JP3527051B2 - 帯電防止性ポリエステルフィルム - Google Patents

帯電防止性ポリエステルフィルム

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JP3527051B2 JP06632897A JP6632897A JP3527051B2 JP 3527051 B2 JP3527051 B2 JP 3527051B2 JP 06632897 A JP06632897 A JP 06632897A JP 6632897 A JP6632897 A JP 6632897A JP 3527051 B2 JP3527051 B2 JP 3527051B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は帯電防止性ポリエス
テルフィルムに関し、更に詳しくは塗布外観、透明性、
接着性、高湿度下でのブロッキング性、低湿度での帯電
防止性に優れた帯電防止性ポリエステルフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】二軸延伸ポリエステルフィルムは、透明
性、寸法安定性、機械特性、電気特性、耐薬品性などに
優れているという特徴を有するため、広範囲な用途に使
用されている。
【0003】しかし、一般のポリエステルフィルムは、
高度の電気絶縁性を有しているため、静電気の発生、蓄
積を生じやすく、静電気による種々の障害の原因となっ
ている。なかでもOHP用フィルムとして従来より広く
使用されているものの、従来のOHP用ポリエステルフ
ィルムは帯電防止性が不十分で、複写機で使用する際に
帯電した静電気により2枚以上のフィルムが重なった状
態で搬送(以下「重送」という)されるというトラブル
を起こすことがある。
【0004】従来より、帯電防止性を改良するための方
法として、有機スルホン酸塩などのアニオン性化合物や
金属粉、カーボン粉等を基材フィルム中に練り込む方
法、金属化合物を蒸着する方法などが知られているが、
透明性が低下したり、加工コストが高いといった問題が
あった。
【0005】また、帯電防止性を改良するための方法と
して、予めフィルム表面に帯電防止剤を添加した合成樹
脂(バインダー)による被膜を形成させる方法が知られ
ている。この場合、帯電防止剤として塗工性の良好なア
ニオン性化合物やカチオン性化合物が用いられている
が、これらは低湿度下での帯電防止性に劣る。この欠点
は多量の使用である程度改善できるが、この場合高湿度
下においてその親水性のためにフィルム同士が貼り付き
(以下、ブロッキングという)やすいという新たな問題
が生じる。このように従来の帯電防止剤では、耐ブロッ
キング性を奏しかつ低湿度下での帯電防止性を満足させ
ることが困難であった。
【0006】ところで、リン酸系帯電防止剤は低湿度下
においても帯電防止性に優れ、塗布液として未延伸また
は一軸延伸のポリエステルフィルムに塗布した後、フィ
ルムを延伸、熱処理する塗布延伸法(インラインコーテ
ィング法)においても優れた導電性、帯電防止性を発現
することが、特開平6-255055号公報、特公平1-49114号
公報等に開示されている。しかしながら、この方法では
リン酸系帯電防止剤のポリエステルフィルムへの濡れ性
不良のため塗工性が悪く、コロナ放電処理等の前処理無
しでは良好な塗布外観を得ることが出来ず、その用途が
限定されていた。また、帯電防止剤の塗膜表面へのブリ
ードアウトにより、トナーや印刷インキ等の密着性が損
なわれるという欠点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
問題点を解消すべく鋭意検討した結果、特定の界面活性
剤及び微粒子を分岐状アルキル鎖を有するリン酸エステ
ル塩系帯電防止剤と組合せることにより、コロナ放電処
理等の前処理無しでも塗布液として良好に塗工できるた
め低加工コストで製造することができ、かつ優れた塗布
外観、帯電防止性、ブロッキング性及び経時密着性を有
する、極めて有用な帯電防止性ポリエステルフィルムが
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ポ
リエステルフィルムの少なくとも片面に (1) 分岐状ア
ルキル鎖を有するリン酸エステル塩系帯電防止剤 5〜40
重量%、(2)HLBが12以下の界面活性剤 1〜20重量
%、(3)アクリル系共重合体及びポリエステル共重合体
から選ばれる少なくとも一種のバインダー 40〜90重量
%並びに(4)平均粒径 10〜500nmの微粒子 3〜25重量%
からなる組成を含む塗剤を塗布した後、乾燥、延伸して
被膜を塗設した帯電防止性ポリエステルフィルムであ
る。
【0009】本発明においてポリエステルフィルムを構
成するポリエステルとは、芳香族二塩基酸またはそのエ
