JP3529745B2 - ***物収容装具 - Google Patents

***物収容装具

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JP3529745B2 JP2001208748A JP2001208748A JP3529745B2 JP 3529745 B2 JP3529745 B2 JP 3529745B2 JP 2001208748 A JP2001208748 A JP 2001208748A JP 2001208748 A JP2001208748 A JP 2001208748A JP 3529745 B2 JP3529745 B2 JP 3529745B2
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    • A61F5/00Orthopaedic methods or devices for non-surgical treatment of bones or joints; Nursing devices; Anti-rape devices
    • A61F5/44Devices worn by the patient for reception of urine, faeces, catamenial or other discharge; Portable urination aids; Colostomy devices
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    • AHUMAN NECESSITIES
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体に造設された
ストーマに装着して、ストーマより***された***物、
***液等(以下***物と称する)を一時的に収容し、且
つ人体のストーマや***物から発生するガスを袋体内部
から袋体外部へ排出する機構を備えた***物収容装具に
関する。
【0002】
【従来の技術】***物収容装具は、外科手術後に伴う体
表面に造設されたストーマからの***物を処理するため
のもので、一般に袋体と体表面のストーマに取付け可能
な面板とで構成されている。面板はその粘着層でもって
体表面のストーマの周囲に粘着固定し、***物を漏れな
いように袋体へ導くと共に袋体を保持する機能を持って
いる。***物中には臭気を伴うガスを含むことがあり、
***物の排出と共にガスも袋体内に溜まってゆくから、
適宜ガスを袋体から抜かないと袋体が遂には破裂する危
険性があり、袋体が破裂すると***物も大量に漏出する
ことになる。このような事態になることを避けるため
に、袋体の一部に脱臭フィルターを設け、袋体内に排出
されたガスをこの脱臭フィルターを通して臭気を除去し
ながら袋体外に放散させるようにすることが行われてい
る。しなしながら、この脱臭フィルターが直接***物に
露出していると、フィルターの表面に***物が付着して
フィルターが目詰まりを起こし、ガス透過性が低下する
ため、袋体が膨張し遂には破裂したり、袋体が人体から
剥がれる危険性があり、また***物が脱臭フィルター内
に浸透して外部に漏れ出るといった問題点があった。
【0003】これらの問題点を解決すべく、フィルター
への***物付着を回避させる方法が従来より多数提案さ
れている。その1つは、脱臭フィルターの表面又は脱臭
フィルターへ通じるガス排出路の一部又はその全部をガ
ス透過性且つ液体不透過性又は液体透過困難性材料で形
成されたカバー層で覆うことにより、ガスはカバー層を
透過して脱臭フィルターに達するが、***物、特に液状
***物はカバー層に遮られ、脱臭フィルターに侵入する
のを防ぐものである(例えば特許第2765586号公報、特
開平4−218156号公報)。しかしながら、***物はスラ
リー状の粘稠なものであるので、たとえ液体不透過性の
カバー層でフィルター表面をカバーしても、***物中の
微粒子がカバー層の表面に付着し、更にはカバー層の表
面上で皮膜を形成することで、ガスがカバー層を透過し
なくなるという問題があった。
【0004】上述の問題を解決するため、脱臭フィルタ
ー、脱臭フィルターを液体から保護する微孔質保護フィ
ルム、微孔質保護フィルムを半固体流体及び液体から保
護する連続気泡フォームバリヤ、及びこれらの段層部材
を覆い、ガス通路を持つ流体不浸透性のプラスチックフ
