JP3533897B2 - 廃インク吸収機能付きインクカートリッジ - Google Patents

廃インク吸収機能付きインクカートリッジ

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JP3533897B2
JP3533897B2 JP23263797A JP23263797A JP3533897B2 JP 3533897 B2 JP3533897 B2 JP 3533897B2 JP 23263797 A JP23263797 A JP 23263797A JP 23263797 A JP23263797 A JP 23263797A JP 3533897 B2 JP3533897 B2 JP 3533897B2
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waste
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    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17513Inner structure
    • B41J2002/17516Inner structure comprising a collapsible ink holder, e.g. a flexible bag

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタのインク供給源として用いられるインクカートリ
ッジに関し、特に、廃インク吸収機能を備えたインクカ
ートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタのインク供給機
構としては、インクジェットプリンタに形成したインク
カートリッジ装着部にインク供給針を配置しておき、当
該インク供給針がインクカートリッジの側に形成したイ
ンク取り出し口に差し込まれるように、インクカートリ
ッジを装着すれば、当該インクカートリッジ内に貯留さ
れているインクをインクジェットプリンタのインクジェ
ットヘッドに供給できるように構成されたものが知られ
ている。
【0003】このようなインクジェットプリンタに用い
られるインクカートリッジは、例えば、特開平5−16
2333号公報に開示されている。この公開公報に開示
のインクタンクカートリッジは、その図1に描かれてい
るように、上筐体および下筐体により区画形成される矩
形の内部空間にインク袋とインク吸収材が収納されてい
る。インク吸収材は、インクカートリッジに差し込まれ
るインク導出針(インク供給針)から漏れ出るインクを
外部に漏れることの無いように吸収するためのものであ
る。
【0004】また、廃インク吸収機能を備えたインクカ
ートリッジは、本願人による特開昭63−116833
号公報にも提案されている。当該公開公報に開示されて
いるインク容器(インクカートリッジ)は、そのケース
内の空間が中蓋によって仕切られ、一方の側にインク収
納袋が収納され、他方の側に廃インク吸収材が収納され
た構成となっている。廃インク吸収材が収納されている
部分は、ケースと、中蓋と、ケースに取り付けた上蓋と
によって区画形成された密閉空間となっている。あるい
は、二分割型のケースと、中蓋とによって区画形成され
た密閉空間となっている。ここで、プラスチック製のケ
ースおよび上蓋との接合、二分割型のプラスチック製の
ケース同士を接合するために超音波シールが採用されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前者の特開平
5−162333号公報に開示されているインクカート
リッジでは、インク吸収材に吸収された廃インクが上筐
体および下筐体の合わせ目から漏れ出るおそれがある。
これに対して、後者の特開昭63−116833号公報
に開示されている形式のインクカートリッジでは、イン
ク吸収材が収納されている空間は、部材の繋ぎ目が超音
波シールされているので実質的に密閉空間であり、イン
ク漏れのおそれはない。しかしながら、次のような解決
すべき課題がある。
【0006】第1に、インクカートリッジは一般にリサ
イクルされる。そのためには、インクカートリッジのケ
ースを簡単に開けて、内部のインク袋、インク吸収材を
交換し、しかる後に再度ケースを閉める作業が必要であ
る。このような作業を簡単に、しかも経済的に行い得る
ことが望ましい。しかし、上記のように、ケース同士、
あるいはケースと上蓋が超音波シールされている構成で
は、インク袋、インク吸収材の交換のために、ケース、
上蓋を簡単に開けることができない。また、一旦分解し
たケース、上蓋の融着部分に破損等が発生してリサイク
ルができない場合が多く、経済的でない。さらには、超
音波シールのための装置は大がかりなものとなってしま
うという弊害もある。
【0007】第2に、ケース内を仕切るために中蓋等の
仕切り板を形成することは、インクカートリッジの軽量
化、小型化の観点からは好ましくない。
【0008】第3に、インク吸収材は一般にインクを吸
収するとその分体積膨張を起こすので、その分の余裕を
持たせてインク吸収材の収納部分を形成しておく必要が
ある。この結果、インクカートリッジをその分厚くする
必要があり、インクカートリッジの小型化の観点からは
