JP3529961B2 - スピニングリールのレベルワインド装置 - Google Patents

スピニングリールのレベルワインド装置

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JP3529961B2
JP3529961B2 JP26399996A JP26399996A JP3529961B2 JP 3529961 B2 JP3529961 B2 JP 3529961B2 JP 26399996 A JP26399996 A JP 26399996A JP 26399996 A JP26399996 A JP 26399996A JP 3529961 B2 JP3529961 B2 JP 3529961B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レベルワインド装
置、特に、スピニングリールに設けられ、スプールに釣
り糸を均一に巻き付けるためのスピニングリールのレベ
ルワインド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にスピニングリールには、釣り糸を
スプールに均一に巻き付けるためのレベルワインド機構
が設けられている。スピニングリールでは、ハンドルの
回転操作によってスプールを軸方向に往復移動させるこ
とで、ベール及びラインローラによって案内された釣り
糸をスプール外周に前後方向に均一に巻き付ける。
【0003】このようなレベルワインド機構は、スプー
ル軸と平行に配置された螺軸と、螺軸をハンドルの回転
またはスプールの回転に連動して回転させるための歯車
機構と、螺軸を摺動するスライダとを有している。螺軸
の外周には螺旋状の交差する溝が形成されている。スラ
イダは、螺旋状溝に係合する係合部材を有している。係
合部材は、スライダに螺軸と直交して形成された装着孔
に摺動自在に挿入されている。
【0004】この係合部材は、概ね棒状の部材であり、
その先端に螺旋状溝に係合する係合部が形成されてい
る。この係合部材の螺軸の径方向に沿う全体長さは、螺
旋状溝に沿った係合方向の係合長さより長い。係合部の
先端が螺軸に接触、又は接触可能なように係合部材は支
持されているため、係合部材には、それを傾けさせるよ
うな力が作用する。しかし、上記のように全体長さを係
合長さより長くすることで、支持部分の長さが長くな
り、傾けさせるような力が係合部材に作用しても係合部
材の傾きが防止される。
【0005】このレベルワインド機構では、ハンドルの
回転操作により回転する螺軸の螺旋状溝に係合部材が係
合してスライダが螺軸に沿って往復動することにより、
スプールも同様に往復動する。このように、ハンドルの
回転操作に伴ってスプール又は釣り糸ガイドを往復動さ
せることにより、スプール外周に釣り糸が均一に巻かれ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
係合部材の全体長さが係合長さより長いので、係合部材
の長さ方向のスライダの寸法が大きくなる。スピニング
リールでは、通常、係合部材は横向きに配置されるの
で、スライダの寸法が大きくなるとリール本体の左右の
幅が大きくなる。このように、前記従来の係合部材の構
成によりリール本体の長さが長くなり、リール本体をコ
ンパクト化し、軽量化する上での障害になる。
【0007】本発明の課題は、リール本体をコンパクト
化できかつ軽量化できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明1に係るスピニング
リールのレベルワインド装置は、スプールに釣り糸を巻
き付けるスピニングリールに設けられ、ハンドルの回転
操作によってスプールの中心に固定されたスプール軸を
往復動させて釣り糸を均一にスプールに巻き付けるため
の装置であって、螺軸と、伝達部材と、摺動部材とを備
えている。螺軸は、スプール軸に沿って配置され、外周
に螺旋状の交差する溝が形成された回転自在な軸であ
る。伝達部材は、ハンドルからの回転力を螺軸に伝達す
るための部材である。摺動部材は、螺旋状溝に先端が係
合するように螺軸の径方向に沿って配置され、螺軸の径
