JP3533371B2 - 模擬会話システム、模擬会話方法、および情報記憶媒体 - Google Patents

模擬会話システム、模擬会話方法、および情報記憶媒体

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JP3533371B2 JP2000367593A JP2000367593A JP3533371B2 JP 3533371 B2 JP3533371 B2 JP 3533371B2 JP 2000367593 A JP2000367593 A JP 2000367593A JP 2000367593 A JP2000367593 A JP 2000367593A JP 3533371 B2 JP3533371 B2 JP 3533371B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザにより入力
された言葉を認識し、認識した言葉に対応する返答を出
力することにより、ユーザとの会話を継続させる模擬会
話システム等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、遊戯者が話しかける声に
応じて返答音声を出力する玩具やゲームがいくつかあ
る。例えば、遊戯者が「おはよう」と話しかけると、そ
の音声に反応して「おはよう、今日もご機嫌だね」とい
った具合に返答音声を出力することによって模擬的な会
話を成り立たせる。具体的には、入力可能な音声と、そ
の音声に対応する返答を、予め、玩具やゲーム装置が具
備するメモリ内に記憶させる。そして、模擬会話や簡単
な受け答えを実行する際には、遊戯者が発生した音声を
検出して、その音声が予め登録された音声と一致するか
否かを判定し、一致する場合には、その音声と対応する
返答を選択して出力することにより模擬的な会話を実現
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、音声認
識によって模擬的な会話を実行する従来の玩具やゲーム
装置にあっては、認識した音声に対応する返答しか実行
できなかった。したがって、唐突に話題が変更したり、
それまでに話した内容に立ち戻るといった、より現実の
会話に近い柔軟性のある会話を実現することが困難であ
り、会話が単調でマンネリ化するといった問題があっ
た。また、従来において、音声認識による模擬会話の継
続方法に対しては様々な研究が成されてきたものの、会
話の終了方法について工夫したものは少なかった。例え
ば、不登録の音声を認識した場合や、遊戯者の沈黙時間
が所与の時間を経過した場合、電源を切ったとき等に、
強制的に終了するといったものが一般的であった。この
ような機械的な会話の終了方法によれば、遊戯者が突然
に現実世界に引き戻されたような印象を受ける恐れがあ
る。すなわち、これらの会話のマンネリ化や強制的な会
話終了等の要素は、その玩具やゲーム装置との会話の擬
似性や虚無感を強調し、遊戯者の没入感を妨げるといっ
た問題があった。
【0004】本発明の課題は、遊戯者との模擬的な会話
を実行する玩具やゲーム装置において、話題を柔軟に変
更することであり、また、遊戯者との会話履歴を反映さ
せて、より自然に会話を終了に導くことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明は、複数の音声データ(例えば、図15
に示す質疑応答データ406)を記憶する記憶手段(例
えば、図15に示す情報記憶媒体400)と、話者の音
声を認識する音声認識手段(例えば、図15に示す音声
入力部100および音声認識部210)と、前記音声認
識手段によって認識された結果に対応する返答用の音声
データを前記記憶手段に記憶された音声データの中から
決定する決定手段(例えば、図15に示す返答決定部2
20)と、前記決定手段により決定された音声データを
出力する出力手段(例えば、図15に示す音出力部30
0)と、を備え、前記音声認識手段による認識と、前記
決定手段による音声データの決定と、前記出力手段によ
る出力との一連の処理を繰り返し実行することにより前
記話者との模擬会話を進行させる模擬会話システムであ
って、前記模擬会話の会話履歴(例えば、図15に示す
会話履歴データ510)を記憶する履歴記憶手段(例え
ば、図15に示す一時記憶部500)を更に有し、前記
記憶手段が前記複数の音声データそれぞれが属する話題
と、当該音声データとを対応付けて記憶すると共に、前
記決定手段が、前記履歴記憶手段に記憶された会話履歴
が会話変更条件を満たすか否かを判定し、前記会話変更
条件を満たすと判定した場合に、前記音声認識手段によ
って認識された結果にかかわらず、前記出力手段が直前
に出力した音声データの属する話題とは異なる話題の音
声データを前記記憶手段に記憶された音声データの中か
ら決定することを特徴とする模擬会話システムである
【0006】この第1の発明によれば、実行中の模擬会
話の会話履歴を記憶し、その会話履歴が会話変更条件を
満たすか否かを判定することによって、実行中の話題を
転換することができる。したがって、例えば、会話履歴
として会話の継続時間を記憶することとすれば、時限的
に会話を変更するタイミングを生成することができる。
このように、次に出力する返答が常にその直前に出力し
た返答と関連がある場合と異なり、話題を転換するため
の条件を様々に変化させたり複数設定することにより、
より柔軟で自然体に近い話題転換を発生することが可能
となる。また、会話履歴、すなわち、会話の進行状況に
応じて話題を転換できるため、会話におけるリズムや流
れをその状況に応じて変更することが可能となり、模擬
会話のマンネリ化や機械的であるといった印象を防ぐこ
とができる。
【0007】また、第2の発明は第1の発明の模擬会
話システムにおいて、前記記憶手段に記憶された音声デ
ータには、当該音声データの属する話題を切り出すため
の話題転換用音声データ(例えば、本実施の形態におけ
るキーワードと対応する返答文)が含まれ、前記決定手
段が、直前に出力した音声データの属する話題とは異な
る話題の音声データとして、前記話題転換用音声データ
を決定するというものである。
【0008】この第2の発明によれば、音声データの中
に、話題転換用の音声データが含まれる。したがって、
例えば、会話履歴が話題変更条件を満たした場合におい
て、その変更先を決定する際、話題転換用音声データの
中から直前に実行した話題とは異なる話題に属する話題
転換用音声データを選択して出力することができる。こ
のため、話題を変更する際に、その転換先を決定する処
理を迅速化することができる。
【0009】第3の発明は、ユーザにより入力された言
葉に対応する返答を出力することにより、前記ユーザと
の模擬会話を実行する模擬会話システムであって、前記
模擬会話における会話履歴を更新記憶し、前記会話履歴
が会話変更条件を満たすか否かを判定し、満たす場合に
は、前記ユーザにより入力された言葉あるいは実行中の
模擬会話における話題にかかわらず、実行中の模擬会話
における話題と異なる話題の返答を出力することを特徴
とするものである
【0010】第8の発明は、ユーザにより入力された言
葉に対応する返答を出力することにより、前記ユーザと
の模擬会話を実行する模擬会話方法であって、前記模擬
会話における会話履歴を更新記憶し、当該会話履歴が会
話変更条件を満たすか否か判定し、満たす場合には、前
記ユーザにより入力された言葉、あるいは実行中の模擬
会話における話題にかかわらず、当該実行中の模擬会話
における話題と異なる話題の返答を出力することを特徴
とするものである
【0011】第11の発明は、コンピュータが、ユーザ
により入力された言葉を認識し、その認識した言葉に対
応する返答を出力することにより、前記ユーザとの模擬
会話を実行するための情報であって、前記模擬会話にお
ける会話履歴を生成するための情報と、前記会話履歴が
会話変更条件を満たすか否かを判定し、前記会話履歴が
前記会話変更条件を満たす場合には、前記ユーザにより
入力された言葉あるいは実行中の模擬会話における話題
にかかわらず、実行中の話題と異なる話題の返答を出力
するための情報と、が含まれた情報を記憶する情報記憶
媒体である。
【0012】この第3、第8、または、第11の発明
よれば、実行中の模擬会話における会話履歴を生成し、
その生成した会話履歴が話題を変更するための条件を満
たすか否かを判定することができる。したがって、会話
履歴が会話変更条件を満たさない場合には、その直前に
出力した音声と関連する音声を出力することによって実
行中の話題を継続させることができると共に、会話変更
条件を満たす場合には、その実行中の話題とは異なる話
題へと転換することができる。すなわち、会話の履歴、
進行状況に応じて話題を転換するタイミングを発生する
ことができるため、より現実における会話に近い模擬会
話を実現することが可能となる。
【0013】また、第4の発明は第3の発明の模擬会
話システムにおいて、前記会話履歴は、前記ユーザによ
り入力された言葉に対する評価の累積値、当該模擬会話
あるいは当該模擬会話における実行中の話題の継続時
間、所与の言葉が入力された回数、認識不能な入力の回
数、出力した質問文に対する非入力回数、の内少なくと
も一を含むというものである。
【0014】また、第9の発明は第8の発明の模擬会
話方法において、前記会話履歴は、前記ユーザにより入
力された言葉に対する評価の累積値、当該模擬会話ある
いは当該模擬会話における実行中の話題の継続時間、所
与の言葉が入力された回数、認識不能な入力の回数、出
力した質問文に対する非入力回数、の内少なくとも一を
含むというものである。
【0015】また、第12の発明は、第11の発明の情
報記憶媒体において、前記会話履歴は、前記ユーザによ
り入力された言葉に対する評価の累積値、当該模擬会話
あるいは当該模擬会話における実行中の話題の継続時
間、所与の言葉が入力された回数、認識不能な入力の回
数、出力した返答に対する非入力の回数、の内、少なく
とも一を含むというものである。
【0016】この、第4、第9、または、第12の発明
によれば、会話履歴として、入力された言葉に対する評
価の累積値、実行中の話題の継続時間、所与の言葉が入
力された回数、認識不能な入力回数、非入力回数の内、
少なくとも1つを記憶することができる。このため、会
話変更条件として、例えば、会話履歴における上記のパ
ラメータが所与の値を超えたときとして設定することに
より、簡単に話題の転換タイミングを判定することが可
能となる。また、例えば、ユーザが「うん」と入力した
場合と、「はい」と入力した場合とで評価値が異なるこ
ととすれば、答えの系統あるいは分類が類似するにもか
かわらず、評価の累積値が変化するため、話題の転換タ
イミングも変化することとなる。このように、ユーザに
とって些細な違いによって話題の転換タイミングが変化
することとなるため、話題転換の発生がより曖昧である
印象をユーザに与えることができる。
【0017】また、現実における会話において、話題に
対する興味がないときやテーマに飽きたときに、適当な
言葉でお茶を濁したり、返事をしないことによって退屈
な気分を表現するといったことがままある。こうした事
実を考慮し、例えば、認識不能な入力の回数や非入力の
回数が所与の回数以上に達したときに話題を変更するこ
ととすれば、あたかもユーザの思いを察して話題を転換
したかのように想起せしめることが可能となる。このよ
うに、模擬会話における履歴として、認識不能な入力回
数や非入力の回数をカウントし、その値に応じて話題を
変更することによって、ただ闇雲にランダムに話題を転
換する場合と異なり、よりもっともらしい話題の転換を
実現することができる。また、同じ言葉が何度も入力さ
れた場合、例えば、「バカ」といった言葉が繰り返し入
力された場合には、話題を変えることによって、ユーザ
の興味を掻き立てるといった効果が期待できる。