好ましくない。
【0009】本発明の課題は、リサイクルを簡単かつ経
済的に行うことのできる廃インク吸収機能付きインクカ
ートリッジを提案することにある。
【0010】また、本発明の課題は、軽量化、小型化に
有利な構成の廃インク吸収機能付きインクカートリッジ
を提案することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、インクを貯留したインク袋と、廃イン
クを吸収する廃インク吸収材と、これらインク袋および
廃インク吸収材を収納しているカートリッジケースとを
有するインクカートリッジにおいて、前記廃インク吸収
材を収納するために前記カートリッジケースの内部に形
成した区画室と、当該区画室の少なくとも一部分を形成
しているプラスチックフィルムとを有する構成を採用し
ている。
【0012】このように構成したインクカートリッジに
おいては、プラスチックフィルムを切断あるいははぎ取
ることにより、区画室内の廃インク吸収材を交換でき
る。従って、プラスチック板等をカートリッジケースに
融着することにより廃インク吸収材の収納部分を区画形
成していた従来のインクカートリッジに比べて、廃イン
ク吸収材の交換が簡単になる。また、交換後にはプラス
チックフィルムをカートリッジケースに取り付ければ良
いので、プラスチック板等を取り付ける場合に比べて経
済的になる。さらには、プラスチック板等を用いる場合
に比べてインクカートリッジを全体として小型化、軽量
化できる。
【0013】ここで、前記カートリッジケースの典型的
な構成は、相互に組み合わされて前記インク袋および前
記廃インク吸収材の収納部分を区画形成している第1の
ケース片と第2のケース片を備えた構成である。
【0014】また、前記カートリッジケースの典型的な
外形は薄い直方体形状であり、この場合、前記第1のケ
ース片を、矩形のケース底板部分と、当該ケース底板部
分の周縁に形成されているケース外枠部分とを備えた構
成とし、前記第2のケース片を、矩形のケース蓋部分
と、当該ケース蓋部分の周縁に形成されているケース内
枠部分とを備えた構成とすればよい。さらに、当該ケー
ス内枠部分を、その幅が前記ケース外枠部分よりも狭
く、且つ、前記ケース外枠部分の内側に差し込み可能な
大きさとなるように設定すればよい。そして、前記第2
のケース片の前記ケース蓋部分と前記ケース内枠部分に
よって区画形成される矩形の凹部に前記廃インク吸収材
を収納し、当該凹部の開口を前記プラスチックフィルム
によって塞げばよい。
【0015】この場合において、前記凹部の前記開口を
規定している前記ケース内枠部分の開口端面に対して、
前記プラスチックフィルムの周縁部分を熱融着すれば、
前記廃インク吸収材を収納している前記区画室を密閉状
態にでき、廃インクが外部に漏れ出ることを確実に防止
できる。
【0016】このように前記廃インク吸収材が収納され
ている前記区画室を密閉状態にした場合には、前記第1
および第2のケース片を、スナップフィット等の形態
で、着脱可能に組み合わせる構成とすることが望まし
い。このようにすれば、インクカートリッジのリサイク
ルに当たり、ケースを開閉する作業が簡単になり、ま
た、ケースを傷めることもない。
【0017】ここで、前記廃インク吸収材が収納されて
いる前記区画室を密閉状態とした場合には、それによっ
て廃インクの吸収性能が阻害されることの無いように、
前記プラスチックフィルムには通気孔を形成しておくこ
とが望ましい。この場合、当該通気孔の部分からインク
漏れが発生することの無いように、当該通気孔は、前記
廃インク吸収材における時間的に最も遅く廃インクが吸
収される部分に対峙している前記プラスチックフィルム
の部分に形成しておけばよい。
【0018】一方、本発明において使用する前記プラス
チックフィルムとしては次の構成のものを使用すること
が望ましい。
【0019】まず、前記廃インク吸収材の廃インク吸収
性能を高めるためには、前記プラスチックフィルムは少
なくとも前記カートリッジケースと同等の透湿性を備え
ていることが望ましい。すなわち、インクは一般にその
容積の70〜80パーセントは水分であるので、水分を
外部に放出できれば、その分、廃インク吸収材による廃
インクの吸収量を多くできる。従って、水分を外部に放
出するために、当該プラスチックフィルムは透湿性のも
のとすることが望ましいのである。
【0020】また、前記プラスチックフィルムを前記カ
ートリッジケースに熱融着する場合には、その結合力を
高めるために、前記プラスチックフィルムを前記カート
リッジケースと同一素材とすることが望ましい。
【0021】ここで、前記プラスチックフィルムとして
積層構造のものとしてもよい。例えば、第1および第2
のフィルム層を備え、前記第1のフィルム層を前記カー
トリッジケースと同一素材から形成し、当該カートリッ
ジケースに対して熱融着し、前記第2のフィルム層とし
ては透湿性の高いものを使用すればよい。
【0022】さらに、前記プラスチックフィルムとして
三層構造のものを使用することもできる。この場合に
は、前記第1および第2のフィルム層の間、あるいは前
記第2のフィルム層の表面に第3のフィルム層を配置
し、当該第3のフィルム層としては前記第1および第2
のフィルム層よりも耐衝撃性が高い素材からなるものを
使用することが望ましい。
【0023】また、前記プラスチックフィルムを多層構
