間が異なる場合は、非透過
から透過状態への応答時間が短くなるような動作モード
とすることがより望ましい。例えば、p型液晶によりO
CBを構成する場合は、ノーマリホワイトよりもノーマ
リブラックの動作モードの方が望ましいモードとなる。
【0023】また、液晶シャッタの色付きや視覚特性を
改善するために、位相差フィルムを設けて液晶シャッタ
のリタデーションを補償することで、透過波長特性を均
一化し、斜め視認時のコントラストを増加させることが
より望ましい。
【0024】さらに、表示装置の軽量化を図るためにフ
ィルム基板を用いることがより望ましく、基板材料とし
てPES、PC、TAC等が使用できる。
【0025】液晶シャッタはセグメント駆動によりスイ
ッチングが行われるが、透過/非透過の切り換えは、液
晶ライトバルブの画像更新に同期して行われる。すなわ
ち、液晶ライトバルブへの画像書込みがライン毎に画面
上部から下部に向けて行われ、その期間は液晶シャッタ
は非透過状態とする。表示が前フレームの表示から新し
い表示に応答した後に液晶シャッタは透過状態となり、
画像が観測者に視認される。これらの動作は画面全体に
一括して行っても構わないが、液晶シャッタを複数領域
に分割して複数本のライン毎に切り換え操作を行う、い
わゆるスクロール動作を行う方が、書込み時間、応答時
間のマージン確保の点で望ましい。
【0026】また、静止画表示の場合は、液晶シャッタ
を常に透過状態にしておけば光源からの照明効率が向上
するため、バックライトの消費電力を低減することが可
能となる。静止画表示と動画表示の切り換えは、液晶ラ
イトバルブに入力される画像信号もしくは制御信号によ
って区別可能であるので、表示画像による動作の自動切
り換えは容易である。同様な切り換え動作は、消費電力
低減の要求が大きいモバイル用表示装置などにおいて、
外部電源動作時とバッテリ動作時の切り換えに対して行
っても効果的である。
【0027】バックライトは基本的に時間的に定常照明
であるため、従来の冷陰極管を利用した平面型バックラ
イト、メタルハライドランプさらには高圧水銀ランプな
どが使用可能である。ただし、上記のように静止画表示
と動画表示に応じて液晶シャッタの動作を切り換える場
合は、静止画の表示がデューティ100%であるのに対
し、動画の表示はデューティ100%以下(10〜70
%程度)となるため、デューティに応じて動画表示時に
おける発光輝度を増加させる必要がある。
【0028】また、LEDや冷陰極蛍光管など、再点灯
容易な光源の場合で、照明に光源を複数個(本)設ける
場合は、光源を液晶シャッタの領域分割方向に対応して
配置し、液晶シャッタの動作に同期して点灯/消灯させ
ることで、より一層の低消費電力化が可能となる。この
場合、液晶シャッタを用いずに光源のみで点灯/消灯動
作を行う場合に比べ、光源の発光時間及び残光時間が長
くても、液晶シャッタによって光が遮断されるため妨害
が発生しにくいというメリットがある。
【0029】以下、本発明の具体的な実施例について図
面を参照して説明する。
【0030】(実施例1)図1は、第1の実施例に係る
表示装置の構造を横方向から見た状態を示した図であ
る。
【0031】本実施形態の表示装置は、直視型平面表示
装置であって、バックライト101、液晶シャッタ10
2、液晶ライトバルブであるTFT−LCD103の3
部分からなる。
【0032】バックライト101は、通常の平面型サイ
ドライト方式バックライトであって、光源として冷陰極
蛍光管104が導光板106に隣接して配置され、リフ
レクタ105、反射板107、集光/拡散シート108
を備えている。
【0033】液晶シャッタ102は、偏光板109を有
しており、対向する一対のPESフィルム基板111間
に保持された液晶層110にITO透明電極(図示省
略)を介して電圧を印加することで液晶配向状態を制御
し、偏光変調により透過状態を切り換える。
【0034】TFT−LCD103は、TNモードなど
と同様な駆動表示に基づく、通常のアクティブマトリク
ス型液晶表示パネルであるが、対向する一対の透明基板
114間に保持された液晶層113は、TNモードより
も高速応答可能な、例えばOCBモードを用いている。
また、対向する一対の偏光板112及び115のうち、
TFT−LCD103の入射側偏光板112は液晶シャ
