JP3532071B2 - 射出成形機とその計量方法 - Google Patents

射出成形機とその計量方法

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JP3532071B2
JP3532071B2 JP18785997A JP18785997A JP3532071B2 JP 3532071 B2 JP3532071 B2 JP 3532071B2 JP 18785997 A JP18785997 A JP 18785997A JP 18785997 A JP18785997 A JP 18785997A JP 3532071 B2 JP3532071 B2 JP 3532071B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインラインスクリュ式射
出成形機とその新規な計量方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインラインスクリュ方式射出成形
機(A)(従来例も本発明も同じ装置の適用が可能である
ので、従来例も本発明も図1を利用して説明する。)の
可塑化計量方法は次の通りである《図2(a)(b)》。原料
樹脂(3)を原料供給ホッパ(16)に投入し、回転用サーボ
モータ(11)を作動させてスクリュ(4)を回転させると原
料樹脂(3)は次第に加熱筒(13)の前端方向に送られて行
く。加熱筒(13)はその外周に巻着されているヒータ(14)
によって加熱されているので、加熱筒(13)に入った原料
樹脂(3)は次第に溶融し且つスクリュ(4)の回転作用によ
って混練されて行く。
【0003】スクリュ(4)の回転と共に溶融混練樹脂(3)
は加熱筒(13)の先端方向に送られスクリュ(4)の前方で
貯溜される《図2(b)》。この反作用としてスクリュ(4)
は次第に後退する。即ち、前記スクリュ(4)の前方部分
で貯溜される溶融混練樹脂(3)の増加によって発生する
樹脂圧Pが設定値を越える時、その樹脂圧Pでスクリュ
(4)が後退し、ついには計量設定位置(M)に至り、所定の
計量ストローク(K)を検出して樹脂計量が完了する。図
2(b)《(c)〜(f)の場合も同じ》で(Kmax)は、スクリュ
(4)を後退させた場合の最大値であり、一般的な計量ス
トローク(K)は最大値(Kmax)以下である。
【0004】樹脂計量が完了すると回転用サーボモータ
(11)を停止させてスクリュ(4)の回転を停止させる。次
に、所定のタイミングで射出用サーボモータ(12)を作動
させてスクリュ(4)を前方に突き出し、加熱筒(13)の先
端部分に溜まっている計量された溶融混練樹脂(3)を金
型キャビティ(2)に射出する。
【0005】この場合、所定の計量ストローク(K)を
検出した後にスクリュ(4)の回転運動を停止させるた
め、スクリュ(4)の慣性によりオーバーランが発生し計
量値が変動する。しかも前記計量値は、スクリュ回転速
度や樹脂の溶融粘度に左右されるため計量値の変動幅も
変化する。
【0006】スクリュ(4)が後退することにより、図
2(a)から(b)に示すようにスクリュ(4)の供給部(4c)が
次第に短くなる。供給部(4c)の長さが変化するという事
は樹脂(3)の可塑化・混練のためのスクリュ諸元が変化
する事を意味し、計量開始時点と終了時点とでは樹脂
(3)の可塑化・混練状態が変化する事になり、計量され
て加熱筒(13)の先端に貯溜された溶融樹脂(3)の中で不
均一な状態が発生する。換言すれば、計量樹脂(3)の均
一な可塑化状態を維持できない。
【0007】従来例における背圧(樹脂圧力P)の制
御は、通常スクリュ(4)に加わる力を断面積で割った値
(圧力P1)を検出することによって行われる事が主流
であるが、この方法ではスクリュ(4)のネジ作用によっ
て後退方向の推進圧力P2が加わり、実際の背圧Pとの
間に誤差を生じる。更に詳しく言えば今、加熱筒(13)の
先端部分に溜まっている溶融混練樹脂(3)の樹脂圧力を
Pとし、スクリュ(4)に装着されている射出用ロードセ