【0018】また、第5の発明は第3または第4の発
明の模擬会話システムにおいて、前記返答には、キーワ
ードと対応付けられた返答が含まれ、前記ユーザにより
入力された言葉にキーワードが含まれるか否かを判定す
ると共に、キーワードの入力有無を記憶し、前記会話履
歴が前記会話変更条件を満たした際に既に入力されたキ
ーワードが存在する場合には、その入力されたキーワー
ドと対応付けられた返答の内、少なくとも一を出力する
ことによって、実行中の模擬会話の話題を前記出力する
返答の話題に変更するというものである。
【0019】また、第10の発明は第8または第9の
発明の模擬会話方法において、前記返答には、キーワー
ドと対応付けられた返答が含まれ、前記ユーザにより入
力された言葉にキーワードが含まれるか否かを判定する
と共に、キーワードの入力有無を記憶し、前記会話履歴
が前記会話変更条件を満たし、かつ既に入力されたキー
ワードが存在する場合には、その入力されたキーワード
と対応付けられた返答の内、少なくとも一を出力するこ
とにより、実行中の模擬会話の話題を変更するというも
のである。
【0020】また、第13の発明は第11または第1
2の発明の情報記憶媒体において、前記返答に、キーワ
ードと対応付けられた返答を含み、前記ユーザにより入
力された言葉の中に前記キーワードの有無を判定すると
共に、前記キーワードの入力有無を記憶するための情報
と、前記会話履歴が前記会話変更条件を満たし、前記キ
ーワードが入力された履歴がある場合には、過去に入力
された前記キーワードに対応付けられた返答の内、少な
くとも一を出力することにより、実行中の模擬会話の話
題を当該出力する返答に係る話題に変更するための情報
と、を含むというものである。
【0021】この第5、第10、または、第13の発明
によれば、キーワードとそのキーワードに対応する返答
を予め設定し、ユーザが入力した言葉の中にキーワード
が存在する場合には、そのキーワードの入力があった旨
を記憶することができる。そして、会話履歴が会話変更
条件を満たした場合には、その変更先として、過去に入
力されたキーワードの中から少なくとも1つを選択する
ことによって、返答を決定することができる。したがっ
て、模擬会話実行中において、ユーザが、過去に、例え
ば「カツ丼」というキーワードを入力した場合、「カツ
丼」が入力された旨を記憶し、話題変更タイミングが発
生した際、「そういえば、さっき「カツ丼」って言った
よね。油っこいものが好きなの?」といった音声を出力
して話題を転換することができる。このように、話題の
転換先として過去に入力された言葉を利用することによ
って、無理のない話題転換を実現することが可能とな
る。
【0022】また、第6の発明は第3から第5のいず
れかの発明の模擬会話システムにおいて、前記ユーザに
より入力された言葉を認識できない場合、または、前記
ユーザにより入力された言葉に対応する返答が存在しな
い場合には、前記会話履歴に応じた返答を出力して、当
該模擬会話を継続させるというものである。
【0023】また、第14の発明は第11から第13
のいずれかの発明の情報記憶媒体において、前記ユーザ
により入力された言葉を認識できない場合、または、前
記ユーザにより入力された言葉に対応する返答が存在し
ない場合には、前記会話履歴に応じた返答を出力して、
当該模擬会話を継続させるための情報を含むというもの
である。
【0024】ここに、言葉を認識できない場合とは、入
力された言葉が、出力可能な返答に対応する言葉として
登録されていない場合と、単に言葉として解析(認識)
不能であった場合とを含む。また、会話履歴とは、
4、第9、および、第12の発明に掲げた事項の他、
5、第10、および、第13の発明に掲げたキーワード
の入力有無をも含む。
【0025】この第6または第14の発明によれば、ユ
ーザにより入力された言葉が認識できない場合であって
も、エラーや聞き返しを出力せずに、会話履歴に応じた
返答を出力することができる。例えば、会話履歴として
ユーザにより入力された言葉の評価値を累積したものを
記憶した場合、その評価の累積値のランクに応じて次に
出力する返答を決定することができる。また、過去にキ
ーワードが入力された場合には、認識不能な言葉が入力
されたことをきっかけとして、そのキーワードに立ち戻
って、話しを蒸し返すといった演出をすることもでき
る。
【0026】また、第7の発明は第3から第6のいず
れかの発明の模擬会話システムにおいて、前記話題に
は、模擬会話を終了させるための終焉話題が含まれ、前
記返答には、この終焉話題に関する返答が含まれ、前記
会話変更条件には、前記終焉話題に話題を変更するか否
かを判定するための会話終焉判定条件が含まれるという
ものである。
【0027】また、第15の発明は第11から第14
のいずれかの発明の情報記憶媒体において、前記話題と
して、模擬会話を終了させるための終焉話題を含み、前
記返答として、この終焉話題に関する返答を含み、更
に、前記会話変更条件として、この終焉話題に変更する
ための会話終焉条件を含み、前記会話履歴が前記会話終
焉条件を満たす場合には、前記終焉話題に話題を変更す
るための情報を含むというものである。
【0028】この第7または第15の発明によれば、会
話履歴が会話終焉条件を満たす場合には、実行中の話題
を終焉話題に変更することができる。したがって、会話
履歴に応じて模擬会話を終了することができるととも
に、会話履歴の内容に応じたエンディングを演出するこ
とができる。例えば、会話履歴として会話継続時間と入
力された言葉に対する評価値の累積を記憶した場合、時
限的に終焉話題に転換し、模擬会話を終了させるための
返答として評価の累積値の値に応じて異なる返答を出力
することとすれば、模擬会話全体に対するユーザの印象
(例えば、会話が上手くいった、あまり会話がはずまな
かった等の印象)を大きく左右することができる。この
ため、模擬会話自体がゲーム的な要素を帯びるととも
に、ユーザに対してより現実的な印象を与えることが可
能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、本実施の形態で
は、模擬会話玩具(会話ロボット)に対して本発明を適
用した場合を例に説明するが、本発明の適用はこれに限
定されるものではない。また、本実施の形態において、
模擬会話は、模擬会話玩具による質問と、遊戯者の応答
を繰り返すことによりなる質疑応答形式で進行するもの
とし、質問およびその応答については、説明の簡明のた
め、肯定または否定の応答を促す質問と、肯定または否
定を表す応答によるものとして説明する。
【0030】(1)装置 図1は、本実施の形態における模擬会話玩具1の一例を
示す正面図である。同図において、模擬会話玩具1は、
主に、会話ロボット10と、基台部12とを含む。ま
た、基台部12の内部には、音声認識および音声合成等
の処理を実行する制御部120が含まれ、基台部12の
側面には、遊戯者の音声を集音して制御部120にその
音声信号を出力するためのマイク122と、制御部12
0によって合成された音声を出力するためのスピーカ1
24とが設置される。すなわち、遊戯者が会話ロボット
10に向かって話しかけると、マイク122がその音声
を集音し、制御部120に出力する。制御部120は、
マイク122から入力された音声信号に基づいて出力す
る音声データを選択し、音声信号としてスピーカ124
に出力させることによって、模擬的な会話を実行する。
【0031】なお、制御部120は、マイク122によ
り集音された音声信号を認識する処理を実行する。具体
的には、遊戯者との模擬会話において用いられると想定
される単語を登録語として予め単語辞書内に記憶し、音
声が入力された際には、その音声信号と単語辞書に記憶
された登録語とを比較することによって音声認識を実行
する。
【0032】音声認識の方法としては、ワードスポッテ
ィングの技術を用いて実現する。すなわち、入力された
音声の波形データの中に登録語の音声波形データが含ま
れるか否かについてパターンマッチング処理を実行す
る。そして、このパターンマッチング処理を全ての登録
語に対して実行し、所定の閾値を超える類似度が与えら
れた登録語を、入力された音声として認識する。なお、
このワードスポッティング技術は、従来技術であるた
め、本明細書において、詳細な説明は省略する。
【0033】また、単語辞書には、登録語の音声波形デ
ータが、その登録語を識別するためのコードと対応付け
て記憶される。したがって、ワードスポッティング技術
により、単語辞書に記憶された音声波形データの中か
ら、入力された音声の波形データに最も類似する音声波
形データを決定した場合には、音声認識の結果としてそ
の音声波形データに対応するコードを選択する。更に、
制御部120は、その選択したコードに基づいて次に出
力する音声を決定する。ただし、以下では、便宜上、音
声認識の結果について、「コード」といった表記はせ
ず、「登録語」として扱うこととする。
【0034】(2)基本処理 図2は、出力する質問文の分岐構造の一例を示す図であ
る。同図によれば、出力した質問文に対して入力された
応答文の種類に応じて次に出力する質問文の内容が変化
する。具体的には、模擬会話における第1番目の質問文
「質問1」に対して入力された音声が、「質問1」に対
する答えとして予め想定された音声(すなわち、登録
語)か否かを判定する。答えとして想定された登録語で
ある場合には、その登録語が「質問1」に対して肯定的
なものか、否定的なものかに応じて次の質問を決定す
る。肯定的であった場合には、次の質問を「質問2」
に、否定的であった場合には、次の質問を「質問3」に
決定する。
【0035】一方、入力された音声が「質問1」に対す
る答えとして予め想定された音声ではない場合、すなわ
ち、入力された音声を登録語として認識したものの、
「質問1」に対する答えとして想定されていない登録語
であった場合、あるいは、入力された音声が認識できな
かった場合、には、実行中の模擬会話における遊戯者の
過去の発言に対する好感度に応じて次に出力する質問を
決定する。同図によれば、「質問1」に対して遊戯者が
音声入力をした段階における好感度のランクがAあるい
はBに属する場合には、「質問2」を、好感度のランク
がCである場合には、「質問3」を選択する。なお、以
下では、出力した質問に対して予め想定した登録語以外
の入力があった場合を、「不相応入力」と呼ぶこととす
る。このように、入力された音声が認識され、かつ想定
されていた登録語であった場合には、その登録語の内容
に応じて次に出力する質問を決定し、不相応入力であっ
た場合には、その遊戯者の過去の発言に基づく好感度に
応じて質問の内容を決定する。
【0036】例えば、「車は好きですか?」といった質
問文に対する登録語として、肯定的な分類には、「は
い」「そうです」「好きです」といった言葉を想定し、
否定的な分類には、「いいえ」「そうでもない」「興味
ないね」といった言葉を想定する。また、不相応入力に
は、音声として認識できなかったものだけでなく、認識
できた場合であっても、質問に対する答えとして想定し
なかったものを含む。例えば、「車は好きですか?」と
いう質問に対して、「カツ丼っておいしいよね」といっ
た音声が入力された場合には、例え「カツ丼」が単語辞
書内に登録された単語であり、入力に対して登録語とし
て認識できた場合であっても、不相応入力として扱う。
【0037】なお、遊戯者の過去の発言に対する好感度
は、入力された登録語に対する点数の総和によって判定
する。具体的には、模擬会話における話題に応じて個々
の登録語に対する点数を予め設定する。そして、模擬会
話実行中において、遊戯者により音声が入力され、登録
語として認識した場合には、その登録語に付加された点
数を得点として加算する。以下では、この登録単語に付
加された点数を好感度数といい、獲得した得点の総和を
累積好感度gという。また、好感度のランクは、累積好