方向に沿う全体長さが前記螺旋状溝に沿う係合方向の係
合長さより短い係合部材と、螺軸の径方向に沿う装着孔
が形成されるとともに装着孔の螺軸側の端部には係合部
材の前記螺軸側への移動を規制する移動規制部が形成さ
れ、係合部材が装着孔に回動自在に挿入されて係合部材
の螺軸の径方向への移動を規制しつつ係合部材を回動自
在に支持し、スプール軸に対して軸方向に固定された摺
動部本体とを有し、螺軸の回転によりスプール軸ととも
に往復動する部材である。
【0009】このような構成の装置では、ハンドルを回
転させると、その回転力が伝達部材により螺軸に伝達さ
れ螺軸が回転する。螺軸が回転すると、螺旋状溝に係合
した係合部材により摺動部材が往復動する。このとき、
係合部材は、摺動部本体によって螺軸の径方向への移動
が規制されているので、螺旋状溝と常に一定の間隔で係
合する。しかも、回動自在に支持されているので、螺旋
状溝との係合により回動しながら摺動部材を往復動させ
る。摺動部材が往復動すると、スプールがハンドルの回
転に連動して往復動し、スプールに釣り糸がほぼ均一に
巻き取られる。この係合部材の全体長さは係合長さより
短いので、係合部材の螺軸の径方向に沿う全体長さが短
くなり、リール本体をコンパクト化できかつ軽量化でき
る。また、装着孔に係合部材を挿入するだけで、係合部
材を摺動部本体に回動自在に支持できる。さらにまた、
係合部材の螺軸側への移動が規制されるので、係合部材
が螺軸と深く噛み合って、係合部材が傾いたりコジたり
することが少ない。
【0010】発明2に係るスピニングリールのレベルワ
インド機構は、発明1に記載の機構において、スプール
軸に沿って配置され、摺動部材を移動方向に案内するた
めのガイド部材をさらに備え、前記摺動部本体は、螺軸
の外周の一部にのみ対向する対向部を有している。この
場合には、ガイド軸を設けているので摺動部材をスムー
ズに往復動させることができる。したがって、摺動部材
は、螺軸の外周の全周を覆う必要がなく、摺動部材及び
その外周を覆うリール本体をさらにコンパクト化でき
る。
【0011】発明3に係るスピニングリールのレベルワ
インド機構は、発明1又は2に記載の装置において、係
合部材を螺軸側へ付勢する付勢部材をさらに備える。こ
の場合には、係合部材が常に螺軸側に付勢されるので、
螺軸と係合部材との間隔が常に一定に維持される。
【0012】発明4に係るスピニングリールのレベルワ
インド装置には、発明1から3のいずれかに記載の装置
において、移動規制部は、前記装着孔の前記螺軸側の端
部に設けられ、前記装着孔の他の部分より小径の小径鍔
部であって、係合部材は、先端に小径鍔部の内径より長
さが短く形成され、螺旋状溝に噛み合う係合部と、中間
に小径鍔部の内径より大径に形成され小径鍔部に当接す
ることにより螺軸側への移動が規制される鍔部と、基端
に形成され小径鍔部の内径より小径の軸部とを有する
【0013】発明5に係るスピニングリールのレベルワ
インド装置には、発明4に記載の装置において、係合部
材の螺軸の径方向に沿う全体長さが鍔部の直径より短
い。
【0014】
〔全体構成及びリール本体の構成〕
図1〜図3に示す本発明の一実施例によるスピニングリ
ールは、ハンドル1を備えたリール本体2と、リール本
体2の前部に回転自在に支持されたロータ3と、ロータ
3の前部に配置され釣り糸を巻き取るスプール4とを備
えている。
【0015】リール本体2はボディ2aを有しており、
その上部にはスピニングリールを釣り竿に取りつけるた
めの取付け部2bが形成されている。ボディ2aの内部
には、ロータ3を回転させるためのロータ駆動機構5
と、スプール4を回転軸芯Xに沿って前後方向に移動さ
せてスプール4に釣り糸を均一に巻き取るためのレベル
ワインド機構6とが設けられている。
【0016】ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定さ
れた軸10とともに回転するフェースギア11と、この
フェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有し
ている。ピニオンギア12は筒状に形成されており、そ
の前部12aはロータ3の中心部を貫通してスプール4
