JP3533408B2 - デジタル電話機 - Google Patents

デジタル電話機

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JP3533408B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構内電話交換機、
ボタン電話装置などの電話交換機に接続されるデジタル
電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電話交換機の一つのアナログ内線
回路に複数のアナログ電話機をマルチ接続(所謂、回線
に並列接続したブランチ接続)し、一本の2ワイヤアナ
ログ回線を複数のアナログ電話機で共用する方式が用い
られているが、この方式の場合、それら複数の電話機が
同時に異なる相手先と通話することができないものであ
る。一方、電話交換機の一つのデジタル内線回線には、
複数のデジタル電話機を、直接、マルチ接続することが
できず、従って、一つのデジタル内線回線とデジタル電
話機とは1対1の情報伝達しかできない。即ち、デジタ
ル内線回線は、設置するデジタル電話機の数分必要とな
る。
【0003】なお、多重化装置が複数の端末装置を収容
して、その多重化装置が、それら複数の端末装置のデジ
タルデータを一つのデジタルデータに多重化し、相手先
の装置と電話通信する多重化伝送方式も電話通信に用い
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、電
話交換機の一つのデジタル内線回路(一つのデジタル回
線)に、複数のデジタル電話機を、直接、マルチ接続す
ることができない。また、一つのデジタル回線に複数の
デジタルデータを多重化する場合、多重化装置が必要と
なり、これを電話交換機のデジタル内線に備えると、電
話交換システムの構成が複雑となり、かつ、非常に高価
なものになるという問題が生じる。
【0005】本発明の目的は、多重化装置を用いず、電
話交換機の一つのデジタル内線回路に、複数のデジタル
電話機を、直接、マルチ接続することができるデジタル
電話機を提供することにある。
【0006】
【発明を解決するための手段】本発明は、物理的に2ワ
イヤの回線で構成されていると共に、複数の通信チャネ
ルを有するAMI符号からなる受信バースト信号および
送信バーストを送受信するデジタル回線に接続されるデ
ジタル端末装置において、上記複数の通信チャネルの
内、使用する通信チャネルを設定するチャネル設定手段
と、上記受信バースト信号を受信してから所定時間が経
過すると、上記チャネル設定手段で設定された通信チャ
ネルに通信情報を格納した送信バースト信号を送信する
バースト信号送信手段と、上記デジタル回線上の前パル
ス極性を記憶しており、当該記憶しているパルス極性に
よって、上記バースト信号送信手段から得た上記送信バ
ースト信号のパルス極性をAMI符号化則に適正化する
符号適正化手段と、上記符号適正化手段から得たAMI
符号からなる送信バースト信号を上記デジタル回線に出
力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】上記した構成によって、多重化装置を用い
ず、電話交換機の一つのデジタル内線回路に、直接、複
数のデジタル電話機をマルチ接続することができ、か
つ、その複数のデジタル電話機は同時に異なる相手先と
接続することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の電話交換システムを示す
中継方式図である。図1において、電話交換機(PB
X)1が設けられており、このPBX1は、タイムスイ
ッチ15を備えている。タイムスイッチ15からは、入
ハイウェイ13と出ハイウェイ14とが延びており、そ
れらタイムスイッチ15、入ハイウェイ13、及び出ハ
イウェイ14によって、64Kbpsの速度でデジタル
情報をスイッチングしている。入ハイウェイ13及び出
ハイウェイ14には、デジタル電話機2A,2B,3を
制御するデジタル内線回路(LIN)11と、公衆網5
とのインタフェースをなす局線トランク(COT)18
とが接続されており、それらの間で自在に呼接続が行な
われる。また、中央制御装置16は、記憶装置17に記
憶されている制御プログラム、局データ、制御テーブル
などに基づいて呼接続制御などPBX1全体を制御する
ものである。従って、タイムスイッチ15、デジタル内
線回路11、及び局線トランク18は、中央制御装置1
6と論理的に接続されており、それらの装置は中央制御
装置16の制御下で動作している。なお、制御バス19
は中央制御装置16、記憶装置17、タイムスイッチ1
5、デジタル内線回路11、及び局線トランク18の間
で制御データを送受信するバスを示している。
【0010】さらに、デジタル電話機2A及び2Bは、
2ワイヤケーブルによって構成される1つのデジタル回
線4にマルチ接続されており、電話交換機の一つのデジ
タル内線回路11に2つのデジタル電話機が接続されて
構成されている。ここで、デジタル電話機2Aとデジタ
ル電話機2Bとが、各々、異なる相手先と同時に通話ま
たは通信可能としている。
【0011】図2は、デジタル内線回路11とデジタル
電話機2A,2Bとの間の伝送仕様を説明する図であ
る。図2において、伝送ベアラレートは512Kbps
でありチャネルは、伝送容量が64Kbpsの音声また
はデータ情報(通話データ)の伝送に用いるチャネル、
所謂、Bチャネルが2つと、伝送容量が16Kbpsの
制御情報の伝送に用いるチャネル、所謂、Dチャネルと
による、2B+D(B1+B2+D)の構成となってい
る。従って、合計の伝送容量は144Kbpsとなる。
また、バースト同期は125μs、伝送符号はAMI符
号、同期方式はスタートビットによる調歩同期としてい
る。なお、伝送方式はピンポン伝送方式を用いている。
【0012】図3は、デジタル内線回路11とデジタル
電話機2A,2Bとの間で伝送されるバースト信号の構
成を示す図であり、図4は、その構成を説明する図であ
る。図3及び図4において、一つのバースト信号は、常
時「00」のフレームビット(2ビット)501と、B
1チャネルデータ(8ビット)502と、B2チャネル
データ(8ビット)503と、直流成分を除去するため
に用いられる常時「0」のMFビット504と、Dチャ
ネルデータ(2ビット)505と、パリティビット(1
ビット)と、で構成されている。
【0013】図5は、図1に示すデジタル内線回路11
の構成を示すブロック図である。図5において、デジタ
ル内線回路11は、制御部207と、制御部207と信
号線210及び211で接続されているデータ伝送部2
06と、データ伝送部206と、信号線216及び21
7で接続されているデータ送信回路205と、回線端子
201及び202と、回線端子201及び202とデー
タ送信回路205とデータ伝送部とに接続されているト
ランス204と、コンデンサ215と、チョークコイル
203と、で構成されている。
【0014】制御部207は、PBX1の中央制御装置
16との間で信号線214を介して制御情報を送受信
し、デジタル電話機を制御するものであって、中央制御
装置16から受信した制御情報をDチャネルデータとし
て16Kbpsの速度で信号線210を介してデータ伝
送部206に送出し、かつ、データ伝送部206からの
16Kbpsの速度のDチャネルデータを信号線211
を介して受信し、この受信したDチャネルデータを制御
情報として中央制御装置16に送信するものである。
【0015】データ伝送部206は、回線ビットレート
512Kbpsの2ワイヤ時分割ピンポン伝送通信方式
を提供し、ツイストペア線を用いて144Kbps(2
B+D)の双方向通信を成すものであり、PBX1の出
ハイウェイ14から信号線212を介して受信した通話
データ(B1、B2チャネル分)と、制御部207から
信号線210を介して受信した制御情報(Dチャネル
分)とから図3に示す構成の送信バースト信号を生成
し、信号線216,217に出力する。なお、送信する
データが「0」レベルの時、信号線216と信号線21
7とからは、「1」レベルの信号が出力されるが、その