造にする場合には、前記第2のフィルム層として、その
溶融温度が前記第1のフィルム層よりも高いものを使用
することが望ましい。このようにすれば、熱融着用のヒ
ーターによる加熱によって、カートリッジケース側の第
1のフィルム層は溶けて当該ケースと融着しても、ヒー
ター側の第2のフィルム層は溶けないので、ヒーターに
付着してしまうことがなく、作業性が良くなる。
【0024】一方、廃インク吸収材を収納している前記
区画室の一部を規定している前記プラスチックフィルム
は、たるみを持った状態としておくことが望ましい。す
なわち、廃インク吸収材はインクを吸収すると体積増加
を起こすが、このような体積増加が前記プラスチックフ
ィルムのたるみによって吸収されるからである。
【0025】また、前記プラスチックフィルムとしては
透明のものを使用することが望ましい。透明なプラスチ
ックフィルムを用いれば、熱融着後のシール性の良否を
目で確認できるからである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適用したインクジェットプリンタの廃インク吸収機能
付きインクカートリッジを説明する。
【0027】図1〜図4は廃インク吸収機能付きインク
カートリッジを示す図であり、図5は当該インクカート
リッジをインクジェットプリンタの側のインクカートリ
ッジ装着部の構成と共に示す説明図である。一方、図6
は廃インク吸収機能付きインクカートリッジをインク供
給源としているインクジェットプリンタのインク供給・
排出系を示す概略図である。
【0028】(インク供給・排出系)まず、図6を参照
して、インクジェットプリンタ全体のインク供給・排出
系を説明する。インクジェットプリンタ1の基本的な構
成は一般的に使用されているインクジェットプリンタと
同様であるので、その説明は省略する。インクジェット
プリンタ1にはインクカートリッジ2が着脱可能に装着
されるカートリッジ装着部3が配置されている。このカ
ートリッジ装着部3にはインク供給針4および廃液針5
が例えば水平に取り付けられている。これらの針4、5
に対して、インクカートリッジ2を水平にスライドさせ
て、これらの針4、5を当該インクカートリッジ2の後
述する所定の場所に差し込むと、当該インクカートリッ
ジ2とインクジェットプリンタ1の側との間にインク流
路が形成される。
【0029】インク流路が形成されると、インク供給針
4を介してインクカートリッジ2に収納されているイン
ク袋6に貯留されているインクがインク供給チューブ7
に取り出される。インク供給チューブ7には、インク中
のゴミや異物を濾過するフィルタ8が介在している。
【0030】インク供給チューブ7によって、インクは
インクジェットプリンタ1の印字ヘッド9に導かれる。
印字ヘッド9は図示していないキャリッジに保持され、
プラテン11の表面に沿って長手方向に往復運動する。
プラテン11の表面に沿って印字ヘッド9の移動方向と
は直交する方向に図示していない記録紙が搬送され、当
該記録紙に対して印字ヘッド9により印字が行われる。
【0031】ここで、印字ヘッド9の印字品質を維持す
るために、印字ヘッド9のインクノズルのクリーニング
(ワイピング)やインクの吸引が行われる。このため
に、ヘッドキャップ12が印字ヘッド9の印刷用の移動
範囲を外れた位置に配置されており、定期的に印字ヘッ
ド9は当該ヘッドキャップ12の位置まで移動する。ヘ
ッドキャップ12には印字ヘッド9から回収あるいは吸
引した廃インクを当該ヘッドキャップ12から回収する
ための廃液チューブ13が接続されている。廃インク回
収用の駆動源として当該廃液チューブ13には廃液ポン
プ14が介挿されている。
【0032】廃液ポンプ14によって、廃液チューブ1
3を介して回収された廃インクは、廃液針5を介してイ
ンクカートリッジ2に収納されている後述の廃インク吸
収材によって吸収され、ここに回収される。
【0033】(インクカートリッジ)図1〜図4を参照
してインクカートリッジ2の全体構成を説明する。図1
はインクカートリッジ2の分解斜視図であり、図2はそ
のインク取り出し口の側から見た正面図であり、図3は
その概略断面図であり、図4はそのインク取り出し口の
部分を示す部分断面図である。
【0034】これらの図に示すように、インクカートリ
ッジ2は、インクを貯留したインク袋6と、廃インクを
吸収する廃インク吸収材20と、これらインク袋6およ
び廃インク吸収材20を収納しているカートリッジケー
ス30とを有している。カートリッジケース30は、相
互に組み合わされてインク袋6および廃インク吸収材2
0の収納部分を区画形成しているケース本体40(第1
のケース片)と蓋50(第2のケース片)を備えてい
る。
【0035】ケース本体40は長方形のケース底板部分
41と、当該ケース底板部分41の周縁から直角に起立
しているケース外枠部分42とを備えている。このケー
ス底板部分41とケース外枠部分42によって区画形成
される長方形の凹部43にはインク袋6が収納されてい
る。一方、蓋50は、ケース本体40と同一の大きさの
長方形のケース蓋部分51と、当該ケース蓋部分51の
周縁よりも内側の位置において直角に起立しているケー
ス内枠部分52とを備えている。当該ケース内枠部分5
2は、ケース外枠部分42の内側に差し込み可能な大き
さに設定されており、またその幅もケース外枠部分42