ステル形成性誘導体とジオールまたはそのエステル形成
性誘導体とから合成される線状飽和ポリエステルであ
る。かかるポリエステルの具体例として、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリ(1,4−シクロヘキシレ
ンジメチレンテレフタレート)、ポリエチレン−2,6
−ナフタレンジカルボキシレート等が例示でき、これら
の共重合体またはこれらと小割合の他樹脂とのブレンド
物なども含まれる。これらの中、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキ
シレートが特に好ましい。
【0010】そして、これらポリエステルは必要に応じ
て、例えば酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、酸化チタ
ン、硫酸バリウム等のような無機滑剤、架橋シリコーン
樹脂、架橋ポリスチレン樹脂、架橋アクリル樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂等のような有機滑剤、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレンコポリマ
ー、オレフィン系アイオノマーのような他の樹脂、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤等を含有することも
できる。
【0011】本発明においてポリエステルフィルムは二
軸延伸フィルム、好ましくは透明二軸延伸フィルムであ
る。その厚さは5〜500μm、好ましくは20〜500μm、
特に好ましくは50〜300μmである。この厚さが5μm未
満では用途によってはフィルムの腰がよわく不適当であ
る。一方フィルムが厚すぎ、例えば500μmを超える
と、製膜性に劣る傾向がみられる。
【0012】本発明において上記ポリエステルフィルム
の少なくとも片面に設ける帯電防止性被膜は、(1)分岐
状アルキル鎖を有するリン酸エステル塩系帯電防止剤 5
〜40重量%、(2)HLBが12以下の界面活性剤 1〜20
重量%、(3)アクリル系共重合体及びポリエステル共重
合体から選ばれる少なくとも一種のバインダー 40〜9
0重量%並びに(4)平均粒径10〜500nmの微粒子 3〜2
5重量%からなる組成を含む塗剤を塗布した後、乾燥、
延伸することによって形成される。
【0013】本発明において塗剤を構成するリン酸エス
テル塩系帯電防止剤は、分岐状アルキル鎖を有する必要
がある。直鎖状アルキル鎖のみを有する場合、経時密着
性に劣るので好ましくない。分岐状アルキル鎖を有する
リン酸エステル塩系帯電防止剤としては、従来知られて
いる化合物が挙げられるが、なかでもリン酸エステル塩
系の低分子化合物、例えばリン酸イソヘキシルエステル
ナトリウム塩、リン酸イソヘキシルエステルカリウム
塩、リン酸-sec-イソヘキシルエステルナトリウム塩、
リン酸-sec-イソヘキシルエステルカリウム塩、リン酸
イソアミルエステルナトリウム塩、リン酸イソアミルエ
ステルカリウム塩、リン酸-sec-イソアミルエステルナ
トリウム塩、リン酸-sec-イソアミルエステルカリウム
塩、リン酸イソブチルエステルナトリウム塩、リン酸イ
ソブチルエステルカリウム塩、リン酸−t−ブチルエス
テルナトリウム塩、リン酸−t−ブチルエステルカリウ
ム塩、リン酸ジイソヘキシルエステルナトリウム塩、リ
ン酸ジイソヘキシルエステルカリウム塩、リン酸ジ-sec
-イソヘキシルエステルナトリウム塩、リン酸ジ-sec-イ
ソヘキシルエステルカリウム塩、リン酸ジイソアミルエ
ステルナトリウム塩、リン酸ジイソアミルエステルカリ
ウム塩、リン酸ジイソアミルエステルナトリウム塩、リ
ン酸ジイソアミルエステルカリウム塩、リン酸ジ-sec-
イソブチルエステルナトリウム塩、リン酸ジ-sec-イソ
ブチルエステルカリウム塩、リン酸ジ−t−ブチルエス
テルナトリウム塩、リン酸ジ−t−ブチルエステルカリ
ウム塩等が好ましく挙げられる。これらより選ばれる1
つ、もしくは複数を組合せて用いることが好ましい。こ
れらの中ではリン酸イソアミルエステルナトリウム塩、
リン酸イソアミルエステルカリウム塩、リン酸ジイソア
ミルエステルナトリウム塩、リン酸ジイソアミルエステ
ルカリウム塩が好ましい。
【0014】本発明において界面活性剤は、HLBが1
2以下の界面活性剤である。ここで、HLBとはHydrop
hile−Lipophile Balanceの略で界面活性剤の分子中に
占める親油性部分と親水性部分のバランスを数字で表し
たもので、Atlas社のGriffin氏によって提案さ
れたものである。その値は下式(I)で計算できる。
【0015】
【数1】HLB=20(1−M/M) (ここで、MOは疎水基の分子量、Mは界面活性剤の分
子量である) 本発明において塗剤を構成する分岐状アルキル鎖を有す