出力は、信号線216と信号線217とで交互に成され
る。一方、信号線220から得た受信バースト信号の内
の通話データ(B1、B2チャネル分)を信号線213
を介してPBX1の入ハイウェイ13に出力し、また、
通話データの内の制御情報(Dチャネル分)を信号線2
11を介し16Kbpsの速度で制御部207に出力す
る。
【0016】データ送信回路205は、データ伝送部2
06から受信した送信バースト信号の出力を上げてトラ
ンス204に送信するものであり、信号線218及び信
号線219からの信号とトランス204とによって、送
信バースト信号をAMI符号化し、デジタル回線4に送
信している。
【0017】なお、回線端子201及び202に接続さ
れているデジタル回線4の各々の線には、データの送受
信信号を減衰させずにデジタル電話機2A,2Bに直流
電流を供給するためにチョークコイル203を介して、
電源(−24V)が接続してある。また、コンデンサ2
15は、バースト信号をデジタル回線4から絶縁し平衡
に送受信するトランス204の回線側端子に直列に接続
されており、デジタル回線4の直流電流をカットしてい
る。このようにデジタル内線回路が構成されている。
【0018】図6は、デジタル電話機2A,2Bの構成
を示すブロック図である。図6において、デジタル電話
機2A,2Bは、ハンドセット720と、スピーカ72
1と、ハンドセット720及びスピーカ721を接続し
ているコーディック719と、コーディック719と信
号線717及び718で接続されている選択部716
と、選択部716と信号線712、713、714、及
び715で接続されているデータ伝送部711と、デー
タ伝送部711と信号線709、710、及び733で
接続されている送信データ適正化回路708と、送信デ
ータ適正化回路708と信号線706及び707で接続
されているデータ送信回路705と、データ送信回路7
05と信号線738及び739で接続され、かつ、送信
データ適正化回路708及びデータ送信回路711と信
号線732で接続されているトランス704と、回線端
子701及び702と、トランス704及び回線端子7
01及び702と接続されているダイオードブリッジ7
03と、コンデンサC1と、チョークコイル722と、
DC−DCコンバータ723と、スイッチ724と、表
示器729と、キーマトリックス730と、LEDマト
リックス731と、コーディック719、選択部71
6、スイッチ724、表示器729、キーマトリックス
730、及びLEDマトリックス731を制御すると共
に、データ伝送部711と信号線725及び726で接
続されている制御部750と、で構成されている。
【0019】回線端子701、702は、デジタル回線
4を介してPBX1のデジタル内線回路11接続され、
バースト信号の送受信を成すと共に給電を受ける接続端
子である。
【0020】コーディック719は、信号線717から
連続的に入力されてくる音声データであって、PCM符
号化されている64Kbpsの8ビットシリアルデータ
の音声データをアナログ信号(音声信号)に変換し、こ
のアナログ信号を制御部750によって制御される接続
先であるハンドセット720の受話器またはスピーカ7
21に送出すると共に、ハンドセット720の送話器か
らのアナログ信号(音声信号)をPCM符号化し、この
PCM符号化した音声データを64Kbpsの8ビット
シリアルデータとして連続的に信号線718に出力す
る。
【0021】選択部716は、データ伝送部711のB
1チャネル入力用の信号線713と信号線718とを接
続し、かつ、データ伝送部711のB1チャネル出力用
の信号線712と信号線717とを接続するか、また
は、データ伝送部711のB2チャネル入力用の信号線
715と信号線718とを接続し、かつ、データ伝送部
711のB2チャネル出力用の信号線714と信号線7
17とを接続するかのいずれかを選択するものであっ
て、これは、信号線727から制御部750によって制
御される。
【0022】制御部750は、データ伝送部が受信した
Dチャネルの制御情報を信号線725を介して受信し、
それを解析して、表示器729、LEDマトリックス7
31及びコーディック719を制御している。また、制
御部750は予め設定されているスイッチ724の状態
を読み取り前述の選択部716を制御し、データ伝送部
711のB1チャネル入力用の信号線713と信号線7
18とを接続し、かつ、データ伝送部711のB1チャ
ネル出力用の信号線712と信号線717とを接続する
か、または、データ伝送部711のB2チャネル入力用
の信号線715と信号線718とを接続し、かつ、デー
タ伝送部711のB2チャネル出力用の信号線714と
信号線717とを接続するかを指示する。さらに、制御
部750は操作者がキーマトリックス730を用いて入
力したキーデータを読み取り、それを解析してPBX1
に送出する制御情報を生成し、その制御情報を16Kb
psの速度の2ビットシリアルデータとして信号線72
6に出力する。
【0023】データ伝送部711は、回線ビットレート
512Kbpsの2ワイヤ時分割ピンポン伝送通信方式
を提供し、ツイストペア線を用いて144Kbps(2
B+D)の双方向通信を成すものであり、信号線713
から入力されたB1チャネル通話データ、信号線715
から入力されたB2チャネル通話データ、及び信号線7
26から入力された制御信号(Dチャネルデータ)より
送信バースト信号を生成し、パルス列として出力線70
9、710に出力する。なお、送信するデータが「0」
レベルの時、信号線709と信号線710とからは、
「1」レベルの信号が出力されるが、その出力は、信号
線709と信号線710とで交互に成される。そして、
後述する送信データ適正化部708を介し出力線70
6、707に出力し後述するデータ送信回路705及び
トランス704によりAMI符号化した送信バースト信
号を作成し、ダイオードブリッジ703を経由して回線
端子701、702間に送信電圧を発生させデジタル回
線4を介しデジタル内線回路11に向けて送信する。
【0024】また、データ伝送部711は、トランス7
04、及び信号線732を介してデジタル内線回路11
から受信したAMI符号化されている受信バースト信号
を受信し、その受信バースト信号をB1チャネル、B2
チャネル、及びDチャネルに分離して、B1チャネル通
話データを8ビットシリアルデータとして信号線712
に64Kbpsの速度で連続的に出力し、同様にB2チ
ャネル通話データを8ビットシリアルデータとして信号
線714に64Kbpsの速度で連続的に出力し、か
つ、Dチャネルの制御情報を2ビットシリアルデータと
して出力線725に出力する。
【0025】データ送信回路705は、送信データ適正
化回路708から受信した送信バースト信号の出力を上
げてトランス704に送信するものであり、信号線73
8及び信号線739からの信号とトランス704とによ
って、送信バースト信号をAMI符号化し、デジタル回
線4に送信するものである。
【0026】なお、ダイオードブリッジ703は、バー
スト信号のパルス極性及び給電を受ける際の極性を無極
化するものであり、これによりデジタル回線4の接続工
事の際、極性をチェックしなくても動作を保証できるよ
うにしている。
【0027】チョークコイル722は、送受信されるバ
ースト信号を減衰させずに直流電流を取り出しDC−D
Cコンバータ723に供給しており、そのDC−DCコ
ンバータ723は、デジタル電話機4を動作させる+5
V電源を作り出している。
【0028】トランス704は、送受信されるバースト
信号を回線から絶縁し平衡にするためのものであり、デ
ータ送信回路705、送信データ適正化回路708及び
データ伝送部711によりバースト信号をPBX1のデ
ジタル内線回路11と送受信している。
【0029】また、コンデンサC1は、トランス704
の回線側端子に直列に接続されており、デジタル回線4
の直流電流をカットしている。
【0030】次に、デジタル内線回路11とデジタル電
話機2A及び2Bとの動作について説明する。
【0031】図7は、デジタル内線回路11とデジタル
電話機2A及び2Bとの動作を説明するタイミングチャ