よりも大幅に狭いものとされている。
【0036】この蓋50のケース蓋部分51とケース内
枠部分52によって区画形成される長方形の凹部53に
は、当該凹部53に丁度嵌まり込む大きさ及び厚さの廃
インク吸収材20が収納され、当該凹部53の開口は長
方形のプラスチックフィルム60で塞がれている。すな
わち、当該凹部53とプラスチックフィルム60によっ
て、廃インク吸収材60の区画室70(図3参照)が形
成されている。
【0037】次に、インクカートリッジ2の各部分の詳
細構造を説明する。まず、インク袋6は可撓性の素材か
ら形成されており、ガスバリヤー性の向上のためにアル
ミニウム箔を2枚のフィルム、例えば外側をナイロンフ
ィルム、内側をポリエチレンフィルムにより挟み込んだ
構成のアルミニウムラミネートフィルムから形成されて
いる。図示の例では、2枚のアルミニウムラミネートフ
ィルムを重ね合わせて、それらの周囲を熱融着等の方法
によって接合することにより、インク袋6の本体部分6
1が形成されている。図1において斜線で示す2枚のア
ルミニウムラミネートフィルムの接合部分のうちのイン
ク袋前側縁に位置する部分には、インク袋6内のインク
を外部に導出するインク取り出し口62が熱融着等の方
法によって取り付けられている。
【0038】インク取り出し口62は例えばプラスチッ
ク成形品とすることができる。このインク取り出し口6
2には、図4から分かるように、カートリッジケース3
0のケース本体40に対してインク袋6を所定の位置に
固定するための固定溝621が形成されている。この固
定溝621は、インク取り出し口62の外周面に環状に
形成されており、ケース本体40の側に形成した嵌合部
42aと嵌合して保持される。インク取り出し口62
は、インク袋内のインクを導出する管部622と、この
管部622の先端に形成した大径の開口部623にはめ
込まれたゴム等の弾性素材からなる取り出し口ゴム62
4とを備え、当該取り出し口ゴム624によってインク
が封止されている。管部622と取り出し口ゴム624
の間には薄膜部625が配置されており、これによっ
て、インクが取り出し口ゴム624に直接に接触して、
取り出し口ゴム624が侵されて不純物の溶出・析出物
が発生して、印字ヘッド9に印字不良が発生してしまう
ことを防止している。なお、インク袋6の後端部分は、
両面テープ等により(図示せず)ケース本体40の側に
固定されている。
【0039】図1に示すように、インク袋6には検出板
63が両面テープ等の固定手段(図示せず)によって固
定されている。この検出板63はインク袋6の内部のイ
ンク残量が予め定めた量まで減少したことを検出するた
めのものである。当該検出板63に形成した検出用突起
631はインク残量が減少するのにともなって、ケース
本体40の底板部分41に開けた開口411から外部へ
の突出量が増加し、当該検出用突起631の突出量が定
まった量以上になると、不図示のインクエンド検出機構
によって当該検出用突起631が検出され、これによ
り、インクが無くなったことが判別される。
【0040】次に、図1〜3を参照してケース本体40
と蓋50の間の結合機構について説明する。蓋50は、
そのケース蓋部分51のケース内枠部分52の外側位置
において、その前端縁側に形成した垂直に延びる一対の
掛止爪54と、その後端の両側に形成した同じく垂直に
延びる一対の掛止爪55を備えている。これに対して、
ケース本体40の側は、各掛止爪54が内側からスナッ
プフィットする掛止孔45と、同じく各掛止爪55が内
側からスナップフィットする掛止溝46を備えている。
従って、ケース本体40に蓋50を取り付けるために
は、最初に、掛止爪54を掛止孔45にはめ込み、次に
掛止爪55を掛止溝46に嵌め込めばよい。
【0041】蓋50をケース本体40から外す場合に
は、ケース本体40のケース外枠部分42の後端壁部分
の中央に形成した切り欠き47に治具を入れて、蓋50
をこじ開ければ、簡単に当該蓋50を外すことができ
る。なお、蓋50のケース蓋部分51の表面には注意書
き等が印刷されたラベル56を貼り付けて、このラベル
56によって、切り欠き47を覆い隠すようにすればよ
い。
【0042】本例のインクカートリッジでは、そのカー
トリッジケースを構成しているケース本体と蓋とをスナ
ップフィットにより着脱可能な状態で結合してある。従
って、インクカートリッジのリサイクル時には、簡単に
蓋を取り外すことができるので、インク袋の交換、廃イ
ンク吸収材の交換を簡単に行うことができる。
【0043】ここで、ケース本体40のケース外枠部分
42における前端壁48には、上記の掛止孔45、嵌合
部42aの他に、廃液針5を差し込むための差し込み孔
48aと、インクカートリッジ2をインクカートリッジ
装着部3に装着する際における位置決め用のガイド軸の
ガイド穴48b、48cが形成されている。また、蓋5
0の内枠部分52の前端壁521におけるガイド穴48
aに対応する位置には廃液針5を挿入可能な取入口ゴム
522が設けられている。
【0044】次に、廃インク吸収材20の区画室70を
形成しているプラスチックフィルム60の構成について
説明する。まず、図3(A)に示すように、プラスチッ
クフィルム60は、その四周縁の部分が熱融着によっ
て、蓋50の内枠部分52の開口端面521に対して密
閉状態となるように接合されている。