側に延びている。そして、その先端にはねじ部が形成さ
れている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と
後端部とが、それぞれ軸受13,14を介してリール本
体2に回転自在に支持されている。
【0017】レベルワインド機構6は、スプール4の中
心部に固定されたスプール軸20を前後方向に移動させ
てスプール4を同方向に移動させるための機構である。
レベルワインド機構6は、スプール軸20の下方に配置
された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動す
るスライダ22と、螺軸21の先端に固定された中間ギ
ア23とを有している。螺軸21は、スプール軸20と
平行に配置されており、ボディ2aに回転自在に支持さ
れている。また、螺軸21の外周部には螺旋状の交差し
た溝21aが形成されている。この溝21aのリード角
θは、20〜45゜に設定されている。
【0018】スライダ22にはスプール軸20の後端が
固定されている。また、中間ギア23はピニオンギア1
2に噛み合っている。〔スライダの構造〕スライダ22
は、図4に示すように、スライダ本体25と、スライダ
本体25内に収納された係合部材26とを有している。
【0019】スライダ本体25は、スプール軸20に対
して軸方向に移動不能に固定されるとともに、スプール
軸20と平行に配置された2本のガイド軸28,29に
摺動自在に装着されている。なお、スプール軸20のス
ライダ本体25と嵌合する部分には切欠き20aが形成
されており、外周の一部が平坦になっている。そして、
スライダ本体25の対応する孔も完全な円形ではなく、
切欠き20aに対応する平坦部を有している。このよう
な嵌合により、スライダ本体25は、スプール軸20に
対して相対回転が禁止されている。スライダ本体25
は、2本のガイド軸28,29によって案内されるの
で、摺動時の傾きが防止される。このため、スライダ本
体25を、従来のスライダ本体のように螺軸全周を覆う
ような形状とする必要がない。したがって、本実施例の
スライダ本体25は、螺軸21の一側面側にのみ対向す
るような形状となっており、他側面側への張り出しが少
なくなっている。
【0020】また、スライダ本体25には螺軸21と直
交するように横方向の装着孔25aが形成されており、
この装着孔25aに係合部材26が回動自在に挿入され
ている。装着孔25aの先端には、他の部分より小径の
小径鍔部25bが形成されている。係合部材26の先端
には、螺軸21の溝21aに噛み合う係合部26aが形
成されている。係合部26aは、小径鍔部25bの
より長さが短い。係合部材26の中間には小径鍔部25
の内径より大径の鍔部26bが、基端には鍔部26b
の内径より小径の軸部26cがそれぞれ形成されてい
る。このような構成により係合部材26の螺軸21側へ
の移動が規制されている。図5に示すように、係合部材
26の装着孔25aに沿う全体長さAは、溝21aに沿
う係合長さBより短い(A≦B)。このため、スライダ
本体25の横方向の長さを短くすることができ、このこ
とに加えて、他側面側への張り出しが少なくなっている
ことにより、リール本体2の幅をより小さくすることが
でき、リール本体2をコンパクト化することができかつ
軽量化することができる。
【0021】スライダ本体25の孔25aの一端には、
蓋部材24が固定されている。蓋部材24と係合部材2
6の鍔部26bとの間には、コイルバネ27が圧縮状態
で配置されている。このコイルバネ27により係合部材
26は、螺軸21側に付勢されている。この付勢された
係合部材26は、小径鍔部25bが鍔部26bに当接す
ることで、螺軸21側への移動が規制されている。この
ため、係合部材26と螺軸21との間の間隔が常に一定
に維持され、スライダ22の往復動がスムーズになる。
【0022】〔ロータの構成〕 ロータ3は、図1に示すように、円筒部30と、円筒部
30の側方に互いに対向して設けられた第1アーム部3
1及び第2アーム部32とを有している。円筒部30と
両アーム部31,32とは一体成形されている。円筒部
30の前部には前壁33が形成されており、前壁33の
