JP3528095B2 - 遮水シート端縁の洩水防止構造 - Google Patents

遮水シート端縁の洩水防止構造

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は農業用貯水場、下水処理
槽、ごみや産業廃棄物処理場、河川、ダム、港湾の河
床、堤防等のライニング材として使用される遮水シート
の端縁の洩水防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製の貯水槽などの壁面に
は、水洩れを防ぐために種々のライニング材が用いられ
る。また、槽のなかには側壁だけコンクリートで囲った
ものや、底壁だけコンクリート製としたものなど、槽の
使用目的や環境条件などによりライニング材の使われ方
も様々である。
【0003】従来、この種のライニング材としてゴムや
軟質のポリ塩化ビニル樹脂シート(以下、PVCシート
という)、ポリエチレン樹脂シート(以下、PEシート
という)などが用いられていた。これらのシートは長尺
で、一般的にはその厚みが1mm程度であり、シート同
士は接着材で接合したり、熱融着や溶接等によって結合
されていた。そして、これらのシートの端の固定の仕方
は、板状のもので押さえてネジ等で押さえ込む方法や、
予めゴム板やPVC板等をシートの端縁に固定して、そ
れぞれの板同士を溶接や接着剤などで結合し、それらの
板にシートを結合する方法などが一般的であった。
【0004】しかしながら、板同士の溶接には時間がか
かり、現場作業であるため足場が良い所ばかりではな
く、水密性が十分確保されているかどうか不安も残るも
のであった。また、PVCシートを使用すると可塑剤が
流出する恐れがあるため、PEシートを使用することが
多くなってきたが、PEシートの場合、一般的な接着剤
では殆ど接着できないため、通常、熱融着によって結合
されている。
【0005】図4は従来例の断面図で、アンカー板状体
にライニング材であるPVCシートあるいはPEシート
を結合した状態を示している。図において、100はラ
イニング材、101はアンカー板状体であって、これら
のライニング材100とアンカー板状体101は接着剤
を介して、あるいは熱融着によって、強固に接合されて
いる。104,105はそれぞれアンカー板状体101
の裏面に点々と多数設けられた突起状のアンカーであ
る。ライニング材100は、槽の側壁の傾斜部分103
及びコンクリートの底壁102に載置されている。PV
CシートやPEシート等のライニング材100は気温の
変化によって伸縮するため、通常、裏面は固着しない所
謂ルーズライニングが採用されている。このルーズライ
ニングの場合、ライニング材100はその端縁が物理的
に固定されたアンカー板状体101に溶着、接着等の手
段で結合され、ライニング材100はアンカー板状体1
01によって位置ずれしないようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
おいてライニング材100の裏面に槽内の液体が洩れ出
たときは重大な問題となり、特に液体が有害物質などの
場合に極めて深刻な問題となる。槽中の液体が洩れ出る
場合、アンカー板状体101の最先端部の矢印Aの位
置、すなわちアンカー板状体101とコンクリート10
2との間隙を伝って浸み出し、アンカー板状体101の
裏面に廻って洩水はライニング材100の裏側に進んで
いく。そして、長い間にアンカー板状体101をコンク
リート面から剥がすような力が働くため、だんだんと洩
水も大きくなり、ライニングの機能を果たさなくなると
いう問題があった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、ライニング材の端縁を強固に壁面に止めると共
に、水洩れを確実に防止できる構造を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の遮水シート端縁
の洩水防止構造は、合成樹脂製遮水シートの先端に結合
されるアンカー用帯状体の、コンクリート表層に埋設さ
れる面側に長さ方向に連続する突条を設け、該突条の全
長に亘って止水パッキンを具備させると共に、突条を含