【0045】プラスチックフィルム60は図3(B)に
示すように三層構造のフィルムであり、その第1のフィ
ルム層611は、熱融着対象の蓋50と同一のプラスチ
ック素材から形成されている。蓋50は、インク吸収材
60のインク吸収性能を高めるために透湿性(水蒸気透
過性)のあるポリスチレンが使用される。この理由は、
インク容積の70〜80パーセントは水分であるので、
水分を外部に放出できれば、その分、多量の廃インクを
吸収可能だからである。従って、第1のフィルム層61
1はポリスチレンフィルム層からなっている。
【0046】この第1のフィルム層611の表面に積層
されている第2のフィルム層612は耐衝撃性の高いゴ
ム系素材からなるフィルムであり、例えば、エバール
(商品名)を用いている。この第2のフィルム層612
もポリスチレンと同様な透湿性を備えている。
【0047】第2のフィルム層612の表面に積層され
ている第3のフィルム層613はPETフィルムからな
っており、当該第3のフィルム層613はポリスチレン
よりも透湿性が高い。
【0048】一例として、第1のフィルム層611の厚
さは40ミクロンであり、第2のフィルム層612の厚
さは15ミクロンであり、第3のフィルム層613の厚
さは12ミクロンである。これらの各層は接着剤によっ
て相互に接着固定される。
【0049】このように、本例のインクカートリッジ2
においては、廃インク吸収材20を収納するための区画
室70を、インクカートリッジの蓋50と、当該蓋の裏
面に形成した凹部53の開口に熱融着により接合したプ
ラスチックフィルム60とによって形成してある。従っ
て、従来のように廃インク吸収材20を収納するための
区画室を厚いプラスチック板によって形成している場合
に比べて、プラスチックフィルムを使用する分だけ、小
型化および軽量化することができる。
【0050】また、プラスチックフィルムを熱融着して
あるので、廃インク吸収材20の区画室70を確実に密
閉することができ、回収された廃インクがプラスチック
フィルムと蓋50の接合面から外部に漏れ出ることがな
い。
【0051】さらに、カートリッジケースの熱融着面の
平坦度が悪い場合には、従来のようにプラスチック板を
超音波シールする場合には融着不良を起こしてしまう。
しかるに、プラスチックフィルムを熱融着する場合に
は、例えば、ヒーターとプラスチックフィルムの間にゴ
ム等の弾性体を差し込むことにより、プラスチックフィ
ルムを平坦度の悪い熱融着面に確実に密着させることが
できるので、熱融着不良が発生しにくいという利点があ
る。
【0052】さらにまた、インクカートリッジをリサイ
クルする際には、プラスチックフィルムを剥がすという
簡単な作業により、廃インクが吸収された廃インク吸収
材を交換することができる。よって、インクカートリッ
ジのリサイクルを簡単に行うことができ、プラスチック
フィルムのみを新たなものにすれば良いので、経済的で
もある。
【0053】これに加えて、プラスチックフィルムの熱
融着側の表面は、熱融着される側の蓋と同一のプラスチ
ック素材からなっている。従って、熱融着による結合力
を高めることができる。また、プラスチックフィルムは
透湿性を備えていると共に、その中間の第2のフィルム
層には耐衝撃性の高い素材を用いているので、プラスチ
ックフィルム自体の耐衝撃性も改善されるという利点が
ある。
【0054】ここで、熱融着される側の第1のフィルム
層(ポリスチレン)の融点は摂氏110〜120度であ
り、熱融着時にヒーターに接する側の第3のフィルム層
(PET)の融点は摂氏254度である。このように、
ヒーター側のフィルム層の融点を高くしておくと、熱融
着時に、ヒーター側のフィルム層が溶融してヒーターに
付いてしまうことを防止できるので、熱融着時に作業性
が良くなる。
【0055】さらに、廃インク吸収材20は一般にイン
クの吸収に応じて膨潤する。すなわち体積が増加する
が、本例では、廃インク吸収材20を収納している区画
室70のプラスチックフィルムで仕切られており、廃イ
ンク吸収材20の体積増加は当該プラスチックフィルム
のたるみで吸収できる。特に、プラスチックフィルムを
たるみを持たせた状態で取り付けておけば、このような
廃インク吸収材20の体積増加を確実に吸収できる。従
って、従来のようにプラスチック板で区画室を仕切って
いる場合のように、廃インク吸収材の体積増加を見込ん
で大きめに区画室を形成しておく必要が無いので、その
分インクカートリッジを小型化できる。
【0056】この点に関して更に言及すると、本例のよ
うにプラスチックフィルムによって廃インク吸収材の区
画室を仕切っている場合には、インク(液体)吸収能力
は大きいが、インクを吸収したときに非常に膨潤する、
例えば、紙おむつ等に使用されている液体吸収性のある
高分子ポリマー(超吸収剤)を廃インク吸収材として使
用することが可能になる。すなわち、プラスチック板に
よって廃インク吸収材の区画室を仕切っている場合に
は、高分子ポリマーが能力的にはインクを吸収できるに
もかかわらず、膨潤できないためにインクの吸収が制限
されるが、プラスチックフィルムを用いた場合には、当
該プラスチックフィルムのたるみによって、高分子ポリ
マーのインク吸収能力を最大限発揮させることができ
る。
【0057】ここで、インクカートリッジ2の蓋50の
裏面に形成した廃インク吸収材20を封入している区画