ル(15)の出力値をP1とし、スクリュ(4)のネジ作用によ
って生じる推進圧力をP2とすると、P=P1−P2とな
る。P2は0でないので、P<P1となり、実際の樹脂圧
力Pと射出用ロードセル(15)の出力値P1と異なる。特
に、P2はスクリュ(4)のネジ作用によって生じる推進圧
力であるので、加熱筒(13)や樹脂(3)の温度、樹脂(3)の
粘度、スクリュ(4)の回転速度その他のファクタによっ
て変動しやすく、その分だけ検出値P1を不安定にさせ
る。
【0008】実際の例でいえば、通常の場合は勿論、
特に樹脂(3)の材料形状が不均一な再生材などを使用し
た場合、前述の不均一性が拡大し、計量密度がより不安
定になり計量誤差が拡大するという問題があった。
【0009】そこで一つの解決手段として、スクリュ回
転数及び背圧量を調整するために計量多段制御等の手法
を駆使して計量条件の最適化を図っているが、複雑な手
法を必要とするため熟練作業者でなければ最適計量条件
を選定する事ができず、現場作業の合理化を達成する事
ができなかった。
【0010】上記インラインスクリュ方式の射出成形機
(A)の問題点を解消するために、可塑化と計量とを区別
した2軸方式の(プリプラ方式)射出成形機(図示せ
ず)が既に提案されているが、1軸のインラインスクリ
ュ方式と比べて機構が複雑となり、樹脂滞留、射出ユニ
ットのスペース、製作コスト、メンテナンスなどにおい
て多々改善の余地があり、現在では主流となっていな
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するもので、インラインスクリュ方式の射出
成形機において、スクリュ回転速度や樹脂の溶融粘度そ
の他のファクタに左右されず正確に計量できるようにす
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】『請求項1』に記載の射
出成形機(A)の計量方法は『計量ストローク (K) を複数に
区分し、スクリュ (4) をその1区分 (ke) だけ後退させ、
その位置でスクリュ (4) を回転させて溶融混練樹脂 (3)
スクリュ (4) の前方に供給し、然る後、再度スクリュ (4)
を次の区分 (kf) だけ後退させ、その位置でスクリュ (4)
を回転させて溶融混練樹脂 (3) を供給するという動作を
区分数 (k1) (kn) だけ繰り返してスクリュ (4) を計量ス
トローク (K) 分後退させ、スクリュ (4) の前方の計量空間
(S) への溶融混練樹脂 (3) の充填が完了した処で溶融混練
樹脂 (3) の計量を終了する』事を特徴とする。
【0013】これによれば、計量ストローク (K) (k1)
(kn) の複数に区分し、各区分 (k1) (kn) 毎に小刻みに
溶融混練樹脂 (3) の充填とスクリュ (4) の後退を繰り返し
て行くことになるので、スクリュ (4) を後退させた時に
生じるスクリュ (4) の前方部分の区分計量空間 (s1) (s
n) 《この空間 (s1) (sn) は、周囲が密閉されているので
スクリュ (4) が後退すると一般的に減圧状態になる》が
小さく、前記減圧状態によるスクリュ (4) の吸引負荷が
小さくなり、スクリュ (4) の制御がより容易になる。
【0014】また、前述のようにスクリュ(4)は各区分
位置 (k1) (kn)で移動せず回転しているだけであるか
ら、各区分位置 (k1) (kn) においてスクリュ(4)の回転
に起因するネジ作用によって生じる推進圧力P2は一定
となる。換言すれば、従来例ではスクリュ(4)が回転す
ると溶融混練樹脂(3)が前方に押し出され、その反作用
としてスクリュ(4)が後退する。このとき前述のように
供給部(4c)の長さが変化するので、後退方向の推進圧力
P2が不安定であれば、検出値P1も不安定になるが、
本発明方法では推進圧力P2が安定しているので、検出
値P1も安定する。各区分位置 (k1) (kn)での推進圧力
P2を知っておれば、計量空間(S)内に充填された溶融