中央部にはボス33aが形成されている。ボス33aの
中心部には貫通孔が形成されており、この貫通孔をピニ
オンギア12の前部12a及びスプール軸20が貫通し
ている。前壁33の前方側にはナット34が配置されて
おり、このナット34がピニオンギア12の先端ねじ部
に螺合している。ナット34の内周部には、スプール軸
20を回転自在に支持する軸受35が配置されている。
【0023】第1アーム部31の先端の内周側には、第
1ベール支持部材40が揺動自在に取り付けられてい
る。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプ
ール4に案内するためのラインローラ41が装着されて
いる。また、第2アーム部32の先端の内周側には、第
2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。こ
の第2ベール支持部材42は、たとえば他の部分より比
重の大きい材質で構成し、第1ベール支持部材40及び
ラインローラ41に起因する回転時のアンバランスを解
消するためのバランサとして機能させることも可能であ
る。第1ベール支持部材40先端のラインローラ41と
第2ベール支持部材42との間には、ベール43が設け
られている。このように、第1ベール支持部材40を第
1アーム部31の内周側に装着することにより、第1ベ
ール支持部材40の回転半径が小さくなり、釣り竿を持
つ手に当たりにくくなる。したがって、スプールと釣り
竿とを近づけることができ、全体として小型化が可能と
なる。さらに、同様の理由により、回転半径が小さくな
り、回転時のアンバランスを抑えやすくなる。
【0024】また、各アーム部31,32の外周側に
は、カバー44,45が取り付けられている。このカバ
ー44,45の表面は、前後方向にかつ円周方向に滑ら
かに連続する形状となっており、このため、釣り糸の引
っ掛かりを防止できる。ここで、両ベール支持部材4
0,42は、本の揺動軸Mを中心に揺動自在である。
そして、揺動軸Mと第1アーム部31の第1ベール支持
部材取り付け面とが交差する点を揺動中心C1とし、揺
動軸Mと第2アーム部32の第2ベール支持部材取り付
け面とが交差する点を揺動中心C2とした場合、揺動中
心C2は揺動中心C1に比較して前方側に位置してい
る。すなわち、揺動軸Mは回転軸芯Xに対して傾いてい
る。また、各ベール支持部材40,42は、それらの揺
動面が揺動軸Mに対して直交するように配置されてい
る。
【0025】〔スプールの構成〕 スプール4は、ロータ3の第1アーム部31と第2アー
ム部32との間に配置されており、スプール軸20の先
端にドラグ機構70を介して装着されている。スプール
4は、外周の釣り糸が巻かれる糸巻胴部4aと、糸巻胴
部4aの後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸
巻胴部4aの前端に固定されたフランジ板4cとを有し
ている。フランジ板4cは、ステンレス製の板材で形成
されており、ねじによって糸巻胴部4aに装着されてい
る。このとき、フランジ板4cは若干湾曲しており、そ
の湾曲によるばね性を利用して、糸巻胴部4aの前端と
フランジ板4cとの間に隙間が形成されないように取り
付けられている。このため、釣り糸がこれらの間に侵入
することはない。
【0026】ドラグ機構70は、スプール4の内部前端
面に押し付けられる押し付け部材71と、ドラグ力を調
整するための調整つまみ72と、押し付け部材71と調
整つまみ72との間に配置された押圧ばね73,74
と、押し付け部材71とスプール4との間に配置された
複数のクラッチ板75とを有している。このような構成
では、調整つまみ72の締め付け量を調整することによ
り、押し付け部材71のスプール4に対する押圧力を調
整でき、ドラグ力を調整可能である。
【0027】〔リールの操作及び動作〕 キャスティング時には、ベール43を糸開放姿勢側に倒
す。これにより、第1及び第2ベール支持部材40,4
2は揺動軸Mを中心として同方向に回転する。このと
き、第1ベール支持部材40は第1アーム部31の内周
側に配置され、かつ揺動軸Mが回転軸芯Xに対して図1
に示すように傾いているので、第1ベール支持部材40