ッタ102の検光子も兼ねている。
【0035】図2は、本実施例における液晶シャッタ1
02の光学配置を説明する図である。液晶シャッタに用
いる液晶は強誘電性高分子液晶であり、正の電圧+
0 、負の電圧−V0 を印加した場合に、進相軸Fが互
いに45度の角度となるようにスイッチングが行われ
る。偏光板109及び112の偏光軸(透過軸或いは吸
収軸)Pは直交配置(クロスニコル)となっており、一
方の偏光軸が−V0 電圧印加時における液晶層110の
進相軸Fに一致している。
【0036】図3は、本実施例の液晶シャッタにおける
電圧−透過率特性と透過率波長特性を示したものであ
る。
【0037】図3(a)は、液晶シャッタの電圧(V)
−透過率(T)特性を示している。本液晶動作モードで
は、0V付近でヒステリシス特性を有しているが、動作
点である±V0 においてはヒステリシス特性は見られ
ず、透過特性はほぼ飽和している。図3(b)は、透過
率の波長特性である。先に述べた光学配置を取ることに
よって、白(透過)表示状態では偏光面が90度回転
し、黒(非透過)表示状態では偏光面は直進する。ここ
で、液晶のリタデーションはその2倍が視感度の最も高
い550nm付近に設定されている。そのため、波長分
散の少ない高コントラストなシャッタ動作が可能であ
る。また、特に図示していないが、本液晶動作モードで
は、V0 =20V程度の電圧とすることで、応答時間約
1msと十分に高速なスイッチングが得られる。
【0038】図4は、本実施例における駆動シーケンス
を示した図である。横軸を時間とし、TFT−LCD1
03の駆動シーケンスと液晶の応答波形、液晶シャッタ
102の駆動シーケンスと応答波形を表わしている。
【0039】図4において、TFT−LCDには1フィ
ールド期間内に書込み期間401と保持期間402が設
けられており、液晶シャッタには正極性と負極性の等し
い電圧値V0 が、等期間印加される。
【0040】まず、TFT−LCDでは、1フィールド
期間の50%以下の期間内に書き込み動作がライン毎に
順次行われ、画面上部の画素では、波形403及び40
4で示すように、書込み期間の前半部分に応答する。一
方、画面下部の画素における応答波形は波形405及び
406で示す通りであり、書き込み期間401終了後
に、液晶は過渡応答期間を経て保持状態となる。
【0041】液晶シャッタは、書き込み期間401と画
面最下部の過渡応答期間を含む1フィールド期間の50
%の期間では、負極性電圧印加407により非表示状態
409となり、TFT−LCDにおいて全ての画素が保
持期間に至った後半部において、正極性電圧印加408
により表示状態となる。ここで、液晶シャッタの応答時
間は中間調を含む応答を行うTFT−LCDよりも短い
ため、速やかに表示状態となる。このような動作モード
を取ることで、TFT−LCDの過渡応答状態を表示せ
ず、擬似的なパルス発光表示が行えることとなり、動画
像表示時における表示品位が向上する。
【0042】ここで、液晶シャッタの焼き付きを防止す
るため、電圧印加期間407と408は等分でなくては
ならない。また、前半の1/2フィールド期間内にTF
T−LCDの書き込み及び応答が完了していることが必
要であるが、この関係は液晶シャッタへの電圧印加時間
に比較して厳密なものではなく、40〜50%程度の過
渡応答状態において非表示から表示状態への切り換えを
行っても十分な表示品位が得られる。また、本実施例で
は表示期間がデューティ50%となるため、液晶バック
ライトの輝度を従来の2倍に高める必要がある。
【0043】図5は、本実施例において動画像を表示し
た場合の表示状態を模式的に示した図である。図5
(a)において液晶シャッタは透過状態であり、TFT
−LCDに書き込まれた画像が表示されている。その
後、次のフィールド期間の前半部において、図5(b)
に示すように液晶シャッタは非透過状態、すなわち画面
全体が黒表示状態となる。その後、図5(c)におい
て、図5(b)の期間内に書き込まれた画像が表示され
る。このような表示形態にすることで、動画像のにじみ
の発生がなくなり、表示品位を向上させることが可能と
なる。
【0044】(実施例2)図6は、第2の実施例に係る
表示装置の構造を示した図である。本実施例の特徴は、
液晶シャッタ102が複数の画面領域601〜605に