室70は密閉空間となっている。この密閉空間内から空
気を追い出すことが出来ないと、廃インク吸収材20の
インク吸収性能が低下する場合がある。このような事態
を確実に回避するために、本例では、後述する図5から
分かるように、最後にインク吸収状態となる取入口ゴム
624から最も離されている角の廃インク吸収材20の
部分に矩形の空所(廃インク吸収材が存在しない部分)
21を形成し、当該空所21が対峙しているプラスチッ
クフィルム60の部分に通気孔61を形成してある。
【0058】(プラスチックフィルムの別の形態)本発
明に適用可能なプラスチックフィルムは、上記のように
3層構造とする代わりに、単層としてもよい。この場合
には、当該プラスチックフィルムをカートリッジケース
と同一のプラスチック素材とすれば、熱融着による結合
力を改善できる。勿論、熱融着によりプラスチックフィ
ルムを接合しない場合には、異なる素材とすることもで
きる。
【0059】また、プラスチックフィルムを2層構造と
してもよい。この場合には、熱融着される側の表面にカ
ートリッジケースと同一のプラスチック素材からなる第
1のフィルム層を形成し、反対側の第2のフィルム層と
しては耐衝撃性の高いプラスチック等の素材からなるも
のとすればよい。勿論、双方のフィルム層は透湿性を備
えていることが望ましい。なお、プラスチックフィルム
は4層以上の構成とすることも可能である。
【0060】さらに、プラスチックフィルムを透明なも
のにすれば、熱融着後において、融着面を目で見ること
によりそのシール性の良否を識別できるという利点が得
られる。
【0061】(インクカートリッジの装着動作)次に、
図5を参照して、上記構成のインクカートリッジ2をイ
ンクジェットプリンタ1に装着する際の動作を説明す
る。インクジェットプリンタ1のインクカートリッジ装
着部3には、インクカートリッジ2の挿入を案内すると
ともに、所定位置にインクカートリッジ2を保持するた
めの案内部31、32が設けられている。インクカート
リッジ装着部3の最も奥の位置には、上下の案内部3
1、32を結ぶ端壁33が形成されている。この端壁3
3には2本のガイド軸34、35、金属製のインク供給
針4を固定するための台座36、廃液針5、およびイン
クカートリッジ2の挿入方向の位置決めをするための壁
37が設けられている。なお、これら、案内部31、3
2、端壁33、ガイド軸34、35、廃液針5、壁37
は樹脂成形されて一体的に作られている。端壁33の裏
側で、インク供給針4は供給チューブ7に接続され、廃
液針5は廃液チューブ13に接続されている。
【0062】インクカートリッジ2は、案内部31、3
2にガイドされ矢印D方向に挿入される。図示した場所
よりさらに奥に入ると、端壁33から突出したガイド軸
34とインクカートリッジ2のガイド穴48bが係合
し、同時に、端壁33から突出したガイド軸35とイン
クカートリッジ2のガイド穴48cが係合し、インクカ
ートリッジ2の上下、左右の位置が決まる。ガイド軸3
4とガイド軸35の先端は、ガイド穴48bとガイド穴
48cにスムースに入っていくためにテーパ形状とされ
ている。この時点ではインク供給針4がインク取出口6
2に到達しないように、また、廃液針5がインク取入口
62に到達しないように、ガイド軸34、ガイド軸3
5、インク供給針4、廃液針5のそれぞれの突出長さが
予め定められている。
【0063】インクカートリッジ2がさらに奥に入る
と、インク供給針4は取出口ゴム624を貫きインク袋
6内のインクに到達する。これと、ほぼ同時に、廃液針
5が、取入口ゴム522を貫き、インクカートリッジ2
内の廃インク吸収材20に差し込まれる。
【0064】矢印D方向に挿入されたインクカートリッ
ジ2は、最終的に、その前面48が台座36の周囲に形
成された壁37に当接し、この位置に不図示のロック部
材により固定される。この状態で、インクカートリッジ
2内のインク袋1は、供給チューブ7を介して印字ヘッ
ド9に連通し、廃インク吸収材20が廃液チューブ13
に接続する。また、取出口ゴム624はインク供給針4
の側面に密着し、インク袋1からインクが漏れることが
なく、取入口ゴム522は廃液針5の側面に密着し、廃
インク吸収材20からカートリッジ外に廃液が漏れるこ
とがない。
【0065】また、インクカートリッジ2をインクカー
トリッジ装着部3から外すときは、不図示のロック部材
によるロックを解除し、矢印Dと逆の方向にカートリッ
ジ2を移動する。インク供給針4が取出口ゴム624か
ら外れ、廃液針5が取入口ゴム522から外れた後に、
ガイド軸34とガイド穴48bの係合、および、ガイド
軸35とガイド穴48cの係合が外れるので、カートリ
ッジ2は、ガイド軸34とガイド軸35に案内されて、
インク供給針4、廃液針5に対し平行に移動する。その
ため、カートリッジ2を外す際に、インク供給針4、廃
液針5に上下左右方向に好ましくない力が作用すること
を防止できる。
【0066】なお、本例では、廃液針5をインクカート
リッジ装着部3に一体に形成した樹脂製の針としている
が、インク供給針4と同様に金属製のものを用いてもよ
い。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の廃インク
吸収機能付きインクカートリッジにおいては、廃インク
吸収材を収納するためにカートリッジケースの内部に形