感度gの値に応じて決定する。図3は、好感度のランク
を決定するためのランクテーブル410の一例を示す図
である。すなわち、累積好感度gが、g 1未満である場
合にはランクC、g1以上g2未満である場合にはランク
B、g2以上である場合にはランクAを、それぞれ好感
度のランクとして与える。
【0038】図4(a)および(b)は、質疑応答デー
タ406の一例を示す図である。質疑応答データ406
とは、出力した質問文に対して入力された音声の種類に
応じて、次に出力する相槌と質問とを決定するためのも
のであり、登録語用テーブル406aと、不相応入力用
テーブル406bの2種類からなる。なお、同図におい
ては、図面の簡単化のために、図2に示す「質問1」に
続く相槌および質問文の決定例のみを示すが、各質問毎
に同図に示すような質疑応答データ406を生成する。
【0039】図4(a)は、登録語用テーブル406a
の一例を示す図である。登録語用テーブル406aと
は、入力された音声の認識ができたものであって、質問
に対して想定された音声であったものに対する返答を決
定するためのテーブルである。同図によれば、登録語用
テーブル406aには、もととなる質問文と、その質問
文に対する返事となる登録語(すなわち、質問文に対す
る答えとして想定される登録語)と、各登録語に対する
好感度数と、質問文に対する登録語の分類と、次に出力
する質問文と、好感度ランクと、次に出力する相槌文
と、出力する際の口調あるいはトーンの種類とが記憶さ
れる。すなわち、登録語用テーブル406aには、質問
文に対する登録語が、肯定的であるか、否定的であるか
に分類して列挙される。また、各登録語に対応付けられ
た好感度数は、累積好感度gに加算されるものである。
同図によれば、肯定的な分類に属する登録語には、「質
問2」を選択し、否定的な分類に属する登録語には、
「質問3」を選択する。
【0040】また、登録語の分類毎に、累積好感度のラ
ンクに応じた相槌および口調(あるいは、トーン)を決
定する。すなわち、入力された音声に対して同じ登録語
が選択された場合であっても、当該登録語が選択された
時の累積好感度gのランクに応じて出力する相槌の種類
と口調を変化させる。例えば、「車は好きですか?」と
いう質問に対して、遊戯者が「はい」と返事した場合に
おいて、累積好感度gのランクがAである場合には、
「本当!?気が合うね!」といった相槌を、ランクがB
の場合には、「ほぅら、やはり。そう思ったんだ。」と
いった相槌を、ランクがCの場合には、「ふぅん」とい
った気のない返事をするように設定する。
【0041】図4(b)は、不相応入力用テーブル40
6bの一例を示す図である。不相応入力用テーブル40
6bとは、不相応入力がされた場合において、次に出力
する質問文を決定するためのテーブルである。不相応入
力用テーブル406bには、もととなる質問文と、好感
度ランクと、相槌文と、出力する際の口調あるいはトー
ンの種類と、次に出力する質問文とが記憶される。
【0042】以下に、本実施の形態における模擬会話の
基本処理を図5に示すフローチャートを用いて説明す
る。図5において、まず、1つの話題における第1番目
の質問を出力する(ステップS1)。そして、時間を計
時して、所定の時間内に音声入力があったか否かを判定
し(ステップS2)、ない場合には、ステップS5に移
行する。一方、所定の時間内に入力があった場合には、
質疑応答データ406を読み出して、当該入力が不相応
入力であるか否かを判定し(ステップS3)、不相応入
力でない場合には、登録語用テーブル406aの中から
当該登録語に対応する相槌および次の質問文を選択する
(ステップS4)。なお、このとき、当該登録語に付加
された好感度数の値を累積好感度に加算する。一方、ス
テップS3において、入力された音声が不相応入力であ
った場合には、不相応入力用テーブル406bを読み出
して、好感度ランクに応じた相槌および次の質問文を決
定する(ステップS5)。
【0043】ステップS4およびS5で選択した返答に
おいて、質問文が有るか否かを判定し、質問文がある場
合には、ステップS4およびS5で選択した返答の音声
を合成して出力し(ステップS7)、ステップS2に移
行する。一方、返答の中に質問文がない場合には、当該
模擬会話の終了と判定して、当該返答の音声を合成して
出力すると(ステップS8)、本基本処理を終了する。
【0044】(3)モード管理 続いて、モード管理について説明する。本実施の形態に
おけるモードとは、話題を意味する。具体的には、1つ
の質問文から始まり、各質問に対する応答に応じて返答
(相槌・次の質問)が指定される会話の分岐構造(図2
参照)を1つのモードと定義する。すなわち、本実施の
形態においては、質疑応答データ406は、図6に示す
ように、複数のモード毎に分類されて管理される。
【0045】上記基本処理によれば、1つのモードにお
ける質疑応答データ406に従って返答を選択している
限り、他の話題(モード)に移行することができない。
無論、1つのモード内の質問文に他のモードに移行する
リンク情報を付加して、モードを変更させることも可能
であるが、このようにリンク先を常に特定する場合、現
実の会話で発生するような気まぐれや思い出し等による
話題転換の柔軟性や任意さ、曖昧さを加味することがで
きない。そこで、本実施の形態では、基本処理とは独立
した話題転換のタイミングをはかる処理を実行し、話題
転換のタイミングに至った場合には、モードすなわち、
基本処理において読み出し可能な質疑応答データ406
を変更する、あるいは、モード内の分岐とは無関係に次
の質問文を選択する。このように、基本処理に割込ん
で、話題を転換させることによって、通常の会話におけ
る突飛な話題転換を実現する。以下に、モード変更処理
について詳細に説明する。
【0046】なお、各モードは、「車」や「食事」、
「占い」といった模擬会話における話題別に分類する。
あるいは、モードを話題毎に分類すると共に、累積好感
度gの値と対応付けて分類してもよい。すなわち、累積
好感度gの値の変化に応じてモードを段階的に変化させ
る構成にする。例えば、模擬会話玩具1が、図1に示す
会話ロボット10のナンパを目的としたものである場
合、同じ話題であっても、累積好感度gの値が低いとき
には、遊戯者の嗜好を聞くといった当り障りのない質問
や相槌を実行させ、累積好感度gの値が高いときには、
その話題における更に具体的な質問をさせたり、馴れ馴
れしい相槌をさせるといった具合に会話の内容に変化を
つける。また、モードには、会話の終了を意味する終了
モードを含むこととする。すなわち、終了モードとは、
模擬会話というゲームにおける、いわばエンディングを
意味するモードであり、模擬会話実行中においてカウン
トした所与の事項が模擬会話終了のための条件を満たす
場合に移行するモードである。
【0047】モード変更処理には、2つの段階を必要と
する。1つ目の段階は、モードを変更するタイミングを
はかる処理(以下、割込み処理という)であり、2つ目
の段階は、変更先のモードを決定する処理と、変更先の
モードにおける第1番目の質問文を決定する処理(以
下、移行モード決定処理という)である。また、本実施
の形態では、単に話題を転換するためのモード変更とは
別に、終了モードに移行するための終了モード処理を実
行する。
【0048】(3−1)会話履歴データ 本実施の形態では、モードを変更するタイミングや模擬
会話を終了させるタイミングをはかる処理の1つとし
て、過去の会話履歴に基づいて実行する。具体的には、
実行中の模擬会話において変動する種々の事項を逐次更
新記憶する会話履歴データを生成し、その会話履歴デー
タにおける各事項が所与の条件を満たすか否かを判定す
ることによってモードを変更するタイミングをはかる。
【0049】図7は、会話履歴データ510の一例を示
す図である。同図によれば、会話履歴データ510に
は、実行中の模擬会話における総会話時間tT、現在実
行中のモードにおける会話時間tm、過去に実行したモ
ードの識別子Mn、現在実行中のモードの識別子Mx、累
積好感度g、実行された総質疑応答回数qT、現在実行
中のモードにおける質疑応答回数qm、遊戯者の総無回
答回数yT、現在実行中のモードにおける無回答回数
m、不相応入力の総入力回数zT、モード内での不相応
入力の回数zm、NGワードの入力回数nが記憶され
る。なお、質疑応答回数とは、質問文を出力した回数を
示す。また、NGワードとは、模擬会話実行中におい
て、出力した質問に対する答えとしての分類に属さない
もので、且つ、模擬会話を実行する意思が見込まれない
言葉を指すものである。例えば、「バカ」や「死ね」と
いった悪口をNGワードとして登録し、これに該当する
入力があった場合にはNGワードとしてカウントする。
また、NGワードとして登録した言葉であっても、出力
した質問に対する解答として登録されたものである場合
には、カウントしないこととする。
【0050】(3−2)割込み処理 続いて、割込み処理について説明する。本実施の形態で
は、モードを変更するタイミングとして、2つの場合を
設定する。1つは、上述した会話履歴データ510に記
憶した所与の項目がモード変更の条件を満たすときとす
る。他方は、遊戯者が話題を転換するためのキーワード
(以下、話題転換ワードという)を入力したときとす
る。後者においては、話題転換ワードを予め特定し、実
行中のモードにおいて、話題転換ワードが入力されたか
否かを判定し、入力されたと判定したときをモードの変
更タイミングとする。図8は、話題転換ワードと、各話
題転換ワードに対応する返答文を記憶した話題転換ワー
ドテーブル412の一例を示す図である。同図によれ
ば、「バカ」という言葉の入力を判定すると、「バカじ
ゃないもん」とう音声を出力した後、移行モード決定処
理を実行し、次のモードにおける質問文を出力する。
【0051】以下、図9(a)および(b)に示すフロ
ーチャートを用いて、割込み処理について説明する。図
9(a)は、会話履歴データ510に基づいてモードの
変更タイミングをはかる割込み処理Aを説明するための
フローチャートである。なお、以下の処理は、所定の時
間毎に逐次実行するものである。
【0052】同図によれば、割込み処理Aでは、まず、
現在のモードにおける無回答数ymの値が比較値Ymより
大きいか否かを判定する(ステップS10)。条件(y
m>Ym)を満たす場合には、移行モード決定処理に移行
し、満たさない場合には、現在のモードにおける不相応
入力回数zmの値が比較値Zmより大きいか否かを判定す
る(ステップS11)。条件(zm>Zm)を満たす場合
には、移行モード決定処理に移行し、満たさない場合に
は、現在のモードにおける質疑応答回数qmの値が比較
値Qmより大きいか否かを判定する(ステップS1
2)。条件(qm>Qm)を満たす場合には、移行モード
決定処理に移行し、満たさない場合には、本処理を終了
する。
【0053】なお、各条件における比較値Ym、Zm、Q
m、の値は、定数であってもよいし、変数であってもよ
い。変数である場合には、例えば、乱数を発生し、得ら
れた乱数を累積好感度gで割った余りを比較値Qmとし
て採用することとしてもよい。このように、会話履歴デ
ータ510におけるパラメータと乱数とを組み合わせた
ものを比較値として採用することによって、同じ質問に
対して同じ解答をした場合であっても、モードが切り替
わるタイミングがその都度異なることとなり、模擬会話
のマンネリ化を防ぐことができる。
【0054】図9(b)は、話題転換ワードの入力有無
に基づいてモードの変更タイミングをはかる割込み処理
Bを説明するためのフローチャートである。なお、ここ
では、話題転換ワードによる割込み処理Bを、基本処理
とは独立して実行するものとして説明するが、基本処理
の一部に組み込んで処理することとしてもよい。
【0055】同図によれば、割込み処理Bでは、まず、
音声入力の有無を判定する(ステップS20)。音声入