ィルムカバーを含む多段フィルターを設け、***物の脱
臭フィルターへの接触をできるだけ避ける構造にした多
段フィルターシステムが提案されている(特開平6−277
245号公報)。このシステムによれば、***物の脱臭フ
ィルターまでの到達時間は稼ぐことはできても、多段フ
ィルターのガス流入 部分での***物による目詰まりは
防ぐことができないので、フィルター全体としてのガス
抜け機能は低下する。このようにフィルター自体に工夫
をしたとしても、フィルター部へ直接***物が接触する
可能性のあるような構造では、***物の特性上、ガス抜
け機能低下を防ぐのが困難である。
【0005】更に別の手段として、袋体の内部空間にお
いて人体のストーマとガス排出口との間に熱可塑性フィ
ルムによる中間障壁を配置し、この中間障壁の上部に連
通孔を設け、開口からのガスは中間障壁の連通孔のみを
通じて脱臭フィルターに達するようにし、フィルターが
ストーマからの***物に対して直接露出しないようにし
たものが提案され、またこの中間障壁は、袋体を形成す
る2つの壁部と互いに密着して袋体内部を通るガス流を
妨げないように、壁部の選定された表面に浮き出し状の
加工がされている(特公昭61−21414号公報)。これに
より、フィルター自体の汚染を大幅に改善できるが、中
間障壁に設けた連通孔が***物により汚染されてくる
と、袋体内の適切なガス流が妨げられ、更には***物に
より連通孔が塞がれることで中間障壁が袋体内部でフィ
ルター表面や袋体壁に密着してしまうという問題があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、袋体
内のガスの放出が長時間維持でき、しかも経済性のよい
***物収容装具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、人体に造設されたストーマより
排出される***物を受容するため2枚のフィルムの周縁
部を封着して形成した袋体と、袋体の一方のフィルムに
連結し人体のストーマに装着するための面板と、袋体の
他方のフィルムに袋体内部と外部とを連通するように設
けたガス排出用通気口と、ガス排出用通気口と連通する
ように袋体内部に配置した脱臭フィルターとを備え、袋
体の両フィルム間に袋体内の空間を面板側と脱臭フィル
ター側との2つの領域に分ける流体不透過性材料よりな
る中間壁を配置し、この中間壁は***物収容装具が垂直
に支持された状態において面板の開口及び脱臭フィルタ
ー双方の全表面と水平方向に対向するように設け、更に
中間壁の周辺部を袋体のフィルムの一方又は双方と部分
的に結合することにより、中間壁の周辺部と袋体との間
に、面板側の領域から脱臭フィルター側の領域に連通す
る複数の流体流入口を形成する。
【0008】また本発明においては、人体に造設された
ストーマより排出される***物を受容するため2枚のフ
ィルムの周縁部を封着して形成した袋体と、袋体の一方
のフィルムに連結し人体のストーマに装着するための面
板と、袋体の他方のフィルムに袋体内部と外部とを連通
するように設けたガス排出用通気口と、ガス排出用通気
口と連通するように袋体外部に配置した脱臭フィルター
とを備え、袋体の両フィルム間に袋体内の空間を面板側
とガス排出用通気口側との2つの領域に分ける流体不透
過性材料よりなる中間壁を配置し、この中間壁は***物
収容装具が垂直に支持された状態において面板の開口及
びガス排出用通気口双方の全表面と水平方向に対向する
ように設け、更に中間壁の周辺部を袋体のフィルムの一
方又は双方と部分的に結合することにより、中間壁の周
辺部と袋体との間に、面板側の領域からガス排出用通気
口側の領域に連通する複数の流体流入口を形成する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例について説明する。
【0010】図1は本発明の実施例の、aは正面図、b
はaのB-B線に沿う縦断面図である。1は***物収容
装具を人体の表面に造設したストーマ部分に保持するた
めの面板、2は面板に連結し、***物を収容するための
袋体である。面板1はフランジ層3、粘着層4及び剥離
フィルム5を有し、粘着層4を人体側即ち接皮側にして
一体に形成され、中心部に開口6を備えている。袋体2
は面板1の非接皮側のフランジ層3上に固定され、粘着
層4でもって固定した人体のストーマから面板1の開口