ートである。なお、デジタル電話機2A及びデジタル電
話機2Bの各々は、全く同一のタイミングで動作するた
め、図7においては一つのデジタル電話機の動作タイミ
ングのみの開示としている。
【0032】図7において、出ハイウェイ14からの通
話データは、信号線212により入力される。信号線2
12にはB1チャネル用の通話データ312とB2チャ
ネル用の通話データが送出されてくる。一方、制御部2
07からの制御情報(Dチャネル情報)は信号線210
から送出されてくる。データ伝送部206はそれらB1
チャネル用の通話データ、B2チャネル用の通話デー
タ、及びDチャネル用の制御情報に基づき図3に示すバ
ースト信号を生成し、送信バースト信号308としてデ
ジタル回線4に送信する。
【0033】一方、デジタル電話機2A及び2Bのデー
タ伝送部711では、上記のようにして前サイクルで生
成された送信バースト信号301をデジタル回線4から
受信バースト信号302として受信すると、その受信バ
ースト信号を分離し、B1チャネル部分の通話データを
B1チャネル出力用の信号線712に出力通話データ3
22として出力し、同様に、B2チャネル部分の通話デ
ータをB2チャネル出力用の信号線714に出力通話デ
ータ323として出力する。また、Dチャネル部分は信
号線725に出力制御情報324として出力する。
【0034】次に、デジタル電話機2A及び2Bのデー
タ伝送部711は、信号線713からのB1チャネル用
の入力通話データ325、信号線715からのB2チャ
ネル用の入力通話データ326、及び信号線726から
のDチャネル用の入力制御情報327により、図3に示
すバースト信号を生成し、送信バースト信号310とし
てデジタル回線4に送信する。
【0035】一方、デジタル内線回路11のデータ伝送
部206では、送信バースト信号310をデジタル回線
4から受信バースト信号311として受信すると、その
受信バースト信号を分離し、B1チャネル部分の通話デ
ータとB2チャネル部分の通話データとを信号線213
に、B1チャネル用の通話データ316とB2チャネル
用の通話データ317として出力し、入ハイウェイ13
に送信する。また、Dチャネル部分は信号線211に出
力制御情報318として出力し、制御部207に送信す
る。
【0036】なお、デジタル内線回路11からの送信バ
ースト信号301、308はデジタル回線の線路長によ
る遅延時間303が経過した後、デジタル電話機2A及
び2Bに受信バースト信号302、309として送達さ
れる。また、その逆方向のバースト信号の伝送も同様で
あり、送信バースト信号305、310は遅延時間32
2が経過した後、受信バースト信号306、311とし
て送達される。
【0037】また、デジタル電話機2A及び2Bでは、
受信バースト信号302、309を受信した後、一定処
理時間304が経過した後、送信バースト信号305、
310を送信する構成としている。なお、図中のFSY
NC信号はデジタル内線回路11またはデジタル電話機
2A及び2Bの同期信号を示している。
【0038】次に、デジタル電話機2Aとデジタル電話
機2Bとをデジタル回線4にマルチ接続する接続方式に
ついて説明する。
【0039】図8は、デジタル電話機2Aとデジタル電
話機2Bとを直接マルチ接続した状態を示すブロック図
である。図8において、デジタル電話機2A及び2B
は、図6に示したデジタル電話機の構成と同一であり、
識別を容易にするために、デジタル電話機2Aの構成要
素の引用符号の末尾には「A」を付与し、また、デジタ
ル電話機2Bの構成要素の引用符号の末尾には「B」を
付与している。なお、図8に示すデジタル電話機2A及
び2Bは、マルチ接続に関与しない構成要素を省略して
いる。
【0040】図8において、デジタル回線4の一方の線
41には、デジタル電話機2Aの回線端子701Aとデ
ジタル電話機2Bの回線端子701Bとが直接接続され
ており、同様に、デジタル回線4の他方の線42には、
デジタル電話機2Aの回線端子702Aとデジタル電話
機2Bの回線端子702Bとが直接接続されている。
【0041】デジタル電話機2Aにおいて、スイッチ7
24Aは開いた状態となっており、従って、制御部75
0Aは「1」レベルを読み取って、デジタル電話機2A
はB1チャネルを使用した通話を行なうものと認識し、
選択部716Aを制御して、データ伝送部711AのB
1チャネル出力用の信号線712Aとコーディック71
9の音声データ入力用の信号線717Aとを接続させ、
かつ、データ伝送部711AのB1チャネル入力用の信
号線713Aとコーディック719Aの音声データ出力
用の信号線718Aとを接続させている。なおこのと
き、選択部716Aによって、B2チャネル入力用の信
号線715Aを選択部716Aによって常時「1」レベ
ル状態としている。
【0042】また、同様に、デジタル電話機2Bにおい
て、スイッチ724Bは閉じた状態となっており、従っ
て、制御部750Bは「0」レベルを読み取って、デジ
タル電話機2BはB2チャネルを使用した通話を行なう
ものと認識し、選択部716Bを制御して、データ伝送
部711BのB2チャネル出力用の信号線714Bとコ
ーディック719Bの音声データ入力用の信号線717
Bとを接続させ、かつ、データ伝送部711BのB2チ
ャネル入力用の信号線715Bとコーディック719B
の音声データ出力用の信号線718Bとを接続させてい
る。なおこのとき、選択部716Bによって、B1チャ
ネル入力用の信号線713Bを常時「1」レベル状態と
している。
【0043】図9は、デジタル回線4にデジタル電話機
2A及び2Bをマルチ接続した場合のバースト信号の状
態を説明する図であり、PBXのデジタル内線回路11
がデジタル電話機2Aを制御するDチャネル用の制御情
報を送出し、これに対し、デジタル電話機2AがDチャ
ネル用を用いて制御情報を返送する場合の動作を示して
いる。図9において、PBXのデジタル内線回路11か
ら送信バースト信号B01が送信されると、そのバース
ト信号がデジタル回線4上にバースト信号B02として
表れる。なお、送信バースト信号B01はB1チャネル
用の通話データとデジタル電話機2Aを制御するDチャ
ネル用の制御情報とを含んでおり、B2チャネル用の通
話データは存在していない場合を示している。すると、
デジタル電話機2A及び2Bの各々は、そのバースト信
号B02を受信し、図7において説明した処理を行な
う。
【0044】即ち、図8において、デジタル電話機2A
のデータ伝送部711Aは、信号線732Aから受信し
たバースト信号B02を分離し、B1チャネル部分の通
話データをB1チャネル出力用の信号線712Aに送出
すると共に、Dチャネル部分の制御情報を制御部750
Aに送出する。制御部750Aではデジタル電話機2A
用の制御情報と認識して、その制御情報を受信する。ま
た、B2チャネルの通話データは信号線714Aに出力
されるが、選択部716Aによって廃棄される。一方、
デジタル電話機2Bのデータ伝送部711Bは、信号線
732Bから受信したバースト信号B02を分離し、B
2チャネル部分の通話データをB2チャネル出力用の信
号線714Bに送出すると共に、Dチャネル部分の制御
情報を制御部750Bに送出する。制御部750Bでは
デジタル電話機2A用の制御情報であるためこの制御情
報を廃棄する。また、B1チャネルの通話データは信号
線712Bに出力されるが、選択部716Bによって廃
棄される。
【0045】次に、バースト信号を受信したデジタル電
話機2AはB1チャネル入力用の信号線713Aからの
通話データと常時「1」レベルのB2チャネル入力用の
信号線715Aからの常時「1」レベルの情報とに基づ
き送信バースト信号B03を作成し、デジタル回線4に
送信する。また、デジタル電話機2Bも同様に、B2チ
ャネル入力用の信号線715Bからの通話データと常時
「1」レベルのB1チャネル入力用の信号線713Bか
らの常時「1」レベルの情報とに基づき送信バースト信
号B04を作成し、デジタル回線4に送信する。デジタ
ル回線4上では、送信バースト信号B03と送信バース
ト信号B04とが合成(加算)され、送信バースト信号
B05が生成され、この送信バースト信号B05がPB
Xのデジタル内線回路11に送出される。すると、デジ