力がない場合には、本処理を終了する。一方、音声入力
があった場合には、話題転換ワードテーブル412を読
み出して、その入力された音声が話題転換ワードである
か否かを判定する(ステップS21)。入力が話題転換
ワードでない場合には、本処理を終了する。一方、入力
が話題転換ワードである場合には、当該話題転換ワード
に対応する返答文を読み出して、音声として出力する
(ステップS22)と共に、移行モード決定処理に移行
する。
【0056】(3−3)移行モード決定処理 続いて、移行モード決定処理について説明する。以下で
は、各モード内に記憶された質疑応答の内容に合わせた
ランクを各モードに設定し、前記割込み処理によって話
題転換のタイミングとなった時における累積好感度gの
値に対応するランクのモードから移行先のモードを決定
する。例えば、3つのランクを設定し、各モードをその
質疑応答の内容に合わせていずれかの段階に分類する。
そして、累積好感度gの値に対応するランクの中から移
行先のモードを選択する。このように、モードにランク
を付けて、累積好感度gの値に応じてモードの移行先を
決定することによって、模擬会話における会話ロボット
10の「のり」を演出することができる。
【0057】なお、移行先のモードのランクを決定する
際に、累積好感度gの値だけでなく、会話履歴データ5
10における任意のパラメータを加味して決定すること
としてもよい。例えば、総質疑応答回数qTを10で割
った商を累積好感度gに加算した値s(s=g+{(q
T/10)の商})に応じて移行先モードのランクを決
定する。このように、話題転換において、会話における
好感度だけでなく総質疑応答回数qTを加味することに
よって、長時間会話を実行したことによるいわば親近感
を演出することも可能となる。すなわち、あまり好印象
を受けない受け答えが入力された場合であっても、会話
が十分に継続された場合には、会話ロボット10が遊戯
者に対して徐々に打ち解けたものに変化する様子を演出
する。
【0058】モードを選択した後に、そのモード内から
最初に出力する質問文を決定する処理は、次の3つのい
ずれかを採用する。 1.モードにおける第1番目の質問文を選択する 2.未出力の質問文を選択する 3.キーワードに対応する質問文を選択する 以上3つの方法のいずれかにより出力する質問文を選択
した後、接続詞を付けて選択した質問文を出力する。例
えば、「そういえば」や「そうそう」「あとね」といっ
た接続詞をランダムにあるいは周期的に採用する。な
お、1に掲げた「モードにおける第1番目の質問文を出
力する」とは、移行先として選択したモードが未処理の
モードである場合において、そのモードにおける先頭の
質問文、すなわち、図2に示す分岐構造における「質問
1」を出力することを意味する。
【0059】2に掲げた「未出力の質問文を出力する」
とは、移行先として選択したモードが既に実行したモー
ドであった場合に行う処理であり、過去に実行した際に
出力しなかった質問文を出力することを意味する。具体
的には、出力した質問文を出力履歴としてモードと対応
付けて記憶する。そして、過去に実行したモードを再び
実行する際には、記憶した出力履歴にない質問文のう
ち、分岐構造のなかで最も発端に近い質問文を選択す
る。例えば、図2に示す分岐構造において、過去に、
「質問1」、「質問2」、「質問4」、「質問9」とい
った順番で出力した場合には、出力する質問文として
「質問3」を選択する。
【0060】3に掲げた「キーワードに対応する質問文
を出力する」とは、模擬会話実行中において、遊戯者が
入力したキーワードに対応する質問文を出力することを
意味する。例えば、「食事」をテーマとするモードにお
いて、「カツ丼」というキーワードを設定し、「丼もの
の玉子は半熟と完熟とどっちがいい?」といった質問文
を対応させる。そして、模擬会話実行中において、キー
ワード「カツ丼」が入力された場合には、これを記憶
し、移行モード決定処理において、「食事」のモードが
選択された場合に、キーワードの入力有無を判定し、
「カツ丼」を検索すると、「そういえば、さっき「カツ
丼」って言ったよね?丼ものの玉子は半熟が好き?」と
いった音声を出力させる。
【0061】図10は、各モードにおけるキーワードと
質問文とを対応付けるキーワード対応テーブル408の
一例を示す図である。同図によれば、各モード毎に複数
のキーワードを設定し、各キーワードにはそれぞれ質問
文の識別子を対応させる。また、入力有無をも記憶す
る。例えば、1を入力済み、0を未入力とする。そし
て、模擬会話実行中において、遊戯者がキーワードを入
力した場合には、キーワード対応テーブル408の該当
するキーワードの入力有無の番号を0から1に反転させ
る。
【0062】図11は、移行モード決定処理を説明する
ためのフローチャートである。同図において、まず、移
行先モードのランクを決定するための変数s=g+
{(qT/10)の商}を算出する(ステップS3
0)。続いて、算出したsの値が基準値S1未満である
か否かを判定する(ステップS31)。条件(s<
1)を満たす場合には、ランク1に該当するモードの
中から1つのモードを選択し(ステップS32)、ステ
ップS36に移行する。一方、ステップS31におい
て、条件(s<S1)を満たさない場合には、sの値が
基準値S1以上S2未満であるかを判定する(ステップS
33)。条件(S1≦s<S2)を満たす場合には、ラン
ク2に該当するモードの中から1つのモードを選択して
(ステップS34)、ステップS36に移行する。ま
た、ステップS33において、条件(S1≦s<S2)を
満たさない場合には、ランク3に該当するモードの中か
ら1つのモードを選択し(ステップS35)、キーワー
ド対応テーブル408を読み出して、選択したモードの
中に入力済みのキーワードがあるか否かを判定する(ス
テップS36)。
【0063】ステップS36において、選択したモード
内に入力済みのキーワードがない場合には、モード内の
番号の最も小さい未出力の質問文を選択する(ステップ
S37)。そして、接続詞を決定して、選択した質問文
と組み合わせて返答文を生成する(ステップS38)。
一方、ステップS36において、選択したモード内に入
力済みのキーワードが存在する場合には、接続詞を決定
し、キーワードおよびキーワードに対応する質問文と組
み合わせて返答文を生成し(ステップS39)、ステッ
プS40に移行する。返答文を生成すると、基本処理に
割込んで、基本処理のステップS5に処理を移行させ
て、生成した返答文を出力させて(ステップS40)、
本移行モード決定処理を終了する。
【0064】(3−4)終了モード 続いて、終了モードについて説明する。本実施の形態に
おいては、終了モードへの移行タイミングを、時限的条
件、好感度条件、無回答数の入力回数条件、不登録語の
入力回数条件、NGワードの入力回数条件の何れかを満
たしたときとする。また、終了モードでは、図2に示す
ような分岐構造は取らず、終了モードに移行する際に満
たした条件に応じて出力する返答文を決定する構造とす
る。
【0065】図12は、時限的条件によって終了モード
aに移行した場合における質疑応答データ406の構造
を説明するための図である。時限的条件とは、総会話時
間t Tが基準値TTを超えた時(tT>TT)を意味する。
すなわち、模擬会話開始からの時間tTが、最大会話時
間TTを経過する場合には、強制的に模擬会話を終了モ
ードに移行させる。このときには、図12に示すよう
に、累積好感度gの値に対応して出力する返答文が決定
される。同図によれば、累積好感度gがG1よりも小さ
い場合には、「返答文1」を、gがG1以上G2未満であ
る場合には「返答文2」を、gがG2以上G3未満である
場合には「返答文3」を、gがG3以上である場合には
「返答文4」をそれぞれ出力する。
【0066】図13(a)〜(d)は、時限的条件以外
の条件によって終了モードに移行した場合における種々
の質疑応答データ406の構造を説明するための図であ
る。同図によれば、累積好感度gの値が、基準値GL
満である場合(a)と基準値GH以上である場合
(b)、模擬会話を開始してからの総無回答数yTが基
準値Y Tよりも大きい場合(c)、不相応入力が成され
た回数zTが基準値ZTよりも大きい場合(c)、NGワ
ードnが入力された回数が基準値Nよりも大きい場合
(d)等の条件に応じて採用する終了モード(すなわ
ち、質疑応答データ)の種類を変化させる。
【0067】図13(a)は、累積好感度gの値がGL
未満である場合、すなわち、遊戯者が好印象な発言をし
なかったために終了モードに移行した場合における終了
モードbの質疑応答データの構造を示す図である。終了
モードbでは、移行後において即座に模擬会話を終了せ
ずに、更に会話を継続させて累積好感度gを増加させる
機会を与える。すなわち、終了モードbにおける会話に
よって累積好感度gが増加した場合には、割込み処理に
よって再び他のモードに移行させる。例えば、終了モー
ドb(g<GL)における冒頭に「私のことが嫌いなの
ですか?」といった質問文を出力し、それに対する入力
語が肯定的か、不相応入力であった場合には、「そうで
すか。では、さようなら」といった音声を出力して模擬
会話を終了させる。一方、否定的な入力であった場合に
は、その返答の種類(すなわち、登録語の種類)に応じ
て好感度数を加算させると共に、更に次の質問文を出力
させて模擬会話を継続させる。
【0068】図13(b)は、累積好感度gの値がGH
以上である場合、すなわち、遊戯者が好印象な言葉を複
数入力したために累積好感度gが基準値GHを上回った
場合における終了モードcの質疑応答データを示す図で
ある。同図によれば、終了モードcに移行した場合に
は、速やかにゲームを終了させる。例えば、本実施の形
態における模擬会話玩具が会話ロボット10をナンパす
ることを目的とした模擬会話を実行するものである場合
には、見事ナンパに成功したものとする返答文を出力し
て模擬会話を終了させる。
【0069】図13(c)は、総無回答数yTがYTより
も大きい場合あるいは不相応入力の総入力回数zTがZT
よりも大きい場合に移行する終了モードdの質疑応答デ
ータを示す図である。終了モードdでは、累積好感度g
の値が基準値GC以上か未満かに応じて出力する返答文
を変更させる。なお、ここに、GL<GC<GHの関係を
満たすこととする。また、図13(d)は、NGワード
の入力回数が基準値Nを超えた場合に移行する、終了モ
ードeの質疑応答データを示す図である。このモードで
は、例えば、喧嘩ごしな返答文を出力して終了させる。
例えば、「さっきからひどいことばっかり言って!さよ
なら!」といった音声を出力する。
【0070】図14は、終了モードに移行するタイミン
グをはかるための終了モード処理を説明するためのフロ
ーチャートである。同図によれば、まず、総会話時間t
Tが比較値TTよりも大きいか否か(tT>TT)を判定す
る(ステップS50)。条件(tT>TT)が満たされる
場合には、終了モードaを選択し、累積好感度を判定す
ると(ステップS51)、ステップS59に移行する。
条件(tT>TT)を満たさない場合には、累積好感度g
が比較値GL未満か否か(g<GL)を判定する(ステッ
プS52)。条件(g<GL)を満たす場合には、終了
モードbを選択して、ステップS59に移行する。条件
(g<GL)を満たさない場合には、累積好感度gが比
較値GH以上か否か(g≧GH)を判定する(ステップS
53)。条件(g≧GH)を満たす場合には、終了モー
ドcを選択して、ステップS59に移行する。一方、条
件(g≧GH)を満たさない場合には、総無回答数yT
比較値YTより大きいか否か(yT>YT)を判定する
(ステップS54)。
【0071】ステップS54において、条件(yT
T)を満たす場合には、終了モードdを選択し、累積
好感度の値を判定すると(ステップS55)、ステップ
S59に移行する。一方、条件(yT>YT)を満たさな