む帯状体の片面をコンクリート内に埋設したものであ
る。そして、望ましくは合成樹脂製遮水シート及びアン
カー用帯状体をポリエチレン製とし、アンカー用帯状体
に設けられる突条を複数本としたものである。
【0009】
【作用】本発明の構成によると、合成樹脂製遮水シート
の先端に結合されるアンカー用帯状体の、コンクリート
表層に埋設される面側に長さ方向に連続する突条が設け
られているため、アンカー用帯状体がコンクリート面か
ら外れたり、動いたりすることがなく、しかも、該帯状
体に設けられた連続する突条の全長に亘って止水パッキ
ンが具備され、その状態でコンクリート内に埋設されて
いるため、槽内の液体が帯状体の先端とコンクリートと
の境界部分から浸入したとしても、止水パッキンの所で
液体の進行が止められ、それ以上の洩れは防止される。
従って、アンカー用帯状体の裏面側全面に液体が廻るこ
とがないので、ライニング材である遮水シートの裏面に
も液体が廻ることがない。従来は帯状体の裏面に洩水が
廻り、帯状体が長期間を経るうちに徐々に剥がれやすく
なる傾向があったが、本発明では止水パッキンが連続す
る突条に完全に取付けられた状態であるため、液体が該
帯状体やライニング材の裏面側に廻るのをほぼ確実に防
止できる。
【0010】また、遮水シート及び帯状体をポリエチレ
ン製にすると、ゴムや軟質のポリ塩化ビニル樹脂製にな
い大きな引張り強度があるため、不測の荷重が遮水シー
トにかかったとしても、ゴム製や軟質PVC製のシート
のように容易に破損することがない。また、可塑剤など
が溶出する心配もない。
【0011】さらにアンカー用帯状体に設けられる突条
を複数本にすると、帯状体のアンカー効果が非常に増大
し、それによって遮水シートの洩水防止に対する信頼性
もきわめて高くなる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳述
する。
【0013】図1は本発明に係る遮水シート端縁の洩水
防止構造の一実施例を示す断面図である。図1におい
て、1は遮水シートであり、ポリ塩化ビニル樹脂やポリ
エチレン樹脂等の合成樹脂で造られている。通常、その
巾は5〜7mであり、長さは50〜200m、厚さは1
〜2mm程度である。
【0014】また、2はアンカー用帯状体であり、ポリ
塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂を
異形押出しすることによって得られる長尺物である。通
常、その巾は15〜30cm、厚さは2〜3mm程度で
あり、その長さは施工現場の状況により適宜の長さに切
断して使用される。
【0015】アンカー用帯状体2の一方の面、つまりコ
ンクリート表層に埋設される面側には、少なくとも一つ
の突条3が帯状体2と一体的に長さ方向に連続して設け
られている。そして、この突条3の先端には止水パッキ
ン4が取付けられており、洩水はこの止水パッキン4に
よって進行が阻止される。止水パッキン4は突条3の先
端に接着剤や粘着剤で取付けてもよく、突条3の先端を
太くして止水パッキン4に凹溝を設け、該凹溝に突条3
の先端を嵌合するようにしてもよい。いずれにしても突
条3に止水パッキン4が取付けられていることが施工上
も、洩水防止の面からも非常に重要である。
【0016】10はコンクリートであり、11は通常、
土砂等からなる基礎部分である。遮水シート1とアンカ
ー用帯状体2は接着剤や熱融着等の手段によって完全に
結合されている。アンカー用帯状体2は合成樹脂製であ
るため、外気温によって伸びたり縮んだりするので、コ
ンクリート10面と帯状体2との間には常に小さな隙間
が生じている。そこに液体が入り込み、そのまま液体
(通常は水である)が隙間に沿って進行した場合、該帯
状体2を剥がし、洩水の問題が生じるのである。従っ
て、隙間のできる部分に止水パッキン4を具備した連続
する突条3があると、そこで液体の進行が完全に阻止さ
れる。止水パッキン4としてコンクリートと突条の隙間
に存在してその隙間を完全に塞ぐためには、水等の液体
を吸収して膨張するような吸水性樹脂からなるパッキン
や、大きな弾性を有するゴムやエラストマーからなるパ