成した区画室の少なくとも一部分をプラスチックフィル
ムによって形成している。従って、プラスチックフィル
ムを切断あるいははぎ取ることにより、区画室内の廃イ
ンク吸収材を交換できる。よって、プラスチック板等を
カートリッジケースに融着することにより廃インク吸収
材の収納部分を区画形成していた従来のインクカートリ
ッジに比べて、廃インク吸収材の交換が簡単になる。ま
た、交換後にはプラスチックフィルムをカートリッジケ
ースに取り付ければ良いので、プラスチック板等を取り
付ける場合に比べて経済的になる。さらには、プラスチ
ック板等を用いる場合に比べてインクカートリッジを全
体として小型化、軽量化できる。
【0068】また、本発明においては、プラスチックフ
ィルムを熱融着によってカートリッジケースに接合して
いるので、接合部分を確実に密閉状態にでき、廃インク
が外部に漏れ出ることを確実に防止できる。
【0069】さらに、本発明では、カートリッジケース
をスナップフィット等の形態で、ワンタッチで開閉でき
るので、インクカートリッジのリサイクルに当たり、ケ
ースを開閉する作業が簡単になり、また、ケースを傷め
ることもない。
【0070】さらには、本発明では、プラスチックフィ
ルムに通気孔を形成してあるので、当該プラスチックフ
ィルムによって廃インク吸収材が収納されている区画室
を密閉したとしても、それによって廃インクの吸収性能
が阻害されることが無い。
【0071】一方、本発明において使用するプラスチッ
クフィルムは少なくともカートリッジケースと同等の透
湿性を備えたものとしてある。このようにすれば、廃イ
ンク吸収材による廃インクの吸収量を多くできる。
【0072】また、本発明ではプラスチックフィルムを
カートリッジケースに熱融着する場合に当該プラスチッ
クフィルムをカートリッジケースと同一素材としてある
ので、それらの熱融着による結合強度を高めることがで
きる。
【0073】さらには、本発明ではプラスチックフィル
ムを多層構造とし、熱融着される側の表面にはカートリ
ッジケースと同一のプラスチック素材からなるフィルム
層を配置し、反対側には耐衝撃性の高いフィルム層や透
湿性の高いフィルム層を配置するようにしている。この
結果、所望の特性を備えたプラスチックフィルムを得る
ことができる。
【0074】これに加えて、プラスチックフィルムを多
層構造にする場合には、熱融着用のヒーターの側に位置
するフィルム層として、その融点が熱融着される側に位
置するフィルム層よりも高いものを使用しているので、
熱融着用のヒーターによる加熱時にフィルム層が溶けて
ヒーターに付着してしまうことがなく、作業性が良くな
る。
【0075】また、プラスチックフィルムとしては透明
のものを使用すれば、熱融着後のシール性の良否を目で
確認できるので便利である。
【0076】一方、プラスチックフィルムを、たるみを
持った状態としておくことにより、廃インク吸収材のイ
ンク吸収に伴う体積増加がプラスチックフィルムのたる
みによって吸収されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクカートリッジの分解斜
視図である。
【図2】図1のインクカートリッジのインク取り出し口
の側を示す正面図である。
【図3】(A)はインクカートリッジの概略断面図、
(B)はプラスチックフィルムの一部を示す部分拡大断
面図である。
【図4】インク取り出し口の部分を示す部分断面図であ
る。
【図5】インクカートリッジをインクカートリッジ装着
部に挿入する動作を説明するための説明図である。
【図6】インクカートリッジをインクカートリッジ装着
部に挿入することにより形成されるインク供給・排出系
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 インクカートリッジ 3 インクカートリッジ装着部 4 インク供給針 5 廃液針 6 インク袋 20 廃インク吸収材 21 空所(吸収材が存在しない部分) 30 カートリッジケース 40 ケース本体(第1のケース片) 41 ケース底板部分 42 ケース外枠部分 50 ケース蓋(第2にケース片) 51 ケース蓋部分 52 ケース内枠部分 53 凹部 60 プラスチックフィルム 61 通気孔 611 第1のフィルム層 612 第2のフィルム層 613 第3のフィルム層 70 区画室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花岡 幸弘 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−12352(JP,A) 特開 平5−16377(JP,A) 特開 平6−226991(JP,A) 特許2586016(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175 B41J 2/18 B41J 2/185

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを貯留したインク袋と、廃インク
    を吸収する廃インク吸収材と、これらインク袋および廃
    インク吸収材を収納しているカートリッジケースとを有
    する廃インク吸収機能付きインクカートリッジにおい
    て、 前記廃インク吸収材を収納するために前記カートリッジ
    ケースの内部に形成した区画室と、当該区画室の少なく