混練樹脂(3)の樹脂圧力Pはスクリュ(4)に接続された射
出用ロードセル(15)の出力(即ち、検出圧力P1)から
予め分かっている各区分位置 (k1) (kn)での推進圧力P
2を引くことにより樹脂圧力Pを正確に知る事が出来
る。なお、溶融樹脂(3)の計量の終了は、一般的には計
量空間(S)内に充填された溶融混練樹脂(3)の樹脂圧力P
[=検出圧力P1−計量設定位置(M)での推進圧力P
2]が予め設定された背圧に達したところ或いは予め設
定された背圧に達する直前で検出圧力P1[=樹脂圧力
P+計量設定位置(M)での推進圧力P2]を検出し、圧
力制御でスクリュ(4)の回転数をスローダウンさせて終
了してもよく、後者の方が精度が高くなる。
【0015】なお、スクリュ(4)を計量ストローク(K)
1区分 (ke)だけ後退させると、スクリュ(4)の前方に形
成された区分計量空間(s1) (sn)は周囲が密閉されてい
るので、真空状態或いは減圧となり、区分計量空間(s1)
(sn)に供給された樹脂(3)内に空気が混入しない。樹
脂(3)の種類によっては前記真空或いは減圧状態が破れ
る場合があるが、そのような場合にはチェックノズル
(図示せず)を使用する事になる。これらの点は本発明
全体共通である。
【0016】
【0017】
【0018】『請求項』の射出成形機の計量方法は計
量ストローク(K)の前半部分(r)を従来の方法で行い、後
半部分(k)を本法で行う場合で「加熱筒(13)内のスクリ
ュ(4)を回転させてスクリュ(4)の前方に溶融混練樹脂
(3)を供給し、その溶融混練樹脂(3)の計量途中でスクリ
ュ(4)を計量設定位置(M)まで後退させ、その計量設定位
置(M)でスクリュ(4)を回転させて溶融混練樹脂(3)を供
給し、スクリュ(4)の前方の計量空間(S)への溶融混練樹
脂(3)の充填が完了した処で計量を終了する」事を特徴
とする。
【0019】これによれば計量ストローク(K)の前半部
分(r)は、スクリュ(4)の供給部(4c)の長さが十分あるの
で、スクリュ(4)の後退と回転とを同時におこなっても
可塑化・溶融混練条件がさほど変わらず、ほぼ均一な溶
融樹脂(3)がスクリュ(4)の前方に充填される事になる。
これに対してスクリュ(4)の供給部(4c)の長さが短くな
り、可塑化・溶融混練条件が大きく変化する後半部分
(k)では、スクリュ(4)を計量設定位置(M)まで先に後退
させておき、然る後スクリュ(4)を回転させて樹脂(3)の
可塑化・溶融混練を行うので、後半部分(k)においても
可塑化・溶融混練条件が一定に保たれ全体として計量さ
れた樹脂(3)は均一となる。
【0020】『請求項』の射出成形機(A)の計量方法
は請求項の場合の後半部分(k)を(k1)〜(kn)に複数に
区分する場合で「加熱筒(3)内のスクリュ(4)を回転させ
てスクリュ(4)の前方に溶融混練樹脂(3)を供給し、その
溶融混練樹脂(3)の計量途中でスクリュ(4)を、前記途中
位置(m)から計量設定位置(M)迄の間で複数に区分された
区分計量空間(k1)〜(kn)の1区分(ke)だけ後退させて、
その位置でスクリュ(4)を回転させてスクリュ(4)の前方
に溶融混練樹脂(3)を供給し、然る後、再度スクリュ(4)
を次の区分(kf)だけ後退させ、溶融混練樹脂(3)を供給
するという動作を計量設定位置(M)まで複数回繰り返し
てスクリュ(4)を計量ストローク(K)分後退させ、スクリ
ュ(4)の前方の計量空間(S)への溶融混練樹脂(3)の充填
が完了した処で溶融樹脂(3)の計量を終了する」事を特
徴とする。
【0021】これによれば計量ストローク(K)の前半部
分(r)は請求項2と同様であり、後半部分(k)での充填方
法が請求項と同様であり、後半部分(k)におけるスク
リュ(4)の吸引負荷が小さくなり、スクリュ(4)の制御が
より容易になる。
【0022】『請求項』は溶融樹脂(3)の計量の終了
時点に関し「計量空間(K)に充填された溶融混練樹脂(3)
の背圧が予め設定された圧力に達した処で溶融樹脂(3)
の計量を終了する」事を特徴とするものであり、請求項