ッキンなど、耐水性、耐薬品性の良い材料で成形された
ものが使用できる。
【0017】図2及び図3はそれぞれ本発明に使用され
るアンカー用帯状体2の他の例を示す断面図である。図
2のアンカー用帯状体2は、裏面の三ヶ所に突条3,1
3,23が形成されており、各突条はそれぞれ異なった
方向を有している。中央の突条13の先は更に二方向に
別れており、このような形状にしておくと、よりアンカ
ー効果が大きくなる。また、図3のアンカー用帯状体2
は中央の突条を省略して、両側端近くに互いに離反する
方向の突条3,13を設けたものである。
【0018】アンカー用帯状体2を長尺物にするために
は、それ自身柔軟性を有している成形物でなければなら
ないが、柔軟性があまり大きすぎると、アンカー効果が
なくなるので、帯状体はある程度の剛性も必要である。
【0019】本発明の遮水シート端縁の洩水防止構造
は、コンクリート10を打設したとき同時にそのコンク
リート10の表層に、止水パッキン4を突条3に取付け
たアンカー用帯状体2を埋設し、該帯状体2の表面がコ
ンクリート10の表面と面一になるようにする。そし
て、コンクリート10が固化した後、該帯状体2の表面
に合成樹脂製遮水シート1の端縁部分を接着或は熱融着
することによって結合する。このようにアンカー用帯状
体2はコンクリート表層に埋設されるため、該帯状体2
裏面の突条は多数本突設されている方がアンカー効果の
点で優れている。しかし突条が多すぎると、埋設時にコ
ンクリートが帯状体2裏面の突条の間に十分充填されに
くくなって隙間を生じやすくなるので、突条の本数は2
〜5本程度、好ましくは図2や図3に示すアンカー用帯
状体のように突条の本数を2〜3本程度とするのが良
い。
【0020】
【発明の効果】本発明の遮水シート端縁の洩水防止構造
は、アンカー用帯状体に設けた連続する突条の全長に亘
って止水パッキンを具備させているので、コンクリート
と該帯状体との間に水等の液体が浸入してきても、その
進行を完全に阻止できるという効果を奏する。また、遮
水シート及びアンカー用帯状体がポリエチレン製の場合
は、引張り強度が大きいため破損しにくく、洩水防止の
効果がさらに顕著となる。そして、該帯状体に連続する
突条が複数本設けられている場合は、アンカー効果が大
きく、該帯状体がコンクリート面から剥がれて洩水を起
こすという心配がないなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す遮水シート端縁の洩水
防止構造の断面図である。
【図2】本発明に使用されるアンカー用帯状体の一例を
示す断面図である。
【図3】本発明に使用されるアンカー用帯状体の他の例
を示す断面図である。
【図4】従来例を示す遮水シート端縁部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 合成樹脂製遮水シート 2 アンカー用帯状体 3 突条 4 止水パッキン 10 コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/04 - 3/14 E02B 3/18 E02B 7/02 B09B 1/00 B65D 88/00 - 90/66

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製遮水シートの先端に結合される
    アンカー用帯状体の、コンクリート表層に埋設される面
    側に長さ方向に連続する突条を設け、該突条の全長に亘
    って止水パッキンを具備させると共に、突条を含む帯状
    体の片面をコンクリート内に埋設したことを特徴とする
    遮水シート端縁の洩水防止構造。
  2. 【請求項2】合成樹脂製遮水シート及びアンカー用帯状
    体がポリエチレン製である請求項1に記載の遮水シート
    端縁の洩水防止構造。
  3. 【請求項3】アンカー用帯状体のコンクリート表層に埋
    設される面側に、長さ方向に連続する突条が複数本設け
    られている請求項1に記載の遮水シート端縁の洩水防止
    構造。
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