    とも一部分を形成しているプラスチックフィルムとを有
    することを特徴とする廃インク吸収機能付きインクカー
    トリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記カートリッジケ
    ースは、相互に組み合わされて前記インク袋および前記
    廃インク吸収材の収納部分を区画形成している第1のケ
    ース片および第2のケース片を備えていることを特徴と
    する廃インク吸収機能付きインクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第1のケース片
    は、矩形のケース底板部分と、当該ケース底板部分の周
    縁に形成されているケース外枠部分とを備えており、前
    記第2のケース片は、矩形のケース蓋部分と、当該ケー
    ス蓋部分の周縁に形成されているケース内枠部分とを備
    えており、当該ケース内枠部分は、その幅が前記ケース
    外枠部分よりも狭く、且つ、前記ケース外枠部分の内側
    に差し込み可能な大きさに設定されており、 前記第2のケース片の前記ケース蓋部分と前記ケース内
    枠部分によって区画形成される矩形の凹部に前記廃イン
    ク吸収材が収納され、当該凹部の開口が前記プラスチッ
    クフィルムによって塞がれて前記区画室が形成されてい
    ることを特徴とする廃インク吸収機能付きインクカート
    リッジ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記第1および第2
    のケース片は着脱可能な状態で相互に組み合わされてい
    ることを特徴とする廃インク吸収機能付きインクカート
    リッジ。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記凹部の前記開口
    を規定している前記ケース内枠部分の開口端面に対し
    て、前記プラスチックフィルムの周縁部分が熱融着され
    ていることを特徴とする廃インク吸収機能付きインクカ
    ートリッジ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記プラスチックフ
    ィルムには通気孔が形成されていることを特徴とする廃
    インク吸収機能付きインクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記通気孔は、前記
    廃インク吸収材における時間的に最も遅く廃インクが吸
    収される部分に対峙している前記プラスチックフィルム
    の部分に形成されていることを特徴とする廃インク吸収
    機能付きインクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のうちの何れかの項に
    おいて、前記カートリッジケースはプラスチック製であ
    り、前記プラスチックフィルムは少なくとも前記カート
    リッジケースと同等の透湿性を備えていることを特徴と
    する廃インク吸収機能付きインクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記プラスチックフ
    ィルムは前記カートリッジケースと同一素材から形成さ
    れており、当該カートリッジケースに対して熱融着され
    ていることを特徴とする廃インク吸収機能付きインクカ
    ートリッジ。
  10. 【請求項10】 請求項8において、前記プラスチック
    フィルムは、第1および第2のフィルム層を備えてお
    り、前記第1のフィルム層は前記カートリッジケースと
    同一素材から形成され、当該カートリッジケースに対し
    て熱融着されていることを特徴とする廃インク吸収機能
    付きインクカートリッジ。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記第1および
    第2のフィルム層の間、あるいは前記第2のフィルム層
    の表面に積層された第3のフィルム層を備えており、当
    該第3のフィルム層は前記第1および第2のフィルム層
    よりも耐衝撃性が高いことを特徴とする廃インク吸収機
    能付きインクカートリッジ。
  12. 【請求項12】 請求項10において、前記第2のフィ
    ルム層の溶融温度が、前記第1のフィルム層の溶融温度
    よりも高いことを特徴とする廃インク吸収機能付きイン
    クカートリッジ。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし4のうちの何れかの項
    において、前記廃インク吸収材はインクを吸収すること
    でその体積が増加する素材であり、前記プラスチックフ
    ィルムはたるみを持った状態で前記区画室の一部を形成
    していることを特徴とする廃インク吸収機能付きインク
    カートリッジ。
  14. 【請求項14】 請求項5において、前記プラスチック
    フィルムは透明であることを特徴とする廃インク吸収機
    能付きインクカートリッジ。
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