は前記請求項1〜を実施するための装置であ
る。
【0023】
【発明の実施の態様】以下、本発明を図示実施例に従っ
て詳述する。本発明の射出成形機(A)は、電動式或いは
油圧式のいずれにも適用可能である。本実施例は電動式
で図1に示すように射出機構部(a)と金型機構部(b)とに
大別される。射出機構部(a)は、スクリュ(4)を回転及び
前進・後退させるための駆動機構部(10)、スクリュ(4)
を回転させる回転用サーボモータ(11)、スクリュ(4)を
前進・後退させる射出用サーボモータ(12)、原料樹脂混
練及び射出用のスクリュ(4)、スクリュ(4)が進退・回転
可能収納されている加熱筒(13)、加熱筒(13)に巻設さ
れたヒータ(14)、スクリュ(4)と駆動機構部(10)との間
に配設され、スクリュ(4)に掛かる圧力P1を検出して
いる射出用ロードセル(15)、原料供給ホッパ(16)並びに
例えばロータリーエンコーダのようなもので構成されて
いる射出位置検出器(27)とで構成されている。なお、金
型機構部(b)は本発明には関係がないのでその説明を省
略する。
【0024】代表的なスクリュ(4)の例を示すと、図2
(a)(b)に示すようなもので先端から計量部(4a)、圧縮部
(4b)及び供給部(4c)に分かれている。ここで供給部(4c)
はホッパ(16)迄であるので図2(a)(b)に示すようにスク
リュ(4)が前方に突き出されている場合と、後方に後退
している時ではその長さが異なることになる。図2(b)
は最大値(Kmax)までスクリュ(4)を後退させた場合であ
り、一般的な計量ストローク(K)は最大値(Kmax)以下で
ある。
【0025】(8)は制御装置で、本射出成形機(A)全体の
制御を司るものであり、その中の1つの機能として、射
出用ロードセル(15)や制御装置(8)からの信号その他各
種センサからの信号を得て回転用サーボモータ(11)や射
出用サーボモータ(12)の制御を行うようになっている。
(9)はモニタ用のティスプレー、制御に必要な画面がオ
ペレータの選択によって次々に表示するようになってい
る。
【0026】次に本第1発明方法の作用について説明す
る《図2(c)》。この場合は計量ストローク (K) (k1)
(kn) と複数に分割して徐々に計量を行う場合で、原料樹
脂(3)を原料供給ホッパ(16)に投入し、続いて回転用サ
ーボモータ(11)を停止させた状態で射出用サーボモータ
(12)を作動させてスクリュ(4)を複数に区分された計量
ストローク(K)の第1区分 (k1)だけ後退させ、スクリュ
(4)の前方に真空状態或いは減圧状態の区分計量空間(s
1)を確保する。次に、射出用サーボモータ(12)を停止さ
せてスクリュ(4)を計量ストローク (K) の第1区分 (k1)
け後退させた位置に保持した状態を保ちつつ回転用サー
ボモータ(11)を作動させてスクリュ(4)を回転させる。
ホッパ(16)から加熱筒(13)内に投入された固形原料樹脂
(3)はスクリュ(4)のネジに沿って前方に送られるのであ
るが、最初は固形で且つ粗な状態で送られていたのが次
第に密度を高めると共に加熱されて溶融・混練され始め
る。
【0027】ここでスクリュ(4)は計量ストローク (K)
第1区分 (k1) だけ後退させて停止した状態で回転してい
るので、ホッパ(16)から圧縮部(4b)までの距離、即ち供
給部(4c)の長さは一定である。従って、一定条件で原料
樹脂(3)が圧縮部(4b)に送り込まれることになり、変数
が少なくなって最適可塑化条件を得易い。換言すれば、
この場合スクリュ(4)のネジ作用による推進圧力P2
(=第1区分 (k1)で停止した状態で回転しているスクリ
ュ(4)から混練溶融樹脂(3)がスクリュ(4)の前方に押し
出されるが、この反作用としてスクリュ(4)に後退方向
の圧力が加わるがこの時の圧力がこのネジ作用による推
進圧力P2になる)がほぼ一定となり、樹脂圧力P=射
出用ロードセル(15)の出力P1−推進圧力P2となり、
第1区分 (k1)での推進圧力P2を予め知っておれば樹脂