6を通して排出される***物を受容し得るようになって
いる。袋体2は内側(身体側)フィルム7、外側(身体
と反対側)フィルム8を有し、内側フィルム7の肌側に
は肌と内側フィルム7との接触によるべたつき感及び蒸
れを防止するため不織布9が配設され、内側フィルム
7、外側フィルム8及び不織布9は外周部で例えば熱溶
着により封着され、内部空間10を形成している。11
は外側フィルム8の上部に袋体内部と外部を連通し得る
ように設けたガス排出用通気口で、その形態は任意であ
り、U字状、V字状、直線等のスリット形状、又は円
形、楕円形等の孔を1つ以上設けることができる。12
はガス排出用通気口11を覆うように袋体の外側フィル
ム8の内側に取り付けた脱臭フィルターである。脱臭フ
ィルター12は、***物収容装具を通常使用する状態
で、面板の開口6より上部に、また面板の開口より横に
ずらして、両者間の直線距離ができるだけ大きくなるよ
うに設置するのが好ましい。
【0011】13は流体不透過性材料からなるフィルム
で形成された中間壁で、その側辺14、15がその全長
に亘って袋体のフィルム7、8の外周縁16と熱溶着で
固定され、また上辺17は自由端として固定されず、下
辺18がスポット溶接で外側フィルム8と部分的に個所
19(図の例では3個所)で固定されている。この中間
壁13は袋体の内部空間10を面板1側の領域20と脱
臭フィルター12側の領域21とに分け、面板1、袋体
2を垂直になるように支持した状態で少なくとも面板1
の開口6及び脱臭フィルター12両者の表面全体と水平
方向に対向し得る大きさを有する。即ち図1bに示すよ
うに、面板の開口6の最外周から水平方向に引いた破線
22及び脱臭フィルター12の最外周から水平方向に引
いた破線23が中間壁13の面内に収まるようでなけれ
ばならない。また中間壁13の上辺17の上部には、面
板側の領域20から脱臭フィルター側の領域21へ連通
する流体流入口24が形成され、中間壁13の下部はス
ポット溶接の個所19間に同様に面板側の領域20から
脱臭フィルター側の領域21へ連通する流体流入口25
が形成され、これらは矢印で示すように面板側の領域2
0から脱臭フィルター側の領域21への流体流路とな
る。
【0012】面板1、袋体2を構成する素材には従来と
同様のものを使用することができる。面板のフランジ層
3には、ポリエチレン、エチレン、エチレン・酢酸ビニ
ルコポリマー、エチレン・アクリル酸エチルコポリマ
ー、エチレン・アクリル酸メチルコポリマー、ポリプロ
ピレン、塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン等の材料
を単独で、又は組み合わせて使用することができる。粘
着層4には親水性ポリマーと疎水性ポリマーとからなる
皮膚保護剤を使用することができる。袋体2の両フィル
ム7、8、中間壁13には、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
エチレン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、又は
これらに酢酸ビニル、ポリアクリル酸等をブレンド又は
共重合させた単体フィルム、複合フィルムを使用するこ
とができる。不織布9としては例えばポリプロピレン/
ポリエチレン・コンジュゲート不織布を使用することが
できる。
【0013】脱臭フィルター12についても、従来と同
様のものを使用することができる。図2はその一例で、
aは拡大正面図、bは拡大斜視図である。26は脱臭要
素で、透気防水膜(例えばナイロン/変性アクリル重合
体不織布)と脱臭剤(例えば粒状活性炭、繊維状活性炭
等)を網目状のホットメルト接着剤で貼り合わせ、その
脱臭剤の透気防水膜と反対側の面には多孔質シート(例
えば多孔質のラミネートシート)を貼り合わせたものか
ら構成され、直方体状のハウジング27内に収納されて
いる。ハウジング27は内蔵されている透気防水膜側の
表面に複数の溝28(図の例では4個)が設けられ、こ
の溝28側を中間壁13に向けて袋体の外側フィルム8
の内面上にガス排出用通気口11と連通するように取付
けられる。このように溝28を設けることにより、中間
壁13のフィルムがハウジング27の表面に付着して
も、溝28を介してガス流入口が確保され、ガスは脱臭
フィルター12内に流入することができる。ハウジング
27の厚みを1mm以上にすると、中間壁13と袋体のフ