るリン酸エステル塩系帯電防止剤(1)は、その親水性が
高いためにポリエステルフィルム上で塗布ハジキを発生
し易いという欠点があるが、上記の低HLBの界面活性
剤を併用するとこの親水性が緩和され均一塗布が可能に
なる。HLBが12を超えると親水性が強くなり、ハジ
キ塗布斑が発生する。
【0016】HLBが12以下の界面活性剤としては、
例えばポリエチレンオキサイド・ポリプロピレンオキサ
イドブロック共重合体、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンモノアルキレート、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル等を挙げることができる。こ
れらは場合によっては、塗布斑を発生させない範囲にお
いてHLBが12を超える他の界面活性剤と組合せるこ
ともできる。
【0017】本発明においてバインダーとして用いられ
るアクリル系共重合体の構成成分としてはアクリル酸、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ソーダ、アクリル酸アンモニウム、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、メタクリル酸、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ソーダ、メタクリル酸アンモニウム、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシジルメタ
クリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリル
アミド等を例示することができる。これらのモノマー
は、例えばスチレン、酢酸ビニル、アクリルニトリル、
メタクリルニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ジ
ビニルベンゼン等の他の不飽和単量体と併用することも
できる。またアクリル系共重合体は変性アクリル共重合
体、例えばアクリル共重合体をポリエステル、ポリウレ
タン、シリコーン、エポキシ、フェノール樹脂等で変性
したブロック重合体、グラフト重合体として用いること
もできる。
【0018】本発明においてポリエステル共重合体を形
成する酸成分としては、テレフタル酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、イソフタル酸、フタル酸、無水フタ
ル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸、フェニルインダンジカルボン酸、ダイ
マー酸等を例示することができる。これら成分は二種以
上を用いることができる。更に、これら成分とともにマ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸等の如き不飽和多塩
基酸やp−ヒドロキシ安息香酸、p−(β−ヒドロキシ
エトキシ)安息香酸等の如きヒドロキシカルボン酸を少
割合用いることができる。不飽和多塩基酸成分やヒドロ
キシカルボン酸成分の割合は高々10モル%、好ましくは
5モル%以下である。
【0019】また、ポリエステル共重合体を形成するポ
リオール成分としては、エチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、キ
シリレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ポリ(エチレンオキ
シド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グ
リコール、更にビスフェノールAのエチレンオキサイド
付加物やプロピレンオキサイド付加物等を例示すること
ができる。これらは二種以上を用いることができる。
【0020】かかるポリオール成分の中でもエチレング
リコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物やプロピレンオキサイド付加物、1,4−ブタンジオ
ールが好ましく、更に好ましくはエチレングリコール、
ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物やプロピ
レンオキサイド付加物である。
【0021】また、ポリエステルの水性液化を容易にす
るために若干量の、スルホン酸塩基を有する化合物やカ
ルボン酸塩基を有する化合物を共重合させることが可能
であり、その方が好ましい。
【0022】かかるスルホン酸塩基含有化合物として
は、例えば5−Naスルホイソフタル酸、5−アンモニ
ウムスルホイソフタル酸、4−Naスルホイソフタル
酸、4−メチルアンモニウムスルホイソフタル酸、2−