圧力Pの第1区分 (k1)での値もたちどころに知る事が出
来、背圧制御がより簡便になる。
【0028】このようにして原料樹脂(3)はスクリュ(4)
の回転と共に溶融・混練されつつ第1の区分計量空間(s
1)側に送られて第1の区分計量空間(s1)に充填される。
第1の区分計量空間 (s1) 内に溶融混練樹脂 (3) が充填さ
れると第2区分 (k2) の樹脂充填に移るのであるが、第1
の区分計量空間 (s1) の充填完了は射出用ロードセル (15)
によって検出される第1の区分計量空間 (s1) の設定圧力
に達した処で終了する。然る後、再度スクリュ (4) を次
の区分 (k2) だけ後退させてスクリュ (4) の前方に再度区
分計量空間 (s2) を確保し、その位置でスクリュ (4) を回
転させて前記区分計量空間 (s2) に溶融混練樹脂 (3) を供
給するという動作を区分数 (kn) だけ繰り返してスクリュ
(4) を計量ストローク (K) 分後退させ、最終区分計量空間
(kn) 内への溶融混練樹脂 (3) の充填が完了し、計量空間
(K) に充填された溶融混練樹脂 (3) の背圧が予め設定され
た圧力に達した処で溶融樹脂 (3) の計量を終了する。
量終了は、一般的には計量空間(S)内に充填された溶融
混練樹脂(3)の検出圧力P1(=樹脂圧力P+推進圧力
P2)を検出しつつ、検出圧力P1が所定の設定圧力に
達したところ或いは設定圧力に達する直前で圧力制御に
てスクリュ(4)の回転数をスローダウンさせて、回転サ
ーボモータ(11)を停止させる。この場合、検出圧力P1
から予め分かっている推進圧力P2を引くことにより、
樹脂圧力Pを求める事が出来る。前記の場合で、後者の
方が精度が高くなる。サックバックが設定されている場
合は、計量終了後に作動させる事になる。然る後、所定
のタイミングで射出用サーボモータ(12)を作動させてス
クリュ(4)を前方に突出させ、金型(1)内に設けられた金
型キャビティ(2)内に計量された溶融樹脂(3)を射出す
る。
【0029】
【0030】
【0031】次に本第発明方法の作用について説明す
が、本願第1発明と相違する点を中心に説明する。
《図2(d)》。この場合は、計量ストローク(K)を前半部
分(r)と後半部分(k)《前半部分(r)と後半部分(k)は1:
1である必要はない》とに分け、前半部分(r)を従来の
方法、即ちスクリュ(4)を回転させてスクリュ(4)の前方
に溶融混練樹脂(3)を供給することによりスクリュ(4)を
後退させる。前半部分(r)の移動ストロークは射出位置
検出器(27)にて検出し、所定ストローク移動した処で後
半部分(k)に移り、スクリュ(4)を計量設定位置(M)まで
後退させ、溶融混練樹脂(3)が一部充填された状態の計
量空間(k)をスクリュ(4)の前方に確保し、その状態で前
述のようにスクリュ(4)を回転させて前記計量空間(k)に
溶融混練樹脂(3)を更に供給し、計量空間(k)内への溶融
混練樹脂(3)の充填が完了し、計量空間(K)に充填された
溶融混練樹脂(3)の背圧が予め設定された圧力に達した
処で計量を終了する。
【0032】次に本第発明方法の作用について説明す
る《図2(e)》。この場合も前述同様相違点を中心に説
明する。この場合は計量ストローク(K)を前半部分(r)と
後半部分(k)《前半部分(r)と後半部分(k)は1:1であ
る必要はない》とに分け、途中位置(m)から計量設定位
置(M)迄の後半部分(k)を更に(k1)〜(kn)と複数に区分分
けしたものである。前半部分(r)は前述同様従来の方
法、即ちスクリュ(4)を回転させてスクリュ(4)の前方に
溶融混練樹脂(3)を供給する事によりスクリュ(4)を後退
させ、射出位置検出器(27)にて所定ストローク移動した
事を検出して後半部分(k)に移る。後半部分(r)では、ス
クリュ(4)を、前記複数に区分されたその1区分(k1)だ
け後退させてスクリュ(4)の前方に溶融混練(3)が一部充
填された区分計量空間(s1)を確保し、その位置でスクリ
ュ(4)を回転させて前記区分計量空間(s1)に溶融混練樹