い場合には、総不相応入力回数z Tが比較値ZTよりも大
きいか否か(zT>ZT)を判定する(ステップS5
6)。条件(zT>ZT)を満たす場合には、終了モード
dを選択し、累積好感度を判定し(ステップS57)、
ステップS59に移行する。条件(zT>ZT)を満たさ
ない場合には、NGワードの入力回数nが比較値Nより
も大きいか否か(n>N)を判定する(ステップS5
8)。条件(n>N)を満たす場合には、終了モードe
を選択しステップS59に移行する。一方、条件(n>
N)を満たさない場合には、穂終了モード処理を終了す
る。
【0072】ステップS50〜S58までのステップに
おいて、いずれかの条件を満たす場合には、各条件に該
当する終了モードの質疑応答データ406を読み出し
(ステップS59)、各条件に対応する返答文を選択し
て返答文を生成する(ステップS60)。更に、基本処
理に割込んでステップS5に処理を移行させて(ステッ
プS61)本終了モード処理を終了する。
【0073】(4)構成 図15は、本実施の形態における機能ブロックの一例を
示す図である。同図において、機能ブロックは、主に、
音声入力部100と、処理部200と、音声出力部30
0と、情報記憶媒体400と、一時記憶部500とから
構成される。
【0074】音声入力部100は、図1に示すマイク1
22と、音声認識回路(不図示)とから構成され、遊戯
者の音声を検出してデジタル化した音声信号を処理部2
00に出力するものである。音声認識回路は、マイク1
22から入力された音声信号の帯域をフィルタリング
し、増幅した後A/D変換することによってデジタル化
して音声データを生成し、処理部200に出力する。
【0075】処理部200は、システム全体の制御、シ
ステム内の各ブロックへの命令の指示、音声入力部10
0から入力された音声信号を解析して、出力する返答を
決定する処理などの各種処理を行うものである。この機
能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)、あるいは
ASIC(ゲートアレイ等)等のハードウェアや、所与
のプログラムにより実現できる。また、処理部200
は、主に、音声認識部210と、返答決定部220と、
時計部230と、音声合成部240とから構成される。
【0076】音声認識部210は、音声入力部100か
ら入力された音声データを認識して、その認識結果を返
答決定部220に出力する。具体的には、音声入力部1
00から音声データが入力されると、情報記憶媒体40
0内に記憶された単語辞書404を読み出す。単語辞書
404には、複数の登録語の音声波形データと、各登録
語の音声波形データを識別するためのコードとが対応付
けて記憶される。音声認識部210は、単語辞書404
の中から入力された音声データに含まれる音声波形デー
タを判別し、入力された音声データに音声波形データが
含まれると判定した場合(あるいは、入力された音声デ
ータに最も類似する音声波形データを判定した場合)に
は、その登録語の音声波形データに対応するコードを返
答決定部220に出力する。一方、入力された音声デー
タに類似する音声波形データが単語辞書404内に存在
しない場合には、不登録の音声データが入力された旨を
知らせるためのコードを返答決定部220に出力する。
【0077】返答決定部220は、情報記憶媒体400
内に記憶された模擬会話プログラム402に従って遊戯
者との模擬会話を行う処理を実行するものである。すな
わち、音声認識部210から入力されたコード(登録語
・不登録語)に従って、遊戯者の音声入力に対応する返
答を決定し、その返答のコードを音声合成部240に出
力するものである。また、返答決定部220は、模擬会
話玩具1の電源(不図示)がオンになると、模擬会話プ
ログラム402によって指定された第1番目のモードに
分類された質疑応答データ406と、初期化したキーワ
ード対応テーブル408を一時記憶部500内に展開す
る。なお、返答決定部220は、主に、基本処理部22
2および割込み処理部224を含み、各部を制御するこ
とによって本実施の形態における模擬会話を実行する。
【0078】基本処理部222は、上述の基本処理を実
行する。すなわち、情報記憶媒体400に記憶された複
数の質疑応答データ406の中から所与のモードに対応
する質疑応答データ406を読み出して、一時記憶部5
00内に展開すると、第1番目の質問文を出力して模擬
会話を実行する。また、基本処理部222は、基本処理
に従って模擬会話を実行するとともに、音声認識部21
0から入力される登録語/不登録語コードや時計部23
0から入力される計時データに基づいて会話履歴データ
510を生成し、一時記憶部500に記憶する。更に、
基本処理部222は、遊戯者との模擬会話実行中におい
て、遊戯者が入力したキーワードを管理する処理を実行
する。すなわち、音声認識部210から入力される登録
語のコードを判定し、入力がキーワードであったか否か
を判定し、キーワードである場合には、一時記憶部50
0内に展開されたキーワード対応テーブル408のキー
ワード入力有無の番号を0から1に反転させる。
【0079】割込み処理部224は、上述の割込み処理
A、割込み処理B、移行モード決定処理、終了モード処
理を実行する。すなわち、割込み処理部224は、基本
処理部222が生成/管理する会話履歴データ510お
よびキーワード対応テーブル408に基づいて、話題
(モード)を変更する処理を実行する。
【0080】音声合成部240は、返答決定部220か
ら入力される返答のコードに対応する音声データを単語
辞書404から検索して、検索した音声データを音声出
力部300に出力する処理を実行する。音声出力部30
0は、音声合成部240から入力される音声データをD
/A変換すると共に増幅して音声として図1に示すスピ
ーカ124から出力するものである。
【0081】情報記憶媒体200は、プログラムやデー
タ等の情報を格納するものであり、コンピュータにより
読取り可能な記憶媒体によって実現できる。例えば、光
ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、
磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、メモリ
(ROM)等のハードウェアにより実現できる。処理部
200は、情報記憶媒体200に記憶された情報に基づ
いて各種処理を実行する。また、情報記憶媒体200内
には、本実施の形態における模擬会話を実現するための
模擬会話プログラム402、音声データとコードとを対
応付ける単語辞書404、質問文と次に出力する質問文
・相槌文とを対応付けた質疑応答データ406(各モー
ド毎に分類して記憶することとする)、キーワード対応
テーブル408、ランクテーブル410、話題転換ワー
ドテーブル412、NGワードテーブル414等が記憶
される。なお、模擬会話プログラム402には、割込み
処理A,B、移行モード決定処理、終了モード処理を実
行するためのプログラムが含まれる。また、単語辞書
は、認識用の音声波形データと、出力用の音声波形デー
タとを区別して記憶することとしてもよい。
【0082】また、一時記憶部500は、会話履歴デー
タ510、キーワード対応テーブル408等を一時的に
記憶するものであり、RAM等により実現可能なもので
ある。
【0083】(5)ハードウェア構成 図16は、本実施の形態を実現可能とするハードウェア
構成の一例を示す図である。同図によれば、模擬会話玩
具1は、CPU1000、ROM1002、RAM10
04、情報記憶媒体1006、音生成IC1008、音
声認識IC1010、I/Oポート1012、時計10
14がシステムバス1016により相互にデータ入力可
能に接続されている。そして、音生成IC1008に
は、スピーカ124が接続され、音声認識IC1010
には、マイク122が接続され、I/Oポート1012
には、通信装置1018が接続されている。
【0084】情報記憶媒体1006は、プログラム、音
データ、プレイデータ等が主に格納されるものであり、
半導体メモリや、光学的あるいは磁気的記憶媒体によっ
て構成される。この情報記憶媒体1006は、図15に
示す情報記憶媒体400に相当する。
【0085】マイク122は、図1に示す基台部12の
側面に設置されたものであり、図15に示す音声入力部
100に相当するものである。マイク122は、遊戯者
が発した音声を集音し、音声認識IC1010に出力す
る。また、音声認識IC1010は、マイク122から
入力される音声信号を情報記憶媒体1006内に記憶さ
れた単語辞書404に基づいて認識するための集積回路
であり、図15に示す音声認識部210に相当するもの
である。
【0086】CPU1000は、情報記憶媒体1006
に格納されるプログラム、ROM1002に格納される
システムプログラム、音声認識IC1010から入力さ
れる音声データを識別するコード等に従って、模擬会話
玩具1の全体の制御や各種データ処理を行う。RAM1
004は、CPU1000の作業領域として用いられる
ほか、図15に示す一時記憶部500としての働きを実
行する記憶手段である。
【0087】音生成IC1008は、情報記憶媒体10
06やROM1002に記憶される情報に基づいて音声
を生成する集積回路であり、生成された音声はスピーカ
124によって出力される。
【0088】また、通信装置1018は、模擬会話玩具
1内で利用される各種情報を外部とやり取りするもので
ある。すなわち、模擬会話玩具1が具備する情報記憶媒
体1006内に記憶する各種プログラムや、単語辞書4
04、質疑応答データ406等の内容を、通信装置10
18を介して外部から入手する構成にしてもよい。した
がって、定期的に単語辞書404や質疑応答データ40
6の内容を更新し、模擬会話の内容を定期的に変更でき
るシステムとすることも可能である。
【0089】時計1014は、クロックパルス等を生成
して現在時刻を計時し、計時データを生成して随時CP
U1000に出力するための回路である。
【0090】そして、以上に説明した種々の処理は、図
5、9、11、14に示したフローチャートに示した処
理を行う模擬会話プログラム402を格納した情報記憶
媒体1006と、該プログラムを実行するCPU100
0、音生成IC1008、音声認識IC1010等によ
り実現される。なお、音声認識ICにより実行される処
理は、CPU1000あるいは汎用のDSP等によりソ
フトウェア的に行うこととしてもよい。また、図15に
示す処理部200が実行する処理を、各種回路等のハー
ドウェアにより実現するものとしてもよい。
【0091】なお、本発明は、上記実施の形態で説明し
たものに限らず、種々の変形実施が可能である。例え
ば、本実施の形態では、基台部12と会話ロボット10
とから成る模擬会話玩具1に本発明を適用することとし
て説明したが、これに限定する必要はなく、業務用のゲ
ーム装置や携帯電話等に適用してもよい。図17は、業
務用のゲーム装置600の一例を示す図である。同図に
よれば、業務用ゲーム装置600は、模擬会話を実行す
るキャラクタ等を表示するためのディスプレイ602、
音声を出力するスピーカ604、遊戯者が音声入力する
ためのマイク606、コインを投入するためのコイン装
置608、CPU、画像生成IC、音生成IC、音声認
識IC等が実装されるシステム基板610等により構成
される。そして、システム基板610上の情報記憶媒体
であるメモリ612には、本発明を実行するための模擬
会話プログラム402、単語辞書404、質疑応答デー
タ406、キーワード対応テーブル408、ランクテー
ブル410、話題転換ワードテーブル412、NGワー
ドテーブル414等が記憶される。遊戯者は、マイク6
06に向かって話しかけることによって、ディスプレイ
604に映し出されるキャラクタとの模擬会話を楽し
む。
【0092】この場合において、ゲームとは、ナンパゲ