ィルム8との間に空間が形成され、袋体のフィルム8と
中間壁13との密着を防ぎ、脱臭フィルター付近で適切
なガス流路を形成することができる。脱臭フィルターの
ハウジングの形状は、長方形に限ることなく、円形その
他の任意の形状を用いることができる。また、ハウジン
グ27の中間壁と対向する面に凹凸を持たせれば、中間
壁13のフィルムがハウジング27を覆ってしまって
も、中間壁13がハウジング27の表面と密着するのを
防止できるし、上述の溝28によって生まれる効果と同
様に、中間壁13とハウジング27の凹凸面の間にでき
る隙間を介してガス流入口が確保されるので、良好なガ
ス抜きが維持できる。
【0014】図1に示す***物収容装具は、装着に当っ
ては面板1の剥離フィルム5を除き、人体に造設された
ストーマと面板1の開口6とが合うようにして粘着層4
でもって人体表面に付着せしめて使用する。人体のスト
ーマから排出された***物は面板1の開口6を通って袋
体2の内部空間10の面板側の領域20内に排出され、
袋体2の底部に向かって落下するが、中間壁13は流体
不透過性材料よりなるため中間壁13を透過して脱臭フ
ィルター側の領域21へ***物が侵入することはない。
***物から発生するガス、臭気は中間壁13の上下部に
形成された流体流入口24、25をそれぞれ通過して脱
臭フィルター側の領域21に入り、脱臭フィルター12
内の脱臭剤で臭気は吸着又は無臭物質に変化し、無臭の
ガスとなってガス排出用通気口11を経て外部に放出さ
れる。この場合、中間壁13の上下に流体流入口24、
25が存在するため、ガスに対しては極めて低い流通抵
抗を示すにすぎず、***物の殆どは中間壁13により遮
られて面板側の領域20に落下し、もし万一上部の流体
流入口24に付着してもガスの流れにより下方へ落下
し、また中間壁13の下部の流体流入口25に付着して
もガスの流れで同様に下方へ落下し、***物が脱臭フィ
ルター12の表面に付着する可能性は極めて僅かとな
る。
【0015】図3は本発明の異なる実施例の、aは正面
図、bはaのB-B線に沿う縦断面図である。図1と同
等部分には同符号を付してある。この実施例の図1の実
施例と相違する点は、脱臭フィルター12が外側フィル
ム8の外側に取り付けられていることである。即ち、脱
臭フィルター12は袋体のフィルム8の外表面上にガス
排出用通気口11と連通するように取り付けられる。こ
の場合は、面板1、袋体2を垂直になるように支持した
状態で少なくとも面板1の開口6及びガス排出用通気口
11両者の表面全体と水平方向に対向し得る大きさを有
する。即ち図3bに示すように、面板の開口6の最外周
から水平方向に引いた破線22及びガス排出用通気口1
1の最外周から水平方向に引いた破線29が中間壁13
の面内に収まるようでなければならない。
【0016】図4は本発明の異なる実施例の、aは正面
図、bはaのB-B線に沿う縦断面図である。図1と同
等部分には同符号を付してある。この実施例の図1の実
施例と相違する点は、中間壁13の下辺18が内側フィ
ルム7の側に部分的に固定されていることである。この
場合は、中間壁13の下辺18と内側フィルム7とのス
ポット溶接個所30を図1の実施例より少なくし(図の
例では2個所)、面板の開口から排出された***物が溶
接個所30間の流体流入口31を通って円滑に袋体底部
に落下し、下部の流体流入口31を***物が塞ぐことの
ないようにすることが必要である。この実施例について
も、脱臭フィルターは図3と同様に袋体の外側に取り付
けてもよい。
【0017】図5は本発明の更に異なる実施例の、aは
正面図、bはaのB-B線に沿う縦断面図である。図1
と同等部分には同符号を付してある。この実施例では、
中間壁13の側辺14、15のみが両フィルムの外周縁
16と固定されているだけで、下辺18も上辺17と同
様に自由端を形成し、この自由端の下方に流体流入口3
2が形成されている。この場合は、面板の開口6から排
出された***物は直接袋体2の底部に落下する。この実
施例についても、脱臭フィルターは図3と同様に袋体の
外側に取り付けてもよい。
【0018】図6は本発明の別の実施例の、aは正面
図、bはaのB-B線に沿う縦断面図である。図1と同
等部分には同符号を付してある。この実施例において
は、中間壁13はその上辺17と下辺18が袋体の両フ
ィルム7、8の外周縁16と固定され、中間壁13の左
右両側辺33、34は自由端となって流体流入口35、