分割され、各々独立に駆動可能となっていることであ
る。他の基本的な構造は、実施例1と同等である。
【0045】図7は、本実施例の駆動シーケンスを示し
た図である。TFT−LCD103の駆動シーケンス7
01〜705はそれぞれ、観測者からみて液晶シャッタ
102の分割領域601〜605の各領域にそれぞれ対
応している。TFT−LCD103の駆動シーケンス7
01〜705において、書き込み期間を701a〜70
5aで、過渡応答期間を701b〜705bで、保持期
間を701c〜705cで、それぞれ示している。ま
た、シャッタ102の各分割領域601〜605におけ
る非表示状態を601a〜605aで、表示状態を60
1b〜605bで、それぞれ示している。
【0046】本実施例では、液晶シャッタが複数の領域
に分割されているため、TFT−LCDの書込みシーケ
ンスは701から705まで、1フィールド期間内全体
にわたっている。各領域において、TFT−LCDにお
ける書き込み期間(例えば701a)と過渡応答期間
(例えば701b)との合計が、液晶シャッタにおける
対応する領域の非表示期間(例えば601a)に相当し
ていることになる。
【0047】このようにすることで、1ラインあたりの
書込み時間を増大することが可能となり、高精度の多画
素表示に適している。また、液晶シャッタの分割数を増
やすことにより、1領域あたりの書き込み期間は短くな
るので、過渡応答期間の割合を増大させることができ、
TFT−LCDに用いられる液晶モードの応答特性への
要求特性を緩和できる。
【0048】なお、第1及び第2の実施例では、例えば
図8に示したような電圧−透過率特性を示す液晶シャッ
タの動作モード、例えば光重合による高分子安定化強誘
電性液晶を用いた場合にも、同様な効果が得られること
は明らかである。すなわち、動作点±V0 における応答
特性と透過波長特性が重要であり、光学応答の履歴や液
晶の動作モードは特に問わない。
【0049】(実施例3)図9は、第3の実施例におけ
る駆動シーケンスを模式的に示した図である。TFT−
LCD103の駆動シーケンスを901、902(書き
込み期間901a及び902a、過渡応答期間901b
及び902b、保持期間901c及び902c)で、液
晶シャッタ102の駆動波形を903、904(非表示
状態903a及び904a、表示状態903b及び90
4b)で示した。
【0050】本実施例の構成は図6とほぼ同様であり、
液晶シャッタにネマチック系液晶の動作モードを採用し
たことを特徴とする。ただし、特に図示はしないが、G
Hモードや透過散乱モードなど、ネマチック液晶材料を
使用しながら偏光板を要しない動作モードの場合は、液
晶シャッタの入射側偏光板を必要としない。
【0051】本駆動シーケンスの基本的な動作は第2の
実施例と同様であるが、ネマチック系液晶モードを使用
しているため、液晶シャッタに印加する具体的な電圧波
形が異なっている。すなわち、液晶シャッタの動作は図
10(a)に示すようにノーマリブラックモードを使用
し、図10(b)のように電圧無印加(0V)とAC電
圧印加(±V0 )により非透過/透過状態が選択され
る。そのため、これらネマチック系液晶動作モードで
は、非表示/表示状態のデューティ比を自由に設定する
ことが可能となる。
【0052】なお、本実施例では画像の更新が完了した
時点で速やかに表示状態に切り換わるノーマリブラック
モードが好ましいが、例えば静止画/動画表示時、外部
電源動作/バッテリ動作時にこれらのシャッタ動作を切
り換える場合は、静止画表示において透過状態とするの
に電力を特に消費しないノーマリホワイトモードが適し
ている。
【0053】また、本実施例はネマチック系液晶に適し
た駆動であるが、例えば図11に示すような電圧−透過
率特性を有する無閾型反強誘電性液晶モードなど一部の
スメクチック系液晶においても、極性反転時の配向状態
のフリッピング特性により同様の駆動シーケンスが使用
できる場合がある。
【0054】(実施例4)図12は、本発明の第4の実
施例における駆動シーケンスを模式的に示した図であ
る。本実施例では、図11に示したような電圧−透過率
特性を有する反強誘電性液晶モードなどに適した駆動シ
ーケンスを示している。
【0055】図11に示したような電圧−透過率特性を