Naスルホイソフタル酸、5−Kスルホイソフタル酸、
4−Kスルホイソフタル酸、2−Kスルホイソフタル
酸、Naスルホコハク酸等のスルホン酸アルカリ金属塩
系またはスルホン酸アミン塩系化合物等が挙げられる。
【0023】かかるカルボン酸塩基含有化合物として
は、例えば無水トリメリット酸、トリメリット酸、無水
ピロメリット酸、ピロメリット酸、トリメシン酸、シク
ロブタンテトラカルボン酸、ジメチロールプロピオン酸
等、あるいはこれらのモノアルカリ金属塩等が挙げられ
る。
【0024】またポリエステル共重合体は変性ポリエス
テル共重合体、例えばポリエステル共重合体をアクリ
ル、ポリウレタン、シリコーン、エポキシ、フェノール
樹脂等で変性したブロック重合体、グラフト重合体とし
て用いることもできる。
【0025】本発明におけるバインダーのポリエステル
共重合体やアクリル系共重合体は易接着性(密着性)を
も奏し、例えばOHP用トナーに対し優れた接着作用を
奏する。この接着作用の点からは、ポリエステル共重合
体の方がより好ましい。
【0026】本発明において微粒子としては、炭酸カル
シウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、カオリ
ン、酸化珪素、酸化亜鉛等の無機の微粒子や、架橋アク
リル樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、メラミン樹
脂粒子、フッ素樹脂粒子、架橋シリコーン樹脂粒子、ポ
リオレフィン粒子等の有機の微粒子が挙げられる。該微
粒子の粒径は10〜500nmであり、20〜300nmが好まし
い。該微粒子の粒径が10nm未満ではブロッキング性が
低下しやすく、一方500nmを超えると透明性が低下し
やすい。
【0027】本発明においては、分岐状アルキル鎖を有
するリン酸エステル塩系帯電防止剤(1)、HLBが12
以下の界面活性剤(2)、アクリル系共重合体及びポリエ
ステル共重合体から選ばれる少なくとも一種のバインダ
ー(3)並びに微粒子(4)からなる組成当たり、該分岐状ア
ルキル鎖を有するリン酸エステル塩系帯電防止剤(1)の
割合は5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%である。
この割合が40重量%を超えるとブロッキング性及び接着
性が十分でなくなり、他方5重量%未満では帯電防止性
が不足するので好ましくない。界面活性剤(2)の割合は1
〜20重量%、好ましくは3〜15重量%である。この割合
が20重量%を超えるとブロッキング性が十分でなくな
り、他方1重量%未満では塗剤のポリエステルフィルム
への濡れ性が不足し、塗布外観が悪化するので好ましく
ない。微粒子(4)の割合は3〜25重量%、好ましくは 5〜
20重量%である。この割合が25重量%を超えると透明性
が低下し、他方3重量%未満ではブロッキング性が悪化
するので好ましくない。
【0028】本発明における帯電防止性塗剤は水性塗剤
が好ましいが有機溶剤を溶媒とする塗剤(有機塗剤)と
して用いることも可能である。この溶剤としては、メチ
ルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、シクロヘキサノン、n−ヘキサ
ン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、n
−プロパンノール、イソプロパノール等を例示すること
ができる。これらは単独で、もしくは複数を組み合わせ
て用いることができる。
【0029】かかる塗剤には、本発明の目的を損なわな
い範囲において、例えば紫外線吸収剤、顔料、消泡剤、
塗工性改良剤、潤滑剤、ブロッキング防止剤や、メラミ
ン系、尿素系、グアナミン系、エポキシ系、アジリジン
系、ブロックイソシアネート系等の架橋剤、カップリン
グ剤等の他の添加剤を添加することができる。
【0030】本発明における塗剤の固形分濃度は、通常
30重量%以下であり、20重量%以下が更に好ましい。こ
の固形分濃度は0.4重量%以上であることが好ましい。
【0031】また本発明においては上述の各成分を含む
塗剤をポリエステルフィルムの少なくとも片面に塗布す
るが、該フィルムとしては結晶配向が完了する前のポリ
エステルフィルムである。
【0032】この結晶配向が完了する前のポリエステル
フィルムとしては、ポリエステルを溶融押出してそのま
まフィルム状となした未延伸状フィルム、未延伸フィル
ムを縦方向または横方向の何れか一方に延伸配向せしめ
た一軸延伸フィルム、縦方向及び横方向の二方向に低倍
率延伸配向せしめたもの(最終的に縦方向または横方向
に再延伸せしめて配向結晶化を完了せしめる前の二軸延
伸フィルム)等を例示することができる。これらの中、
縦方向に一軸延伸したフィルムが好ましい。
【0033】ポリエステルフィルムへの塗剤の塗布方法
としては、公知の任意の塗工法が適用できる。例えばロ