36が形成されている。このように流体流入口を左右に
複数個設けることによって、流体流入口を確保し、且つ
***物の脱臭フィルターへの侵入を防止することができ
る。この実施例についても、脱臭フィルターは図3と同
様に袋体の外側に取り付けてもよい。
【0019】上述の各実施例では面板と袋体とが直結さ
れた所謂1ピース型のものについて説明したが、面板と
袋体とを分離し得る所謂2ピース型についても本発明を
適用できることは明らかである。また袋体についても、
実施例では下端が閉鎖されたものを示したが、下端が開
放され、使用に当って適宜の手段で閉鎖する型の装具に
も適用することができる。流体流入口は、中間壁の自由
端と袋体のフィルムとの間に形成する方法、又は中間壁
の周辺部を袋体のフィルムと部分的に固着して形成する
方法、又はこの両者を適宜組み合わせる方法で作ること
ができる。
【0020】図7a、bは本発明と性能を対比するた
め、中間壁を備えるが、面板側の領域から脱臭フィルタ
ー側の領域への流体流入口が1個のみの***物収容装具
の例の縦断面図である。図1の実施例と同等部分には同
符号を付してある。図7のaは中間壁の上部には流体流
入口を持たず、下部のみに流体流入口71を有する例、
図7のbは中間壁の上部にのみ流体流入口72を有し、
下部には流体流入口を持たない例である。図1に示す実
施例と図7aに示す比較例とを30名の人工肛門造設者
に通常の使用と同様に装着し、ガスの抜け具合を「良
好」、「悪い」、「どちらともいえない」の3段階で評
価する官能試験を行った結果、比較例では「良好」が30
%、「悪い」が70%、「どちらともいえない」が0%で
あったのに対し、実施例では「良好」が90%、「悪い」
が10%、「どちらともいえない」が0%であり、実際の
使用状態において極めて良好な結果が得られた。これ
は、比較例では下部の流体流入口に***物が侵入し、流
体流入口が一旦閉塞されると流体流入口に付着した***
物がなかなか除去されずガスの排出が悪化するのに対
し、実施例では比較例のように下部の流体流入口の閉塞
が生じても、袋体内のガスは上部の流体流入口から脱臭
フィルターへ到達する効果が十分に得られ、また上部の
流体流入口からのガス流入が下部の流体流入口を閉塞す
る***物を除去する効果も生じ、ガスを外部へ排出する
ための障害が発生し難いことによるものである。また、
図7bに示すように中間壁の上部にのみ流体流入口を備
えたものでは、面板の開口から排出された***物の一部
73が本来***物を収納すべき領域とは別の領域に貯留
してしまう不都合がある。これらの結果から、中間壁の
上下に流体流入口を設けることによりガス抜けが飛躍的
に向上したことが分る。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、下記のような種々の効
果を奏することができる。 中間壁が面板の開口及び脱臭フィルター又はガス排
出用通気口の各対向する全面を覆うため、脱臭フィルタ
ーが***物で汚染されることを防止することができる。 面板側の領域から脱臭フィルター又はガス排出用通
気口側の領域への流体流入口を複数設けたので、ガス抜
きの際に袋体内部を通り抜ける好ましいガスの流入口を
確保でき、ガス抜きが容易になり、両領域間の流体流入
口に***物が付着した場合でも、ガス抜きの際のガス圧
力により、付着した***物が取り除かれ、良好なガス抜
きを維持することができる。 面板側の領域から脱臭フィルター又はガス排出用通
気口側の領域への流体流入口を中間壁の上下に設ける
と、***物がガス抜き時に袋体下部へ落下しやすい構造
となり、これらの流体流入口に***物が詰まり難くな
る。 従来のものに対し中間壁を付加するだけの簡単な構
成であり、脱臭フィルターに複雑な機構を設ける必要も
なく、製造上も有利であり、経済性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の、aは正面図、bはaのB-
B線に沿う縦断面図である。
【図2】本発明の脱臭フィルターの実施例の、aは拡大
正面図、bは拡大斜視図である。
【図3】本発明の異なる実施例の、aは正面図、bはa
のB-B線に沿う縦断面図である。
【図4】本発明の異なる実施例の、aは正面図、bはa
のB-B線に沿う縦断面図である。
【図5】本発明の異なる実施例の、aは正面図、bはa
のB-B線に沿う縦断面図である。