脂(3)を供給し、区分計量空間(s1)内に溶融混練樹脂(3)
を充填する。樹脂(3)の充填が完了すると、再度スクリ
ュ(4)を次の区分(k2)だけ後退させてスクリュ(4)の前方
に再度区分計量空間(s2)を確保して溶融混練樹脂(3)を
供給するという動作を計量設定位置(M)まで複数回繰り
返してスクリュ(4)を計量ストローク(K)分後退させ、最
終区分計量空間(kn)内への溶融混練樹脂(3)の充填が完
了し、計量空間(K)に充填された溶融混練樹脂(3)の背圧
が予め設定された圧力に達した処で溶融樹脂(3)の計量
を終了する。
【0033】
【発明の効果】本第1〜発明方法によれば、一定の条
件下で可塑化・混練ができるので、スクリュ回転速度や
樹脂の溶融粘度に左右される事なく加熱筒の先端に貯溜
する溶融樹脂は全体にわたって均一な状態が確保され
る。また、スクリュは移動せず回転しているだけである
から、背圧が計量中に計量樹脂にはわずかしか加わらず
これによる混練効果は少ないが、背圧が少ないため樹脂
混練溶融に伴う発熱が少ない。そのため、樹脂の劣化が
少なくヤケも少なくなる。また、混練効果が少なくなる
ため、ガラス繊維のように混入された強化繊維が折れに
くく繊維強化材や熱安定性の悪い樹脂には有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる射出成形機の主要部分の概略構
造を示す断面図
【図2】(a)…スクリュが最前進した状態の断面図 (b)…スクリュが最後退した状態の断面 (c )…本第発明方法を示す断面図 (d)…本第発明方法を示す断面図 (e)…本第発明方法を示す断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計量ストロークを複数に区分し、スクリュ
    をその1区分だけ後退させ、その位置でスクリュを回転
    させて溶融混練樹脂をスクリュの前方に供給し、然る
    後、再度スクリュを次の区分だけ後退させ、その位置で
    スクリュを回転させて溶融混練樹脂を供給するという動
    作を区分数だけ繰り返してスクリュを計量ストローク分
    だけ後退させ、スクリュの前方の計量空間への溶融混練
    樹脂の充填が完了した処で溶融混練樹脂の計量を終了す
    ることを特徴とする射出成形機の計量方法。
  2. 【請求項2】加熱筒内のスクリュを回転させてスクリュ
    の前方に溶融混練樹脂を供給し、その溶融混練樹脂の計
    量途中でスクリュを計量設定位置まで後退させ、その計
    量設定位置でスクリュを回転させて溶融混練樹脂を供給
    し、スクリュの前方の計量空間への溶融混練樹脂の充填
    が完了した処で計量を終了する事を特徴とする射出成形
    機の計量方法。
  3. 【請求項3】加熱筒内のスクリュを回転させてスクリュ
    の前方に溶融混練樹脂を供給し、その溶融混練樹脂の計
    量途中でスクリュを、前記途中位置から計量設定位置迄
    の間で複数に区分された区分計量空間の1区分だけを後
    退させて、その位置でスクリュを回転させてスクリュの
    前方に溶融混練樹脂を供給し、然る後、再度スクリュを
    次の区分だけ後退させ、溶融混練樹脂を供給するという
    動作を計量設定位置まで複数回繰り返してスクリュを計
    量ストローク分後退させ、スクリュの前方の計量空間へ
    の溶融混練樹脂の充填が完了した処で溶融樹脂の計量を
    終了することを特徴とする射出成形機の計量方法。
  4. 【請求項4】計量空間に充填された溶融混練樹脂の背圧
    が予め設定された圧力に達した処で溶融樹脂の計量を終
    了することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の射出成形機の計量方法。
  5. 【請求項5】原料樹脂混練及び射出用のスクリュと、前
    記スクリュを回転及び前進・後退させるための駆動機構
    部と、前記スクリュを回転させる回転用サーボモータ