ームや育成ゲームといった、会話自体に所与の目的(方
向性)を持たせたものとする。例えば、ナンパゲームで
あれば、ディスプレイに映し出されたキャラクタを言葉
巧みに口説き、累積好感度gの値が所与の値を超えたと
きにナンパに成功したものとする。また、モードの変更
に応じてキャラクタの態度や表情、言葉の調子を様々に
変化させて、遊戯者にナンパの成功率を知らしめること
とする。また、図17に示すように、ディスプレイに映
し出されるキャラクタと模擬会話を実行するゲーム装置
にあっては、累積好感度gの値を数字や棒グラフなどに
よって表示することとしてもよい。
【0093】あるいは、育成ゲームであれば、例えば、
ディスプレイに表示されるキャラクタにいろいろな言葉
を教えることによってキャラクタを教育するといったも
のとしてもよい。この場合には、キャラクタに対して教
えた言葉の数や種類に応じて、キャラクタの性格を決定
付ける。そして、所定の時間が経過したり、所定の数の
言葉を教えた場合にゲームを終了し、最終的なキャラク
タの性格を見て楽しむ。具体的には、例えば、登録語に
付加する評価値を「好感度」だけではなく、「知性」や
「品位」「面白さ」等、多数の項目に分類して多様化
し、各項目(パラメータ)の値に応じてキャラクタの性
格を決定する。また、経過したモード(話題)の内容に
応じて性格を特徴付けることとしてもよい。更に、会話
や遊戯者の入力の方法によっては、反抗期モード等を設
け、会話を困難ならしめるといった工夫をしてもよい。
なお、育成ゲームに限らず、登録語に付加する評価値を
「好感度」に限定する必要はなく、複数の項目により多
重化し、話題を転換するタイミングを評価値の各項目に
応じて複数設定してもよい。
【0094】また、本実施の形態では、1つの質問文に
続けて出力する質問文および相槌文を決定する際に、入
力された音声の分類が肯定的か否定的かに応じて決定す
ることとして説明したが、質問文の内容に応じて適宜変
更可能なことは勿論である。例えば、「食べ物は何が好
きか」といった質問文に対して、「カレー」「シチュ
ー」「ハンバーグ」といった「洋食系」と、「チャーハ
ン」「ラーメン」「やきそば」といった「中華系」と、
「すし」「そば」「うどん」といった「和食系」と、と
いった具合に複数の分類を設定してもよいし、個々具体
的な応答に対する分岐構造としてもよい。
【0095】また、モードを切り替えるタイミングとし
て、時間的要素、得点的要素、禁句的要素、入力有無等
を例に説明したが、これらに限定する必要はない。例え
ば、同じ言葉を立て続けに入力された場合には、強制的
にモードを切り替えたり、終了させることとしてもよ
い。例えば、ナンパゲームである場合であっても、立て
続けに「かわいいね」を入力された場合には、「さっき
からそればっかり。適当にいってるでしょ!」といった
音声を出力して話題を転換してもよい。
【0096】また、本実施の形態では、終了モードに移
行した後に模擬会話を終了することとして説明したが、
「終りにしよう」や「やめた」といった音声が入力され
た場合には、終了モードとは別に、強制的に終了するこ
ととしてもよい。
【0097】また、話題を転換するためのキーワード
(話題転換ワード)と、話題の転換先となるキーワード
とを区別して説明したが、実行中の話題において、別の
異なる話題にリンクするためのキーワードが入力された
際に、そのキーワードに該当する話題へと転換してもよ
い。例えば、車の話題を実行している最中に、「カツ
丼」といった食事の話題に転換するためのキーワードが
入力された場合には、「お腹がすいたの?」等の質問文
を出力して、食事の話題へと転換する。
【0098】また、上記説明では、不登録語用データを
設定し、不登録語が入力された場合であっても、累積好
感度gのランクに応じて次に出力する質問文を予め特定
しておくこととして説明したが、「何て言ったの?もう
1度言って」といった音声を出力することにより遊戯者
の再入力を督促することとしてもよい。あるいは、不登
録語が入力される度に、話題を転換するものとして移行
モード決定処理を実行してもよい。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、実行中の模擬会話の履
歴を記憶し、その会話履歴が所与の条件を満たすか否か
を判定することによって話題を転換するタイミングを生
成することとした。したがって、従来のように、ある特
定の単語が入力された場合に限り話題を転換するような
ものと異なり、より柔軟に話題を転換することが可能と
なる。また、話題の転換先となるキーワードを予め特定
し、模擬会話実行中において、遊戯者によってキーワー
ドが入力された場合には、その入力の履歴を記憶し、話
題を転換するタイミングが発生した際に、過去に入力さ
れたキーワードと対応する返答を出力することとした。
したがって、遊戯者が過去に入力したことを蒸し返して
話題とするといった演出を実現することが可能となる。
【0100】また、本発明によれば、基本的な処理とは
独立して模擬会話を終了させるためのタイミングを発生
すると共に、会話履歴に基づいた終了状況を演出するこ
とができる。このため、模擬会話のゲーム性を強調し、
遊戯者に対してより長く模擬会話を実行しようとする興
味を抱かせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における模擬会話玩具の一例を示
す正面図。
【図2】模擬会話における質問の分岐構造の一例を示す
図。
【図3】ランクテーブルの一例を示す図。
【図4】(a)は、登録語用テーブルの一例を示す図。
(b)は、不相応入力用テーブルの一例を示す図。
【図5】基本処理を説明するためのフローチャート。
【図6】モード毎に分類した質疑応答データの概念を示
す図。
【図7】会話履歴データの一例を示す図。
【図8】話題転換ワードテーブルの一例を示す図。
【図9】(a)は、割込み処理Aを説明するためのフロ
ーチャート。(b)は、割込み処理Bを説明するための
フローチャート。
【図10】キーワード対応テーブルの一例を示す図。
【図11】移行モード決定処理を説明するためのフロー
チャート。
【図12】時限的に終了モードに移行した場合における
質疑応答データの構造の一例を示す図。
【図13】時限的条件以外の条件によって終了モードに
移行した場合における質疑応答データの構造の一例を示
す図。
【図14】終了モード処理を説明するためのフローチャ
ート。
【図15】本実施の形態における機能ブロックの一例を
示す図。
【図16】本実施の形態を実現可能なハードウェア構成
の一例を示す図。
【図17】本発明を業務用のゲーム装置に適用した場合
の一例を示す図。
【符号の説明】
1 模擬会話玩具 10 会話ロボット 12 基台部 120 制御部 122 マイク 124 スピーカ 100 音声入力部 200 処理部 210 音声認識部 220 返答決定部 222 基本処理部 224 割込み処理部 230 時計部 240 音声合成部 300 音声出力部 400 情報記憶媒体 402 模擬会話プログラム 404 単語辞書 406 質疑応答データ 408 キーワード対応テーブル 410 ランクテーブル 412 話題転換ワードテーブル 414 NGワードテーブル 500 一時記憶部 510 会話履歴データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G10L 15/00 G10L 3/00 551H R (72)発明者 山崎 隆 東京都大田区多摩川2丁目8番5号 株 式会社ナムコ内 (72)発明者 山本 聡 東京都大田区多摩川2丁目8番5号 株 式会社ナムコ内 (72)発明者 長崎 良博 東京都大田区多摩川2丁目8番5号 株 式会社ナムコ内 (72)発明者 緒方 満 東京都大田区多摩川2丁目8番5号 株 式会社ナムコ内 (72)発明者 内田 真英 東京都大田区多摩川2丁目8番5号 株 式会社ナムコ内 (56)参考文献 特開2001−188787(JP,A) 特開2001/188782(JP,A) 特開2001/188784(JP,A) 特開 平7−239694(JP,A) 特開 平7−261793(JP,A) 特開2000−259601(JP,A) 特開 平11−352986(JP,A) 特開 昭63−219018(JP,A) 特開 昭61−167997(JP,A) 特開2002−169590(JP,A) 特開2002−169591(JP,A) 特許2849341(JP,B2) 特許2802602(JP,B2) 特許2849342(JP,B2) 中澤, 中西, 石田,会話を発展さ せる仮想空間エージェント,情報処理学 会シンポジウムシリーズ マルチメディ ア, 分散, 協調とモバイル(DIC OMO 2000)シンポジウム論文,日 本,2000年 6月28日,Vol.2000, No.7,Pages 19−24 西本, 角, 間瀬,新たな話題を提 供し対話を活性化するエージェント, 1996年電子情報通信学会基礎・境界ソサ イエティ大会講演論文集,日本,1996年 9月18日,Pages 328−329 Nishimoto, Sumi, Mase,Enhancement o f Creative Aspects of a Daily Conver sation with a Topi c Development Agen t,Lecture Notes in Computer Science, 米国,1998年,Vol.1364,Page s 63−76 中嶌, 塚田,問題解決型協調的対話 における発話パタンの特徴,1993年度人 工知能学会全国大会(第7回)論文集, 日本,1993年 7月20日,Pages 453−456 川本 外9名,確率的な振舞を伴う擬 人化対話エージェント,情報処理学会シ ンポジウムシリーズ インタラクション 2000論文集,日本,2000年 2月29日, Vol.2000 No.4,Pages 61−62 中野,話がはずむ音声対話システム, 情報処理,日本,1999年 4月10日,V ol.40, No.4, 通巻410号, Pages 365−369 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 15/22 G06F 3/16 G06F 17/27 JICSTファイル(JOIS) IEEE Xplore

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザにより入力された言葉に対応する返
    答を出力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実
    行する模擬会話システムであって、 少なくとも前記入力された言葉に対する評価の累積値が
    含まれる前記模擬会話における会話履歴を更新記憶し、
    前記会話履歴に含まれる評価の累積値が会話変更条件を
    満たすか否かを判定して満たす場合には、前記ユーザに
    より入力された言葉あるいは実行中の模擬会話における
    話題にかかわらず、実行中の模擬会話における話題と異
    なる話題の返答を出力し、前記ユーザにより入力された
    言葉を認識できない場合、または、前記ユーザにより入
    力された言葉に対応する返答が存在しない場合には、前
    記会話履歴に応じた返答を出力して、当該模擬会話を継
    続させることを特徴とする模擬会話システム。
  2. 【請求項2】ユーザにより入力された言葉に対応する返
    答を出力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実
    行する模擬会話システムであって、 少なくとも当該模擬会話の継続時間が含まれる前記模擬
    会話における会話履歴を更新記憶し、前記会話履歴に含
    まれる当該模擬会話の継続時間が会話変更条件を満たす
    か否かを判定して満たす場合には、前記ユーザにより入