ールコート法、グラビアコート法、マイクログラビアコ
ート法、リバースコート法、ロールブラッシュ法、スプ
レーコート法、エアーナイフコート法、含浸法及びカー
テンコート法等を単独または組み合わせて適用すると良
い。なお、水性塗剤には、塗剤の安定性または塗剤の塗
工性を助ける目的で若干量の有機溶剤を含ませてもよ
い。
【0034】塗布量は走行しているフィルム1m2当た
り0.5〜50g、さらには5〜30gが好ましい。最終乾燥塗
膜(被膜)の厚さとしては、0.01〜1μmが必要であ
り、好ましくは0.02〜0.6μmである。塗膜の厚さが0.0
1μm未満であると、十分な帯電防止性が得られない。
他方1μmを超えると、ブロッキング性が低下するので
好ましくない。
【0035】塗布はフィルムの用途に応じて片面のみに
行うことも両面に行うこともできる。塗布後、乾燥する
ことにより、均一な塗膜となる。
【0036】本発明においては、ポリエステルフィルム
に塗剤を塗布した後、乾燥、延伸処理を行なうが、この
乾燥は90〜130℃で 2〜20秒間行なうのが好ましい。こ
の乾燥は延伸処理の予熱処理ないし延伸時の加熱処理を
兼ねることができる。
【0037】ポリエステルフィルムの延伸処理は、温度
70〜140℃で縦方向に2.5〜7倍、横方向に2.5〜7倍、面
積倍率で 8倍以上、更には 9〜28倍延伸するのが好まし
い。再延伸する場合には、1.05〜3倍の倍率で延伸する
のが好ましい(但し、面積倍率は前記と同じ)。延伸後
の熱固定処理は最終延伸温度より高く融点以下の温度で
1〜30秒行なうのが好ましい。例えばポリエチレンテレ
フタレートフィルムでは170〜240℃で 2〜30秒熱固定す
るのが好ましい。
【0038】かくして得られた帯電防止性ポリエステル
フィルムは、例えば光線透過率が90%以上であり、また
表面固有抵抗(温度23℃、湿度35%)が1×1012
Ω/□以下、更には1×1010〜1×1011Ω/□であ
り、被膜外観、透明性、接着性、高湿度下での耐湿性、
低湿度下での帯電防止性に優れたものであり、経時によ
る接着性の低下がないことから、受像紙用、磁気テープ
用、表示用、OHP用、印刷用、製版用、包装用フィル
ムなどに好ましく使用でき、特にOHP用フィルム、製
版用フィルムとして有用である。
【0039】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。なお、例中の特性は、次の方法で求めた。
【0040】1.塗膜被覆フィルムの塗布外観 塗膜被覆フィルムの塗布外観を目視にて判定する。その
塗布表面が均一で欠陥のないものを○、斑やハジキ状欠
陥が有るものを×とする。
【0041】2.光線透過率(透明性) 村上色彩技術研究所製 HR−100型 ヘーズメータ
ーにより、ASTM・D1003に準じて測定する。
【0042】3.摩擦係数(滑り性) ASTM・D1894−63に準じ、東洋テスター社製
のスリッパリー測定機を使用し、フィルムの表面と裏面
を合わせ、荷重1Kgを加えて静摩擦係数(μs)を測
定する。
【0043】4.ブロッキング性(耐湿性) 50mm幅に切断したサンプルフィルムの表面と裏面を
合わせ、50Kg/cm2の荷重下、60℃×80%R
Hにて17時間処理した後、引張り試験機にて荷重を加
えた箇所の剥離強度(g/50mm)を測定する。剥離
強度の値より下記の通り評価する。 ブロッキング性良好: 剥離強度≦10 ブロッキング性やや良好: 10<剥離強度≦30 ブロッキング性不良: 30<剥離強度
【0044】5.経時トナー密着性(接着性の経時変
化) 塗膜被覆フィルムを60℃×80%RHにて17時間処
理した後、 FUJI XEROX 社製の複写機(vivace 500 型
機)にて情報を印字し、トナーの密着性を観察評価す
る。
【0045】6.表面固有抵抗(帯電防止性) サンプルフィルムの表面固有抵抗を、タケダ理研社製
固有抵抗測定器を使用し、測定温度23℃、測定湿度35%
の条件で、印加電圧500Vで1分後の表面固有抵抗値
(Ω/□)を測定する。1×1011Ω/□以下が好まし
いものである。
【0046】[実施例1]テレフタル酸、イソフタル
酸、5−Naスルホイソフタル酸、エチレングリコール
及び下記構造式で示されるビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加物からつくられた固有粘度0.51の共重合
ポリエステル(Tg=77℃)を固形分濃度5%の水分
散液に調整し、水性液Aとした。
【0047】一方、テレフタル酸及びエチレングリコー
ルからつくられたポリエステル(固有粘度0.65)を20℃
に維持した回転冷却ドラム上に溶融押出して未延伸フィ
ルムとし、次に機械軸方向に3.6倍延伸した後、上記
水性液A 60重量%と帯電防止剤であるリン酸ジイソ
アミルエステルカリウム塩の水溶液(濃度5重量%)2