【図6】本発明の異なる実施例の、aは正面図、bはa
のB-B線に沿う縦断面図である。
【図7】本発明に対する比較例の異なる例の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 面板 2 袋体 3 フランジ層 4 粘着層 5 剥離フィルム 6 開口 7 袋体の内側フィルム 8 袋体の外側フィルム 9 不織布 10 袋体の内部空間 11 ガス排出用通気口 12 脱臭フィルター 13 中間壁 14 中間壁の側辺 15 中間壁の側辺 16 袋体の外周縁 17 中間壁の上辺 18 中間壁の下辺 19 溶接個所 20 面板側の領域 21 脱臭フィルター側(ガス排出用通気口側)の領域 22 破線 23 破線 24 流体流入口 25 流体流入口 26 脱臭要素 27 ハウジング 28 溝 29 破線 30 溶接個所 31 流体流入口 32 流体流入口 33 側辺 34 側辺 35 流体流入口 36 流体流入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 5/445 A61F 5/441

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体に造設されたストーマより排出され
    る***物を受容するため2枚のフィルムの周縁部を封着
    して形成した袋体と、袋体の一方のフィルムに連結し人
    体のストーマに装着するための面板と、袋体の他方のフ
    ィルムに袋体内部と外部とを連通するように設けたガス
    排出用通気口と、ガス排出用通気口と連通するように袋
    体内部に配置した脱臭フィルターとを備え、袋体の両フ
    ィルム間に袋体内の空間を面板側と脱臭フィルター側と
    の2つの領域に分ける流体不透過性材料よりなる中間壁
    を配置し、この中間壁は***物収容装具が垂直に支持さ
    れた状態において面板の開口及び脱臭フィルター双方の
    全表面と水平方向に対向するように設け、更に中間壁
    周辺部を袋体のフィルムの一方又は双方と部分的に結合
    することにより、中間壁の周辺部と袋体との間に、面板
    側の領域から脱臭フィルター側の領域に連通する複数の
    流体流入口を形成したことを特徴とする***物収容装
    具。
  2. 【請求項2】 人体に造設されたストーマより排出され
    る***物を受容するため2枚のフィルムの周縁部を封着
    して形成した袋体と、袋体の一方のフィルムに連結し人
    体のストーマに装着するための面板と、袋体の他方のフ
    ィルムに袋体内部と外部とを連通するように設けたガス
    排出用通気口と、ガス排出用通気口と連通するように袋
    体外部に配置した脱臭フィルターとを備え、袋体の両フ
    ィルム間に袋体内の空間を面板側とガス排出用通気口側
    との2つの領域に分ける流体不透過性材料よりなる中間
    壁を配置し、この中間壁は***物収容装具が垂直に支持
    された状態において面板の開口及びガス排出用通気口双
    方の全表面と水平方向に対向するように設け、更に中間
    の周辺部を袋体のフィルムの一方又は双方と部分的に
    結合することにより、中間壁の周辺部と袋体との間に、
    面板側の領域からガス排出用通気口側の領域に連通する
    複数の流体流入口を形成したことを特徴とする***物収
    容装具。
  3. 【請求項3】 面板側の領域から脱臭フィルター又はガ
    ス排出用通気口側の領域に連通する流体流入口を、中間
    壁の上部と下部とに設けたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の***物収容装具。
  4. 【請求項4】 面板側の領域から脱臭フィルター又はガ
    ス排出用通気口側の領域に連通する流体流入口を、中間
    壁の両側方に設けたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の***物収容装具。
  5. 【請求項5】 脱臭フィルターが少なくとも1mmの厚
    みを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    つに記載の***物収容装具。
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