有する液晶動作モードでは、±V0印加において透過状
態、電圧無印加(0V)において非透過状態を取る。そ
こで、焼き付きを防止するために、シャッタ102に
は、2フィールドにおける電圧時間平均が0Vとなるよ
う、第1フィールド1200a(書き込み期間1201
a、過渡応答期間1201b、保持期間1201c)に
おける透過状態を正極性電圧印加1202bとし、第2
フィールド1200b(書き込み期間1201d、過渡
応答期間1201e、保持期間1201f)における透
過状態を負極性電圧印加1202dとする。
【0056】本実施例においても、各フィールドの非表
示状態(1203a、1203c)と表示状態(120
3b、1203d)のデューティ比を自由に設定できる
という利点がある。
【0057】(実施例5)図13は、第5の実施例に係
る表示装置の構造を示した図である。本実施例はバック
ライト101として複数のLED光源1301をアレイ
状に配置し、独立に消灯/点灯可能としたことを特徴と
している。
【0058】LED光源1301は、図13ではサイド
ライト状に配列しているが、液晶シャッタの下部に直下
型的に2次元的に配列しても構わない(図示省略)。こ
の場合、消灯/点灯動作はライン毎に制御できればよ
い。
【0059】また、図14に示すように、直下型バック
ライトとして冷陰極蛍光管1401を液晶シャッタの分
割領域方向に複数本配列し、同様に独立に消灯/点灯動
作させても構わない。
【0060】上述したような構造をとることにより、図
15に示すように、液晶シャッタ102のシャッタ動作
(1501a、1502b)に同期させて消灯/点灯動
作(1502a、1502b)を行うことで、消費電力
の低減を図ることができる。この場合、消灯する光源と
して透過表示に関係の無い光源、時間を選択することは
言うまでもない。また、従来の蛍光管のように発光、消
灯の応答時間が長い場合でも、より応答時間の短い液晶
シャッタのシャッタ動作が支配的となるので問題無く使
用できる。
【0061】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変
形して実施することが可能である。
【0062】例えば、上述した実施形態では、平面型表
示装置を例にあげて説明しているが、液晶プロジェクタ
ーなど投射型表示装置においても、光源とTFT−LC
Dとの間に液晶シャッタを配置することで、同様な効果
を得ることができる。また、TFT−LCDの形態は透
過型液晶ライトバルブでも、反射型液晶ライトバルブで
も構わない。また、3板式でも単板式でも、パネル毎に
液晶シャッタを設けて上述した実施形態と同様の形態を
とることで、目的とする効果が得られることは言うまで
もない。
【0063】その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲内において種々変形して実施することが可能である。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、ライトバルブとバック
ライトとの間にシャッタを配置した基本構造を有する表
示装置において、動画像のにじみの問題が解消され、表
示品質の向上を図ることが可能となる。また、本発明に
よれば、表示装置の部品点数の削減等をはかることも可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の第1の実施例に係る表示装
置の構造を示した図。
【図2】第1の実施例における液晶シャッタの光学配置
について示した図。
【図3】第1の実施例における液晶シャッタの電圧−透
過率特性及び透過率波長特性について示した図。
【図4】第1の実施例における駆動シーケンスを示した
図。
【図5】第1の実施例において動画像を表示した場合の
表示状態の遷移を模式的に示した図。
【図6】本発明の実施形態の第2の実施例に係る表示装
置の構造を示した図。
【図7】第2の実施例における駆動シーケンスを示した
図。
【図8】第2の実施例における液晶シャッタの電圧−透
過率特性について示した図。
【図9】本発明の実施形態の第3の実施例における駆動
シーケンスを示した図。
【図10】第3の実施例における液晶シャッタの電圧−
透過率特性及び応答特性について示した図。