0重量%と界面活性剤であるポリオキシエチレンノニル
エーテル(HLB=11.3)の水溶液(濃度5重量
%)10重量%と架橋アクリル樹脂粒子(粒径60n
m)の水分散液(濃度5重量%)10重量%とを混合し
て調製した水性塗剤を5g/m2(wet)の量でキス
コート法にてフィルムの両面に塗布した。引き続き横方
向に3.9倍延伸し、厚さ100μmの塗膜被覆二軸延伸
ポリエステルフィルムを得た。
【0048】このフィルムの処理面の塗布外観、光線透
過率、摩擦係数、ブロッキング性、経時トナー密着性及
び表面固有抵抗を表1にまとめて示す。
【0049】[実施例2]メタクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、2−ヒドロキシエチルメタクリレート及び
N−メチロールメタクリルアミドから作成されたアクリ
ル共重合体(数平均分子量:263000)を固形分濃度5%
の水分散液に調整し、水性液Bとした。
【0050】実施例1で用いた水性液Aを上記水性液B
に変更する以外は実施例1と全く同様にして塗膜被覆二
軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
【0051】このフィルムの処理面の塗布外観、光線透
過率、摩擦係数、ブロッキング性、経時トナー密着性及
び表面固有抵抗を表1にまとめて示す。
【0052】[実施例3]実施例1で用いた界面活性剤
をポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB
=10.7)に変更する以外は実施例1と全く同様にし
て塗膜被覆二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
【0053】このフィルムの処理面の塗布外観、光線透
過率、摩擦係数、ブロッキング性、経時トナー密着性及
び表面固有抵抗を表1にまとめて示す。
【0054】[実施例4]実施例1で用いた水性塗剤
を、水性液A 35重量%、水性液B 30重量%、帯
電防止剤であるリン酸ジイソブチルエステルカリウム塩
の水溶液(濃度5重量%)20重量%と界面活性剤であ
るポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB
=10.8)の水溶液(濃度5重量%)10重量%と架
橋ポリスチレン樹脂粒子(粒径120nm)の水分散液
(濃度5重量%)5重量%とを混合して調製した水性塗
剤に変更する以外は実施例1と全く同様にして塗膜被覆
二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
【0055】このフィルムの処理面の塗布外観、光線透
過率、摩擦係数、ブロッキング性、経時トナー密着性及
び表面固有抵抗を表1にまとめて示す。
【0056】[比較例1]実施例1で用いた帯電防止剤
をリン酸ジ−n−アミルエステルカリウム塩に変更する
以外は実施例1と全く同様にして塗膜被覆二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。
【0057】このフィルムの処理面の塗布外観、光線透
過率、摩擦係数、ブロッキング性、経時トナー密着性及
び表面固有抵抗を表1にまとめて示す。
【0058】[比較例2]実施例1で用いた帯電防止剤
をリン酸ジ−n−ブチルエステルカリウム塩に変更する
以外は実施例1と全く同様にして塗膜被覆二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。
【0059】このフィルムの処理面の塗布外観、光線透
過率、摩擦係数、ブロッキング性、経時トナー密着性及
び表面固有抵抗を表.1にまとめて示す。
【0060】[比較例3]実施例1で用いた界面活性剤
をポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB
=14.2)に変更する以外は実施例1と全く同様にし
て塗膜被覆二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
【0061】このフィルムの処理面の塗布外観、光線透
過率、摩擦係数、ブロッキング性、経時トナー密着性及
び表面固有抵抗を表1にまとめて示す。
【0062】[比較例4]実施例1で用いた塗剤組成を
水性液A 30重量%、帯電防止剤であるリン酸ジイソ
アミルエステルカリウム塩の水溶液(濃度5重量%)5
0重量%と界面活性剤であるポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル(HLB=10.7)の水溶液(濃度
5重量%)10重量%及び架橋アクリル樹脂粒子(粒径
60nm)の水性液(濃度5重量%)10重量%からな
る塗剤組成に変更する以外は実施例1と全く同様にして