タル内線回路11は、図7において説明した処理を行な
う。
【0046】即ち、デジタル内線回路11のデータ伝送
部206は、バースト信号B05をデジタル回線4から
受信すると、その受信バースト信号B05を分離し、B
1チャネル部分の通話データとB2チャネル部分の通話
データとを信号線213に、B1チャネル用の通話デー
タ316とB2チャネル用の通話データ317として出
力し、入ハイウェイ13に送信する。また、Dチャネル
部分は信号線211に出力制御情報318として出力
し、制御部207に送信する。
【0047】以後、このような動作が125μs周期で
繰り返し行なわれ、デジタル回線4とデジタル電話機2
A及び2Bとの間でデジタル情報の通信がなされる。
【0048】次に、Dチャネルによる制御情報の送受信
について説明する。図9において、まず、PBX1のデ
ジタル内線回路11はデジタル電話機2Aに対する制御
情報をDチャネルを用いて送信する。即ち、PBX1の
デジタル内線回路11は送信バースト信号B01、B0
6、B11、B16のDチャネルによってデジタル電話
機2Aに対する制御情報を送信する。その制御情報は1
52ビットで1メッセージを形成しており(詳細は後述
する)、バースト信号を76個送信することで、デジタ
ル電話機2Aに1メッセージ分の制御情報を送信してい
る。従って、1メッセージの制御情報は9.5msで送
信される。
【0049】一方、デジタル電話機2Aでは、制御情報
を1メッセージ分受信すると、PBX1に対する制御情
報をDチャネルを用いて送信する。即ち、デジタル電話
機2Aは送信バースト信号B18、B23のDチャネル
によってPBX1に対する制御情報を送信する。その制
御情報は32ビットで1メッセージを形成しており(詳
細は後述する)、バースト信号を16個送信すること
で、PBX1に1メッセージ分の制御情報を送信してい
る。従って、1メッセージの制御情報は2msで送信さ
れる。
【0050】このように、PBX1のデジタル内線回路
11とデジタル電話機2Aとの間でDチャネルを用いて
制御情報の送受信がなされ、デジタル内線回路11がデ
ジタル電話機2Aに対してバースト信号B01を送信し
てから64ms経過すると、継いで、PBX1のデジタ
ル内線回路11はデジタル電話機2Bに対する制御情報
をDチャネルを用いて送信する。
【0051】図10は、PBX1のデジタル内線回路1
1とデジタル電話機2Bとの制御情報の送受信状態を説
明する図である。図10において、まず、PBX1のデ
ジタル内線回路11はデジタル電話機2Bに対する制御
情報をDチャネルを用いて送信する。即ち、PBX1の
デジタル内線回路11は送信バースト信号B31、B3
6、B41、B46のDチャネルによってデジタル電話
機2Bに対する制御情報を送信する。この制御情報はデ
ジタル電話機2Aに対するものと同様の構成であり、バ
ースト信号を77個送信することで、デジタル電話機2
Bに1メッセージの制御情報を送信している。
【0052】一方、デジタル電話機2Bでは、制御情報
を1メッセージ分受信すると、PBX1に対する制御情
報をDチャネルを用いて送信する。即ち、デジタル電話
機2Aは送信バースト信号B19、B24のDチャネル
によってPBX1に対する制御情報を送信する。この制
御情報はデジタル電話機2Aに対するものと同様の構成
であり、バースト信号を16個送信することで、PBX
1に1メッセージ分の制御情報を送信している。従っ
て、1メッセージの制御情報は2msで送信される。
【0053】このように、PBX1のデジタル内線回路
11とデジタル電話機2Bとの間でDチャネルを用いて
制御情報の送受信がなされ、デジタル内線回路11がデ
ジタル電話機2Bに対してバースト信号B31を送信し
てから64ms経過すると、再び、PBX1のデジタル
内線回路11はデジタル電話機2Aに対する制御情報を
Dチャネルを用いて送信し、図11に示すように、12
8ms周期でこの処理を繰返し継続して行なう。
【0054】次に、デジタル電話機2Aが送信したバー
スト信号とデジタル電話機2Bが送信したバースト信号
とが、デジタル回線4において合成される様子を説明す
る。図12及び図13は、デジタル電話機2Aが送信し
たバースト信号とデジタル電話機2Bが送信したバース
ト信号とが、デジタル回線4において合成される様子を
示す図であり、図12はデジタル電話機2AがDチャネ
ルを利用している場合の状態を示し、図13はデジタル
電話機2BがDチャネルを利用している場合の状態を示
している。
【0055】図12において、(a)はデジタル電話機
2Aが送信するバースト信号を示しており、スタートビ
ット1201と、通話データが格納されているB1チャ
ネル部1202と、オール「1」が格納されているB2
チャネル部1203と、MFビット1204と、制御情
報が格納されているDチャネル部1205と、パリティ
ビット1206と、により構成されている。このバース
ト信号は引用符号1207に示すようにAMI符号化さ
れデジタル回線4に送出される。
【0056】また、(b)はデジタル電話機2Bが送信
するバースト信号を示しており、スタートビット121
1と、オール「1」が格納されているB1チャネル部1
212と、通話データが格納されているB2チャネル部
1213と、MFビット1214と、オール「1」が格
納されているDチャネル部1215と、パリティビット
1216と、により構成されている。このバースト信号
は引用符号1217に示すようにAMI符号化されデジ
タル回線4に送出される。
【0057】一方、デジタル回線4では、AMI符号化
されたバースト信号1207とAMI符号化されたバー
スト信号1217とが加算され(物理的に各々の電圧が
加算される)、(c)に示すようにAMI符号化された
バースト信号1227が形成される。従って、デジタル
回線4上では、スタートビット1221と、デジタル電
話機2Aの通話データが格納されているB1チャネル部
1222と、デジタル電話機2Bの通話データが格納さ
れているB2チャネル部1223と、MFビット122
4と、デジタル電話機2Aの制御情報が格納されている
Dチャネル部1225と、パリティビット1226とに
よる、図3に示す構成のバースト信号となる。
【0058】また、図13に示すように、デジタル電話
機2Bが制御情報を送信する場合も図12と同様である
ので、詳細な説明を省略する。なお、デジタル電話機2
A及び2Bのいずれも制御情報を送信しない場合は、両
方のバースト信号のDチャネル部がオール「1」となる
ことは明らかであるので、この説明も省略する。
【0059】ここで、AMI符号について説明する。図
14は、AMI符号を説明する図である。符号化則は、
2進「0」を正または負のパルス、2進「1」をパルス
無し(伝送路上は無信号)とするものである。また、2
進「0」は、両極間で極性が交互に反転しなければなら
ない。従って、図14に示すように、データが「010
0110001」であれば、回線信号は「正パルス、パ
ルス無し、負パルス、正パルス、パルス無し、パルス無
し、負パルス、正パルス、負パルス、パルス無し」とな
る。
【0060】次に、デジタル電話機2Aとデジタル電話
機2Bとの各々がバースト信号を送出し、デジタル回線
4上でそれらが合成される具体的な様子を説明する。
【0061】図15及び図16は、その様子を説明する
図であり、図15は、単に合成すると不具合が生じるこ
とを示している。図15において、(a)はデジタル電
話機2Aが送信するバースト信号であり、データが「0
00101110111111111001P」(但し
「P」はパリティビット)である場合を示し、(b)は
(a)のバースト信号をAMI符号化したものである。
また、(c)はデジタル電話機2Bが送信するバースト
信号であり、データが「00111111110010
1100011P」である場合を示し、(d)は(c)
のバースト信号をAMI符号化したものである。ここ
で、(b)のAMI符号のバースト信号と、(d)のA
MI符号のバースト信号とを、デジタル回線4上で単に
合成すると、(e)の引用符号1520に示すように、
同極性のパルスが連続して発生することが起こり得る。
従って、(f)に示す、PBX1に送信すべきバースト