    力された言葉あるいは実行中の模擬会話における話題に
    かかわらず、実行中の模擬会話における話題と異なる話
    題の返答を出力し、前記ユーザにより入力された言葉を
    認識できない場合、または、前記ユーザにより入力され
    た言葉に対応する返答が存在しない場合には、前記会話
    履歴に応じた返答を出力して、当該模擬会話を継続させ
    ことを特徴とする模擬会話システム。
  3. 【請求項3】ユーザにより入力された言葉に対応する返
    答を出力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実
    行する模擬会話システムであって、 前記模擬会話における会話履歴を更新記憶し、前記会話
    履歴が会話変更条件を満たすか否かを判定して満たす場
    合には、前記ユーザにより入力された言葉あるいは実行
    中の模擬会話における話題にかかわらず、実行中の模擬
    会話における話題と異なる話題の返答を出力し、前記ユ
    ーザにより入力された言葉を認識できない場合、また
    は、前記ユーザにより入力された言葉に対応する返答が
    存在しない場合には、前記会話履歴に応じた返答を出力
    して、当該模擬会話を継続させることを特徴とする模擬
    会話システム。
  4. 【請求項4】ユーザにより入力された言葉に対応する返
    答を出力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実
    行する模擬会話システムであって、 前記返答には、複数のキーワードそれぞれと対応付けら
    れた返答が含まれ、 少なくとも前記入力された言葉に対する評価の累積値が
    含まれる前記模擬会話における会話履歴を更新記憶する
    とともに、前記入力された言葉に前記キーワードが含ま
    れるか否かを判定して前記キーワードの入力有無を各キ
    ーワード毎に記憶していき、 前記会話履歴に含まれる評価の累積値が会話変更条件を
    満たすか否かを判定して満たす場合で且つ既に入力有り
    と記憶されたキーワードが存在する場合に、その入力有
    りと記憶されたキーワードそれぞれに対応付けられた返
    答の内、少なくとも一の返答を選択して出力することに
    よって、前記ユーザにより入力された言葉あるいは実行
    中の模擬会話における話題にかかわらず、実行中の模擬
    会話における話題と異なる話題の返答を出力することを
    特徴とする模擬会話システム。
  5. 【請求項5】ユーザにより入力された言葉に対応する返
    答を出力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実
    行する模擬会話システムであって、 前記返答には、複数のキーワードそれぞれと対応付けら
    れた返答が含まれ、 少なくとも当該模擬会話の継続時間が含まれる前記模擬
    会話における会話履歴を更新記憶するとともに、前記ユ
    ーザにより入力された言葉に前記キーワードが含まれる
    か否かを判定して前記キーワードの入力有無を各キーワ
    ード毎に記憶していき、 前記会話履歴に含まれる当該模擬会話の継続時間が会話
    変更条件を満たすか否かを判定して満たす場合で且つ既
    に入力有りと記憶されたキーワードが存在する場合に、
    その入力有りと記憶されたキーワードそれぞれに対応付
    けられた返答の内、少なくとも一の返答を選択して出力
    することによって、前記ユーザにより入力された言葉あ
    るいは実行中の模擬会話における話題にかかわらず、実
    行中の模擬会話における話題と異なる話題の返答を出力
    することを特徴とする模擬会話システム。
  6. 【請求項6】請求項1から3のいずれか一項に記載の模
    擬会話システムであって、 前記返答には、複数のキーワードそれぞれと対応付けら
    れた返答が含まれ、 前記ユーザにより入力された言葉に前記キーワードが含
    まれるか否かを判定すると共に、前記キーワードの入力
    有無を各キーワード毎に記憶していき、前記会話履歴が
    前記会話変更条件を満たした際に、既に入力有りと記憶
    されたキーワードが存在する場合には、その入力有りと
    記憶されたキーワードそれぞれに対応付けられた返答の
    内、少なくとも一の返答を選択して出力することによっ
    て、実行中の模擬会話の話題を前記出力する返答の話題
    に変更することを特徴とする模擬会話システム。
  7. 【請求項7】ユーザにより入力された言葉に対応する返
    答を出力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実
    行する模擬会話システムであって、 前記話題には、模擬会話を終了させるための終焉話題が
    含まれ、 前記返答には、前記終焉話題に関する返答が含まれ、 少なくとも前記入力された言葉に対する評価の累積値が
    含まれる前記模擬会話における会話履歴を更新記憶し、
    前記会話履歴に含まれる評価の累積値が、前記終焉話題
    に話題を変更するか否かを判定するための会話終焉判定
    条件を含む会話変更条件を満たすか否かを判定し、満た
    す場合には、前記ユーザにより入力された言葉あるいは
    実行中の模擬会話における話題にかかわらず、実行中の
    模擬会話における話題と異なる話題の返答を出力するこ
    とを特徴とする模擬会話システム。
  8. 【請求項8】ユーザにより入力された言葉に対応する返
    答を出力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実
    行する模擬会話システムであって、 前記話題には、模擬会話を終了させるための終焉話題が
    含まれ、 前記返答には、前記終焉話題に関する返答が含まれ、 少なくとも当該模擬会話の継続時間が含まれる前記模擬
    会話における会話履歴を更新記憶し、前記会話履歴に含
    まれる当該模擬会話の継続時間が、前記終焉話題に話題
    を変更するか否かを判定するための会話終焉判定条件を
    含む会話変更条件を満たすか否かを判定し、満たす場合
    には、前記ユーザにより入力された言葉あるいは実行中
    の模擬会話における話題にかかわらず、実行中の模擬会
    話における話題と異なる話題の返答を出力することを特
    徴とする模擬会話システム。
  9. 【請求項9】請求項1から6のいずれか一項に記載の模
    擬会話システムにおいて、 前記話題には、模擬会話を終了させるための終焉話題が
    含まれ、 前記返答には、前記終焉話題に関する返答が含まれ、 前記会話変更条件には、前記終焉話題に話題を変更する
    か否かを判定するための会話終焉判定条件が含まれるこ
    とを特徴とする模擬会話システム。
  10. 【請求項10】ユーザにより入力された言葉に対応する
    返答を出力することにより、前記ユーザとの模擬会話を
    実行する模擬会話方法であって、 少なくとも前記入力された言葉に対する評価の累積値が
    含まれる前記模擬会話における会話履歴を更新記憶し、
    前記会話履歴に含まれる評価の累積値が会話変更条件を
    満たすか否かを判定して満たす場合には、前記ユーザに
    より入力された言葉あるいは実行中の模擬会話における
    話題にかかわらず、実行中の模擬会話における話題と異
    なる話題の返答を出 力し、前記ユーザにより入力された
    言葉を認識できない場合、または、前記ユーザにより入
    力された言葉に対応する返答が存在しない場合には、前
    記会話履歴に応じた返答を出力して、当該模擬会話を継
    続させることを特徴とする模擬会話方法。
  11. 【請求項11】ユーザにより入力された言葉に対応する
    返答を出力することにより、前記ユーザとの模擬会話を
    実行する模擬会話方法であって、 少なくとも当該模擬会話の継続時間が含まれる前記模擬
    会話における会話履歴を更新記憶し、前記会話履歴に含
    まれる当該模擬会話の継続時間が会話変更条件を満たす
    か否かを判定して満たす場合には、前記ユーザにより入
    力された言葉あるいは実行中の模擬会話における話題に
    かかわらず、実行中の模擬会話における話題と異なる話
    題の返答を出力し、前記ユーザにより入力された言葉を
    認識できない場合、または、前記ユーザにより入力され
    た言葉に対応する返答が存在しない場合には、前記会話
    履歴に応じた返答を出力して、当該模擬会話を継続させ
    ることを特徴とする模擬会話方法。
  12. 【請求項12】ユーザにより入力された言葉に対応する
    返答を出力することにより、前記ユーザとの模擬会話を
    実行する模擬会話方法であって、 前記模擬会話における会話履歴を更新記憶し、前記会話
    履歴が会話変更条件を満たすか否かを判定して満たす場
    合には、前記ユーザにより入力された言葉あるいは実行
    中の模擬会話における話題にかかわらず、実行中の模擬
    会話における話題と異なる話題の返答を出力し、前記ユ
    ーザにより入力された言葉を認識できない場合、また
    は、前記ユーザにより入力された言葉に対応する返答が
    存在しない場合には、前記会話履歴に応じた返答を出力
    して、当該模擬会話を継続させることを特徴とする模擬
    会話方法。
  13. 【請求項13】ユーザにより入力された言葉に対応する
    返答を出力することにより、前記ユーザとの模擬会話を
    実行する模擬会話方法であって、 前記返答には、複数のキーワードそれぞれと対応付けら
    れた返答が含まれ、 少なくとも前記入力された言葉に対する評価の累積値が
    含まれる前記模擬会話における会話履歴を更新記憶する
    とともに、前記入力された言葉に前記キーワードが含ま
    れるか否かを判定して前記キーワードの入力有無を各キ
    ーワード毎に記憶していき、 前記会話履歴に含まれる評価の累積値が会話変更条件を
    満たすか否かを判定して満たす場合で且つ既に入力有り
    と記憶されたキーワードが存在する場合に、その入力有
    りと記憶されたキーワードそれぞれに対応付けられた返
    答の内、少なくとも一の返答を選択して出力することに
    よって、前記ユーザにより入力された言葉あるいは実行
    中の模擬会話における話題にかかわらず、実行中の模擬
    会話における話題と異なる話題の返答を出力することを
    特徴とする模擬会話方法。
  14. 【請求項14】ユーザにより入力された言葉に対応する
    返答を出力することにより、前記ユーザとの模擬会話を
    実行する模擬会話方法であって、 前記返答には、複数のキーワードそれぞれと対応付けら
    れた返答が含まれ、 少なくとも当該模擬会話の継続時間が含まれる前記模擬
    会話における会話履歴を更新記憶するとともに、前記ユ
    ーザにより入力された言葉に前記キーワードが含まれる
    か否かを判定して前記キーワードの入力有無を各キーワ
    ード毎に記憶していき、 前記会話履歴に含まれる当該模擬会話の継続時間が会話
    変更条件を満たすか否かを判定して満たす場合で且つ既
    に入力有りと記憶されたキーワードが存在する場合に、
    その入力有りと記憶されたキーワードそれぞれに対応付
    けられた返答の内、少なくとも一の返答を選択して出力
    することによって、前記ユーザにより入力された言葉あ
    るいは実行中の模擬会話における話題にかかわらず、実
    行中の模擬会話における話題と異なる話題の返答を出力