塗膜被覆二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
【0063】このフィルムの処理面の塗布外観、光線透
過率、摩擦係数、ブロッキング性、経時トナー密着性及
び表面固有抵抗を表1にまとめて示す。
【0064】[比較例5]実施例1で用いた塗剤組成を
水性液A 70重量%と帯電防止剤であるリン酸ジイソ
アミルエステルカリウム塩の水溶液(濃度5重量%)2
0重量%と界面活性剤であるポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル(HLB=10.7)の水溶液(濃度
5重量%)10重量%とからなる塗剤組成に変更する以
外は実施例1と全く同様にして塗膜被覆二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。
【0065】このフィルムの処理面の塗布外観、光線透
過率、摩擦係数、ブロッキング性、経時トナー密着性及
び表面固有抵抗を表1にまとめて示す。
【0066】[比較例6]実施例1で用いた帯電防止剤
をドデシルスルホン酸ソーダに変更する以外は実施例1
と全く同様にして塗膜被覆二軸延伸ポリエステルフィル
ムを得た。
【0067】このフィルムの処理面の塗布外観、光線透
過率、摩擦係数、ブロッキング性、経時トナー密着性及
び表面固有抵抗を表1にまとめて示す。
【0068】[比較例7]実施例1において塗液の塗布
をせずに得た二軸延伸ポリエステルフィルムの表面の光
線透過率、摩擦係数、ブロッキング性、経時トナー密着
性及び表面固有抵抗を表1にまとめて示す。
【0069】
【表1】
【0070】
【発明の効果】本発明においてはポリエステルフィルム
の少なくとも片面に特定組成の帯電防止性塗膜を設けて
いるため、優れた塗布外観を有し、かつ高湿度下におけ
るブロッキング性と低湿度下における帯電防止性に優
れ、接着性の経時変化の無い、帯電防止性ポリエステル
フィルムを提供することができ、特にOHP用及び製版
用フィルムに有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−76443(JP,A) 特開 平9−141802(JP,A) 特開 平9−31225(JP,A) 特開 平7−156357(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 7/04 - 7/06 B05D 5/12 B32B 7/02 B32B 27/00 - 27/42

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
    に (1)分岐状アルキル鎖を有するリン酸エステル塩系
    帯電防止剤 5〜40重量%、(2)HLBが12以下の界面
    活性剤 1〜20重量%、(3)アクリル系共重合体及びポリ
    エステル共重合体から選ばれる少なくとも一種のバイン
    ダー 40〜90重量%並びに(4)平均粒径が 10〜500nmの微
    粒子 3〜25重量%からなる組成を含む塗剤を塗布した
    後、乾燥、延伸して被膜を塗設した帯電防止性ポリエス
    テルフィルム。
  2. 【請求項2】 分岐状アルキル鎖を有するリン酸エステ
    ル塩系帯電防止剤の量が 10〜30重量%である請求項1
    に記載の帯電防止性ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 HLBが12以下の界面活性剤の量が 3
    〜15重量%である請求項1に記載の帯電防止性ポリエス
    テルフィルム。
  4. 【請求項4】 微粒子の量が 5〜20重量%である請求項
    1に記載の帯電防止性ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 バインダーがポリエステル共重合体であ
    る請求項1に記載の帯電防止性ポリエステルフィルム。
  6. 【請求項6】 分岐状アルキル鎖がイソアミル基である
    請求項1に記載の帯電防止性ポリエステルフィルム。
  7. 【請求項7】 被膜の厚みが 0.01〜1μmである請求項
    1に記載の帯電防止性ポリエステルフィルム。
  8. 【請求項8】 ポリエステルフィルムが透明フィルムで
    ある請求項1に記載の帯電防止性ポリエステルフィル
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の帯電防止性ポリエステ
    ルフィルムからなる製版用フィルム。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の帯電防止性ポリエス
    テルフィルムからなるOHP用フィルム。
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