信号を正確にAMI符号化できない。
【0062】図16は、PBX1に送信すべきバースト
信号を正確にAMI符号化した状態を説明する図であ
る。図16において、(a)はデジタル電話機2Aが送
信するバースト信号であり、データが「0001011
10111111111001P」である場合を示し、
(b)は(a)のバースト信号を単にAMI符号化した
ものである。(c)は(a)のバースト信号を適正化
し、(b)の引用符号1607を引用符号1608のよ
うに送信極性を逆にしている。また、(d)はデジタル
電話機2Bが送信するバースト信号であり、データが
「001111111100101100011P」で
ある場合を示し、(e)は(d)のバースト信号を単に
AMI符号化したものである。(f)は(d)のバース
ト信号を適正化し、(e)の引用符号1617を引用符
号1618のように送信極性を逆にしている。
【0063】このように、各々のデジタル電話機2A及
び2Bで適正化したバースト信号(c)と(f)とを回
線で合成すると、(g)に示すバースト信号が得られ、
これは、(h)に示す、PBX1に送信すべきバースト
信号を正確にAMI符号化したものとなる。
【0064】次に、上記したようにバースト信号を合成
するとき、それを正確にAMI符号化するための送信デ
ータ適正化回路の構成について説明する。
【0065】図17は、図6に示す送信データ適正化回
路708の回路図(図8に示す送信データ適正化回路7
08A、708Bも同回路)であり、図18は送出デー
タ適正化回路708の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【0066】以下、送出データ適正化回路708の構成
及び動作を説明する。まず、送出データ適正化部708
の動作環境の位置付けの説明を行なう。図8に示すよう
に、デジタル電話機2A及び2Bがデジタル回線4にマ
ルチ接続されており、デジタル電話機2Bの内部にある
送出データ適正化回路708Bを主体として説明する。
また、デジタル電話機2Aは上記したスイッチ724A
でB1チャネルの通話データを選択するようにし、デジ
タル電話機B2はスイッチ724BでB2チャネルの通
話データを選択するように設定してあるものとする。
【0067】次に、送出データ適正化回路708への各
入出力信号について説明し順次動作を説明する。
【0068】データ伝送部711より出力される出力線
709、710はAMI符号として合成される前の送出
バースト信号として適正化する前の信号であり、それぞ
れAMIの正極性用の出力線、負極性の出力線に対応し
ている。出力線706、707は送出データとして送出
極性を適正化した信号であり、それぞれAMIの正極
性、負極性に対応し、データ送出回路705を介してト
ランス704と接続されAMI符号を生成し、これを、
ダイオードブリッジ703を経由して回線端子701、
702に送出されデジタル電話機2Aとデジタル内線回
路11に送出している。
【0069】次に、この動作を説明する。図8におい
て、デジタル内線回路11からの送信バースト信号は受
信バースト信号として回線端子701B、702Bに印
加されダイオードブリッジ703Bを経由してトランス
704Bに入り、その後、信号線732Bによりデータ
伝送部711Bに伝達される。データ伝送部711B
は、受信終了すると受信処理時間経過後、同期信号を送
出データ適正化部708Bに引用符号902に示すよう
に「0」レベルとして入力する。この信号によりDフリ
ップフロップ(DFF)805の出力822、DFF8
06の出力823、DFF808の出力825、及びD
FF809の出力826をそれぞれ、引用符号905、
906、910、及び911に示すように「0」レベ
ル、「0」レベル、「0」レベル、及び「1」レベルに
初期化する。ここで、デジタル内線回路11からデジタ
ル電話機2Aと2Bの距離がほぼ等しければ、ほぼ同時
刻にデジタル電話機2Aでも受信を終了し同期信号を送
出し、それ以後のシーケンスをデジタル電話機2Bと同
様に実行する。
【0070】次に、コンパレータ801に入力される信
号線803には、信号線732の中間電圧である2.5
Vと信号線732に現れるAMI符号の正極性パルスの
プラス側ピーク電圧との間に設定されたしきい値電圧が
入力されている。またコンパレータ802に入力される
信号線804には、信号線732の中間電圧である2.
5Vと信号線732に現れるAMI符号の負極性パルス
のマイナス側ピーク電圧との間に設定されたしきい値電
圧が入力されている。
【0071】信号線732にパルスが無いとき(デジタ
ル回線4にパルスが無いとき)、即ち、信号線732が
引用符号912に示すように2.5Vの状態では、コン
パレータ801の出力信号線820は引用符号903に
示すように「0」レベルであり、また、コンパレータ8
02の出力信号線821は引用符号904に示すように
「0」レベルになっている。DFF805、806は前
述したように初期状態なので排他的論理和(ExOR)
ゲート807の出力信号線824は引用符号907に示
すように「0」レベルである。これがDFF808、8
09のデータ入力となっている。
【0072】ここで、データ伝送部711Bより信号線
709にスタートビットの第1ビット目であるパルス9
24が入力されると、この立ち上がりがDFF808の
クロック入力となって、信号線824のデータ入力
「0」レベルをラッチし、DFF808の出力信号線8
25を引用符号910に示すように「0」レベルとし、
また、それと同時にそのパルス924がNANDゲート
811に入力され、NANDゲート811の出力信号線
828からは「0」レベルのパルス931を出力し、N
ANDゲート814に入力する。一方、NANDゲート
814のもう一方の入力となるNANDゲート813の
出力信号線830は、引用符号909に示すように信号
線710に「1」レベルのパルスが入力されていないの
で「1」レベルを保ち、NANDゲート814からの出
力706は、引用符号933に示す「1」レベルのパル
スを送出する。なお、このときNANDゲート810、
812、及び813の出力信号線827、829、及び
830は全て「1」レベルであり、NANDゲート81
5の出力707は「0」レベルであるため、信号線70
6は「1」レベル、信号線707は「0」レベルとな
り、データ送信回路705を経由してトランス704に
電圧が印加され、デジタル回線4上には引用符号937
に示すように正極性のパルスが伝達される。
【0073】また、デジタル電話機2Aにおいても同様
の動作が行われ、デジタル回線4上のパルス937はデ
ジタル電話機2A及び2Bの各々が送出したパルスが加
算されたものとなる。
【0074】次に、パルス937はトランス704を介
しての信号線732にも伝達され、コンパレータ801
の出力信号線820にパルス913として現れ、DFF
805のクロックに入力、立ち上がりでDFF805の
出力信号線822が引用符号918に示すように「1」
レベルとなる。これによりデジタル回線4上に正極性の
パルスが送出されたことをDFF805で記憶する。こ
の時点でExORゲート807の出力信号線824は引
用符号919に示すように「1」レベルとなり、次にデ
ジタル回線4に出力するパルスは負極性とするための準
備が行なわれる。
【0075】次に、データ伝送部711Bの信号線71
0よりスタートビットの第2ビット目としてパルス92
7が送出されると、DFF809を立ち上がりでラッチ
し、出力信号線826が「1」レベルとなり、NAND
ゲート812の出力信号線829からはパルス932が
出力される。これにより、NANDゲート815の出力
である信号線707からはパルス935が出力され、信
号線706は「0」レベル、信号線707は「1」レベ
ルを出力することとなり、データ送信回路705を経由
してトランス704に電圧が印加され、デジタル回線4
上には引用符号938に示すように負極性のパルスが伝
達される。一方、前述と同様に、デジタル電話機2Aも
同様の動作が行われ、パルス938はデジタル電話機2
A及び2Bが送出したパルスが加算されたものとなる。