及びその先端のラインローラ41は糸巻取り姿勢時の位
置よりもさらに内周側に移動する。このため、キャステ
ィング時に繰り出された釣り糸が第1ベール支持部材4
0やラインローラ41に絡みにくくなる。また、揺動軸
Mは回転軸芯Xに対して傾いているが、両ベール支持部
材40,42は1本の揺動軸Mを中心に回転し、かつそ
れぞれの回転面は揺動軸Mに対して垂直である。このた
め、ベール43を操作する際には、こじることなくスム
ーズに操作することができる。
【0028】釣り糸巻取り時には、ベール43を糸巻取
り姿勢側に倒す。この状態でハンドル1を回転させる
と、この回転力はハンドル軸及びフェースギア11を介
してピニオンギア12に伝達される。このピニオンギア
12に伝達された回転力は、ピニオンギア前部12aを
介してロータ3に伝達される。一方、ピニオンギア12
に噛み合う中間ギア23によって螺軸21が回転し、こ
の螺軸21の溝21aに噛み合うスライダ22がガイド
軸28,29に案内されて前後方向に移動する。このた
め、スプール軸20及びスプール4が回転軸芯Xに沿っ
て前後方向に往復動し、ベール45及びラインローラ4
1によってスプール4に案内された釣り糸は、スプール
4の外周に前後方向に均一に巻き取られる。
【0029】ここで、スライダ22は2本のガイド軸2
8,29に案内されて往復動するので、回転したりある
いは傾いたりすることなくスムーズに往復動する。この
ため、スライダ本体25は螺軸21の全周を覆う必要が
なく、係合部材26と逆側のスペースを小さくできる。
しかも、係合部材26の横方向の長さが短いので係合部
材26側のスペースも小さくできる。このため、リール
本体2の後方部分については、横方向に長さを小さくで
き、リール本体2をコンパクト化することができ、かつ
軽量化することができる。
【0030】〔第2実施形態〕 前記第1実施形態では、ドラグ機構がスプール4の前部
に設けられているタイプのスピニングリールについて説
明したが、図6及び図7に示す第2実施形態のリールで
はドラグ機構がリールの後方に設けられている。このリ
アドラグタイプのスピニングリールにおいても、スライ
ダ部分の構成は前記実施形態とほぼ同様であり、図7に
その構成を示している。
【0031】図において、前記第1実施形態の構成部品
に相当する部分は同一の符号で示している。このリアド
ラグタイプでは、スプール軸20の先端部はピン79に
よりスプール4に対して相対回転不能に固定されてい
る。またこのタイプのスピニングリールでは、スプール
軸20とスライダ本体25とが軸方向に相対移動不能で
あるとともに、相対回転可能でなければならない。この
ため、スライダ本体25においてスプール軸20に装着
されている部分は、前記第1実施形態と異なり円形とな
っている。また、スライダ本体25は、スプール軸20
と平行に配置されたガイド軸28に摺動自在となってい
る。
【0032】この実施形態においても、図7に示すよう
に、スライダ本体25は、ガイド軸28によって案内さ
れるので、摺動時の傾きが防止される。また、係合部材
26の全体長さは係合長さより短い。このため、前記同
様にスライダ本体25を、螺軸全周を覆うような形状と
する必要がなく、かつスライダ本体25の横方向の長さ
が短くなり、リール本体2を小さくすることが可能であ
る。
【0033】次に、第1実施形態と異なる部分、すなわ
ちリアドラグ機構部分について説明する。図6に示すリ
アドラグ機構80は、主に、円筒状のブッシュ81と、
複数の摩擦プレートから構成された摩擦係合部82と、
摩擦係合部82を押圧するためのスプリング83と、支
持部材84と、固定キャップ85とから構成されてい
る。ブッシュ81はフランジを有しており、このフラン
ジに対して摩擦係合部82を構成する複数の摩擦プレー
トが押圧される。固定キャップ85は、リール本体2の
一部に後方に延出して設けられたネジ部に外周側から螺
合しており、支持部材84を所定の位置に位置決めして
いる。この固定キャップ85の締め付け量を調整するこ
とにより、摩擦係合部82の各摩擦プレートの押圧力を
変更でき、ドラグ力を調節することが可能である。
【0034】なお、他の構成は基本的に前記第1実施形