    することを特徴とする模擬会話方法。
  15. 【請求項15】ユーザにより入力された言葉に対応する
    返答を出力することにより、前記ユーザとの模 擬会話を
    実行する模擬会話方法であって、 前記話題には、模擬会話を終了させるための終焉話題が
    含まれ、 前記返答には、前記終焉話題に関する返答が含まれ、 少なくとも前記入力された言葉に対する評価の累積値が
    含まれる前記模擬会話における会話履歴を更新記憶し、
    前記会話履歴に含まれる評価の累積値が、前記終焉話題
    に話題を変更するか否かを判定するための会話終焉判定
    条件を含む会話変更条件を満たすか否かを判定して満た
    す場合には、前記ユーザにより入力された言葉あるいは
    実行中の模擬会話における話題にかかわらず、実行中の
    模擬会話における話題と異なる話題の返答を出力するこ
    とを特徴とする模擬会話方法。
  16. 【請求項16】ユーザにより入力された言葉に対応する
    返答を出力することにより、前記ユーザとの模擬会話を
    実行する模擬会話方法であって、 前記話題には、模擬会話を終了させるための終焉話題が
    含まれ、 前記返答には、前記終焉話題に関する返答が含まれ、 少なくとも当該模擬会話の継続時間が含まれる前記模擬
    会話における会話履歴を更新記憶し、前記会話履歴に含
    まれる当該模擬会話の継続時間が、前記終焉話題に話題
    を変更するか否かを判定するための会話終焉判定条件を
    含む会話変更条件を満たすか否かを判定して満たす場合
    には、前記ユーザにより入力された言葉あるいは実行中
    の模擬会話における話題にかかわらず、実行中の模擬会
    話における話題と異なる話題の返答を出力することを特
    徴とする模擬会話方法。
  17. 【請求項17】コンピュータが、ユーザにより入力され
    た言葉を認識し、その認識した言葉に対応する返答を出
    力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実行する
    ための情報を記憶する情報記憶媒体であって、 少なくとも前記入力された言葉に対する評価の累積値が
    含まれる前記模擬会話における会話履歴を生成するため
    の情報と、 前記会話履歴に含まれる評価の累積値が会話変更条件を
    満たすか否かを判定し、前記会話変更条件を満たす場合
    には、前記ユーザにより入力された言葉あるいは実行中
    の模擬会話における話題にかかわらず、実行中の話題と
    異なる話題の返答を出力するための情報と、 前記ユーザにより入力された言葉を認識できない場合、
    または、前記ユーザにより入力された言葉に対応する返
    答が存在しない場合には、前記会話履歴に応じた返答を
    出力して、当該模擬会話を継続させるための情報と、 を記憶することを特徴とする情報記憶媒体。
  18. 【請求項18】コンピュータが、ユーザにより入力され
    た言葉を認識し、その認識した言葉に対応する返答を出
    力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実行する
    ための情報を記憶する情報記憶媒体であって、 少なくとも当該模擬会話の継続時間が含まれる前記模擬
    会話における会話履歴を生成するための情報と、 前記会話履歴に含まれる当該模擬会話の継続時間が会話
    変更条件を満たすか否かを判定し、前記会話変更条件を
    満たす場合には、前記ユーザにより入力された言葉ある
    いは実行中の模擬会話における話題にかかわらず、実行
    中の話題と異なる話題の返答を出力するための情報と、 前記ユーザにより入力された言葉を認識できない場合、
    または、前記ユーザにより入力された言葉に対応する返
    答が存在しない場合には、前記会話履歴に応じた返答を
    出力して、当該模擬会話を継続させるための情報と、 を記憶することを特徴とする情報記憶媒体。
  19. 【請求項19】コンピュータが、ユーザにより入力され
    た言葉を認識し、その認識した言葉に対応する 返答を出
    力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実行する
    ための情報を記憶する情報記憶媒体であって、 前記模擬会話における会話履歴を生成するための情報
    と、 前記会話履歴が会話変更条件を満たすか否かを判定し、
    前記会話履歴が前記会話変更条件を満たす場合には、前
    記ユーザにより入力された言葉あるいは実行中の模擬会
    話における話題にかかわらず、実行中の話題と異なる話
    題の返答を出力するための情報と、 前記ユーザにより入力された言葉を認識できない場合、
    または、前記ユーザにより入力された言葉に対応する返
    答が存在しない場合には、前記会話履歴に応じた返答を
    出力して、当該模擬会話を継続させるための情報と、 を記憶することを特徴とする情報記憶媒体。
  20. 【請求項20】コンピュータが、ユーザにより入力され
    た言葉を認識し、その認識した言葉に対応する返答を出
    力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実行する
    ための情報を記憶する情報記憶媒体であって、 前記返答として、複数のキーワードそれぞれと対応付け
    られた返答を含み、 少なくとも前記入力された言葉に対する評価の累積値が
    含まれる前記模擬会話における会話履歴を生成するため
    の情報と、 前記ユーザにより入力された言葉の中に前記キーワード
    の有無を判定すると共に、前記キーワードの入力有無を
    各キーワード毎に記憶していくための情報と、 前記会話履歴に含まれる評価の累積値が会話変更条件を
    満たすか否かを判定し、前記会話変更条件を満たす場合
    には、前記ユーザにより入力された言葉あるいは実行中
    の模擬会話における話題にかかわらず、実行中の話題と
    異なる話題の返答を出力するための情報と、 前記会話履歴が前記会話変更条件を満たした際に、既に
    入力有りとして記憶されたキーワードが存在する場合に
    は、その入力有りと記憶されたキーワードそれぞれに対
    応付けられた返答の内、少なくとも一の返答を選択して
    出力することによって、実行中の模擬会話の話題を変更
    するための情報と、 を記憶することを特徴とする情報記憶媒体。
  21. 【請求項21】コンピュータが、ユーザにより入力され
    た言葉を認識し、その認識した言葉に対応する返答を出
    力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実行する
    ための情報を記憶する情報記憶媒体であって、 前記返答として、複数のキーワードそれぞれと対応付け
    られた返答を含み、 少なくとも当該模擬会話の継続時間が含まれる前記模擬
    会話における会話履歴を生成するための情報と、 前記ユーザにより入力された言葉の中に前記キーワード
    の有無を判定すると共に、前記キーワードの入力有無を
    各キーワード毎に記憶していくための情報と、 前記会話履歴に含まれる当該模擬会話の継続時間が会話
    変更条件を満たすか否かを判定し、前記会話変更条件を
    満たす場合には、前記ユーザにより入力された言葉ある
    いは実行中の模擬会話における話題にかかわらず、実行
    中の話題と異なる話題の返答を出力するための情報と、 前記会話履歴が前記会話変更条件を満たした際に、既に
    入力有りとして記憶されたキーワードが存在する場合に
    は、その入力有りと記憶されたキーワードそれぞれに対
    応付けられた返答の内、少なくとも一の返答を選択して
    出力することによって、実行中の模擬会話の話題を変更
    するための情報と、 を記憶することを特徴とする情報記憶媒体。
  22. 【請求項22】請求項17から19のいずれか一項に記
    載の情報記憶媒体において、 前記返答として、複数のキーワードそれぞれと対応付け
    られた返答を含み、 前記ユーザにより入力された言葉の中に前記キーワード
    の有無を判定すると共に、前記 キーワードの入力有無を
    各キーワード毎に記憶していくための情報と、 前記会話履歴が前記会話変更条件を満たした際に、既に
    入力有りとして記憶されたキーワードが存在する場合に
    は、その入力有りと記憶されたキーワードそれぞれに対
    応付けられた返答の内、少なくとも一の返答を選択して
    出力することによって、実行中の模擬会話の話題を変更
    するための情報と、 を記憶することを特徴とする情報記憶媒体。
  23. 【請求項23】コンピュータが、ユーザにより入力され
    た言葉を認識し、その認識した言葉に対応する返答を出
    力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実行する
    ための情報を記憶する情報記憶媒体であって、 少なくとも前記入力された言葉に対する評価の累積値が
    含まれる前記模擬会話における会話履歴を生成するため
    の情報と、 前記会話履歴に含まれる評価の累積値が会話変更条件を
    満たすか否かを判定し、前記会話変更条件を満たす場合
    には、前記ユーザにより入力された言葉あるいは実行中
    の模擬会話における話題にかかわらず、実行中の話題と
    異なる話題の返答を出力するための情報と、 を記憶するとともに、 前記話題として、模擬会話を終了させるための終焉話題
    を含み、 前記返答として、前記終焉話題に関する返答を含み、 更に、前記会話変更条件として、この終焉話題に変更す
    るための会話終焉条件を含み、 前記会話履歴が前記会話終焉条件を満たす場合には、前
    記終焉話題に話題を変更するための情報を更に記憶する
    ことを特徴とする情報記憶媒体。
  24. 【請求項24】コンピュータが、ユーザにより入力され
    た言葉を認識し、その認識した言葉に対応する返答を出
    力することにより、前記ユーザとの模擬会話を実行する
    ための情報を記憶する情報記憶媒体であって、 少なくとも当該模擬会話の継続時間が含まれる前記模擬
    会話における会話履歴を生成するための情報と、 前記会話履歴に含まれる当該模擬会話の継続時間が会話
    変更条件を満たすか否かを判定し、前記会話変更条件を
    満たす場合には、前記ユーザにより入力された言葉ある
    いは実行中の模擬会話における話題にかかわらず、実行
    中の話題と異なる話題の返答を出力するための情報と、 を記憶するとともに、 前記話題として、模擬会話を終了させるための終焉話題
    を含み、 前記返答として、前記終焉話題に関する返答を含み、 更に、前記会話変更条件として、この終焉話題に変更す
    るための会話終焉条件を含み、 前記会話履歴が前記会話終焉条件を満たす場合には、前
    記終焉話題に話題を変更するための情報を更に記憶する
    ことを特徴とする情報記憶媒体。
  25. 【請求項25】請求項17から22のいずれか一項に記
    載の情報記憶媒体において、 前記話題として、模擬会話を終了させるための終焉話題
    を含み、 前記返答として、この終焉話題に関する返答を含み、 更に、前記会話変更条件として、この終焉話題に変更す
    るための会話終焉条件を含み、 前記会話履歴が前記会話終焉条件を満たす場合には、前
    記終焉話題に話題を変更するための情報を記憶すること
    を特徴とする情報記憶媒体。
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