【0076】次に、B1チャネルの通話データを送出す
る動作の説明をする。上記したようにデジタル電話機2
AのみがB1チャネルの通話データを送出するように設
定している。従って、デジタル回線4上にはデジタル電
話機2Aからのパルス939、940、941が図示の
極性で送出されたものとすると、コンパレータ801及
び802の出力信号線820及び821は、パルス91
4、916、915となる。なお、パルス939、94
0、941は、デジタル電話機2AからのB1チャネル
の通話データが「11010101」であり、第3、
5、7ビット目が「0」レベルであることを示してい
る。
【0077】ExORゲート807の出力信号線824
は、パルス939、940、941に対応して引用符号
920に示す「1」レベル、引用符号921に示す
「0」レベル、及び引用符号922に示す「1」レベル
として得られ、上記したように、この出力824がデジ
タル回線4上に送出されたパルスの極性をDFF80
5、806に記憶した結果であり、最終的な出力結果
は、引用符号922に示す「1」レベルであるため、D
FF805、806は、次にデジタル回線4上に送出す
るべきパルス極性は負極性であることを記憶している。
【0078】次に、デジタル電話機2BはB2チャネル
の通話データを送出するように設定されている。従っ
て、このときデジタル回線4には、デジタル電話機2B
が出力する通話データのパルスのみ出力される。B2チ
ャネルの通話データが「11011010」であるとす
ると、B2チャネルの通話データの第3、6、8ビット
目が「0」レベルとなり、通話データの第3、8ビット
目のとき、信号線709に対応するパルスとしてパルス
925、926が出力され、第6ビット目のとき、信号
線710に対応するパルスとしてパルス928が出力さ
れる。なお、以前にパルス927が信号線710より送
出されているので、パルス925は信号線709より送
出されてくる。
【0079】以下、動作を説明すると、ExORゲート
807の出力信号線824からの引用符号922に示す
「1」レベルの出力は、信号線709からのパルス92
5の立ち上がりによって、DFF808によりラッチさ
れ、DFF808の出力825は引用符号929に示す
ように「1」レベルに反転され、出力極性を逆にする必
要があることを示す。以後、NANDゲート810、8
11、812、813、814、815によって、NA
NDゲート815は信号線707にパルス936を出力
する。これにより、信号線706には「0」レベル、信
号線707には「1」レベルが出力されることとなり、
データ送信回路705を経由してトランス704に電圧
が印加され、デジタル回線4上には引用符号942に示
すように負極性のパルスが伝達される。
【0080】さらに、デジタル回線4上のパルス942
によりコンパレータ802の出力信号821にパルス9
17が現れ、ExORゲート807の出力信号線824
からは引用符号923に示す「0」レベルが出力され
る。これにより、次にデジタル回線4上に送出するべき
パルス極性は正極性であることを示す。ここで、ExO
Rゲート807の出力信号線824から出力されている
引用符号923に示す「0」レベルは、同様に信号線7
10からのパルス928の立ち上がりによって、DFF
809にラッチされ、DFF809の出力信号線826
は引用符号930に示すように「0」レベルに反転され
る。従って、信号線710からのパルス928はNAN
Dゲート814の出力パルス934として出力される。
これにより、信号線706には「1」レベル、信号線7
07には「0」レベルが出力されることとなり、データ
送信回路705を経由してトランス704に電圧が印加
され、デジタル回線4上には引用符号943に示すよう
に正極性のパルスが伝達される。
【0081】以上の様にして、デジタル電話機2A及び
2Bが送出したデジタル回線4上のパルス極性を、デジ
タル電話機2A及び2Bの送出データ適正化回路708
に備えられているDFF805、806で記憶し、次に
送出すべきパルス極性をDFF808、809、ExO
Rゲート807、及びNANDゲート810、811、
812、813、814、815により決定し、送出す
る。これによって、デジタル電話機2A及び2Bの双方
から送出するパルスが衝突して打ち消し合うのを防止す
ると共に、B1チャネルの通話データ、B2チャネルの
通話データ、及びDチャネルの制御情報、並びに、スタ
ートビット、及びMFビットを含めて、同一極性のパル
スが続けてデジタル回線4上に送出され、AMI符号化
されたバースト信号を合成したときAMI符号則が不具
合になるのを防止し、適正なAMI符号をデジタル回線
4上で合成する。
【0082】このように、デジタル電話機2A及び2B
の各々が送信したバースト信号はデジタル回線4上で合
成され、PBX1のデジタル内線回路11へ送出される
ことでデジタル内線回路11とデジタル電話機2AはB
1チャネルで、デジタル内線回路11とデジタル電話機
2BはB2チャネルで接続される。
【0083】ところで、PBX1のデジタル内線回路1
1とデジタル電話機2A及び2Bとの間のデジタル回線
4上のバースト信号は、図7に示すように、PBX1か
らデジタル電話機2A及び2B方向への下りバースト信
号301と、デジタル電話機2A及び2BからPBX1
への上りバースト信号306とが交互に送受信されるピ
ンポン伝送方式である。
【0084】これによると、図8に示すようにデジタル
回線4にデジタル電話機2A及び2Bをマルチ接続した
とき、例えば、デジタル電話機2Bのデータ伝送部71
1Bがデジタル電話機2Aが送出した上りバースト信号
306ではなく、PBX1が送出した下りバースト信号
301を受信し、その下りバースト信号301にデジタ
ル電話機2Bが送出した上りバースト信号を加算してし
まい正常な通信が出来なくなってしまう可能性がある。
即ち、デジタル電話機2Bは、デジタル電話機2Aが送
出した上りバースト信号306を下りバースト信号とし
て受信してしまうため、Dチャネルの制御情報が不適当
なものとなる。
【0085】このため、デジタル電話機2A及び2Bの
制御部750A及び750Bの各々では、Dチャネルの
制御情報が不適当なものである場合、データ伝送部71
1A、711Bをリセットし、再度データの受信を行な
い正常なDチャネルの制御情報を受信できるまでリセッ
ト動作を繰り返し、常に正常な通信が行なえるようにな
っている。なお、この詳細な動作は後述する。
【0086】次に、図1及び図8におけるシステム構成
においてのシステム全体の動作を説明する。
【0087】図19は、PBX1がDチャネルによりデ
ジタル電話機2A及び2Bに送出する制御情報の構成を
示す図である。図19において、制御情報1900は、
スタートコード1901と、デジタル電話機2A及び2
Bのいずれか宛てへの制御情報かを識別するための識別
情報1902と、コーディック等を制御する通話情報1
903と、表示器に時計表示をさせる時計情報1904
と、着信音の種別、インター等を指示するリンガ情報1
905と、LEDの点灯、滅灯、又は点滅を指示するL
ED情報1906と、表示器への表示させる文字情報指
示するLCD情報1907と、その他の付加情報190
8と、BCCチェックのためのBCC情報1909と、
から構成されている。また、制御情報1900は合計1
52ビット(=8byte×19)で構成されている。
【0088】図20は、デジタル電話機2A及び2Bが
DチャネルによりPBX1に送出する制御情報の構成を
示す図である。図20において、制御情報2000は、
スタートコード2004と、デジタル電話機の状態を示
す電話機情報2001と、キーマトリックスの状態を示
すキー情報2002と、BCCチェックのためのBCC
情報2003と、から構成されている。また、制御情報
2000は合計32ビット(=8byte×4)で構成
されている。
【0089】図21ないし図27は、PBX1のデジタ
ル内線回路11とデジタル電話機2A及び2Bとの動作
を示すフローチャートであり、デジタル内線回路11と
デジタル電話機2A及び2Bとの間での制御情報の送受
信手順を示している。
【0090】まず、デジタル内線回路11に電源が投入