【図11】本発明の実施形態の第3の実施例及び第4の
実施例において適用可能な液晶シャッタの電圧−透過率
特性及び応答特性について示した図。
【図12】第4の実施例における駆動シーケンスを示し
た図。
【図13】本発明の実施形態の第5の実施例に係る表示
装置の構造の一例を示した図。
【図14】第5の実施例に係る表示装置の構造の他の例
を示した図。
【図15】第5の実施例における駆動シーケンスを示し
た図。
【符号の説明】
101…バックライト 102…液晶シャッタ 103…TFT−LCD 104…光源 105…リフレクタ 106…導光板 107…反射板 108…集光/拡散シート 109、112、115…偏光板 110、113…液晶層 111、114…基板 401、701a〜705a、901a、902a、1
201a、1201d…書き込み期間 402、701c〜705c、901c、902c、1
201c、1201f…保持期間 403〜406…TFT−LCD応答波形 407、408、903a、903b、904a、90
4b、1202a〜1202d…液晶シャッタ印加電圧
波形 409、410、601a〜605a、601b〜60
5b、1203a〜1203d、1501a、1501
b……液晶シャッタ透過/非透過状態 601〜605…分割領域 701〜705、901、902…TFT−LCD駆動
シーケンス 701b〜705b、901b、902b、1201
b、1201e…過渡応答期間 903、904…液晶シャッタ駆動シーケンス 1200a、1200b…フィールド期間 1301…LED光源 1401…直下型蛍光管方式バックライト 1502a、1502b…光源点灯/非点灯状態
フロントページの続き (72)発明者 奥村 治彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平2−205825(JP,A) 特開 平9−244057(JP,A) 特開 昭59−170888(JP,A) 特開2001−125067(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/133 535 G02F 1/13357 G09F 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向基板間に液晶層を挟んで構成され、
    次元マトリクス状に配列された複数の画素によって空間
    加法混色に基づきカラー画像を表示する液晶ライトバル
    ブと、 前記液晶ライトバルブを照明するライトと、対向基板間に強誘電性又は反強誘電性を有する液晶層を
    挟んで構成され、 前記液晶ライトバルブと前記ライトと
    の間に設けられ、前記ライトからの照明光の透過及び遮
    断を時間的に切り換えられるよう構成された複数の独立
    駆動可能な領域からなる液晶シャッタと、 を備え、 前記液晶ライトバルブは前記液晶シャッタの独立駆動可
    能な複数の領域に対応した複数の領域を有し、前記液晶
    シャッタの各領域は前記液晶ライトバルブの対応する領
    域における書き込み・過渡応答期間及び保持期間に対応
    して遮断動作及び透過動作を行うものであり、 前記ライトは前記液晶シャッタの独立駆動可能な複数の
    領域に対応した複数の光源で構成され、各光源は前記液
    晶シャッタの対応する領域における透過動作及び遮断動
    作に対応して点灯動作及び消灯動作を行うものであり、 前記液晶シャッタの独立駆動可能な各領域における遮断
    動作及び透過動作は、遮断動作期間と透過動作期間とを
    等しくし、遮断動作期間と透過動作期間とで極性が互い
    に異なる絶対値の等しい電圧を前記液晶シャッタの液晶
    層に印加することによって行われることを特徴とする表
    示装置。
  2. 【請求項2】前記液晶ライトバルブの前記液晶シャッタ
    側の基板と前記液晶シャッタの前記液晶ライトバルブ側
    の基板との間に、前記液晶ライトバルブと前記液晶シャ
    ッタとで共用する偏光板が設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載の表示装置。
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