態の構成と同様である。 〔他の実施形態〕 図8に示すように、係合部材26を付勢するコイルバネ
27を設けなくてもよい。この場合では、係合部材26
が螺軸21に深く噛み合い、係合部材26が傾いたり、
コジたりすることが生じにくい。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るレベルワインド機構では、
係合部材の全体長さが係合長さより短いため、係合部材
の螺軸の径方向に沿う全体長さが短くなり、リール本体
をコンパクト化できかつ軽量化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリー
ルの断面側面図。
【図2】このスピニングリールの釣り竿取付部を示す側
面部分図。
【図3】このスピニングリールの断面背面図。
【図4】スライダの一部破断背面図。
【図5】係合部材の側面図。
【図6】別の実施形態の図1に相当する図。
【図7】そのスライダの一部破断背面図。
【図8】他の実施形態の図4に相当する図。
【符号の説明】
1 ハンドル 4 スプール 6 レベルワインド機構 21 螺軸 22 スライダ 23 中間ギア 25 スライダ本体 25a 装着孔 25b 小径鍔部 26 係合部材 26a 係合部 26b 鍔部 27 コイルバネ 28,29 ガイド軸 A 全体長さ B 係合長さ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプールに釣り糸を巻き付けるスピニング
    リールに設けられ、ハンドルの回転操作によって前記ス
    プールの中心に固定されたスプール軸を往復動させて釣
    り糸を均一に前記スプールに巻き付けるためのスピニン
    グリールのレベルワインド装置であって、 前記スプール軸に沿って配置され、外周に螺旋状の交差
    する溝が形成された回転自在な螺軸と、 前記ハンドルからの回転力を前記螺軸に伝達するための
    伝達部材と、 前記螺旋状溝に先端が係合するように前記螺軸の径方向
    に沿って配置され、前記螺軸の径方向に沿う全体長さが
    前記螺旋状溝に沿う係合方向の係合長さより短い係合部
    材と、前記螺軸の径方向に沿う装着孔が形成されるとと
    もに前記装着孔の前記螺軸側の端部には前記係合部材の
    前記螺軸側への移動を規制する移動規制部が形成され、
    前記係合部材が前記装着孔に回動自在に挿入されて前記
    係合部材の前記螺軸の径方向への移動を規制しつつ前記
    係合部材を回動自在に支持し、前記スプール軸に対して
    軸方向に固定された摺動部本体とを有し、前記螺軸の回
    転により前記スプール軸とともに往復動する摺動部材
    と、を備えたスピニングリールのレベルワインド装置。
  2. 【請求項2】前記スプール軸に沿って配置され、前記摺
    動部材を移動方向に案内するためのガイド部材をさらに
    備え、前記摺動部本体は、前記螺軸の外周の一部にのみ
    対向する対向部を有している、請求項1に記載のスピニ
    ングリールのレベルワインド装置。
  3. 【請求項3】前記係合部材を前記螺軸側に付勢する付勢
    部材をさらに備える、請求項1又は2に記載のスピニン
    グリールのレベルワインド装置。
  4. 【請求項4】前記移動規制部は、前記装着孔の前記螺軸
    側の端部に設けられ、前記装着孔の他の部分より小径の
    小径鍔部であって、前記係合部材は、先端に前記小径鍔
    部の内径より長さが短く形成され、螺旋状溝に噛み合う
    係合部と、中間に前記小径鍔部の内径より大径に形成さ
    れ前記小径鍔部に当接することにより前記螺軸側への移
    動が規制される鍔部と、基端に形成され前記小径鍔部の
    内径より小径の軸部とを有する、請求項1から3のいず
    れかに記載のスピニングリールのレベルワインド装置。
  5. 【請求項5】前記係合部材の前記螺軸の径方向に沿う全
    体長さが前記鍔部の直径より短い、請求項4に記載のス
    ピニングリールのレベルワイド装置。
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