され(S01)、デジタル電話機2A及び2Bがデジタ
ル回線4に接続され、デジタル電話機2A及び2Bに電
源が投入される(S02、S03)。すると、デジタル
電話機2Aは、図8において説明したようにスイッチ7
24Aの状態を読取り、B1チャネルを用いて通話を行
なう電話機であることを認識し、選択部716Aを制御
する(S04)。また、デジタル電話機2Bも同様に、
スイッチ724Bの状態を読取り、B2チャネルを用い
て通話を行なう電話機であることを認識し、選択部71
6Bを制御する(S05)。
【0091】次に、デジタル内線回路11は、デジタル
電話機2Aに対する制御情報1900をデジタル回線4
に送信し(S06)、中央制御装置16と制御情報の送
受信処理を行なう(S13)。
【0092】一方、デジタル電話機2Aは制御情報19
00を受信し(S07)、受信した制御情報1900の
識別情報1902によりデジタル電話機2Aに対する制
御情報であることを認識して、その制御情報1900を
取込む(S09)。次に、デジタル電話機2Aはデジタ
ル内線回路11に対して制御情報2000を送信し(S
11)、次にデジタル内線回路11から送られてくる制
御情報2000を受信しないように受信処理の禁止のマ
スク(次にデジタル内線回路11から送られてくる制御
情報1900は、デジタル電話機2B用であるため)を
行ない(S15)、受信した制御情報1900を用いて
電話機の制御を行なう(S17)。
【0093】また、デジタル電話機2Bでは、デジタル
内線回路11が、デジタル電話機2Aに対して送信した
制御情報1900を受信し(S08)、受信した制御情
報1900の識別情報1902によりデジタル電話機2
Aに対する制御情報であることを認識すると(S1
0)、その制御情報1900を無効にする処理を行なう
(S12)。その後、デジタル電話機2Bは電話機の制
御を行なう(S18)。
【0094】デジタル内線回路11は、デジタル電話機
2Aから制御情報2000を受信すると(S14)、こ
の受信した制御情報2000の内容を含む制御情報を中
央制御装置16に通知すると共に、中央制御装置16か
ら送られてくる制御情報を受信し(S16)、次に、デ
ジタル電話機2Bに対する制御情報1900をデジタル
回線4に送信し(S19)、中央制御装置16と制御情
報の送受信処理を行なう(S23)。
【0095】デジタル電話機2Bは制御情報1900を
受信すると(S20)、受信した制御情報1900の識
別情報1902によりデジタル電話機2Bに対する制御
情報であることを認識して、その制御情報1900を取
込む(S21)。次に、デジタル電話機2Bはデジタル
内線回路11に対して制御情報2000を送信し(S2
2)、次にデジタル内線回路11から送られてくる制御
情報2000を受信しないように受信処理の禁止のマス
ク(次にデジタル内線回路11から送られてくる制御情
報1900は、デジタル電話機2A用であるため)を行
ない(S25)、受信した制御情報1900を用いて電
話機の制御を行なう(S29)。
【0096】なお、デジタル電話機2Aは、S15の受
信処理が禁止されているので、デジタル内線回路11が
S19で送信した制御情報2000は受信しない。ま
た、デジタル電話機2Aは、S15によって受信処理を
禁止してから、約100ms経過後、受信処理の禁止を
解除して(S27)、電話機を制御する(S28)。
【0097】次に、デジタル内線回路11は、デジタル
電話機2Bから制御情報2000を受信すると(S2
4)、この受信した制御情報2000の内容を含む制御
情報を中央制御装置16に通知すると共に、中央制御装
置16から送られてくる制御情報を受信し(S26)、
次に、デジタル電話機2Aに対する制御情報1900を
デジタル回線4に送信し(S30)、中央制御装置16
と制御情報の送受信処理を行なう(S34)。
【0098】デジタル電話機2Aは制御情報1900を
受信すると(S31)、受信した制御情報1900の識
別情報1902によりデジタル電話機2Aに対する制御
情報であることを認識して、その制御情報1900を取
込む(S32)。次に、デジタル電話機2Aはデジタル
内線回路11に対して制御情報2000を送信し(S3
3)、次にデジタル内線回路11から送られてくる制御
情報2000を受信しないように受信処理を禁止のマス
クをし(S36)、受信した制御情報1900を用いて
電話機の制御を行なう(S38)。
【0099】なお、デジタル電話機2Bは、S25の受
信処理が禁止されているので、デジタル内線回路11が
S30で送信した制御情報2000は受信しない。ま
た、デジタル電話機2Bは、S30によって受信処理を
禁止してから、約100ms経過後、受信処理の禁止を
解除して(S39)、電話機を制御する(S40)。
【0100】次に、デジタル内線回路11は、デジタル
電話機2Aから制御情報2000を受信すると(S3
5)、この受信した制御情報2000の内容を含む制御
情報を中央制御装置16に通知すると共に、中央制御装
置16から送られてくる制御情報を受信し(S37)、
次に、デジタル電話機2Bに対する制御情報1900を
デジタル回線4に送信し(S41)、以後、同じ処理を
繰り返し行なう。
【0101】図23は、図21及び図22に示す電話機
A用データ送信処理(S06、S30)の内容を示すフ
ローチャートである。図23において、まず、データエ
ラーフラグをチェックし(S50)、データエラーでな
い場合は、通常の制御情報1900をデジタル電話機2
Aに対して送信する(S51)。また、データエラーが
起こっている場合は、データエラーフラグをリセットし
(S52)、デジタル電話機2Aに対して異常警告デー
タを送信する。なお、デジタル電話機2Aは、異常警告
データを受信した場合、表示器729Aにその内容を表
示するか、又は、スピーカ721Aから異常を示す警告
音を送出する。
【0102】図24は、図21及び図22に示す電話機
A用データ受信処理(S14、S35)の内容を示すフ
ローチャートである。図24において、まず、受信した
データがエラーであるかチェックし(S60)、エラー
である場合は、データエラーフラグをセットする(S6
1)。
【0103】図25は、図21及び図22に示す電話機
B用データ送信処理(S19、S41)の内容を示すフ
ローチャートである。図25において、まず、データエ
ラーフラグBをチェックし(S70)、データエラーで
ない場合は、通常の制御情報1900をデジタル電話機
2Bに対して送信する(S71)。また、データエラー
が起こっている場合は、データエラーフラグBをリセッ
トし(S72)、デジタル電話機2Bに対して異常警告
データを送信する。なお、デジタル電話機2Bは、異常
警告データを受信した場合、表示器729Bにその内容
を表示するか、又は、スピーカ721Bから異常を示す
警告音を送出する。
【0104】図26は、図21及び図22に示す電話機
B用データ受信処理(S24)の内容を示すフローチャ
ートである。図26において、まず、受信したデータが
エラーであるかチェックし(S80)、エラーである場
合は、データエラーフラグBをセットする(S81)。
【0105】図27は、図21及び図22に示す交換機
からのデータ受信処理(S07、S08、S20、S3
1、S20)内容を示すフローチャートである。図27
において、デジタル内線回路11から制御情報を受信す
ると、BCCチェックを行ない(S90)、受信したデ
ータがエラーであれば、データ伝送部711A、711
Bをリセットし、初期設定を行なう(S92)。
【0106】以上のように、PBX1のデジタル内線回
路11とデジタル電話機2A及び2Bとの動作が行なわ
れる。
【0107】次に、データ伝送距離について説明する。
図28は、データ伝送距離を説明するブロック構成図で
ある。PBX1のデジタル回線にはデジタル電話機2A
及び2Bがマルチ接続されている。また、PBX1から
マルチ接続点6までの線路長をlとし、マルチ接続点6
からデジタル電話機2Aまでの線路長をmとし、マルチ
接続点6からデジタル電話機2Bまでの線路長をnとす
る。
【0108】このような構成において、デジタル電話機
2Aが送信するバースト信号とデジタル電話機2Bが送