    と、スクリュを前進・後退させる射出用サーボモータ
    と、前記スクリュが進退・回転可能に収納されている加
    熱筒と、前記スクリュの位置を検出する射出位置検出器
    と、回転用サーボモータや射出用サーボモータの制御機
    能を有する制御装置とを備えた射出成形機において、 射出位置検出器からの信号により制御装置が、計量スト
    ロークを複数に区分し、スクリュをその1区分だけ後退
    させ、その位置でスクリュを回転させて溶融混練樹脂を
    スクリュの前方に供給し、然る後、再度スクリュを次の
    区分だけ後退させ、その位置でスクリュを回転させて溶
    融混練樹脂を供給するという動作を区分数だけ繰り返し
    てスクリュを計量ストローク分だけ後退させ、スクリュ
    の前方の計量空間への溶融混練樹脂の充填が完了した処
    で溶融混練樹脂の計量を終了するように回転用サーボモ
    ータや射出用サーボモータを制御する事を特徴とする射
    出成形機。
  6. 【請求項6】原料樹脂混練及び射出用のスクリュと、前
    記スクリュを回転及び前進・後退させるための駆動機構
    部と、前記スクリュを回転させる回転用サーボモータ
    と、スクリュを前進・後退させる射出用サーボモータ
    と、前記スクリュが進退・回転可能に収納されている加
    熱筒と、前記スクリュの位置を検出する射出位置検出器
    と、回転用サーボモータや射出用サーボモータの制御機
    能を有する制御装置とを備えた射出成形機において、 射出位置検出器からの信号により制御装置が、加熱筒内
    のスクリュを回転させてスクリュの前方に溶融混練樹脂
    を供給し、その溶融混練樹脂の計量途中でスクリュを計
    量設定位置まで後退させ、その計量位置でスクリュを回
    転させて溶融混練樹脂を供給し、スクリュの前方の計量
    空間への溶融混練樹脂の充填が完了した処で計量を終了
    するように回転用サーボモータや射出用サーボモータを
    制御する事を特徴とする射出成形機。
  7. 【請求項7】原料樹脂混練及び射出用のスクリュと、前
    記スクリュを回転及び前進・後退させるための駆動機構
    部と、前記スクリュを回転させる回転用サーボモータ
    と、スクリュを前進・後退させる射出用サーボモータ
    と、前記スクリュが進退・回転可能に収納されている加
    熱筒と、前記スクリュの位置を検出する射出位置検出器
    と、回転用サーボモータや射出用サーボモータの制御機
    能を有する制御装置とを備えた射出成形機において、 射出位置検出器からの信号により制御装置が、加熱筒内
    のスクリュを回転させてスクリュの前方に溶融混練樹脂
    を供給し、その溶融混練樹脂の計量途中でスクリュを、
    前記途中位置から計量設定位置迄の間で複数に区分され
    た区分計量空間の1区分だけを後退させて、その位置で
    スクリュを回転させてスクリュの前方に溶融混練樹脂を
    供給し、然る後、再度スクリュを次の区分だけ後退さ
    せ、溶融混練樹脂を供給するという動作を計量設定位置
    まで複数回繰り返してスクリュを計量ストローク分後退
    させ、スクリュの前方の計量空間への溶融混練樹脂の充
    填が完了した処で溶融樹脂の計量を終了するように回転
    用サーボモータや射出用サーボモータを制御する事を特
    徴とする射出成形機。
  8. 【請求項8】スクリュと駆動機構部との間に配設され、
    スクリュにかかる圧力を検出している射出用ロードセル
    を具備し、前記射出用ロードセルからの信号により、制
    御装置が、計量空間に充填された溶融混練樹脂の背圧が
    予め設定された圧力に達した処で溶融樹脂の計量を終了
    させるようになっていることを特徴とする請求項5〜7
    のいずれかに記載の射出成形機。
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