信するバースト信号とを合成を正確に行なう場合、線路
長mと線路長nとを加え合わせた線路長(m+n)は、
実験の結果50m以内とする必要が有ることが判明し
た。これは、送信データ適正化回路708が、次のパル
スを出力する際、前のパルスの極性を判別して行なうた
めである。即ち、デジタル電話機2Aとデジタル電話機
2Bとまでの距離が長くなると、次に送出するパルスの
出力が遅延し、512Kbpsのベアラ通信速度に対応
することができなくなる。
【0109】図29は、図28に示す構成において、確
実に動作を保証できる伝送路長と伝線路抵抗値との条件
を示した図である。図29において、PBX1からマル
チ接続点6までの線路長lは線路抵抗値が20Ω以内
(0.5φのケーブルを用いた場合、110m以内)の
範囲となり、マルチ接続点6からデジタル電話機2Aま
での線路長m、及びマルチ接続点6からデジタル電話機
2Bまでの線路長nは10m以内となる。これは、実験
結果及び論理的計算結果から十分マージンを取った値で
あり、この条件下であれば、PBXのシステムの動作を
確実に保証することができる。
【0110】なお、以上の説明は、デジタル回線にデジ
タル電話機を2台マルチ接続した場合を例に説明した
が、これは2台に限定されるものではない。また、デジ
タル回線のインタフェースは2B+Dに限定されるもの
ではなく、B1+B2+B3+Dのような構成(3B+
D)、もしくは、B1+B2+D1+D2のような構成
(2B+2D)であってもよい。インタフェースの構成
を2B+2Dとすれば、Dチャネルを時分割して使用す
る必要が無いので処理が容易になる。
【0111】さらに、本実施の形態においてはデジタル
電話機を端末装置としているが、これは、データ端末装
置、ファクシミリ装置、画像端末装置等であってもよい
ことは明らかである。
【0112】さらにまた、本実施の形態におけるデジタ
ル内線回路に、必ずしもデジタル電話機を複数台マルチ
接続しなくともよく、1台のみデジタル電話機を接続し
ても何ら問題は生じない。
【0113】
【発明の効果】本発明によれば、一つのデジタル回線
に、直接、複数のデジタル電話機をマルチ接続すること
ができ、かつ、それら複数のデジタル電話機の各々が同
時に異なる相手先と通話可能とすることができる。
【0114】また、一つのデジタル内線回路に複数のデ
ジタル電話機が接続される形となるため電話交換機のデ
ジタル内線回路を削減することができ、電話交換機を小
型化することができる。
【0115】さらに、一つのデジタル回線に、複数のデ
ジタル電話機をマルチ接続することで、電話回線の配線
工事の作業効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電話交換システムの中継方式図であ
る。
【図2】 本発明のデジタル回線のインタフェース仕様
を示す図である。
【図3】 デジタル回線で送受信されるバースト信号の
構成を示す図である。
【図4】 図3に示すバースト信号の構成を説明する図
である。
【図5】 本発明のデジタル内線回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】 本発明のデジタル電話機の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】 デジタル内線回路及びデジタル電話機の動作
を示すタイムチャートである。
【図8】 デジタル回線に複数のデジタル電話機をマル
チ接続した状態を説明するブロック図である。
【図9】 デジタル回線上で送受信されるバースト信号
の状態を示す図である。
【図10】 デジタル回線上で送受信されるバースト信
号の状態を示す図である。
【図11】 Dチャネルによって送受信される制御情報
の状態を示す図である。
【図12】 2台のデジタル電話機から送出されるバー
スト信号がデジタル回線上で合成される状態を説明する
図である。
【図13】 2台のデジタル電話機から送出されるバー
スト信号がデジタル回線上で合成される状態を説明する
図である。
【図14】 AMI符号則を説明する図である。
【図15】 2台のデジタル電話機から送出されるバー
スト信号がデジタル回線上で不具合に合成される状態を
説明する図である。
【図16】 2台のデジタル電話機から送出されるバー
スト信号がデジタル回線上で適正に合成される状態を説
明する図である。
【図17】 デジタル電話機の送信データ適正化回路の
回路図である。
【図18】 デジタル電話機の送信データ適正化回路の
動作を説明するタイミングチャートである。
【図19】 デジタル内線回路からデジタル電話機に送
信される制御情報の構成を示す図である。
【図20】 デジタル電話機からデジタル内線回路に送
信される制御情報の構成を示す図である。
【図21】 デジタル内線回路とこれに接続されている
デジタル電話機A及びBとの動作を示すフローチャート
(その1)である。
【図22】 デジタル内線回路とこれに接続されている
デジタル電話機A及びBとの動作を示すフローチャート
(その2)である。
【図23】 図21及び図22に示す電話機A用データ
送信処理のフローチャートである。
【図24】 図21及び図22に示す電話機Aからのデ
ータ受信処理のフローチャートである。
【図25】 図21及び図22に示す電話機B用データ
送信処理のフローチャートである。
【図26】 図21及び図22に示す電話機Bからのデ
ータ受信処理のフローチャートである。
【図27】 図21及び図22に示す交換機からのデー
タ受信処理のフローチャートである。
【図28】 データ伝送距離を説明するブロック構成図
である。
【図29】 確実な動作が可能な伝送路長と伝線路抵抗
値との条件を示した図である。
【符号の説明】
1・・・・電話交換機(PBX) 11・・・デジタル内線回路 13・・・入ハイウェイ 14・・・出ハイウェイ 15・・・タイムスイッチ 16・・・中央制御装置 17・・・記憶装置 18・・・局線トランク 19・・・制御バス 2A・・・デジタル電話機 2B・・・デジタル電話機 3・・・・デジタル電話機 4・・・・デジタル回線 5・・・・公衆網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−73995(JP,A) 特開 平4−199954(JP,A) 特開 平5−22422(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 3/58 H04L 25/00 H04M 1/00 H04M 3/00 H04M 7/00 H04Q 3/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理的に2ワイヤの回線で構成されてい
    ると共に、複数の通信チャネルを有するAMI符号から
    なる受信バースト信号および送信バーストを送受信する
    デジタル回線に接続されるデジタル端末装置において、 上記複数の通信チャネルの内、使用する通信チャネルを
    設定するチャネル設定手段と、 上記受信バースト信号を受信してから所定時間が経過す
    ると、上記チャネル設定手段で設定された通信チャネル
    に通信情報を格納した送信バースト信号を送信するバー
    スト信号送信手段と、 上記デジタル回線上の前パルス極性を記憶しており、当
    該記憶しているパルス極性によって、上記バースト信号
    送信手段から得た上記送信バースト信号のパルス極性を
    AMI符号化則に適正化する符号適正化手段と、 上記符号適正化手段から得たAMI符号からなる送信バ
    ースト信号を上記デジタル回線に出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とするデジタル電話機。
  2. 【請求項2】 更に、一つの送受話手段と、 上記チャネル設定手段で設定された通信チャネルと上記
    送受話手段とを接続する選択手段と、を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載のデジタル電話機。
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